JP3067081B2 - 多色刷輪転機における見当誤差検出方法、見当誤差検出装置及び見当調整自動制御装置 - Google Patents

多色刷輪転機における見当誤差検出方法、見当誤差検出装置及び見当調整自動制御装置

Info

Publication number
JP3067081B2
JP3067081B2 JP6185657A JP18565794A JP3067081B2 JP 3067081 B2 JP3067081 B2 JP 3067081B2 JP 6185657 A JP6185657 A JP 6185657A JP 18565794 A JP18565794 A JP 18565794A JP 3067081 B2 JP3067081 B2 JP 3067081B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
register
image sensor
register mark
reference point
dark
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6185657A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0848028A (ja
Inventor
謹一郎 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd filed Critical Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd
Priority to JP6185657A priority Critical patent/JP3067081B2/ja
Priority to DE19526373A priority patent/DE19526373B4/de
Priority to US08/510,610 priority patent/US5813333A/en
Publication of JPH0848028A publication Critical patent/JPH0848028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3067081B2 publication Critical patent/JP3067081B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多色刷輪転機におい
て、各色についての印刷位置合せのため、各印刷部が印
刷したレジスターマークの見当誤差を検出する方法、見
当誤差を検出する装置及び検出した見当誤差を解消すべ
く行う見当調整制御の見当調整自動制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】多色印刷機においては、各色についての
印刷位置が整合しないと、所望するカラー画像が得られ
ないので、各色についての印刷見当の誤差を検出し、こ
の誤差を解消すべく見当の調整をするようにしている。
【0003】多色印刷の見当の誤差を検出する方法、装
置及び検出したこの誤差を解消する見当調整について
は、用紙に印刷されたレジスターマークを検出するタイ
プと、版胴に装着した刷版上のレジスターマークを検出
するタイプとがある。本発明と同様に、用紙に印刷され
たレジスターマークを検出するタイプとしては、特開昭
63─22651号公報、特開昭62─234934号
公報、特開昭62─231755号公報、特開昭58─
217362号公報等に開示されているものが、公知と
なっている。
【0004】特開昭63─22651号公報に開示され
た技術内容は、各印刷部で印刷した菱形マークを、それ
ぞれ複数箇所で一次元走査することによって実質的に二
次元走査に相当する画像データを得て、この画像データ
を順次メモリに取り込んだ後、各マークの上下の頂点の
座標を算出すると共に、上下の頂点の座標からマークの
中心の座標を算出し、更にその算出した中心の座標を既
に登録されている所定の座標と比較することにより見当
誤差を算出し、その見当誤差を解消すべく天地左右の見
当調整を行うようにした装置のものである。尚、頂点の
座標は平均化処理されて決定される。
【0005】特開昭62─234934号公報に開示さ
れた技術内容は、天地方向の見当誤差検出方法のもの
で、各印刷部のレジスターマークを走行紙の移動方向と
直交する辺と斜めの辺を有する一対の三角形で形成し、
それぞれを走行紙の移動方向に並べて配置し、このマー
クを走行紙の走行に従って一個の検出器で順次光電的に
検出し、それぞれのマークの中心及び基準位置から中心
までの距離を求め、その求めた距離を所定の距離と比較
して、天地方向の見当誤差を求める方法のものである。
【0006】特開昭62─231755号公報に開示さ
れた技術内容は、左右方向の見当誤差検出方法のもの
で、各印刷部のレジスターマークを走行紙の移動方向と
直交する辺と斜めの辺を有する一対の三角形で形成し、
それぞれを走行紙の移動方向に並べて配置し、このマー
クを走行紙の走行に従って一個の検出器で順次光電的に
検出し、それぞれのマークの一対の三角形双方について
直交辺と斜辺との間隔を求め、且つ、その求めた双方の
三角形の間隔の差を求め、この差の値より、左右方向の
見当誤差を求める方法のものである。
【0007】特開昭58─217362号公報に開示さ
れた技術内容は、所定間隔で平行に配した所定幅の基準
色の線に対して所定の関係となるように平行に配した比
較色の複数の線を重ね刷りした所定の印刷フィールド
を、各比較色毎に複数箇所隔離させて設け、各印刷フィ
ールドについて電磁エネルギー(通常可視、赤外或いは
紫外の光)で照射し、各印刷フィールドから反射される
エネルギーの量を感知し、各印刷フィールドの非印刷領
域の割合の差を求めると共に、その割合から各印刷フィ
ールドの上記線に直交する方向、即ち、天地又は左右方
向の見当誤差を求め、又、隔離した位置の同一比較色の
印刷フィールド間の非印刷領域の割合の差を求めると共
にその差から胴斜行、即ち、ねじれの方向の見当誤差を
求め、これら求められた見当誤差を解消すべく、天地、
左右、ねじれの方向の見当調整を行うようにした装置の
ものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の各公報に開示さ
れたものは、それぞれ次の様な欠点を有している。即
ち、上記特開昭63─22651号公報に開示されたも
のは、印刷速度の増減速のときに見当誤差の検出精度が
低下し、従って見当調整精度が低下する欠点がある。即
ち、版胴回転の位相に関連する信号でCCDによる一次
元走査を開始し、引き続いてクロック信号に基づいて上
記走査を26μs毎に繰り返し継続し、この走査回数を
計数すると共に、走査継続の間の版胴の回転円周長を上
記走査回数で除算して一走査毎のピッチとし、その値を
CCDがレジスターマークを走査検出したときの走行紙
の走行方向(天地方向)の座標の算出用に使用している
ので、例えば新聞印刷において、印刷速度が1秒間に1
万部/時増減速すれば、このときの走行紙の走行速度は
760mm/sの増減となり、走査周期である26μs
間の約20μmの変動が生じることとなり、それだけ上
記座標が正確さを欠き、天地方向の見当誤差検出精度及
び見当調整精度を低下させる。
【0009】又、各回の走査は一次元で行われるが、各
レジスターマークに対し複数回走査を繰り返して実質的
に二次元走査に相当する量の画像データを取込み、これ
を演算処理して見当誤差を検出するので、相応の処理時
間を必要とすると共に演算手段の負担も大きい。
【0010】特開昭62─234934号公報及び特開
昭62─231755号公報に開示されたものは、2つ
の三角形で構成したレジスターマークを必要としてお
り、必然的にレジスターマークが大きくなり、印刷面の
拡張要請等によってできるだけ小さなレジスターマーク
を求めているユーザーの要望に反している。又、紙面に
照射する光ビームのスポット径を小さくしなければ検出
精度を高くすることができない。即ち、検出精度を10
μm以下としなければならず、高価な装置が必要とな
る。
【0011】更に、光ビームを照射する方式であるた
め、検出効率を良くするために光電装置を走行紙に接近
させて配置しなければならず、紙通しやメンテナンス作
業上不利である。
【0012】特開昭58─217362号公報に開示さ
れたものは、天地方向の見当誤差検出のための平行線の
重なり印刷(レジスターマーク)と左右方向の見当誤差
検出のための平行線の重なり印刷(レジスターマーク)
とを共用できず、これらのレジスターマークの印刷フィ
ールドを個別に設ける必要があり、特開昭62─234
934号公報、特開昭62─231755号公報に示さ
れたものと同様に、ユーザーの要望に反している。
【0013】又、重ね印刷をしたフィールドに照射した
電磁エネルギー(通常可視、赤外或いは紫外の光)の上
記フィールドからの反射量を感知して見当誤差を求める
様にしているため、印刷される色及び被印刷物の地色を
考慮して使用する電磁エネルギーの周波数を選択する必
要があり、且つ、場合によっては、電磁エネルギーの照
射手段及び/又は検知手段を設ける必要がある。
【0014】本発明は、上記の欠点を解決することを目
的としており、見当誤差の検出に当って比較的小さなレ
ジスターマークを使用でき、その見当誤差の検出精度も
高く、従って見当調整の精度も高くなる多色刷輪転機に
おける見当誤差検出方法、見当誤差検出装置及び比較的
安価で取扱が容易な見当調整自動制御装置を提供するこ
とを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の多色刷輪転機における見当誤差検出方法
1つを含む幾つかの線で形成され、かつ固有の基準点
を有するレジスターマークを各印刷部毎に走行紙に少な
くとも1つ印刷すると共に、レジスターマーク毎に、
数の検出素子が同一円周上に並べられたイメージセンサ
ーカメラの円形イメージセンサーをトリガー走査して検
出する検出像を明暗に2値化し、円形イメージセンサー
で得られたレジスターマークの2値化された画素データ
を基に、レジスターマークを形成する線の明から暗への
最初の変化位置とその線の暗から明への最後の変化位置
とを求め、明から暗への最初の変化位置と暗から明への
最後の変化位置とに基づき、レジスターマークを形成す
る線の中心線位置を求め、更にこの中心線位置を基に、
円形イメージセンサーの中心を原点にした座標で、上記
の基準点の座標位置を演算し、その基準点のあるべき座
標位置に対する偏差を求め、多色刷輪転機における見当
誤差を検出するようにしたことを特徴としている。
【0016】そして上記固有の基準点を有するレジスタ
ーマークは、少なくとも2つの線が予め定められた関係
で交わった有形の基準点、或いは予め定められた関係で
定まる無形の基準点を有している形状が用いられる。
【0017】また上記各レジスターマークの基準点のあ
るべき座標位置が、各レジスターマーク毎に予め定めら
れており、上記各レジスターマークの基準点のあるべき
座標位置が、所定のレジスターマークの基準点の座標位
置を基準にして定められるようになっていてもよい。
【0018】さらに上記基準点の座標位置を演算するに
当たり、レジスターマークを形成する線の明から暗に変
化した最初の画素番号と暗から明に変化した最後の画素
番号との平均値を上記線の中心線位置としている。
【0019】本発明の多色刷輪転機における見当誤差検
出装置は走行紙に各印刷部によって印刷され、1つを含
む幾つかの線で形成され、かつ有形または無形で固有の
基準点を有するレジスターマークと、1つのレジスター
マークを一斉に検出可能に複数の検出素子が同一円周上
に並べられた円形イメージセンサーを備え、レジスター
マークの印刷位置に対応可能に設けられたイメージセン
サーカメラと、上記印刷部の回転に関連付けられたタイ
ミングで円形イメージセンサーの走査開始信号を出力す
る走査開始信号発生手段と、走査開始によって円形イメ
ージセンサーが検出する検出像を明暗2値化して取込む
2値化手段と、2値化手段で2値化されたレジスターマ
ークの線の画素データを基に、レジスターマークを形成
する線の明から暗への最初の変化位置とその線の暗から
明への最後の変化位置とを検出する変化位置検出手段
と、変化位置検出手段で検出された明から暗への最初の
変化位置と暗から明への最後の変化位置とを基に、レジ
スターマークを形成する線の中心線位置を求め、更にこ
の中心線位置を基に、円形イメージセンサーの中心を原
点にした座標で、レジスターマークの基準点の座標位置
とその基準点のあるべき座標位置に対する偏差を演算す
る演算手段とを備え、多色刷輪転機における見当誤差を
検出するようにしたことを特徴としている。
【0020】そして当該見当誤差検出装置は演算手段が
演算した偏差及び当該偏差が所定値を超え調整不可能の
ときその旨を表示する表示手段を備えていてもよい。本
発明の多色刷輪転機における見当調整自動制御装置は印
刷部の版胴の位相を調整する調整手段を有する多色刷輪
転機において、走行紙に各印刷部によって印刷され、
つを含む幾つかの線で形成され、かつ有形または無形で
固有の基準点を有するレジスターマーク、1つのレジス
ターマークを一斉に検出可能に複数の検出素子が同一円
周上に並べられた円形イメージセンサーを備え、レジス
ターマークの印刷位置に対応可能に設けたイメージセン
サーカメラ、上記印刷部の回転に関連付けられたタイミ
ングで円形イメージセンサーの走査開始信号を出力する
走査開始信号発生手段、走査開始によって円形イメージ
センサーが検出する検出像を明暗2値化して取込む2値
化手段、2値化手段で2値化されたレジスターマークの
線の画素データを基に、レジスターマークを形成する線
の明から暗への最初の変化位置とその線の暗から明への
最後の変化位置とを検出する変化位置検出手段、及び変
化位置検出手段で検出された明から暗への最初の変化位
置と暗から明への最後の変化位置とを基に、円形イメー
ジセンサーの中心を原点にした座標で、レジスターマー
クの基準点の座標位置とその基準点のあるべき座標位置
に対する偏差を演算する演算手段とを備えた上記見当誤
差検出装置と、上記演算手段が演算した偏差に基づいて
印刷部の版胴の位相を調整すべく見当調整手段に調整信
号を出力する調整信号出力手段とを備え、多色刷輪転機
における見当誤差を自動調整するようにしたことを特徴
としている。
【0021】
【作用】円形イメージセンサーの円の中心を原点にした
座標で、固有の基準点を有する形状のレジスターマーク
の1つについて、円形イメージセンサーが検出する異な
る2箇所以上の線の位置の座標を得る。この2箇所以上
の線の位置の座標を基に、当該レジスターマークの上記
基準点の座標位置を演算によって求め、この基準点の本
来有るべき座標位置と演算によって求められた座標位置
とを比較し、その偏差を見当誤差として求める。
【0022】調整信号出力手段は、この見当誤差を基に
版胴の位相を調整する調整信号を生成し、多色刷輪転機
の各印刷部に見当調整作動を自動的に行わせる。
【0023】
【実施例】図1は本発明に係るトンボマークの一実施例
配置図を示している。走行紙1の走行方向に対して直線
上に印刷画像の先頭部と後端部にブラック、シアン、マ
ゼンタ、イエローの順にトンボマーク2の印刷がそれぞ
れ行われる。同色のトンボマーク間、すなわち図示のブ
ラックのL1,シアンのL2,マゼンタのL3,イエロ
ーのL4はそれぞれみな等しい距離となっている。トン
ボマーク2を上記の様に2箇所配置するのは、各刷板の
ネジレを検出するために設けられたもので、紙幅L0は
図示のA点を支点にしてB点が天地方向へ刷板が移動で
きる構造になっている。ネジレが発生した場合は天方向
と地方向の何れかに調整を行う。天地、左右、ネジレ
は、このトンボマーク2を用いて検出される。この天
地、左右、ネジレの検出方法は後ほど説明する。
【0024】図2は円形イメージセンサーとトンボマー
クとの関係説明図を示している。本発明に用いられる円
形イメージセンサー3は、同図(A)図示の如く円形に
720画素で構成された受光素子のアレイが配列されて
おり、当該円形イメージセンサー3の中心とトンボマー
ク2の固有の基準点、すなわち交点とが一致した状態
で、トンボマーク2が走行紙1の走行方向に直角な辺の
右側で受光素子のアレイと交叉する点を0°とし、その
受光素子のアレイ番号、すなわち画素番号を1番として
割り当てる。次いで反時計方向へ0°、90°、180
°、270°、359.5°に順次2番目以下720番
目までの画素番号をアレイに割り当てる。
【0025】同図(B)に示されている様に、印刷され
るトンボマーク2は、例えば線(以下混乱を避けるため
「バー」とよぶ)2−1の幅が0.2mmで4.2×
4.2mmの十字に印刷され、これに対し上記円形イメ
ージセンサー3の検出エリアは直径4mmに設定され
る。
【0026】通常のオフセット輪転機における天地方向
のズレ量は最大2.5mm、左右方向のズレ量は最大
2.5mm、ネジレ量は最大0.3mmである。従っ
て、上記トンボマーク2は最大のズレが発生しても、上
記円形イメージセンサー3の検出エリア内になければな
らず、トンボマーク2が最大のズレ以内に収まっておれ
ば、円形イメージセンサー3で検出される。
【0027】図3はトンボマークの左右、天地のズレ説
明図を示している。(A)はブラック、(B)はシア
ン、(C)はマゼンタ、(D)はイエローのトンボマー
クの左右、天地のズレを示しており、(A)のブラック
のトンボマーク2の交点、すなわち固有の基準点(以下
トンボマーク2のこの交点を基準点と呼ぶ)は、円形イ
メージセンサー3の基本位置、すなわち円の中心a点か
らa´点へズレている。同様に(B)のシアンのトンボ
マーク2は、円形イメージセンサー3の円の中心b点か
らb´点へズレ、(C)のマゼンタのトンボマーク2
は、円形イメージセンサー3の円の中心c点からc´点
へズレ、(D)のイエロートンボマーク2は、円形イメ
ージセンサー3の円の中心d点からd´点へズレている
ことを示している。
【0028】図4はネジレ説明図を示している。走行紙
1の走行方向と一致した直線上に印刷されるべき同一刷
版によるトンボマーク2が、版面上部のトンボマーク2
に対し下部のトンボマーク2は左右の何れかへズレを生
じているもので、この場合版胴上に取り付けられた刷版
或いは刷版上の画像がネジレ、すなわち版胴の軸線に対
して傾斜を起こしている。これらは各版、ブラック、シ
アン、マゼンタ、イエローとも同様に起こし得る。同図
図示のd1、d2はズレ量を表す。
【0029】次に天地左右のズレ量、版のネジレ量の検
出方法を説明する。図5は天地左右のズレ量の検出説明
図を示している。同図において、円形イメージセンサー
3がトンボマーク2を検出したとき、円形イメージセン
サー3とトンボマーク2との交点aおよびcは、上記の
ネジレがない場合円形イメージセンサー3の中心を原点
とする座標(以下座標は、この円形イメージセンサー3
の中心を原点とする座標を指すものとする)で円形イメ
ージセンサー3の中心座標の角度を示すこととなり、円
形イメージセンサー3は上記図2(A)で割り振られた
画素番号から、∠abd(θ1)および∠cbd(θ
2)を読み取ることができる。
【0030】従ってトンボマーク2の天地左右のズレ量
は、トンボマーク2の基準点の座標位置を求めればよ
い。すなわちトンボマーク2の基準点の座標位置(x,
y)は、x=r・cosθ1,y=sinθ2で求めら
れる。rは円形イメージセンサー3の受光素子のアレイ
が真円状に配列されている円の半径を表わしている。
【0031】図6は版のネジレ量の検出説明図を示して
いる。同図において、先頭のブラックのトンボマーク2
より後方のブラックのトンボマーク2がネジレている状
態を示しており、後方のトンボマーク2の位置が設定線
上からズレてn2にあった場合、版のネジレ量Dは、D
=L0・tanθ1で求められる。ここでL0は図1の
紙幅、tanθ1=d2/L1で、L1は固定印刷長で
ある。
【0032】後方のトンボマーク2の位置が設定線上か
らズレてn1にあった場合、版のネジレ量Dは、D=L
0・tan(180°−θ2)で求められる。版のネジ
レ量の修正においては、L0は版胴の一方を支点にして
他方が回動するように構成される。トンボマーク2がn
2側にズレた場合は天方向に上記ネジレ量Dの修正を
し、トンボマーク2がn1側にズレた場合は地方向に上
記ネジレ量Dの修正をする。
【0033】図7は版のネジレ量の他の検出説明図を示
している。同図は円形イメージセンサー3の円を利用す
る方法で、同図に示されている様にトンボマーク2のバ
ー2−1が円形イメージセンサー3とa点とc点とに交
わった斜めにネジレている場合、∠cdbは∠cabの
倍角であり、走行紙1の走行方向と直交するトンボマー
ク2は、図8に示されたθ/2ネジレていることにな
る。従って版のネジレ量Dは、D=L0・tanθ/2
で求められる。
【0034】この方法は版の上部のトンボマーク2が1
個だけで検出することができる。図9はトンボマークの
バーの検出説明図を示している。トンボマーク2の印刷
の際、ドットゲインによりトンボマーク2が太かった
り、細かったりした場合、検出精度に影響を及ぼす。そ
の検出精度に影響を与えないように、明から暗に変化し
た最初のの画素番号n1(n1は自然数、以下n2な
ども自然数)と暗から明に変化した最後の暗の画素番号
n2を検出し、平均の(n1+n2)/2の画素番号を
求め、トンボマーク2のバー2−1の中心線位置の画素
番号とし、当該トンボマーク2の交点を求める際の影響
を排除するようにしている。同図のn3とn4、n5と
n6、n7とn8は上記と同様にしてその中心線位置の
画素番号を求める。
【0035】トンボマーク2と円形イメージセンサー3
との整合時、または整合近傍時のY方向の画素は、円形
イメージセンサー3の中心を原点とする座標の第1象限
と第4象限とにまたがるために図示してないが、n2と
n9(n9は第4象限で明から暗に変化した最初の
画素番号)との1/2に当たる画素番号を求め、その中
心線位置とする。
【0036】図10,図11は円形イメージセンサーが
トンボマークの画像をとらえる範囲をパターンにした説
明図を示している。トンボマーク2が円形イメージセン
サー3の画素を横断するパターンの数は21個存在し、
その交点数別に分けると、交点が4箇所のもの、交点が
3箇所のもの及び交点が2箇所のものの3種類が存在す
る。但し上記の図3で説明した様に円形イメージセンサ
ー3の検出範囲において、1点交点にならない範囲内で
トンボマーク2は見当ズレを生ずる。
【0037】トンボマーク2の基準点の座標位置によっ
て次の3種類に分けられる。トンボマーク2の基準点
が、円形イメージセンサー3の中心を原点とする座標の
円の第1象限、第2象限、第3象限及び第4象限の何れ
かに存在するもの(パターン番号〔2〕ないし〔5〕,
〔10〕ないし〔21〕)、または円形イメージセンサ
ー3の円の中心に存在するもの(パターン番号
〔1〕)、及びトンボマーク2のバー2−1のXかYの
何れかが、円形イメージセンサー3の円の座標軸に一致
するもの(パターン番号〔6〕ないし
〔9〕)。
【0038】これらの各パターンからトンボマーク2の
基準点が円形イメージセンサー3の座標の第何象限に存
在するかを検出するためには、トンボマーク2と円形イ
メージセンサー3との交点が同じ象限内に2箇所存在す
るものを検出すればよい。
【0039】詳しくは後ほど説明するが、例えばパター
ン番号〔2〕は、その2つの交点P1 ,P2が第1象限
にあるので、トンボマーク2の基準点は円形イメージセ
ンサー3の座標の第1象限に存在する。従ってトンボマ
ーク2の基準点の第1象限の存在は、トンボマーク2が
天方向と右方向とにズレた状態にあることを示してい
る。
【0040】なおパターン番号〔1〕は、トンボマーク
2の基準点と円形イメージセンサー3の座標の原点とが
一致した整合状態にあることを示している。図12は本
発明の多色刷輪転機における見当誤差検出回路の一実施
例構成の一部分図を示し、図13は本発明の多色刷輪転
機における見当誤差検出回路の一実施例構成の一部分図
を示し、その左側が図12の右側に連結され、図14は
本発明の多色刷輪転機における見当誤差検出回路の一実
施例構成の一部図を示し、その左側が図13の右側に連
結されるものを示している。図17の本発明の主要部の
タイムチャートを参照しながら説明する。
【0041】なお、天地左右の見当誤差の調整は、後に
説明するネジレの見当誤差の調整終了後に行われる。す
なわち図5で説明した様に、版のネジレがないとき、ト
ンボマーク2の基準点の座標位置を求めれば、トンボマ
ーク2の天地左右のズレ量が得られるからである。
【0042】図12ないし図14において、版胴の回転
に同期して発生するエンコーダ11のパルスEP、すな
わち同期パルス(図17〔2〕)及び版胴回転の予め定
められた版胴回転位置で同期パルスに同期して発生する
パルスBP、すなわち基準パルス(図17〔3〕)が、
走査スタートタイミング発生回路12に入力される。当
該走査スタートタイミング発生回路12は、上記説明の
720個の受光素子からなる円形イメージセンサー3を
備えたイメージセンサーカメラ13に対してトンボマー
ク2が整合位置、すなわちイメージセンサーカメラ13
がブラックのトンボマーク2(図17〔1〕)をとらえ
られる位置に到達した時点で、走査スタートパルス(図
17〔4〕)を発生させるように構成されている。先頭
部に印刷されたブラック、シアン、マゼンタ、イエロー
の各トンボマーク2(図17〔1〕)が上記のイメージ
センサーカメラ13の整合位置に到達する度に、走査ス
タートタイミング発生回路12は走査スタートパルスを
発生させる(図17〔4〕)。
【0043】イメージセンサーカメラ13の読み取り位
置を照射する光源ランプ14は、高輝度の例えばハロゲ
ンランプが使用される。最先端に印刷されたブラックの
トンボマーク2がイメージセンサーカメラ13の読み取
り位置に到達し、走査スタートタイミング発生回路12
から走査スタートパルスがイメージセンサーカメラ13
に入力されると(図17〔4〕)、当該イメージセンサ
ーカメラ13はトンボマーク2の画像の読み取りビデオ
信号を送出する走査を行う(図17〔5〕)。このビデ
オ信号はスレッシュホールド回路15で画像、非画像の
明暗が弁別され、弁別された信号は反転回路(インバー
タ)16を介してアンド回路1に入力される。
【0044】一方、イメージセンサーカメラ13のイネ
ーブル信号は、上記ビデオ信号を送出している間、Hレ
ベル(以下「H」と略す)となっており(図17
〔6〕)、このHがアンド回路1に入力される。
【0045】なお、発振器24のクロック信号(図17
〔7〕)が上記イメージセンサーカメラ13に入力され
ており、イメージセンサーカメラ13は当該クロック信
号に同期して上記ビデオ信号及びイネーブル信号を出力
している(図17〔6〕,〔8〕)。
【0046】このアンド回路1の出力信号は2つの微分
回路18,19に入力するようになっており、その内の
微分回路18はアンド回路1の出力信号がLレベル(以
下「L」と略す)からHへ変化したとき、すなわち上記
イメージセンサーカメラ13のビデオ信号が明から暗に
変化したとき、微分パルスを発生する。また微分回路1
9はアンド回路1の出力信号がHからLへ変化したと
き、すなわちイメージセンサーカメラ13のビデオ信号
が暗から明に変化したとき、微分パルスを発生する。
【0047】これら2つの微分回路18,19の各微分
パルスはオア回路1に入力され、その出力信号は分周比
2の分周器21を介してカウンター22に入力され、イ
メージセンサーカメラ13のイネーブル信号がHである
間、その微分パルスをカウンター22はカウントする
(図17
〔9〕)。すなわち微分回路18が出力するビ
デオ信号の明から暗への微分パルスと微分回路19が出
力する暗から明への微分パルスとの一組を1パルスとし
てカウンター22はカウントする。
【0048】カウンター22のカウント値はデコーダー
23でデコードされ、その出力0は円形イメージセンサ
ー3とトンボマーク2との1番目の交点P1(図10,
図11参照)に関連するレジスタN1,N2を、その出
力1は上記2番目の交点P2に関連するレジスタN3,
N4を、その出力2は上記3番目の交点P3に関連する
レジスタN5,N6を、その出力3は上記4番目の交点
P4に関連するレジスタN7,N8を、その出力4は交
点P14(このP14は後に詳しく説明する)に関連す
るレジスタN9をそれぞれイネーブルにして、イメージ
センサーカメラ13が送出するビデオ信号の最初から最
後までに検出される上記図9で説明した明から暗及び暗
から明の画素番号を各レジスタへラッチさせるためのタ
イミング信号を作っている(図17〔10〕)。
【0049】発振器24のクロック信号はカウンター2
5にも入力されており、カウンター25はイメージセン
サーカメラ13のイネーブル信号を受けている間、すな
わち画素番号1から720まで走査される間、720個
のクロック信号を720までカウントする(図17
〔9〕)。
【0050】そしてこのカウンター25のカウント値が
上記のレジスタN1ないしN9にそれぞれ入力されてお
り、明から暗を検出する微分回路18の微分パルスがレ
ジスタN1,N3,N5,N7,N9にそれぞれ入力さ
れており、また暗から明を検出する微分回路19の微分
パルスがオア回路3を介してレジスタN2,N4,N
6,N8にそれぞれ入力されている。
【0051】従ってレジスタN1には、円形イメージセ
ンサー3とトンボマーク2との1番目の交点P1の最初
に明から暗に変化する上記円形イメージセンサー3の画
素番号n1がラッチされ(図17〔11〕)、レジスタ
N2には、当該交点P1の暗から明に変化した最後の暗
の円形イメージセンサー3の画素番号n2がラッチされ
る(図17〔12〕)。
【0052】同様にレジスタN3,N5,N7,N9に
は、上記交点P2,交点P3,交点P4,交点PXの各
最初に明から暗に変化する上記円形イメージセンサー3
の画素番号n3,n5,n7,n9(当該n9は図示さ
れていない)がそれぞれラッチされ(図17〔13〕,
〔15〕,〔17〕,〔19〕)、レジスタN4,N
6,N8には、上記交点P2,交点P3,交点P4の各
暗から明に変化した最後の暗の円形イメージセンサー3
の画素番号n4,n6,n8がそれぞれラッチされる
(図17〔14〕,〔16〕,〔18〕)。
【0053】イメージセンサーカメラ13のイネーブル
信号は、またタイミング発生回路41に入力れさてお
り、当該イネーブル信号が入力してから一定期間後、す
なわち円形イメージセンサー3の720個の受光素子の
アレイの走査終了後、タイミング発生回路41はパルス
T1ないしT6 を出力する(図17〔21〕ないし〔2
6〕)。
【0054】パルスT1で、演算回路31ないし34及
び演算回路35ないし37は、レジスタN1ないしN9
にラッチされたデータを基に次の演算を行う。演算回路
31ではP1 =(n1+n2−2)/4を演算し、トン
ボマーク2のバー2−1と円形イメージセンサー3との
最初の交点P1 の角度θ1を求め(このとき図9で説明
したトンボマーク2のバー2−1の平均値を採用。以下
同様)、演算回路32ではP2=(n3+n4−2)/
4を演算し、トンボマーク2のバー2−1と円形イメー
ジセンサー3との2番目の交点P2の角度θ2を求め、
演算回路33ではP3=(n5+n6−2)/4を演算
し、トンボマーク2のバー2−1と円形イメージセンサ
ー3との3番目の交点P3の角度θ3を求め、演算回路
34ではP4=(n7+n8−2)/4を演算し、トン
ボマーク2のバー2−1と円形イメージセンサー3との
4番目の交点P4の角度θ4を求める。
【0055】演算回路35では更にレジスタ38に予め
ラッチされている「720」を用い、S1=n2+72
0を演算し、演算回路36ではS2=(S1+n9−
2)/4を演算し、演算回路37では上記演算回路36
で演算されたS2がS2≧360を条件に、レジスタ3
9に予めラッチされている「360」を用い、S3=S
2−360を演算する。
【0056】次いでタイミング発生回路41が発生する
パルスT2では、次のように動作する。レジスタN1で
ラッチした値n1と「1」とが比較器40で比較され、
n1>1の場合は、アンド回路3を介して演算回路31
で求められたP1がレジスタP1にラッチされる。また
n1=1の場合は、アンド回路4を介して演算回路37
で求められたS3がレジスタP14にラッチされる。そ
してn1>1の場合はレジスタP1にラッチされたP1
がオア回路2を介して演算判定回路42に入力し、また
n1=1の場合はレジスタP14にラッチされたP14
(=S3)がオア回路2を介して演算判定回路42に入
力する。
【0057】その他の演算回路32ないし34に対応し
て設けられているレジスタP2ないしP4に上記演算回
路32ないし34で求められたP2ないしP4がそれぞ
れラッチされ、そのラッチされた値が演算判定回路42
にそれぞれ入力する。
【0058】上記レジスタN1でラッチした値n1=1
の場合は、円形イメージセンサー3の1番目の受光素子
のアレイが画像を検出していることを意味し、上記交点
P14の画像が円形イメージセンサー3の座標の第1象
限と第4象限とに連続して存在している可能性のあるこ
とを表している。レジスタN1でラッチした値n1がn
1>1の場合は、円形イメージセンサー3の1番目の受
光素子のアレイが明を検出しているので、上記交点P1
4の画像が第4象限に存在していないこと、つまり交点
P14が存在していなく、トンボマーク2のバー2−1
が円形イメージセンサー3のX軸と交差していないこと
を表している。
【0059】上記レジスタN1でラッチした値n1がn
1=1の場合について上記交点P14との関連でさらに
詳述すると、トンボマーク2の一辺のバー2−1の幅
は、例えば10個以上の画素数の長さに相当するバー2
−1が印刷される。従って画素番号1が画像の場合、す
なわち円形イメージセンサー3の1番目の受光素子のア
レイが画像を検出している場合、最初に暗であるので、
その前の719番目の受光素子のアレイが画像を検出し
ている可能性が存在する。
【0060】例えばレジスタN1の内容が1であった場
合、n1=1となり画素番号が1番であるので、ビデオ
信号送出の最初の1番目が暗で、引続き画素番号8まで
暗で、9番目で明に変化した場合、レジスタN2の内容
は8でn2=8である。トンボマーク2の一辺のバー2
−1の幅には、10個以上の画素が存在することもある
から、第4象限に暗が存在することがある。そのときレ
ジスタN9の内容が例えば715でn9=715であっ
た場合、円形イメージセンサー3の座標のX座標に対す
る当該バー2−1の中心位置を角度で表すと、演算回路
35,36からS2=(n2+720+n9−2)/4
で演算される。上記数字を代入すると、S2=(720
+8+715−2)/4=360.25度となる。
【0061】この角度は0.25度と等しいので、比較
器40で比較すると、S2≧360となるので演算回路
37の演算式S3=S2−360の演算を行うことによ
り、角度S2=θ1=0.25度が求められる。比較器
40で比較の際、S2<360の場合は、演算回路36
で演算されたS2のその値が演算回路37で角度θ1と
して求められ、レジスタP14にパルスT2のタイミン
グでラッチされることになる。
【0062】つまり円形イメージセンサー3が走査され
た際、最初の画素番号1が暗で画像データであるとき、
その前の画素番号719以前の画素番号も連続して幾つ
か暗の画像データであることを示唆し、そのときのトン
ボマーク2のバー2−1と円形イメージセンサー3との
交点をP14と呼ぶ。そして当該交点P14の明から暗
に変化した最初の暗の画素番号が、レジスタN9にラッ
チされるのである。
【0063】n1>1の場合は、上記説明の如くビデオ
信号のn1は明から暗に変化したときの画素番号であ
り、交点P1の角度θ1は演算回路31からP1=θ1
=(n1+n2−2)/4で求められる。
【0064】以上記載のラッチ過程において、レジスタ
N8にラッチされた値n8が720に等しいときは、レ
ジスタN9にラッチされる値、すなわち上記交点P14
は発生せず、且つ、演算回路34でその演算が行われ
ず、演算回路36の演算式におけるn9にはレジスタN
7にラッチされた値n7が採られる。従って、この場
合、レジスタP4にラッチされる値P4=θ4は演算回
路34で演算されることはない。
【0065】タイミング発生回路41が発生する次のパ
ルスT3,T4で、演算判定回路42を作動させ、次の
パルスT5,T6で見当調整装置43を動作させる。こ
の両者の動作は、図15,図16で詳しく説明する。
【0066】なお、図示されていないが、レジスタN1
ないしレジスタN9、レジスタP1ないしレジスタP4
及びレジスタP14は、図15,図16で説明する見当
誤差dx,dyの演算後の適当なタイミング、例えば図
17に示されたパルスT6によってリセットされる。
【0067】図15は図14に用いられている演算判定
回路の一実施例構成の一部分図を示し、図16は図14
に用いられている演算判定回路の一実施例構成の一部分
図を示し、その左側が図15の右側に連結されるものを
示している。
【0068】当該演算判定回路は、トンボマーク2の基
準点が円形イメージセンサー3の座標の第何象限に存在
しているかを判定し、その基準点の原点に対する左右、
天地の各見当誤差を演算する回路である。
【0069】レジスタP1又はP14,P2,P3,P
4の角度データが、比較器53ないし63に入力し、そ
れぞれ予め設定されている値と比較される。すなわち比
較器53ないし56は1番目の交点P1又はP14につ
いて、円形イメージセンサー3の座標の第何象限に存在
しているかを判定するために比較し、比較器57ないし
59は2番目の交点P2について、その第何象限に存在
しているかを判定するために比較し、比較器60ないし
62は3番目の交点P3について、その第何象限に存在
しているかを判定するために比較し、比較器63は4番
目の交点P4について、その第4象限に存在しているか
どうかを判定するために比較している。
【0070】そして比較器54,57,60は、各交点
P1又はP14,P2,P3が円形イメージセンサー3
の座標の第1象限に存在しているかを判定するために比
較しており、比較器55,58,61は、各交点P1又
はP14,P2,P3がその第2象限に存在しているか
を判定するために比較しており、比較器56,59,6
2は、各交点P1又はP14,P2,P3がその第3象
限に存在しているかを判定するために比較している。こ
れらの比較器54ないし63の組み合わせから、 トン
ボマーク2の基準点が上記の円形イメージセンサー3の
座標の第1象限にあるとき(座標軸上は含めない)、ア
ンド回路14から信号が出力する。当該アンド回路14
から信号が出力するのは、図10の〔2〕,図11の
〔10〕,〔11〕,〔18〕の場合で、このときオア
回路1,6,5を介してマルチプレクサ64に信号が送
られ、当該マルチプレクサ64でP2の角度θ2が選択
される。このP2の角度θ2はX見当誤差回路66に入
力し、見当誤差dx=r・cosθ2の演算が行われ
る。rは円形イメージセンサー3の円の半径である。
【0071】またアンド回路14の信号はマルチプレク
サ65にも信号が送られ、当該マルチプレクサ65でP
1の角度θ1が選択される。このP1の角度θ1はY見
当誤差回路67に入力し、見当誤差dy=r・sinθ
1の演算が行われる。
【0072】これらの見当誤差dx,dyは見当調整手
段68へ伝送される。当該見当調整手段68は見当誤差
dx,dyに基づいてそれぞれの調整を行なう。トンボ
マーク2の基準点が上記の円形イメージセンサー3の座
標の第2象限にあるとき(座標軸上は含めない)、アン
ド回路15,18から信号が出力する。当該アンド回路
15から信号が出力するのは、図11の〔13〕,〔1
9〕の場合で、このときオア回路2を介してマルチプレ
クサ64に信号が送られ、当該マルチプレクサ64でP
1の角度θ1が選択される。更にオア回路7を介してマ
ルチプレクサ65にも信号が送られ、当該マルチプレク
サ65でP2の角度θ2が選択される。以下上記と同様
にして見当誤差dx,dyがそれぞれ求められ、見当調
整手段68でそれぞれの調整が行われる。
【0073】また上記アンド回路18から信号が出力す
るのは、図10の〔3〕,図11の〔12〕の場合で、
このときオア回路3,5介してマルチプレクサ64に信
号が送られ、当該マルチプレクサ64でP2の角度θ2
が選択される。更にマルチプレクサ65にも信号が送ら
れ、当該マルチプレクサ65でP3の角度θ3が選択さ
れる。以下上記と同様にして見当誤差dx,dyがそれ
ぞれ求められ、見当調整手段68でそれぞれの調整が行
われる。
【0074】トンボマーク2の基準点が上記の円形イメ
ージセンサー3の座標の第3象限にあるとき(座標軸上
は含めない)、アンド回路16,17から信号が出力す
る。当該アンド回路16から信号が出力するのは、図1
1の〔15〕,〔20〕の場合で、このときオア回路
1,6,5を介してマルチプレクサ64に信号が送ら
れ、当該マルチプレクサ64でP2の角度θ2が選択さ
れる。更にマルチプレクサ65にも信号が送られ、当該
マルチプレクサ65でP1の角度θ1が選択される。以
下上記と同様にして見当誤差dx,dyがそれぞれ求め
られ、見当調整手段68でそれぞれの調整が行われる。
【0075】また上記アンド回路17から信号が出力す
るのは、図10の〔4〕,図11の〔14〕の場合で、
このときオア回路4を介してマルチプレクサ64に信号
が送られ、当該マルチプレクサ64でP3の角度θ3が
選択される。更にオア回路7を介してマルチプレクサ6
5にも信号が送られ、当該マルチプレクサ65でP2の
角度θ2が選択される。以下上記と同様にして見当誤差
dx,dyがそれぞれ求められ、見当調整手段68でそ
れぞれの調整が行われる。
【0076】トンボマーク2の基準点が上記の円形イメ
ージセンサー3の座標の第4象限にあるとき(座標軸上
は含めない)、アンド回路7,8,9から信号が出力す
る。当該アンド回路7から信号が出力するのは、図11
の〔21〕の場合で、このときオア回路2を介してマル
チプレクサ64に信号が送られ、当該マルチプレクサ6
4でP1の角度θ1が選択される。更にオア回路7を介
してマルチプレクサ65にも信号が送られ、当該マルチ
プレクサ65でP2の角度θ2が選択される。以下上記
と同様にして見当誤差dx,dyがそれぞれ求められ、
見当調整手段68でそれぞれの調整が行われる。
【0077】また上記アンド回路8から信号が出力する
のは、図11の〔16〕,〔17〕の場合で、このとき
オア回路3,5を介してマルチプレクサ64に信号が送
られ、当該マルチプレクサ64でP2の角度θ2が選択
される。更にマルチプレクサ65にも信号が送られ、当
該マルチプレクサ65でP3の角度θ2が選択される。
以下上記と同様にして見当誤差dx,dyがそれぞれ求
められ、見当調整手段68でそれぞれの調整が行われ
る。
【0078】また上記アンド回路9から信号が出力する
のは、図10の〔5〕の場合で、このときオア回路4介
してマルチプレクサ64に信号が送られ、当該マルチプ
レクサ64でP3の角度θ3が選択される。更にマルチ
プレクサ65にも信号が送られ、当該マルチプレクサ6
5でP4の角度θ4が選択される。以下上記と同様にし
て見当誤差dx,dyがそれぞれ求められ、見当調整手
段68でそれぞれ調整が行われる。
【0079】一方、トンボマーク2の基準点が上記の円
形イメージセンサー3の座標のX座標軸上にあるとき、
比較器53は当該基準点がX座標軸上にある旨の信号を
出力する。当該比較器53が信号を出力するのは、図1
0の〔1〕,〔6〕,〔7〕の場合で、このとき比較器
53の信号はアンド回路11、12に入力する。
【0080】そして図10の〔1〕の場合、さらに比較
器57から交点P2が円形イメージセンサー3の座標の
Y軸と一致している旨の信号が出力され、当該信号はア
ンド回路12,13とに入力する。これによりアンド回
路12からXY整合の信号が出力され、表示手段69に
XY整合の表示がされる。つまり見当誤差dx,dyが
それぞれ0であり、調整を要しないことを意味してい
る。
【0081】図10の〔6〕,〔7〕の場合、さらに比
較器61から交点P3が円形イメージセンサー3の座標
のX軸と一致している旨の信号が出力され、当該信号は
アンド回路11に入力する。これによりアンド回路11
からP1Y整合の信号が出力され、表示手段69にY整
合の表示がされると共に、オア回路5を介してマルチプ
レクサ64にも信号が送られ、当該マルチプレクサ64
でP2の角度θ2が選択される。以下上記と同様にして
当該P2の角度θ2による見当誤差dxが求められ、見
当調整手段68で見当誤差dxだけの調整が行われる。
つまりY軸は整合しているので、見当誤差dyの調整は
不要となっている。
【0082】トンボマーク2の基準点が上記の円形イメ
ージセンサー3の座標のY座標軸上にあるとき、例えば
比較器54,比較器57は当該基準点がY座標軸上にあ
る旨の信号を出力する。当該比較器54が信号を出力す
るのは、図10の
〔9〕の場合であり、当該比較器57
が信号を出力するのは、図10の〔8〕の場合である。
このとき比較器54の信号はアンド回路10に入力し、
比較器57の信号はアンド回路13に入力する。
【0083】そして図10の
〔9〕の場合、さらに比較
器62から交点P3が円形イメージセンサー3の座標の
Y軸と一致している旨の信号が出力され、当該信号はア
ンド回路10に入力する。これによりアンド回路10か
らP1X整合の信号が出力され、表示手段69にX整合
の表示がされると共に、オア回路7を介してマルチプレ
クサ65にも信号が送られ、当該マルチプレクサ65で
P2の角度θ2が選択される。以下上記と同様にして当
該P2の角度θ2による見当誤差dyが求められ、見当
調整手段68で見当誤差dyだけの調整が行われる。つ
まりX軸は整合しているので、見当誤差dxの調整は不
要となっている。
【0084】また上記図10の〔8〕の場合、さらに比
較器63から交点P4が円形イメージセンサー3の座標
のY軸と一致している旨の信号が出力され、当該信号は
アンド回路13に入力する。これによりアンド回路13
からP2X整合の信号が出力され、表示手段69にX整
合の表示がされると共に、オア回路6を介してマルチプ
レクサ65にも信号が送られ、当該マルチプレクサ65
でP1の角度θ1が選択される。以下上記と同様にして
当該P1の角度θ1による見当誤差dyが求められ、見
当調整手段68で見当誤差dyの調整が行われる。この
ときオア回路5を介してマルチプレクサ64にも信号が
送られ、当該マルチプレクサ64でP2の角度θ2が選
択される。しかしながらP2の角度θ2はθ2=90°
のデータがX見当誤差回路66に入力するので、見当誤
差dx=0が求められ、見当誤差dxの調整は不要とな
っている。つまり上記表示手段69の表示通りX軸は整
合している。
【0085】以上は、ブラックのトンボマーク2につい
て説明したが、シアン、マゼンタ、イエローについて
も、同様の見当誤差の検出が行われる(図17
〔1〕)。この様にして各色についての見当誤差の検出
が行われ、見当誤差が調整されて色合わせが行われる。
【0086】図18はネジレ量検出回路の一実施例構成
を示している。同図において、68は図16のものに対
応し、71,72は基準点検出部,73,74,75は
レジスタ、76,77は演算部、78は比較器をそれぞ
れ表している。
【0087】基準点検出部71は、例えば先頭のブラッ
クのトンボマーク2のX方向の基準点を検出しており、
上記説明の回路を用いて当該基準点の座標位置のデータ
を得る。この先頭基準点のデータXfはレジスタ73に
ラッチされる。同様に基準点検出部72は、後方のブラ
ックのトンボマーク2のX方向の基準点を検出してお
り、このデータXrがレジスタ74にラッチされる。
【0088】レジスタ75には、図6で説明した紙幅L
0 と先頭後方間のブラックのトンボマーク2の長さL1
との比L0 /L1 が予め固定値としてラッチされてい
る。演算部76では、レジスタ73,74にラッチされ
たデータを基にd=Xf−Xrの演算を行い、レジスタ
75にラッチされた上記比L0 /L1 と演算部76で得
られたdとの掛け算を、演算部77で演算してネジレ量
Dの検出を行う。その演算されたネジレ量Dは、比較器
78でどちらの方向にずれているかを検出して得られた
修正方向指示信号と共に見当調整手段68に伝送され
る。このデータに基づいて見当調整手段68はそのネジ
レ量Dの調整を行う。
【0089】なお、トンボマーク2のあるべき座標位置
を印刷されたトンボマークのうちの1つをトンボマーク
検出演算座標とするときは、図示しない適宜の信号、例
えば操作盤から例えば先頭のトンボマーク2を基準値と
する当該指示信号によって、基準とすべきトンボマーク
2の検出演算座標Xfをレジスタ73にラッチしてお
き、レジスタ74にラッチされた後方のトンボマーク2
のデータXrとの見当誤差を求める。重ね刷りする各色
間の見当誤差についても、同様にして、何れかの色のト
ンボマーク2を基準にして、他の色の見当誤差を求める
ことができる。
【0090】図19は多色刷輪転機における見当調整自
動制御装置の一実施例概略構成を示している。同図にお
いて、第1ないし第4印刷部81−1ないし81−4の
各印刷部でブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順
にトンボマークを含め印刷された走行紙1は、チルロー
ラー82やローラー83等を経て適宜にカットされ、折
部84に収納される。その途中に走行紙1の表側、裏側
のトンボマーク2をとらえる上記のイメージセンサーカ
メラ13−1,13−2が設置されており、そのイメー
ジセンサーカメラ13−1,13−2内の各円形イメー
ジセンサー3−1,3−2で得られた各走査データがビ
デオバッファ85−1,ビデオバッファ85−2にそれ
ぞれチッチされる。
【0091】ビデオバッファ85−1,ビデオバッファ
85−2にそれぞれチッチされた各走査データは、コン
ピューター処理をなす処理手段86に入力する。処理手
段86は上記図12,図13,図14の3図で示された
見当誤差検出回路、図15,図16の2図で示された演
算判定回路、図18のネジレ量検出回路を備えた演算手
段87及び調整信号出力手段88とを有している。オア
回路89を介してブラック、シアン、マゼンタ、イエロ
ーの順に入力されるトンボマーク2の信号に基づき、ま
た版胴の回転に同期して発生するエンコーダー11から
の回転パルス及び一回転パルスに基づき、走査スタート
タイミング発生器12でそれぞれのタイミングパルスを
作り、処理手段86に適宜のタイミングを与える。
【0092】処理手段86は上記説明の通り、各色につ
いてのトンボマーク2の天地方向、左右方向の各見当誤
差、ネジレ量の見当誤差を求め、見当誤差を解消すべく
公知の見当調整手段68を作動させて、印刷の見当を合
わせる。
【0093】見当調整手段68の内部の図示に当たっ
て、各色の版胴微動モーター68−1ないし68−4
は、天地方向調整用、左右方向調整用、ネジレ調整用の
3個ずつ示されているが、走行紙1の両面に多色印刷す
る輪転機では、各色ともに表裏双方の版胴毎に、上記3
個の版胴微動モーター68−1ないし68−4が設けら
れていることは言うまでもない。
【0094】また図示されていないが、処理手段86で
は、求められた見当誤差が見当調整手段68で調整可能
か否かの判断が適宜の比較器等で行われるようになって
おり、見当調整手段68の調整可能範囲を超えていると
きには、当該見当調整手段68を不動作にすると共に、
表示手段69にX,Yの見当誤差、XY整合、X整合、
Y整合の表示の他、当該見当調整手段68の調整不可能
の表示が行われ、その時警報が発せられるようになって
いる。
【0095】すなわち極端な見当ズレ等によって、円形
イメージセンサー3によるトンボマーク2との交点の検
出点が2点に満たないときは、見当誤差の演算が不可能
となる。この判断は図12におけるデシマルデコーダー
23からの信号を図示されていないカウンターによって
カウントし、そのカウント数が所定数に達しているか否
かを調べることにより行われる。すなわち上記レジスタ
N1にラッチされた値n1が、n1>1であり、且つデ
シマルデコーダー23からの信号の数が2個未満(つま
り図2中の信号が多くとも信号1まで)の場合、あるい
はn1=1であり、且つデシマルデコーダー23からの
信号の数が3個未満(つまり図2中の信号が多くとも信
号2まで)の場合は、見当誤差の演算は不可能と判断す
る。そして、上記説明の如く調整不可能の際の処理が行
われる。
【0096】上記の説明では有形の基準点を備えたトン
ボマーク2について記述してきたが、レジスターマーク
はその他の形状、例えば図20に示された有形の基準点
を備えた形状のもの、有形の基準点は明示されていない
が特定の基準点を備えその基準点が検出されるもの、或
いは円であってもよい。
【0097】その内の2つの線或いは3つの線が予め定
められた関係で交わり得る無形の基準点を備えた形状の
レジスターマークの当該基準点も上記説明の様にして、
その位置を検出することができる。レジスターマークが
円であるときは、次の如くである。
【0098】図21はレジスターマークが円のときの基
準点検出説明図を示している。同図において、3は円形
イメージセンサー、4はレジスターマークの円を表し、
レジスターマーク4の円は円形イメージセンサー3の円
と同径とする。
【0099】円形イメージセンサー3の中心を原点とす
る座標において、円形イメージセンサー3とレジスター
マーク4との交点をB、Dとしたとき、レジスターマー
ク4の固有の基準点、すなわち中心点Cは次のようにし
て求められる。
【0100】上記交点B、Dの座標を(X1,Y1)、
(X2,Y2)としたとき、△ABEと△CDHとは合
同であり、△ADFと△CBGとは合同である。従って
X1=Xa,X2=Xb,Y1=Ya,Y2=Ybとな
る。レジスターマーク4の中心点Cの座標(X,Y)は
X=X1+X2,Y=Y1+Y2である。
【0101】すなわち円形イメージセンサー3が検出す
る画素番号から、当該レジスターマーク4の中心点Cの
座標位置を検出することができる。
【0102】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、見
当誤差検出に特殊な形状のレジスターマークを使用する
必要がなくなり、例えば、所謂トンボマークと呼ばれ、
従来から使用されているレジスターマークを使用し、各
レジスターマークについてそれぞれ1回のトリガー走査
でレジスターマークを検出し、その基準点の座標位置を
求め、且つ、この点のあるべき位置との偏差、すなわち
見当誤差を容易に求めることができる。又比較的多種類
のレジスターマークが使用できる。そしてレジスターマ
ーク全体を検出するのではなく、レジスターマークの部
分に対して複数の検出素子が同一円周上に並べられた環
状構成の円形イメージセンサーで検出するようにしてい
るので,円周長に相当する一次元構成のイメージセンサ
ーによる検出と同等のデータ量しかなく、処理すべきデ
ータ量が少なくて済む。従って、レジスターマークの基
準点を求めるなどその見当誤差を求める際に必要な演算
が短時間で処理でき、走行中の近接して印刷された複数
個のレジスターマークの各々の見当誤差をそれぞれ容易
に求めることができる。
【0103】また、基準点の座標位置を求めるに当たっ
ては、レジスターマークの中心線位置を求め、これに基
づいて演算するようにしたので、印版の焼付けや印刷の
ときの画線の太りや細りによる影響が殆どない。従っ
て、精度の高い見当誤差検出及び見当調整制御ができ
る。
【0104】表示手段にX整合,Y整合,XY整合など
の表示がされるので、どこが調整不要なのかを知ること
ができ、またレジスターマークが所定の状態で検出でき
なかったとき及び検出した見当誤差、即ち偏差が大きす
ぎ、自動見当調整制御ができないとき、その表示と共に
警報がならされ、直ちに対処することができる。
【0105】更に、レジスターマークの読み取りが簡単
で、且つ、見当誤差の検出が簡単に実施できるので、安
価な見当誤差検出装置及び見当調整制御装置が実現す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトンボマークの一実施例配置図で
ある。
【図2】円形イメージセンサーとトンボマークとの関係
説明図である。
【図3】トンボマークの左右、天地のズレ説明図であ
る。
【図4】ネジレ説明図である。
【図5】天地左右のズレ量の検出説明図である。
【図6】版のネジレ量の検出説明図である。
【図7】版のネジレ量の他の検出説明図である。
【図8】演算によるネジレ検出説明図である。
【図9】トンボマークのバーの検出説明図である。
【図10】円形イメージセンサーがトンボマークの画像
をとらえる範囲をパターンにした説明図である。
【図11】円形イメージセンサーがトンボマークの画像
をとらえる範囲をパターンにした説明図である。
【図12】本発明の多色刷輪転機における見当誤差検出
回路の一実施例構成の一部分図である。
【図13】本発明の多色刷輪転機における見当誤差検出
回路の一実施例構成の一部分図を示し、その左側が図1
2の右側に連結されるものである。
【図14】本発明の多色刷輪転機における見当誤差検出
回路の一実施例構成の一部図を示し、その左側が図13
の右側に連結されるものである。
【図15】図14に用いられている演算判定回路の一実
施例構成の一部分図である。
【図16】図14に用いられている演算判定回路の一実
施例構成の一部分図を示し、その左側が図15の右側に
連結されるものである。
【図17】本発明の主要部のタイチャートである。
【図18】ネジレ量検出回路の一実施例構成である。
【図19】多色刷輪転機における見当調整自動制御装置
の一実施例概略構成である。
【図20】レジスターマークの他の実施例図である。
【図21】レジスターマークが円のときの基準点検出説
明図である。
【符号の説明】
1 走行紙 2 トンボマーク 3 円形イメージセンサー 4 レジスターマーク 13 イメージセンサーカメラ 42 演算判定回路 68 見当調整手段 69 表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−251142(JP,A) 特開 昭54−56506(JP,A) 特開 平2−99381(JP,A) 特開 平3−140247(JP,A) 特開 昭59−123664(JP,A) 特表 昭62−502601(JP,A)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1を含む幾つかの線で形成され、かつ
    有の基準点を有するレジスターマークを各印刷部毎に走
    行紙に少なくとも1つ印刷すると共に、レジスターマーク毎に、 複数の検出素子が同一円周上に
    並べられたイメージセンサーカメラの円形イメージセン
    サーをトリガー走査して検出する検出像を明暗に2値化
    し、 円形イメージセンサーで得られたレジスターマークの
    値化された画素データを基に、レジスターマークを形成
    する線の明から暗への最初の変化位置とその線の暗から
    明への最後の変化位置とを求め、 明から暗への最初の変化位置と暗から明への最後の変化
    位置とに基づき、レジスターマークを形成する線の中心
    線位置を求め、更にこの中心線位置を基に、円形イメー
    ジセンサーの中心を原点にした座標で、上記の基準点の
    座標位置を演算し、 その基準点のあるべき座標位置に対する偏差を求め、 多色刷輪転機における見当誤差を検出するようにしたこ
    とを特徴とする多色刷輪転機における見当誤差検出方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記固有の基準点を
    有するレジスターマークは、少なくとも2つの線が予め
    定められた関係で交わった有形の基準点であることを特
    徴とする多色刷輪転機における見当誤差検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記固有の基準点を
    有するレジスターマークは、予め定められた関係で定ま
    る無形の基準点であることを特徴とする多色刷輪転機に
    おける見当誤差検出方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、上記各レジスターマ
    ークの基準点のあるべき座標位置が、各レジスターマー
    ク毎に予め定められていることを特徴とする多色刷輪転
    機における見当誤差検出方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、上記各レジスターマ
    ークの基準点のあるべき座標位置が、所定のレジスター
    マークの基準点の座標位置を基準にして定められること
    を特徴とする多色刷輪転機における見当誤差検出方法。
  6. 【請求項6】 請求項1において、上記基準点の座標位
    置を演算するに当たり、レジスターマークを形成する線
    の明から暗に変化した最初の画素番号と暗から明に変化
    した最後の画素番号との平均値を上記線の中心線位置と
    するようにしたことを特徴とする多色刷輪転機における
    見当誤差検出方法。
  7. 【請求項7】 走行紙に各印刷部によって印刷され、
    を含む幾つかの線で形成され、かつ有形または無形で固
    有の基準点を有するレジスターマークと、 1つのレジスターマークを一斉に検出可能に複数の検出
    素子が同一円周上に並べられた円形イメージセンサーを
    備え、レジスターマークの印刷位置に対応可能に設けら
    れたイメージセンサーカメラと、 上記印刷部の回転に関連付けられたタイミングで円形イ
    メージセンサーの走査開始信号を出力する走査開始信号
    発生手段と、 走査開始によって円形イメージセンサーが検出する検出
    像を明暗2値化して取込む2値化手段と、 2値化手段で2値化されたレジスターマークの線の画素
    データを基に、レジスターマークを形成する線の明から
    暗への最初の変化位置とその線の暗から明への最後の変
    化位置とを検出する変化位置検出手段と、 変化位置検出手段で検出された明から暗への最初の変化
    位置と暗から明への最後の変化位置とを基に、レジスタ
    ーマークを形成する線の中心線位置を求め、更にこの中
    心線位置を基に、円形イメージセンサーの中心を原点に
    した座標で、レジスターマークの基準点の座標位置とそ
    の基準点のあるべき座標位置に対する偏差を演算する演
    算手段とを備え、多色刷輪転機における見当誤差を検出
    するようにしたことを特徴とする多色刷輪転機における
    見当誤差検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、演算手段が演算した
    偏差及び当該偏差が所定値を超え調整不可能のときその
    旨を表示する表示手段を備えたことを特徴とする多色刷
    輪転機における見当誤差検出装置。
  9. 【請求項9】 印刷部の版胴の位相を調整する調整手段
    を有する多色刷輪転機において、 走行紙に各印刷部によって印刷され、1を含む幾つかの
    線で形成され、かつ有形または無形で固有の基準点を有
    するレジスターマーク、1つのレジスターマークを一斉
    に検出可能に複数の検出素子が同一円周上に並べられた
    円形イメージセンサーを備え、レジスターマークの印刷
    位置に対応可能に設けたイメージセンサーカメラ、上記
    印刷部の回転に関連付けられたタイミングで円形イメー
    ジセンサーの走査開始信号を出力する走査開始信号発生
    手段、走査開始によって円形イメージセンサーが検出す
    検出像を明暗2値化して取込む2値化手段、2値化手
    段で2値化されたレジスターマークの線の画素データを
    基に、レジスターマークを形成する線の明から暗への最
    初の変化位置とその線の暗から明への最後の変化位置と
    を検出する変化位置検出手段、及び変化位置検出手段で
    検出された明から暗への最初の変化位置と暗から明への
    最後の変化位置とを基に、円形イメージセンサーの中心
    を原点にした座標で、レジスターマークの基準点の座標
    位置とその基準点のあるべき座標位置に対する偏差を演
    算する演算手段とを備えた上記見当誤差検出装置と、
    上記演算手段が演算した偏差に基づいて印刷部の版胴の
    位相を調整すべく見当調整手段に調整信号を出力する調
    整信号出力手段とを備え、多色刷輪転機における見当誤
    差を自動調整するようにしたことを特徴とする多色刷輪
    転機における見当調整自動制御装置。
JP6185657A 1994-08-08 1994-08-08 多色刷輪転機における見当誤差検出方法、見当誤差検出装置及び見当調整自動制御装置 Expired - Fee Related JP3067081B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6185657A JP3067081B2 (ja) 1994-08-08 1994-08-08 多色刷輪転機における見当誤差検出方法、見当誤差検出装置及び見当調整自動制御装置
DE19526373A DE19526373B4 (de) 1994-08-08 1995-07-19 Vorrichtung zur Registersteuerung bei Rollenrotationsdruckmaschinen und automatisches Verfahren zur Registersteuerung für Rollenrotationsdruckmaschinen zur Korrektur von Registereinstellfehlern
US08/510,610 US5813333A (en) 1994-08-08 1995-08-03 Automatic register control system for multi-color rotary presses, and apparatus and method for detecting registering errors

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6185657A JP3067081B2 (ja) 1994-08-08 1994-08-08 多色刷輪転機における見当誤差検出方法、見当誤差検出装置及び見当調整自動制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0848028A JPH0848028A (ja) 1996-02-20
JP3067081B2 true JP3067081B2 (ja) 2000-07-17

Family

ID=16174599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6185657A Expired - Fee Related JP3067081B2 (ja) 1994-08-08 1994-08-08 多色刷輪転機における見当誤差検出方法、見当誤差検出装置及び見当調整自動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3067081B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6303533B2 (ja) * 2014-01-23 2018-04-04 大日本印刷株式会社 加工システム
DE102018211922A1 (de) * 2017-09-12 2019-03-14 Heidelberger Druckmaschinen Ag Automatisierte Bildsensorkalibrierung
JP7006259B2 (ja) * 2017-12-27 2022-01-24 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 印刷装置、印刷システムおよびプログラム
CN116945770B (zh) * 2023-09-07 2024-02-20 广州市普理司科技有限公司 一种数码印刷机多色套印控制***

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5456506A (en) * 1977-10-12 1979-05-07 Sugawara Kenkiyuujiyo Kk Method of detecting printing displacement
FR2578486B1 (fr) * 1985-03-08 1987-06-12 Bertin & Cie Procede et dispositif de positionnement d'objets les uns par rapport aux autres, en particulier des rouleaux d'impression de couleurs dans une presse rotative offset
CA1339689C (en) * 1986-04-18 1998-02-24 Andre Kudelski Apparatus for interactive communication between a pay televisiion subscriber and a decoder
JPH0299381A (ja) * 1988-10-07 1990-04-11 Nec Corp ずれ量検出マーク

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0848028A (ja) 1996-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5813333A (en) Automatic register control system for multi-color rotary presses, and apparatus and method for detecting registering errors
US6782814B2 (en) Method and apparatus for detecting registering errors, and automatic register control apparatus for multi-color rotary presses
EP1470927A1 (en) Recording sheet and image recording apparatus
US4731542A (en) System and method for activating an operating element with respect to a moving substrate
JP4945111B2 (ja) 多色画像形成装置及び同装置用光センサ
JP3067081B2 (ja) 多色刷輪転機における見当誤差検出方法、見当誤差検出装置及び見当調整自動制御装置
US7619642B2 (en) Image forming apparatus
US10029490B2 (en) Paper position detector for detecting a position of paper carried along a paper feeding direction using a graphic shape on the paper
JP2662502B2 (ja) 多色刷輪転機における見当誤差検出方法、見当誤差検出装置及び見当調整自動制御装置
US7949289B2 (en) Image forming apparatus and image forming adjustment method
JP2696740B2 (ja) 印刷見当誤差検出方法及び印刷見当調整制御装置
KR100472493B1 (ko) 컬러 레지스트레이션 조절 방법 및 이를 이용하는 화상형성 장치
JP3095738B1 (ja) 色間見当誤差修正方法
JP2790611B2 (ja) 多色刷輪転機における見当誤差検出方法および装置並びに見当調整自動制御装置
US8605130B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
JPH0825616A (ja) 多色印刷機における見当合わせの方法及び装置
JP2007152694A (ja) 見当ずれ量検出方法および装置
JP2019188678A (ja) 見当制御システム、見当制御方法、印刷機
JPH09321948A (ja) 画像読取装置
JP2003048310A (ja) フォーム印刷・加工機の自動見当制御装置および印刷見当マーク
JP2733941B2 (ja) 多色印刷機用見当制御装置
JPH09226097A (ja) 印刷見当検出装置および印刷見当調整装置
JP2006025289A (ja) マーカー装置及びそれを備えた画像読取装置
JP4586487B2 (ja) 距離計測装置及び距離計測方法
JP2663805B2 (ja) 見当合せ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees