JPH09321948A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH09321948A
JPH09321948A JP8132232A JP13223296A JPH09321948A JP H09321948 A JPH09321948 A JP H09321948A JP 8132232 A JP8132232 A JP 8132232A JP 13223296 A JP13223296 A JP 13223296A JP H09321948 A JPH09321948 A JP H09321948A
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image sensor
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英隆 浜
Takashi Nakajima
孝 中島
Makoto Watanabe
渡辺  誠
Atsushi Takahashi
篤 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読み取りのための基準パターンを特に高精度
に作成することなく、色ずれや画像のずれを良好に補正
できる画像読取装置を得ること。 【解決手段】 画像読取装置のプラテンガラス201の
有効画像領域205に原稿が載置され、キャリッジ20
2が副走査方向203に移動することでその読み取りが
行われる。有効画像領域205よりも走査開始側に真円
の形状の基準パターン206が配置されている。これを
読み取るタイミングを検出することで1次元イメージセ
ンサの傾きやセンサ間のギャップの補正を行う。基準パ
ターン206は円形なので、配置の角度が狂っても影響
がなく、その半径と前記したタイミングに関する情報を
用いて正確に色ずれ等を測定することができるので、良
好な補正が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は1次元イメージセン
サを使用して画像の読み取りを行う画像読取装置に係わ
り、詳細には画像の位置決めのために読取時の補正を行
うようにした画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータによる画像処理の普及に伴
って、カラー画像の読み取りを行う画像読取装置が数多
く使用されるようになってきている。このような画像読
取装置では、一般に1次元イメージセンサを使用して画
像の読み取りを行っている。これは、比較的高解像度の
画像を原稿の長さに特に制限されることなく安価に読み
取ることができる点で2次元イメージセンサよりも優れ
ているからである。
【0003】1次元イメージセンサを使用してカラー画
像を読み取る際には、画像をできるだけ高解像にするた
めに読取色ごとに専用の1次元イメージセンサを用意す
るのが通常である。これらの1次元イメージセンサは部
品として独立している場合もあるが、R(レッド)、G
(グリーン)、B(ブルー)の3色の1次元イメージセ
ンサを1つのチップ上に形成したものを使用するのが主
流となっている。チップ上には、これら各色ごとの1次
元イメージセンサが所定間隔で平行に配置されている。
このようなチップ上に配置された1次元イメージセンサ
全体を、本明細書ではカラー線順次センサと呼ぶことに
する。
【0004】図13はカラー線順次センサと原稿の関係
を表わしたものである。カラー線順次センサ101はチ
ップ102上に所定の間隔(ギャップ)1031 、10
2でR、G、Bの3色の1次元イメージセンサ104
R 、104G 、104B を配置している。各1次元イメ
ージセンサ104R 、104G 、104B の長手方向が
原稿106の主走査方向107となり、これに直角な方
向が副走査方向108となる。カラー線順次センサ10
1は原稿106の長さ方向としての副走査方向108に
相対的に移動して、この面上の必要な画像情報の読み取
りを行うことになる。したがって、読み取りのある瞬間
を考えてみると、1次元イメージセンサ104R 、10
G 、104B はそれぞれ異なった副走査位置の画像情
報を読み取ることになる。カラー画像の処理には、同一
画素位置での3色の画像情報が用いられるので、各1次
元イメージセンサ104R 、104G 、104B の出力
についてギャップ103分の補正を行う必要がある。
【0005】このようなギャップ補正については、先行
して読み取った画像情報をメモリに一時的に格納して時
間的に遅延させて出力するという手法が用いられる。す
なわち、カラー線順次センサ101の場合には各1次元
イメージセンサ104R 、104G 、104B 間のギャ
ップ1031 、1032 が固定値となる。そこで、これ
を測定しておけば、遅延時間を一意的に算出し、各1次
元イメージセンサ104R 、104G 、104B の読み
取った画像情報をライン単位で整合することができる。
【0006】しかしながら、カラー線順次センサ101
は光学系の結像面に正確に配置されるとは限らず、また
たとえ正確に配置されたとしても、その後の機械的な経
時変化によってこの状態が狂ってしまう場合がある。
【0007】図14は、カラー線順次センサのアオリ
(煽り)による副走査方向のギャップの狂いを説明する
ためのものである。この図ではカラー線順次センサ10
1を真横から見たもので、同図(a)が正常に配置され
た状態を表わしている。カラー線順次センサ101は図
示しない結像面に平行に配置されている。このため、1
次元イメージセンサ104R 、104G の間の間隔はギ
ャップ1031 に、1次元イメージセンサ104G 、1
04B の間の間隔はギャップ1032 にそれぞれ一致し
ている。
【0008】ところが、何らかの原因によってカラー線
順次センサ101が同図(b)のように傾いてアオリ
(煽り)を生じると、これらの1次元イメージセンサ1
04R、104G 、104B 間のギャップは短くなって
しまう。したがって、カラー線順次センサ101が同図
(a)のように正しく配置されているものとして画像情
報の遅延処理を行うと、色ずれが発生することになる。
【0009】図15および図16は、カラー線順次セン
サのスキューによる読取位置の影響を説明するためのも
のである。このうち図15は各1次元イメージセンサ1
04 R 、104G 、104B が主走査方向に平行に配置
された状態を示しており、破線111で示したようにこ
の状態では同一読取位置のピクセル(画素)112R
112G 、112B が同一主走査位置上に正確に配列さ
れることになる。これに対して、図16に示すようにス
キューが発生すると、破線111で示したように同一読
取位置のピクセル112R 、112G 、112B は、そ
れぞれ主走査位置を異にすることになる。すなわち、単
純に副走査方向の遅延量を設定しただけでは各読取色で
主走査方向に画像の位置がずれてしまい、色ずれが発生
してしまう。
【0010】そこで、画像読取装置に取付られたカラー
線順次センサについてこのような傾きの有無を調べ、傾
きが生じている場合にはこれを補正するようにする技術
が提案されるに至っている。例えば特開平5−2843
74号公報では、画像の読取領域以外の領域に基準パタ
ーンを設けて、これをカラー線順次センサで読み取り、
見掛け上のギャップや主走査方向の画素のずれを算出し
て補正を行うようにしている。
【0011】図17は、この提案による色ずれ補正用の
基準パターンを示したものである。この基準パターン1
21は、副走査方向122に沿って色ずれ補正用パター
ン123を等間隔に配置したものである。色ずれ補正用
パターン123は、図13に示したカラー線順次センサ
101の各1次元イメージセンサ104R 、104G
104B の画素幅に対応して、図18に拡大して示すよ
うに副走査方向122に沿って10μm間隔で隙間無く
並んだ画素125で構成されている。
【0012】この提案では、基準パターン121の読み
取りを行い、濃度データの演算を行って、各1次元イメ
ージセンサ134R 、134G 、134B についての濃
度の総和が等しくなるように、これらの1次元イメージ
センサ134R 、134G 、134B ごとに設けられた
信号遅延メモリによる信号の遅延量を調整するようにし
ている。
【0013】図19は、特開平1−97056号公報に
開示された画像読取装置のセンサずれを検出する原理を
表わしたものである。同図(a)に示すセンサずれ検出
板131には主走査方向132に対して角度αだけ傾い
た黒い直線133が描かれている。これを各1次元イメ
ージセンサ134R (図19(b))、134G (同図
(c))、134B (同図(d))で読み取る。この結
果、ある時点には1次元イメージセンサ134R から同
図(e)に示すようなタイミングで黒い直線132に対
応する出力135R が出力され、このとき他の1次元イ
メージセンサ134G からは同図(f)に示すように黒
い直線132に対応する出力135G が出力され、また
残りの1次元イメージセンサ134B からは同図(g)
に示すように黒い直線132に対応する出力135B
出力されることになる。
【0014】この提案では、各出力135R 、13
G 、135B のタイミングのずれを基にして図示しな
い補間回路で補間処理を行い、各1次元イメージセンサ
134R、134G 、134B の読取位置のずれを補正
するようにしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の画像
読取装置では、緻密に配置した画素パターンや主走査方
向に対して所定の角度だけ傾いた直線等のパターンを用
いて色ずれ補正用の基準パターンを構成し、色ずれの補
正を行うようにしていた。しかしながら、このような色
ずれ補正用の基準パターンは、共に構成要素としての画
素パターンや直線を精度良く印刷する必要があり、更
に、作成した色ずれ補正用の基準パターンを例えば副走
査方向に沿って正確に配置したり、あるいは主走査方向
に対して所定の角度αだけ正確に傾ける必要があった。
したがって、色ずれ補正用の基準パターンの印刷に極め
て高精度の技術が要求され、画像読取装置のコストを低
減する上での障害となっていた。
【0016】また、色ずれ補正用の基準パターンを高精
度に作成したとしても、経時変化によってそのパターン
を取り付けた部位の物理的なずれが発生してパターンが
微妙に傾くような場合もあり、これにより、各1次元イ
メージセンサ間のギャップの距離を正確に算出すること
ができなくなるという問題もあった。
【0017】以上、カラー画像の読み取りを行うための
画像読取装置を例にとって説明したが、複数の1次元イ
メージセンサをつなぎ合わせるように配置することで幅
の広い原稿の読み取りを行う画像読取装置についても同
様の問題がある。
【0018】図20は、複数の1次元イメージセンサを
主走査方向につなぎ合わせた形で配置した画像読取装置
の要部を表わしたものである。各1次元イメージセンサ
141〜143をこのように主走査方向144に平行
に、かつ副走査方向145に所定のギャップ146で配
置することで、全体の読取幅Lを広くすることができ
る。この場合にも、ギャップ146の間隔に合わせた補
正を行う必要があり、補正用の基準パターンが必要とさ
れる。
【0019】そこで本発明の目的は、読み取りのための
基準パターンを特に高精度に作成することなく、色ずれ
や画像のずれを良好に補正することのできる画像読取装
置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)副走査方向にギャップを置いて配置された複
数の1次元イメージセンサと、(ロ)これらの1次元イ
メージセンサとこれらによって読み取られる原稿とを副
走査方向に相対的に移動させる副走査方向移動手段と、
(ハ)少なくとも真円の一部からなる円弧部分を有し、
複数の1次元イメージセンサのそれぞれによってこの共
通した円弧部分が読み取られるような位置に原稿との位
置関係を保って配置された基準パターンと、(ニ)複数
の1次元イメージセンサのうちの所定の1次元イメージ
センサが円弧部分と接触するような読取位置で基準パタ
ーンとその周囲の部分との間の濃度変化点を検出したと
き、すでに基準パターンの濃度変化点の検出を行ってい
る他の1次元イメージセンサとの間での主走査方向にお
けるこれら変化点の距離を算出する変化点間距離算出手
段と、(ホ)この変化点間距離算出手段によって算出さ
れた変化点間距離と真円の半径を用いてこれら2つの1
次元イメージセンサの副走査方向のギャップを演算する
ギャップ演算手段とを画像読取装置に具備させる。
【0021】すなわち請求項1記載の発明では、真円あ
るいはこの部分円の形状をした基準パターンを原稿との
位置関係を保って例えばその近傍のプラテンガラス上に
配置しておき、カラー読取用の複数の1次元イメージセ
ンサや長尺読取用等の複数のイメージセンサをこれらに
対して相対的に副走査方向に移動させる。相対的とは、
1次元イメージセンサ側を副走査方向に移動させてもよ
いし、原稿や基準パターン側を移動させてもよいことを
意味する。変化点間距離算出手段は、ギャップの補正を
行おうとする1次元イメージセンサのうちの一方の1次
元イメージセンサが円弧部分と接触するような読取位置
で基準パターンとその周囲の部分との間の濃度変化点を
検出したとき、すでに基準パターンの濃度変化点の検出
を行っている他方の1次元イメージセンサとの間での主
走査方向におけるこれら変化点の距離を算出する。この
距離と基準パターンを構成する円の半径を用いると、直
角三角形の残りの一辺が求まり、半径からこの残りの一
辺を差し引くと、これらの1次元イメージセンサの間の
ギャップが求まることになる。このようにして求められ
たギャップが正規の値であるかどうかをチェックするこ
とにより、ギャップが電気的に正しい間隔となるような
補正を行わせたり、ギャップによって読み取りに不都合
が生じる場合に警報を発してギャップの機械的な補正を
要求する等の処置をとることができる。このように請求
項1記載の発明では、真円またはこの部分円を用いたの
で、その半径等の既知のデータを知るだけで高精度の補
正を行わせることが可能になる。
【0022】請求項2記載の発明では、(イ)副走査方
向にギャップを置いて配置された複数の1次元イメージ
センサと、(ロ)これらの1次元イメージセンサとこれ
らによって読み取られる原稿とを副走査方向に相対的に
移動させる副走査方向移動手段と、(ハ)少なくとも真
円の一部からなる円弧部分を有し、複数の1次元イメー
ジセンサのそれぞれによってこの共通した円弧部分が読
み取られるような位置に原稿との位置関係を保って配置
された基準パターンと、(ニ)前記した複数の1次元イ
メージセンサのうちの最も遅く副走査される1次元イメ
ージセンサが円弧部分と接触するような読取位置で基準
パターンとその周囲の部分との間の濃度変化点を検出し
たとき、すでに基準パターンの濃度変化点の検出を行っ
ている残りのそれぞれの1次元イメージセンサとの間で
の主走査方向におけるこれら変化点の距離を算出する変
化点間距離算出手段と、(ホ)この変化点間距離算出手
段によって算出された変化点間距離と真円の半径を用い
てこれら複数の1次元イメージセンサの副走査方向のギ
ャップを演算するギャップ演算手段と、(ヘ)前記した
複数の1次元イメージセンサの出力する画像データをそ
れぞれ時間的に遅延させるための遅延手段と、(ト)ギ
ャップ演算手段の演算結果に応じて遅延手段の遅延量を
設定し、これら複数の1次元イメージセンサの遅延後の
出力が共に原稿の同一副走査位置となるように調整する
遅延手段調整手段とを画像読取装置に具備させる。
【0023】すなわち請求項2記載の発明では、真円あ
るいはこの部分円の形状をした基準パターンを原稿との
位置関係を保って例えばその近傍のプラテンガラス上に
配置しておき、カラー読取用の複数の1次元イメージセ
ンサや長尺読取用等の複数のイメージセンサをこれらに
対して相対的に副走査方向に移動させる。変化点間距離
算出手段は、前記した複数の1次元イメージセンサのう
ちの最も遅く副走査される1次元イメージセンサが円弧
部分と接触するような読取位置で基準パターンとその周
囲の部分との間の濃度変化点を検出したとき、すでに基
準パターンの濃度変化点の検出を行っている残りのそれ
ぞれの1次元イメージセンサとの間での主走査方向にお
けるこれら変化点の距離を算出する。例えば、カラーの
読み取りを行う場合にレッド、グリーン、ブルーの3色
の読み取りを行う1次元イメージセンサがそれぞれギャ
ップを置いて平行に配置されていたとして、レッドの読
み取りを行う1次元イメージセンサが一番最後に基準パ
ターンの読み取りを開始したものとすると、この時点に
おける先行するグリーンまたはブルーあるいはこれら双
方の1次元イメージセンサが基準パターンを検出した主
走査位置とのそれぞれの検出点(濃度レベルの変化点)
の主走査方向の距離を算出する。これらの距離と基準パ
ターンを構成する円の半径を用いると、それぞれについ
て直角三角形の残りの一辺が求まり、半径からこれらの
残りの一辺をそれぞれ差し引くと、これらの1次元イメ
ージセンサの間のギャップが求まることになる。このよ
うにして求められたギャップが正規の値であるかどうか
をチェックすることにより、ギャップが電気的に正しい
間隔となるような補正を行うことができる。すなわち、
各1次元イメージセンサの副走査の位置を時間的に一致
させるために遅延回路を使用する場合には、ギャップ演
算手段の演算結果に応じて遅延手段の遅延量を設定し、
これら複数の1次元イメージセンサの遅延後の出力が共
に原稿の同一副走査位置となるように調整する。このよ
うに請求項2記載の発明では、真円またはこの部分円を
用いたので、その半径等の既知のデータを知るだけで高
精度の補正を行わせることが可能になる。しかも、自動
的に遅延量の調整が行われるので、常に色ずれ等のない
高品位な画像の読み取りが可能になる。
【0024】請求項3記載の発明では、(イ)1次元イ
メージセンサと、(ロ)この1次元イメージセンサとこ
れによって読み取られる原稿とを副走査方向に相対的に
移動させる副走査方向移動手段と、(ハ)1次元イメー
ジセンサが副走査方向に相対的に移動するとき同一半径
で同一の中心点を有する円の2か所で接するような真円
の少なくとも一部を1次元イメージセンサの読み取りが
行われる領域に有し、原稿との位置関係を保って配置さ
れた基準パターンと、(ニ)1次元イメージセンサが基
準パターンの円の先端と後端の2か所で接触するタイミ
ングをそれぞれ検出する変化点検出手段と、(ホ)この
変化点検出手段から得られる情報を用いて1次元イメー
ジセンサの副走査方向に対する傾きを算出する傾き算出
手段とを画像読取装置に具備させる。
【0025】すなわち請求項3記載の発明では、真円あ
るいはこの部分円の形状をした基準パターンを原稿との
位置関係を保って例えばその近傍のプラテンガラス上に
配置しておき、1次元イメージセンサをこれらに対して
相対的に副走査方向に移動させる。請求項3記載の発明
における1次元イメージセンサは、請求項1あるいは請
求項2記載の発明の場合と異なり、複数本である必要は
ない。複数本であってもよいが、これら複数本の1次元
イメージセンサが例えば同一チップ上に配置されている
場合のように配置関係が固定されているような場合に
は、そのうちの1つを補正のために使用するだけでよ
い。請求項3記載の発明では1次元イメージセンサの主
走査方向あるいは副走査方向に対する傾きに起因する不
都合を回避するためのものだからである。1次元イメー
ジセンサは円を構成する円弧部分の走査を開始する点と
走査を終了するタイミングをそれぞれ検出し、この情報
と円の直径あるいは半径に関する情報を用いることで1
次元イメージセンサの副走査方向に対する傾きを算出す
る。この算出結果を用いれば、例えば1次元イメージセ
ンサが傾いた状態で画像を読み取ったことによる画像の
傾きを回転処理によって補正したり、複数の互いに平行
に配置された1次元イメージセンサが傾いて画像を読み
取ったことによる主走査方向あるいは副走査方向の読取
画素のずれに対する補正を行うことができる。しかも請
求項3記載の発明では、真円またはこの部分円を用いた
ので、その半径等の既知のデータを知るだけで高精度の
補正を行わせることが可能になる。
【0026】請求項4記載の発明では、(イ)1次元イ
メージセンサと、(ロ)この1次元イメージセンサとこ
れによって読み取られる原稿とを副走査方向に相対的に
移動させる副走査方向移動手段と、(ハ)1次元イメー
ジセンサが副走査方向に相対的に移動するとき同一半径
で同一の中心点を有する円の2か所で接するような真円
の少なくとも一部を1次元イメージセンサの読み取りが
行われる領域に有し、原稿との位置関係を保って配置さ
れた基準パターンと、(ニ)1次元イメージセンサが基
準パターンの円の先端と後端の2か所で接触するタイミ
ングをそれぞれ検出する変化点検出手段と、(ホ)この
変化点検出手段から得られる情報を用いて1次元イメー
ジセンサの副走査方向に対する傾きを算出する傾き算出
手段と、(ヘ)この傾き算出手段で算出された傾きに応
じて1次元イメージセンサで読み取られたイメージの傾
きを補正する補正手段とを画像読取装置に具備させる。
【0027】すなわち請求項4記載の発明では、真円あ
るいはこの部分円の形状をした基準パターンを原稿との
位置関係を保って例えばその近傍のプラテンガラス上に
配置しておき、1次元イメージセンサをこれらに対して
相対的に副走査方向に移動させる。請求項4記載の発明
における1次元イメージセンサは、請求項3記載の発明
の場合と同様に、複数本である必要はない。複数本であ
ってもよいが、これら複数本の1次元イメージセンサが
例えば同一チップ上に配置されている場合のように配置
関係が固定されているような場合には、そのうちの1つ
を補正のために使用するだけでよい。1次元イメージセ
ンサは円を構成する円弧部分の走査を開始する点と走査
を終了するタイミングをそれぞれ検出し、この情報と円
の直径あるいは半径に関する情報を用いることで1次元
イメージセンサの副走査方向に対する傾きを算出する。
そして、補正手段が傾き算出手段で算出された傾きに応
じて1次元イメージセンサで読み取られたイメージの傾
きを補正することになる。この請求項4記載の発明で
は、真円またはこの部分円を用いたので、その半径等の
既知のデータを知るだけで画像の傾きの高精度の補正を
行わせることが可能になり、原稿上の図形を歪みなく読
み取ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
【0029】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0030】図1は本発明の一実施例における画像読取
装置のプラテンガラスの部分を1次元イメージセンサの
配置されている側から見たものである。原稿(図示せ
ず)を載置するプラテンガラス201の原稿載置面の反
対側には、これとわずかの距離を置いてキャリッジ20
2が配置されている。キャリッジ202は図示しないキ
ャリッジ駆動機構によって副走査方向203に往復動自
在に配置されている。キャリッジ202の図で示した位
置はホームポジションである。原稿の読み取りが指示さ
れると、キャリッジ202はこのホームポジションから
副走査方向203に移動を開始して、プラテンガラス2
01上の画像情報を、図示しない光学系に伝達する。こ
の光学系の結像位置には1次元イメージセンサが配置さ
れており、プラテンガラス202上の画像をライン単位
で読み取ることになる。本実施例で使用される1次元イ
メージセンサは図13に示したのと同様の構成を有して
いるので、これをそのまま使用して以下の説明を行うこ
とにする。
【0031】プラテンガラスにおける原稿の画像の読み
取りを行う有効画像領域205とキャリッジ202のホ
ームポジションの間には、基準パターン206が配置さ
れている。本実施例の基準パターン206は真円の形状
をしており、その円の内部はその周囲の部分と反射率が
明確に相違するようになっている。一例としては、基準
パターン206の分が白色に印刷されており、その周囲
は無着色でガラス面がそのまま露出しているか、有効画
像領域205の手前までこの白色部分を除いて黒色に印
刷されている。
【0032】図2は、本実施例の画像読取装置の回路構
成の概要を表わしたものである。この画像読取装置はC
PU(中央処理装置)211を搭載しており、データバ
ス等のバス212を介して装置内の次に説明する各部と
接続され、各種制御を行うようになっている。ROM2
13は、画像読取装置の読み取りや各種制御に必要なプ
ログラムや必要な固定的なデータを格納したリード・オ
ンリ・メモリである。RAM214は各種データを一時
的に格納する作業用メモリであり、その一部は電池によ
ってバックアップされて不揮発性メモリ領域を構成して
いる。この不揮発性メモリ領域に格納されたデータは、
画像読取装置の図示しない電源をオフにした状態でも消
失しない。したがって、画像読取装置の各種の履歴や装
置固有の値で画像の読み取りや補正に必要な所定のデー
タがここに格納される。
【0033】操作パネル215は画像の読み取りの各種
条件をマニュアルで設定したり、読み取りの指示等を行
う入力部分と、装置側がオペレータに必要な情報を表示
する出力部分とを備えたパネルであり、入出力回路21
6を介してバス212に接続されている。画像処理回路
部217は、画像処理のための各種機能を実現する回路
を収めた部分である。画像処理はソフトウェアによって
実現する部分と現実の回路(ハードウェア)によって実
現する部分があるが、処理の高速化に伴ってハードウェ
アによる処理も重要となっている。キャリッジ駆動制御
回路218はキャリッジモータ219の駆動制御を行う
回路部分である。キャリッジモータ219が駆動される
ことによって、図1に示したキャリッジ202の往復動
の制御が実現される。イメージセンサ入力回路221
は、図13に示したカラー線順次センサ101を構成す
る各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104
B から画像データを入力する回路である。
【0034】検知センサ入力回路222は、図示しない
各種検知センサの検知出力を入力する回路である。検知
センサとしては、例えばキャリッジ202のホームポジ
ションの位置を設定するものを挙げることができる。画
像データ出力回路223は、この画像読取装置で読み取
られ処理された後の画像データを、通信ケーブル224
を介して他の装置やネットワークに送出するための回路
である。
【0035】図3は、基準パターンを各1次元イメージ
センサが読み取る様子を拡大して表わしたものである。
本実施例の画像読取装置では図1に示したキャリッジ2
02が副走査方向203に移動するとき、まずブルーの
1次元イメージセンサ104 B が基準パターン206の
先端箇所231(ホームポジションに一番近い点)を読
み取り、続いてグリーンの1次元イメージセンサ104
G がこれを読み取る。最後にレッドの1次元イメージセ
ンサ104R が基準パターン206の先端箇所231の
読み取りを行う。したがって、最後のレッドの1次元イ
メージセンサ104R がこの先端箇所231を読み取っ
ている時点では、この図3に示したようにグリーンの1
次元イメージセンサ104G は副走査方向にギャップG
APrgだけ進んだ基準パターン206上の所定の点23
2の読み取りを行っている。また、ブルーの1次元イメ
ージセンサ104B は更にこの点232よりも副走査方
向203にギャップGAPgbだけ進んだ基準パターン2
06上の所定の点233の読み取りを行っている。
【0036】基準パターン206は半径rの真円であ
る。その中心点235と先端箇所231を結んだ直線2
36は、各1次元イメージセンサ104R 、104G
104 B の長手方向(主走査方向)237と直交する。
これは、本実施例で使用するカラー線順次センサ101
(図13参照)が、1枚の基板上にこれらの1次元イメ
ージセンサ104R 、104G 、104B を形成してい
るので、これらが共に平行に配置されていると見てよい
からである。
【0037】図4は、基準パターンをこれらの1次元イ
メージセンサが各種の傾きで読み取った状態を表わして
いる。図13に示したカラー線順次センサ101が傾い
て配置されていると仮定し、図4では基準パターン20
6に対する相対的な副走査方向2031 〜2033 を表
示している。いずれの副走査方向2031 〜2033
1次元イメージセンサ1041 〜1043 が基準パター
ン206を読み取っても、これらの読み取りが開始する
点としての先端箇所2311 〜2313 と基準パターン
206の中心点235を結ぶ直線は、対応する1次元イ
メージセンサ1041 〜1043 の主走査方向と直交す
ることになる。この図で、それぞれの1次元イメージセ
ンサ1041 〜1043 は基準パターン206を構成す
る円の接線となるからである。
【0038】また、本実施例では真円の基準パターン2
06を使用している。これについては、部分円の場合に
も各先端箇所2311 〜2313 が円弧に接している場
合には同様であるが、1次元イメージセンサ1041
1043 が基準パターン206のどの位置で接しても、
次に説明する1次元イメージセンサ間のギャップの補正
について全く同一の結果を得ることができる。すなわ
ち、基準パターン206と1次元イメージセンサ104
1 〜1043 の相対的な傾きによる補正を行う必要がな
い。
【0039】図3に戻って説明を続ける。基準パターン
206の中心点235とレッドの1次元イメージセンサ
104R の読取ラインとの距離がrのとき、中心点23
5とグリーンの1次元イメージセンサ104G の読取ラ
インとの距離をgg とし、また中心点235とブルーの
1次元イメージセンサ104B の読取ラインとの距離を
b とする。また、レッドの1次元イメージセンサ10
R から出力される1ラインの画像データ241R にお
ける基準パターン206の検知される主走査位置をLR
とし、このときの基準パターン206上の点232をグ
リーンの1次元イメージセンサ104G が読み取るとき
の画像データ241G における基準パターン206の検
知される主走査位置をLG とする。同様にこのときの基
準パターン206上の点233をブルーの1次元イメー
ジセンサ104B が読み取るときの画像データ241B
における基準パターン206の検知される主走査位置を
B とする。また、主走査位置LR と主走査位置LG
ギャップをdg で表わし、主走査位置LR と主走査位置
B のギャップをdb で表わすものとする。
【0040】基準パターン206の半径rは、例えばプ
ラテンガラス201上の印刷を実際に測定することによ
って正確に知ることができ、この値は既知の値として前
記した不揮発性メモリ領域に格納することができる。ま
たは、印刷が十分な精度で行われる場合には、予めRO
M213(図2)にこれを格納しておくことができる。
【0041】このように半径rが既知なので、点232
を含む直角三角形について次の(1)式が成立する。 r2 =dg 2 +gg 2 g =SQR(r2 −dg 2 ) ……(1) ただし、符号SQR(X)は、Xについての平方根関数
である。
【0042】同様に点233を含む直角三角形について
次の(2)式が成立する。 r2 =db 2 +gb 2 b =SQR(r2 −db 2 ) ……(2)
【0043】これら(1)、(2)式を用いると、ギャ
ップGAPrgを次の(3)式で、また、ギャップGAP
gbを次の(4)式で表わすことができる。 GAPrg=r−SQR(r2 −dg 2 ) ……(3) GAPgb=SQR(r2 −dg 2 )+SQR(r2 −db 2 )−r ……(4) これらの式は、三角関数を用いた解法のような数学的に
等価な解法を用いても同様に求めることができる。
【0044】ところで本実施例の画像読取装置では、光
学解像度が400ドット/25.4mmで基準パターン
206を構成する円の半径rが3175mm(5000
0ドット分の長さ)に設定されており、かつ図13に示
した1次元イメージセンサ104R 、104G の間のギ
ャップ(GAPrg)1031 および1次元イメージセン
サ104G 、104B の間のギャップ(GAPgb)10
2 がカラー線順次センサ101の基板面上で共に8画
素に設定されている。
【0045】そこで、図3に示したように1次元イメー
ジセンサ104R の読取位置がちょうど先端箇所231
に一致したときで正常の配置状態の場合、その両主走査
位置LR 、LG のギャップdg0については、これらイメ
ージセンサ104R 、104 G 、104B のそれぞれ隣
接する間隔が8画素に等しいとき、次の(5)式が成立
する。 8=50000−SQR(500002 −dg0 2 ) ……(5) この状態で、ギャップdg0は894.39(ドット)と
なる。
【0046】これに対して、ギャップのずれの検出精度
を1/10画素としたときのギャップdg の値は、カラ
ー線順次センサ101の基板面がアオリによって0.1
画素分の増加になるので、次の(6)式が成立する。 8.1=50000−SQR(500002 −dg 2 ) ……(6) この状態で、ギャップdg は899.96(ドット)と
なる。
【0047】これら2つの場合に得られたギャップ
g0、ギャップdg の差は約5ドット分となる。このこ
とは、通常の値からギャップdg が5ドット分ずれたこ
とを検出した場合、1次元イメージセンサ104R 、1
04G 、104B のそれぞれ隣接するギャップが約1/
10ドットだけずれたことを検出することができること
になる。このようにしてギャップの変動を検知すれば、
各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B
に対する画像データの遅延量を予め設定していた値から
これに応じた量に調整することができ、3色の画像デー
タの色ずれを解消して、画質の維持を図ることができ
る。
【0048】図5は、プラテンガラス平面に対する1次
元イメージセンサのアオリの補正処理の流れを表わした
ものである。図2に示したCPU211はカラー線順次
センサ101における3つの1次元イメージセンサ10
R 、104G 、104B のうちの副走査方向203に
向かって一番後ろ側に配置されたセンサ(本実施例では
図3より1次元イメージセンサ104R )が基準パター
ン206の先端箇所231を検出する時点を監視してい
る(ステップS101)。このような監視は、本実施例
の場合、該当する1次元イメージセンサ104R の出力
する画像データをA/D変換した後の値が白レベルに近
い所定のしきい値を越えたタイミングを検出することに
よって行われる。
【0049】本実施例の画像読取装置では、各1次元イ
メージセンサ104R 、104G 、104B から出力さ
れA/D変換された後の画像データをRAM214(図
2)に所定量ずつ格納し、これを順次読み出しながら画
像処理を行うようになっている。前記したしきい値を越
えるタイミングの判別は、A/D変換後の画像データの
うちRAM214に格納する前の信号に対して行われて
いる。1次元イメージセンサ104R が基準パターン2
06の先端箇所231を検出すると、CPU211はそ
のラインの画像データがRAM214から読み出される
とき、各画像データの立ち上がりのタイミングを検出す
る。すなわち、1ライン分の各1次元イメージセンサ1
04R 、104G 、104B から出力される画像データ
の何クロック分(何画素分)で前記したしきい値を越え
るかどうかの判別を行う(ステップS102)。これに
より、1次元イメージセンサ104R が基準パターン2
06の先端箇所231を検出した時点における図3で説
明した各主走査位置LR 、LG 、LB が求められる。
【0050】これらの主走査位置LR 、LG 、LB が求
められたら、これらを基にして図3に示した2つのギャ
ップdg 、db を算出する(ステップS103)。次に
CPU211はRAM214の不揮発性メモリ領域ある
いはROM213に格納した半径rの値を読み出して、
これら3つの値を使用して前記した(3)式からギャッ
プGAPrgを算出し、(4)式からギャップGAPgb
算出する(ステップS104)。そして、これらの算出
したギャップGAPrg、GAPgbに基づいて、画像デー
タの遅延量を設定する(ステップS105)。このと
き、レッドの1次元イメージセンサ104R を基準にす
ると、グリーンの1次元イメージセンサ104G の画像
データはギャップGAPrgを副走査される時間に相当す
るライン分だけ遅延され、ブルーの1次元イメージセン
サ104B から出力される画像データは2つのギャップ
GAPrg、GAPgbを加算した距離を副走査される時間
に相当するライン分だけ遅延されることになる。
【0051】この遅延量の設定に際しては、遅延量がラ
インの整数倍とならないのが通常である。このような場
合には、2つのラインの画像データを補間することで遅
延量に相当する画像データを作成すればよい。このよう
にして求めたグリーンとブルーの画像データについての
補間データはレッドの画像データと共に図示しない色判
別回路に入力され、原稿の各画素の色が判別されること
になる。
【0052】変形例
【0053】以上説明した実施例ではカラー線順次セン
サ101がプラテンガラス201に対してアオリを生じ
た場合の補正を行う画像読取装置について説明した。本
発明の変形例では、このカラー線順次センサ101の各
1次元イメージセンサ104 R 、104G 、104B
長手方向が副走査方向と直交せず、所定の角度だけ傾い
た場合に起因する画像の補正を行うことができる画像読
取装置について説明する。
【0054】図6は、各イメージセンサの長手方向が副
走査方向と直交せず所定の角度だけ傾いた状態を表わし
たものである。カラー線順次センサ101の各1次元イ
メージセンサ104R 、104G 、104B が規定の方
向に対して角度θだけ傾いている。これにより、例えば
隣接する2つの1次元イメージセンサ104R 、104
G では主走査方向237の読み取りのずれSを発生させ
る。すなわち、同一主走査位置で画像データの読み取り
を行うべき各1次元イメージセンサ104R 、10
G 、104B 上の特定のピクセル112R 、11
G 、112B (図では左端に位置するものを示す)
が、異なった主走査位置の画像の読み取りを行うことに
なり、角度θがある程度大きくなると主走査方向に色ず
れが生じることになる。
【0055】また、このような色ずれが生じるほどの傾
きが存在しない場合でも、カラー線順次センサ101が
傾いた分だけ画像が傾いて読み取られ、傾斜した状態で
再現されることになる。
【0056】図7は、1次元イメージセンサが傾いて配
置された場合のその傾斜角θの算出原理を表わしたもの
である。例えばブルーの1次元イメージセンサ104B
に着目してみる。1次元イメージセンサ104B は図1
に示したキャリッジ202の副走査方向203への移動
に伴って所定の時点に基準パターン206の先端箇所3
01を検出する。そして、これから暫く経た後、ある時
点でこの基準パターン206の後端箇所302を検出す
る。1次元イメージセンサ104B の先端箇所301検
出の際の主走査位置をLBSとし、後端箇所の検出の際の
主走査位置をL BEとすると、これらの主走査位置のずれ
Sは傾斜角θが大きくなればなるほど大きくなる。基準
パターン206の半径はrなので、傾斜角θとの間に次
の(7)式が成立する。
【0057】
【数1】
【0058】この変形例の画像読取装置は、光学系に関
してその解像度が400ドット/25.4mmで、基準
パターン206の半径rは9.525mm(=150ド
ット)となっている。また、各1次元イメージセンサ1
04R 、104G 、104Bのギャップはそれぞれ8画
素分に設定されている。この画像読取装置では、これら
の1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B
の傾きによって主走査方向237のずれが1/10画素
以上になるときこれを検出し、その補正を行うようにな
っている。ずれが1/10画素になるときは、図6より
次の(8)式が成立する。
【0059】
【数2】
【0060】よって角度θは0.716°となる。すな
わち、0.716°だけ各1次元イメージセンサ104
R 、104G 、104B の取付角度が正規の位置からず
れていることを検出することができれば、画像読取装置
の要求精度を達成することができる。以上の値を(7)
式に代入して主走査位置のずれSを求めると、次のよう
になる。 S=37.5(ドット)
【0061】カラー線順次センサ101の各1次元イメ
ージセンサ104R 、104G 、104B が主走査方向
203に平行に配置されていて角度θが“0”のときに
は、ずれSも“0”である。したがって、図7における
2つの主走査位置をLBS、L BEの間隔(ずれS)が38
ドットとなったとき、これらの1次元イメージセンサ1
04R 、104G 、104B の隣接する画素の間でおよ
そ1/10画素のずれが生じたことになる。この変形例
の画像読取装置でこのような検出は十分行うことができ
ることになる。
【0062】なお、図6で副走査方向203に着目する
と、各1次元イメージセンサ104 R 、104G 、10
B の傾きをθ、これらのセンサ間の本来のギャップを
GAP0 、見掛け上のギャップをGAPA とすると、次
の(10)式が成立する。
【数3】
【0063】したがって、角度θがわかれば、同様に見
掛け上のギャップGAPA を算出することができる。
【0064】図8は、この変形例の画像読取装置におけ
るイメージセンサの傾きに対する補正の概要を表わした
ものである。図2に示したCPU211はカラー線順次
センサ101における予め任意に定めた1つの1次元イ
メージセンサ104B (先の実施例と部分的に共通の処
理を行う場合には1次元イメージセンサ104R でもよ
い。)が基準パターン206の先端箇所301を検出す
る時点を監視している(ステップS201)。このよう
な監視は、該当する1次元イメージセンサ104B の出
力する画像データをA/D変換した後の値が白レベルに
近い所定のしきい値を越えたタイミングを検出すること
によって行われる。
【0065】1次元イメージセンサ104B が先端箇所
301を検出したら(Y)、画像データを一時的に格納
するバッファメモリからそのラインの画像データをRA
M214の第1の領域に格納する(ステップS20
2)。続いてCPU211は該当するこの1次元イメー
ジセンサ104B の出力する画像データが1ライン分す
べて基準パターン206を検出しなくなる最初の時点の
到来を監視する(ステップS203)。これも1次元イ
メージセンサ104B の出力する画像データをA/D変
換した後の値をしきい値と比較することによって実現す
ることができる。
【0066】1ライン分どの箇所でも基準パターン20
6が検出されなくなれば(Y)、この直前のラインが基
準パターンの後端箇所302を検出しているはずであ
る。そこで、前記したバッファメモリからこれよりも1
ライン前に1次元イメージセンサ104B が出力した画
像を読み出してRAM214の第2の領域に格納する
(ステップS204)。装置によっては更に次のライン
でも基準パターンの検出が行われないことを確認してか
らこのような画像データの格納作業を実行してもよい。
これは、ノイズの除去を行うためである。先端箇所30
1の存在するラインの処理についても同様である。
【0067】このようにして、先端箇所301と後端箇
所302を含むラインの画像データが選別されたら、C
PU211はこれらのラインで基準パターン206が検
出されている主走査位置LS 、LE (1次元イメージセ
ンサ104B の場合にはLBS、LBE)を判定する(ステ
ップS205)。基準パターン206が複数の画素の連
続として検出された場合には、例えばその中央位置を選
択するとか、濃度レベルのピークとなった点を選択する
ことになる。両主走査位置LS 、LE の差をとると主走
査位置のずれSが求まるので、これを(7)式に代入し
て、傾斜角θが算出される(ステップS206)。この
傾斜角θに基づいて、各1次元イメージセンサ10
R 、104G 、104B の傾きに対する画像の補正処
理が行われる(ステップS207)。
【0068】図9は、1次元イメージセンサが傾いてい
るときの補正処理の原理を表わしたものである。1次元
イメージセンサ104が主走査方向237あるいは副走
査方向203に角度θだけ傾斜しているとすると、原稿
311はこの傾斜角θで読み取られる。この結果、読み
取られた画像312はそのイメージが角度θだけ傾斜す
ることになる。このように傾斜したイメージを垂直に補
正するには、読み取った全画素に対して以下の(11)
式で示す演算を行う必要がある。
【0069】
【数4】
【0070】ただしx0 ,y0 は対象となる画素の座標
であり、x,yは補正後の画素の座標である。これによ
り、原点を中心とする角度θの画像の回転移動が行わ
れ、イメージが補正されることになる。
【0071】なお、先の実施例では各1次元イメージセ
ンサ104R 、104G 、104Bのギャップを検出し
て電子的に補正することにしたが、これ以外の手法をと
ることも可能である。例えば、画像読取装置のオペレー
タに対してこのギャップが正常な値でない場合に操作パ
ネルへ表示を行ったり音で警報して、サービスマンや調
整を行うことができる者に対して調整を依頼させるよう
にしてもよい。また、カラー線順次センサ101に予め
補正機構を配置しておいて、ギャップの補正量を検出し
たらこれに応じて補正機構を作動させるようにしてもよ
い。これにより、電気的な補正に頼ることなく各1次元
イメージセンサ104R 、104G 、104B のギャッ
プを正規の値に維持することができる。
【0072】また、後に説明した変形例ではイメージの
傾斜自体を補正したが、図6から了解されるように傾斜
θがある程度大きくなると原稿上の同一の点を読み取る
主走査方向の位置が1次元イメージセンサ104R 、1
04G 、104B によって異なってくることになる。し
たがって、主走査方向237の画素の位置を補間処理等
によって補正してこれらを用いて色の判別を行うように
してもよい。同様の理由で、副走査方向203のギャッ
プ補正を行うことも有効である。
【0073】更に変形例では1次元イメージセンサ10
R 、104G 、104B を備えたカラー線順次センサ
101を例にとって補正処理を説明したが、傾斜角θに
対する補正については1本の1次元イメージセンサに対
しても同様に本発明を適用することができる。また、実
施例のようにギャップ補正を行う画像読取装置について
は、図20に示したように複数の1次元イメージセンサ
を主走査方向につなぎ合わせた形で配置した画像読取装
置に対しても適用することが可能である。
【0074】また、実施例および変形例では真円からな
る基準パターン206を使用したが、これ以外にも各種
の基準パターンを使用することができる。更に実施例で
は基準パターン206をその周囲のプラテンガラス20
1よりも反射率の高いものとの前提で説明を行ったが、
これに限るものでははない。すなわち、基準パターンを
構成する真円が反射率が低く、その周囲が高いようなも
のであってもよい。
【0075】基準パターンについての各種変形例
【0076】図10は、基準パターンの第1の変形とし
て部分円からなる基準パターン401を示したものであ
る。この基準パターン401は、実施例で用いたように
ギャップ補正を行うものであれば、次の2つの条件を満
たせばよい。 1次元イメージセンサ104が想定される傾きの範囲
で副走査方向203に走査されたとき、常に基準パター
ン401の先端箇所231が検出されるだけの円弧部分
が存在すること。 ギャップ補正の対象となる複数のイメージセンサの一
番最後のイメージセンサ104が基準パターン401の
先端箇所231を検出したとき、この図では示していな
いそれよりも前に走査される残りのすべての1次元イメ
ージセンサが基準パターン401の円弧部分とクロスす
ること。
【0077】したがって、図10に示したように円のほ
んの一部であってもギャップ補正のための基準パターン
として使用できることになる。
【0078】図11は、先の変形例で説明した1次元イ
メージセンサの傾きに対する補正を行うための基準パタ
ーンの他の例を示したものである。基準パターン411
は、有効画像領域205のすぐ脇に副走査方向に配置さ
れており、その先端と後端の曲線部分は真円412の円
弧を構成している。基準パターン411の主走査方向2
37の長さは、この図には示していない1次元イメージ
センサの想定される傾きの程度によって決定されること
はもちろんである。
【0079】なお、図11に示した基準パターン411
の場合には、図示しないキャリッジを一度副走査方向4
12に全域走査した後でなければ補正量が求められな
い。しかしながら、原稿の読み取りに際してプラテンガ
ラスをプリスキャンするとか、画像読取装置の電源を立
ち上げた状態で一度プラテンガラスをプリスキャンすれ
ば、補正量が求まるので、特に問題は生じない。
【0080】図12は、プラテンガラスの有効画像領域
205の先端部と後端部に分割した形で2つの基準パタ
ーンを配置した例を示したものである。第1の基準パタ
ーン421と第2の基準パターン422の円弧部分は同
一の真円423の一部を構成している。これにより、第
1の基準パターン421の部分で先の実施例で説明した
ギャップ補正が可能である。また、第1の基準パターン
421と第2の基準パターン422の双方を用いること
で先の変形例で説明した1次元イメージセンサの傾きに
対する補正を行うことができる。後者の補正について
は、図11の変形例と同様にプリスキャンの結果を見て
行うことになる。
【0081】以上、基準パターンについての各種の変形
可能性を示したが、これらに限定されるものではない。
例えば真円あるいは部分円は外形のみを白色等の色で描
いたパターンであってもよいし、内部まで白色等の色で
塗りつぶしたものであってもよいことは当然である。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように請求項1〜請求項4
記載の発明によれば、基準パターンとして真円あるいは
その一部を構成する部分円を用いることにした。したが
って、プラテンガラス等に印刷したり貼り付けるとき、
その角度が狂っても円として変わりがなく、基準パター
ンの配置位置に特別の精度を要求しないという効果があ
る。また、印刷等の精度によって多少異なった半径の円
になったとしても、その半径あるいは直径を後で精密に
測定することによって正確な基準パターンとして使用す
ることができ、高精度の補正を行うことができる。
【0083】また、請求項1記載の発明では、複数本の
1次元イメージセンサが副走査方向に所定のギャップを
置いて配置されているとき、これらのうちの任意の一対
についてのギャップを検出するので、例えば2色画像の
読み取りを行う読取装置においてもギャップが電気的に
正しい間隔となるような補正を行わせたり、ギャップに
よって読み取りに不都合が生じる場合に警報を発してギ
ャップの機械的な補正を要求する等の処置をとることが
できる。しかも請求項1記載の発明では、真円またはこ
の部分円を用いたので、その半径等の既知のデータを知
るだけで高精度の補正を行わせることが可能になる。
【0084】更に請求項2記載の発明によれば、複数本
の1次元イメージセンサが副走査方向に所定のギャップ
を置いて配置されているとき、これらの一番最後に基準
パターンの検出を開始する1次元イメージセンサに対し
て、他の先行した1次元イメージセンサとの間の基準パ
ターンの検出に関する主走査方向の距離をそれぞれ求め
ることにした。そして、各1次元イメージセンサ間のギ
ャップを算出することにしたので、例えば3色画像の読
み取りを行う読取装置で使用する3種類の1次元イメー
ジセンサについて、これらのギャップが適正であるかど
うかの判別を行うことができる。しかも請求項2記載の
発明では、ギャップが適正でない場合には、これを自動
補正することができるので、サービスマンの労力を軽減
することができ、装置のランニングコストを低減させる
ことができる。また、基準パターンとして真円またはこ
の部分円を用いたので、その半径等の既知のデータを知
るだけで高精度の補正を行わせることが可能になる。
【0085】また、請求項3記載の発明では、1本ある
いは複数本の1次元イメージセンサの傾きを検出するこ
とができるので、これに起因する画像データの劣化に対
して適切な補正処理を行うことができる。しかも請求項
3記載の発明では、真円またはこの部分円を用いたの
で、その半径等の既知のデータを知るだけで高精度の補
正を行わせることが可能になる。
【0086】更に請求項4記載の発明によれば、1本あ
るいは複数本の1次元イメージセンサの傾きを検出し、
傾き算出手段で算出された傾きに応じて1次元イメージ
センサで読み取られたイメージの傾きを補正するように
したので、原稿上の図形を歪みなく読み取ることがで
き、高品位の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における画像読取装置のプ
ラテンガラスの部分を1次元イメージセンサの配置され
ている側から見た平面図である。
【図2】 本実施例の画像読取装置の回路構成の概要を
表わしたブロック図である。
【図3】 基準パターンを各1次元イメージセンサが読
み取る様子を拡大して表わした説明図である。
【図4】 基準パターンをこれらの1次元イメージセン
サが各種の傾きで読み取った状態を表わした説明図であ
る。
【図5】 プラテンガラス平面に対する1次元イメージ
センサのアオリの補正処理の流れを表わした流れ図であ
る。
【図6】 本発明の変形例で各イメージセンサが正規の
方向から所定の角度だけ傾いた状態を表わした説明図で
ある。
【図7】 1次元イメージセンサが傾いて配置された場
合のその傾斜角θの算出原理を表わした説明図である。
【図8】 変形例の画像読取装置におけるイメージセン
サの傾きに対する補正の概要を表わした流れ図である。
【図9】 1次元イメージセンサが傾いているときの補
正処理の原理を表わした説明図である。
【図10】 本発明の基準パターンの第1の変形例を示
す平面図である。
【図11】 本発明の基準パターンの第2の変形例と有
効画像領域の関係を示した平面図である。
【図12】 本発明の基準パターンの第3の変形例と有
効画像領域の関係を示した平面図である。
【図13】 カラー線順次センサと原稿の関係を表わし
た平面図である。
【図14】 カラー線順次センサのアオリによる副走査
方向のギャップの狂いを示した説明図である。
【図15】 カラー線順次センサが正しく配置された状
態を示す説明図である。
【図16】 カラー線順次センサが傾いて配置された状
態を示す説明図である。
【図17】 従来提案された色ずれ補正用の基準パター
ンを示した平面図である。
【図18】 図17に示した色ずれ補正用の基準パター
ンの一部を拡大した拡大平面図である。
【図19】 従来提案された画像読取装置によるセンサ
ずれの検出原理を示した説明図である。
【図20】 複数の1次元イメージセンサを主走査方向
につなぎ合わせた形で配置した画像読取装置の要部を示
した平面図である。
【符号の説明】
101…カラー線順次センサ、102…チップ、104
B …ブルーの1次元イメージセンサ、104G …グリー
ンの1次元イメージセンサ、104R …レッドの1次元
イメージセンサ、112B 、112G 、112R …ピク
セル、201…プラテンガラス、202…キャリッジ、
203…副走査方向、205…有効画像領域、206、
401、411、…基準パターン、211…CPU、2
13…ROM、214…RAM、215…操作パネル、
231、301…先端箇所、232、233…点、23
7…主走査方向、302…後端箇所、311…原稿、3
12…画像、421…第1の基準パターン、422…第
2の基準パターン、r…半径、S…ずれ、θ…角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/48 H04N 1/46 A (72)発明者 高橋 篤 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 副走査方向にギャップを置いて配置され
    た複数の1次元イメージセンサと、 これらの1次元イメージセンサとこれらによって読み取
    られる原稿とを前記副走査方向に相対的に移動させる副
    走査方向移動手段と、 少なくとも真円の一部からなる円弧部分を有し、前記複
    数の1次元イメージセンサのそれぞれによってこの共通
    した円弧部分が読み取られるような位置に原稿との位置
    関係を保って配置された基準パターンと、 前記複数の1次元イメージセンサのうちの所定の1次元
    イメージセンサが前記円弧部分と接触するような読取位
    置で基準パターンとその周囲の部分との間の濃度変化点
    を検出したとき、すでに基準パターンの濃度変化点の検
    出を行っている他の1次元イメージセンサとの間での主
    走査方向におけるこれら変化点の距離を算出する変化点
    間距離算出手段と、 この変化点間距離算出手段によって算出された変化点間
    距離と前記真円の半径を用いてこれら2つの1次元イメ
    ージセンサの副走査方向のギャップを演算するギャップ
    演算手段とを具備することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 副走査方向にギャップを置いて配置され
    た複数の1次元イメージセンサと、 これらの1次元イメージセンサとこれらによって読み取
    られる原稿とを前記副走査方向に相対的に移動させる副
    走査方向移動手段と、 少なくとも真円の一部からなる円弧部分を有し、前記複
    数の1次元イメージセンサのそれぞれによってこの共通
    した円弧部分が読み取られるような位置に原稿との位置
    関係を保って配置された基準パターンと、 前記複数の1次元イメージセンサのうちの最も遅く副走
    査される1次元イメージセンサが前記円弧部分と接触す
    るような読取位置で基準パターンとその周囲の部分との
    間の濃度変化点を検出したとき、すでに基準パターンの
    濃度変化点の検出を行っている残りのそれぞれの1次元
    イメージセンサとの間での主走査方向におけるこれら変
    化点の距離を算出する変化点間距離算出手段と、 この変化点間距離算出手段によって算出された変化点間
    距離と前記真円の半径を用いてこれら複数の1次元イメ
    ージセンサの副走査方向のギャップを演算するギャップ
    演算手段と、 前記複数の1次元イメージセンサの出力する画像データ
    をそれぞれ時間的に遅延させるための遅延手段と、 前記ギャップ演算手段の演算結果に応じて遅延手段の遅
    延量を設定し、これら複数の1次元イメージセンサの遅
    延後の出力が共に原稿の同一副走査位置となるように調
    整する遅延手段調整手段とを具備することを特徴とする
    画像読取装置。
  3. 【請求項3】 1次元イメージセンサと、 この1次元イメージセンサとこれによって読み取られる
    原稿とを副走査方向に相対的に移動させる副走査方向移
    動手段と、 前記1次元イメージセンサが副走査方向に相対的に移動
    するとき同一半径で同一の中心点を有する円の2か所で
    接するような真円の少なくとも一部を1次元イメージセ
    ンサの読み取りが行われる領域に有し、原稿との位置関
    係を保って配置された基準パターンと、 前記1次元イメージセンサが基準パターンの前記円の先
    端と後端の2か所で接触するタイミングをそれぞれ検出
    する変化点検出手段と、 この変化点検出手段から得られる情報を用いて前記1次
    元イメージセンサの副走査方向に対する傾きを算出する
    傾き算出手段とを具備することを特徴とする画像読取装
    置。
  4. 【請求項4】 1次元イメージセンサと、 この1次元イメージセンサとこれによって読み取られる
    原稿とを副走査方向に相対的に移動させる副走査方向移
    動手段と、 前記1次元イメージセンサが副走査方向に相対的に移動
    するとき同一半径で同一の中心点を有する円の2か所で
    接するような真円の少なくとも一部を1次元イメージセ
    ンサの読み取りが行われる領域に有し、原稿との位置関
    係を保って配置された基準パターンと、 前記1次元イメージセンサが基準パターンの前記円の先
    端と後端の2か所で接触するタイミングをそれぞれ検出
    する変化点検出手段と、 この変化点検出手段から得られる情報を用いて前記1次
    元イメージセンサの副走査方向に対する傾きを算出する
    傾き算出手段と、 この傾き算出手段で算出された傾きに応じて1次元イメ
    ージセンサで読み取られたイメージの傾きを補正する補
    正手段とを具備することを特徴とする画像読取装置。
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