JP3059998B2 - セルロース含有材料からパルプを製造する方法 - Google Patents

セルロース含有材料からパルプを製造する方法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、セルロース含有材料からパルプを製造する
方法に関するものである。
化学パルプを製造するのに必要とされる繊維素パルプ
がパルプと理解される。この化学パルプから、次に、例
えば紙又は板紙が製造される。
化学パルプ生産産業は、今日、環境保護に関する要請
及び負担に対応することが益々困難となってきている。
補足的に例えばドイツでは、1990年の環境負担により、
クラフト法等の古典的化学パルプ製出方法を適用するこ
とがもはや許されていない。結合物質として機能するリ
グニンをセルロース含有材料から溶出させるために硫黄
含有蒸解剤を使用する場合、ドイツでは亜硫酸法がなお
適用されるだけである。
環境に優しい化学パルプ製出方法を開発する努力の結
果として、蒸解液が少なくとも50重量%の酢酸を含有
し、付加的に僅かな割合の塩酸を含有したいわゆるアセ
トソルブ(Acetosolv)法が生まれた。この蒸解後、こ
うして製出されたパルプは、リグニンをほぼ完全に取り
除くために、カセイソーダ溶液で洗浄され、選択的に付
加的に有機溶媒で洗浄される。
この方法では、比較的高い酢酸消費量と、パルプ洗浄
用にカセイソーダ溶液及び場合によっては有機溶媒の使
用が、欠点と見做される。
製紙産業の厳しい要求条件によれば、こうして製出さ
れたパルプは通常次の工程において、少なくとも25未満
のカッパー価を達成するために漂白される。アセトソル
ブ法でも過酸化物による漂白が後段に設けられており、
この漂白剤の比較的高い消費量が欠点であると見ること
ができる。
そこで、このアセトソルブ法の改良が欧州公開特許公
報第325891号によって公知である。この改良は、実質的
に、蒸解後のパルプ洗浄がもはやカセイソーダ溶液で行
われるのでなく、C1-3カルボン酸又はこのような酸の混
合物で行われ、それに続く漂白も酸性媒質中で、過酸化
水素又はオゾンを付加的に使用して実行されることにあ
る。その際、例えば酢酸ブチル等のカルボン酸エステル
も溶媒として使用することができる。
付加的に、パルプ洗浄に使用されるC1-3カルボン酸を
引き続き再び蒸解液として使用することができること
は、前記刊行物によって公知である。
欧州特許公報第250422号により、セルロース含有材料
から漂白パルプを製造する方法が公知であり、この方法
は一般にミロクス(Milox)法とも称される。この方法
では過ギ酸媒質、過酢酸媒質、ペルオキシプロピオン酸
媒質又はペルオキシ酪酸媒質中で蒸解が行われ、このペ
ルオキソ酸は各酸を比較的高い割合の過酸化水素と混合
し、次に蒸解操作を実行することによって製出される。
この蒸解に続くパルプ漂白は過酸化水素を添加したアル
カリ性溶液中で実行される。この方法ではやはりカセイ
ソーダ溶液等のアルカリ性溶液の使用と所要の過酸化水
素の高い割合が欠点である。
この先行技術を前提に、本発明の課題は、極力環境を
保護し且つ同時にきわめて経済的、効率的に作動する、
セルロース含有材料からパルプを製造する方法を提供す
ることである。
この課題は請求の範囲1に記載された方法によって解
決される。意外なことに、使用されるセルロース含有材
料に応じて、この材料を溶媒としてのギ酸と混合し、ほ
ぼ溶媒沸騰温度で還流冷却下に蒸煮すれば十分であるこ
とが確認された。好適なセルロース含有材料を使用する
と、こうして製造されたパルプは既に驚くほどに、引き
続き漂白する必要がないほどに、白い。
本発明による方法の好ましい1実施態様は、使用され
たセルロース含有材料がそんなに容易には蒸解可能では
ないときに利用される。製出されたパルプの使用目的に
応じて、例えば広葉樹又は針葉樹の場合がそうであり、
穀物の藁の場合もそうである。この好ましい実施態様で
は、セルロース含有材料がギ酸及び水と混合され、外部
エネルギー源によって還流冷却下に僅かに暖められる。
次に、予め厳密に定められた量の過酸化水素が一定した
配量でゆっくりと添加される。このようなやり方は先行
技術にはこれまで知られておらず、蒸煮に必要な熱を発
熱反応自体が提供するのできわめて経済的な操作方式を
可能とする。即ち、最初の活性化後には他の外部エネル
ギーの供給が殆ど必要でない。同時に、常に予め定めら
れた微量の過酸化水素が蒸解溶液に添加されるだけであ
るので、反応制御が本質的に容易となる。その際、溶媒
とセルロース含有材料と場合によってそこから溶出する
リグニン、糖等の成分とからなる総体が蒸解溶液と理解
される。更に、好ましい実施態様によれば反応遂行時に
有利なことに、ギ酸と過酸化水素とから過酸を生成する
反応のときの平衡は過酸化水素の連続的添加によって絶
えず過酸の側にずらされる。
本発明による方法では、濃度範囲約60〜99重量%の水
性ギ酸を使用することができる。パルプ製造時、即ち蒸
解操作のとき、少なくとも一定百分率の水が存在してい
なければならないので、100%ギ酸の使用は有利ではな
い。使用するセルロース含有材料に応じて、約30〜120
分の時間を蒸煮時間とすることができる。
予め定められる過酸化水素量は、セルロース含有材料
と溶媒との総重量に対して約1〜3重量%、好ましくは
1〜2重量%、特に好ましくは1重量%とすることがで
きる。その際特に有利なことにごく微量の過酸化水素の
添加が必要であるだけであり、この微量の過酸化水素
は、一方で、こうして製造されたパルプの白色度に対す
る要求条件を製紙に関して満たすのに十分であり、他方
で、外部エネルギーを熱の形で更に供給することなく蒸
解溶液の温度をほぼ溶媒沸点に保つのに十分である。こ
うして、本発明によるパルプから製造された紙の良好な
性質を最小のエネルギー支出と結び付けることができ
る。
液体・材料比を20:1〜25:1の範囲に保つと有利である
ことが判明した。
更に、空気、酸素、オゾン等の気体、又は匹敵する気
体、又は2種類以上のこれらの気体からなる混合物を付
加的に溶媒に導入するように、本発明による方法は変更
することができる。その際これらの気体の酸化力が利用
され、この酸化力がリグニンの分解を強め、従って白色
度を高め、カッパー価を下げる。更に、所要の蒸解時間
も短くなる。
本発明によれば、パルプは蒸煮時間終了後に簡単な篩
分けによって溶媒から分離することができる。この篩分
けは最も広い意味で理解され、即ち、好適な隔膜、濾過
器又はフリットによる分離も可能であり、その場合分離
は連続的に行うことができる。こうして篩分けされたパ
ルプは次に水及び/又はギ酸で洗浄することができる。
特にギ酸で洗浄するとき、セルロース含有材料から既に
溶出した残留リグニンが洗い流される。この洗い流しは
撹拌器でパルプを叩解することによってなお促進するこ
とができる。
パルプをギ酸で洗浄した場合、このギ酸は蒸解操作か
らの溶媒と共に簡単な蒸留によって回収される。回収さ
れたギ酸の割合は通常95重量%以上でさえある。残りの
ギ酸分はリグニンと共に残渣として残る。
パルプがギ酸で洗浄された場合、このパルプは引き続
き水でなお中和洗浄され、次に選択的にこの洗浄水は、
パルプ中になお残留するギ酸分も回収するために、前記
蒸留部に供給することができる。
本発明による前記方法又はその好ましい実施態様でも
って、セルロース含有材料からパルプを製造する方法が
明示されたが、この方法は例えば、十分な白色度(例え
ばカッパー価<10)の紙を最小のエネルギー支出の1段
法で製造するのに適している。
使用されるセルロース含有材料に応じて、又は例えば
パルプから製造すべき紙の紙質に対する特別の要求条件
に応じて、白色度を一層高める必要が生じることがあ
る。これも、本発明による方法の特に好ましい1実施態
様によれば、本発明による方法の反復をこの場合予定す
ることができるので、最小のエネルギー支出及び同時に
最小の装置支出で可能となる。蒸煮温度が低下する。こ
の場合溶媒として水性ギ酸が役立ち、先に既に述べたよ
うにこれに過酸化水素が添加される。低下した蒸煮温度
は約70〜80℃とすることができる。蒸煮温度は好ましく
は70℃である。というのもこの温度のとき最適な過ギ酸
が存在するからである。同時に、一層高い白色度を達成
するために蒸煮時間は5時間まで延長することができ
る。しかしこの場合蒸煮時間は好ましくは約3時間であ
る。なぜならば、この時間後にはパルプの顕著な清澄化
がもはや現れないことが確認されたからである。液体・
材料比を25:1以上に高めることも有利であることが判明
した。
セルロース含有材料として、例えば、ツルカメソウ
(Miscanthus[ススキ・カリヤス])及び/又はトウモ
ロコシの葉又は茎を使用することができる。両方の材
料、特にツルカメソウは、きわめて良好に蒸解すること
ができる。溶媒への過酸化水素の添加を省くことさえで
きる。例えば99%ギ酸を使用し、蒸煮時間1時間で4.7
のカッパー価が達成された。
しかし本発明による方法の特別の利点として、セルロ
ース含有材料として基本的に1年性植物、特に穀物の藁
を使用することができる。このことは特に製紙にとって
重要である。というのも従来はこのためにセルロース含
有材料として専ら木材が使用されるからである。世界中
で年間2億トンを超える紙が消費される。需要は更に上
昇中である。しかしセルロース含有材料の需要を充足す
るために広い面積の森林を伐採すると、気候変化、動植
物界の生活圏の破壊、等の重大な環境問題が派生する。
そもそも再植林が営まれるとしても、そこでは大抵の場
合、迅速に成長する単一栽培が営まれるだけであり、こ
れ自身も有害生物にきわめて弱く、生態学的に有意義で
はない。更に、発展途上国やいわゆる”第三世界”の諸
国でもさまざまな目的のために紙の需要増加を確認する
ことができる。従来一般的な製造には大抵の場合セルロ
ース含有材料としての木材が不足している。この点でま
さに穀物の藁は経費の点及び生態学的観点から有意義な
代用物として利用することができる。しかも藁はしばし
ばやっかいな廃棄物と見做され、耕地で焼かれて環境を
損なう。ドイツ国内だけでも収穫物ごとに藁の総発生量
は合計約5千万トンであるので、セルロース含有材料の
大きな潜在的可能性がある。このことは、知られている
ように巨大な穀物畑のあるアメリカ合衆国やカナダ等の
諸国になお一層妥当する。しかし発展途上国やいわゆ
る”第三世界”の諸国にとっても、単純な1年性植物の
栽培は厳しい気候条件のもとで困難な土嬢を利用する可
能性となり得る。要望の多い穀物種の栽培が天候又は土
壊の状況に基づいてもはや不可能である所では、単純な
1年性植物によって耕作に移行し、こうして、やはり製
紙に役立つパルプを製造するためのセルロース含有材料
を用意することが可能となる。
穀物の藁を使用する場合、本発明による方法の好まし
い1実施態様を適用し、予め厳密に定められた量の過酸
化水素を一定した配量で蒸解溶液に連続的に添加するの
が有意義であることが実証された。この方法によって、
こうして得られたパルプから製造された紙の十分な白色
皮を保証することが可能となる。しかし、蒸煮温度を低
下させ、場合によっては蒸煮時間を長くして、特別好ま
しい実施態様による方法を繰り返すことも、選択的に勿
論可能である。
しかし本発明による方法は広葉樹又は針葉樹等の従来
一般的なセルロース含有材料にも適用可能である。知ら
れているように、これらの材料では、一般に、パルプか
ら製造した紙の十分な白色度を用意することが一層困難
である。この場合、特別好ましい実施態様に従って措置
し、蒸煮温度を低下させ、選択的に蒸煮時間を延長し
て、本発明による方法を繰り返すことが考えられる。
本発明による方法によってパルプから溶出したリグニ
ンは、溶媒として使用するギ酸を簡単な蒸留によって蒸
留残渣からリサイクル後に水中に沈殿させることによっ
て製出される。水に溶けないリグニンのこの沈殿によっ
て、同時に、残渣中にも存在し水に溶けた糖からリグニ
ンが分離される。
本発明による方法によって得られ、選択的にその好ま
しい実施態様又は特別好ましい実施態様によって得られ
るセルロース含有材料からなるパルプは例えば製紙産業
用の化学パルプ製造に、又は板紙製造に、使用される。
本発明による方法に従って製造されたパルプは、勿論、
製品用原料として化学パルプが必要とされる所ではどこ
でも利用可能、使用可能である。例えば再生され又は化
学的に改質されたセルロースからなる化学セルロース又
はその他の製品も、本発明によるパルプから製造するこ
とができる。
本発明による方法に従って得られるリグニンは、公知
のパルプ製造方法の場合大抵含まれているような硫黄分
又は塩素分を含んでいないので、懸念なく継続加工する
ことができる。単離されたリグニンは、過剰のシュウ酸
で分解され、溶解されるか又は飽和ギ酸溶液中で蒸煮さ
れ、引き続きセルロース繊維と共に蒸発濃縮されると
き、例えば建材として、特に圧搾板紙用原料、中密度繊
維板として、又は充填材として使用することができる。
その際、水密黒褐色物が生じる。
しかしリグニンの利用可能性はなおはるかに多面的で
ある。リグニンはバニリン又はグリューワイン香料等の
芳香族物質を製造するための原料として利用することが
できる。
実施例に基づいて、以下、本発明を詳しく説明する。
1.ツルカメソウからのパルプの製造 ツルカメソウが25:1の液体・材料比で90%ギ酸と混合
され、溶媒の沸点に至るまで還流冷却下に加熱された。
実験室規模で、温度計(Schliffthermometer)及びジム
ロート還流冷却器と組合せて丸底フラスコを反応容器と
して使用することができる。加熱のために加熱パッド又
は熱板が使用される。90分の蒸煮時間後、蒸解容器の冷
却が許され、簡単な篩分けによってパルプが蒸解溶液か
ら分離され、引き続き水で洗浄された。このパルプはい
まや紙へと継続加工することができる。
この方法の1変更態様では、得られたパルプは篩分け
後に、別の新鮮なギ酸を60〜80重量%の濃度範囲で添加
しながら水性ギ酸で洗浄され、こうして残りのリグニン
が洗い流された。次にこの反応容器にパドル撹拌器を挿
入して約1分間撹拌した。この撹拌叩解によってセルロ
ース複合体の解繊が生じ、リグニンの洗い流しが容易と
なる。ギ酸の分離後、このギ酸は前記蒸解反応のギ酸と
共に簡単な蒸留によって分留される。実験室規模で300m
m塔を有するリービッヒ蒸留装置が使用される。使用さ
れたギ酸は殆ど回収される。残渣中に溶けたリグニンは
水中に容易に沈殿させて継続加工することができる。溶
けた炭水化物は蒸発濃縮によって製出することができ
る。パルプは水で中和洗浄して風乾される。15のカッパ
ー価と45%の収率が達成された。
2.トウモロコシの葉からのパルプの製造 1.に述べられたように処理され、但し99%ギ酸が使用
され、蒸煮時間は60分であった。得られたパルプの分析
から、28%の収率でカッパー価は4.7であった。
3.藁からのパルプの製造 穀物の藁とギ酸と水が以下に記された重量%の割合及
びやはりそこに記された液体・藁比に合わせて反応容器
に移される。実験室規模でこの反応容器は、やはり、温
度計及びジムロート還流冷却器と組合せた丸底フラスコ
である。引き続き反応混合物は還流冷却下に僅かに暖め
られ、次に下記濃度の過酸化水素がゆっくりと連続的に
添加される。反応は発熱しながら経過し、ここで加熱パ
ッド又は熱板を介して行われるような外部エネルギーの
供給はまず少なくとも減少させ、次に完全に省くことが
できる。蒸解時間も下に記されている。蒸煮時間が終了
し、反応容器が冷えたなら、パルプは簡単な篩分けによ
って蒸解溶液から分離して、残留リグニンを洗い流すた
めに濃度60〜80重量%の別の新鮮なギ酸と混合される。
引き続きパドル撹拌器が反応容器に入れられ、約1分間
撹拌される。これによりセルロース複合体の解繊が生
じ、リグニンの洗い流しが容易となる。ギ酸の分離後、
このギ酸は蒸解のギ酸と共に簡単な蒸留によって回収さ
れる。このために実験室規模でやはりリービッヒ蒸留装
置と300mm塔が使用された。使用されたギ酸は殆ど回収
することができる。一般に95%以上。リグニンと糖又は
残留炭水化物とからなる残渣が残る。この残渣は、更
に、残留水分として回収されなかった溶媒を含んでい
る。不溶リグニンは水中に沈殿させることによって溶性
糖から分離され、継続加工することができる。パルプは
水で中和洗浄して風乾される。
実験では30、45、60、90、120分の蒸解時間が選択さ
れた。これらの蒸解時間が50、60、75、80、85、90、9
5、100%のギ酸濃度と組合せられた。過酸化水素の添加
量は1%〜2%間で変化させた。1%を超える添加はさ
したる利点をもたらさず、なお一層激しい発熱反応によ
って蒸解の制御を困難にするだけであることが見い出さ
れた。蒸解温度は常に溶媒の沸点に保たれた。
以下に2つの実験が例示される。液体・藁比が液比と
称される。図示された実験パラメータが最適な製造経過
を示す。但し実験3.a)の最適化は、最大のリグニン除
去が達成されるだけでなく、リグニンそのものがなおで
きるだけ大量に製出されるように実行された。つまり、
最適リグニン除去は水溶性に至るまでの高いリグニン分
解も伴うことが判明した。つまり、極力分解又は変化し
なかったリグニンが極力リグニンのないパルプと並んで
製出されるように、最適化は実行された。
実験パラメータ3.a) 液比: 25:1 ギ酸濃度: 80% 水の濃度: 20% 蒸解時間: 2h パルプ収率: 56% リグニン収率: 21% これらの数値及びその他すべての数値は、別段記載さ
れていない限り、重量%に関係している。リグニン収率
に関するパーセント値は水不溶性残渣の総質量に関係し
ている。
実験パラメータ3.b) 液比: 25:1 ギ酸濃度: 75% 過酸化水素濃度: 1% 水の濃度: 24% 蒸解時間: 30分 パルプ収率: 56% リグニン収率: 38% 付言するなら、極力分解しなかったリグニンの製出を
主眼とする場合蒸解時に過酸化水素の使用はまったく止
めるべきであろう。
4.藁からのパルプ製造の変更態様 製造されたパルプ若しくはそれから製造された紙の品
質に対する特別の要求条件は、白色度を一層高めること
を必要とすることがある。その場合、3.に挙げた蒸解操
作を繰り返すことができる。3.に挙げた濃度に等価な濃
度を実質的に選択するのが最良である。
まず、3.に記されたように藁が処理される。蒸煮時間
の終了後、撹拌器が挿入され、得られたパルプが約1分
間叩解かれる。その後、蒸解溶液がパルプから分離さ
れ、乾燥させることなく継続処理される。
反復工程によるパルプ製造実験のパラメータを以下に
記載する。4.b)が反復工程である。
実験パラメータ:蒸解反応4.a)反復4.b) 液比: 1:25 >1:25 ギ酸濃度: 60% 60% 水の濃度: 39% 39% 過教化水素濃度: 1% 1% 蒸煮温度: 約106℃ 70〜80℃ 蒸煮時間: 30分 3h 両工程の経過後、収率は、 パルプ: 25% リグニン: 20.2% 5.針葉樹からのパルプの製造 知られているように、針葉樹のパルプから製造した紙
は製紙産業の要求条件にとってしばしば不十分な白色度
を示す。4.に記された方法でもって、特に4.b)に記さ
れた蒸解操作を繰り返して、十分な白色度を有するパル
プを製造することが可能となった。実験パラメータを以
下に記す。
5a) 5b) 液比: 1:25 >1:25 ギ酸濃度: 85% 85% 水の濃度: 13% 13% 蒸煮温度: 約106℃ 70〜80℃ 蒸煮時間: 4h 4h 6.1.、3.又は4.によるパルプ製造の変更態様 上記パルプ製造の可能性は、蒸解を補足して空気、酸
素、オゾン等の気体を使用し、蒸解時にその酸化力を利
用することによって、なお改良することができる。2種
類以上の前記気体の混合物も使用可能である。
前記蒸解操作又はその変更態様はこの場合、幅広ノズ
ルによって適宜な種類の気体を、又は混合気体も、付加
的に下から反応容器に導入することによって行われる。
これは連続的に又は不連続的に行うことができる。引き
続き、逃げ出る気体は再度利用することができ、又は既
に公知の適宜な方法によって環境を害さない形で廃棄す
ることができる。
7.リグニンの再利用 簡単な蒸留によって蒸解溶液からギ酸を回収した後、
リグニンと糖若しくは残留炭水化物とからなる残渣が残
る。不溶リグニンは水中に沈殿させることによって溶性
糖から分離される。本発明による方法では有利なことに
硫黄分又は塩素分でリグニンが汚されてはいないので、
リグニンは懸念なく継続加工することができる。この継
続加工の可能性はきわめて多面的である。
7.aリグニン製出の変更態様 リグニンを水中に沈殿させて製出する際の以上述べた
やり方に代えて、蒸解によって溶媒中に溶存するリグニ
ンの連続的除去も行うことができる。その際、反応容器
に吸引装置が取付けられ、この吸引装置が蒸解溶液を連
続的に吸い出して隔膜、濾過器、フリット又は類似の分
離装置に通す。次にそこでリグニンが蒸解溶液から分離
され析出される。残留蒸解溶液は、蒸解に利用した反応
容器に再び戻される。これにより、リグニン分解に対す
る競合反応として現れるリグニン凝縮は抑制することが
できる。更に、溶存物の割合が低下するので、蒸解溶液
の沸点が下がる。他の利点として蒸解溶液の回収も容易
となり、この方法変種によれば既に溶けた材料に対する
攻撃を防止することができるので、所要の化学薬品も節
約される。
7.b建材への継続加工 このためにリグニンは過剰シュウ酸と混合して溶解さ
れ、又は他の方法変種によって飽和ギ酸溶液中で蒸煮さ
れ、引き続きセルロース繊維と共に蒸発濃縮される。こ
うして得られる水密黒褐色配合物は充填材として、又は
圧搾板紙又は繊維板の方式で、利用することができる。

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルロース含有材料からパルプを製造する
    方法であって、この材料が溶媒としてのギ酸と混合され
    て、外部エネルギー源によって還流冷却下に暖められ、
    次に、外部エネルギーを供給することなく、過酸化水素
    が一定した配量で添加され、材料がほぼ溶媒沸騰温度で
    還流下に蒸煮されるようになった方法。
  2. 【請求項2】濃度範囲約60〜99重量%の水牲ギ酸が溶媒
    として使用される、請求の範囲1記載の方法。
  3. 【請求項3】蒸煮時間が約30〜120分である、請求の範
    囲1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】予め定められた過酸化水素量が、セルロー
    ス含有材料と溶媒との総重量に対して約1〜3重量%で
    ある請求の範囲2又は3記載の方法。
  5. 【請求項5】予め定められた過酸化水素量が、セルロー
    ス含有材料と溶媒との総重量に対して約1〜2重量%で
    ある請求の範囲2又は3記載の方法。
  6. 【請求項6】予め定められた過酸化水素量が、セルロー
    ス含有材料と溶媒との総重量に対して1重量%である、
    請求の範囲2又は3記載の方法。
  7. 【請求項7】液体・材料比が約20:1〜25:1である、請求
    の範囲1〜6のいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】付加的に空気、酸素又はオゾンが溶媒に導
    入される、請求の範囲1〜7のいずれか1項記載の方
    法。
  9. 【請求項9】蒸煮時間の終了後にパルプが溶媒から分離
    される、請求の範囲1〜8のいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】パルプの分離が篩分けによって行われ
    る、請求の範囲9記載の方法。
  11. 【請求項11】得られたパルプが水及び/又はギ酸で洗
    浄される、請求の範囲9又は10記載の方法。
  12. 【請求項12】ギ酸がリサイクルによって少なくとも一
    部回収され、このリサイクルが簡単な蒸留によって行わ
    れる、請求の範囲9〜11のいずれか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】方法が繰り返され、蒸煮温度が下げられ
    る、請求の範囲1〜11のいずれか1項記載の方法。
  14. 【請求項14】下げられた蒸煮温度が約70〜80℃であ
    る、請求の範囲13記載の方法。
  15. 【請求項15】蒸煮時間が延長され、約1〜5時間であ
    る、請求の範囲13又は14記載の方法。
  16. 【請求項16】液体・材料比が25:1以上に高められる、
    請求の範囲13〜15のいずれか1項記載の方法。
  17. 【請求項17】ツルカメソウ及び/又はトウモロコシの
    葉又は茎がセルロース含有材料として使用される、請求
    の範囲1記載の方法。
  18. 【請求項18】1年性植物、特に穀物の藁がセルロース
    含有材料として使用される、請求の範囲1〜16のいずれ
    か1項記載の方法。
  19. 【請求項19】広葉樹又は針葉樹がセルロース含有材料
    として使用される、請求の範囲1〜16のいずれか1項記
    載の方法。
  20. 【請求項20】蒸留残渣がリグニンを含み、このリグニ
    ンが水中に沈殿させることによって単離される、請求の
    範囲12記載の方法。
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