JP3059901U - 締付具 - Google Patents

締付具

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JP3059901U
JP3059901U JP1998010491U JP1049198U JP3059901U JP 3059901 U JP3059901 U JP 3059901U JP 1998010491 U JP1998010491 U JP 1998010491U JP 1049198 U JP1049198 U JP 1049198U JP 3059901 U JP3059901 U JP 3059901U
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重則 松井
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株式会社 メタルワークス
重則 松井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、締め付けた後に人為的にナットや
ボルトを緩めることが極めて困難な締付具を提供するこ
とである。 【解決手段】 締付具10はボルト12とナット14
と、前記ボルト12とナット14の間に配設されるワッ
シャー16及び止め金具18から構成されている。前記
ナット14の底面14Aにはナット14の周方向に沿っ
て円弧状のナット係止凹部26が形成されている。前記
ナット14とボルト12の頭部20との間には前記ワッ
シャー16及び止め金具18が配設されるようになって
いる。前記ワッシャー16のフラット部30にはボルト
挿通孔32が形成され、前記ボルト12の雄螺子部22
が挿通されるようになっている。このボルト挿通孔32
の内周面には切欠部32A,32Bが対向して形成され
ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、物を締め付けて固定する場合に用いられる締付具であって、詳しく は一度締め付けた後は人為的に緩めることが極めて困難な締付具に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道のレール、鉄塔の接合ボルト、ガスや石油のパイプラインの接合ボルト等 に使用されるボルトとナットからなる締付具は安全面の点から強固に締め付けら れている。 例えば、鉄道のレールを固定する場合を例にして図60に基づいて説明すると 鉄道のレール1は枕木2の上面に載置されたベース板3に配設されている。この ベース板3には前記レール1の基部1Aを押さえ付けてレール1を固定する側面 視略コ字状のレール止め体4が載置されている。このレール止め体4には上板部 5と下板部6が形成され、上板部5にはボルト挿通孔5Aが形成され、下板部6 にはボルト挿通孔6Aがそれぞれ形成されている。 前記ベース板3にはボルト7の雄螺子部7Aが挿通され、この雄螺子部7Aは 前記レール止め体4の上板部5と下板部6のボルト挿通孔5A,6Aを挿通した 状態でナット8,9が締め付けられてレール1を強固に固定している。 しかし、前記ボルト7とナット8,9は従来から公知のボルト7とナット8, 9であるため、強固に締め付けた後でもナット8,9を緩めることが可能であり 、第三者が人為的にナット8,9を緩めると大事故に直結するおそれがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記事実に鑑みなされたものであり、締め付けた後に人為的にナット やボルトを緩めることが極めて困難な締付具を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺入するナットと、こ のナットの底面に形成されたナット係止凹部と、このナット係止凹部に形成され た傾斜面と、前記ナット係止凹部の一端部に形成された係止壁面と、前記ボルト の頭部とナットの間に配設されるワッシャーと、このワッシャーに貫通形成され たボルト挿通孔と、前記ワッシャーに形成された止め金具係止部と、前記ワッシ ャーに形成されてワッシャーの移動を阻止する移動阻止部と、前記ナットとワッ シャーとの間に配設される止め金具と、この止め金具に形成されたボルト挿通部 と、前記止め金具の一端に形成されて前記ナット係止凹部に収容されると共に前 記ナットを緩める方向に回転させた場合にのみ前記係止壁面と係止してナットの 回転を阻止する傾斜立上ピン部と、前記止め金具の他端に形成されて前記ワッシ ャーの止め金具係止部に係止される折曲ピン部と、を有してなることを特徴とし ている。 請求項2の考案は、ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺入するナットと、こ のナットの底面に形成されたナット係止凹部と、このナット係止凹部に形成され た傾斜面と、前記ナット係止凹部の一端部に形成された係止壁面と、前記ボルト の頭部とナットの間に配設されるワッシャーと、このワッシャーに貫通形成され たボルト挿通孔と、このボルト挿通孔の周縁に突設されて前記ナット係止凹部に 収容されると共に前記ナットを緩める方向に回転させた場合にのみ前記係止壁面 と係止してナットの回転を阻止する係止突起爪部と、を有してなることを特徴と している。 請求項3の考案は、ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺入するナットと、こ のナットの雌螺子部の内周面にリング状に形成されたナット係止溝部と、このナ ット係止溝部とナットの底面との間に形成された第1テーパー部と、前記ボルト の頭部とナットの間に配設されるワッシャーと、このワッシャーに貫通形成され たボルト挿通孔と、前記ワッシャーのボルト挿通孔の周縁に突設されて前記ナッ ト係止溝部に収容される係止突起部と、この係止突起部の先端に形成されて前記 第1テーパー部と当接した後にナット係止溝部に挿入する第2テーパー部と、前 記係止突起部に形成されて前記ナット係止溝部と係止する係止段部と、を有して なることを特徴としている。 請求項4の考案は、ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺入するナットと、こ のナットの底面に形成されたナット係止凹部と、このナット係止凹部に形成され た傾斜面と、前記ナット係止凹部の一端部に形成された係止壁面と、前記ボルト の頭部とナットの間に配設されて固定対象物を押し付ける押付体と、この押付体 に貫通形成されたボルト挿通孔と、前記押付体に形成された止め金具係止部と、 前記ナットと押付体との間に配設される止め金具と、この止め金具に形成された ボルト挿通部と、前記止め金具の一端に形成されて前記ナット係止凹部に収容さ れると共に前記ナットを緩める方向に回転させた場合にのみ前記係止壁面と係止 してナットの回転を阻止する傾斜立上ピン部と、前記止め金具の他端に形成され て前記押付体の止め金具係止部に係止される折曲ピン部と、を有してなることを 特徴としている。 請求項5の考案は、ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺入するナットと、こ のナットの底面に形成されたナット係止凹部と、このナット係止凹部に形成され た傾斜面と、前記ナット係止凹部の一端部に形成された係止壁面と、前記ボルト の頭部とナットの間に配設されて固定対象物を押し付ける押付体と、この押付体 に貫通形成されたボルト挿通孔と、前記押付体のボルト挿通孔の周縁に突設され て前記ナット係止凹部に収容されると共に前記ナットを緩める方向に回転させた 場合にのみ前記係止壁面と係止してナットの回転を阻止する係止突起爪部と、を 有してなることを特徴としている。 請求項6の考案は、ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺入するナットと、こ のナットの雌螺子部の内周面にリング状に形成されたナット係止溝部と、このナ ット係止溝部とナットの底面との間に形成された第1テーパー部と、前記ボルト の頭部とナットの間に配設されて固定対象物を押し付ける押付体と、この押付体 に貫通形成されたボルト挿通孔と、前記押付体のボルト挿通孔の周縁に突設され て前記ナット係止溝部に収容される係止突起部と、この係止突起部の先端に形成 されて前記第1テーパー部と当接した後にナット係止溝部に挿入する第2テーパ ー部と、前記係止突起部に形成されて前記ナット係止溝部と係止する係止段部と 、を有してなることを特徴としている。 請求項7の考案は、ボルトと、このボルトの頭部の底面に形成されたボルト係 止凹部と、このボルト係止凹部に形成された傾斜面と、前記ボルト係止凹部の一 端部に形成された係止壁面と、前記ボルトの雄螺子部が螺入するナットと、前記 ボルトの頭部とナットの間に配設されるワッシャーと、このワッシャーに貫通形 成されたボルト挿通孔と、前記ワッシャーに形成された止め金具係止部と、前記 ワッシャーに形成されてワッシャーの移動を阻止する移動阻止部と、前記ナット とワッシャーとの間に配設される止め金具と、この止め金具に形成されたボルト 挿通部と、前記止め金具の一端に形成されて前記ボルト係止凹部に収容されると 共に前記ボルトを緩める方向に回転させた場合にのみ前記係止壁面と係止してボ ルトの回転を阻止する傾斜立上ピン部と、前記止め金具の他端に形成されて前記 ワッシャーの止め金具係止部に係止される折曲ピン部と、を有してなることを特 徴としている。 請求項8の考案は、ボルトと、このボルトの頭部の底面に形成されたボルト係 止凹部と、このボルト係止凹部に形成された傾斜面と、前記ボルト係止凹部の一 端部に形成された係止壁面と、前記ボルトの雄螺子部が螺入するナットと、前記 ボルトの頭部とナットの間に配設されるワッシャーと、このワッシャーに貫通形 成されたボルト挿通孔と、このボルト挿通孔の周縁に突設されて前記ボルト係止 凹部に収容されると共に前記ボルトを緩める方向に回転させた場合にのみ前記係 止壁面と係止してボルトの回転を阻止する係止突起爪部と、を有してなることを 特徴としている。 請求項9の考案は、ボルトと、このボルトの頭部の内部にリング状に形成され たボルト係止溝部と、このボルト係止溝部とボルトの頭部の底面との間に形成さ れた第1テーパー部と、前記ボルトの雄螺子部が螺入するナットと、前記ボルト の頭部とナットの間に配設されるワッシャーと、このワッシャーに貫通形成され たボルト挿通孔と、前記ワッシャーのボルト挿通孔の周縁に突設されて前記ボル ト係止溝部に収容される係止突起部と、この係止突起部の先端に形成されて前記 第1テーパー部と当接した後にボルト係止溝部に挿入する第2テーパー部と、前 記係止突起部に形成されて前記ナット係止溝部と係止する係止段部と、を有して なることを特徴としている。 請求項10の考案は、ボルトと、このボルトの頭部の底面に形成されたボルト 係止凹部と、このボルト係止凹部に形成された傾斜面と、前記ボルト係止凹部の 一端部に形成された係止壁面と、前記ボルトの雄螺子部が螺入するナットと、前 記ボルトの頭部とナットの間に配設されて固定対象物を押し付ける押付体と、こ の押付体に貫通形成されたボルト挿通孔と、前記押付体に形成された止め金具係 止部と、前記ボルトの頭部と押付体との間に配設される止め金具と、この止め金 具に形成されたボルト挿通部と、前記止め金具の一端に形成されて前記ボルト係 止凹部に収容されると共に前記ボルトを緩める方向に回転させた場合にのみ前記 係止壁面と係止してボルトの回転を阻止する傾斜立上ピン部と、前記止め金具の 他端に形成されて前記押付体の止め金具係止部に係止される折曲ピン部と、を有 してなることを特徴としている。 請求項11の考案は、ボルトと、このボルトの頭部の底面に形成されたボルト 係止凹部と、このボルト係止凹部に形成された傾斜面と、前記ボルト係止凹部の 一端部に形成された係止壁面と、前記ボルトの雄螺子部が螺入するナットと、前 記ボルトの頭部とナットの間に配設されて固定対象物を押し付ける押付体と、こ の押付体に貫通形成されたボルト挿通孔と、前記押付体のボルト挿通孔の周縁に 突設されて前記ナット係止凹部に収容されると共に前記ナットを緩める方向に回 転させた場合にのみ前記係止壁面と係止してボルトの回転を阻止する係止突起爪 部と、を有してなることを特徴としている。 請求項12の考案は、ボルトと、このボルトの頭部の内部にリング状に形成さ れたボルト係止溝部と、このボルト係止溝部とボルトの頭部の底面との間に形成 された第1テーパー部と、前記ボルトの雄螺子部が螺入するナットと、前記ボル トの頭部とナットの間に配設されて固定対象物を押し付ける押付体と、この押付 体に貫通形成されたボルト挿通孔と、前記押付体のボルト挿通孔の周縁に突設さ れて前記ボルト係止溝部に収容される係止突起部と、この係止突起部の先端に形 成されて前記第1テーパー部と当接した後にボルト係止溝部に挿入する第2テー パー部と、前記係止突起部に形成されて前記ボルト係止溝部と係止する係止段部 と、を有してなることを特徴としている。 請求項13の考案は、ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺入するナットと、 このナットの底面に形成された係止ピン挿入孔と、前記ボルトの頭部とナットの 間に配設されるワッシャーと、このワッシャーに貫通形成されたボルト挿通孔と 、前記ワッシャーのボルト挿通孔の周縁部に形成された係止ピン収容孔と、この 係止ピン収容孔に収容されて前記係止ピン挿入孔に挿入可能な係止ピンと、前記 係止ピン収容孔に内設されて前記係止ピンを付勢するバネと、前記ワッシャーに 形成されてワッシャーの移動を阻止する移動阻止部と、を有してなることを特徴 としている。 請求項14の考案は、ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺入するナットと、 このナットの底面に形成された係止ピン挿入孔と、前記ボルトの頭部とナットの 間に配設されて固定対象物を押し付ける押付体と、この押付体に貫通形成された ボルト挿通孔と、前記押付体のボルト挿通孔の周縁部に形成された係止ピン収容 孔と、この係止ピン収容孔に収容されて前記係止ピン挿入孔に挿入可能な係止ピ ンと、前記係止ピン収容孔に内設されて前記係止ピンを付勢するバネと、を有し てなることを特徴としている。 請求項15の考案は、ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺入するナットと、 このナットの底面に形成された係止ピン収容孔と、この係止ピン収容孔に収容さ れる係止ピンと、前記係止ピン収容孔に内設されて前記係止ピンを付勢するバネ と、前記ボルトの頭部とナットの間に配設されるワッシャーと、このワッシャー に貫通形成されたボルト挿通孔と、前記ワッシャーのボルト挿通孔の周縁部に形 成されて前記係止ピンが挿入可能な係止ピン挿入孔と、前記ワッシャーに形成さ れてワッシャーの移動を阻止する移動阻止部と、を有してなることを特徴として いる。 請求項16の考案は、ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺入するナットと、 このナットの底面に形成された係止ピン収容孔と、この係止ピン収容孔に収容さ れる係止ピンと、前記係止ピン収容孔に内設されて前記係止ピンを付勢するバネ と、前記ボルトの頭部とナットの間に配設されて固定対象物を押し付ける押付体 と、この押付体に貫通形成されたボルト挿通孔と、前記押付体のボルト挿通孔の 周縁部に形成されて前記係止ピンが挿入可能な係止ピン挿入孔と、を有してなる ことを特徴としている。 請求項17の考案は、ボルトと、このボルトの頭部の底面に形成された係止ピ ン挿入孔と、前記ボルトの雄螺子部が螺入するナットと、前記ボルトの頭部とナ ットの間に配設されるワッシャーと、このワッシャーに貫通形成されたボルト挿 通孔と、前記ワッシャーのボルト挿通孔の周縁部に形成された係止ピン収容孔と 、この係止ピン収容孔に収容されて前記係止ピン挿入孔に挿入される係止ピンと 、前記係止ピン収容孔に内設されて前記係止ピンを付勢するバネと、前記ワッシ ャーに形成されてワッシャーの移動を阻止する移動阻止部と、を有してなること を特徴としている。 請求項18の考案は、ボルトと、このボルトの頭部の底面に形成された係止ピ ン挿入孔と、前記ボルトの雄螺子部が螺入するナットと、前記ボルトの頭部とナ ットの間に配設されて固定対象物を押し付ける押付体と、この押付体に貫通形成 されたボルト挿通孔と、前記押付体のボルト挿通孔の周縁部に形成された係止ピ ン収容孔と、この係止ピン収容孔に収容されて前記係止ピン挿入孔に挿入される 係止ピンと、前記係止ピン収容孔に内設されて前記係止ピンを付勢するバネと、 を有してなることを特徴としている。 請求項19の考案は、ボルトと、このボルトの頭部の底面に形成された係止ピ ン収容孔と、この係止ピン収容孔に収容される係止ピンと、前記係止ピン収容孔 に内設されて前記係止ピンを付勢するバネと、前記ボルトの雄螺子部が螺入する ナットと、前記ボルトの頭部とナットの間に配設されるワッシャーと、このワッ シャーに貫通形成されたボルト挿通孔と、前記ワッシャーのボルト挿通孔の周縁 部に形成されて前記係止ピンが挿入可能な係止ピン挿入孔と、を有してなること を特徴としている。 請求項20の考案は、ボルトと、このボルトの頭部の底面に形成された係止ピ ン収容孔と、この係止ピン収容孔に収容される係止ピンと、前記係止ピン収容孔 に内設されて前記係止ピンを付勢するバネと、前記ボルトの雄螺子部が螺入する ナットと、前記ボルトの頭部とナットの間に配設されて固定対象物を押し付ける 押付体と、この押付体のボルト挿通孔の周縁部に形成されて前記係止ピンが挿入 可能な係止ピン挿入孔と、を有してなることを特徴としている。 請求項21の考案は、ナット部とボルト部とが連続形成されたナットボルトと 、このナットボルトに軸方向に沿って貫通形成された雌螺子部と、この雌螺子部 に螺入する雄螺子部を設けたボルトと、前記ナットボルトの中間部に形成された 係止円錐部と、この係止円錐部に形成された第1テーパー部及び係止面と、前記 ナットボルトのボルト部が螺入すると共に前記ナットボルトのナット部と一緒に 締付対象物を締め付ける締付筒体と、この締付筒体の雌螺子部の内周面にリング 状に形成されると共に前記係止円錐部が入って係止される係止溝部と、この係止 溝部と締付筒体の一面との間に形成されると共に前記第1テーパー部と当接する 第2テーパー部と、前記締付筒体の一面から締付筒体の長さ方向に向かって形成 されたスリットと、を有してなることを特徴としている。 請求項22の考案は、ナット部とボルト部とが連続形成されたナットボルトと 、このナットボルトに軸方向に沿って貫通形成された雌螺子部と、この雌螺子部 に螺入する雄螺子部を設けたボルトと、前記ナットボルトのボルト部が螺入する と共に前記ナットボルトのナット部と一緒に締付対象物を締め付けるナットと、 を有してなることを特徴としている。 請求項23の考案は、ナット部とボルト部とが連続形成されたナットボルトと 、このナットボルトに軸方向に沿って貫通形成された雌螺子部と、この雌螺子部 に螺入する雄螺子部を設けたボルトと、前記ナットボルトのボルト部が螺入する と共に前記ナットボルトのナット部と一緒に締付対象物を締め付けるナットと、 このナットの底面に形成されたナット係止凹部と、このナット係止凹部に形成さ れた傾斜面と、前記ナット係止凹部の一端部に形成された係止壁面と、前記ナッ トボルトのボルト部とナットとの間に配設される止め金具と、この止め金具に形 成されたボルト挿通部と、前記止め金具の一端に形成されて前記ナット係止凹部 に収容されると共に前記ナットを緩める方向に回転させた場合にのみ前記係止壁 面と係止してナットの回転を阻止する傾斜立上ピン部と、前記止め金具の他端に 形成されて前記締付対象物に係止される折曲ピン部と、を有してなることを特徴 としている。 請求項24の考案は、ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺入するナットと、 を備えてなる締付具であって、前記ナット又はボルト頭部の外周部を公知のスパ ナ等では回転させることができない形状に形成したことを特徴としている。 請求項25の考案は、前記ナット又はボルト頭部の外周部に段部を形成したこ とを特徴としている。 請求項26の考案は、前記ナット又はボルト頭部の外周部に溝部を形成したこ とを特徴としている。 請求項27の考案は、ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺入するナットと、 を備えてなる締付具であって、前記ナット又はボルト頭部の外周部を公知のスパ ナ等では回転させることができない形状に形成すると共に前記ナット又はボルト 頭部の頂上面に工具挿入孔を形成したことを特徴としている。
【0005】
【考案の実施の形態】
図1乃至図6には本考案に係る締付具の第1実施例が示されている。なお、第 1実施例では前記従来の技術の説明で説明した固定対象物としての鉄道のレール 1を押圧体としてのレール止め体4を用いて固定する場合を例にして説明する。 図1に示されるように、本考案に係る締付具10はボルト12とナット14と 、前記ボルト12とナット14の間に配設されるワッシャー16及び止め金具1 8とから構成されている。 前記ボルト12は公知のボルトと同じ構造であり、ボルト12の六角形状の頭 部20には雄螺子部22が突設されている。この雄螺子部22は略全長にわたっ て右ネジが形成され、前記ナット14を図1矢印A方向に回すことによってナッ ト14に形成された雌螺子部24に螺入されるようになっている。 図4に示されるように、前記ナット14の底面14Aにはナット14の周方向 に沿って円弧状のナット係止凹部26が4個形成されている。図3及び図5に示 されるように、これらナット係止凹部26にはそれぞれ傾斜面26Aが形成され ている。また、ナット係止凹部26の一端部にはそれぞれ垂直状の係止壁面26 Bが形成されている。 図1に示されるように、前記ナット14とボルト12の頭部20との間には前 記ワッシャー16及び止め金具18が配設されるようになっている。前記ワッシ ャー16のフラット部30にはボルト挿通孔32が形成され、前記ボルト12の 雄螺子部22が挿通されるようになっている。このボルト挿通孔32の内周面に は止め金具係止部としての切欠部32A,32Bが対向して形成されている。ま た、前記フラット部30の両側部にはワッシャー16の移動阻止手段としての移 動阻止折曲部34A,34Bが直角に折り曲げられて形成されている。これら移 動阻止折曲部34A,34Bは図6に示されるようにレール止め体4の上板部5 の両側部に係止してワッシャー16が前記レール止め体4に対して勝手に移動し ないようにしている。 図1に示されるように、前記止め金具18は針金状体を平面視略C字形状に折 り曲げて形成され、中央部にはボルト挿通部18Aが形成されている。この止め 金具18の一端には傾斜立上ピン部36が形成され、他端には折曲ピン部38が 直角に折り曲げられて形成されている。この傾斜立上ピン部36は前記ナット1 4のナット係止凹部26の傾斜面26Aと略同一傾斜角度に傾斜して形成されて いるのでナット係止凹部26に収容され、折曲ピン部38は前記ワッシャー16 の切欠部32A又は切欠部32Bに入るようになっている。しかも、前記傾斜立 上ピン部36は傾斜状態で立ち上げられているため図3に示されるようにナット 係止凹部26の傾斜面26Aに対応し、傾斜立上ピン部36の先端面は係止壁面 26Bと当接するようになっている。 図1に示されるように、前記ボルト12の頭部20とワッシャー16との間に は公知の側面視略コ字状のレール止め体4が配設されている。このレール止め体 4の上板部5と下板部6にそれぞれ貫通形成されたボルト挿通孔5A,6Aに前 記ボルト12の雄螺子部22が挿通されるようになっている。図2に示されるよ うに、前記レール止め体4の下板部6は直接前記レール1の基部1Aを押さえ付 けることによりレール1を固定するようになっている。
【0006】 次に、第1実施例の作用について説明する。 第1実施例に係る締付具10で鉄道のレール1をレール止め体4を介して固定 する場合は、ベース板3に突設したボルト12の雄螺子部22の上方からレール 止め体4を下ろして雄螺子部22をレール止め体4のボルト貫通孔5A,6Aに 挿入する。また、レール止め体4の下板部5はレール1の基部1Aに対応させて おく。 そして、ワッシャー16をレール止め体4の上方から下ろしてボルト12の雄 螺子部22をワッシャー16のボルト挿通孔32に挿入してワッシャー16をレ ール止め体4に重ねる。この時に、ワッシャー16の移動阻止折曲部34A,3 4Bでレール止め体4の上板部5を挟んでワッシャー16の移動阻止折曲部34 Aと移動阻止折曲部34Bを上板部5の両側に係止してワッシャー16が移動し ないようにしておく。 次に、止め金具18を前記雄螺子部22の上方から下ろして雄螺子部22を止 め金具18のボルト挿通部18Aに挿入すると共に止め金具18の折曲ピン部3 8をワッシャー16の切欠部32A又は切欠部32Bに挿入する。 そして、ナット14を前記雄螺子部22に螺合させて図示されない公知のスパ ナーでナット14を図1矢印A方向に回すことにより締め付ける。すると、ナッ ト14の底面14Aに形成されているナット係止凹部26に止め金具18の傾斜 立上ピン部36が入り込む。このとき、止め金具18の傾斜立上ピン部36はナ ット係止凹部26に収容されるが、ナット14を締め付ける場合は傾斜立上ピン 部36の傾斜方向はナット係止凹部26の傾斜面26Aの傾斜方向と一致するの で傾斜立上ピン部36の存在に関係なくナット14を締める方向に円滑に回転さ せることができる。 さらに、ナット14を締め付けることにより、レール止め体4の下板部6はレ ール1の基部1Aを押し付けてレール1は固定されることになる。前記ナット1 4がそれ以上回らなくなったところでボルト12とナット14の締め付け作業が 終了する。 このように締め付けられた締付具10を人為的に緩めようとしてスパナ等でナ ット14を緩める方向(図1反矢印A方向)に回転させようとすると止め金具1 8の傾斜立上ピン部36はナット14のナット係止凹部26の係止壁面26Bに 当接する。また、止め金具18の折曲ピン部38はワッシャー16の切欠部32 A又は切欠部32Bに挿入されているので止め金具18は固定して回転したりす ることがない。このため、ナット14を緩めようとしても止め金具18がナット 14の緩める方向の回転を防止するのでナット14を緩めることができない。 この結果、前記ナット14を人為的に緩めることができないので鉄道のレール 1を第三者が人為的に緩めることを確実に防止することができる。 また、前記締付具10は振動や経時的変化によるナット14の緩みを止め金具 18が防止するので点検作業員による定期的点検を少なくすることができ、人的 、経済的にも優れた利点を有する。 なお、この実施例の締付具10では従来から鉄道のレール1を固定する場合に 用いられているレール止め体4をそのままの状態で使用するので経済的であると いう利点も有する。
【0007】 なお、前記第1実施例では前記ワッシャー16のボルト挿通孔32の内周面に は止め金具係止部としての切欠部32A,32Bが対向して形成されたが、止め 金具係止部は切欠部32A,32Bに限定されるものでなく止め金具18の折曲 ピン部38を係止できるのであれば形状は限定されないことは勿論である。 また、前記第1実施例では前記ワッシャー16のフラット部30の両側に移動 阻止折曲部34A,34Bを設けたが、前記移動阻止折曲部34A,34Bは移 動阻止折曲部34A,34Bの一方のみだけを形成してもよいことは勿論である 。 なお、前記ワッシャー16のフラット部30に移動阻止折曲部34A,34B を形成する代わりに図7に示されるようにワッシャー16のフラット部30の底 面にノコギリ刃状突起39Aを形成してワッシャー16の勝手な移動を防止した り、あるいは図8に示されるようにワッシャー16のフラット部30の底面にピ ン39Bを形成してレール止め体4の上板部5に予め形成したピン挿入孔5Bに 挿入させることによりワッシャー16の勝手な移動を防止するようにしてもよい 。
【0008】 図9及び図10には第2実施例の締付具40が示されている。なお、第1実施 例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。 図9に示されるように、第2実施例の締付具40はボルト12とナット14と ワッシャー42とから構成されている。 図9及び図10に示されるように、前記ワッシャー42のボルト挿通孔32の 周縁部には放射状に4個の切欠部44が形成され、切欠部44の先端部には周方 向に沿って円弧状スリット46が形成されて係止突起爪部48が傾斜状態に立ち 起こされて4個突起されている。この係止突起爪部48には傾斜部48Aと先端 部48Bが形成されている(図10参照)。しかも、前記係止突起爪部48はナ ット係止凹部26の傾斜面26Aと略同じ傾斜角度に形成されている。 従って、前記ナット14を締め付けた場合にナット14に形成されたナット係 止凹部26に係止突起爪部48が収容されると係止突起爪部48の傾斜部48A はナット係止凹部26の傾斜面26Aに対応し、先端部48Bはナット係止凹部 26の係止壁面26Bに対応する。これにより、ナット14を締め付けた後にナ ット14を緩めようとしても係止壁面26Bに係止突起爪部48の先端部48B が当接してナット14を緩めることができない。 この結果、前記ナット14を締め付けた後は人為的にナット14を緩めること ができないようになっている。 なお、第2実施例の締付具40は第1実施例の締付具10に比べて止め金具1 8が不要であるので第1実施例の締付具10より部品点数を減少できるという利 点を有する。 なお、他の構成及び作用は第1実施例の締付具10と同一であるので、その説 明は省略する。
【0009】 図11及び図12には第3実施例の締付具50が示されている。なお、第1実 施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。 図11に示されるように、第3実施例の締付具50はボルト12とナット52 とワッシャー54とから構成されている。 図12に示されるように、前記ナット52の雌螺子部24の内周面には周方向 に沿って平面視リング状のナット係止溝部56が形成されている。このナット係 止溝部56とナット52の底面52Aとの間にはナット係止溝部56に近づくに 従って小径となる第1テーパー部58が形成されている。 図11に示されるように、前記ワッシャー54のボルト挿通孔32の周縁部に は係止突起片60が等間隔で3個突設されている。これら係止突起片60間には 隙間が形成されている。また、前記係止突起片60の先端部には先端に近づくに 従って小径となる第2テーパー部62と係止段部64が一体形成されている。 従って、前記ナット52を締め付けるとワッシャー54の係止突起片60の第 2テーパー部62は前記ナット52の第1テーパー部58と当接した後に第1テ ーパー部58によって強制的にすぼまされてナット52のナット係止溝部56に 進入する。そして、さらにナット52を締め付けて係止突起片60の第2テーパ ー部62と前記ナット52の第1テーパー部58の当接が解除されて第2テーパ ー部62がナット係止溝部56に完全に挿入するとワッシャー54の係止突起片 60は弾性復帰して元の形状に戻る。 従って、この状態でナット52を緩めようとしてナット52を緩める方向に回 転させても前記係止突起片60の係止段部64がナット係止溝部56に係止する ので係止突起片60はナット係止溝部56から抜け出せないので人為的にナット 52を緩めることができない。 なお、第3実施例の締付具50は第1実施例の締付具10の止め金具18が不 要であるので第1実施例の締付具10より部品点数を減少できるという利点を有 する。 また、他の構成及び作用は第1実施例の締付具10と同一であるので、その説 明は省略する。
【0010】 なお、図13に示されるようにボルト挿通孔32の周縁部に筒状の係止突起筒 体66を突設し、係止突起筒体66の先端に第2テーパー部62を形成して係止 突起筒体66及び第2テーパー部62に4本のスリット68を形成してなるワッ シャー69を前記ワッシャー54の代わりに用いるようにしてもよい。
【0011】 図14には第4実施例の締付具70が示されている。なお、第1実施例と同一 の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。 図14に示されるように、この実施例に係る締付具70はボルト12とナット 14と止め金具18とレール止め体72とから構成されている。 前記レール止め体72の上板部5のボルト挿通孔5Aの内周面には対抗して切 欠部32A,32Bが対向して形成されている。 従って、この実施例では止め金具18の傾斜立上ピン部36はナット14のナ ット係止凹部26に収容されて、止め金具18の折曲ピン部38は前記レール止 め体72の切欠部32A又は切欠部32Bに入り込むようになっている。 この実施例の締付具70では第1実施例の締付具10に比べてワッシャー16 が不要であるので部品点数の減少を図ることができるという利点を有する。 なお、他の構成及び作用は第1実施例の締結具10と同一であるので、その説 明は省略する。
【0012】 図15及び図16には第5実施例の締付具74が示されている。なお、第1実 施例及び第2実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。 図15に示されるように、この実施例に係る締付具74はボルト12とナット 14とレール止め体76とから構成されている。 図16に示されるように、前記レール止め体76の上板部5のボルト挿通孔5 Aの周縁部には放射状に4個の切込44が形成され、切込44の先端部には周方 向に沿って円弧状スリット46が形成されて係止突起爪部48が4個突起されて いる。この係止突起爪部48には傾斜部48Aと先端部48Bが形成されている 。 従って、この実施例の締結具74では第1実施例の締付具10に比べてワッシ ャー16と止め金具18が不要であるので部品点数の減少を図ることができると いう利点を有する。 なお、他の構成及び作用は第1実施例、第2実施例の締付具10,40と同一 であるので、その説明は省略する。
【0013】 図17には第6実施例の締付具80が示されている。なお、第1実施例及び第 3実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。 図17に示されるように、この実施例に係る締付具80はボルト12とナット 52とレール止め体82とから構成されている。 前記レール止め体82の上板部5のボルト挿通孔5Aの周縁部には係止突起片 60が3個突設されている。 従って、この実施例の締付具80は第1実施例の締付具10に比べてワッシャ ー16と止め金具18が不要であるので部品点数の減少を図ることができるとい う利点を有する。 なお、他の構成及び作用は第1実施例、第3実施例の締付具10,50と同一 であるので、その説明は省略する。
【0014】 なお、図18には前記第6実施例の締付具84の変形例が示されている。 図18に示されるように、前記レール止め体82の代わりのレール止め体86 が示されている。このレール止め体86のボルト挿通孔5Aの周縁部には筒状の 係止突起筒体66が突設され、係止突起筒体66の先端には第2テーパー部62 が形成されている。また、係止突起筒体66及び第2テーパー部62には4本の スリット68が形成されて前記第2テーパー部62がすぼめるようになっている 。
【0015】 図19乃至図21には第7実施例の締付具90が示されている。なお、第1実 施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。 図19に示されるように、この締付具90はボルト92とナット94とワッシ ャー16と止め金具18とから構成されている。 この締付具90は前記第1実施例乃至第6実施例の締付具と異なりナット92 をプレート板3(図2参照)の下面に固定してボルト92をプレート板3の上方 から螺入して締め付けるタイプのものである。なお、以後第12実施例までの締 付具は第7実施例の締付具90と同様ナットをプレート板3の下面に固定してボ ルトをプレート板3の上方から螺入して締め付けるタイプのものである。 図20に示されるように、前記ボルト92の頭部96の底面96Aにはボルト 92の雄螺子部97回りに円弧状のボルト係止凹部98が周方向に沿って4個形 成されている。これら係止凹部98は前記ナット係止凹部26と同一構造で傾斜 面98Aが形成されている。また、ボルト係止凹部98の一端部には垂直壁面9 8Bが形成されている。このボルト係止凹部98の傾斜面98Aは前記止め金具 18の傾斜立上ピン部36の傾斜角度と略同じに形成されている。 従って、ボルト92を図19矢印A方向に回して締め付けると図21に示され るように止め金具18の傾斜立上ピン部36は前記ボルト係止凹部98に入り込 むがボルト92を図19反矢印A方向に回した場合は止め金具18の傾斜立上ピ ン部36はボルト係止凹部98の係止壁面98Bに当接してボルト92を緩める ことができないようになっている。 なお、他の構成及び作用は第1実施例の締付具10と同一であるので、その説 明は省略する。
【0016】 図22には第8実施例の締付具100が示されている。なお、第1実施例、第 2実施例及び第7実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する 。 図22に示されるように、この締付具100はボルト92とナット94とワッ シャー42とから構成されている。 前記ワッシャー42のボルト挿通孔32の周縁部には4個の切欠部44が形成 され、切欠部44の先端部には周方向に沿って円弧状スリット46が形成されて 前記ボルト係止凹部98に収容される係止突起爪部48が4個突起されている。 なお、他の構造及び作用は第1実施例、第2実施例及び第7実施例と同一であ るのでその説明は省略する。
【0017】 図23及び図24には第9実施例の締付具104が示されている。なお、第1 実施例及び第3実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。 図23に示されるように、この締付具104はボルト106とナット94とワ ッシャー54とから構成されている。 図24に示されるように、前記ボルト106の頭部108の底面108Aのボ ルト106の雄螺子部110回りには環状溝部112が形成されている。この環 状溝部112の回りにはボルト係止溝部56が形成されている。このボルト係止 溝部56とナット106の頭部108の底面108Aとの間には第1テーパー部 58が形成されている。前記ボルト係止溝部56には前記ワッシャー54の係止 突起片60が収容して係止されるようになっている。 なお、他の構造及び作用は第1実施例、第3実施例と同一であるのでその説明 は省略する。
【0018】 また、前記第9実施例の締付具104においてワッシャー54の代わりに図1 3に示されるワッシャー69を用いてもよいことは勿論である。
【0019】 図25には第10実施例の締付具114が示されている。なお、第1実施例及 び第7実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。 図25に示されるように、この締付具114はボルト92とナット94と止め 金具18とレール止め体72とから構成されている。 なお、他の構造及び作用は第1実施例及び第7実施例と同一であるのでその説 明は省略する。
【0020】 図26には第11実施例の締付具116が示されている。なお、第1実施例及 び第5実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。 図26に示されるように、この締付具116はボルト92とナット94とレー ル止め体76とから構成されている。 なお、他の構造及び作用は第1実施例及び第5実施例と同一であるのでその説 明は省略する。
【0021】 図27には第12実施例の締付具118が示されている。なお、第1実施例と 同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。 図27に示されるように、この締付具118はボルト106とナット94とレ ール止め体82とから構成されている。 なお、他の構造及び作用は第1実施例と同一であるのでその説明は省略する。
【0022】 なお、前記第12実施例の締付具118においてレール止め体82の代わりに 図18に示されるレール止め体86を用いてもよいことは勿論である。
【0023】 図28乃至図32には第13実施例の締付具120が示されている。なお、第 1実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。なお、第13 実施例乃至第20実施例の締付具は係止ピンを使用するものである。 図28に示されるようにこの締付具120はボルト12とナット122とワッ シャー124とから構成されている。 図29に示されるように、前記ナット122の底面122Aには雌螺子部24 に沿って複数の係止ピン挿入孔126が穿設されている。この係止ピン挿入孔1 26には隣接して傾斜部127が形成されている。この傾斜部127は前記係止 ビン挿入孔126に接近するに従って深く傾斜するように形成されている。しか も、前記傾斜部127は係止ピン挿入孔126より先に後述する係止ピン130 が対応する側の係止ピン挿入孔126に隣に形成されている。 また、図28に示されるように前記ワッシャー124のボルト挿通孔32の周 縁部には係止ピン収容孔128が穿設されている。これら係止ピン収容孔128 には係止ピン130が出没可能に収容されて前記係止ピン挿入孔126に挿入で きるようになっている。前記係止ピン収容孔128の底部には図32に示される ようにコイルバネ132が内設されて前記係止ピン130を上方に付勢している 。 前記ワッシャー124のボルト挿通孔32の周縁部にはリング体134が埋設 されており、図31に示されるように前記係止ピン130に形成された段部13 6が前記リング体134に当接することにより係止ピン130は前記係止ピン収 容孔128から脱落しないようになっている。 従って、前記ナット122をボルト12に締め付けるとワッシャー124に設 けられた係止ピン130が前記ナット122の係止ピン挿入孔126に挿入する ためナット122は固定される。 なお、前記係止ピン挿入孔126には係止ピン挿入孔126に接近するに従っ て深く傾斜する傾斜部127が形成され、しかも傾斜部127はナット122を 締付方向に回転させた場合に係止ピン挿入孔126より先に対応する位置に形成 されているので係止ピン130は円滑に係止ピン130は係止ピン挿入孔126 に挿入できる。しかし、前記ナット122を緩める方向に回転させようとしても 係止ピン130は係止ピン挿入孔126の側面に当接してしまうので、係止ピン 130が一旦係止ピン挿入孔126に挿入されてしまうとナット122を緩める 方向に回転させることができなくなる。 従って、前記ナット122を締め付けた後はナット122を緩めようとしても ナット122を緩めることができない。 なお、他の構成及び作用は第1実施例と同一であるので、その説明は省略する 。
【0024】 図33には第14実施例の締付具140が示されている。なお、第1実施例及 び第13実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。 図33に示されるようにこの締付具140はボルト12とナット122とレー ル止め体142とから構成されている。 前記レール止め体142のボルト挿通孔5Aの周縁部には係止ピン収容孔12 8が形成されている。これら係止ピン収容孔128には係止ピン130が収容さ れて前記ナット122に穿設された係止ピン挿入孔126に挿入できるようにな っている。前記係止ピン収容孔128の底部にはコイルバネ132が内設されて 前記係止ピン130を付勢している。前記前記レール止め体142のボルト挿通 孔5Aの周縁部にはリング体134が埋設されており、前記係止ピン130に形 成された段部136が前記リング体134に当接することにより係止ピン130 は前記係止ピン収容孔128から脱落しないようになっている。 従って、前記ナット122をボルト12に締め付けるとレール止め体142の 係止ピン130が前記ナット122の係止ピン挿入孔126に挿入するようにな っている。 なお、他の構成及び作用は第1実施例及び第13実施例と同一であるので、そ の説明は省略する。
【0025】 図34乃至図36には第15実施例の締付具144が示されている。なお、第 1実施例及び第13実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略す る。 図34に示されるようにこの締付具144はボルト12とナット146とワッ シャー148とから構成されている。 図35に示されるように、前記ナット146の底面146Aには雌螺子部24 に沿って複数の係止ピン収容孔128が穿設されている。これら係止ピン収容孔 128には係止ピン130が収容されている。前記係止ピン収容孔128の底部 には図36に示されるようにコイルバネ132が内設されて前記係止ピン130 を下方に付勢している。前記ナット146のボルト挿通孔24の周縁部にはリン グ体134が埋設されており、前記係止ピン130に形成された段部136が前 記リング体134に当接することにより係止ピン130が前記係止ピン収容孔1 28から脱落しないようになっている。 また、図34に示されるように前記ワッシャー148のボルト挿通孔32の周 縁部には前記係止ピン130が挿入される係止ピン挿入孔126が複数穿設され ている。これら係止ピン挿入孔126には隣接して傾斜部127が形成されてい る。 従って、前記ナット146をボルト12に締め付けるとナット12に出没可能 に設けられた係止ピン130がワッシャー148に設けられた係止ピン挿入孔1 26に挿入することができる。 従って、ナット146を締め付けた後はナット146を緩めようとしてもナッ ト146を緩めることができない。 なお、他の構成及び作用は第1実施例及び第13実施例と同一であるので、そ の説明は省略する。
【0026】 図37には第16実施例の締付具150が示されている。なお、第1実施例、 第13実施例及び第15実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省 略する。 図37に示されるように、この締付具150はボルト12とナット146とレ ール止め体152とから構成されている。 前記ナット146の底面146Aには雌螺子部24に沿って複数の係止ピン収 容孔128が穿設されている。これら係止ピン収容孔128には係止ピン130 が収容されている。前記係止ピン収容孔128の底部にはコイルバネ132が内 設されて前記係止ピン130を下方に付勢している。前記ナット146のボルト 挿通孔24の周縁部にはリング体134が埋設されている。 また、前記レール止め体152のボルト挿通孔5Aの周縁部には前記係止ピン 130が挿入される係止ピン挿入孔126が複数穿設されている。これら係止ピ ン挿入孔126には隣接して傾斜部127が形成されている。 従って、ナット146を締め付けた後はナット146を緩めようとしてもナッ ト146を緩めることができない。 なお、他の構成及び作用は第1実施例、第13実施例及び第15実施例と同一 であるので、その説明は省略する。
【0027】 図38乃至図40には第17実施例の締付具154が示されている。なお、第 1実施例及び第13実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略す る。 図38に示されるように、この締付具154はボルト156とナット94とワ ッシャー124とから構成されている。 図39に示されるように、前記ボルト156の頭部158の底面158Aには 係止ピン挿入孔126が穿設されている。これら係止ピン挿入孔126には隣接 して傾斜部127が形成されている。前記ワッシャー124には係止ピン収容孔 128が穿設され、これら係止ピン収容孔128には係止ピン130が収容され ている。この係止ピン130は係止ピン収容孔128に内設されたコイルバネ1 32によって付勢されている。 なお、他の構成及び作用は第1実施例、第7実施例及び第13実施例と同じで あるのでその説明は省略する。
【0028】 図41には第18実施例の締付具160が示されている。なお、第1実施例及 、第13実施例及び第17実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を 省略する。 図41に示されるように、この締付具160はボルト156とナット94とレ ール止め体162とから構成されている。 前記ボルト156の頭部158の底面158Aには係止ピン挿入孔126が穿 設されている。これら係止ピン挿入孔126には隣接して傾斜部127が形成さ れている。前記レール止め体162のボルト挿通孔5Aの回りには係止ピン収容 孔128が穿設され、これら係止ピン収容孔128には係止ピン130が収容さ れている。この係止ピン130は係止ピン収容孔128に内設されたコイルバネ 132によって付勢されている。 なお、他の構成及び作用は第1実施例、第7実施例、第13実施例及び第17 実施例と同じであるのでその説明は省略する。
【0029】 図42及び図43には第19実施例の締付具164が示されている。なお、第 1実施例、第15実施例及び第17実施例と同一の構成は同一の符号を用いてそ の説明を省略する。 図42に示されるように、この締付具164はボルト166とナット94とワ ッシャー148とから構成されている。 図43に示されるように、前記ボルト166の頭部168の底面168Aには 係止ピン収容孔128が穿設されている。これら係止ピン収容孔128には係止 ピン130が収容されている。この係止ピン130は係止ピン収容孔128に内 設されたコイルバネ132によって下方に付勢されている。 図42に示されるように、前記ワッシャー148にはボルト挿通孔32の回り に係止ピン挿入孔126が穿設されている。これら係止ピン挿入孔126には隣 接して傾斜部127が形成されている。 なお、他の構成及び作用は第1実施例、第15実施例及び第17実施例と同じ であるのでその説明は省略する。
【0030】 図44には第20実施例の締付具170が示されている。なお、第1実施例、 第15実施例、第17実施例及び第19実施例と同一の構成は同一の符号を用い てその説明を省略する。 図44に示されるように、この締付具170はボルト166とナット94とレ ール止め体172とから構成されている。 前記ボルト166の頭部168の底面168Aには係止ピン収容孔128が穿 設されている。これら係止ピン収容孔128には係止ピン130が収容されてい る。この係止ピン130は係止ピン収容孔128に内設されたコイルバネ132 によって下方に付勢されている。 前記レール止め体172にはボルト挿通孔5Aの回りに係止ピン挿入孔126 が穿設されている。これら係止ピン挿入孔126には隣接して傾斜部127が形 成されている。 なお、他の構成及び作用は第1実施例、第15実施例、第17実施例及び第1 9実施例と同じであるのでその説明は省略する。
【0031】 図45及び図46には第21実施例の締付具180が示されている。なお、第 1実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。この第21実 施例の締付具180は第22実施例及び第23実施例の締付具と共に第1実施例 乃至第20実施例の締付具と異なり締付対象物としての板材181Aと板材18 1Bを締め付けるものである。これら板材181A,181Bはレール1を固定 するための板材である。 この締付具180はボルト12とナットボルト182と締付筒体184とから 構成されている。なお、図46に示されるように前記ボルト12の頭部20はベ ース板3の底面に形成された頭部20と同じ六角形状の頭部収容孔3Aに収容さ れてボルト12が勝手に回転しないように予め設定されている。 図45及び図46に示されるように、前記ナットボルト182には軸方向に雌 螺子孔185が貫通形成されている。この実施例では雌螺子孔185には左ネジ が形成され、左ネジの雄螺子部22を有するボルト12を螺入できるようになっ ている。また、ナットボルト182にはナット部186とボルト部188が一体 形成されている。このボルト部188の中間部には係止円錐部190が形成され ている。この係止円錐部190には第1テーパー部190Aと係止面190Bが 形成されている。前記ボルト部188にはボルト12の雄螺子部22と逆方向の ネジである右ネジが形成されている。 前記締付筒体184には右ネジが形成された雌螺子部194が貫通され、前記 ナットボルト182のボルト部188が螺入できるようになっている。また、図 46に示されるように、締付筒体184の内部にはリング状の係止溝部196が 形成されている。この係止溝部196と締付筒体184の一面184Aとの間に は第2テーパー部198が形成されている。図45に示されるように前記締付筒 体184の上部には係止溝部196までスリット199が等間隔で4個形成され ている。これにより、締付筒体184の雌螺子部194にナットボルト182の ボルト部188を螺入させて第1テーパー部190Aが第2テーパー部198に 強く当接するとスリット199が形成されているため締付筒体184の上部が拡 開状態となりナットボルト182の係止円錐部190が係止溝部196に入り込 んで係止できるようになっている。 従って、この締付具180は前記締付筒体184とナットボルト182のナッ ト部186とで板材181A,181Bを挟んで締め付けるようになっている。 しかも、ナットボルト182を外そうとしてもナットボルト182のボルト部 188及び締付筒体184の雌螺子部194とボルト12の雄螺子部22及びナ ットボルト182の雌螺子部185とが逆方向であるのでナットボルト182を 外すことができず、しかもナットボルト182の係止円錐部190が締付筒体1 84の係止溝部196と係止するのでナットボルト182を外すことができない 。
【0032】 図47には第22実施例の締付具200が示されている。なお、第1実施例、 第21実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。 図47に示されるように、この締付具200はボルト12とナットボルト20 1とナット202とから構成されている。このナットボルト201は第21実施 例のナットボルト182と異なり円錐係止部190は形成されていないが他の構 造は前記ナットボルト182と同一である。なお、前記ボルト12も頭部20が ベース板3の上面に形成された頭部収容孔3Aに収容されてボルト12が勝手に 回転しないように予め設定されている。 また、前記ナット202には前記ナットボルト201のボルト部188が螺入 できるように右ネジの雌螺子部203が貫通形成されている。 従って、この締付具200もナットボルト201を外そうとしてもナットボル ト201の右ネジ部193及びナット202の雌螺子部203とボルト12の雄 螺子部22及びナットボルト201の雌螺子部185とが逆方向であるのでナッ トボルト201を外すことができない。
【0033】 図48及び図49には第23実施例の締付具204が示されている。なお、第 1実施例、第22実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する 。 図48に示されるように、この締付具204はボルト12とナットボルト20 1とナット14と止め金具18から構成されている。 前記ナット14の底面14Aにはナット係止凹部26が形成されている。この ナット係止凹部26には傾斜面26Aが形成されている。前記ナット係止凹部2 6の一端部には係止壁面26Bが形成されている。 前記締付具204を用いて板材181Aと板材181Bを重ねた状態で締め付 ける場合はナット14の底面14Aを上にした状態にした後に前記止め金具18 を逆にして止め金具18の傾斜立上ピン部36をナット14のナット係止凹部2 6に収容する。そして、ナット14の雌螺子部24にボルト12の雄螺子部22 をナット14の雄螺子部24に挿通する。次に、板材181A,181Bを上方 から下ろすことによりボルト12の雄螺子部22を板材181Aのボルト挿通孔 181Cと板材181Bのボルト挿通孔181Dに挿通する。この時、板材18 1Bに予め形成しておいた孔181E(図49参照)に止め金具18の折曲ピン 部38を挿入する。 そして、上方からナットボルト201を下ろしてナットボルト201を回すと ボルト12の雄螺子部22はナットボルト201の雌螺子部185と螺合して前 記板材181Aと板材181Bは重なった状態で締め付けられる。 この状態でナットボルト201を緩めようとしても止め金具18がナットボル ト201を緩める方向の回転を阻止する。しかも、ナットボルト201を緩めよ うとしてもナット14の雌螺子部24及びナットボルト201のボルト部188 とボルト12の雄螺子部22及びナットボルト201の雌螺子部185とは逆方 向のネジが形成されているのナットボルト201を人為的に緩めることができな い。
【0034】 図50には第24実施例の締付具220が示されている。なお、第1実施例と 同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。なお、第24実施例乃至 第26実施例の締付具は公知のボルトとナットにおいてナット又はボルト頭部の 形状を変えたことを特徴とする締付具である。 図50に示されるように、この締付具220はボルト12とナット222とか ら構成されている。前記ナット222の外周部には対向した位置に垂直状の段部 224A,224Bが形成されている。このため、公知のスパナでは前記ボルト 12と螺合しているナット222を締め付けたり緩めたりすることができない。 従って、前記ナット222は専用の特殊工具を有しなければナット222を緩 めることができないので、第三者が人為的にナット222を緩めることを防止す ることができる。
【0035】 図51には第24実施例の締付具220の変形例に用いられるナット226が 示されている。 図51に示されるように、このナット226は円錐形状に形成され、ナット2 26の外周部に段部224A,224Bが形成されている。
【0036】 なお、第24実施例ではナット222の外周部に垂直状の段部224A,22 4Bを対向して形成したが、前記段部は対向して形成する必要はなく、しかも段 部は1個以上形成されていればよいことは勿論である。 また、第24実施例の締付具220においてボルト12の頭部20の形状を前 記ナット222,226のような形状にしてもよい。
【0037】 図52には第25実施例の締付具227が示されている。 図52に示されるように、この締結具227に用いられるナット228は円錐 形状に形成され、ナット228の外周部には逆三角形状の三角切欠溝228Aが 3個形成されている。従って、ナット228に対応する専用の特殊工具でなけれ ばナット228を緩めたり締めたりできないようになっている。
【0038】 図53には第25実施例の締付具227の変形例に用いられるナット230が 示されている。 図53に示されるように、このナット230は円錐形状に形成され、ナット2 30の外周部には垂直状の垂直切欠溝230Aが3個形成されている。従って、 ナット230に対応する専用の特殊工具でなければナット230を緩めたり締め たりできないようになっている。
【0039】 図54には第25実施例の締付具227の変形例に用いられるナット232が 示されている。 図54に示されるように、このナット232は円錐形状に形成され、ナット2 32の外周部には外周部に沿って複数の凹部溝232Aが形成されている。従っ て、ナット232に対応する専用の特殊工具でなければナット232を緩めたり 締めたりできないようになっている。
【0040】 なお、第25実施例では逆三角形状の三角切欠溝228Aと垂直切欠溝230 Aと凹部溝232Aを示したが、溝部の形状はこれらに限定されるものではなく 、しかも溝部は1個以上であればよいことは勿論である。 また、第25実施例の締付具227においてボルト12の頭部20の形状を前 記ナット228,230,232のような形状にしてもよい。
【0041】 図55及び図56には第26実施例の締付具234が示されている。なお、第 1実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。 図55及び図56に示されるように、ナット236は円盤形状に形成され、ナ ット236の頂上面236Aには図示されない特殊工具の4本の挿入部が挿入す る工具挿入孔238A,238B,238C,238Dが形成されている。しか も、前記工具挿入孔238A,238B,238C,238Dは工具挿入孔23 8Aと工具挿入孔238B、工具挿入孔238Aと工具挿入孔238Dは等間隔 で形成されているが工具挿入孔238Cを工具挿入孔238Dに近づけて形成す ることにより前記専用の特殊工具の製作をより困難にしている。 前記ナット236は前記図示されない専用の特殊工具の4本の挿入部をナット 236の工具挿入孔238A,238B,238C,238Dに挿入することに よりナット236を締め付けたり緩めたりすることができるようになっている。 従って、公知のスパナではボルト12と螺合している前記ナット236を緩め ることができない。 従って、前記ナット236を締め付けたり緩めたりする場合は専用の特殊工具 を有しなければナット236を緩めることができないので、第三者が人為的にナ ット236を緩めることを防止することができる。
【0042】 図57乃至図59には第26実施例の締付具234の変形例に用いられるナッ ト240が示されている。 図57及び図58に示されるように、このナット240の頂上面240Aには 専用の特殊工具の4本の挿入部が挿入する工具挿入孔としての長円孔242A, 242B,242C,242Dが形成されている。また、前記長円孔242Aと 長円孔242Cは共に長円孔242Dに近づいた位置に形成されている。しかも 、図59に示されるように前記長円孔242A,242B,242C,242D の底面は円弧状に形成され第三者が専用の特殊工具を製造することをより困難に している。
【0043】 なお、第26実施例ではナット236,240を円盤形状に形成したが、この 形状に限定されるものではない。また、ナット236,240の頂上面236A ,240Aに形成される工具挿入孔の形状や数は限定されるものではないことは 勿論である。 また、第26実施例の締付具234においてボルト12の頭部20の形状を前 記ナット236,240のような形状にしてもよい。
【0043】 なお、実施例では鉄道のレール1を固定する場合を例に説明したが、用途はこ れに限定されるものではなく、レール1以外のものを固定したり締め付けたりし てもよいことは勿論である。
【0044】
【考案の効果】
以上説明した如く、本考案に係る請求項1乃至請求項23の締付具は、一度締 め付けた後は緩めることができないので人為的に締付具を緩めることにより発生 する事故等を防止できるという優れた効果を有する。 また、振動や経時的変化によってもナットやボルトが緩むことを防止するので 締付具の定期点検を少なくすることができると共に経済的であるという優れた効 果を有する。 本考案に係る請求項24乃至請求項27の締付具は、専用の特殊工具を用いな ければ緩めることができないので締付具を緩めることにより発生する事故等を防 止できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の締付具の分解斜視図である。
【図2】第1実施例の締付具を固定した状態の側面図で
ある。
【図3】第1実施例の締付具の一部縦断面図である。
【図4】第1実施例の締付具のナットの底面図である。
【図5】第1実施例の締付具のナットの概略展開図であ
る。
【図6】第1実施例の締付具の取り付け状態の途中を示
す斜視図である。
【図7】第1実施例の締付具のワッシャーの他の変形例
を示す側面図である。
【図8】第1実施例の締付具のワッシャーの他の変形例
を示す側面図である。
【図9】第2実施例の締付具の分解斜視図である。
【図10】第2実施例の締付具のワッシャーの平面図で
ある。
【図11】第3実施例の締付具の分解斜視図である。
【図12】第3実施例の締付具のナットとワッシャーの
縦断面図である。
【図13】第3実施例の締付具の変形例を示すワッシャ
ーの斜視図である。
【図14】第4実施例の締付具の分解斜視図である。
【図15】第5実施例の締付具の分解斜視図である。
【図16】第5実施例の締付具のレール止めスプリング
体の平面図である。
【図17】第6実施例の締付具の分解斜視図である。
【図18】第6実施例の締付具の変形例の分解斜視図で
ある。
【図19】第7実施例の締付具の分解斜視図である。
【図20】第7実施例の締付具のボルトの斜視図であ
る。
【図21】第7実施例の締付具の一部縦断面図である。
【図22】第8実施例の締付具の分解斜視図である。
【図23】第9実施例の締付具の分解斜視図である。
【図24】第9実施例の締付具の一部縦断面図である。
【図25】第10実施例の締付具の分解斜視図である。
【図26】第11実施例の締付具の分解斜視図である。
【図27】第12実施例の締付具の分解斜視図である。
【図28】第13実施例の締付具の分解斜視図である。
【図29】第13実施例の締付具のナットの底面図であ
る。
【図30】第13実施例の締付具のワッシャーの平面図
である。
【図31】第13実施例の締付具の係止ピン付近の拡大
斜視図である。
【図32】第13実施例の締付具の一部拡大断面図であ
る。
【図33】第14実施例の締付具の分解斜視図である。
【図34】第15実施例の締付具の分解斜視図である。
【図35】第15実施例の締付具のナットの底面図であ
る。
【図36】第15実施例の締付具の一部拡大断面図であ
る。
【図37】第16実施例の締付具の分解斜視図である。
【図38】第17実施例の締付具の分解斜視図である。
【図39】第17実施例の締付具のボルトの底面図であ
る。
【図40】第17実施例の締付具の一部拡大断面図であ
る。
【図41】第18実施例の締付具の分解斜視図である。
【図42】第19実施例の締付具の分解斜視図である。
【図43】第19実施例の締付具の一部拡大縦断面図で
ある。
【図44】第20実施例の締付具の分解斜視図である。
【図45】第21実施例の締付具の分解斜視図である。
【図46】第21実施例の締付具の縦断面図である。
【図47】第22実施例の締付具の縦断面図である。
【図48】第23実施例の締付具の分解斜視図である。
【図49】第23実施例の締付具の縦断面図である。
【図50】第24実施例の締付具の分解斜視図である。
【図51】第24実施例の締付具の変形例のナットの斜
視図である。
【図52】第25実施例の締付具の分解斜視図である。
【図53】第25実施例の締付具の変形例のナットの斜
視図である。
【図54】第25実施例の締付具の変形例のナットの斜
視図である。
【図55】第26実施例の締付具の分解斜視図である。
【図56】第26実施例の締付具のナットの平面図であ
る。
【図57】第26実施例の締付具の変形例のナットの斜
視図である。
【図58】第26実施例の締付具の変形例のナットの平
面図である。
【図59】第26実施例の締付具の変形例のナットの一
部縦断面図である。
【図60】従来の締付具の使用状態を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
10・・・締付具 12・・・ボルト 14・・・ナット 16・・・ワッシャー 18・・・止め金具 26・・・ナット係止凹部 26A・・傾斜面 26B・・係止壁面 32・・・ボルト挿通孔 32A・・切欠部 32B・・切欠部 34A・・移動阻止折曲部 34B・・移動阻止折曲部 36・・・傾斜立上ピン部 38・・・折曲ピン部

Claims (27)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺入
    するナットと、このナットの底面に形成されたナット係
    止凹部と、このナット係止凹部に形成された傾斜面と、
    前記ナット係止凹部の一端部に形成された係止壁面と、
    前記ボルトの頭部とナットの間に配設されるワッシャー
    と、このワッシャーに貫通形成されたボルト挿通孔と、
    前記ワッシャーに形成された止め金具係止部と、前記ワ
    ッシャーに形成されてワッシャーの移動を阻止する移動
    阻止部と、前記ナットとワッシャーとの間に配設される
    止め金具と、この止め金具に形成されたボルト挿通部
    と、前記止め金具の一端に形成されて前記ナット係止凹
    部に収容されると共に前記ナットを緩める方向に回転さ
    せた場合にのみ前記係止壁面と係止してナットの回転を
    阻止する傾斜立上ピン部と、前記止め金具の他端に形成
    されて前記ワッシャーの止め金具係止部に係止される折
    曲ピン部と、を有してなることを特徴とする締付具。
  2. 【請求項2】 ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺入
    するナットと、このナットの底面に形成されたナット係
    止凹部と、このナット係止凹部に形成された傾斜面と、
    前記ナット係止凹部の一端部に形成された係止壁面と、
    前記ボルトの頭部とナットの間に配設されるワッシャー
    と、このワッシャーに貫通形成されたボルト挿通孔と、
    このボルト挿通孔の周縁に突設されて前記ナット係止凹
    部に収容されると共に前記ナットを緩める方向に回転さ
    せた場合にのみ前記係止壁面と係止してナットの回転を
    阻止する係止突起爪部と、を有してなることを特徴とす
    る締付具。
  3. 【請求項3】 ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺入
    するナットと、このナットの雌螺子部の内周面にリング
    状に形成されたナット係止溝部と、このナット係止溝部
    とナットの底面との間に形成された第1テーパー部と、
    前記ボルトの頭部とナットの間に配設されるワッシャー
    と、このワッシャーに貫通形成されたボルト挿通孔と、
    前記ワッシャーのボルト挿通孔の周縁に突設されて前記
    ナット係止溝部に収容される係止突起部と、この係止突
    起部の先端に形成されて前記第1テーパー部と当接した
    後にナット係止溝部に挿入する第2テーパー部と、前記
    係止突起部に形成されて前記ナット係止溝部と係止する
    係止段部と、を有してなることを特徴とする締付具。
  4. 【請求項4】 ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺入
    するナットと、このナットの底面に形成されたナット係
    止凹部と、このナット係止凹部に形成された傾斜面と、
    前記ナット係止凹部の一端部に形成された係止壁面と、
    前記ボルトの頭部とナットの間に配設されて固定対象物
    を押し付ける押付体と、この押付体に貫通形成されたボ
    ルト挿通孔と、前記押付体に形成された止め金具係止部
    と、前記ナットと押付体との間に配設される止め金具
    と、この止め金具に形成されたボルト挿通部と、前記止
    め金具の一端に形成されて前記ナット係止凹部に収容さ
    れると共に前記ナットを緩める方向に回転させた場合に
    のみ前記係止壁面と係止してナットの回転を阻止する傾
    斜立上ピン部と、前記止め金具の他端に形成されて前記
    押付体の止め金具係止部に係止される折曲ピン部と、を
    有してなることを特徴とする締付具。
  5. 【請求項5】 ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺入
    するナットと、このナットの底面に形成されたナット係
    止凹部と、このナット係止凹部に形成された傾斜面と、
    前記ナット係止凹部の一端部に形成された係止壁面と、
    前記ボルトの頭部とナットの間に配設されて固定対象物
    を押し付ける押付体と、この押付体に貫通形成されたボ
    ルト挿通孔と、前記押付体のボルト挿通孔の周縁に突設
    されて前記ナット係止凹部に収容されると共に前記ナッ
    トを緩める方向に回転させた場合にのみ前記係止壁面と
    係止してナットの回転を阻止する係止突起爪部と、を有
    してなることを特徴とする締付具。
  6. 【請求項6】 ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺入
    するナットと、このナットの雌螺子部の内周面にリング
    状に形成されたナット係止溝部と、このナット係止溝部
    とナットの底面との間に形成された第1テーパー部と、
    前記ボルトの頭部とナットの間に配設されて固定対象物
    を押し付ける押付体と、この押付体に貫通形成されたボ
    ルト挿通孔と、前記押付体のボルト挿通孔の周縁に突設
    されて前記ナット係止溝部に収容される係止突起部と、
    この係止突起部の先端に形成されて前記第1テーパー部
    と当接した後にナット係止溝部に挿入する第2テーパー
    部と、前記係止突起部に形成されて前記ナット係止溝部
    と係止する係止段部と、を有してなることを特徴とする
    締付具。
  7. 【請求項7】 ボルトと、このボルトの頭部の底面に形
    成されたボルト係止凹部と、このボルト係止凹部に形成
    された傾斜面と、前記ボルト係止凹部の一端部に形成さ
    れた係止壁面と、前記ボルトの雄螺子部が螺入するナッ
    トと、前記ボルトの頭部とナットの間に配設されるワッ
    シャーと、このワッシャーに貫通形成されたボルト挿通
    孔と、前記ワッシャーに形成された止め金具係止部と、
    前記ワッシャーに形成されてワッシャーの移動を阻止す
    る移動阻止部と、前記ナットとワッシャーとの間に配設
    される止め金具と、この止め金具に形成されたボルト挿
    通部と、前記止め金具の一端に形成されて前記ボルト係
    止凹部に収容されると共に前記ボルトを緩める方向に回
    転させた場合にのみ前記係止壁面と係止してボルトの回
    転を阻止する傾斜立上ピン部と、前記止め金具の他端に
    形成されて前記ワッシャーの止め金具係止部に係止され
    る折曲ピン部と、を有してなることを特徴とする締付
    具。
  8. 【請求項8】 ボルトと、このボルトの頭部の底面に形
    成されたボルト係止凹部と、このボルト係止凹部に形成
    された傾斜面と、前記ボルト係止凹部の一端部に形成さ
    れた係止壁面と、前記ボルトの雄螺子部が螺入するナッ
    トと、前記ボルトの頭部とナットの間に配設されるワッ
    シャーと、このワッシャーに貫通形成されたボルト挿通
    孔と、このボルト挿通孔の周縁に突設されて前記ボルト
    係止凹部に収容されると共に前記ボルトを緩める方向に
    回転させた場合にのみ前記係止壁面と係止してボルトの
    回転を阻止する係止突起爪部と、を有してなることを特
    徴とする締付具。
  9. 【請求項9】 ボルトと、このボルトの頭部の内部にリ
    ング状に形成されたボルト係止溝部と、このボルト係止
    溝部とボルトの頭部の底面との間に形成された第1テー
    パー部と、前記ボルトの雄螺子部が螺入するナットと、
    前記ボルトの頭部とナットの間に配設されるワッシャー
    と、このワッシャーに貫通形成されたボルト挿通孔と、
    前記ワッシャーのボルト挿通孔の周縁に突設されて前記
    ボルト係止溝部に収容される係止突起部と、この係止突
    起部の先端に形成されて前記第1テーパー部と当接した
    後にボルト係止溝部に挿入する第2テーパー部と、前記
    係止突起部に形成されて前記ナット係止溝部と係止する
    係止段部と、を有してなることを特徴とする締付具。
  10. 【請求項10】 ボルトと、このボルトの頭部の底面に
    形成されたボルト係止凹部と、このボルト係止凹部に形
    成された傾斜面と、前記ボルト係止凹部の一端部に形成
    された係止壁面と、前記ボルトの雄螺子部が螺入するナ
    ットと、前記ボルトの頭部とナットの間に配設されて固
    定対象物を押し付ける押付体と、この押付体に貫通形成
    されたボルト挿通孔と、前記押付体に形成された止め金
    具係止部と、前記ボルトの頭部と押付体との間に配設さ
    れる止め金具と、この止め金具に形成されたボルト挿通
    部と、前記止め金具の一端に形成されて前記ボルト係止
    凹部に収容されると共に前記ボルトを緩める方向に回転
    させた場合にのみ前記係止壁面と係止してボルトの回転
    を阻止する傾斜立上ピン部と、前記止め金具の他端に形
    成されて前記押付体の止め金具係止部に係止される折曲
    ピン部と、を有してなることを特徴とする締付具。
  11. 【請求項11】 ボルトと、このボルトの頭部の底面に
    形成されたボルト係止凹部と、このボルト係止凹部に形
    成された傾斜面と、前記ボルト係止凹部の一端部に形成
    された係止壁面と、前記ボルトの雄螺子部が螺入するナ
    ットと、前記ボルトの頭部とナットの間に配設されて固
    定対象物を押し付ける押付体と、この押付体に貫通形成
    されたボルト挿通孔と、前記押付体のボルト挿通孔の周
    縁に突設されて前記ナット係止凹部に収容されると共に
    前記ナットを緩める方向に回転させた場合にのみ前記係
    止壁面と係止してボルトの回転を阻止する係止突起爪部
    と、を有してなることを特徴とする締付具。
  12. 【請求項12】 ボルトと、このボルトの頭部の内部に
    リング状に形成されたボルト係止溝部と、このボルト係
    止溝部とボルトの頭部の底面との間に形成された第1テ
    ーパー部と、前記ボルトの雄螺子部が螺入するナット
    と、前記ボルトの頭部とナットの間に配設されて固定対
    象物を押し付ける押付体と、この押付体に貫通形成され
    たボルト挿通孔と、前記押付体のボルト挿通孔の周縁に
    突設されて前記ボルト係止溝部に収容される係止突起部
    と、この係止突起部の先端に形成されて前記第1テーパ
    ー部と当接した後にボルト係止溝部に挿入する第2テー
    パー部と、前記係止突起部に形成されて前記ボルト係止
    溝部と係止する係止段部と、を有してなることを特徴と
    する締付具。
  13. 【請求項13】 ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺
    入するナットと、このナットの底面に形成された係止ピ
    ン挿入孔と、前記ボルトの頭部とナットの間に配設され
    るワッシャーと、このワッシャーに貫通形成されたボル
    ト挿通孔と、前記ワッシャーのボルト挿通孔の周縁部に
    形成された係止ピン収容孔と、この係止ピン収容孔に収
    容されて前記係止ピン挿入孔に挿入可能な係止ピンと、
    前記係止ピン収容孔に内設されて前記係止ピンを付勢す
    るバネと、前記ワッシャーに形成されてワッシャーの移
    動を阻止する移動阻止部と、を有してなることを特徴と
    する締付具。
  14. 【請求項14】 ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺
    入するナットと、このナットの底面に形成された係止ピ
    ン挿入孔と、前記ボルトの頭部とナットの間に配設され
    て固定対象物を押し付ける押付体と、この押付体に貫通
    形成されたボルト挿通孔と、前記押付体のボルト挿通孔
    の周縁部に形成された係止ピン収容孔と、この係止ピン
    収容孔に収容されて前記係止ピン挿入孔に挿入可能な係
    止ピンと、前記係止ピン収容孔に内設されて前記係止ピ
    ンを付勢するバネと、を有してなることを特徴とする締
    付具。
  15. 【請求項15】 ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺
    入するナットと、このナットの底面に形成された係止ピ
    ン収容孔と、この係止ピン収容孔に収容される係止ピン
    と、前記係止ピン収容孔に内設されて前記係止ピンを付
    勢するバネと、前記ボルトの頭部とナットの間に配設さ
    れるワッシャーと、このワッシャーに貫通形成されたボ
    ルト挿通孔と、前記ワッシャーのボルト挿通孔の周縁部
    に形成されて前記係止ピンが挿入可能な係止ピン挿入孔
    と、前記ワッシャーに形成されてワッシャーの移動を阻
    止する移動阻止部と、を有してなることを特徴とする締
    付具。
  16. 【請求項16】 ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺
    入するナットと、このナットの底面に形成された係止ピ
    ン収容孔と、この係止ピン収容孔に収容される係止ピン
    と、前記係止ピン収容孔に内設されて前記係止ピンを付
    勢するバネと、前記ボルトの頭部とナットの間に配設さ
    れて固定対象物を押し付ける押付体と、この押付体に貫
    通形成されたボルト挿通孔と、前記押付体のボルト挿通
    孔の周縁部に形成されて前記係止ピンが挿入可能な係止
    ピン挿入孔と、を有してなることを特徴とする締付具。
  17. 【請求項17】 ボルトと、このボルトの頭部の底面に
    形成された係止ピン挿入孔と、前記ボルトの雄螺子部が
    螺入するナットと、前記ボルトの頭部とナットの間に配
    設されるワッシャーと、このワッシャーに貫通形成され
    たボルト挿通孔と、前記ワッシャーのボルト挿通孔の周
    縁部に形成された係止ピン収容孔と、この係止ピン収容
    孔に収容されて前記係止ピン挿入孔に挿入される係止ピ
    ンと、前記係止ピン収容孔に内設されて前記係止ピンを
    付勢するバネと、前記ワッシャーに形成されてワッシャ
    ーの移動を阻止する移動阻止部と、を有してなることを
    特徴とする締付具。
  18. 【請求項18】 ボルトと、このボルトの頭部の底面に
    形成された係止ピン挿入孔と、前記ボルトの雄螺子部が
    螺入するナットと、前記ボルトの頭部とナットの間に配
    設されて固定対象物を押し付ける押付体と、この押付体
    に貫通形成されたボルト挿通孔と、前記押付体のボルト
    挿通孔の周縁部に形成された係止ピン収容孔と、この係
    止ピン収容孔に収容されて前記係止ピン挿入孔に挿入さ
    れる係止ピンと、前記係止ピン収容孔に内設されて前記
    係止ピンを付勢するバネと、を有してなることを特徴と
    する締付具。
  19. 【請求項19】 ボルトと、このボルトの頭部の底面に
    形成された係止ピン収容孔と、この係止ピン収容孔に収
    容される係止ピンと、前記係止ピン収容孔に内設されて
    前記係止ピンを付勢するバネと、前記ボルトの雄螺子部
    が螺入するナットと、前記ボルトの頭部とナットの間に
    配設されるワッシャーと、このワッシャーに貫通形成さ
    れたボルト挿通孔と、前記ワッシャーのボルト挿通孔の
    周縁部に形成されて前記係止ピンが挿入可能な係止ピン
    挿入孔と、を有してなることを特徴とする締付具。
  20. 【請求項20】 ボルトと、このボルトの頭部の底面に
    形成された係止ピン収容孔と、この係止ピン収容孔に収
    容される係止ピンと、前記係止ピン収容孔に内設されて
    前記係止ピンを付勢するバネと、前記ボルトの雄螺子部
    が螺入するナットと、前記ボルトの頭部とナットの間に
    配設されて固定対象物を押し付ける押付体と、この押付
    体のボルト挿通孔の周縁部に形成されて前記係止ピンが
    挿入可能な係止ピン挿入孔と、を有してなることを特徴
    とする締付具。
  21. 【請求項21】 ナット部とボルト部とが連続形成され
    たナットボルトと、このナットボルトに軸方向に沿って
    貫通形成された雌螺子部と、この雌螺子部に螺入する雄
    螺子部を設けたボルトと、前記ナットボルトの中間部に
    形成された係止円錐部と、この係止円錐部に形成された
    第1テーパー部及び係止面と、前記ナットボルトのボル
    ト部が螺入すると共に前記ナットボルトのナット部と一
    緒に締付対象物を締め付ける締付筒体と、この締付筒体
    の雌螺子部の内周面にリング状に形成されると共に前記
    係止円錐部が入って係止される係止溝部と、この係止溝
    部と締付筒体の一面との間に形成されると共に前記第1
    テーパー部と当接する第2テーパー部と、前記締付筒体
    の一面から締付筒体の長さ方向に向かって形成されたス
    リットと、を有してなることを特徴とする締付具。
  22. 【請求項22】 ナット部とボルト部とが連続形成され
    たナットボルトと、このナットボルトに軸方向に沿って
    貫通形成された雌螺子部と、この雌螺子部に螺入する雄
    螺子部を設けたボルトと、前記ナットボルトのボルト部
    が螺入すると共に前記ナットボルトのナット部と一緒に
    締付対象物を締め付けるナットと、を有してなることを
    特徴とする締付具。
  23. 【請求項23】 ナット部とボルト部とが連続形成され
    たナットボルトと、このナットボルトに軸方向に沿って
    貫通形成された雌螺子部と、この雌螺子部に螺入する雄
    螺子部を設けたボルトと、前記ナットボルトのボルト部
    が螺入すると共に前記ナットボルトのナット部と一緒に
    締付対象物を締め付けるナットと、このナットの底面に
    形成されたナット係止凹部と、このナット係止凹部に形
    成された傾斜面と、前記ナット係止凹部の一端部に形成
    された係止壁面と、前記ナットボルトのボルト部とナッ
    トとの間に配設される止め金具と、この止め金具に形成
    されたボルト挿通部と、前記止め金具の一端に形成され
    て前記ナット係止凹部に収容されると共に前記ナットを
    緩める方向に回転させた場合にのみ前記係止壁面と係止
    してナットの回転を阻止する傾斜立上ピン部と、前記止
    め金具の他端に形成されて前記締付対象物に係止される
    折曲ピン部と、を有してなることを特徴とする締付具。
  24. 【請求項24】 ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺
    入するナットと、を備えてなる締付具であって、前記ナ
    ット又はボルト頭部の外周部を公知のスパナ等では回転
    させることができない形状に形成したことを特徴とする
    締付具。
  25. 【請求項25】 前記ナット又はボルト頭部の外周部に
    段部を形成したことを特徴とする請求項24記載の締付
    具。
  26. 【請求項26】 前記ナット又はボルト頭部の外周部に
    溝部を形成したことを特徴とする請求項24記載の締付
    具。
  27. 【請求項27】 ボルトと、このボルトの雄螺子部が螺
    入するナットと、を備えてなる締付具であって、前記ナ
    ット又はボルト頭部の外周部を公知のスパナ等では回転
    させることができない形状に形成すると共に前記ナット
    又はボルト頭部の頂上面に工具挿入孔を形成したことを
    特徴とする締付具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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