JP3057447B1 - 過流出防止弁 - Google Patents

過流出防止弁

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JP3057447B1 JP11109004A JP10900499A JP3057447B1 JP 3057447 B1 JP3057447 B1 JP 3057447B1 JP 11109004 A JP11109004 A JP 11109004A JP 10900499 A JP10900499 A JP 10900499A JP 3057447 B1 JP3057447 B1 JP 3057447B1
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慎一 西堀
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Abstract

【要約】 【課題】 筒状の主体(11)内に於いて該主体(11)の軸線
方向に往復移動し且つ第1バネ(73)で上流側に付勢され
た弁体(31)を具備し、前記主体(11)内を流れるガスの流
量が設定値を越えたときに前記弁体(31)が前記第1バネ
(73)の付勢力に抗して下流側に移動して閉弁動作する過
流出防止弁に於いて、取付け姿勢に関わらず安定した作
動が確保できるようにする。 【解決手段】 前記弁体(31)が当接する環状の主弁座部
(52)が内周に周設された筒状又は環状の補助弁(51)と、
前記補助弁(51)の外周フランジ部(54)が第2バネ(71)の
付勢力で下流側から気密状態に押圧し且つ前記主体(11)
の内周全域に連続的に起立する環状壁で形成された補助
弁(51)座部と、前記弁体(31)が前記主弁座部(52)に当接
した状態で前記補助弁(51)と共に下流側に設定距離だけ
移動したときに前記弁体(31)に上流側から衝突する当た
り(69)と、を具備すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス流量が急増し
たときに閉弁してガス回路を自動的に遮断する過流出防
止弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種従来の過流出防止弁としては実用
新案登録2508080号の公報に記載されたものがあ
り、図7のように構成されている。筒状の主体(11)の上
流端近傍の内周には、上流側に向けて直径拡大するテー
パ状の弁座(12)が形成されている。この弁座(12)に上流
側から嵌入する円板状の弁体(31)には上流側に突出する
制動軸(33)が設けられていると共に、該制動軸(33)は軸
受部材(23)の軸孔(25)に遊挿されている。上記制動軸(3
3)の外周にはフランジ(35)(35)がランダムに偏心した状
態に設けられている。
【0003】上記弁体(31)から下流側に突出する弁軸(3
6)は、主体(11)と同軸状に配設されたガイド筒(14)に挿
入されていると共に、該ガイド筒(14)にはバネ(17)で突
出方向に付勢されたリセット体(13)のリセット軸(16)が
下流側から挿入されている。このものでは、ガス栓やガ
ス器具のガス回路内に挿入して使用され、上流側(図7
の右方向)から供給されるガスは、上流端のガス入口(2
7)→弁体(31)の配設部→弁座(12)→下流端のガス出口(1
9)と繋がる経路で流れて下流側に供給される。この状態
で下流側の図示しないガスゴム管の外れ等によってガス
流量が急増するガスの過流出状態が発生すると、このと
きのガス流によって弁体(31)が下流側に押されて弁座(1
2)に嵌入してガスの流れが遮断される。
【0004】そして、弁体(31)が弁座(12)側に移動する
ときには、制動軸(33)に偏心状態で取付けられたフラン
ジ(35)(35)が軸孔(25)の上流端の周縁に次々と衝突しな
がら該軸孔(25)内に侵入するから、過流出状態の発生時
から弁体(31)が弁座(12)に嵌入するまでの閉弁所要時間
が長くなる。従って、閉弁所要時間が長くなる図7の過
流出防止弁では、ガス回路が急激に開成された場合(例
えば、ガス器具に組み込まれた電磁弁が瞬間的に開いた
場合)でも、過流出防止弁が誤動作することがない。即
ち、過流出防止弁の下流側のガス回路が急激に開成され
て、ガス流量が一時的に急増する状態(以下、「疑似過
流出状態」という。)になると、弁体(31)が一時的に弁
座(12)側に移動するが、該弁体(31)が弁座(12)に嵌入す
るまでの閉弁所要時間内に疑似過流出状態が解消する
と、前記弁体(31)がバネ(30)の付勢力で初期の開弁位置
まで復帰移動せしめられ、これにより、過流出防止弁の
誤動作が防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、図7のように横向きで使用されると、制
動軸(33)が軸孔(25)の下部に偏在する傾向になる。かか
る場合は、軸孔(25)に侵入するフランジ(35)(35)の外周
下端が該軸孔(25)の開口端の下部周縁に引っ掛かって該
弁体(31)が移動しにくくなる。このことから、弁体(31)
が全閉状態にならない心配がある。又、弁座(12)に嵌入
した弁体(31)がバネ(30)の付勢力で初期位置まで復帰さ
れるリセット時には、上記フランジ(35)(35)が上記軸孔
(25)(25)の下部周縁に引っ掛かって初期位置に復帰しな
い心配がある。
【0006】本発明は係る点に鑑みてなされたもので、
『筒状の主体(11)内に於いて該主体(11)の軸線方向に往
復移動し且つ第1バネで上流側に付勢された弁体(31)を
具備し、前記主体(11)内を流れるガスの流量が設定値を
越えたときに前記弁体(31)が前記第1バネの付勢力に抗
して下流側に移動して閉弁動作する過流出防止弁』に於
いて、取付け姿勢に関わらず安定した作動が確保できる
ようにすることをその課題とする。 〈1項〉
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為の
本発明の技術的手段は、『前記弁体(31)が当接する環状
の主弁座部(52)が内周に周設された筒状又は環状の補助
弁と、前記補助弁の外周フランジ部が第2バネの付勢力
で下流側から気密状態に押圧され且つ前記主体(11)の内
周全域に連続的に起立する環状壁で形成された補助弁座
部と、前記弁体(31)が前記主弁座部(52)に当接した状態
で前記補助弁と共に下流側に設定距離だけ移動したとき
に前記弁体(31)に下流側から衝突する当たりと、を具備
する』ことである。
【0008】上記技術的手段は次のように作用する。正
常状態では、主体(11)の内周に形成された補助弁座部に
対して補助弁の外周フランジ部が上流側から第2バネで
気密状態に押圧されている。又、上記補助弁の内周に周
設された主弁座部(52)に当接する弁体(31)は、第1バネ
で上流側に押されて前記主弁座部(52)から上流側に離反
した状態(開弁状態)に維持されている。
【0009】この状態で、ガスの過流出状態が発生して
主体(11)内を流れるガスの流量が設定値以上になると、
弁体(31)が第1バネの付勢力に抗して下流側に移動して
補助弁の内周側の主弁座部(52)に当接して閉弁動作し、
これにより、補助弁と弁体(31)が結合状態になる。次
に、結合状態になった弁体(31)と補助弁が、ガスの流れ
に押されて一体的に下流側に移動すると、弁体(31)がそ
の下流側に設けられた当たりに衝突する。すると、弁体
(31)が下流側に移動しなくなる一方、その外周の補助弁
は慣性で下流側に移動し、これら補助弁の内周の主弁座
部(52)に対して弁体(31)が相対的に上流側に離反した状
態になる。
【0010】この状態で、ガスの過流出状態が継続して
ガスの流量が低下しないと、ガス流で下流側に押されて
いる弁体(31)は前記当たりに衝突した状態に維持され、
一方、慣性で弁体(31)の下流側に移動した補助弁は、第
2バネの付勢力で上流側に復帰移動し始める。補助弁が
上流側に復帰移動すると、該補助弁の内周の主弁座部(5
2)が再び弁体(31)部分まで戻って該弁体(31)に当接して
閉弁状態になる。即ち、補助弁と弁体(31)が再び結合状
態になる。そして、この補助弁と弁体(31)は第2バネの
付勢力で一体的に上流側に移動し、補助弁の外周フラン
ジ部が主体(11)の内周の環状壁で形成された補助弁座部
に気密的に押圧される。これにより、主体(11)の内周に
形成された補助弁座部は、結合状態にある前記弁体(31)
と補助弁で閉塞され、これにより、下流側へのガスの流
出が遮断される。
【0011】一方、弁体(31)が既述の当たりに衝突して
下流側への移動が阻止されている状態(この状態では筒
状又は環状の補助弁の主弁座部(52)が弁体(31)から下流
側に離反している)で、主体(11)内のガスの流量が適正
値まで低下すると(疑似過流出状態が解消すると)、弁
体(31)が第1バネの付勢力で上流側の初期位置まで押し
戻され、その後、補助弁も第2バネの付勢力で初期位置
に戻される。これにより、全体が初期状態に復帰し、過
流出防止弁が開弁状態に維持されて下流側へガスが供給
される。
【0012】このように、本発明は、弁体(31)が当たり
に衝突した後に補助弁が慣性で下流側に移動することを
利用して疑似過流出状態に対応できるようにしているか
ら、既述従来のものに於ける制動軸(33)の外周フランジ
(35)(35)とこれが出入りする軸孔(25)の周縁のように開
閉動作時に引っ掛かるような機構部を設ける必要がな
い。
【0013】
【発明の効果】本発明は次の特有の効果を有する。弁体
(31)が当たりに衝突した後に補助弁が慣性で下流側に移
動することを利用して疑似過流出状態に対応できるよう
にしたものであり、既述従来のように制動軸(33)の外周
フランジ(35)(35)とこれが出入りする軸孔(25)の周縁の
如き開閉動作時に引っ掛かるような機構部が存在しな
い。従って、過流出防止弁を横向きに使用しても円滑な
開閉動作が確保され、取付け姿勢に関わらず安定した作
動を担保することができる。 〈2項〉 前記1項に於いて、『前記当たりは、前記主体(11)に対
して軸線方向に進退自在で且つ抜け止め状態に取付けら
れたリセット体(13)の構成壁であり、前記リセット体(1
3)と前記補助弁の間に前記第2バネが圧縮状態で介装さ
れており、前記リセット体(13)と前記弁体(31)の間に前
記第1バネが圧縮状態で介装されている』ものでは、弁
体(31)が閉弁状態に維持されている状態でリセット体(1
3)を第1,第2バネの付勢力に抗して上流側に移動させ
ると、該リセット体(13)の構成壁たる当たりが前記弁体
(31)を上流側に押してこれを補助弁の主弁座部(52)から
離反させる。これにより、弁体(31)を開弁させて過流出
防止弁をリセットさせることができる。
【0014】〈3項〉前記2項に於いて、『前記リセッ
ト体(13)は、前記主体(11)の下流端開放部内に強制的に
嵌入される』ものでは、主体(11)の下流端開放部から弁
体(31)を挿入し、次に、筒状又は環状状の補助弁や第
1,第2バネを挿入し、最後に主体(11)の下流端開放部
にリセット体(13)を嵌入すると、過流出防止弁が組み立
てられる。即ち、主体(11)の一方の端部から弁体(31)等
の全ての部品を装着する作業が行え、組み立て効率が向
上する。 〈4項〉前記1項〜3項に於いて、『前記補助弁の前記
外周フランジ部から上流側に延長された胴部は、該補助
弁の移動中は常に前記補助弁座部の内周で包囲される空
間に挿入状態に保たれる』ものでは、補助弁座部の内周
に補助弁の胴部が常に挿入状態で移動するから、移動中
に於ける補助弁の姿勢と移動軌跡の安定化が図れる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、上記発明の実施の形態を説
明する。本実施の形態に係る過流出防止弁は、円筒状の
主体(11)と、その内部の上流部に収容された弁体(31)
と、該弁体(31)が嵌入する主弁座部(52)を具備する補助
弁(51)と、主体(11)の下流端に嵌着されたリセット体(1
3)を具備している。以下、各部の詳細を説明する。 [主体(11)について]図1,図2に示すように、円筒状
の主体(11)は全体が金属で一体形成されている。この主
体(11)の胴部(10)の上流端には、該主体(11)の内径より
小さな外径の着座板(43)の外周から背向するように延長
したL字状の連結腕(45)(45)が繋がっている。これによ
り、主体(11)に於ける胴部(10)の上流端の周縁と着座板
(43)の外周縁の間にガス流入窓(41)(41)が形成された状
態になっている。
【0016】主体(11)の軸線方向の中程には補助弁(51)
を遊挿する為の第1小径部(15)が形成されていると共
に、該第1小径部(15)の下流側には拡大径部(61)とこれ
に続く第2小径部(62)が形成されており、該第2小径部
(62)には後述するリセット体(13)が装着されるようにな
っている。 [弁体(31)について]主体(11)内の上流端近傍に収容さ
れる弁体(31)の外周部には筒状壁(32)が周設されている
と共に、該筒状壁(32)の先端外周は該先端に向けて細く
なっている。該弁体(31)の中心部からは下流側に弁軸(3
6)が突出していると共に、図2に示すように、弁体(31)
の外径は上記着座板(43)の直径よりも大きく設定されて
いる。これにより、全開位置にある弁体(31)の外周部が
着座板(43)の外周からはみ出すようにし、該はみ出し部
(34)に上流側から流れてくるガスが衝突するようにして
いる。
【0017】[補助弁(51)について]主体(11)の軸線方
向の中程に形成された第1小径部(15)に摺動自在に遊挿
される胴部(56)が連続する短い筒状の補助弁(51)の下流
端内周面は、該下流端に向って順次直径が収縮するテー
パー状の主弁座部(52)となっており、該主弁座部(52)に
上記弁体(31)が気密状態で嵌入するようになっている。
又、第1小径部(15)の下流端の外周には、主体(11)の第
1小径部(15)から拡大径部(61)に繋がる補助弁座部たる
環状壁(18)に下流側から気密状態で当接する外周フラン
ジ(54)が周設されている。又、内周がテーパー面状に形
成された短い筒状の補助弁(51)に連続する胴部(56)の外
径は主体(11)の第1小径部(15)部分の内径より所定寸法
だけ小さくなっており、これにより、補助弁(51)に連設
された胴部(56)外周と主体(11)の第1小径部(15)の内周
の間にはガス漏れを許容するリーク用間隙(38)が形成さ
れるようになっている。
【0018】[リセット体(13)について]主体(11)の下
流端に取付けられるリセット体(13)は、既述弁体(31)の
弁軸(36)が摺動自在に挿入される先端閉塞のガイド筒(6
5)と、該ガイド筒(65)の外周から四方に突出する突出腕
(67)(67)と、該突出腕(67)(67)の外端から主体(11)内の
上流側に向けて延長する弾性変形可能な係合片(68)(68)
を具備している。そして、係合片(68)(68)の先端の係合
部(60)(60)は、主体(11)内に形成された第2小径部(62)
からその上流の拡大径部(61)に変化する係合段部(63)に
係合するようになっており、これより、リセット体(13)
が主体(11)から下流側に脱出するのが防止されている。
又、リセット体(13)と補助弁(51)の間には、該補助弁(5
1)を上流側に付勢する第2バネ(71)が介装されていると
共に、リセット体(13)と弁体(31)の間には、該弁体(31)
を上流側に付勢し且つ前記第2バネ(71)より弱い第1バ
ネ(73)が介装されている。
【0019】[組み立て作業]次に、上記各部品を用い
て上記実施の形態に係る過流出防止弁を組み立てる作業
を説明する。上記過流出防止弁を組み立てるときは、主
体(11)の下流端開放部(81)が上方を向くように該主体(1
1)を鉛直姿勢に保持する。次に、主体(11)の下流端開放
部(81)から弁体(31)を挿入し、その後、上記下流端開放
部(81)から補助弁(51)の胴部(56)を挿入すると共に該胴
部(56)を主体(11)内の第1小径部(15)に遊挿する。する
と、補助弁(51)の下流端外周に張り出した外周フランジ
(54)が主体(11)側の第1小径部(15)から拡大径部(61)に
変化する環状壁(18)に気密的に当接して係合状態にな
る。
【0020】次に、主体(11)の下流端開放部(81)からコ
イル状の第1バネ(73)を挿入すると共に、該第1バネ(7
3)を弁体(31)の弁軸(36)に外挿する。又、主体(11)の上
記下流端開放部(81)からコイル状の第2バネ(71)を挿入
すると共に、該第2バネ(71)を補助弁(51)の下流側端面
に沿って当接させる。次に、リセット体(13)を、係合片
(68)(68)側から主体(11)内に強制嵌入し、これにより、
係合片(68)(68)の先端の係合部(60)(60)を、主体(11)の
係合片(68)(68)から拡大径部(61)に変化する係合段部(6
3)に係合させる。これにより、本実施の形態に係る過流
出防止弁の組み立てが完了する。このものでは、弁体(3
1)等の全ての部品を主体(11)の下流端開放部(81)から挿
入して過流出防止弁を組み立てることができるから、主
体(11)の両端から各部品を組み込む場合のように、主体
(11)を上下に反転させながら該主体(11)に部品を組み込
む作業を行う必要がなく、組み立て作業が簡単に行え
る。
【0021】[動作の実際]上記過流出防止弁(A) は、
例えば、図4に示すようにガス栓(91)内に組み込んで使
用される。過流出防止弁(A) が作動可能状態にあるとき
は、図1のように弁体(31)が補助弁(51)から上流側に脱
出した開弁状態に維持されている。
【0022】この状態で過流出状態が発生して過流出防
止弁(A) 内のガス流量が増加すると、該ガス流によって
弁体(31)が第1バネ(73)の付勢力に抗して下流側に押し
動かされる。そして、該弁体(31)が補助弁(51)の主弁座
部(52)で包囲された弁口(524) に嵌入した状態になる
と、これら補助弁(51)と弁体(31)が第1バネ(73)と第2
バネ(71)を圧縮しながら一体的に下流側に移動し始め
る。補助弁(51)と弁体(31)が更に下流側に一体移動する
と、図6に示すように、弁体(31)の弁軸(36)がリセット
体(13)に形成された案内孔(66)の当たりとしての奥壁(6
9)に衝突し、これにより、弁体(31)が補助弁(51)の主弁
座部(52)から上流側に強制的に脱出せしめられる。弁体
(31)が主弁座部(52)から上流側に脱出するのは、補助弁
(51)は慣性で下流側に移動する一方、当たりとして機能
するリセット体(13)の案内孔(66)の奥壁(69)と上記弁軸
(36)の衝突(図6参照)によって弁体(31)が止められる
からである。上記案内孔(66)の奥壁(69)に弁軸(36)の先
端が当接した図6の状態で過流出状態が継続すると、弁
体(31)は過流出状態にあるガスで下流側に押されて図6
の位置に保たれる一方、補助弁(51)は第2バネ(71)の付
勢力で上流側に復帰移動せしめられる。すると、この復
帰移動中に補助弁(51)の主弁座部(52)の部分が弁体(31)
に外嵌し、以後、これら補助弁(51)と弁体(31)が一体的
に上流側に移動する。更に、これら補助弁(51)と弁体(3
1)が上流側に移動すると、補助弁(51)の外周フランジ(5
4)が主体(11)内周の環状壁(18)に気密的に押圧され、こ
れにより、リセット体(13)と補助弁(51)が共に閉弁位置
に保たれた図5の状態になり、これにより、ガス流路が
遮断される。
【0023】一方、弁体(31)がリセット体(13)に衝突し
て下流側への移動が阻止されている状態で、主体(11)内
のガスの流量が適正値まで低下すると(疑似過流出状態
が解消すると)、弁体(31)が第1バネ(73)の付勢力で上
流側の着座板(43)の部分まで押し戻され、その後、補助
弁も第2バネの付勢力で初期位置に戻される。これによ
り、全体が初期状態に復帰し、過流出防止弁が開弁状態
に維持されて下流側へガスが供給される。
【0024】このものでは、弁体(31)がリセット体(13)
に衝突した後に補助弁が慣性で下流側に若干移動するこ
とを利用して疑似過流出状態への対応を可能にしたもの
である。従って、既述従来のように制動軸(33)の外周フ
ランジ(35)(35)とこれが出入りする軸孔(25)の周縁の如
き開閉動作時に引っ掛かるような不都合がなく、過流出
防止弁を横向きに使用しても又縦向きに使用しても共に
円滑な開閉動作が確保される。
【0025】上記実施の形態では、内部にテーパー状の
主弁座部(52)を具備する短い筒状の補助弁(51)を採用し
たが、該補助弁(51)を扁平な環状板で形成し、該環状板
の外周部を補助弁座部たる環状壁(18)に気密状態に当接
させると共に、環状板の内周上流面に弁体(31)を当接さ
せるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る過流出防止弁の開弁
状態の断面図
【図2】本発明の実施の形態に係る過流出防止弁を上流
側から見た状態の図
【図3】本発明の実施の形態に係る過流出防止弁を下流
側から見た状態の図
【図4】本発明の実施の形態に係る過流出防止弁の使用
例を示す断面図
【図5】本発明の実施の形態に係る過流出防止弁の閉弁
状態の断面図
【図6】本発明の実施の形態に係る過流出防止弁の作動
説明図
【図7】従来例の説明図
【符号の説明】
(11)・・・主体 (18)・・・環状壁 (31)
・・・弁体 (51)・・・補助弁 (52)・・・主弁座部 (71)
・・・第2バネ (73)・・・第1バネ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の主体(11)内に於いて該主体(11)の
    軸線方向に往復移動し且つ第1バネで上流側に付勢され
    た弁体(31)を具備し、前記主体(11)内を流れるガスの流
    量が設定値を越えたときに前記弁体(31)が前記第1バネ
    の付勢力に抗して下流側に移動して閉弁動作する過流出
    防止弁に於いて、 前記弁体(31)が当接する環状の主弁座部(52)が内周に周
    設された筒状又は環状の補助弁と、 前記補助弁の外周フランジ部が第2バネの付勢力で下流
    側から気密状態に押圧され且つ前記主体(11)の内周全域
    に連続的に起立する環状壁で形成された補助弁座部と、 前記弁体(31)が前記主弁座部(52)に当接した状態で前記
    補助弁と共に下流側に設定距離だけ移動したときに前記
    弁体(31)に下流側から衝突する当たりと、を具備する過
    流出防止弁。
  2. 【請求項2】 請求項1の過流出防止弁に於いて、 前記当たりは、前記主体(11)に対して軸線方向に進退自
    在で且つ抜け止め状態に取付けられたリセット体(13)の
    構成壁であり、 前記リセット体(13)と前記補助弁の間に前記第2バネが
    圧縮状態で介装されており、 前記リセット体(13)と前記弁体(31)の間に前記第1バネ
    が圧縮状態で介装されている過流出防止弁。
  3. 【請求項3】 請求項2の過流出防止弁に於いて、 前記リセット体(13)は、前記主体(11)の下流端開放部内
    に強制的に嵌入される過流出防止弁。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3の何れかの過流出
    防止弁に於いて、 前記補助弁の前記外周フランジ部から上流側に延長され
    た胴部は、該補助弁の移動中は常に前記補助弁座部の内
    周で包囲される空間に挿入状態に保たれる過流出防止
    弁。
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