JP3052721B2 - 水冷式内燃機関のシリンダブロック - Google Patents

水冷式内燃機関のシリンダブロック

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JP3052721B2
JP3052721B2 JP6013664A JP1366494A JP3052721B2 JP 3052721 B2 JP3052721 B2 JP 3052721B2 JP 6013664 A JP6013664 A JP 6013664A JP 1366494 A JP1366494 A JP 1366494A JP 3052721 B2 JP3052721 B2 JP 3052721B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水冷式内燃機関のシリ
ンダブロックにおいて冷却水の流れに方向付けを行う改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の水冷式内燃機関のシリンダブロッ
クとして、例えば図17、図18、図19に示すような
ものがあるこれについて説明すると、シリンダブロック
1は隣り合うシリンダ壁2が互いに接合し、隣り合うシ
リンダ壁2の間に両者に挟まれて凹状に窪む接合凹部6
を有する、いわゆるサイアミーズ式のものとなってお
り、各シリンダ壁2を可能な限り近接させて、機関全長
を小さくしている。
【0003】ウォータポンプから送られる冷却水が、ウ
ォータジャケット3の前端部に設けられる入口5から流
入し、各シリンダ壁22のまわりを図中矢印で示すよう
に流れて、ウォータジャケット3の後端部に設けられた
出口9から排出され、各シリンダ壁2の熱を持ち去るよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のサイアミーズ式シリンダブロック1にあって
は、隣り合うシリンダ壁2の間に両者に挟まれて凹状に
窪む接合凹部6を有しているため、ウォータジャケット
3において接合凹部6に面する部分で冷却水の流速が著
しく低下する淀みが生じる。
【0005】図20のa,b図は、ウォータジャケット
3における冷却水の流速および熱伝達率をそれぞれ解析
したシミュレーションデータを示しているが、接合凹部
6の壁面に沿って流れる冷却水速度が低下し、接合凹部
6から冷却水への放熱が悪化することがわかる。この結
果、隣り合うシリンダ壁2の接合部7の温度がシリンダ
壁2の他の部位より高くなり、ノッキングが発生する原
因になったり、シリンダボアの変形を来す可能性があ
る。
【0006】この対策として従来から、シリンダブロッ
ク1をウォータジャケット3の通路幅L2をその途中で
大きく絞る構造を設けて、接合凹部に沿って流れる冷却
水の流速を高めるものがある(特開平4−136461
号公報、参照)。
【0007】しかしながらこの場合、ウォータジャケッ
ト3の流路断面積が急激に変化することにより通水抵抗
が増えて、ウォータポンプの駆動損失が増えるという問
題点がある。
【0008】また、シリンダブロック1の鋳造時にウォ
ータジャケット3を形成する中子の肉厚が局部的に小さ
くなるため、中子に生じる円周方向の曲げ応力により中
子が破損する可能性があり、生産性の悪化を来すという
問題点がある。
【0009】本発明は上記の問題点に着目し、サイアミ
ーズ式シリンダブロックの冷却性を高めることを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁が互いに接合し、
隣り合うシリンダ壁の間に挟まれて凹状に窪む接合凹部
を有し、これらシリンダ壁の外側に冷却水が循環するウ
ォータジャケットを画成するウォータジャケット壁を設
ける水冷式内燃機関のシリンダブロックにおいて、ウォ
ータジャケット内のシリンダ中心軸の略側方に配置され
るガイドリブを設け、ガイドリブはその上流側端部をウ
ォータジャケットの上下方向の略中央部に配置するとと
もに、その上流側端部から下流側端部にかけてウォータ
ジャケットの上下方向に連続して拡がる形状とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ガイドリブをウォータジャケットの上流側
に向けてV字状に突出させる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ガイドリブをウォータジャケットの上流側
に向けて半円弧形に突出させる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれか1つに記載の発明において、ガイドリブをウォ
ータジャケット壁からシリンダ壁に向けて***させ、ガ
イドリブとシリンダ壁の間に間隙を形成する。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
いずれか1つに記載の発明において、ガイドリブの上下
方向について略中央部に、冷却水を流通させる切欠きを
形成する。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明は、ウォータジャケット内
のシリンダ中心軸の略側方に配置されるガイドリブを設
け、ガイドリブはその上流側端部をウォータジャケット
の上下方向の略中央部に配置するとともに、その上流側
端部から下流側端部にかけてウォータジャケットの上下
方向に連続して拡がる形状とすることにより、ウォータ
ジャケットを流れる冷却水は接合凹部に面して旋回する
渦流が生起されるため、接合凹部に沿って流れる冷却水
の流速を高められる。
【0016】このようにして、接合凹部に沿って流れる
冷却水の流速を高めることにより、接合凹部から冷却水
への放熱が促され、シリンダ壁の温度分布を均一化する
ことができる。この結果、ノッキングを防止するととも
に、シリンダボアの変形を来すことを抑制し、ピストン
隙間を均一にして、ピストンのフリクションを低減し、
オイル消費を抑えられる。
【0017】請求項2記載の発明は、ウォータジャケッ
トの上流側に向けてV字状に突出するガイドリブによ
り、ウォータジャケットを流れる冷却水に接合凹部に面
して互いに対向して旋回する一対の渦流を生起し、接合
凹部に沿って流れる冷却水の流速を高められる。
【0018】請求項3記載の発明は、ウォータジャケッ
トの上流側に向けて半円弧形に突出するガイドリブによ
り、ウォータジャケットを流れる冷却水に接合凹部に面
して互いに対向して旋回する一対の渦流を生起し、接合
凹部に沿って流れる冷却水の流速を高められる。
【0019】請求項4記載の発明は、ガイドリブとシリ
ンダ壁の間に間隙を形成することにより、シリンダブロ
ックの鋳造時にシリンダ壁のガイドリブに対峙する部位
が過冷却されることが防止され、生産性を高められる。
【0020】請求項5記載の発明は、ウォータジャケッ
トを流れる冷却水がガイドリブの上下方向について略中
央部に開口した切欠きを流通するため、ガイドリブを介
して接合凹部に面して旋回する渦流が生起される作用を
損なわずに、ウォータジャケットの流路断面積の変化を
少なくして、ガイドリブが冷却水の流れに付与する通水
抵抗を低減することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0022】図2に示すように、シリンダブロック1は
直列に並ぶ4つのシリンダ壁2を備える。シリンダブロ
ック1は隣り合うシリンダ壁2どうしが互いに接合す
る、いわゆるサイアミーズ式のものとなっており、各シ
リンダ壁2を可能な限り近接させて、機関全長を小さく
している。なお、図中8はオイル落とし穴である。
【0023】シリンダブロック1は、各シリンダ壁2の
まわりに冷却水を循環させるウォータジャケット3が設
けられる。シリンダブロック1は、各シリンダ壁2との
間にウォータジャケット3を画成するウォータジャケッ
ト壁4を有する。
【0024】ウォータジャケット壁4は大略各シリンダ
壁2に沿って湾曲し、その前端に入口5が形成され、そ
の後端に出口9が形成される。ウォータポンプから送ら
れる冷却水は、入口5からウォータジャケット3に流入
し、ウォータジャケット3内において気筒列方向(後
方)に流れて出口9から排出され、図示しないラジエー
タ等を経て循環するようになっている。
【0025】サイアミーズ式のシリンダブロック1は、
隣り合う各シリンダ壁2の間にウォータジャケット3に
面して凹状に窪む接合凹部6を有している。
【0026】そして本発明の要旨とするところである
が、図3にも示すように、ウォータジャケット3を流れ
る冷却水に各接合凹部6に面して旋回する一対の渦流を
生起するガイドリブ10がシリンダ中心軸の略側方に位
置して設けられる。
【0027】ガイドリブ10はウォータジャケット3の
上流側に向けてV字状に突出し、ウォータジャケット3
の上下方向について中央部に配置される上流側端部11
と、上流側端部11から2つの下流側端部12a,13
aに向けて傾斜する上辺部12と下辺部13を有する。
【0028】図4にも示すように、ガイドリブ10はシ
リンダ壁2とウォータジャケット壁4の間に渡って一体
形成される。
【0029】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0030】入口5からウォータジャケット3に流入し
た冷却水は、ウォータジャケット3内において気筒列方
向に流れ、各シリンダ壁2の熱を吸収しつつ、出口9か
ら排出される。
【0031】ウォータジャケット3の接合凹部6より上
流側にV字状のガイドリブ10が配設されることによ
り、ウォータジャケット3を流れる冷却水は、図1、図
3に矢印で示すように、各接合凹部6に面して互いに対
向して旋回する一対の渦流が生起される。
【0032】すなわち、ウォータジャケット3を流れる
冷却水のうち、ガイドリブ10の上辺部12に沿って上
方に向けられた後にウォータジャケット上壁部15に当
たることにより接合凹部6に沿って下降する一方、ガイ
ドリブ10の下辺部13に沿って下方に向けられた後に
ウォータジャケット下壁部16に当たることにより接合
凹部6に沿って上昇する。このようにガイドリブ10を
介して分流した冷却水の流れは、接合凹部6の中央部で
互いに当たってガイドリブ10の背後に向けて逆流する
ことにより2つの渦流が生起される。
【0033】図5のa図は、ウォータジャケット3を流
れる冷却水の流速を解析したシミュレーションデータを
示すが、ガイドリブ10によって生起される冷却水の渦
流により、接合凹部6に沿って流れる冷却水の流速が高
められることがわかる。
【0034】図5のb図は、ウォータジャケット3にお
ける熱伝達率を解析したシミュレーションデータを示す
が、ガイドリブ10によって接合凹部6から冷却水への
放熱が促されることがわかる。接合凹部6から冷却水へ
の放熱量が増やされることにより、隣り合うシリンダ壁
2の接合部7の温度がシリンダ壁2の他の部位より高く
なることを抑制し、シリンダ壁2の温度分布を均一にし
て、ノッキングの発生を抑えられるとともに、シリンダ
壁2の変形を来すことを抑制し、ピストン隙間を均一に
して、フリクションを低減し、オイル消費を小さく抑え
られる。
【0035】図6のa,b図はガイドリブ10を小さく
した場合の流速および熱伝達率をそれぞれ解析したシミ
ュレーションデータを示しているが、ガイドリブ10の
小型化に伴って接合凹部6の上下部分で流速および熱伝
達率が共に低下する傾向がある。
【0036】また、シリンダブロック1は前記従来装置
のようにウォータジャケット3の通路幅L1をその途中
で大きく絞ることがないため、通水抵抗を抑えられると
ともに、シリンダブロック1の鋳造時にウォータジャケ
ット3を形成する中子の肉厚が局部的に小さくなること
が避けられ、中子に生じる円周方向の曲げ応力に対する
断面係数を十分に確保して、中子が破損することを防止
でき、生産性を高められる。
【0037】次に、図7のa,b図は、他の実施例とし
て、ガイドリブ17をウォータジャケット3の上流側に
向けて半円弧形に突出させた構造について、流速および
熱伝達率をそれぞれ解析したシミュレーションデータを
示しているが、ガイドリブ17によって生起される冷却
水の渦流により、接合凹部6に沿って流れる冷却水の流
速が高められるとともに、接合凹部6から冷却水への放
熱が促されることがわかる。
【0038】これに対して、図8のa,b図はガイドリ
ブ18を本発明と異なり円柱形に形成した構造につい
て、流速および熱伝達率をそれぞれ解析したシミュレー
ションデータを示しているが、円柱形のガイドリブ18
によっては冷却水の渦流が効果的に生起されないため、
接合凹部6に沿って流れる冷却水の流速が高められず、
接合凹部6から冷却水への放熱が悪化することがわか
る。なお、ウォータジャケットに円柱形の物体を介装す
る構造については、実開昭56−101442号公報と
して開示されている。
【0039】次に、図9、図10に示した他の実施例
は、V字状のガイドリブ20がウォータジャケット壁4
から***して一体形成され、ガイドリブ20とシリンダ
壁2の間に間隙21が空けられるものである。なお、図
2、図3との対応部分には同一符号を付して示すことに
する。
【0040】この場合、鋳造時にシリンダ壁2のガイド
リブ20に対峙する部位が過冷却されることが防止さ
れ、生産性を高められる。
【0041】次に、図11、図12に示した他の実施例
は、ウォータジャケット壁4に空けられた鋳砂抜き穴2
5を封止するプラグ26にV字状のガイドリブ27が形
成されるものである。なお、図4との対応部分には同一
符号を付して示すことにする。
【0042】この場合、ガイドリブ27を設けるにあた
って、ウォータジャケット3を成型する中子の形状変更
が不要となる。また、中子の形状を簡素化することによ
り中子の強度も高められる。
【0043】次に、図13、図14に示した他の実施例
は、ガイドリブ30の上下方向について中央部に、冷却
水を流通させる切欠き31が形成されるものである。な
お、図1、図3との対応部分には同一符号を付して示す
ことにする。
【0044】ガイドリブ30は切欠き31から下流側に
向けて上下方向に傾斜して直線的に延びる上辺部32と
下辺部33を有する。ガイドリブ30はシリンダ壁2と
ウォータジャケット壁4の間に渡って一体形成される。
【0045】この場合、ウォータジャケット3を流れる
冷却水がガイドリブ30の中央部に開口した切欠き31
を流通するため、ウォータジャケット3の流路断面積の
変化が少なくなる。すなわち、図15に示すように、ウ
ォータジャケット3の流路巾は、ガイドリブ30が設け
られていない部位でA1となるのに対して、ガイドリブ
30が設けられている部位で上辺部32と下辺部33の
巾だけが減らされて、その上流端部でA1+A2+A3
その下流端部でA4+A5+A6となり、A1とほぼ等しく
なる。このようにウォータジャケット3の流路断面積の
変化が少ないことにより、ガイドリブ30が冷却水の流
れに付与する通水抵抗を小さく抑えられ、ウォータポン
プの駆動損失が少なく、燃費の低減がはかれる。
【0046】また、図16に示すように、ガイドリブ4
0の切欠き41を挟んで上下方向に延びる上辺部42と
下辺部43を弓形に湾曲して形成することにより、冷却
水は図中矢印で示すように上辺部42と下辺部43に沿
って上下方向に向かう速度成分が強くなり、ガイドリブ
40の背後、すなわち接合凹部6の付近に強い渦流を生
起することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁が互いに接合
し、隣り合うシリンダ壁の間に挟まれて凹状に窪む接合
凹部を有し、これらシリンダ壁の外側に冷却水が循環す
るウォータジャケットを画成するウォータジャケット壁
を設ける水冷式内燃機関のシリンダブロックにおいて、
ウォータジャケット内のシリンダ中心軸の略側方に配置
されるガイドリブを設け、ガイドリブはその上流側端部
をウォータジャケットの上下方向の略中央部に配置する
とともに、その上流側端部から下流側端部にかけてウォ
ータジャケットの上下方向に連続して拡がる形状とした
ため、接合凹部に沿って流れる冷却水の流速を高めて、
接合凹部から冷却水への放熱を促し、シリンダ壁の温度
分布を均一化することができる。この結果、ノッキング
の発生を防止して機関出力の向上がはかれるとともに、
シリンダボアの変形を来すことを抑制し、ピストン隙間
を均一にして、ピストンのフリクションを低減し、オイ
ル消費を抑えられる。
【0048】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ガイドリブをウォータジャケットの上流側
に向けてV字状に突出させたため、ウォータジャケット
を流れる冷却水に接合凹部に面して互いに対向して旋回
する一対の渦流を生起し、接合凹部に沿って流れる冷却
水の流速を有効に高められる。
【0049】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ガイドリブをウォータジャケットの上流側
に向けて半円弧形に突出させたため、ウォータジャケッ
トを流れる冷却水に接合凹部に面して互いに対向して旋
回する一対の渦流を生起し、接合凹部に沿って流れる冷
却水の流速を有効に高められる。
【0050】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれか1つに記載の発明において、ガイドリブをウォ
ータジャケット壁からシリンダ壁に向けて***させ、ガ
イドリブとシリンダ壁の間に間隙を形成したため、シリ
ンダブロックの鋳造時にシリンダ壁のガイドリブに対峙
する部位が過冷却されることが防止され、品質の向上が
はかられるとともに、生産性を高められる。
【0051】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
いずれか1つに記載の発明において、ガイドリブの上下
方向について略中央部に、冷却水を流通させる切欠きを
形成したため、ガイドリブを介して接合凹部に面して旋
回する渦流が生起される作用を損なわずに、ウォータジ
ャケットの流路断面積の変化を少なくして、ガイドリブ
が冷却水の流れに付与する通水抵抗を小さく抑えられ、
ウォータポンプの駆動損失が少なく、燃費の低減がはか
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すシリンダブロックの斜視
図。
【図2】同じくシリンダブロックの断面図。
【図3】同じく図2のA−A線に沿うシリンダブロック
の断面図。
【図4】同じく図2のB−B線に沿うシリンダブロック
の断面図。
【図5】同じくウォータジャケットにおける冷却水の流
速の分布図および熱伝達率の分布図。
【図6】他の実施例としてガイドリブを小型化した場合
のウォータジャケットにおける冷却水の流速の分布図お
よび熱伝達率の分布図。
【図7】さらに他の実施例としてガイドリブを半円弧形
に形成した場合のウォータジャケットにおける冷却水の
流速の分布図および熱伝達率の分布図。
【図8】比較例としてガイドリブを円柱形に形成した場
合のウォータジャケットにおける冷却水の流速の分布図
および熱伝達率の分布図。
【図9】さらに他の実施例を示すシリンダブロックの断
面図。
【図10】同じく図9のA−A線に沿うシリンダブロッ
クの断面図。
【図11】同じく図9のB−B線に沿うシリンダブロッ
クの断面図。
【図12】同じくウォータジャケットにおける冷却水の
流速の分布図および熱伝達率の分布図。
【図13】さらに他の実施例を示すシリンダブロックの
斜視図。
【図14】同じくシリンダブロックの断面図。
【図15】同じくガイドリブおよびウォータジャケット
等の側面図。
【図16】さらに他の実施例を示すガイドリブおよびウ
ォータジャケット等の側面図。
【図17】従来例を示すシリンダブロックの断面図。
【図18】同じく図13のA−A線に沿うシリンダブロ
ックの断面図。
【図19】同じく図13のB−B線に沿うシリンダブロ
ックの断面図。
【図20】同じくウォータジャケットにおける冷却水の
流速の分布図および熱伝達率の分布図。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 2 シリンダ壁 3 ウォータジャケット 4 ウォータジャケット壁 6 接合凹部 10 ガイドリブ 11 上流側端部 12a 下流側端部 13a 下流側端部 17 ガイドリブ 20 ガイドリブ 27 ガイドリブ 30 ガイドリブ 31 切欠き 40 ガイドリブ 41 切欠き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−136461(JP,A) 実開 平1−69162(JP,U) 実開 昭63−63553(JP,U) 実開 昭62−135842(JP,U) 実開 昭57−109223(JP,U) 実開 昭61−17444(JP,U) 実開 昭58−183943(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 1/00 - 1/42 F01P 3/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁が
    互いに接合し、隣り合うシリンダ壁の間に挟まれて凹状
    に窪む接合凹部を有し、 これらシリンダ壁の外側に冷却水が循環するウォータジ
    ャケットを画成するウォータジャケット壁を設ける水冷
    式内燃機関のシリンダブロックにおいて、 ウォータジャケット内のシリンダ中心軸の略側方に配置
    されるガイドリブを設け、 ガイドリブはその上流側端部をウォータジャケットの上
    下方向の略中央部に配置するとともに、その上流側端部
    から下流側端部にかけてウォータジャケットの上下方向
    に連続して拡がる形状としたことを特徴とする水冷式内
    燃機関のシリンダブロック。
  2. 【請求項2】 ガイドリブをウォータジャケットの上流
    側に向けてV字状に突出させたことを特徴とする請求項
    1記載の水冷式内燃機関のシリンダブロック。
  3. 【請求項3】 ガイドリブをウォータジャケットの上流
    側に向けて半円弧形に突出させたことを特徴とする請求
    項1記載の水冷式内燃機関のシリンダブロック。
  4. 【請求項4】 ガイドリブをウォータジャケット壁から
    シリンダ壁に向けて***させ、ガイドリブとシリンダ壁
    の間に間隙を形成したことを特徴とする請求項1から3
    のいずれか1つに記載の水冷式内燃機関のシリンダブロ
    ック。
  5. 【請求項5】 ガイドリブの上下方向について略中央部
    に、冷却水を流通させる切欠きを形成したことを特徴と
    する請求項1から4のいずれか1つに記載の水冷式内燃
    機関のシリンダブロック。
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