JP3032792B2 - セメント系下地調整用組成物 - Google Patents

セメント系下地調整用組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築構造物の外
壁、屋上、ベランダ、解放廊下や床等における軟質な下
地材に仕上塗材や塗膜防水材を施工する際の下地調整に
用いる下地調整用組成物に関し、特に、ローラ施工に適
し、アスファルト、ウレタン、ゴムシート等の軟質な旧
表面層との付着強度を改善したセメント系下地調整用組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築構造物において、外壁、屋上、ベラ
ンダ、解放廊下や床等の表面層である仕上塗材や防水材
に欠陥が生じた場合には、新たに仕上塗材や塗膜防水材
を用いて改修工事を行い表面層を新しくする必要があ
る。この場合、新旧表面層間では、実用上十分な接着性
が得られず、通常、その間に下地調整材を介在させるこ
とで、新旧表面層との付着を仲介することが一般的に行
われている。
【0003】このような下地調整用の組成物として、セ
メント、細骨材およびエマルション又は再乳化型粉末樹
脂、さらに場合により混和剤(増粘剤、減水剤等)、繊
維材料などを配合したセメント系の下地調整用組成物が
知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のセメント系の下
地調整用組成物では、旧表面層がコンクリート等の硬質
なものである場合、十分な付着強度を有している。しか
しながら、旧表面層がアスファルト、ウレタン、ゴムシ
ート等の軟質なものである場合、下地調整材層に剥がれ
や浮き等の欠陥が生じることのない0.4N/mm2
上の付着強度は得られがたかった。そのため、アスファ
ルト、ウレタン、ゴムシート等の軟質なものが旧表面層
である場合には、アスファルト、ウレタン、ゴムシート
等を完全に除去し、コンクリート等の硬質な下地層を露
出してから下地調整材の塗布を行う必要があり、手間が
かかっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
軟質なアスファルト、ウレタン、ゴムシート等が旧表面
層である場合でも、剥がれや浮き等の欠陥が生じない
0.4N/mm2 以上の付着強度を有し、かつ、ローラ
作業性および仕上げ性も良好なセメント系下地調整用組
成物について鋭意研究した結果、特定の水溶性ポリアク
リルアミド系ポリマーを用いること、およびセメント系
下地調整用組成物の配合を特定すれば良いとの知見を
得、本発明に到達した。
【0006】即ち、本発明の特徴は、セメント、細骨
材、再乳化型粉末樹脂、減水剤および水溶性ポリアクリ
ルアミド系ポリマーからなるセメント系下地調整用組成
物において、セメント100重量部、細骨材50〜30
0重量部、再乳化型粉末樹脂15〜40重量部、減水剤
0.3〜3.5重量部および水溶性ポリアクリルアミド
系ポリマー0.02〜0.30重量部からなり、水溶性
ポリアクリルアミド系ポリマーは、該水溶性ポリアクリ
ルアミド系ポリマーの0.5重量%水溶液の20℃にお
けるE形粘度計で測定したずり速度10(s-1)での塑
性粘度が50〜160mPa・sで、かつ、同ずり速度
100(s-1)での塑性粘度が15〜50mPa・sの
ものであることにある。
【0007】尚、水溶性ポリアクリルアミド系ポリマー
は、アクリルアミド・2−アクリロイルアミノ−2−メ
チルプロパンスルホン酸ソーダを主たる繰り返し単位と
するものであることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】旧表面層、即ち、調整前の下地表
面がアスファルト、ウレタン、ゴムシート等の軟質なも
のである場合、下地調整材の施工は一般にローラで行わ
れる。このため下地調整材の流動性は、「JASS 1
5M−103(SL材の試験方法)」に準じて測定した
スミスフロー値が、140〜190mmの範囲が好まし
く、更により好ましくは160〜170mmである必要
がある。また、粘性はE形粘度計で測定した塑性粘度
が、100〜3000mPa・sの範囲が好ましく、更
により好ましくは1000〜2600mPa・sであ
る。
【0009】本発明における水溶性ポリアクリルアミド
系ポリマーは、該ポリアクリルアミド系ポリマーの0.
5重量%の水溶液の20℃におけるE形粘度計で測定し
たずり速度10(s-1)での塑性粘度が50〜160m
Pa・sで、かつ、ずり速度100(s-1)での塑性粘
度が15〜50mPa・sのものであり、さらに、好ま
しくは前記範囲で、(1)式で計算される粘度比が0.
2〜0.35のものである。
【0010】該ポリアクリルアミド系ポリマーの0.5
重量%の水溶液の20℃におけるE形粘度計で測定した
ずり速度10(s-1)およびずり速度100(s-1)で
の粘性粘度が上記範囲以外の水溶性ポリアクリルアミド
系ポリマーでは、アスファルト、ウレタン、ゴムシート
等に対する付着強度が0.4N/mm2 未満となる。
【0011】また、ポリアクリルアミド系以外のポリマ
ーでも、アスファルト、ウレタン、ゴムシート等に対す
る付着強度が小さくなる。
【0012】水溶性ポリアクリルアミド系ポリマーの成
分は、該ポリアクリルアミド系ポリマーの0.5重量%
水溶液の20℃におけるE形粘度計で測定したずり速度
が10(s-1)およびずり速度100(s-1)での塑性
粘度が上記の範囲にはいるものであれば特に限定されな
いが、下地調整材の耐久性が良好なアクリルアミド・2
−アクリロイルアミノ−2−メチルプロパンスルホン酸
ソーダを主たる繰り返し単位とする水溶性ポリアクリル
アミド系ボリマーを使用することが好ましい。
【0013】本発明における再乳化型粉末樹脂は、水の
存在下によって容易に再乳化することで水中に再分散し
ポリマーディスパージョンとなるものであり、水溶性ポ
リマー系保護コロイドを保護層とするビニル系再乳化型
粉末樹脂、および界面活性剤を保護層とするアクリル酸
エステル系再乳化型粉末樹脂が例示され、これらは、そ
のもととなる各ポリマーディスパージョンをブロッキン
グ防止剤や各種添加剤とともに噴霧乾燥することによっ
て得られる。また、ブロッキング防止剤を用いずに再乳
化型粉末樹脂等のシェル部に20℃以上でポリマーを共
重合させたコア・シェル構造で、そのシェル部の最表面
層を不飽和カルボン酸の共重合によりカルボキシル化し
たポリマーディスパージョンを噴霧乾燥した再乳化型粉
末樹脂を使用することもできる。
【0014】再乳化型粉末樹脂のガラス転移温度は、セ
メント系下地調整用組成物の使用条件を考慮し、室温付
近の条件下で作業が行われる場合には、再乳化型粉末樹
脂の主要成分のガラス転移温度が20℃以下のものが好
ましく、冬季等において室外で作業が行われる場合に
は、特に0℃以下のものが好ましい。
【0015】また、ガラス転移温度が0℃以上である再
乳化型粉末樹脂であってもカプロラクタムやネオペンチ
ルグリコール等の粉末状の成膜助剤を同時に用いること
で、冬季等においても使用することができる。
【0016】水溶性ポリマー系保護コロイドを保護層と
するビニル系、および界面活性剤を保護層とするアクリ
ル酸エステル系再乳化型粉末樹脂としては、そのモノマ
ー組成を特に限定するものではないが、酢酸ビニル、バ
ーサティック酸ビニル、エチレン、ブタジエン、アクリ
ル酸エステル、スチレン、塩化ビニル等の重合体や共重
合体が挙げられる。
【0017】本発明におけるセメントとしては、例えば
普通ポルトランドセメントや早強ポルトランドセメン
ト、中庸熱ポルトランドセメント等のポルトランドセメ
ントや高炉セメント等の混合セメント、急硬性セメント
等を用いることができる。また、これら各セメントの混
合物であってもよい。
【0018】本発明で使用する細骨材の材質は、特に限
定されないが、その最大粒径は、調整しようすとする下
地の凹凸の状態や、施工器具に適した最大粒径の細骨材
を適宜選択すればよく、0.05〜1mm程度が目安で
あり、塗布厚さを薄くする場合には、細かいものを、厚
い場合には、粗いものを用いる。細骨材としては、珪
砂、天然砂、高炉スラグ細砂、軽量骨材等を、そのまま
又はそれらの混合物を用いることができる。
【0019】本発明における減水剤としては、例えば、
β−ナフタレンスルホン酸系減水剤やメラミン系減水
剤、ポリカルボン酸系減水剤等を用いることができる。
【0020】本発明のセメント系下地調整用組成物にお
いて、セメント、細骨材、再乳化型粉末樹脂、減水剤お
よび水溶性ポリアクリルアミド系ポリマーの調合割合
は、セメント100重量部、細骨材50〜300重量
部、再乳化型粉末樹脂15〜40重量部、減水剤0.3
〜3.5重量部および水溶性ポリアクリルアミド系ポリ
マー0.02〜0.30重量部である。より好ましく
は、セメント100重量部、細骨材80〜200重量
部、再乳化型粉末樹脂20〜30重量部、減水剤0.7
〜2.0重量部および、水溶性ポリアクリルアミド系ポ
リマー0.03〜0.15重量部である。
【0021】セメント100重量部に対して、水溶性ポ
リアクリルアミド系ポリマーが0.02重量部未満で
は、アスファルト、ウレタン、ゴムシート等に対する付
着強度が0.4N/mm2 未満となり、0.30重量部
を越えると上記の流動性と塑性粘度を得るために水/セ
メント比が大きくなり、アスファルト、ウレタン、ゴム
シート等に対する付着強度が0.4N/mm2 未満とな
る。
【0022】セメント100重量部に対して、再乳化型
粉末樹脂が15重量部未満では、アスファルト、ウレタ
ン、ゴムシート等に対する付着強度が0.4N/mm2
未満となり、40重量部を越えると上記の流動性と塑性
粘度を得るために水/セメント比が大きくなり、アスフ
ァルト、ウレタン、ゴムシート等に対する付着強度が
0.4N/mm2 未満となる上、ポリマー皮膜が硬化後
の下地調整材の表面に形成するため仕上げ性が悪くな
る。
【0023】セメント100重量部に対して、細骨材が
50重量部未満では、アスファルト、ウレタン、ゴムシ
ート等に対する付着強度が0.4N/mm2 未満とな
り、300重量部を越えると作業性が悪くなる上、アス
ファルト、ウレタン、ゴムシート等に対する付着強度が
0.4N/mm2 未満となる。
【0024】セメント100重量部に対して、減水剤が
0.3重量部未満では、上記の流動性と塑性粘度を得る
ために水/セメント比が大きくなり、アスファルト、ウ
レタン、ゴムシート等に対する付着強度が0.4N/m
2 未満となり、3.5重量部を越えると下地調整組成
物のコストが高くなる上、アスファルト、ウレタン、ゴ
ムシート等に対する付着強度が0.4N/mm2 未満と
なる。
【0025】なお、セメント系下地調整用組成物に従来
から添加されている可塑剤、繊維材、混和剤(例えば、
防水剤、分散剤、安定化、消泡剤等)、無機質粉体(例
えば、炭酸カルシウム、クレー、タルク、マイカ、珪石
等)を本発明の目的に影響しない程度に添加することは
差し支えない。
【0026】上記セメント系下地調整用組成物に、イオ
ン交換水、蒸留水、水道水等を添加して下地調整材を調
整する。
【0027】上記下地調整材の製造における各構成材料
の混合は、例えば、ホバートミキサ等の従来から使用さ
れている混合装置を使用すればよい。この場合、混合装
置への各構成材料の添加順序および混合時間等は、特に
限定しない。
【0028】下地調整材の施工は、デッキブラシ等で旧
表面層の清掃を行った後、ローラで行うのが好ましい。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。 1.使用材料 水溶性ポリアクリルアミド系ポリマー 使用した水溶性ポリアクリルアミド系ポリマーの0.5
重量%水溶液の20℃におけるずり速度10(s-1)お
よび100(s-1)での塑性粘度を表1に示す。なお、
塑性粘度は東京計器製E形粘度計で測定した。 再乳化型粉末樹脂 a;アクリル酸エステル:酢酸ビニル:バーサティク酸
ビニル=30:30:40(重量比)、ガラス転移温度
0℃ b;メタクリル酸メチル:アクリル酸2エチルヘキシル
=61:39(重量比)、ガラス転移温度10℃ c;エチレン:酢酸ビニル=89:11(重量比)、ガ
ラス転移温度10℃ 他の材料 セメント;早強ポルトランドセメント(日本セメント株
式会社製) 細骨材 ;珪砂8号(日本セメント株式会社製) 水 ;水道水 減水剤 ;a:マイティ100(花王株式会社製)(β
−ナフタレンスルホン酸系) b:メルメントF10M(SKW株式会社製)(メラミ
ン系)
【0030】 2.配合および混合 上記材料を表2〜表4に示す配合で、ホバート社製ホバ
ートミキサで4分間混練した。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】3.評価 スミスフロー JASS 15M−103「SL材の試験方法」に準じ
てスミスフロー値を測定した。 塑性粘度 東京計器製E形粘度計を用いて0〜50rpmで塑性粘
度を測定した。 仕上げ性 表面にウレタン防水層を形成した900×900×6m
mのスレート板を準備し、このウレタン防水層表面に、
中毛ローラを用いて塗布厚さが1mmとなるように下地
調整材を塗布した。20℃で48時間経過後、下地調整
材層の凹凸の差をノギスで測定し、凹凸の差が0.5m
m未満の場合を○、0.5〜1.0mmを△、1.0m
mを越える場合を×とした。 付着強度 表面にウレタン防水層を形成した/又はアスファルトル
ーフィングを貼り付けた900×900×6mmのスレ
ート板を準備し、このウレタン防水層表面/又はアスフ
ァルトルーフィング表面に、塗布厚さが1mmとなるよ
うに下地調整材を塗布し、20℃、相対湿度65%で1
4日間養生後、「JIS A 6916(仕上塗材用下
地調整塗材)」に準じて付着強度を測定した。なお、一
部の下地調整材については、ブチルゴムシートに対する
付着強度を同様に測定した。
【0035】これらの測定結果を表5,表6に示す。
【0036】
【0037】
【0038】実施行実験 施工から7年経過したウレタン塗膜防水層および施工か
ら10年経過したアスファルトルーフィング表面をデッ
キブラシで清掃後、表2のNo.2および8の下地調整
材をローラにより塗布厚さが1mmとなるように塗布し
た。14日後、「JIS A 6916(仕上塗材用下
地調整塗材)」に準じて、建研式付着試験機を用いて、
付着強度を測定した。なお、施工面積は、それぞれ50
2 で行った。
【0039】結果を表7に示す。
【0040】実施例1〜7は、水溶性ポリアクリルアミ
ド系ポリマーの種類と配合割合を変えて評価を行ったも
のであるが、本発明で規定する0.5重量%水溶液の2
0℃におけるE形粘度計で測定したずり速度10
(S-1)での塑性粘度が50〜160mPa・sで、か
つ、同ずり速度100(S-1)での塑性粘度が15〜5
0mPa・sのものである水溶性ポリアクリルアミド系
ポリマーを使用して、セメント100重量部に対して水
溶性ポリアクリルアミド系ポリマーが0.02〜0.3
0重量部としたセメント系下地調整用組成物では、仕上
げ性が良好であり、かつ、ウレタン、アスファルトおよ
びゴムシートとの付着強度が高かった。
【0041】一方、比較例5〜6に示すように、0.5
重量%水溶液の20℃におけるE形粘度計で測定したず
り速度10(S-1)での塑性粘度が50〜160mPa
・sで、かつ、ずり速度100(S-1)での塑性粘度が
15〜50mPa・s以外の水溶性ポリアクリルアミド
系ポリマーを使用した場合や、比較例7に示すように水
溶性ポリアクリルアミド系以外のポリマーを使用した場
合は、ウレタン、アスファルトおよびゴムシートとの付
着強度が0.4N/mm2 未満であった。
【0042】更に、比較例1、3に示すように、水溶性
ポリアクリルアミド系ポリマーがセメント100重量部
に対して0.02重量部未満では、ウレタンおよびアス
ファルトとの付着強度が0.4N/mm2 未満であっ
た。比較例2、4に示すように、水溶性ポリアクリルア
ミド系ポリマーが0.30重量部を越えるとウレタンお
よびアスファルトの付着強度も低かった。
【0043】実施例8〜11は、細骨材の配合割合を変
えて評価を行ったものであるが、本発明で規定するセメ
ント100重量部に対して細骨材が50〜300重量部
のセメント系下地調整用組成物では、仕上げ性が良好で
あり、かつ、ウレタン、アスファルトおよびゴムシート
との付着強度が高かった。
【0044】一方、比較例8に示すように、細骨材が5
0重量部未満では、ウレタンおよびアスファルトとの付
着強度が0.4N/mm2 未満であった。比較例9に示
すように、細骨材が300重量部を越えると、ウレタン
およびアスファルトとの付着強度が0.4N/mm2
満であった。
【0045】実施例12〜15は、再乳化型粉末樹脂の
配合割合を変えて評価を行ったものであるが、本発明で
規定するセメント100重量部に対して再乳化型粉末樹
脂が15〜40重量部のセメント系下地調整用組成物で
は、仕上げ性が良好であり、かつ、ウレタンおよびアス
ファルトとの付着強度が高かった。
【0046】一方、比較例10、12に示すように、再
乳化型粉末樹脂が15重量部未満では、ウレタンおよび
アスファルトとの付着強度が0.4N/mm2 未満であ
った。また比較例11、13に示すように、再乳化型粉
末樹脂が40重量部を越えると、ウレタンおよびアスフ
ァルトとの付着強度が0.4N/mm2 未満であった。
【0047】実施例16〜19は、再乳化型粉末樹脂の
種類を変えたセメント系下地調整用組成物の評価を行っ
たものであるが、いずれも、仕上げ性が良好であり、か
つ、ウレタン、アスファルトおよびゴムシートとの付着
強度が高かった。
【0048】実施例20〜22は、β−ナフタレンスル
ホン酸系減水剤の添加率を変えたセメント系下地調整用
組成物の評価を行ったものであるが、本発明で規定する
セメント100重量部に対して0.5〜3.5重量部で
は、仕上げ性が良好で、かつ、ウレタンおよびアスファ
ルトとの付着強度が高かった。
【0049】一方、比較例14に示すように、β−ナフ
タレンスルホン酸系減水剤が0.5重量部未満では、ウ
レタンおよびアスファルトとの付着強度が0.4N/m
2未満であった。比較例15に示すように、β−ナフ
タレンスルホン酸系減水剤が3.5重量部を越えるとウ
レタンおよびアスファルトとの付着強度が0.4N/m
2 未満であった。
【0050】実施例23〜24は、メラミン系減水剤を
使用したセメント系下地調整用組成物の評価を行ったも
のであるが、仕上げ性が良好で、かつ、ウレタンおよび
アスファルトとの付着強度が高かった。
【0051】また、表7に示すように、施工から7年経
過したウレタン塗膜防水層と施工から10年経過したア
スファルトルーフィングに対しても付着強度は高かっ
た。
【0052】
【発明の効果】本発明のセメント系下地調整用組成物
は、軟質なアスファルト、ウレタン、ゴムシート等が旧
表面層である場合でも、下地調整材層に剥がれや浮き等
の欠陥が生じない0.4N/mm2 以上の付着強度を有
することができる。また、ローラ施工における作業性、
仕上げ性が良好なものである
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C04B 24:26) 111:72 (56)参考文献 特開 平9−268047(JP,A) 特開 平8−283059(JP,A) 特開 平9−12352(JP,A) 特開 平8−81249(JP,A) 特開 平6−24820(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 28/02 C04B 24:26 C04B 111:72

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント、細骨材、再乳化型粉末樹脂、
    減水剤および水溶性ポリアクリルアミド系ポリマーから
    なるセメント系下地調整用組成物において、 セメント100重量部、細骨材50〜300重量部、再
    乳化型粉末樹脂15〜40重量部、減水剤0.3〜3.
    5重量部および水溶性ポリアクリルアミド系ポリマー
    0.02〜0.30重量部からなり、水溶性ポリアクリ
    ルアミド系ポリマーは、該水溶性ポリアクリルアミド系
    ポリマーの0.5重量%水溶液におけるE形粘度計で測
    定したずり速度10(s-1)での塑性粘度が50〜16
    0mPa・sで、かつ、同ずり速度100(s-1)での
    塑性粘度が15〜50mPa・sのものであることを特
    徴とするセメント系下地調整用組成物。
  2. 【請求項2】 水溶性ポリアクリルアミド系ポリマー
    が、アクリルアミド・2−アクリロイルアミノ−2−メ
    チルプロパンスルホン酸ソーダを主たる繰り返し単位と
    するものである請求項1に記載のセメント系下地調整用
    組成物。
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