JP3029090U - 木工機械用鉋胴 - Google Patents

木工機械用鉋胴

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JP3029090U JP1996002887U JP288796U JP3029090U JP 3029090 U JP3029090 U JP 3029090U JP 1996002887 U JP1996002887 U JP 1996002887U JP 288796 U JP288796 U JP 288796U JP 3029090 U JP3029090 U JP 3029090U
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Abstract

(57)【要約】 【解決すべき課題】切削刃の脱離や破断する虞れがな
く、切削刃の交換に際して、鉋胴を鉋盤から取り外さず
に交換できる木工機械用鉋胴を開示する。 【課題の解決手段】鉋胴本体10の取付溝11中に、切
削刃1と、これを位置決めする裏刃金具2と、断面が楔
形の遠心固定板4とを備え、これら裏刃金具と遠心固定
板が、溝開口14方向にバネで付勢されている鉋胴にお
いて、前記遠心固定板4と第1側壁12との間に、遠心
固定板と摺接するロック片7を鉋胴の半径方向から係脱
自在に挿入固定したことを特徴とする木工機械用鉋胴。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、板材や柱材等を削る鉋盤に関するものであり、特に、鉋胴における 切削用刃物の交換と安全性についての改良に関するものである。
【0002】
【従来技術】
木工機械としての鉋盤は、鉋胴に等角ピッチで複数の切削刃を取り付けて、鉋 胴を回転させて板材等を削り、切削刃が摩耗したり、石粒などで破損したりした ら、刃を取り替える。刃の交換は、切削刃にネジ孔を設けておき鉋胴の溝にネジ 止めするもの、鉋胴を鉋盤から取り外して刃を出し入れして交換するタイプのも の、或いは、鉋胴の刃物取付溝から、該刃物を押圧固定する部材をゆるめて、鉋 胴の半径方向に刃物を出し入れして交換するタイプのものなどがある。
【0003】 例えば、実開平3−20104号公報に記載の考案は、上記の最後のタイプに 属するものであって、以下のような構成を備えている。すなわち、図6に示すよ うに、円筒ドラム状の鉋胴本体100の周面に、適当なピッチ角度で、軸方向に 平行な複数の刃物取付用の溝101を通常は3〜4箇所刻設する。その場合、前 記ピッチ角度は、120〜90度ということになる。これらの溝101、…の各 々には、第1側壁102と、この側壁102に対面し、且つ、鉋胴周面の溝開口 104から溝底部105に向かうにつれて、第1側壁との間隔が拡大するような 傾斜面をなす第2側壁103とが、形成されている。この第2側壁103は、切 削刃110が当接して位置決めされる基準面となっている。
【0004】 溝101中には、第2側壁103に一面で当接する切削刃110と、この切削 刃の裏面に嵌合部として設けられた偏平台形の凹部111に当接して、切削刃を 位置決めする係合部121を備えた裏座金120と、溝開口104に近づくにつ れて、相互間隔が小さくなる一対の対向斜面131、132を持ち、この斜面の 一方132が裏座金120に摺動自在に当接する遠心固定板130とが収納され ている。
【0005】 裏座金120の下端には、板厚方向に突出するように形成された突縁部122 、122が左右方向に突設されており、溝底部105の第2側壁寄りに穿設され た横断面が略T字形の空隙部から成る係止溝106に、前記突縁部を軸方向から 遊挿することにより、半径方向には、抜け出さないように保持されている。この 係止溝106の顎部106aは、突縁部122の上面平坦部122aが当接した とき、切削刃110の刃先112が、所定の位置に位置決めされるように、構成 されている。
【0006】 これら裏座金120の下面と、遠心固定板130の下面には、適宜なピッチ間 隔で、長手方向に沿って、バネ収納孔123、133が穿設されており、その中 に収納されているコイルバネ125、135が、裏座金120と遠心固定板13 0とを、溝開口104に向けて付勢している。従って、突縁部122は、コイル バネ125により、係止溝の上端に位置決めされると共に、裏座金120は、遠 心固定板130の斜面132から押圧力を受け、切削刃110を、第2側壁に押 し付けて固定する。鉋胴が回転すると、遠心力が発生し、遠心固定板による切削 刃の固定力は増大する。
【0007】 このような構成から成る鉋胴は、切削刃110が摩耗してきたら、適宜なジグ を用いて、遠心固定板を溝の底部105に押し付けると、斜面132と裏座金1 20との間に間隙が生じる。この間隙が、台形凹部111の左右幅以上になれば 、台形凹部111から係合部121が離脱でき、切削刃110は、半径方向に抜 去することができる。このとき、裏座金120を離脱方向に付勢し、裏座金の移 動を助けて、切削刃を取出しやすくするために、コイルバネ126が、第2側壁 と裏座金の該第2側壁との当接面に設けたバネ収納孔127との間に介装されて いる。
【0008】
【問題点】 このタイプの鉋胴は、鉋胴の回転に伴い遠心固定板130の質量に比例する遠 心力と、コイルバネ135の付勢力とのが、遠心固定板の斜面132を介して、 裏座金120に、切削刃110の固定押圧力として作用するので、遠心固定板を 薄くして質量を小さくしたり、斜面の勾配を大きくとると、切削刃を押圧固定す る力は、減少する。従って、切削刃110を鉋胴の半径方向に取出自在にするた めには、切削刃110の台形凹部111を浅く作ること(換言すれば、係合部1 21の突出度を小さく設定すること)により、裏座金120が遠心固定板130 側へわずかに移動すれば、切削刃110が抜き出せるように、作らざるを得ない という制限があった。(図7参照)
【0009】 このような条件下において、切削刃の固定を確保するためには、切削刃をでき るだけ薄くすること、及び、押圧固定力を増すために、係合部の面積を拡大し、 かつ、切削刃の抜け出しを防止するために、係合部121が嵌入する凹部111 の形状を鋭角に近い隅角部110aを持つ台形にしている。しかしながら、刃先 110bに繰り返しかかる荷重に対して発生する応力は、この隅角部110aに 集中するので、それに基づく金属疲労により、隅角部110aを基端とする亀裂 118が発生しやすくなり、削り作業中に、刃が割れて一部が飛散する恐れがあ った。
【0010】 更に、鉋胴には、発生した切り粉が付着しやすく、切削刃を交換する際には、 十分に注意しないと、切り粉が切削刃や裏座金、或いは遠心固定板に付着して、 これらの部材の密着を阻害する恐れがあり、又、これら部材の表面に発生する錆 びやコイルバネ127、135のへたり等により、切削刃に十分な押圧力が加わ らないため、切削刃の固定状態が損なわれて、切削刃が異常に振動して、所定の 位置から変位したり、ついには、脱離してしまう虞れがあった。
【0011】
【考案が解決する課題】
本考案の第1の目的は、切削刃が破断する虞れのない木工機械用鉋胴を開示す ることにある。 本考案の第2の目的は、長尺の切削刃の交換に際して、鉋胴を鉋盤から取り外 すことなく、容易に交換でき、しかも、切削刃の離脱の虞れが全くない安全な鉋 胴を開示することにある。
【0012】
【課題の解決手段】
本考案の第一の要旨は、鉋胴本体の周面に軸方向に平行に刻設された複数の溝 を有し、前記溝の各々には、第1側壁と、該第1側壁に対面し且つ前記周面の溝 開口から溝底部に向かうに従って第1側壁との間隔が拡大する傾斜面をなし切削 刃が当接して固定される第2側壁とを有し、該溝中には、前記第2側壁に表側で 当接し裏側に嵌合部を備えた前記切削刃と、該切削刃の裏側に圧接し前記嵌合部 への係合部を備え前記切削刃を位置決めする裏刃金具と、前記溝開口に近接する につれて、相互間隔が小さくなる一対の対向斜面を持ち、該斜面の一方が前記裏 刃金具に摺接する遠心固定板とを備え、前記裏刃金具の下端において板厚方向に 突出するように形成された突縁部が、溝底部に穿設され横断面が略T字形の空隙 部から成る係止溝に遊挿されて保持されるとともに、前記裏刃金具のみか又は裏 刃金具と遠心固定板の双方が、溝開口方向に向けてバネにより付勢されている構 成を有する鉋胴において、前記遠心固定板と第1側壁との間隙を充填するように 、該遠心固定板と摺接するロック片を鉋胴の半径方向から係脱自在に挿入固定し たことを特徴とする木工機械用鉋胴にある。
【0013】 上記第一要旨にかかる鉋胴は、遠心固定板を鉋胴の中心方向に押し込んで、ロ ック片の該遠心固定板による固定を解除し、ロック片を半径方向に外すことによ り、切削刃とこれを押える裏刃金具(前記裏座金120に相当する)との間に、 所望の間隙を作ることができるので、嵌合部と係合部との分離に要する幅を、自 由に設定することができ、従って、切削刃の厚さを十分にとり、嵌合部と係合部 との係脱に要する裏刃金具の移動幅を大きくして安全性を高めることや、係合部 や嵌合部の形状を自由に設定して、切削刃が破損しにくい構造とする事ができる 。特に、上記嵌合部と係合部との離脱に要する間隔を、遠心固定板の移動によっ てできる透き間の最大限より小さくしておけば、ロック片が外れない限り、遠心 固定板の位置にかかわりなく切削刃の離脱は不可能で、従来の遠心固定板130 の移動によって切削刃110の着脱を行う構造に比べて、安全性が極めて高い。
【0014】 ロック片を鉋胴へ係脱自在に固定する構造としては、ロック片の両端に所定の 長さの段部を設け、鉋胴の両端に形成した固定溝に前記段部を挿入して係止する 構造を例示することができる。更に、ロック片付近の鉋胴に一端が開口し他端が 第1側壁に開口する雌ネジ孔に、固定ネジが該雌ネジ孔に内蔵状態で螺合してお り、該固定ネジを締め付けることにより、ロック片の第1側壁との当接面を押圧 固定すれば、ロック片の鉋胴への固定は、完全になる。
【0015】 本考案の第二の要旨は、前記第一要旨において規定された鉋胴において、切削 刃の嵌合部が、断面形状が略半円形をなす溝により構成されており、裏刃金具の 側面に形成されている断面が半円形の突条が係合部として嵌入することにより、 切削刃が位置決めされている木工機械用鉋胴にある。
【0016】 このような構成により、従来の切削刃に生じがちであった隅角部の存在による 亀裂の発生が未然に防止され、繰り返し荷重に基づく疲労限度が向上し、安全で 丈夫な切削刃となる。このような嵌合部をもつ切削刃を採用できるのは、ロック 片の存在により、十分な厚みをもつ切削刃を用いることができること、及び、切 削刃と裏刃金具との係脱に必要な間隙を自由な幅に設定できることによる。 尚、裏刃金具の下端付近を中心とする揺動を容易にするには、突縁の横断面形 状を、係止溝の顎部に当接する上面に平坦部を設け、下面を湾曲部として構成す ればよい。
【0017】
【考案の実施形態】
図1〜4は、本考案の好ましいい一実施形態を示すものである。円筒ドラム状 の鉋胴本体10の周面に、ピッチ角度が120度をなすように、軸方向に平行な 複数の刃物取付溝11が、3箇所に刻設されている。取付溝の数は、3〜4個が 適当であるがそれ以上でも差し支えない。これらの取付溝11、11、…の各々 には、第1側壁12と、この側壁12に対面し、且つ、鉋胴本体10の周面に形 成された溝開口14、…から溝底部15に向かうにつれて、第1側壁12との間 隔が拡大するような傾斜面をなす第2側壁13とが設けられている。この第2側 壁13は、切削刃1の表側の面1aが当接して位置決めされる基準面をなす。
【0018】 取付溝11中には、第2側壁13に表側の面1aで当接する切削刃1が収納さ れている。この切削刃の裏面1bには、断面が半円形の凹条から成る嵌合部1c が設けられている。切削刃1の裏面に、裏刃金具2が、その上半部において密接 している。裏刃金具2は、下半部の板厚が上半部のそれより1段薄く作られた板 体で、その下端部は、断面が全体として半月状をなすように、板厚方向に向かっ て左右に突縁部3、3が形成されている。この断面半月状の下端部は、溝底部に 横断面形状が略T字形若しくは、前記下端部より一回り大きな半月形をなすよう に、鉋胴本体の軸方向に沿って穿設された係止溝16中に収納されている。係止 溝の形状は、必ずしも半月形である必要はなく、図5における係止溝106のよ うに、長方形でもよい。
【0019】 裏刃金具2の切削刃1との対向面には、嵌合部1cに嵌入して切削刃1を係止 するための、横断面が半円形をなす突条から成る係合部2aが設けられており、 この係合部2aと、突縁部3の上面平坦部が係止溝16の顎部16aに当接する ことにより、切削刃1の刃先1dの位置が、正確にかつ1義的に定められている 。裏刃金具2の上半部に隣接して、軸方向に沿って左右に一対の対向する斜面4 a,bをもつ金属片から成る遠心固定板4が収納されている。これら両斜面4a ,bは、溝開口14に近づくにつれて、相互距離が小さくなる楔形断面を備えて いる。
【0020】 この遠心固定板4と裏刃金具2との底面には、バネ取付座3c、4cとして、 底面の複数箇所から溝開口に向かって穿設したバネ収納孔が設けられており、こ のバネ取付座3c、4cに一半が挿入されている圧縮コイルバネ5、6により、 裏刃金具2は、その平坦部3aが係止溝16の顎部16aに当接せしめられて位 置決めされ、又、遠心固定板4は、溝開口14に向けて付勢されている。
【0021】 以上に述べた構成は、切削刃の形状とこれを係止する裏刃金具2の係合部2a の形状を除けば、図6によって説明した従来技術の内容と本質的な相違はない。 本願考案にかかる鉋胴の特徴は、この遠心固定板4と第1側壁12との間に、ロ ック片7が、鉋胴の半径方向から着脱自在な構成において、取り付けられている 点にある。
【0022】 ロック片7は、図3に示すように、一側の底部が舳先状に若干傾斜する斜面7 aを持ち、上部両端付近には、中央部付近より一段低い段部7b、7cが設けら れている金属片から成り、一側の側面7dは第1側壁に当接し、他側の側面7e は、遠心固定板4の傾斜面4bに摺動自在に当接している。ロック片7を装着す べき間隙の両端に位置する鉋胴には、ロック片の段部7b、7cが嵌入可能な横 穴状の固定溝17b、17cが形成されている。この固定溝17b,cは、ロッ ク片の段部と中央部付近との段差に等しい厚さだけ、鉋胴本体10の周面10a (図5参照)から中心軸方向に向けて隔たった位置に、穿設されている。
【0023】 図3において、左右段部のうち、任意の一方の段部7bは、他側の段部7cよ り、左右方向に長くなるように、設定されている。固定溝17b,cは、又、遠 心固定板4の両端付近に対面する位置にも開口を有している。又、遠心固定板4 は、その両端付近において、両固定溝とその上部の壁面(固定溝17b,cと鉋 胴本体周面10aとの間の壁面10b)に対面する部分が、板厚方向に若干の幅 だけ切欠部4d,eとして、削除されている。これは、ロック片7を取り外した とき、ロック片を取り除いてできる空隙側に遠心固定板4を傾斜させて、該空隙 に進入させるときに、更には、取付溝の掃除、部品交換や点検等の為に半径方向 に該遠心固定板を取り出すときに、前記壁面10bが、遠心固定板の前記空隙へ の進入や半径方向への離脱を干渉して、その操作が妨げられることがないように するための配慮である。
【0024】 8は、長い方の段部7bの中央部寄りにネジ8a、ネジ孔8b、7fにより、 固定可能なスペーサーであり、後記するように、ロック片の離脱を防止する。同 様に、9は、ロック片付近の鉋胴本体に一端が開口し、他端が、第1側壁12に 開口している雌ネジ孔で、この雌ネジ孔9中には、固定ネジ9aが螺着している 。7gは、ロック片を着脱操作する際の便に使用するフックを、挿入するための 操作穴である。
【0025】
【作用】
このような構成から成る本願鉋胴は、裏刃金具2を鉋胴本体の軸方向から装着 し、半径方向から切削刃1、遠心固定板4を取付溝11内の所定の位置に収め、 更に、遠心固定板4をバネ5に抗して若干押し下げた状態において、遠心固定板 と第1側壁12との間に、ロック片7を取り付ける。ロック片の取付方法は、先 ず、段部7bを固定溝17bに挿入する。このとき、斜面7aが形成されている ので、段部7cの底面が固定溝17c付近の周面に当たって挿入が邪魔されるこ とがない。
【0026】 段部7bを固定溝17bに一杯まで挿入すると、段部7cの右端は、丁度、固 定溝17cに対面する状態となる。ここで、ロック片7をスライドさせて段部7 cを固定溝17c中に収めれば、ロック片の半径方向への離脱は不可能となる。 ロック片7をこの状態で固定するために、固定ネジ9a、9aを締め付け、更に 、念入りにするときは、ロック片の固定溝7c側へのスライド操作により、段部 7bの固定溝17bから露出した部分に、スペーサー8をネジ留めすれば、ロッ ク片の固定は完璧となる。
【0027】 切削刃1の取り出しは、上記と逆の操作で、スペーサー8を取り外し、固定ネ ジ9aをゆるめ、遠心固定板を下方に押してロック片への遠心固定板の押圧を解 除し、半径方向にロック片を取り外す。すると、遠心固定板は、第1側壁側に移 動でき、それに伴い裏刃金具2は、半月形をなす下端部を中心に第1側壁側へ大 きく傾けることができ、切削刃1の嵌合部1cから裏刃金具側の係合部2aが容 易に離脱できる。これにより、切削刃1は、半径方向への取出が可能となり、反 転して未使用の刃を露出して取り付けるか、或いは、他の切削刃に交換する。
【0028】
【効果】
従来の鉋胴は、切削刃の固定力の源泉となるべき遠心固定板130を、移動さ せることにより、間隙を生じさせて、裏座金(裏刃金具)の係合部121と切削 刃との固定を解除する構成であったため、遠心固定板に所定の固定力を発揮させ るためには、設定することのできる間隙の幅が自ずから限定されてしまい、従っ て、切削刃を十分に厚い構成とすることや、裏座金の係合部の深さを大きくとる ことが困難であった。
【0029】 それに対して、本願鉋胴の場合、遠心固定板は、固定力の発揮にのみその役割 が定められており、切削刃の着脱に必要な間隙は、ロック片の着脱構成により自 由に設定できることにより、切削刃との係合部を、一方が他方に深く入り込んだ 形状とすることが自在で、亀裂の原因となる隅角部を持たないアール面で係合部 を形成することができる。又、遠心固定板の移動により生じる間隙の幅よりも、 裏刃金具から切削刃が離脱するのに要する幅を十分大きく設定しておけば、コイ ルバネのヘタリや折損或いは錆び付き等の原因で、遠心固定板が本来の正しい位 置にいなくても、切削刃が外れて飛散することがなく、安全性の点でも優れてい る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる実施形態を示す部分断面説明図
である。
【図2】図1の要部を拡大して示す断面説明図である。
【図3】ロック片の一例を示す斜視図である。
【図4】図1の鉋胴を平面方向からみた一部省略説明図
である。
【図5】図4のA−A断面説明図である。
【図6】従来技術の一例を示す説明図である。
【図7】図6の切削刃を拡大して示す一部省略説明図で
ある。
【符号の説明】
1 切削刃 2 裏刃金具 2a 係合部 4 遠心固定板 7 ロック片 9 雌ネジ孔 9a 固定ネジ 10 鉋胴本体 11 取付溝 14 溝開口

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉋胴本体の周面に軸方向に平行に刻設され
    た複数の溝を有し、前記溝の各々には、第1側壁と、該
    第1側壁に対面し且つ前記周面の溝開口から溝底部に向
    かうに従って第1側壁との間隔が拡大する傾斜面をなし
    切削刃が当接して固定される第2側壁とを有し、該溝中
    には、前記第2側壁に表側で当接し裏側に嵌合部を備え
    た前記切削刃と、該切削刃の裏側に圧接し前記嵌合部へ
    の係合部を備えて該切削刃を位置決めする裏刃金具と、
    前記溝開口に近接するにつれて、相互間隔が小さくなる
    一対の対向斜面を持ち、該斜面の一方が前記裏刃金具に
    摺接する遠心固定板とを備え、前記裏刃金具の下端にお
    いて板厚方向に突出するように形成された突縁部が、溝
    底部に穿設され横断面が略T字形の空隙部から成る係止
    溝に遊挿されて保持されるとともに、前記裏刃金具のみ
    か又は裏刃金具と遠心固定板の双方が、溝開口方向に向
    けてバネにより付勢されている構成を有する鉋胴におい
    て、前記遠心固定板と第1側壁との間隙を充填するよう
    に、該遠心固定板と摺接するロック片を鉋胴の半径方向
    から係脱自在に挿入固定したことを特徴とする木工機械
    用鉋胴。
  2. 【請求項2】嵌合部から係合部が離脱するのに要する裏
    刃金具の移動量が、遠心固定板を移動することにより裏
    刃金具との間に生じる間隙の最大限より、大きくなるよ
    うに設定されている請求項1の木工機械用鉋胴。
  3. 【請求項3】ロック片の両端に所定の長さの段部が設け
    られており、鉋胴の両端に形成された固定溝に前記段部
    が挿入されて係止されることにより、ロック片が鉋胴側
    に係脱自在に固定されている請求項1又は2の木工機械
    用鉋胴。
  4. 【請求項4】ロック片付近の鉋胴に一端が開口し他端が
    第1側壁に開口する雌ネジ孔に、固定ネジが該雌ネジ孔
    に内蔵状態で螺合しており、該固定ネジを締め付けるこ
    とにより、ロック片の第1側壁との当接面が押圧固定さ
    れるように構成されている請求項1〜3の何れかに記載
    の木工機械用鉋胴。
  5. 【請求項5】切削刃の嵌合部が、断面形状が略半円形を
    なす溝により構成されており、裏刃金具の側面に形成さ
    れている突条が係合部として嵌入することにより、切削
    刃が位置決めされている請求項1〜4のいずれかに記載
    の木工機械用鉋胴。
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