JP3023013B2 - ケースの組立構造 - Google Patents

ケースの組立構造

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JP3023013B2
JP3023013B2 JP3167116A JP16711691A JP3023013B2 JP 3023013 B2 JP3023013 B2 JP 3023013B2 JP 3167116 A JP3167116 A JP 3167116A JP 16711691 A JP16711691 A JP 16711691A JP 3023013 B2 JP3023013 B2 JP 3023013B2
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    • G11B33/12Disposition of constructional parts in the apparatus, e.g. of power supply, of modules
    • G11B33/121Disposition of constructional parts in the apparatus, e.g. of power supply, of modules the apparatus comprising a single recording/reproducing device
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B33/00Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
    • G11B33/02Cabinets; Cases; Stands; Disposition of apparatus therein or thereon
    • G11B33/022Cases

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  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコンパクトディ
スク(以下CDという)オートチェンジャーの外ケース
のように、内部に機器本体を収納するケースの組立構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車載用の音響機器は、走行時の
振動による影響を低減するため、機器本体をスプリング
やダンパーを介してケース内に懸垂した状態で収納する
などの防振対策を施している。
【0003】この様な防振対策を施した車載用の音響機
器に用いられているケースの組立構造について、CDオ
ートチェンジャーを例として説明する。CDオートチェ
ンジャーは、複数枚のCDを一括して収納したマガジン
をオートチェンジャー内部に挿入し、本体内部でCDを
自在に掛け替えて再生するもので、外部振動が加わると
CDの音飛び現象が生じたり、機器本体の損傷を招くこ
とから、ケースと機器本体との間の防振対策に十分な注
意が払われている。
【0004】ところで、機器本体をケース内において防
振状態に懸垂して支持する場合、一般には、機器本体と
ケースとを直接ダンパーやスプリングで連結することは
せず、ケースとは別に用意した支持部材に対して機器本
体をダンパーやスプリングで支持し、これをケース内部
に固定する。すなわち、ケースを箱状に組立てると同時
にダンパーやスプリングの取り付けを行うと、幾つもの
作業が同時に要求されるためラインによる分業が困難で
ある、ケースと機器本体との狭い隙間でのダンパーやス
プリングの取付作業が要求されるために作業が難しい、
ケースの組立途中でダンパーやスプリングが外れてしま
う恐れもある、などの不都合が生じる。そこで、通常
は、機器本体をダンパーなどを介して支持部材に取付け
ておき、この支持部材をケースに固定しながら、ケース
の組立を行うことで、ケースの組立とスプリングの装着
などの細かい作業とを別に行えるようにしている。
【0005】上記のような支持部材を使用したケースの
組立構造として従来から知られているものの一例を、図
16に示す。図において、1はCDオートチェンジャー
の機器本体で、これにはCDの再生装置、マガジンの収
納部、CDの掛け替え機構などが含まれている。この機
器本体1は、その左右両側面に配置されたサイドパネル
2に対して、ダンパー及びスプリングを介して懸垂され
た状態で支持され、更にこれらの機器本体1とその支持
部材2がケース内に収納されている。このケースは、機
器本体1の底部を覆うロアケース4、前面を覆うフロン
トパネル5、上部及び左右の側面を覆うアッパーケース
6、背後を覆うリアカバー7から構成される。
【0006】機器本体1の両側面には、それぞれ前後2
つのダンパ1aと、それらの中間部に爪1bが設けられ
ている。これらのダンパ1aは走行時の振動を吸収する
ために設けられたもので、リング状の波形の凹凸部を有
するゴム製の部材からなり、その中央部に挿入孔が設け
られている。一方、爪1bは、機器本体1の自重をキャ
ンセルするためのスプリング3の一端を掛けるためのも
のである。
【0007】支持部材2には、前記機器本体1と対向す
る面に、前記ダンパ1aの中央の挿入孔に嵌合するピン
2aと、懸垂用スプリング3の他端を掛けるための爪2
bが設けられている。また、支持部材2の四隅には、ア
ッパーケース固定用のねじ孔2gが形成され、また、前
端部中央にはフロントパネル固定用のねじ孔2hが形成
されている。支持部材2は、その底辺及び後端部が内側
に折り曲げられて屈曲部2c,2dが形成されている。
そして、屈曲部2cの両端にはロアケース固定用のねじ
孔2eが形成され、一方、屈曲部2dの上下端部にはリ
アカバー固定用のねじ孔2iが形成されている。
【0008】ロアケース4には、前記支持部材のねじ孔
2eに対応する位置に、ねじ孔4aが形成されている。
フロントパネル5の両側部には、前記支持部材のねじ孔
2hに対応する位置に、ねじ孔5bが形成されている。
アッパーケース6の側面には、前記支持部材のねじ孔2
gに対応する位置に、ねじ孔6bが形成されている。リ
アカバー7には、前記支持部材のねじ孔2iに対応する
位置に、ねじ孔7bが形成されている。
【0009】この様な構成を有する従来のケースの組立
構造においては、以下に述べる様にしてケースが組立て
られる。即ち、支持部材2に設けられたピン2aを機器
本体のダンパ1aの中央の孔に嵌合させ、また、機器本
体1に設けられた爪1bと支持部材2に形成された爪2
bにスプリング3を掛けることにより、機器本体1を左
右の支持部材2,2の間に自由度をもって支持する。
【0010】次いで、機器本体1を挟持した支持部材2
をロアケース4の上に配置し、支持部材のねじ孔2eと
ロアケース4のねじ孔4aにねじ2fを貫通させて、支
持部材2をロアケース4に固定する。この状態でフロン
トパネル5を前方よりあてがい、支持部材のねじ孔2h
とフロントパネル5のねじ孔5bにねじ5aを貫通させ
て、フロントパネル5を支持部材2に固定する。その
後、アッパーケース6を上方よりかぶせ、支持部材のね
じ孔2gとアッパーケース6のねじ孔6bにねじ6aを
貫通させて、アッパーケース6を支持部材2に固定す
る。最後に、リアカバー7を後方よりあてがい、支持部
材のねじ孔2iとリアカバー7のねじ孔7bにねじ7a
を貫通させて、リアカバー7を支持部材2に固定する。
【0011】このように、図16の従来技術では、機器
本体1と支持部材2との取付作業とケースを組立ながら
これらをケース内に組込む作業とが、別工程で行えるの
で組立作業性に優れると共に、機器の保守点検時にケー
スを開いてもスプリングやダンパーなどがケースの開放
と同時に外れてばらばらになることもない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様な従来のケースの組立構造には、以下に述べる様な解
決すべき課題があった。即ち、ケースを構成する各部材
を互いに固定する手段として、多数のねじを使用してい
るため、部材点数が非常に多く、取付工程も煩雑であっ
た。また、ねじの緩み、脱落といったトラブルも発生し
やすく、優れた精度を要求される機器本体を収納するケ
ースとしては、その安定性にも問題があった。
【0013】さらに、上記の様な組立作業においては、
一般にエアードライバー等が用いられることが多く、こ
れらは上方から吊り下げられていることが多い。そのた
め、ねじ止め作業に当たっては、各ねじ止め部が上面に
くるように、適宜組立途中の製品を置き直す必要があっ
た。即ち、それぞれ異なる方向の締付けに対して、必ず
上から下への締付けとなるように、製品を置き替えなけ
ればならなかった。しかしながら、生産途中の製品は、
重要な機器本体部分がむきだし状態にあるとか、組込み
中の部品がある等、その取扱いは非常にむずかしく、こ
のような置き換え作業にともない組立途中の製品の一部
が脱落したり、変形するといった問題が生じていた。ま
た、ねじ止め作業は、置き換えた製品の位置決めやねじ
挿入を円滑にするための治具を必要とし、そのため組立
作業に長時間を要し、作業効率の向上も図れなかった。
【0014】また、ねじ止め作業時のミスや使用時にお
ける振動による緩みで、ねじがケース内部に脱落する恐
れもあり、そのような場合には、振動等によって機器本
体と接触して、回路部分の短絡や防振機能の損傷を招
き、二次的な故障の原因ともなる恐れがあった。
【0015】本発明は、上記の様な従来技術の欠点を解
消するために提案されたもので、その目的は、組立作業
が容易で、機器本体に対する保護機能に優れた信頼性の
高いケースの組立構造を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するために、本発明においては、機器本体とこれを支持
する支持部材と、これらの底部を覆うロアケース及び上
部を覆うアッパーケースを備えたケースの組立構造にお
いて、機器本体が支持部材に対してロアケース及びアッ
パーケースを介することなく支持され、前記ロアケース
と支持部材とには、支持部材の少なくとも一方向の位置
決めと、支持部材をロアケースに対して単独で係止する
ことのできる係合手段が設けられ、前記アッパーケース
とロアケースには、両者を固定する係止手段が設けら
れ、前記アッパーケースと支持部材とには、支持部材の
少なくとも一方向の位置決めを行う係合手段が設けられ
ている。
【0017】
【作用】上記の様な構成を有する本発明のケースの組立
構造においては、支持部材、ロアケース、アッパーケー
スのいずれもがねじ止めを使用しない係合手段によって
係止されている。また、ロアケースやアッパーケース
が、支持部材の位置決めのための係止手段を持つため、
ねじ止めを使用しなくても、ケース内部での支持部材の
正確な位置決めが可能である。さらに、機器本体は支持
部材に単独で支持され、機器本体を支持した支持部材は
ロアケースに対して単独で係止されるので、両者の組立
ラインを別々にしても良いとか、ケースに対して直接機
器本体を取付けるような困難さがない利点もある。
【0018】
【実施例】(1)代表的な実施例 以下、本発明の一実施例を図1乃至図15に基づいて具
体的に説明する。なお、図16に示した従来型と同一の
部材には同一の符号を付して、説明は省略する。
【0019】本実施例においては、図1に示した様に、
ケースに収納される機器本体1の構成は従来と同様であ
り、機器本体1の両側面には、機器本体1を防振手段を
介して支持する左右一対の支持部材10が設けられい
る。また、これらを収納するケースは、ケース下部を構
成するため上面が開口した箱状のロアケース11、ケー
ス上部を構成するために下面が開口した箱状のアッパー
ケース12及びケース前面を構成するフロントパネル1
3とから構成されている。
【0020】前記支持部材10には、前記機器本体1と
対向する面に、前記ダンパ1aの中央の孔に嵌合するピ
ン10aと、スプリング3を掛ける爪10bが、従来と
同様に所定の位置に設けられている。支持部材10の略
中央部には、ロアケース11に設けられた爪11bと係
合する台形の孔10cが形成されている。支持部材10
の四周には、機器本体側に突出する屈曲部10d〜10
gがそれぞれ形成されている。
【0021】これらの屈曲部の内、支持部材の底辺に形
成された第1の屈曲部10dの先端部には、ロアケース
11の底面に形成された爪11aと係合する切欠き10
hが形成されている。支持部材の上辺に形成された第2
の屈曲部10eは、ケース組立完了時に、前記アッパー
ケース12の内面に当接する。支持部材の後端部に形成
された第3の屈曲部10fは、ロアケース11及びアッ
パーケース12の背面に当接し、屈曲部10fと10e
の中間部分は、アッパーケースに設けられたテーパー部
を有する爪12eと係合する。支持部材の前端部に形成
された第4の屈曲部10gは、その一部が上下2つの爪
状の突起部10i,10jとされ、ここに前記フロント
パネル13がねじ止めされる。
【0022】前記ロアケース11の底面左右には、支持
部材10に形成された切欠き10hと係合する爪11a
が、上方に突出するように形成されている。なお、図2
及び図3は、前記切欠き10hと爪11aの係合状態を
示したものである。ロアケース11の左右側面の上縁に
は、支持部材10の略中央部に形成された台形の孔10
cに係合する爪11bが形成されている。この爪11b
は、図5に示した様に、その基部が支持部材10の厚み
だけ機器本体側に折り曲げられて形成されている。な
お、図4及び図5は、前記台形の孔10cと爪11bの
係合状態を示したものである。
【0023】ロアケース11の背面部の上縁には、上方
に突出する左右一対の係合突起11cが形成され、その
略中央部には後方に突出する爪11dが形成されてい
る。また、ロアケース11の背面部の中央には、角孔1
1eが形成されており、この係合突起11c、爪11d
及び角孔11eが、アッパーケース12との連結部とな
っている。
【0024】ロアケース11の左右側面のフロントパネ
ル側上端部には、基部に角孔11fを有する爪11gが
上方に突出するように形成され、アッパーケース12と
の係止部となっている。さらに、ロアケース11の前面
は、フロントパネル13に形成されたマガジン挿入口に
対応する部位が切り欠かれ、また、左右両端部には、フ
ロントパネル13とねじ止めされる爪11hが形成され
ている。なお、この爪11hは、その基部が所定の長さ
だけ曲げ起こされて形成され、前記支持部材10の爪1
0jと係合する。
【0025】前記アッパーケース12の背面部の下縁中
央には、下方に突出する係合突起12aが形成され、そ
の略中央部には後方に突出する爪12bが形成されてい
る。この爪12bは、前記ロアケース11の背面部の中
央に形成された角孔11eに嵌合するものである。ま
た、前記係合突起12aの左右の所定の位置には、角孔
12cが形成されており、この角孔12cとロアケース
11の係合突起11cに形成された爪11dとが係合す
る。
【0026】アッパーケース12の背面部の左右両端に
は、曲げ部分を補強するための補強部材12dが取付け
られ、その上端部には前方に突出するように爪12eが
設けられている。この爪12eには、図6及び図7に示
した様に、テーパー部12fが形成され、このテーパー
部12fとアッパーケース12の側面との間には、前記
支持部材10の板厚tだけ間隙が設けられている。
お、図7は、図6における爪12eのすぐ上の部分を水
平方向に切った断面図である。
【0027】アッパーケース12の左右側面のフロント
パネル側下端部には、内側に突出する爪12gが形成さ
れ、前記ロアケース11に形成された角孔11fに嵌合
するように構成されている。さらに、アッパーケース1
2の前面は、フロントパネル13に形成されたマガジン
挿入口に対応する部位が切り欠かれ、また、左右両端部
には、フロントパネル13とねじ止めされる爪12hが
設けられている。なお、この爪12hは、ロアケース1
1の前面に形成された爪11hと同様に、その基部が所
定の長さだけ曲げ起こされて形成され、前記支持部材1
0の爪10iと係合する。
【0028】この様な構成を有する本実施例のケースの
組立構造は、以下に述べる様に作用する。即ち、支持部
材10に設けられたピン10aを機器本体のダンパ1a
の中央の挿入孔に嵌合させ、また、機器本体1に設けら
れた爪1bと支持部材10に形成された爪10bにスプ
リング3を掛けることにより、機器本体1が左右両側面
より支持部材10によって自由度をもって支持される。
【0029】次いで、機器本体1を挟持した支持部材1
0をロアケース11に組み込む。即ち、支持部材10の
底辺に形成された第1の屈曲部10dの先端部に設けら
れた切欠き10hが、ロアケース1の底面に形成された
爪11aと係合するように(図2)、また、支持部材1
0に形成された台形の孔10cに、ロアケース11に設
けられた爪11bが係合するように(図4)、支持部材
10をロアケース11に組み込む。これにより、ロアケ
ース11の底面に形成された爪11aによって、支持部
材10の第1の屈曲部10dの先端部を係止することが
できるので、支持部材10の下端部が内側にずれるのを
防止できる。また、支持部材10に形成された台形の孔
10cに、ロアケース11に設けられた爪11bを係合
させることにより、支持部材10の上部が内側にずれる
のを防止できる。
【0030】次に、機器本体1及び支持部材10の上方
よりアッパーケース12を組み込む。即ち、図8及び図
9に示した様に、アッパーケース12の背面下端部をロ
アケース11の背面上端部と接合させ、アッパーケース
12の係合突起12a、爪12b及び角孔12cと、ロ
アケース11の係合突起11c、爪11d及び角孔11
eとを互いに係合させる。すると、両係合突起11c,
12aの凹凸形状が互いに噛み合い、アッパーケース1
2とロアケース11の左右方向の位置決めがなされる。
【0031】この状態で、アッパーケース12とロアケ
ース11を閉じる方向に動かすと、図8に示した様に、
両端面の合わせ部が仮想ヒンジ部として作用し、両者が
閉じられた状態においては、図10及び図11に示した
様に、両者に設けられた爪と角孔とが互いに嵌合する。
これにより、アッパーケース12とロアケース11と
は、上下方向の引っ張り力に対して確実に固定される。
【0032】この時、アッパーケース12とロアケース
11を閉じる方向に動かすと、アッパーケース12の背
面部に設けられたテーパー部12fを有する爪12e
が、支持部材10の後端部と係合する。即ち、支持部材
10が内側に多少倒れ込んでいる場合であっても、爪1
2eに形成されたテーパー部12fにガイドされて、支
持部材10は所定の位置に引き起こされ、テーパー部1
2fの基部とアッパーケース12の側面との間に形成さ
れた間隙に支持部材10が嵌合することによって、支持
部材の後端上部の内側へのずれが防止される。
【0033】さらに、上記の様にアッパーケース12と
ロアケース11を閉じる方向に動かすと、その最終段階
において、アッパーケース12前面の左右両端部に設け
られた爪12hと支持部材10の爪10iが、図12及
び図13に示した様に係合する。これにより、アッパー
ケースの爪12hの屈曲部によって爪10iが係止され
るため、支持部材10の前端上部の内側へのずれが防止
される。また、図14に示した様に、ロアケース11の
左右側面のフロントパネル側上端部に設けられた爪11
gの角孔11fに、アッパーケース12に設けられた爪
12gが嵌合し、両者は完全に閉じられる。
【0034】最後に、前方よりフロントパネル13をあ
てがい、四隅に形成されたねじ孔13aにねじ13bを
挿入し、フロントパネル13と支持部材10をアッパー
ケース12又はロアケース11の孔を介してねじ止めす
ることにより、ケースの組立作業が完了する。図15
は、ケース組立完了後の状態を示した断面図である。
【0035】なお、上記の様にして組み立てたケースを
開く場合には、フロントパネル13を取り外した状態
で、アッパーケース12の両側面あるいは爪12gの近
傍に、例えばマイナスのドライバー等を差し込んで、ア
ッパーケースの爪12gとロアケース11の角孔11f
との係合をはずせば良い。
【0036】この様に、本実施例によれば、支持部材1
0は、ロアケース11及びアッパーケース12との各種
の係合によって、機器本体側への倒れ込みを防止され、
また、定位置への固定がなされる。また、アッパーケー
ス12とロアケース11とが完全に閉じられると、支持
部材10の上面10eをアッパーケース12の天面が押
さえる形となるため、支持部材10はケース内において
上下方向に移動できず、安定した状態で支持される。
【0037】特に、本発明では、機器本体1と支持部材
10、支持部材10とロアケース11、ロアケース11
とアッパーケース12というように、各部材を順次組み
立てて行くことができ、しかも、どの組立作業が終了し
た段階で作業を中断しても各部の組立状態が保持される
ので、組立作業のライン化が極めて有利である。また、
次工程の組立動作が、前工程で組付けた部材の正確な位
置決めを行っているので、前工程の作業で精密度がさほ
ど要求されることがなく、組立作業が容易である。例え
ば、機器本体1と支持部材10の組付け時に両者の間隔
(幅方向の寸法)に多少の誤差があっても、ロアケース
11の組付け時に支持部材10の位置決めがなされる。
また、ロアケース11と支持部材10の組付け時に、両
者間の前後方向の位置や、支持部材10上部の幅方向の
位置がルーズであっても、アッパーケース12の組付け
時にこれが正確に位置決めされる。
【0038】さらに、本発明は、従来の様に多数のねじ
を用いた固定方法ではないので、組立工程が大幅に簡略
化され、組立作業時における部品の脱落といった問題点
も解決される。また、使用されるねじはフロントパネル
に取付けられる4本のみであり、締め付け方向も同方向
であるため、ねじ止め作業時に製品を置き替える必要も
ない。また、ねじのゆるみ、脱落といったトラブルの発
生も防止することができ、前記二次的な故障の原因とな
ることもない。
【0039】(2)他の実施例 本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、支
持部材とロアケースあるいはアッパーケースとの係合部
の形状、設置位置等は適宜選定することができる。要す
るに本発明は、アッパーケースとロアケースとを係合手
段のみで組立る途中で、同様に係合手段のみでケース内
部に支持部材を固定し、しかもアッパーケースとロアケ
ースとの組立がそのまま支持部材の位置決めを行うこと
を特徴としている。従って、ロアケース上に支持部材を
前後方向の位置決めのみを行うような係合手段で固定
し、アッパーケースに支持部材の幅方向の位置決めを行
うような係合手段を設けても良い。
【0040】また、本発明は、アッパーケースが支持部
材の少なくとも一方向の位置決めを行った状態で、アッ
パーケースと支持部材との組立が分解することがないこ
とを前提としており、従って、アッパーケースとロアケ
ースの両方が支持部材を支持していないと、支持部材が
倒れたり、支持部材の一方向の位置決めさえできないも
のとは、明確に区別される。
【0041】このようなことから、本発明では、フロン
トパネルは必ずしも必要なものではなく、アッパーケー
スとロアケースとの仮想ヒンジ構造も不可欠なものでは
ない。例えば、アッパーケースをロアケースに上方から
被せるものでも、両者が係合手段で固定され、しかもア
ッパーケースによって支持部材の位置決めが可能となる
ものであれば、本発明に包含される。
【0042】更に、本発明は、CDオートチェンジャー
のケースのみならず、機器本体を支持部材に取付けた後
これらをケース内に収納するタイプのケースとして広く
用いることができるのは、言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、ケース全
体をねじ止めを使用することなく係合手段によってのみ
組立てることができ、しかもケース内部に機器本体とそ
の支持部材とを正確な位置決めで確実に固定することの
できるケースの組立構造を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケース組立構造の一実施例を示す分解
斜視図
【図2】支持部材の切欠きとロアケースの爪との係合部
を示す斜視図
【図3】図2の断面図
【図4】支持部材の台形の孔とロアケースの爪との係合
部を示す斜視図
【図5】図4の断面図
【図6】アッパーケースの背面部に設けられたテーパー
部を有する爪部分の斜視図
【図7】図6の水平方向断面図
【図8】アッパーケースとロアケースの背面部の係合状
態(開状態)を示す断面図
【図9】アッパーケースとロアケースの背面部の係合状
態(開状態)を示す斜視図
【図10】アッパーケースとロアケースの背面部の係合
状態(閉状態)を示す断面図
【図11】アッパーケースとロアケースの背面部の係合
状態(閉状態)を示す斜視図
【図12】アッパーケースの爪と支持部材の爪の係合部
を示す斜視図
【図13】図12の断面図
【図14】ロアケースの角孔とアッパーケースの爪の係
合状態を示す断面図
【図15】ケース組立後の、アッパーケース、支持部材
及びロアケースの係合状態を示す断面図
【図16】従来のケース組立構造の一例を示す分解斜視
【符号の説明】
1…機器本体 1a…ダンパー 1b…爪 2…支持部材 3…スプリング 4…ロアケース 5…フロントパネル 6…アッパーケース 7…リアケース 10…支持部材 11…ロアケース 12…アッパーケース 13…フロントパネル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器本体とこれを支持する支持部材と、
    これらの底部を覆うロアケース及び上部を覆うアッパー
    ケースを備えたケースの組立構造において、 機器本体が支持部材に対してロアケース及びアッパーケ
    ースを介することなく支持され、 前記ロアケースと支持部材とには、支持部材の少なくと
    も一方向の位置決めと、支持部材をロアケースに対して
    単独で係止することのできる係合手段が設けられ、 前記アッパーケースとロアケースには、両者を固定する
    係止手段が設けられ、 前記アッパーケースと支持部材とには、支持部材の少な
    くとも一方向の位置決めを行う係合手段が設けられてい
    ることを特徴とするケースの組立構造。
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