JP3021831U - 環状ガーター付門型クレーン - Google Patents

環状ガーター付門型クレーン

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JP3021831U
JP3021831U JP1995008845U JP884595U JP3021831U JP 3021831 U JP3021831 U JP 3021831U JP 1995008845 U JP1995008845 U JP 1995008845U JP 884595 U JP884595 U JP 884595U JP 3021831 U JP3021831 U JP 3021831U
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horizontal beam
garter
rail
portal crane
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JP1995008845U
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Inventor
一廣 橋爪
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Taisei Corp
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Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主としてトンネル建設工事において、立杭開
口部を介してシールド路線内への資材搬入作業等に用い
る門形クレーンで、制約された場所での荷扱い作業の領
域をより広く活用できるようにした門形クレーンを提供
することを目的とする。 【解決手段】 門形クレーンにおける門形フレーム１の
水平梁部材５に、平面形状が長円形を呈する環状軌条を
形成するガイドレール６を装架させた構成とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【考案の属する技術分野】
この考案は、重量物の荷役機械として用いられる門形クレーンに関するもので ある。特にトンネル建設工事等において、立杭開口部を介してシールド路線内へ 資材等を搬入する門形クレーンの改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
周知のように、門形クレーンはレール上を走行する左右の台車上に、それぞれ 支柱部材を立設し、この支柱部材の上端部間に水平梁部材をかけわたして門形フ レームを構成し、この門形フレームにおける前記水平梁部材の下面にガーターと してのガイドレールを取り付け、これに走行式のホイストを吊下装備させた構成 としたものである。
【０００３】 この門形クレーンの特徴は、天井走行クレーンに比較し、走行範囲を長く設定 できる点にある。つまり敷設するレールを長く設定することにより、運搬距離を 容易に延長できることである。そのためトンネル建設工事等における資材等の搬 入作業用荷役機械として重要されている。
【０００４】 ところで、従来一般的に用いられている門形クレーンにおける門形フレームの 左右支柱部材、すなわち左右の走行台車上に立設された支柱部材は、図４で示す ように側面形状が逆Ｖ字形を呈する支柱部材５０をもって構成するか、図５で示 すように、Ｌ字形を呈する支柱部材６０で構成されているのが普通である。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】
ところが前記逆Ｖ字形の支柱部材５０からなる門形クレーンにあっては、吊り 荷を左右台車の前面位置へ移動させることができず、したがって立杭開口部を介 して資材をシールド路線内へ吊り込むような作業スペースに制約のある場所での 荷役機械としては、その荷扱いの作業性に難点があった。
【０００６】 この点、Ｌ字形の支柱部材６０からなる門形クレーンの場合は、吊り荷側の走 行車輪が吊り荷位置に近接することができ、立杭開口部内で有効な荷扱いができ 、トンネル建設工事にはこのタイプの門形クレーンが主として用いられている。
【０００７】 しかし、いずれにしても在来形の門形クレーンは、地上での荷役作業を目的と して開発されたものであるため、立杭開口部を介してシールド路線内への資材搬 入など、きわめて作業スペースに制約のある場所での荷役機械としては問題点が あった。例えば前記Ｌ字形の支柱部材からなる門形クレーンであってもカウンタ ーウエイトを設置する側に、荷扱い作業のできないデッドスペースができるとい った問題点があった。この考案は、このような問題点を解決した特殊構造の門形 クレーンを提供することを目的として次のような荷扱い作業の不能な、いわゆる デッドゾーンを形成することのない構造の門形クレーンを提供することを目的と して考案したものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成する手段としてこの考案は、まず門形クレーンにおける門形フ レームを構成する水平梁部材に、ガイドレールを水平梁部材の左右両端を回って 平面形状が長円形を呈する環状軌条を形成するようにして装架させた。そして、 この環状軌条を形成するガイドレールをガーターとして、これに走行式ホイスト を吊下装備させた構成としたことにある。
【０００９】 つまり門形フレームの左右両端部の外回わりに、走行式ホイストのガーターを 配備させたことにより走行式ホイストを走行台車の前後左右に環状に移動できる ようにし、荷扱いの領域を広げ、より機能的な資材の揚重運搬作業ができるよう にしたことにある。
【００１０】
【考案の実施の形態】
さらに、この考案の構成を図面に基づいて具体的に説明する。図１はこの考案 による環状ガーター付門形クレーンの正面図である。まず門形フレーム１は、左 右のレール２および２上に配設した台車３および３上に、それぞれ支柱部材４お よび４を立設し、この立設した支柱部材４および４の上端部間に水平梁部材５を かけわたして構成した。
【００１１】 そして、図２の平面図で示すように前記門形フレーム１を構成する水平梁部材 ５の外囲わりに、平面形状が長円形を呈する環状軌条のガイドレール６を取り付 け、これに前記図１で示すように走行式ホイストＨを吊下装備させた。
【００１２】
【実施例】
さらに具体的に説明すると、前記門形フレーム１を構成する左右の支柱部材４ および４は、鋼管材をもって構成し、水平梁部材５はＨ形鋼材を用いて構成した 。
【００１３】 ついで、前記水平梁部材５の外囲わりに装架させる平面形状が長円形の環状軌 条のガイドレール６つまりガーターは、図２で示すように、まず水平梁部材５の 左右両端部５ａおよび５ａに、左右水平方向のレール保持部材５ｂおよび５ｂを それぞれ張り出して取り付け、同じく前後水平方向にもレール保持部材５ｃおよ び５ｃをそれぞれ張り出して一体的に取り付けた。そして、この左右前後に張り 出して取り付けたレール保持部材５ｂ、５ｃの各先端部を介して左右に半円部を 形成する平面形状が長円形を呈する環状軌条として取り付け保持させた。
【００１４】 なお、ガイドレール６は、Ｉ形鋼材を用い、かつ図１および図２で示すように 門形フレーム１側に強固に保持させるため、ガイドレール６と支柱部材４および ４との間に、サポート用ステイ７および７を設け補強構造とした。
【００１５】 また、前記環状軌条における左右半円部の曲率半径は、実施例では約４メート ルに設定したが、これは具体的な使用現場の状況に応じて設定することが好まし いことはもちろんである。
【００１６】 次に前記ガイドレール６に吊下装備させる走行式ホイストＨは、図１で示すよ うに手元操作式押ボタンスイッチ８により地上から遠隔操作できるようにしても よく、また左右の支柱部材４および４に運転台９を取り付け、この運転台９から 操作ができるようにしても良い。なお、図１で示す１０は、前記走行式ホイスト Ｈに接続された操作用ケーブルリールで、１２は、点検用のさるはしごである。
【００１７】 図３は、図１の側面図である。この図から理解されるように、この実施例にお いて門形フレーム１を構成する支柱部材４（４）は、Ｌ字形支柱部材を採用した 。そのため、図示のように全体としての安定性を保持するため、台車３（３）の 右側にカウンターウエイト１１を設置した。つまりガイドレール６すなわち環状 軌条からなるガーターに沿って前記走行式ホイストＨを走行移動させた場合、そ の自重と吊り荷の荷重による安定性が損なわれることがないように設計した。
【００１８】
【考案の効果】
この考案は、以上説明したように構成したので、揚重作業を分担する走行式ホ イストを門形クレーンにおける水平梁部材の前後左右の外囲わりの環状位置に移 動させることができる。その結果、吊り荷作業位置が従来の門形クレーンに比較 し、より広くとることができ作業域が拡大された。したがって、トンネル建設工 事にみられるように作業スペースに制約の多い立杭開口部を介してシールド路線 内への資材等の搬入作業用の荷役機械として最適構造のものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】この考案による環状ガーター付門形クレーンの
正面図である。
【図２】門形フレームに対する環状ガーターの取り付け
状態を示す平面図である。
【図３】図１の側面図である。
【図４】従来の門形クレーンで逆Ｖ字形支柱部材からな
る門形クレーンの斜視図である。
【図５】同じくＬ字形支柱部材からなる門形クレーンの
斜視図である。
【符号の説明】
１…門形フレーム ２…レール ３…台車 ４…支柱部材 ５…水平梁部材 ５ａ…左右の端部 ５ｂ，５ｃ…レール保持部材 ６…ガイドレール（ガーター） ７…サポート用ステイ ８…押ボタンスイッチ ９…運転台 １０…操作用ケーブルリール １１…カウンターウエイト １２…点検用さるはしご Ｈ…走行式ホイスト

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 レール上を走行する左右の台車上に、そ
    れぞれ支柱部材を立設し、支柱部材の上端部間には、水
    平梁部材をかけわたして門形フレームを構成し、この門
    形フレームにおける前記水平梁部材に走行式ホイストを
    吊下装備した門形クレーンにおいて、 前記水平梁部材に、ガイドレールを水平梁部材の両端部
    を回る平面形状が長円形の環状軌条を呈するようにして
    装架し、このガイドレールをガーターとして走行式ホイ
    ストを吊下装備させたことを特徴とする環状ガーター付
    門型クレーン。
  2. 【請求項２】 前記平面形状が長円形の環状軌条を呈す
    るガイドレールは、前記門形フレームにおける水平梁部
    材の左右両端部に、それぞれ左右水平方向と前後水平方
    向に張り出して取り付けたレール保持部材を介して所定
    曲率半径の半円部を左右に形成した環状軌条として水平
    梁部材の外囲わりに装架させたことを特徴とする請求項
    １記載の環状ガーター付門型クレーン。
JP1995008845U 1995-08-23 1995-08-23 環状ガーター付門型クレーン Expired - Lifetime JP3021831U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013035666A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Taihei Dengyo Kaisha Ltd 門型走行クレーン
CN113548580A (zh) * 2021-08-05 2021-10-26 上海市政工程设计研究总院（集团）有限公司 一种用于刚性填埋库填埋作业的一体化装置及其使用方法
WO2022139576A1 (en) * 2020-12-22 2022-06-30 De Bruin Cornelis Christiaan Assembly comprising a rail vehicle and provided with a track section of a railway track for allowing the rail vehicle to drive along it

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