JP3019951B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP3019951B2
JP3019951B2 JP6339466A JP33946694A JP3019951B2 JP 3019951 B2 JP3019951 B2 JP 3019951B2 JP 6339466 A JP6339466 A JP 6339466A JP 33946694 A JP33946694 A JP 33946694A JP 3019951 B2 JP3019951 B2 JP 3019951B2
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groove
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トレッドパターンに起
因する残留コーナリングフォースの影響を抑制し、操縦
安定性を向上させた空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】一般の道路面は排水性を高めるために、
センター部が高く、路肩に行くに従って低くなる傾斜
(カント)を備えているから、直線道路を車両が直進走
行する際にもタイヤは横滑りしている。このようなタイ
ヤが横滑りする状態においては、タイヤトレッドの接地
部後端にスリップアングルを減少させる方向に作用する
コーナリングフォースが発生するものであるが、路面が
カントを備えていない場合即ち平坦な路面を走行する際
においても、タイヤの構造、形状等の要因によって実質
的にタイヤが横滑りする状態となり、残留コーナリング
フォースが発生する。通常、残留コーナリングフォース
は、トレッド内に埋設されたベルト、特に半径方向外側
のベルトコードの方向による影響が大きいものであり、
ベルトコードの貼付方向は路面のカントによって決定さ
れる。例えば、国内は左側通行で、路面が右上がりのカ
ントを備えているから、最外層ベルトコードをタイヤ外
側から見て右上がりの方向(図7参照)に貼付してお
り、欧米では右側通行で、路面が左上がりのカントを備
えているから、最外層ベルトコードをタイヤ外側から見
て左上がり(図8参照)の方向に貼付している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トレッ
ドに設けられたトレッドパターンに起因する残留コーナ
リングフォースも発生するものであり、上記ベルトコー
ドの貼付方向等にに基づいて設定された残留コーナリン
グフォースに与える影響が大きく、適切な残留コーナリ
ングフォースの発生を得ることが困難であった。ここ
で、残留コーナリングフォースの発生メカニズムについ
て述べると、タイヤトレッドのクラウン部の回転半径が
ショルダー部の回転半径より大きいから、クラウン部に
設けられたブロックには牽引力が作用し、ショルダー部
に設けられたブロックには制動力が作用する。このため
に、トレッドパターンの流れ方向、即ちトレッド幅方向
に対するブロック辺の傾斜方向によって定められる方向
にブロックが捩じられてトルクが発生し、残留コーナリ
ングフォースが発生する。従来のタイヤにおいては、例
えば、図5(イ)に示すものは、クラウン部に設けられ
たブロックBcrはトレッド幅方向外側に向かってタイヤ
回転方向後方に傾斜し、ショルダー部に設けられたブロ
ックBshはトレッド幅方向外側に向かってタイヤ回転方
向前方に傾斜しており、ブロックBcrの内側先端に牽引
力Ft が作用し、ブロックBshの外側先端に制動力Fb
が作用するから、両ブロックBcr,Bshが外側に捩じら
れ、図示のトレッド中心から右側では時計方向(左側で
は反時計方向)のトルクTR が発生し、セルフアライニ
ングトルク(Self AligningTorque)SATが増加し
て、全体としての残留コーナリングフォースを増大させ
る(図6(イ)参照)。また、図5(ロ)に示すもの
は、クラウン部に設けられたブロックBcrはトレッド幅
方向外側に向かってタイヤ回転方向前方に傾斜し、ショ
ルダー部に設けられたブロックBshはトレッド幅方向外
側に向かってタイヤ回転方向後方に傾斜しており、ブロ
ックBcrの外側先端に牽引力Ft が作用し、ブロックB
shの内側先端に制動力Fb が作用するから、両ブロック
Bcr,Bshが内側に捩じられ、図示のトレッド中心から
右側では反時計方向(左側では時計方向)のトルクTL
が発生し、セルフアライニングトルクSATが減少し
て、全体としての残留コーナリングフォースを減少させ
る(図6(ロ)参照)。このように、トレッドパターン
の流れ方向によって全体としての残留コーナリングフォ
ースが変化するものであり、トレッドパターンによって
はベルトコード貼付方向に基づく残留コーナリングフォ
ースとは逆方向に大きな力を発生してカントを滑り落ち
る恐れがあった。また、カントのきつさによって横滑り
を発生させる力が異なる、例えば、同じ左上がりのカン
トを備えた路面でも、一般的に欧州の道路より北米の道
路の方がカントがきついためにタイヤの横滑りが発生し
やすいものであり、さらに、車両重量によってカントの
影響が異なる、即ち、一般的に軽量車はカントの影響が
小さく、流されにくいが、重量車はカントの影響が大き
く、流されやすいものであり、同一構造、同一トレッド
パターンのタイヤでは対応しきれないという問題があっ
た。
【0004】本発明の目的は、トレッドパターンによる
残留コーナリングフォースへの影響を抑制するととも
に、路面のカントの状態並びに車両重量に対応して操縦
安定性の高い空気入りタイヤを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に示す本発明の空気入りタイヤは、トレッド
に、トレッドをタイヤ中心線を含むセンター部とセンタ
ー部の両外側に位置するショルダー部に区分する2本の
タイヤ周方向に延びる主溝と、複数のトレッド幅方向に
延びる横溝とにより形成されたブロックを備えた空気入
りタイヤにおいて、横溝の中心線を、タイヤ半径方向面
を基準としてタイヤ回転方向または反対方向に傾斜させ
たものであって、センター部の横溝中心線とショルダー
部の横溝中心線の傾斜方向を互いに反対方向とし、最外
層ベルトのベルトコードをセンター部の横溝中心線と同
じ方向に傾斜させ、センター部のセンターブロックのタ
イヤ回転時に先に着地する先着側溝壁とショルダー部の
ショルダーブロックの先着側溝壁とを、タイヤ半径方向
面に対して互いに反対方向に傾斜させるとともに、セン
ターブロック並びにショルダーブロックの先着側溝壁に
おいてタイヤ幅方向で傾斜角度を異ならせ、各ブロック
の先着側溝壁におけるタイヤ回転時に先に着地する先着
側の溝壁角度を、後に着地する後着側の溝壁角度より大
きくしたものである。
【0006】上記構成により、センター部の横溝の溝方
向とショルダー部の横溝の溝方向とがタイヤ軸方向に対
してそれぞれ逆方向の傾斜を成すとともに、センター部
の横溝の溝壁は全てタイヤ半径方向面に対して同一方向
に傾斜させ、ショルダー部の横溝の溝壁は全てタイヤ半
径方向面に対してセンター部の横溝の溝壁と逆方向に傾
斜させたことにより、センター部に位置するクラウンブ
ロックにおける牽引力Ft とショルダー部に位置するシ
ョルダーブロックにおける制動力Fb を低減させ、発生
するトルクを小さくしてセルフアライニングトルクSA
Tの変化を抑制するとともに、クラウンブロック及びシ
ョルダーブロックのタイヤ進行方向における前後方向の
剛性を変化させて、牽引力Ft 及び制動力Fb を低減さ
せ、トレッドパターンが残留コーナリングフォースに与
える影響を抑えることができる。また、最外層ベルトコ
ードをセンター部の横溝と同じ方向に傾斜させることに
より、ベルトコード貼付方向に基づく残留コーナリング
フォースを確保することができる。さらに、センターブ
ロック並びにショルダーブロックの先着側溝壁において
タイヤ幅方向で傾斜角度を異ならせ、各ブロックの先着
側溝壁におけるタイヤ回転時に先に着地する先着側の溝
壁角度を、後に着地する後着側の溝壁角度より大きくし
たことにより、センターブロックの牽引力Ft がかかる
方向への剛性を高めるとともに、ショルダーブロックの
制動力Fb がかかる方向への剛性を高め、センターブロ
ック並びにショルダーブロックの変形量を小さくし、発
生するトルクを低減させることができる。
【0007】請求項2に示すものは、トレッドに、トレ
ッドをタイヤ中心線を含むセンター部とセンター部の両
外側に位置するショルダー部に区分する2本のタイヤ周
方向に延びる主溝と、複数のトレッド幅方向に延びる横
溝とにより形成されたブロックを備えた空気入りタイヤ
において、横溝の中心線を、タイヤ半径方向面を基準と
してタイヤ回転方向または反対方向に傾斜させたもので
あって、センター部の横溝中心線とショルダー部の横溝
中心線の傾斜方向を互いに反対方向とするとともに、セ
ンター部ではタイヤ赤道線の左右でセンターブロックの
溝壁角度を異ならせ、ショルダー部ではセンター部の左
右でショルダーブロックの溝壁角度を異ならせたもので
ある。
【0008】上記構成により、ベルトコードの貼付方向
とトレッドパターンにおいては、ベルトコードがタイヤ
外側から見て右上がりの方向に貼付されているから、ベ
ルトコード方向によって発生する残留コーナリングフォ
ースの作用方向が右方向であり、センター部の中央横溝
の中心線が右上がりに設けられているから、センターブ
ロックに右回りトルクを発生させるとともに、ショルダ
ー部のショルダー横溝の中心線が左上がりに設けられて
いるからショルダーブロックに左回りトルクを発生させ
ることにより、トレッド全体としてのトルクを低減さ
せ、ベルトコード方向によって発生する残留コーナリン
グフォースに与える影響を低減させる。また、センター
部ではタイヤ赤道線の左右でセンターブロックの溝壁角
度を異ならせ、ショルダー部ではセンター部の左右でシ
ョルダーブロックの溝壁角度を異ならせることにより、
偏摩耗が発生しやすい部位では溝壁角度を大きくし、ト
レッドパターンによる残留コーナリングフォースを低減
させて耐偏摩耗性を向上させ、偏摩耗が発生しにくい部
位では溝壁角度を小さくし、トレッドパターンによる残
留コーナリングフォースを確保する。
【0009】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例である左側走行
用のタイヤを示す。図1において、空気入りタイヤのト
レッド1は、最外層ベルトコードを図7のように右上が
りの方向に貼付したものであり(右側走行用のタイヤは
左上がりの方向に貼付される)、そのトレッドパターン
は、トレッド中心に設けられてタイヤ周方向に延びる中
央副溝2と、中央副溝2の両側に対称に設けられてタイ
ヤ周方向に延びる中間縦溝である一対の主溝3と、中央
副溝2と主溝3の間に設けられてタイヤ周方向に延びる
一対の第1副溝4と、主溝3のトレッド幅方向外側に設
けられてタイヤ周方向に延びる一対の第2副溝5と、中
央副溝2の両側に設けられて一端が中央副溝2近傍に閉
じられて位置し、他端が主溝3に連通開口してトレッド
幅方向に延びる中央横溝6と、一端が主溝3に連通開口
し、他端がトレッド端1aに達して開口するトレッド幅
方向に延びるショルダー横溝7とを備えている。ここ
で、主溝3,3の間をクラウン部即ちセンター部Cr 、
主溝3とトレッド端1aとの間をショルダー部Sh と
し、センター部Cr の幅CWをトレッド幅TWの40〜60
%、好ましくは50%とする。
【0010】中央副溝2と第1副溝4及び中央横溝6に
よって、中央副溝2の両側にタイヤ周方向に配設された
一対の内側センターブロック8が形成され、主溝3と第
1副溝4及び中央横溝6によって外側センターブロック
9が形成され、主溝3と第2副溝5及びショルダー横溝
7とにより内側ショルダーブロック10が形成され、第2
副溝5及びショルダー横溝7とによって外側ショルダー
ブロック11が形成される。
【0011】中央横溝6,6の溝方向(図で右上がり
(右側走行用のタイヤは左上がり))とショルダー横溝
7,7の溝方向(図で左上がり(右側走行用のタイヤは
右上がり))とがタイヤ軸を含んで半径方向に延びる平
面であるタイヤ半径方向面(即ちトレッド面に垂直な
線)に対して逆方向に形成されている、即ち中央横溝
6,6の溝幅の中心を結んだ溝中心線がタイヤ軸方向に
対して成す鋭角である中央横溝方向角θc と、ショルダ
ー横溝7,7の溝幅の中心を結んだ溝中心線がタイヤ半
径方向面に対して成す鋭角であるショルダー横溝方向角
θs とがタイヤ半径方向面に対して逆方向に形成されて
いる。上述のとおり、中央横溝6,6の溝方向は最外層
ベルトコードと同じ方向(図で右上がり)に形成されて
いる。なお、タイヤの回転方向は矢印Rで示される。
【0012】センターブロック8,9のタイヤ回転時に
先に着地する先着側溝壁と、ショルダーブロック10,11
の先着側溝壁とを、タイヤ半径方向面に対して互いに反
対方向に傾斜させるとともに、センターブロック8,9
及びショルダーブロック10,11の先着側溝壁においてタ
イヤ幅方向で傾斜角度を異ならせ、各ブロックの先着側
溝壁におけるタイヤ回転時に先に着地する先着側の溝壁
角度を、後に着地する後着側の溝壁角度より大きくして
いる。
【0013】この構成により、センター部Cr の中央横
溝6の溝方向とショルダー部Sh のショルダー横溝7の
溝方向とがタイヤ軸方向に対してそれぞれ逆方向の傾斜
を成すとともに、中央横溝6の溝壁は全てタイヤ半径方
向面に対して同一方向に傾斜させ、ショルダー横溝7の
溝壁は全てタイヤ半径方向面に対して中央横溝6の溝壁
と逆方向に傾斜させたことにより、センター部Cr に位
置するセンターブロック8,9における牽引力Ft とシ
ョルダー部Sh に位置するショルダーブロック10,11に
おける制動力Fb を低減させ、発生するトルクを小さく
してセルフアライニングトルクSATの変化を抑制する
とともに、センターブロック8,9及びショルダーブロ
ック10,11のタイヤ進行方向における前後方向の剛性を
変化させて、牽引力Ft 及び制動力Fb を低減させ、ト
レッドパターンが残留コーナリングフォースに与える影
響を抑えることができる。
【0014】また、最外層ベルトコードをセンター部C
r の中央横溝6と同じ方向に傾斜させることにより、ベ
ルトコード貼付方向に基づく残留コーナリングフォース
を確保することができる。さらに、センターブロック
8,9並びにショルダーブロック10,11の先着側溝壁に
おいてタイヤ幅方向で傾斜角度を異ならせ、各ブロック
の先着側溝壁におけるタイヤ回転時に先に着地する先着
側の溝壁角度を、後に着地する後着側の溝壁角度より大
きくしたことにより、センターブロック8,9の牽引力
Ft がかかる方向への剛性を高めるとともに、ショルダ
ーブロック10,11の制動力Fb がかかる方向への剛性を
高め、センターブロック8,9並びにショルダーブロッ
ク10,11の変形量を小さくし、発生するトルクを低減さ
せることができる。
【0015】センターブロック8,9並びにショルダー
ブロック10,11の先着側溝壁のタイヤ半径方向面に対す
る傾斜について図2に示す表1を参照して詳述する。表
1は、タイヤサイズ185/60R14でトレッド幅15
2 mmの左側走行用のタイヤを用い、図1に示すトレッド
パターンを備え、トレッドパターンの寸法諸元を等しく
した本発明を適用した実施例1,2及び従来構造の比較
例1〜4、並びにトレッドパターンを備えていないプレ
ーンタイヤである比較例5を用いて残留コーナリングフ
ォースを測定した結果を示すものである。なお、最外層
ベルトコードの方向並びに横溝の溝方向を示す「右上が
り」「左上がり」の表現は、タイヤをタイヤ赤道面上か
らタイヤ半径方向外側より見たときの状態を示すもので
あり、この点は図4の表2においても同様である。
【0016】ここで、本発明を適用した実施例タイヤで
ある実施例1について説明すると、最外層ベルトコード
をタイヤ赤道面に対して22度の傾斜角度をもって右上が
りに配列するとともに、トレッドパターンの寸法諸元
を、センター部Cr の幅CW=62mm、ショルダー部Sh
の幅SW=36mm、主溝3の幅GW=9mm、中央副溝2の
幅MW=7.5 mm、第1副溝4の幅LW1=3mm、第2副
溝5の幅LW2=2.5 mm、各溝の深さ8mmとし、中央横
溝6をタイヤ半径方向面に対して20〜50度の傾斜角度を
もって右上がりに設け、ショルダー横溝7をタイヤ半径
方向面に対して30〜35度の傾斜角度をもって左上がりに
設けたものである。
【0017】表1に示された図1におけるA−A′,B
−B′,・・・P−P′の断面図により、中央横溝6並
びにショルダー横溝7の断面について説明する。先ず、
図において中央副溝2の左側即ちトレッド1の左半分に
ついて説明すると、ショルダー横溝7のA−A′断面で
は、A側即ち外側ショルダーブロック11のタイヤ回転時
に先に着地する先着側の溝壁が、溝底から開口側に向か
って、タイヤ半径方向面(即ちトレッド面に垂直な面)
を基準としてタイヤ回転方向Rに対して反対方向に傾斜
し、その先着側(A側)溝壁角度は15度に形成されて
おり、A′側即ち後着側溝壁はタイヤ回転方向Rに傾斜
し、後着側(A′側)溝壁角度は5度に形成されてい
る。
【0018】B−B′断面においては、ショルダー横溝
7が左上がりに、即ちタイヤトレッド端1aからセンタ
ー部に向けてタイヤ回転方向Rに傾斜して設けられてい
るから、A−A′の位置における先着側溝壁よりもB−
B′の位置における先着側溝壁のほうがタイヤ回転時に
より先に着地するから、B側即ち外側ショルダーブロッ
ク11の先着側の溝壁は、溝底から開口側に向かって、タ
イヤ半径方向面を基準としてタイヤ回転方向Rと反対方
向に傾斜し、その先着側(B側)溝壁角度は上記A−
A′の位置よりも大きく、20度に形成されている。な
お、B−B′以降の断面において、全ての後着側溝壁は
タイヤ半径方向面を基準としてタイヤ回転方向Rに傾斜
し、後着側溝壁角度は5度に形成される。
【0019】同様に、C−C′断面においては、C側即
ち内側ショルダーブロック10の先着側溝壁が、溝底から
開口側に向かって、タイヤ半径方向面を基準としてタイ
ヤ回転方向Rと反対方向に傾斜し、その先着側(C側)
溝壁角度は15度に形成されており、D−D′断面にお
いては、C−C′の位置における先着側溝壁よりD−
D′の位置における先着側溝壁のほうがタイヤ回転時に
より先に着地するから、D側即ち内側ショルダーブロッ
ク10の先着側の溝壁は、溝底から開口側に向かって、タ
イヤ半径方向面を基準としてタイヤ回転方向Rに傾斜
し、その先着側(D側)溝壁角度はC−C′の位置の先
着側(C側)溝壁角度より大きく、20度に形成されて
いる。
【0020】中央横溝6のE−E′断面においては、E
側即ち外側センターブロック9の先着側溝壁が、溝底か
ら開口側に向かって、タイヤ半径方向面を基準としてタ
イヤ回転方向Rに傾斜し、その先着側(E側)溝壁角度
は10度に形成されており、F−F′断面においては、
F側即ち外側センターブロック9の先着側溝壁がタイヤ
半径方向面に対して0度に形成されている。即ち、中央
横溝6が右上がり(主溝3から中央副溝2に向けてタイ
ヤ回転方向Rと反対方向)に傾斜して設けられているか
ら、F−F′の位置における先着側(F側)溝壁よりも
E−E′の位置における先着側(E側)溝壁の方がタイ
ヤ回転時により先に着地することになり、E−E′の位
置における先着側(E側)溝壁角度がF−F′の位置に
おける先着側(F側)溝壁角度より大きく形成されてい
る。
【0021】また、G−G′断面において、G側即ち内
側センターブロック8の先着側溝壁が、溝底から開口側
に向かって、タイヤ半径方向面を基準としてタイヤ回転
方向Rに傾斜し、その先着側(G側)溝壁角度は10度
に形成されており、H−H′断面においては、H側即ち
内側センターブロック8の先着側溝壁がタイヤ半径方向
面に対して0度に形成されている。即ち、中央横溝6が
右上がりに傾斜して設けられているから、H−H′の位
置における先着側(H側)溝壁よりもG−G′の位置に
おける先着側(G側)溝壁の方がタイヤ回転時により先
に着地することになり、G−G′の位置における先着側
(G側)溝壁角度がH−H′の位置における先着側(H
側)溝壁角度より大きく形成されている。
【0022】次にトレッド1の右半分について説明する
と、I−I′断面において、I側即ち内側センターブロ
ック8の先着側溝壁が、溝底から開口側に向かって、タ
イヤ半径方向面を基準としてタイヤ回転方向Rに傾斜
し、その先着側(I側)溝壁角度は10度に形成されて
おり、J−J′断面においては、J側即ち内側センター
ブロック8の先着側溝壁がタイヤ半径方向面に対して0
度に形成されている。即ち、中央横溝6が右上がりに傾
斜して設けられているから、J−J′の位置における先
着側(J側)溝壁よりもI−I′の位置における先着側
(I側)溝壁の方がタイヤ回転時により先に着地するこ
とになり、I−I′の位置における先着側(I側)溝壁
角度がJ−J′の位置における先着側(J側)溝壁角度
より大きく形成されている。なお、I−I′以降の断面
において、全ての後着側溝壁はタイヤ半径方向面を基準
としてタイヤ回転方向Rに傾斜し、後着側溝壁角度は5
度に形成される。
【0023】同様にK−K′断面において、K側即ち外
側センターブロック9の先着側溝壁が、溝底から開口側
に向かって、タイヤ半径方向面を基準としてタイヤ回転
方向Rに傾斜し、その先着側(K側)溝壁角度は10度
に形成されており、L−L′断面においては、L側即ち
外側センターブロック9の先着側溝壁がタイヤ半径方向
面に対して0度に形成されている。即ち、中央横溝6が
右上がりに傾斜しているから、L−L′の位置における
先着側(L側)溝壁よりK−K′の位置における先着側
(K側)溝壁の方がタイヤ回転時により先に着地するこ
とになり、K−K′の位置における先着側(K側)溝壁
角度がL−L′の位置における先着側(L側)溝壁角度
より大きく形成されている。
【0024】次に、ショルダー横溝7のM−M′断面に
おいて、M側即ち内側ショルダーブロック10の先着側溝
壁が、溝底から開口側に向かって、タイヤ半径方向面を
基準としてタイヤ回転方向Rと反対方向に傾斜し、その
先着側(M側)溝壁角度は15度に形成されており、N
−N′断面においては、N側即ち内側ショルダーブロッ
ク10の先着側溝壁がタイヤ半径方向面に対して20度に
形成されている。即ち、ショルダー横溝7が左上がりに
傾斜しているから、N−N′の位置における先着側(N
側)溝壁が、タイヤ回転時にM−M′の位置における先
着側(M側)溝壁より先に着地することになり、N−
N′の位置における先着側(N側)溝壁角度がM−M′
の位置における先着側(M側)溝壁角度より大きく形成
されている。
【0025】さらに、O−O′断面においては、O側即
ち外側ショルダーブロック11の先着側溝壁が、溝底から
開口側に向かって、タイヤ半径方向面を基準としてタイ
ヤ回転方向Rと反対方向に傾斜し、その先着側(O側)
溝壁角度は15度に形成されており、P−P′断面にお
いては、P側即ち外側ショルダーブロック11の先着側溝
壁がタイヤ半径方向面に対して20度に形成されてい
る。即ち、ショルダー横溝7が左上がりに傾斜している
から、P−P′の位置における先着側(P側)溝壁が、
タイヤ回転時にO−O′の位置における先着側(O側)
溝壁より先に着地することになり、P−P′の位置にお
ける先着側(P側)溝壁角度がO−O′の位置における
先着側(O側)溝壁角度より大きく形成されている。
【0026】本実施例の作用について詳述すると、上記
ベルトコードの貼付方向とトレッドパターンにおいて
は、ベルトコードがタイヤ外側から見て右上がりの方向
に貼付されているから、ベルトコード方向によって発生
する残留コーナリングフォースの作用方向は図1におけ
る右方向である。ここで、センター部Crの中央横溝6の
中心線が右上がりに設けられているからセンターブロッ
ク8,9に右回りトルクを発生させるとともに、ショル
ダー部のSh のショルダー横溝7の中心線が左上がりに
設けられているからショルダーブロック10,11に左回り
トルクを発生させることにより、トレッド全体としての
トルクを低減させ、ベルトコード方向によって発生する
残留コーナリングフォースに与える影響を低減させる。
【0027】また、センターブロック8,9並びにショ
ルダーブロック10,11の先着側溝壁において、各ブロッ
クの先着側溝壁におけるタイヤ回転時に先に着地する先
着側の溝壁角度を、後に着地する後着側の溝壁角度より
大きくしたことにより、センターブロック8,9の牽引
力Ft がかかる方向への剛性を高めるとともに、ショル
ダーブロック10,11の制動力Fb がかかる方向への剛性
を高め、センターブロック8,9並びにショルダーブロ
ック10,11の変形量を小さくし、発生するトルクを低減
させることができる。
【0028】表1において、実施例2は、上述の実施例
1において、最外層ベルトコードを実施例1と同じく右
上がりに同じ角度で配列し、中央横溝6の先着側溝壁角
度を異ならせたものであり、各ブロックの先着側溝壁に
おけるタイヤ回転時に先に着地する先着側の溝壁角度
と、後に着地する後着側の溝壁角度との差をちいさくし
たものである。即ち、中央横溝6のE−E′断面におい
て、センターブロック9の先着側(E側)溝壁が、溝底
から開口側に向かって、タイヤ半径方向面を基準として
タイヤ回転方向Rに傾斜し、その先着側(E側)溝壁角
度は10度に形成されており、F−F′断面において
は、F側即ちセンターブロック9の先着側溝壁がタイヤ
半径方向面に対して5度に形成されている。
【0029】また、G−G′断面において、センターブ
ロック8の先着側(G側)溝壁が、溝底から開口側に向
かって、タイヤ半径方向面を基準としてタイヤ回転方向
Rに傾斜し、その先着側(G側)溝壁角度は10度に形
成されており、H−H′断面においては、H側即ちセン
ターブロック8の先着側溝壁がタイヤ半径方向面に対し
て5度に形成されている。
【0030】次にトレッド1の右半分のI−I′断面に
おいて、センターブロック8の先着側(I側)溝壁が、
溝底から開口側に向かって、タイヤ半径方向面を基準と
してタイヤ回転方向Rに傾斜し、その先着側(I側)溝
壁角度は10度に形成されており、J−J′断面におい
ては、J側即ちセンターブロック8の先着側溝壁がタイ
ヤ半径方向面に対して5度に形成されている。
【0031】同様にK−K′断面において、センターブ
ロック9の先着側(K側)溝壁が、溝底から開口側に向
かって、タイヤ半径方向面を基準としてタイヤ回転方向
Rに傾斜し、その先着側(K側)溝壁角度は10度に形
成されており、L−L′断面においては、L側即ちセン
ターブロック9の先着側溝壁がタイヤ半径方向面に対し
て5度に形成されている。
【0032】比較例1は、最外層ベルトコードが右上が
りに配列され、全ての溝壁角度を等しくしたものであ
り、センターブロック8,9及びショルダーブロック1
0,11の先着側(A側,・・,P側)が、全て5度の傾
斜角度をもってタイヤ半径方向面を基準としてタイヤ回
転方向Rと反対方向に傾斜しており、後着側(A′側,
・・,P′側)が、全て5度の傾斜角度をもってタイヤ
半径方向面を基準としてタイヤ回転方向Rに傾斜してい
る。
【0033】比較例2は、実施例1と全く同一のトレッ
ドパターンを備えているが、最外層ベルトコードを左上
がり(タイヤ赤道面に対して実施例1の最外層ベルトコ
ード方向と対称)に配列されている。比較例3は、実施
例2と全く同一のトレッドパターンを備えているが、最
外層ベルトコードを左上がり(タイヤ赤道面に対して実
施例2の最外層ベルトコード方向と対称)に配列されて
いる。比較例4は、比較例1と全く同一のトレッドパタ
ーンを備えているが、最外層ベルトコードを左上がり
(タイヤ赤道面に対して比較例1の最外層ベルトコード
方向と対称)に配列されている。比較例5は、最外層ベ
ルトコードが右上がりに配列され、縦溝或いは横溝の無
いプレーンタイヤである。なお、 残留コーナリングフ
ォースは、室内台上コーナリングフォース測定器で標準
条件で測定したセルフアライニングトルクSAT=0 k
gf・m のときの値であり、正(+)の値は進行方向に対
して右側に働く力を示し、負(−)の値は左側に働く力
をしめす。
【0034】表1の結果から、実施例1,2は右方向へ
の残留コーナリングフォースが大きく、右上がりカント
がきつい路面に適しており、特に実施例2は実施例1よ
り一層大きな右方向への残留コーナリングフォースが得
られる。これに対して、比較例1はトレッドパターンに
よる左方向への残留コーナリングフォースが大きく、最
外層ベルトコードに起因する右方向への残留コーナリン
グフォースを打ち消して、トレッド全体としては左方向
の残留コーナリングフォースが作用し、カントに落ちや
すくなっている。
【0035】また、比較例2,3は比較例1よりも左方
向への残留コーナリングフォースが大きく作用し、カン
トに落ちやすくなっており、最外層ベルトコードに起因
する左方向への残留コーナリングフォースがトレッドパ
ターンに起因する右方向への残留コーナリングフォース
を打ち消している。比較例4は、最外層ベルトコードに
起因する左方向への残留コーナリングフォースにトレッ
ドパターンに起因する左方向への残留コーナリングフォ
ースが加算されて、比較例2,3よりも一層左方向の残
留コーナリングフォースが大きくなっている。比較例5
は、最外層ベルトコードに起因する右方向への残留コー
ナリングフォースのみを生じるが、排水能力が無く、雨
天などのウェット路の走行性能が著しく悪化するから、
一般路においては不適当である。
【0036】上記実施例1,2の結果から明らかなとお
り、センター部Cr における中央横溝6の溝壁をショル
ダー横溝7の溝壁と逆方向に傾斜させることにより、一
層大きな右方向の残留コーナリングフォースを生じるも
のである。また、センターブロック8,9並びにショル
ダーブロック10,11の先着側溝壁において、各ブロック
の先着側溝壁におけるタイヤ回転時に先に着地する先着
側の溝壁角度を、後に着地する後着側の溝壁角度より大
きくしたことにより、センターブロック8,9の牽引力
Ft がかかる方向への剛性を高めるとともに、ショルダ
ーブロック10,11の制動力Fb がかかる方向への剛性を
高め、センターブロック8,9並びにショルダーブロッ
ク10,11の変形量を小さくし、発生するトルクを低減さ
せ、最外層ベルトコードに起因する右方向への残留コー
ナリングフォースに対するトレッドパターンの影響を低
減させることができる。
【0037】次に、図3に示す第2の実施例である右側
走行用タイヤについて説明する。図3において、右側走
行用のタイヤは、最外層ベルトコードの貼付方向(図8
参照)、中央横溝、ショルダー横溝の溝方向を、タイヤ
半径方向面に対して上記左側走行用のタイヤの最外層ベ
ルトコードの貼付方向(図7参照)、中央横溝、ショル
ダー横溝の溝方向(図1参照)と逆にした(図3参照)
ものであり、最外層ベルトコードの貼付方向を左上がり
とし、中央横溝6の溝方向を左上がり、ショルダー横溝
7の溝方向を右上がりとしている。
【0038】図4に示す表2について説明すると、実施
例3,4は、最外層ベルトコードの配列方向を左上がり
とし、中央横溝6及びショルダー横溝7の溝壁角度は、
表1の実施例1,2にそれぞれ対応する溝壁角度を備え
ているが、各ブロック8〜11の先着側溝壁即ちA〜P側
において先着する側であるA,C,F,H,J,L,
M,O部の角度が、後着する側であるB,D,E,G,
I,K,N,P部における角度よりも大きく形成されて
いる。例えば、実施例1のショルダーブロック10,11に
おいて、先着側溝壁の先着する側であるA部、C部はタ
イヤ回転方向Rと反対方向に20度傾斜し、後着する側
であるB部、D部はタイヤ回転方向Rと反対方向に15
度傾斜している。
【0039】また、比較例6は、最外層ベルトコードの
配列方向を左上がりとし、中央横溝6及びショルダー横
溝7の溝壁角度は、表1の比較例1と同様に全体にわた
って同じ傾斜角度、タイヤ回転方向Rと反対方向に5度
を備えている。また、比較例7,8,9は、最外層ベル
トコードの配列方向を左上がりとし、中央横溝6及びシ
ョルダー横溝7の溝壁角度は、実施例3,4,比較例6
にそれぞれ対応する溝壁角度を備えている。
【0040】表2の結果から、実施例3,4は左方向へ
の残留コーナリングフォースが大きく、左上がりカント
がきつい路面に適しており、特に実施例4は実施例3よ
り一層大きな左方向への残留コーナリングフォースが得
られる。これに対して、比較例6はトレッドパターンに
よる右方向への残留コーナリングフォースが大きく、最
外層ベルトコードに起因する左方向への残留コーナリン
グフォースを打ち消して、トレッド全体としては右方向
の残留コーナリングフォースが作用し、カントに落ちや
すくなっている。
【0041】また、比較例7,8は比較例6よりも右方
向への残留コーナリングフォースが大きく作用し、カン
トに落ちやすくなっており、最外層ベルトコードに起因
する右方向への残留コーナリングフォースがトレッドパ
ターンに起因する左方向への残留コーナリングフォース
を打ち消している。比較例9は、最外層ベルトコードに
起因する右方向への残留コーナリングフォースにトレッ
ドパターンに起因する右方向への残留コーナリングフォ
ースが加算されて、比較例7,8よりも一層右方向の残
留コーナリングフォースが大きくなっている。
【0042】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図9に示すものは、前述の第1の実施例(図1参
照)と同じトレッドパターンを備えた左側走行用タイヤ
であり、最外層ベルトコードの貼付方向を右上がりとし
(図7参照)、中央横溝6の溝方向を右上がり、ショル
ダー横溝7の溝方向を左上がりとし、溝壁角度以外の寸
法諸元は第1の実施例と一致(表1参照)している。
【0043】センターブロック8,9のタイヤ回転時に
先に着地する先着側溝壁と、ショルダーブロック10,11
の先着側溝壁とを、タイヤ半径方向面に対して互いに反
対方向に傾斜させ、各ブロックの先着側溝壁におけるタ
イヤ回転時に先に着地する先着側の溝壁角度を、後に着
地する後着側の溝壁角度より大きくするとともに、セン
ター部Cr ではタイヤ赤道線の左右でセンターブロック
8,9の溝壁角度を異ならせ、ショルダー部Sh ではセ
ンター部Cr の左右でショルダーブロック10,11の溝壁
角度を異ならせている。
【0044】本実施例の作用について詳述すると、上記
ベルトコードの貼付方向とトレッドパターンにおいて
は、ベルトコードがタイヤ外側から見て右上がりの方向
に貼付されているから、ベルトコード方向によって発生
する残留コーナリングフォースの作用方向は図9におけ
る右方向である。ここで、センター部Crの中央横溝6の
中心線が右上がりとなっているから、センターブロック
8,9に右回りトルクを発生させるとともに、ショルダ
ー部Shのショルダー横溝7の中心線が左上がりに設け
られているからショルダーブロック10,11に左回りトル
クを発生させることにより、トレッド全体としてのトル
クを低減させ、ベルトコード方向によって発生する残留
コーナリングフォースに与える影響を低減させる。
【0045】また、センターブロック8,9並びにショ
ルダーブロック10,11の先着側溝壁において、各ブロッ
クの先着側溝壁におけるタイヤ回転時に先に着地する先
着側の溝壁角度を、後に着地する後着側の溝壁角度より
大きくしたことにより、センターブロック8,9の牽引
力Ft がかかる方向への剛性を高めるとともに、ショル
ダーブロック10,11の制動力Fb がかかる方向への剛性
を高め、センターブロック8,9並びにショルダーブロ
ック10,11の変形量を小さくし、発生するトルクを低減
させることができる。
【0046】さらに、センター部Cr ではタイヤ赤道線
の左右でセンターブロック8,9の溝壁角度を異なら
せ、ショルダー部Sh ではセンター部Cr の左右でショ
ルダーブロック10,11の溝壁角度を異ならせることによ
り、偏摩耗が発生しやすい部位(例えば、車体装着時に
車体外方に位置する部位)では溝壁角度を大きくし、ト
レッドパターンによる残留コーナリングフォースを低減
させて耐偏摩耗性を向上させ、偏摩耗が発生しにくい部
位(例えば、車体装着時に車体内方に位置する部位)で
は溝壁角度を小さくし、トレッドパターンによる残留コ
ーナリングフォースを確保する。なお、ブロックの溝壁
角度が大きいと、耐偏摩耗性は向上するが、トレッドパ
ターンによる残留コーナリングフォースが低減するた
め、トレッド全幅にわたって溝壁角度を大きくすると、
トレッドパターンによる残留コーナリングフォースが過
小となるため、偏摩耗が発生しにくい部位では溝壁角度
を小さくする。
【0047】図10の表3において、本発明を適用した
実施例タイヤと従来構造の比較例とを用いて残留コーナ
リングフォース及び偏摩耗発生の有無を検査した結果を
示している。本発明を適用した実施例タイヤである実施
例5について説明すると、車体装着時に右輪(以下、括
弧内に左輪を示す)となるタイヤでは、車体外側に位置
するショルダーブロック10,11の溝壁角度を示すショル
ダー横溝7のQ−Q′,R−R′,S−S′(X−
X′,Y−Y′,Z−Z′)断面では、Q,R,S
(X,Y,Z)側、即ちショルダーブロック10,11のタ
イヤ回転時に先に着地する先着側の溝壁が、溝底から開
口側に向かって、タイヤ半径方向面を基準としてタイヤ
回転方向Rに対して反対方向に傾斜し、その先着側(右
輪ではQ,R,S側、左輪ではX,Y,Z側)溝壁角度
は20度に形成され、Q′,R′,S′(X′,Y′,
Z′)側即ち後着側溝壁はタイヤ回転方向Rに対して反
対方向に傾斜し、後着側(右輪ではQ′,R′,S′
側、左輪ではX′,Y′,Z′側)溝壁角度は15度に
形成されている。
【0048】車体外側に位置するセンターブロック8,
9の溝壁角度、即ち車体外側に位置する中央横溝6のT
−T′,U−U′(V−V′,W−W′)断面では、
T,U(V,W)側即ちタイヤ回転時に先に着地する先
着側の溝壁が、溝底から開口側に向かって、タイヤ半径
方向面を基準として、タイヤ回転方向Rに傾斜し、その
先着側(右輪ではT,U側、左輪ではV,W側)溝壁角
度は15度に形成され、T′,U′(V′,W′)側即
ち後着側溝壁はタイヤ回転方向Rに傾斜し、その後着側
(右輪ではT′,U′側、左輪ではV′,W′側)溝壁
角度は20度に形成されている。
【0049】車体内側に位置するセンターブロック8,
9の溝壁角度、即ち車体内側に位置する中央横溝6のV
−V′,W−W′(T−T′,U−U′)断面では、
V,W(T,U)側即ちタイヤ回転時に先に着地する先
着側溝壁がタイヤ半径方向面に一致する、即ち先着側
(右輪ではV,W側、左輪ではT,U側)溝壁角度は0
度に形成され、V′,W′(T′,U′)側即ち後着側
溝壁は、溝底から開口側に向かって、タイヤ半径方向面
を基準としてタイヤ回転方向Rに傾斜し、その後着側
(右輪ではV′,W′側、左輪ではT′,U′側)溝壁
角度は5度に形成されている。
【0050】車体内側に位置するショルダーブロック1
0,11の溝壁角度を示すショルダー横溝7のX−X′,
Y−Y′,Z−Z′(Q−Q′,R−R′,S−S′)
断面では、X,Y,Z(Q,R,S)側即ちショルダー
ブロック10,11のタイヤ回転時に先に着地する先着側の
溝壁が、タイヤ回転方向Rに対して反対方向に傾斜し、
先着側(右輪ではX,Y,Z側、左輪ではQ,R,S
側)溝壁角度は5度に形成されており、X′,Y′,
Z′(Q′,R′,S′)側即ち後着側溝壁はタイヤ半
径方向面に一致する即ち後着側(右輪ではX′,Y′,
Z′側、左輪ではQ′,R′,S′側)溝壁角度は0度
に形成されている。
【0051】実施例6は、車体装着時に車体外側に位置
するショルダーブロック並びに外側に位置するセンター
ブロックの溝壁角度は上記実施例5と同じであり、車体
内側に位置するセンターブロック8,9の溝壁角度は、
右輪(左輪)では中央横溝6のV−V′,W−W′(T
−T′,U−U′)断面において、V,W(T,U)側
即ち先着側及びV′,W′(T′,U′)側即ち後着側
溝壁は、溝底から開口側に向かって、タイヤ半径方向面
を基準としてタイヤ回転方向Rに傾斜し、その後着側
(右輪ではV′,W′側、左輪ではT′,U′側)溝壁
角度は5度に形成されている。
【0052】また、車体内側に位置するショルダーブロ
ック10,11の溝壁角度を示すショルダー横溝7のX−
X′,Y−Y′,Z−Z′(Q−Q′,R−R′,S−
S′)断面では、X,Y,Z(Q,R,S)側即ちショ
ルダーブロック10,11の先着側(右輪ではX,Y,Z
側、左輪ではQ,R,S側)溝壁角度、及び後着側(右
輪ではX′,Y′,Z′側、左輪ではQ′,R′,S′
側)溝壁は、タイヤ回転方向Rに対して反対方向に5度
の傾斜角度をもって傾斜している。
【0053】比較例10は表1における比較例1と同一で
あり、比較例11は、最外層ベルトコードが右上がりに配
列され、内外両側のショルダーブロック10,11の溝壁
は、先着側の溝壁がタイヤ回転方向Rに対して反対方向
に20度の傾斜角度をもって傾斜し、後着側溝壁はタイ
ヤ回転方向Rに対して反対方向に15度の傾斜角度をも
って傾斜しており、内外両側のセンターブロック8,9
の溝壁は、先着側の溝壁がタイヤ回転方向Rに15度の
傾斜角度をもって傾斜し、後着側溝壁は同じくタイヤ回
転方向Rに20度の傾斜角度をもって傾斜している。
【0054】比較例12は、最外層ベルトコードが左上が
りに配列されており、センターブロック8,9並びにシ
ョルダーブロック10,11の溝壁角度は、上記実施例5と
同一になっている。比較例13は、最外層ベルトコードが
左上がりに配列されており、センターブロック8,9並
びにショルダーブロック10,11の溝壁角度は、比較例1
(表1)及び比較例10と同じに形成されている。
【0055】表3の結果から、実施例5,6は右方向へ
の残留コーナリングフォースが大きく、右上がりカント
がきつい路面に適しており、特に実施例2は実施例1よ
り一層大きな右方向への残留コーナリングフォースが得
られるとともに、偏摩耗の発生が抑制される。これに対
して、比較例10はトレッドパターンによる左方向への残
留コーナリングフォースが大きく、最外層ベルトコード
に起因する右方向への残留コーナリングフォースを打ち
消して、トレッド全体としては左方向の残留コーナリン
グフォースが作用し、カントに落ちやすくなるととも
に、偏摩耗が発生する。
【0056】比較例11は、右方向への残留コーナリング
フォースが過大となる。比較例12は、左方向への残留コ
ーナリングフォースが大きく作用し、カントに落ちやす
くなっており、最外層ベルトコードに起因する左方向へ
の残留コーナリングフォースがトレッドパターンに起因
する右方向への残留コーナリングフォースを打ち消して
いる。比較例13は、最外層ベルトコードに起因する左方
向への残留コーナリングフォースにトレッドパターンに
起因する左方向への残留コーナリングフォースが加算さ
れて、比較例10,12よりも一層左方向の残留コーナリン
グフォースが大きくなっている。
【0057】上記実施例5,6の結果から明らかなとお
り、センター部Cr における中央横溝6の溝壁をショル
ダー横溝7の溝壁と逆方向に傾斜させることにより、一
層大きな右方向の残留コーナリングフォースを生じるも
のである。また、センターブロック8,9並びにショル
ダーブロック10,11の先着側溝壁において、各ブロック
の先着側溝壁におけるタイヤ回転時に先に着地する先着
側の溝壁角度を、後に着地する後着側の溝壁角度より大
きくしたことにより、センターブロック8,9の牽引力
Ft がかかる方向への剛性を高めるとともに、ショルダ
ーブロック10,11の制動力Fb がかかる方向への剛性を
高め、センターブロック8,9並びにショルダーブロッ
ク10,11の変形量を小さくし、発生するトルクを低減さ
せ、最外層ベルトコードに起因する右方向への残留コー
ナリングフォースに対するトレッドパターンの影響を低
減させることができる。さらに、センターブロック8,
9並びにショルダーブロック10,11の溝壁において、車
体装着時に外側に位置するセンターブロック8,9とシ
ョルダーブロック10,11との溝壁角度を、内側に位置す
るセンターブロック8,9とショルダーブロック10,11
との溝壁角度よりも大きくすることにより、偏摩耗の発
生を抑制することができる。
【0058】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。図11に示すものは、前述の第3の実施例(図9
参照)と同じトレッドパターンを備えた右側走行用タイ
ヤであり、最外層ベルトコードの貼付方向を左上がりと
し(図8参照)、中央横溝6の溝方向を左上がり、ショ
ルダー横溝7の溝方向を左上がりとし、溝壁角度以外の
寸法諸元は第1乃至第3の実施例と一致している。
【0059】図12に示す表4について説明すると、実
施例7,8は、最外層ベルトコードの配列方向を左上が
りとし、中央横溝6及びショルダー横溝7の溝壁角度
は、表3の実施例5,6にそれぞれ対応する溝壁角度を
備えている。比較例14は、最外層ベルトコードの配列方
向を左上がりとし、中央横溝6及びショルダー横溝7の
溝壁角度は、表3の比較例10にそれぞれ対応する溝壁角
度を備えており、比較例15は、最外層ベルトコードの配
列方向を左上がりとし、中央横溝6及びショルダー横溝
7の溝壁角度は、表3の比較例11に対応する溝壁角度を
備えている。比較例16は、最外層ベルトコードの配列方
向を右上がりとし、中央横溝6及びショルダー横溝7の
溝壁角度は、比較例15に対応する溝壁角度を備えてお
り、比較例17は、最外層ベルトコードの配列方向を右上
がりとし、中央横溝6及びショルダー横溝7の溝壁角度
は、比較例14に対応する溝壁角度を備えている。
【0060】表4の結果から、実施例7,8は左方向へ
の残留コーナリングフォースが大きく、左上がりカント
がきつい右側走行の路面に適しており、特に実施例8は
実施例7より一層大きな右方向への残留コーナリングフ
ォースが得られるとともに、偏摩耗の発生が抑制され
る。これに対して、比較例14はトレッドパターンによる
右方向への残留コーナリングフォースが大きく、最外層
ベルトコードに起因する左方向への残留コーナリングフ
ォースを打ち消して、トレッド全体としては左方向の残
留コーナリングフォースが作用し、カントに落ちやすく
なるとともに、偏摩耗が発生する。
【0061】比較例15は、左方向への残留コーナリング
フォースが過大となる。比較例16は、右方向への残留コ
ーナリングフォースが大きく作用し、カントに落ちやす
くなっており、最外層ベルトコードに起因する右方向へ
の残留コーナリングフォースがトレッドパターンに起因
する左方向への残留コーナリングフォースを打ち消して
いる。比較例17は、最外層ベルトコードに起因する右方
向への残留コーナリングフォースにトレッドパターンに
起因する右方向への残留コーナリングフォースが加算さ
れて、比較例10,12よりも一層右方向の残留コーナリン
グフォースが大きくなるとともに、偏摩耗が発生する。
【0062】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているか
ら以下に述べる効果を奏する。センター部の横溝の溝方
向とショルダー部の横溝の溝方向とがタイヤ軸方向に対
してそれぞれ逆方向の傾斜を成すとともに、センター部
の横溝の溝壁は全てタイヤ半径方向面に対して同一方向
に傾斜させ、ショルダー部の横溝の溝壁は全てタイヤ半
径方向面に対してセンター部の横溝の溝壁と逆方向に傾
斜させたことにより、センター部に位置するクラウンブ
ロックにおける牽引力Ft とショルダー部に位置するシ
ョルダーブロックにおける制動力Fb を低減させ、発生
するトルクを小さくしてセルフアライニングトルクSA
Tの変化を抑制するとともに、クラウンブロック及びシ
ョルダーブロックのタイヤ進行方向における前後方向の
剛性を変化させて、牽引力Ft 及び制動力Fb を低減さ
せ、トレッドパターンが残留コーナリングフォースに与
える影響を抑えることができる。 また、最外層ベルト
コードをセンター部の横溝と同じ方向に傾斜させること
により、ベルトコード貼付方向に基づく残留コーナリン
グフォースを確保することができる。また、センターブ
ロック並びにショルダーブロックの先着側溝壁において
タイヤ幅方向で傾斜角度を異ならせ、各ブロックの先着
側溝壁におけるタイヤ回転時に先に着地する先着側の溝
壁角度を、後に着地する後着側の溝壁角度より大きくし
たことにより、センターブロックの牽引力Ft がかかる
方向への剛性を高めるとともに、ショルダーブロックの
制動力Fb がかかる方向への剛性を高め、センターブロ
ック並びにショルダーブロックの変形量を小さくし、発
生するトルクを低減させることができる。さらに、セン
ター部ではタイヤ赤道線の左右でセンターブロックの溝
壁角度を異ならせ、ショルダー部ではセンター部の左右
でショルダーブロックの溝壁角度を異ならせることによ
り、偏摩耗が発生しやすい部位では溝壁角度を大きく
し、トレッドパターンによる残留コーナリングフォース
を低減させて耐偏摩耗性を向上させ、偏摩耗が発生しに
くい部位では溝壁角度を小さくし、トレッドパターンに
よる残留コーナリングフォースを確保する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する左側走行用の空気入りタイ
ヤの第1の実施例を示すトレッドパターン展開図であ
る。
【図2】 本発明を適用した左側走行用タイヤの残留コ
ーナリングフォースを測定した結果を示す表1である。
【図3】 本発明を適用した右側走行用の空気入りタイ
ヤの第2の実施例を示すトレッドパターン展開図であ
る。
【図4】 本発明を適用した右側走行用タイヤの残留コ
ーナリングフォースを測定した結果を示す表2である。
【図5】 センターブロックとショルダーブロックの流
れ方向を示す説明図である。
【図6】 図4に示すトレッドパターンに起因する残留
コーナリングフォースの変化を示すコーナリングフォー
スとセルフアライニングトルクとの特性図である。
【図7】 タイヤ外側から見て右上がりのベルトコード
貼付方向を備えたベルト層の平面図である。
【図8】 タイヤ外側から見て左上がりのベルトコード
貼付方向を備えたベルト層の平面図である。
【図9】 本発明を適用する左側走行用の空気入りタイ
ヤの第3の実施例を示すトレッドパターン展開図であ
る。
【図10】 本発明を適用した左側走行用タイヤの残留
コーナリングフォースを測定した結果を示す表3であ
る。
【図11】 本発明を適用した右側走行用の空気入りタ
イヤの第4の実施例を示すトレッドパターン展開図であ
る。
【図12】 本発明を適用した右側走行用タイヤの残留
コーナリングフォースを測定した結果を示す表2であ
る。
【符号の説明】
1 トレッド、2 中央副溝、3 主溝、4 第1副
溝、5 第2副溝 6 中央横溝、7 ショルダー横溝、8,9 センター
ブロック 10,11 ショルダーブロック Cr センター部、Sh ショルダー部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッドに、トレッドをタイヤ中心線を
    含むセンター部とセンター部の両外側に位置するショル
    ダー部に区分する2本のタイヤ周方向に延びる主溝と、
    複数のトレッド幅方向に延びる横溝とにより形成された
    ブロックを備えた空気入りタイヤにおいて、横溝の中心
    線を、タイヤ半径方向面を基準としてタイヤ回転方向ま
    たは反対方向に傾斜させたものであって、センター部の
    横溝中心線とショルダー部の横溝中心線の傾斜方向を互
    いに反対方向とし、最外層ベルトのベルトコードをセン
    ター部の横溝中心線と同じ方向に傾斜させ、センター部
    のセンターブロックのタイヤ回転時に先に着地する先着
    側溝壁とショルダー部のショルダーブロックの先着側溝
    壁とを、タイヤ半径方向面に対して互いに反対方向に傾
    斜させるとともに、センターブロック並びにショルダー
    ブロックの先着側溝壁においてタイヤ幅方向で傾斜角度
    を異ならせ、各ブロックの先着側溝壁におけるタイヤ回
    転時に先に着地する先着側の溝壁角度を、後に着地する
    後着側の溝壁角度より大きくしたことを特徴とする空気
    入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 トレッドに、トレッドをタイヤ中心線を
    含むセンター部とセンター部の両外側に位置するショル
    ダー部に区分する2本のタイヤ周方向に延びる主溝と、
    複数のトレッド幅方向に延びる横溝とにより形成された
    ブロックを備えた空気入りタイヤにおいて、横溝の中心
    線を、タイヤ半径方向面を基準としてタイヤ回転方向ま
    たは反対方向に傾斜させたものであって、センター部の
    横溝中心線とショルダー部の横溝中心線の傾斜方向を互
    いに反対方向とするとともに、センター部ではタイヤ赤
    道線の左右でセンターブロックの溝壁角度を異ならせ、
    ショルダー部ではセンター部の左右でショルダーブロッ
    クの溝壁角度を異ならせたことを特徴とする空気入りタ
    イヤ。
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