JP3358976B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP3358976B2
JP3358976B2 JP28710497A JP28710497A JP3358976B2 JP 3358976 B2 JP3358976 B2 JP 3358976B2 JP 28710497 A JP28710497 A JP 28710497A JP 28710497 A JP28710497 A JP 28710497A JP 3358976 B2 JP3358976 B2 JP 3358976B2
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    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/13Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping
    • B60C11/1307Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping with special features of the groove walls
    • B60C11/1315Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping with special features of the groove walls having variable inclination angles, e.g. warped groove walls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C2011/0337Tread patterns characterised by particular design features of the pattern
    • B60C2011/0339Grooves
    • B60C2011/0374Slant grooves, i.e. having an angle of about 5 to 35 degrees to the equatorial plane

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れたドライ操縦
安定性および耐ハイドロプレーニング性を維持しながら
車両流れを改善しうる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、偏平率を減じタイヤ剛性及び構造
耐久性等を高めた高性能の偏平ラジアルタイヤが多用さ
れている。又この種のタイヤでは、ドライ操縦安定性と
耐ハイドロプレーニング性とを両立して高めるために、
タイヤ赤道近傍に周方向にのびる縦溝を設けるととも
に、この縦溝のタイヤ軸方向外側域に、周方向に対する
傾斜角度をトレッド縁側に向かって増加させながらのび
る横主溝を設けたトレッドパターンが多く採用されてい
る。
【0003】このものは、前記横主溝が流水線に近似し
てのびるため優れた排水効率を発揮でき、しかもタイヤ
赤道側では周方向のパターン剛性が又トレッド縁側では
横方向のパターン剛性が夫々高く維持されるなど、大き
なコーナリングフォースが得られるため、ドライ操縦安
定性を向上できるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな横主溝は、一方ではトレッドパターンにおける残留
横力を増加させ、車両流れに悪影響を与えるという問題
がある。
【0005】なおトレッドパターンに基づく残留横力の
発生メカニズムとしては、図9に略示するように、タイ
ヤの自由転動時、タイヤ赤道CO側に配置されるブロッ
クb1では接地時に先着する頂部p1にトラクション方
向の力f1を、又トレッド縁側に配置されるブロックb
2では先着する頂部p2にブレーキ方向の力f2を受
け、これによって生じる各ブロックb1、b2の捻れト
ルクmによって、残留横力が発生する。なお前記トルク
が大きいと、直進走行であってもハンドル保舵に力が必
要となるなど、車両流を助長させる。なお前記トルクm
は横主溝aの傾斜が急なほど、すなわち傾斜の角度θが
小なほど大きくなり、特に50度以下の時非常に不利と
なる。
【0006】そこで本発明は、トレッド縁側に角度θを
増してのびる横主溝を用いて形成される略菱形ブロック
において、この略菱形ブロックの接地時に先着する側の
頂部の剛性を高めることを基本として、ブロックにおけ
る捻れトルクの発生を抑制し、優れたドライ操縦安定性
および耐ハイドロプレーニング性を維持しながら、残留
横力に起因する車両流れを改善しうる空気入りタイヤの
提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、タイヤ赤道と、トレッド巾
TWの1/8倍を前記タイヤ赤道からへだて周方向に通
る1/8 周方向線との間の領域内に、溝中心が周方向
にのびる縦溝をそれぞれ設けることにより、縦溝間のセ
ンターリブを形成するとともに、前記縦溝のタイヤ軸方
向外側域に、前記縦溝を起点として前記1/8周方向線
となす角度θが狭角側で10〜50度で交わりかつトレ
ッド縁側に前記角度θを増してのびる横主溝、及び周方
向にのびる周溝を含む外側溝を設けることにより、前記
外側域にブロックを形成し、該ブロックは、タイヤ軸方
向の一つの端部と、他の端部とが周方向に位置ずれする
斜辺を周方向の対辺に有することにより略菱形をなす
菱形ブロックを含み、しかもこの略菱形ブロックは、前
記斜辺をなす溝壁面のトレッド面法線に対する角度δに
おいて、タイヤ回転における先着側となる斜辺において
前記位置ずれにより先着側となる端部に連なる先着側の
溝壁面のトレッド面法線に対する角度δsを、後着側と
なる端部に連なる後着側の溝壁面の角度δeよりも大と
したことを特徴とする。
【0008】なお本願の空気入りタイヤは、非方向性パ
ターンを有するタイヤとして好適に採用することができ
る。
【0009】又前記角度δは、先着側の端部の溝壁面か
ら、後着側の端部の溝壁面に連続して変化させること
が、偏摩耗および排水性の観点から好ましく、又前記周
溝をジグザグ溝として形成することが、グリップ力の点
で好ましい。
【0010】又前記横主溝と略同傾斜の副横溝を外側溝
の一つとして周溝とトレッド縁との間に設けること、及
びトレッド縁を通る周方向線と横主溝との角度βを45
〜90度の範囲とすることが、コーナリングフォースを
高く維持しながら排水性を向上させる上で望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。図1において、空気入りタイヤ
1は、本例では、タイヤサイズが195/65R15の
乗用車用の偏平ラジアルタイヤであって、トレッド部2
からサイドウオール部3をへてビード部4のビードコア
5の廻りで折り返して係止されるカーカス6と、このカ
ーカス6の半径方向外側かつトレッド部2内方に配され
るベルト層7とを具える。
【0012】なお前記カーカス6は、例えばポリエステ
ル等の有機繊維コードをタイヤ赤道COに対して70〜
90゜のコード角度で配列した1枚以上、本例ではコー
ド角度90゜の1枚のカーカスプライから形成される。
【0013】又前記ベルト層7は、例えばスチールコー
ド等の高弾性のベルトコードをタイヤ赤道COに対して
10゜〜30゜のコード角度で配列した、2枚以上、本
例ではコード角度24゜の2枚のベルトプライ7A、7
Bからなり、各ベルトコードがプライ間で交差するよう
に向きを違えて重置きされる。又ベルト層7のさらに外
側には、このベルト層7の少なくとも外端部分を覆って
高速走行に伴うリフティングを抑制する補強層9を、ナ
イロン等の有機繊維コードの螺旋巻きによって形成して
いる。
【0014】又前記トレッド部2には、図2に示すよう
に、リブ・ブロックタイプのトレッドパターンが形成さ
れる。
【0015】詳しくは、前記トレッド部2は、トレッド
巾TWの1/8倍をタイヤ赤道COから隔てて周方向に
通る1/8 周方向線X1と、タイヤ赤道COとの間の各領
域内Yi、Yiに、溝中心が周方向にのびる縦溝10を
それぞれ有し、この縦溝10、10間に、直線状に連続
してのびるセンターリブRを形成している。
【0016】又この縦溝10のタイヤ軸方向の外側域Y
oは、この縦溝10と外側溝11とにより、略菱形ブロ
ックを含む複数のブロックBに区分している。なおタイ
ヤ赤道COの一方側に配される縦溝10及び外側溝11
は、タイヤ赤道COの他方側に配される縦溝10及び外
側溝11と、実質的に点対称をなし、これによってトレ
ッドパターンは、回転方向に対して非方向性を具備して
いる。
【0017】前記外側溝11は、前記縦溝10を起点と
してトレッド縁TE側にのびる横主溝12と、周方向に
のびる周溝13とを少なくとも含み、本例では、さらに
前記周溝13とトレッド縁TEとの間をのびる副横溝1
5を具えている。
【0018】前記横主溝12は、前記1/8周方向線X1
と10〜50度の角度θで交わり、かつトレッド縁TE
まで前記角度θを断続的、又は連続的に増加させながら
のびる傾斜溝であり、本例では、トレッド縁TEを通る
周方向線X2に対して45〜90度の角度βで交差して
いる。なお横主溝12は、傾斜角度が異なる複数の直線
を接続した屈曲線状に、又曲率が異なる複数の円弧を接
続した湾曲線状に、さらには直線と円弧とを組合わせて
形成することができる。
【0019】又前記周溝13は、周方向にのびることに
より前記横主溝12と交差するジグザグ溝であって、本
例では、前記横主溝12を、周方向に対する角度が50
度以下の急傾斜の内側溝部12iと、周方向に対する角
度が50度より大の緩傾斜の外側溝部12oとに区分し
ている。なお内側溝部12iと外側溝部12oとの間の
溝部12mは、前記周溝13のジグザグの斜片13Aと
重置している。
【0020】又前記副横溝15は、前記横主溝12の外
側溝部12oと略同傾斜をなし、前記横主溝12と周方
向に交互に配列するとともに、前記周溝13とは、その
ジグザグの出隅で接続している。
【0021】このように前記外側溝11を、横主溝12
と周溝13と副横溝15とで構成することにより、前記
外側域Yoは、本例では、縦溝10と横主溝12と周溝
13とで囲む内のブロックBiからなるブロック列、及
び横主溝12と周溝13とトレッド縁TEとで囲む外の
ブロックBoからなるブロック列に形成される。
【0022】なお前記内、外の各ブロックBi、Bo
は、タイヤ軸方向の一つの端部と、他の端部とが周方向
に位置ずれする斜辺を周方向の対辺に有することにより
略菱形をなす、向合う対辺が互いに略平行な略菱形ブロ
ックであって、例えば図3、4に拡大して示すように、
内、外のブロックBi、Boにおいては、周方向で向き
合う対辺20a、20bの夫々は、各辺20a、20b
のタイヤ軸方向の一つの端部E1と、他の端部E2とが
周方向に位置ずれする斜辺21a、21bを形成してい
る。
【0023】従って、図において、例えば下方向のタイ
ヤ回転K1によって略菱形ブロックが接地する際、周方
向の対辺の内、先着側となる斜辺において回転方向側
(下方向側)の先着側となる斜辺21aの、タイヤ回転
における端部E1aが先着側、周方向の位置ずれにより
他の端部E2aが後着側となって接地する。
【0024】そして本願では、図5(A)〜(C)に示
すように、前記斜辺21aをなす溝壁面Saのトレッド
面法線Nに対する角度δにおいて、前記先着側となる端
部E1aに連なる先着側の溝壁面S1aの角度δsを、
後着側となる端部E2aに連なる後着側の溝壁面S2a
の角度δeよりも大(δs>δe)としている。これに
よって先着側の端部E1a周辺、すなわち略菱形ブロッ
クの先着側頂部の剛性を高めることができ、その捻れ変
形及び捻れトルクの発生を予防し、残留横力を効果的に
抑制しうるのである。
【0025】ここで、先着側の溝壁面S1a及び後着側
の溝壁面S2aとは、前記斜辺21aの長さの0.3倍
の距離を各端部E1a、E2aから隔たる範囲の溝壁面
Saの領域であって、先着側の溝壁面S1aの角度δs
を、本例では、20度以上かつ40度以下の範囲、又後
着側の溝壁面S2aの角度δeを、本例では、0度以上
かつ20度未満の範囲としている。
【0026】なお前記溝壁面S1a、S2a内において
前記角度δs、δeを略一定、又溝壁面S1a、S1b
間の領域の角度δを略一定としても良いが、本例の如
く、前記角度δ全体を、先着側の端部E1aから、後着
側の端部E2aに向かって連続的に変化させることが好
ましい。これによって、溝壁面Saの傾斜勾配の変化に
起因する偏摩耗の発生および排水性低下を抑制できる。
【0027】なお前記角度δsの最小値と、角度δeの
最大値との差を、好ましくは5度以上、より好ましくは
10度以上、さらに好ましくは15度以上とすること
が、残留横力の抑制効果の点で望ましい。又角度δsが
40度をこえると、溝深さが過小若しくは溝巾が過大と
なって、ドライ操縦安定性若しくは耐ハイドロプレーニ
ング性の低下を招く。又前記角度δsが20度未満の
時、及び前記角度δeが0度未満の時、ブロックの剛性
自体が充分とは言えず、又前記角度δeが20度をこえ
ると必要な角度差δs−δeを確保することが難しくな
るなど、残留横力の抑制効果を損ねることとなる。
【0028】他方、タイヤの位置交換等によって、タイ
ヤ回転K2が逆向き、すなわち図において上方向となる
時には、回転方向側(上方向側)となる斜辺21bのう
ち回転方向側(上方向側)の端部E1bが先着側、他の
端部E2bが後着側となって接地する。従って、前記斜
辺21bをなす溝壁面Sbにおいても、前記溝壁面Sa
と同様に、前記先着側となる端部E1bに連なる先着側
の溝壁面S1bの角度δsを、後着側となる端部E2b
に連なる後着側の溝壁面S2bの角度δeよりも大(δ
s>δe)としている。
【0029】このように、対辺となる双方の溝壁面S
a、Sbにおいて、傾斜勾配を変化させることにより、
タイヤの回転方向に影響されることなく残留横力の抑制
効果を発揮できるばかりでなく、残留横力の抑制効果自
体を一段と向上させることが可能となる。
【0030】又本例では、前記残留横力の抑制効果をさ
らに高めるため、前記ブロックBi、Boにおいて、タ
イヤ軸方向で向き合う対辺20c、20dをなす溝壁面
Sc、Sdの傾斜勾配も変化している。
【0031】すなわち溝壁面Scでは、図6(A)〜
(C)に示すように、トレッド面法線Nに対する角度γ
において、前記端部E1aに連なる溝壁面S1cの角度
γsを、前記端部E2bに連なる溝壁面S2cの角度γ
eよりも大(γs>γe)とする一方、溝壁面Sdで
は、トレッド面法線Nに対する角度γにおいて、前記端
部E1bに連なる溝壁面S1dの角度γsを、前記端部
E2aに連なる溝壁面S2dの角度γeよりも大(γs
>γe)としている。係る角度γについても特に規制さ
れないが、前記角度δと同様に、角度γsは20〜40
度、角度γeは0〜20度とするのが良く、又角度γs
の最小値と角度γeの最大値との差を5度以上、より好
ましくは10度以上、さらに好ましくは15度以上とす
ることが良い。又角度γは、前記溝壁面Sc、Sdの全
長に亘って連続的に変化させることが好ましい。
【0032】なお本願では、前記溝壁面Sc、Sdにお
いては、従来のブロック壁面と同様に、角度γを変化さ
せることなく一定角度で形成することもでき、又周溝1
3を直線溝として形成することもできる。又全ての略菱
形ブロックに対して、溝壁面Sa、Sbの角度δを、δ
s>δe とする必要はないが、より多くの略菱形ブロ
ックに対して実施することが望ましい。
【0033】又縦溝10、横主溝12、周溝13、及び
副横溝15の溝巾、溝深さについても、特に規制されな
いが、一般の乗用車用ラジアルタイヤの場合と同様の範
囲が使用でき、例えば溝深さはそれぞれ6.0〜9.0
mmの範囲が好ましく、又溝巾はそれぞれ3.0〜1
2.0mmの範囲が好ましい。
【0034】又ブロックBi、Bo、センターリブRに
は、サイピングを形成することができる。
【0035】
【実施例】タイヤサイズが195/65R15であり、
図1の基本構成を有する空気入りタイヤを表1の仕様で
試作するとともに、各試供タイヤのドライ操縦安定性、
耐ハイドロプレーニング性、及び残留横力を測定しその
結果を表1に記載した。なお各試供タイヤの、A- A’
断面、B- B’断面、C- C’断面、D- D’断面、E
- E’断面、F- F’断面、G- G’断面、H- H’断
面における溝壁面の角度δ、γの値は、表2に示してい
る。又テスト方法は、次の通りである。
【0036】(1) ドライ操縦安定性テスト:試験タイ
ヤを、リム(15×6JJ)、内圧(2.0kgf/cm2
の条件にて車輌に装着し、テストコースのドライアスフ
ァルト路面上にて、ハンドル応答性、剛性感、グリップ
等に関する操縦安定特性をドライバーの官能評価により
「3」を平均値とした5点法で採点した。数値の大きい
方が良好である。
【0037】(2) 耐ハイドロプレーニング性テスト:
試験タイヤを装着した前記車輌を用い、アスファルト路
面に、水深10mmの水たまりを設けた直線コース上を、
速度3水準(60km/h、80km/h、100km
/h)にて車輌を進入させ、かつブレーキング(ロッ
ク)したときの減速Gを計測し、この減速Gが0.15
Gになったときの速度を、実施例1を100とする指数
で表示し、数値が大きい程良好である。
【0038】(3) 残留横力テスト:フラットベルト式
試験機を用い、装着リム(15×6JJ)、内圧(2.
0kgf/cm2 )、負荷荷重(400kgf)の標準条件で
測定した各試作タイヤ20本当たりの測定値の平均であ
り、又残留横力は、セルフアライニングトルクが0にな
る時の横力の値をもって示すとともに、進行方向に対し
て右向きの残留横力を正(+)としている。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】表1の如く、実施例1のタイヤは、同じト
レッドパターンを有しかつ溝壁面Sa、Sbの傾斜の角
度δを一定とした比較例1と比較して、略等しい高レベ
ルのドライ操縦安定性と、耐ハイドロプレーニング性と
を発揮できるのが確認できる。
【0042】又残留横力に関しては、トレッドパターン
のないスリックタイヤである比較例3において+5.6
kgf を示している。これは、ベルト層のコード配列等の
内部構造によって生じる残留横力が+5.6kgf あるこ
とを意味する。従って、トレッドパターンによる残留横
力は、比較例1が−6.8kgf であるのに対して実施例
1では−1.1kgf と、その絶対値において、極めて低
減され、その結果、車両流れが改善されたのが確認でき
る。又実施例2においても+1.6kgf の残留横力の発
生に抑えられている。なお、残留横力は国内向けの場
合、進行方向に対して左下がりの路面カントを有してい
るため、タイヤ全体として0〜+10kgf の範囲とする
ことが好ましい。
【0043】
【発明の効果】叙上の如く本発明は構成しているため、
優れたドライ操縦安定性および耐ハイドロプレーニング
性を維持しながら車両流れを改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のタイヤの断面図である。
【図2】そのトレッドパターンを示す展開図である。
【図3】内のブロックを拡大して示す平面図である。
【図4】外のブロックを拡大して示す平面図である。
【図5】(A)〜(C)は溝壁面Sa、Sbの角度δを
説明する断面図である。
【図6】(A)〜(C)は溝壁面Sc、Sdの角度γを
説明する断面図である。
【図7】表1で用いた他の実施例のトレッドパターンを
示す展開図である。
【図8】表1で用いた比較例のトレッドパターンを示す
展開図である。
【図9】残留横力の発生メカニズムを説明する略図であ
る。
【符号の説明】
10 縦溝 11 外側溝 12 横主溝 13 周溝 15 副横溝 21a、21b 斜辺 CO タイヤ赤道 B、Bi、Bo ブロック E1、E2、E1a、E2a、E1b、E2b 斜辺の
端部 N トレッド面法線 R センターリブ Sa、Sb 斜辺をなす溝壁面 S1a、S1b 先着側の溝壁面 S2a、S2b 後着側の溝壁面 TE トレッド縁 X1 1/8 周方向線 X2 トレッド縁を通る周方向線 Yi 領域 Yo 外側域

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤ赤道と、トレッド巾TWの1/8倍
    を前記タイヤ赤道からへだて周方向に通る1/8周方向
    線との間の領域内に、溝中心が周方向にのびる縦溝をそ
    れぞれ設けることにより、縦溝間のセンターリブを形成
    するとともに、 前記縦溝のタイヤ軸方向外側域に、前記縦溝を起点とし
    て前記1/8周方向線となす角度θが狭角側で10〜5
    0度で交わりかつトレッド縁側に前記角度θを増しての
    びる横主溝、及び周方向にのびる周溝を含む外側溝を設
    けることにより、前記外側域にブロックを形成し、 該ブロックは、タイヤ軸方向の一つの端部と、他の端部
    とが周方向に位置ずれする斜辺を周方向の対辺に有する
    ことにより略菱形をなす略菱形ブロックを含み、 しかもこの略菱形ブロックは、前記斜辺をなす溝壁面の
    トレッド面法線に対する角度δにおいて、タイヤ回転に
    おける先着側となる斜辺において前記位置ずれにより
    着側となる端部に連なる先着側の溝壁面のトレッド面法
    線に対する角度δsを、後着側となる端部に連なる後着
    側の溝壁面の角度δeよりも大としたことを特徴とする
    空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記角度δは、先着側の端部の溝壁面か
    ら、後着側の端部の溝壁面に連続して変化することを特
    徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記縦溝および外側溝は、タイヤ赤道に中
    心を有する点対称として周方向に形成されることにより
    回転非方向性を具えることを特徴とする請求項1又は2
    記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】前記周溝は、ジグザグ溝であることを特徴
    とする請求項1、2又は3記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】前記外側溝は、前記周溝とトレッド縁との
    間をのびかつ前記横主溝と略同傾斜の副横溝を含むこと
    を特徴とする請求項1、2、3又は4記載の空気入りタ
    イヤ。
  6. 【請求項6】前記横主溝は、トレッド縁を通る周方向線
    と交わる角度βが狭角側で45〜90であることを特徴
    とする請求項1、2、3、4又は5記載の空気入りタイ
    ヤ。
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