JP3011001U - 照明器具取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井面等の引掛シーリングコンセントに接続
して上面密着形照明器具を簡単に取付けすることがで
き、取付け後に回転させて取付け向きを調整することが
できる照明器具取付装置を提供する。 【構成】 上面に引掛シーリングコンセントに係合する
引掛シーリングプラグを備えたプラグ部と、プラグ部の
外周に水平面内で回転可能に支持された外側に２組以上
の支持部を備えた回転支持部からなっており、このプラ
グ部下部と回転支持部には同一位置に２組以上の凹部と
回転阻止片を設けてある

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は天井面等に設けられた引掛シーリングコンセントに接続して、天井 面等にほぼ密着して取付けるための照明器具取付装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

天井面や壁面にほぼ密着して取付ける薄形の照明器具は、天井裏または壁裏に 取付けられた補強材に照明器具の取付板をねじ止めする必要があって工事が面倒 なうえ電源線の接続を行うことは法的規制があって無資格では出来ないという制 約があった。また、天井面等に予め設置されている引掛シーリングコンセントを 使用して取付けることが出来れば工事は簡単であるが、すでに取付けられている 引掛シーリングコンセントは固定されているため照明器具を部屋に合った向きに 回転させて取付けることはできなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案の目的は、引掛シーリングコンセントに接続し、上面密着取付け形の 照明器具を天井面等と器具との間にほとんど隙間が空かないように簡単に取付け ることができ、取付け後に回転させて取付け向きを調整することができる照明器 具取付装置を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、この考案の照明器具取付装置は、上面に引掛シー リングコンセントに係合する引掛シーリングプラグを備えたプラグ部と、プラグ 部の外周に水平面内で回転可能に支持された照明器具を取付ける回転支持部とか らなる。この回転支持部とプラグ部底部の外側には相対した２組以上の凹部を同 一位置になるよう設け、この凹部に一時的に回転を阻止する回転阻止片を組込ん である。

【０００５】

【作用】

照明器具取付装置の引掛シーリングプラグを天井面等に設けられた引掛シーリ ングコンセントに係合し、照明器具の向きを適当に決めた後照明器具取付け部と 照明器具取付装置とが一致するよう下から押し上げると、照明器具取付け部の凹 部内に設けた保持爪が一旦引込んだのち照明器具取付装置の回転支持部に係合し 、照明器具と天井面との隙間がほとんど空かないよう取付けられる。回転支持部 はプラグ部に対して回転可能になっているから、最後に照明器具を適宜回転させ て取付け向きをきめる。この照明器具取付装置を引掛シーリングコンセントに係 合させるとき、照明器具取付装置を指（例えば親指と中指）でつまみ引掛シーリ ングコンセントにプラグ部を挿入して右方向に回転させて係合させるが、この時 指で保持しても回転支持部が回転可能のため右方向回転時に回転支持部も回動し て正確に引掛シーリングコンセントに係合しずらい。そのため引掛シーリングコ ンセントにプラグ部を係合させるときだけ、回転支持部が回転しないよう指のか かりやすい形状に回転支持部とプラグ部底部の同一位置に凹部を設け、この凹部 に一時的に回転を阻止する回転阻止片を組込むことにより引掛シーリングコンセ ントにプラグ部を係合させるとき、指が両者の凹部に入り込むと同時に回転阻止 片も押されるため、回転支持部の回転を一時的に阻止し確実に引掛シーリングコ ンセントに係合させることができる。

【０００６】

【実施例】

この考案の実施例の照明器具取付装置について図面を参照にしながら説明をす る。図１はその斜視図、図２はその回転阻止片の説明図で（イ）は配置図（ロ） は側面図（ハ）は取付状態図を示し、、図３はその取付け説明図、図４は照明器 具の斜視図、図５はその使用状態の説明図を示したものである。照明器具取付装 置１は上面に引掛シーリングプラグ２およびロック突起２ａとプラグ部底部４を 備えた円柱状のプラグ部３とプラグ部３の外周に設けられた回転支持部５とから なっており、プラグ部底部４と回転支持部５は夫々２組以上の指のかかりやすい 凹部７および８を同一位置に設け、この凹部に一時的に回転を阻止する回転阻止 片１３を組込んである。回転支持部５は、プラグ部３に対し水平面内で（例えば ９０度）回転可能に支持され、妄動を防止するために所々でクリックストップす るようになっている。回転阻止片１３はこのクリックストップ用溝１４に入り込 み、一時的に回転を阻止する構造となっている。なお、プラグ部３が引掛シーリ ングコンセント９に確実に係合し、指をはなせば回転阻止片１３は一時的回転阻 止を解除され回転支持部５は所定の向きに回転することができる。ロック突起２ ａは、引掛シーリングコンセント９に係合させたときのプラグ部３の回転防止用 であり、プラグ部３を外すときは周知のようにプラグ部３の裏面に設けてあるリ リースボタン（図示されてない）を押すことによりプラグ部３の表面より引っ込 ませることができる。

【０００７】 プラグ部３の外周に設けられた回転支持部５は４角形等の多角形でも円形でも よい。また、回転支持部５は引掛シーリングコンセント９の種類に合わせて同一 軸上で上下に２つの２段式の支持部を備えていてもよい。

【０００８】 天井面等にほぼ密着して取付けるタイプの照明器具１０の上面中央部に形成さ れた取付け凹部１１の内壁に、対向する１組の保持爪１２が設けられている。保 持爪１２はスプリング等により常に内側に突起するように付勢され、回転支持部 ５に形成された支持部５ａに係合するようになっている。

【０００９】 次ぎに図３および図５を参照にしながら、その使用方法を説明する。天井面に 取付けられた引掛シーリングコンセント９に照明器具取付装置１のプラグ部３を 係合させるが、このときにプラグ部底部４と回転支持部５の凹部７および８に指 （例えば親指と中指）をかけると、指がこの凹部７および８と同時に回転阻止片 １３も押さえるので回転支持部５が回転しなくなるためプラグ部３を右方向に回 す力が入り、正確に引掛シーリングコンセント９に係合させることができる。こ の凹部７および８と回転阻止片１３が無いと回転支持部５とプラグ部底部４の外 周部６とを指で同時に保持して右方向に回しても回転支持部５が回転しやすいの で引掛シーリングコンセント９に正確に係合しずらく照明器具１０の落下等不安 全になりやすい。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案の照明器具取付装置は天井面等に取付けられた 引掛シーリングコンセントを利用して上面密着取付け形の照明器具を取付けるこ とができ、取付け後照明器具を回転させて向きを調整することができる取扱いが 簡単で、誰にも容易に上面密着形照明器具を取付けることができるという作用効 果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例の照明器具取付装置の斜視図

【図２】図１の回転阻止片の説明図 （イ）配置図
（ロ）側面図 （ハ）取付状態図

【図３】図１の引掛シーリングコンセントへの取付け説
明図

【図４】照明器具の斜視図

【図５】図１と照明器具の天井面への取付け使用状態説
明図

【符号の説明】

１ 照明器具取付装置 ２ 引掛シーリ
ングプラグ ２ａ ロック突起 ３ プラグ部 ４ プラグ部底部 ５ 回転支持部 ５ａ 支持部 ６ 外周部 ７ プラグ部底部の凹部 ８ 回転支持部
の凹部 ９ 引掛シーリングコンセント １０ 照明器具 １１ 取付け凹部 １２ 保持爪 １３ 回転阻止片 １４ クリック
ストップ用溝

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面に引掛シーリングを備えたプラグ部
   と、プラグ部の外周に水平面内で回転可能に支持された
   回転支持部からなり、プラグ部底部と回転支持部の外側
   の同一位置に２組以上の凹部を設け、この凹部に回転阻
   止片を組込んだ照明器具取付装置