JP4177145B2 - 吊下げ装置 - Google Patents

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一男 中村
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絵画や各種の展示物等を壁や天井等に吊り下げるための吊下げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、壁又は天井に取り付けられたレールに吊り具を着脱自在に取り付けるようにした吊下げ装置がある(特許文献1参照)。
この吊下げ装置にあっては、レールは、四角筒状の筒体の一壁部に、レールの長手方向に開口部を形成して構成され、開口部側が吊り具取付面とされ、この吊り具取付面側には、開口部を挟むように一対の支持壁を有し、該吊り具取付面と対向する壁部がレールを壁又は天井に取付固定するための取付壁とされている。
【0003】
一方、吊り具は、レールの開口部から内部のレール溝内に挿入可能とされると共に吊り具取付面に直交する方向の回転軸心回りに90°回転させることにより支持壁の背面側に接当可能な抜け止めブロックと、紐等の引掛け部材を引っ掛けるためのフック部材と、これら抜け止めブロックとフック部材との間に設けられていて抜け止めブロックの回転軸心と同心状の軸心を有するボルト部材と、このボルト部材の外面に螺合されるナット部材と、このナット部材の端面に設けられる平座金と、ナット部材の内側に収容されるコイルバネとを備えている。
【0004】
この吊下げ装置にあっては、抜け止めブロックを開口部からレール溝内に挿入した後、該抜け止めブロックを90°回転させて該抜け止めブロックがレールの支持壁の背面側に接当するように位置させ、その後、ナット部材を締め付けることにより、レールの支持壁が抜け止めブロックと平座金とで挟持されることにより、レールに吊り具が取付固定されるようになっている。
前記フック部材は、ボルト部材の軸心に沿う方向に突出する天井取付姿勢と、この天井取付姿勢から背面側に90°回転した壁取付姿勢とに姿勢変更自在となるように、ボルト部材に固定の取付部に枢着されている。
【0005】
この吊下げ装置にあっては、ナット部材を締め付けることにより、吊り具をレールに取付固定するようにしているので、ナット部材を回転させる操作が煩雑で面倒であるという問題がある。
そこで、吊り具をレールにワンタッチで取り付けられるようにした吊下げ装置がある(特許文献2参照)。
この吊下げ装置の吊り具は、レールの吊り具取付面に接当するベース部材と、このベース部材に対して吊り具取付面に直交する方向の回転軸心回りに回転自在な支持部材と、この支持部材に取付固定されたフック部材と、レール溝内に位置していて前記ベース部材とで支持壁を挟み込むことによりレールに対して吊り具を取付固定する係止部材とを備えており、係止部材は、支持部材と一体回転自在とされていて、該支持部材を回転させることにより係止部材が開口部からレール溝に挿脱自在な姿勢に姿勢変更自在とされている。
【0006】
この吊下げ装置にあっては、係止部材をレールの開口部からレール溝内に挿入すると共にベース部材を支持壁の外面(吊り具取付面)に接当させた後、該係止部材を支持部材と共に回転軸心回りに90°回転させて係止部材を支持壁の背面側に接当させることにより、レールの支持壁が係止部材とベース部材とで挟持され、これにより吊り具がワンタッチでレールに取付固定されるように構成されている。
なお、この吊下げ装置の吊り具は、支持部材から回転軸心方向に直交する方向に突出状として該支持部材に固定されており、壁に固定されたレールに取り付けられる壁付け専用のものとされている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−314307号公報
【特許文献2】
特開平5−80365号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献2の吊り具の取付構造の吊下げ装置において、天井に取付固定されたレールに吊り具を取り付けるようにする場合、フック部材は、支持部材から回転軸心方向に沿う方向に突出状として支持部材に固定される。
この場合において、レールは開口部が下向きとなるように天井に取り付けられ、吊り具は、下方側から係止部材を開口部を介してレール溝内に挿入し、フック部材の先端側を指でつまんで回転軸心回りに90°回転させることにより、レールに取り付けられる。
【0009】
しかしながら、レールを天井に取り付ける場合、通常、レールは壁際に取り付けられるので、吊り具をレールに取り付ける際において、フック部材を指でつまんで回転操作しにくいという問題がある。
また、係止部材を回転させてレールの支持壁を該係止部材とベース部材とで挟持する際のフック部材の回転操作は比較的固いことから、フック部材を指でつまんで回転操作するのは困難である。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、天井に取り付けられたレールに吊り具を容易に取り付けられるように考慮した吊下げ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明が技術的課題を解決するために講じた技術的手段は、レールと、このレールに取り付けられる吊り具とを備え、レールの吊り具取付面側には、レールの長手方向に形成されたレール溝の開口部と、この開口部を挟むように位置する一対の支持壁とを備え、吊り具は、レールの吊り具取付面に接当するベース部材と、このベース部材に対して吊り具取付面に略直交する方向の回転軸心回りに回転自在な支持部材と、この支持部材に一体回転自在に取り付けられ且つ正面側から引掛け可能とされたフック部材と、レール溝内に位置していて前記ベース部材とで支持壁を挟み込むことによりレールに対して吊り具を取付固定する係止部材とを備え、前記係止部材は支持部材と一体回転自在とされていて該支持部材を回転させることにより該係止部材が開口部を通過可能な姿勢に姿勢変更自在とされ、フック部材は、支持部材から回転軸心方向に沿う方向に突出状とされた状態からフック部材の正面側に倒れ得るように支持部材に枢着されており、このフック部材を正面側に倒した状態で且つフック部材がレールの長手方向に沿う状態で、開口部が下を向くように設けられたレールの該開口部から係止部材がレール溝内に挿入され、この状態でフック部材を回転軸心回りに回転させることにより、吊り具がレールに取り付けられるように構成されていることを特徴とする。
【0011】
また、フック部材が、支持部材から回転軸心に沿う方向に突出状とされた天井取付姿勢と、この天井取付姿勢からフック部材が背面側に回転して支持部材から回転軸心に略直交する方向に突出状とされた壁取付姿勢とに姿勢変更とされていてもよい。
また、フック部材の支持部材への取付け部分を覆うキャップ部材を備え、このキャップ部材には、フック部材の、天井取付姿勢から壁取付姿勢への姿勢変更を許容するための切欠き溝が形成され、この切欠き溝によって、フック部材の、天井取付姿勢から正面側への回転を許容するように、キャップ部材が支持部材に回転軸心回りに回転自在に取り付けられているのがよい。
【0012】
また、開口部を備えたレールと、このレールに取り付けられる吊り具とからなり、前記吊り具は、レールの吊り具取付面に接当するベース部材と、前記レール内部に位置していて前記ベース部材とでレールを挟み込むことにより吊り具を取り付ける係止部材と、前記吊り具取付面に略直交する方向の回転軸心回りに前記係止部材と一体に回転し且つ前記回転軸心に沿う方向に突出状とされた姿勢から引掛け可能な正面側及び背面側に倒れ得るように枢着されたフック部材とを備え、前記開口部から係止部材をレール内部に挿入し且つ前記フック部材を正面側又は背面側のいずれか一方に倒した状態で、前記フック部材を回転軸心回りに回転させることで、係止部材が吊り具をレールに取り付ける姿勢と開口部を通過可能な姿勢とに変更できるように構成され、前記フック部材の取付け部分を覆うキャップ部材が前記ベース部材に対して回転軸心回りに回転自在に設けられ、前記キャップ部材には、前記正面側又は背面側のいずれか一方のみにフック部材が倒れることを許容し且つ前記フック部材が回転軸心に沿う方向に突出した姿勢であるときのみにキャップ部材の回転軸心回りの回転を許容する切欠き溝が形成されていてもよい
【0013】
また、前記ベース部材には、前記レールの吊り具取付面に接当する接当面と、前記レールの開口部に挿入可能となるように前記接当面よりも一段突出して設けられ且つ前記開口部に嵌まることにより、前記係止部材の回転軸心回りの回転に対し、ベース部材の回り止めをする突出部とが形成されているのがよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図3において、1は絵画や各種の展示物等を吊り下げるための吊下げ装置であり、この吊下げ装置1は、レール2と、このレール2に着脱自在に取り付けられる吊り具3とを備えている。
このレール2は、レール2の長手方向に直交する方向で対向状とされた一対の対向壁4と、この一対の対向壁4の幅方向一端縁側同志を連結するように設けられた取付壁5と、各対向壁4の幅方向他端縁側から対向方向に延設された一対の支持壁6とを備えてなり、このレール2は支持壁6間がレール溝7の開口部8とされていると共に、取付壁5が壁9又は天井10に取付固定される(即ち、このレール2は、四角筒状の筒体の一側面にレール2の長手方向の開口部8を形成することにより構成され、前記開口部8を挟むように一対の支持壁6を備えている)。
【0015】
なお、レール2は、少なくともレール溝7と開口部8と一対の支持壁6とを備えていればよく、全体的な断面形状は四角筒状でなくてもよく、どのような形状に形成されていてもよく、例えば、レール2は、天井10と壁9との接する部分に設けられる回り縁に、前記レール溝7と開口部8と一対の支持壁6とを備えたものであってもよい。また、壁9に取り付けられるレール2と天井10に取り付けられるレール2とは断面形状が異なるものであってもよい。
レール2の取付壁5は壁9又は天井10に、取付壁5をレール溝7内から貫通して壁9又は天井10にねじ込まれるネジ等によって取り付けられ、図3(a)に示すように、レール2が壁9に取り付けられる場合は開口部8が横方向(水平方向)を向き、図3(b)に示すように、レール2が天井10に取り付けられる場合は、開口部8が下方を向くように取り付けられる。
【0016】
また、レール2外面の開口部8形成側が吊り具取付面12とされ、図3(a)、(b)に示すように、このレール2の吊り具取付面12側に吊り具3がレール2の長手方向任意の位置で着脱自在に取り付けられる。
吊り具3は、レール2の吊り具取付面12(支持壁6外面)に接当するベース部材13と、このベース部材13に対して吊り具取付面12に直交する方向の回転軸心X回りに回転自在な支持部材14と、この支持部材14に取り付けられたフック部材15と、前記支持壁6の背面側(支持壁6内面側)に位置していて前記ベース部材13とで一対の支持壁6を挟み込むことによりレール2に対して吊り具3を取付固定する係止部材16と、この係止部材16を支持部材14に取り付ける取付軸17と、フック部材15の取付部分を覆うキャップ部材18とを備えている。
【0017】
なお、フック部材15は、紐等の引掛け部材を引っ掛ける側を正面側Aといい、その反対側を背面側Bという。
ベース部材13は円板状に形成され、その中心が支持部材14の回転軸心Xと同心状とされていると共に、中心側に回転軸心Xを中心とする円形の挿通孔20が形成されている。
また、ベース部材13の、レール2の支持壁6外面に接当する接当面21は、該接当面21側の他の部分22(レール2の開口部8に対応する部分)よりも一段凹むように凹設されていて、前記他の部分22、すなわちベース部材13の接当面21間が、レール2の開口部8に挿入状とされる突出部22とされており、この突出部22がレール2の開口部8に嵌まることにより、ベース部材13が、レール2に対して支持部材14の回転軸心X回りに回り止めされている(図4及び図5参照)。
【0018】
支持部材14は、回転軸心X方向一端側の本体部24と、回転軸心X方向他端側のフック取付部25とを有する。
本体部24は、外面が段付き状の円柱状に形成され、回転軸心X方向一端側が径小で他端側が径大とされている。
また、この本体部24の中心部には、回転軸心Xと同心状のネジ孔26が形成されていると共に、本体部24の回転軸心X方向一端側には、前記ネジ孔26に連通し且つネジ孔26よりも径大な円形の嵌合凹部27が形成されている。
【0019】
この本体部24の径小部分24aは前記ベース部材13の挿通孔20を挿通していると共に、本体部24の径大部分24bは挿通孔20を挿通不能とされており、ベース部材13に対して支持部材14が回転軸心X回りに回転自在とされている。
また、支持部材14のフック取付部25は、回転軸心X方向に直交する方向で対向する一対の取付壁29を備えている。
また、支持部材14の外面の、本体部24とフック取付部25との接続部分には、フランジ部30が径方向外方に突出状に設けられている。
【0020】
また、支持部材14の回転軸心X方向一端側には、回転軸心X方向に直交する方向で対向する一対の規制壁31が設けられており、この一対の規制壁31の対向方向は前記一対の取付壁29の対向方向と同じ方向とされている。
前記フック部材15の基部15aは、フック取付部25の取付壁29間に挿入され、一方の取付壁29から他方の取付壁29にわたって貫通されて設けられた(回転軸心X方向に直交する方向(取付壁29の対向方向))に設けられた枢軸32によって回転自在に枢着されている。
【0021】
これによって、フック部材15は支持部材14から回転軸心X方向に沿う方向に突出状とされた状態(図7に仮想線で示す状態)から、背面側B(図7(a)参照)と正面側A(図7(b)参照)とに倒れ得るように設けられている(支持部材14から回転軸心X方向に沿う方向に突出状とされた状態から、背面側Bと正面側Aとに略90°回転可能とされている)。
図4及び図5に示すように、係止部材16は板材等から形成され、ベース部材13の一方の接当面21から他方の接当面21に亘る長さLに形成され、幅Wは、レール2の支持壁6端面間の間隔よりも狭幅に形成されていて、該係止部材16が開口部8からレール溝7内に挿脱自在に挿入可能とされている。
【0022】
また、係止部材16の中心部(長さL方向及び幅W方向の中央部)には、支持部材14の嵌合凹部27と略同径の円形の挿通孔33が厚さ方向貫通状に形成されている。
また、この係止部材16の長さL方向の中央側の幅は、支持部材14の一対の規制壁31間に挿入可能な幅に形成されていて、この係止部材16の長さL方向中央側は規制壁31間に嵌め込まれている。
これによって、係止部材16が支持部材14と回転軸心X回りに一体回転自在とされており、支持部材14と共に係止部材16を回転することにより、係止部材16が、開口部8を通過可能な姿勢と、開口部8を通過不能な姿勢とに姿勢変更自在とされている。
【0023】
取付軸17は、頭部35と、該頭部35から軸心方向に突出していて係止部材16の挿通孔33を挿通して支持部材14の嵌合凹部27に嵌合する軸部36と、この軸部36から軸心方向に突出していて支持部材14のネジ孔26に螺合するネジ部37とを備えており、この取付軸17によって、ベース部材13及び係止部材16が支持部材14に対して抜け止めされている(取り付けられている)。
また、取付軸17の頭部35と係止部材16との間にはバネ部材38が介装されていて、係止部材16がベース部材13側に付勢されている。
【0024】
前記キャップ部材18は、フック部材15の取付部分及び支持部材14の本体部24の径大部分24b並びにフランジ部30を覆うように形成されている。
また、このキャップ部材18には、支持部材14のフランジ部30に係合して該キャップ部材18の、支持部材14からの外れ止めをする係合部39(係合爪)が設けられていると共に、該キャップ部材18は支持部材14に対して回転軸心X回りに相対回転自在とされている。
また、キャップ部材18には切欠き溝40が形成されており、図3(a)に示すように、吊下げ装置1が壁9に取り付けられた状態において、フック部材15が支持部材14から回転軸心Xに直交する方向で且つ下方に垂れ下がる姿勢(壁取付姿勢)と、図3(b)に示すように、吊下げ装置1が天井10に取り付けられた状態において、フック部材15が支持部材14から回転軸心Xに沿う方向で且つ下方に垂れ下がる姿勢(天井取付姿勢)とに姿勢変更自在とされている。
【0025】
前記構成の吊下げ装置1において、壁9に取り付けられたレール2に吊り具3を取り付ける場合にあっては、先ず、図4に仮想線で示すように、係止部材16がベース部材13の突出部22の幅内に納まるように(係止部材16がベース部材13の突出部22に沿うように)支持部材14を回転させて位置合わせすると共に、フック部材15を回転軸心X方向に沿う方向に突出する状態から背面側Bに倒した壁取付姿勢とし、この状態で図6(a)及び図4の仮想線に示すように、係止部材16及びベース部材13の突出部22をレール2の開口部8からレール溝7内に挿入すると共に、ベース部材13の接当面21を支持壁6の外面に接当させる。
【0026】
この状態で、フック部材15はレール2の長手方向に沿う状態とされており、次に、フック部材15を下方(図6(a)の矢示D方向)に略90°揺動させると、係止部材16は支持部材14と共に、図4の矢示C方向に回転し、図1、図4の実線及び図6(b)に示すように、レール2の支持壁6が吊り具3のベース部材13と係止部材16とで挟持され、該吊り具3がレール2に取付固定される。
また、天井10に取り付けられたレール2に吊り具3を取り付ける場合にあっては、図7(a)に実線で示すように、フック部材15が背面側Bに倒れている場合(壁取付姿勢とされている場合)は、図7(b)に示すように、フック部材15を枢軸32回りに略90°回転させて起こし、支持部材14から回転軸心X方向に沿う方向に突出した状態とする(天井取付姿勢とする)。
【0027】
次に、図7(b)に示すようにキャップ部材18を回転軸心X回りに180°回転させると、フック部材15が正面側Aに倒せるようになるので、該フック部材15を正面側Aに倒す(フック部材15を正面側Aに枢軸32回りに略90°回転させる)。
次に、図8(a)に示すように、係止部材16がベース部材13の突出部22に沿う状態で係止部材16及びベース部材13の突出部22をレール2の開口部8からレール溝7内に挿入すると共に、ベース部材13の接当面21を支持壁6の外面に接当させる。
【0028】
次に、前記状態からフック部材15を回転軸心X回りに略90°回転させる。
すると、吊り具3は、図8(b)に示す状態となり、さらに、この状態からフック部材15を下方に枢軸32回りに略90°回転させると、図8(c)に示すように、フック部材15が天井取付姿勢となる。
また、この状態では、キャップ部材18の切欠き溝40が手前にあり、見栄えが悪いので、キャップ部材18を回転軸心X回りに略180°回転させてもとに戻し、図8(d)に示す状態とする。
【0029】
この天井10に取り付けられたレール2に吊り具3を取り付ける場合にあっては、フック部材15が天井取付姿勢とされた状態で、吊り具3の係止部材16及びベース部材13の突出部22をレール2の開口部8からレール溝7内に挿入した後、フック部材15を回転軸心X回りに略90°回転させるという取付方法も考えられるが、このようにすると、レール2を天井10に取り付ける場合、該レール2は壁9際に取り付けられることが多く、壁9際でフック部材15を指でつまんで回転させるという操作がし難いこと、及び、係止部材16を回転させてレール2の支持壁6を該係止部材16とベース部材13とで挟持する際のフック部材15の回転操作は比較的固いことから、この取付方法では、吊り具3の取り付けが困難である。
【0030】
そこで、前述したように、図8(a)に示すように、フック部材15を正面側Aに倒し且つレール2の長手方向に沿わせた状態でフック部材15の先端側を指でつまんで(又は引っ掛けて)、手前に回転させるという操作でレール2に吊り具3を取り付けることにより、吊り具3の取付操作が容易に取り付けることができるのである(吊り具3を比較的軽い力で取り付けることができるのである)。
なお、キャップ部材18は吊り具3をレール2に取り付けた後に、支持部材14に取り付けることもできる。この場合、キャップ部材18を支持部材14に対して回転自在な構造としなくてもよい。
【0031】
また、前記構成の吊り具3にあっては、フック部材15を、天井取付姿勢にした位置と、壁取付姿勢にした位置と、正面側Aに倒した位置の各位置で位置決めする位置規制手段、及び、係止部材16を、ベース部材13の突出部22に沿う位置(図4の仮想線で示す位置)と、該位置から回転軸心X回りに略90°回転させた位置(図4の実線で示す位置)の各位置で位置決めする位置規制手段を備えているのがよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、レール溝の開口部が下を向く状態で天井に設けられたレールに対して、吊り具のフック部材を正面側に倒した状態で且つ該フック部材がレールの長手方向に沿う状態で、吊り具の係止部材を開口部からレール溝内に挿入すると共に吊り具のベース部材をレールの支持壁に接当させ、その後、フック部材の先端側を指でつまんで(又は引っ掛けて)回転させて、係止部材とベース部材とでレールの支持壁を挟持することにより、吊り具がレールに取り付けられるように構成することによって、天井に取り付けられたレールに吊り具を容易に取り付けることができる。
【0033】
また、特に、フック部材の支持部材への取付け部分を覆うキャップ部材を設けると共に、このキャップ部材に、フック部材の、天井取付姿勢から壁取付姿勢への姿勢変更を許容するための切欠き溝が形成されたものにあっては、キャップ部材を支持部材に回転軸心回りに回転自在に取り付けることにより、切欠き溝によって、フック部材を、天井取付姿勢から正面側へ回転させて倒すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 吊下げ装置の壁取付状態の側面断面図である。
【図2】 吊下げ装置の壁取付状態の正面図である。
【図3】 壁取付状態と天井取付上体とを示す吊下げ装置の側面断面図である。
【図4】 吊り具の背面図である。
【図5】 吊り具の背面図である。
【図6】 吊り具を壁に取り付ける動作を示す正面図である。
【図7】 吊り具を天井に取り付ける動作を示す側面断面図である。
【図8】 吊り具を天井に取り付ける動作を示す正面からみた図である。
【符号の説明】
2 レール
3 吊り具
6 支持壁
7 レール溝
8 開口部
12 吊り具取付面
13 ベース部材
14 支持部材
15 フック部材
16 係止部材
18 キャップ部材
40 切欠き溝
X 回転軸心

Claims (3)

  1. レール(2)と、このレール(2)に取り付けられる吊り具(3)とを備え、レール(2)の吊り具取付面(12)側には、レール(2)の長手方向に形成されたレール溝(7)の開口部(8)と、この開口部(8)を挟むように位置する一対の支持壁(6)とを備え、吊り具(3)は、レール(2)の吊り具取付面(12)に接当するベース部材(13)と、このベース部材(13)に対して吊り具取付面(12)に略直交する方向の回転軸心(X)回りに回転自在な支持部材(14)と、この支持部材(14)に一体回転自在に取り付けられ且つ正面側(A)から引掛け可能とされたフック部材(15)と、レール溝(7)内に位置していて前記ベース部材(13)とで支持壁(6)を挟み込むことによりレール(2)に対して吊り具(3)を取付固定する係止部材(16)とを備え、前記係止部材(16)は支持部材(14)と一体回転自在とされていて該支持部材(14)を回転させることにより該係止部材(16)が開口部(8)を通過可能な姿勢に姿勢変更自在とされ、フック部材(15)は、支持部材(14)から回転軸心(X)方向に沿う方向に突出状とされた状態からフック部材(15)の正面側(A)に倒れ得るように支持部材(14)に枢着されており、このフック部材(15)を正面側(A)に倒した状態で且つフック部材(15)がレール(2)の長手方向に沿う状態で、開口部(8)が下を向くように設けられたレール(2)の該開口部(8)から係止部材(16)がレール溝(7)内に挿入され、この状態でフック部材(15)を回転軸心(X)回りに回転させることにより、吊り具(3)がレール(2)に取り付けられるように構成され
    フック部材(15)が、支持部材(14)から回転軸心(X)に沿う方向に突出状とされた天井取付姿勢と、この天井取付姿勢からフック部材(15)が背面側(B)に回転して支持部材(14)から回転軸心(X)に略直交する方向に突出状とされた壁取付姿勢とに姿勢変更とされ、
    フック部材(15)の支持部材(14)への取付け部分を覆うキャップ部材(18)を備え、このキャップ部材(18)には、フック部材(15)の、天井取付姿勢から壁取付姿勢への姿勢変更を許容するための切欠き溝(40)が形成され、この切欠き溝(40)によって、フック部材(15)の、天井取付姿勢から正面側(A)への回転を許容するように、キャップ部材(18)が支持部材(14)に回転軸心(X)回りに回転自在に取り付けられていることを特徴とする吊下げ装置。
  2. 開口部(8)を備えたレール(2)と、このレール(2)に取り付けられる吊り具(3)とからなり、
    前記吊り具(3)は、レール(2)の吊り具取付面(12)に接当するベース部材(13)と、前記レール(2)内部に位置していて前記ベース部材(13)とでレール(2)を挟み込むことにより吊り具(3)を取り付ける係止部材(16)と、前記吊り具取付面(12)に略直交する方向の回転軸心(X)回りに前記係止部材(16)と一体に回転し且つ前記回転軸心(X)に沿う方向に突出状とされた姿勢から引掛け可能な正面側(A)及び背面側(B)に倒れ得るように枢着されたフック部材(15)とを備え、
    前記開口部(8)から係止部材(16)をレール(2)内部に挿入し且つ前記フック部材(15)を正面側(A)又は背面側(B)のいずれか一方に倒した状態で、前記フック部材(15)を回転軸心(X)回りに回転させることで、係止部材(16)が吊り具(3)をレール(2)に取り付ける姿勢と開口部(8)を通過可能な姿勢とに変更できるように構成され、
    前記フック部材(15)の取付け部分を覆うキャップ部材(18)が前記ベース部材(13)に対して回転軸心(X)回りに回転自在に設けられ、前記キャップ部材(18)には、前記正面側(A)又は背面側(B)のいずれか一方のみにフック部材(15)が倒れることを許容し且つ前記フック部材(15)が回転軸心(X)に沿う方向に突出した姿勢であるときのみにキャップ部材(18)の回転軸心(X)回りの回転を許容する切欠き溝(40)が形成されていることを特徴とする吊下げ装置。
  3. 前記ベース部材(13)には、前記レール(2)の吊り具取付面(12)に接当する接当面(21)と、前記レール(2)の開口部(8)に挿入可能となるように前記接当面(21)よりも一段突出して設けられ且つ前記開口部(8)に嵌まることにより、前記係止部材(16)の回転軸心(X)回りの回転に対し、ベース部材(13)の回り止めをする突出部(22)とが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の吊下げ装置。
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