JPH026569Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、埋め込み型の照明器具に関するもの
である。

［従来の技術］ 従来、この種の埋め込み型の照明器具は第２図
および第３図に示すように、開口周縁に外鍔２が
突設され照明ランプ３を収納する有底筒状の器具
本体１を天井板のような取付面板４に穿設した本
体取付孔５に挿着し、器具本体１の周面の対角部
分に設けた一対の本体支持ばね６と上記外鍔２と
で取付面板４を挟持せしめ、器具本体１の開口に
反射板７を保持ばね９により着脱自在に保持する
反射板保持手段１０を本体支持ばね６を結ぶ対角
線と直交する対角線上に一対設けていた。この反
射板保持手段１０は、反射板７の裏面の対角部分
に枢着されたハート状の保持ばね９と、この保持
ばね６の下部に係合する係止爪８にて形成されて
おり、反射板７の保持ばね９が形成された部分を
それぞれ保持ばね９の弾発力（押し縮める際の）
に抗して上方に押し上げることにより保持ばね９
の幅広部の下部が係止爪８に係合して反射板７が
器具本体１の開口に装着され、一方、反射板７を
保持ばね９の弾発力に抗して下方に引き下げるこ
とにより保持ばね９と係止爪８との係合が解除さ
れて反射板７が取り外されるようになつている。
なお、照明ランプ３が装着されるランプソケツト
３ａは器具本体１の上底面に螺着されたソケツト
取付台１２に設けられており、電源線は電源挿通
孔１３を通して引き出されるようになつている。
また、切り欠き孔１４は本体支持ばね６の係止用
の孔である。

［解決しようとする課題］ しかしながら、上述のような従来例において、
反射板保持手段１０が本体支持ばね６を結ぶ対角
線と直交する対角線上に設けられているので、反
射板７を着脱する場合、特に反射板７を取り外す
場合において反射板７を保持ばね９の弾発力に抗
して引き下げることにより本体支持ばね６の取付
位置Ｏを中心とする回転モーメントが生じ、この
回転モーメントによる器具本体１の回動時に本体
支持ばね６に大きな力が加わることになつて本体
支持ばね６の変形、緩みなどが発生し、器具本体
１の天井面のような取付面への密着性が悪くなつ
てしまうという問題があつた。

本考案は上記の点に鑑みて為されたものであ
り、その目的とするところは、反射板を着脱して
も本体支持ばねの変形、緩みなどが発生せず、器
具本体を取付面板に常に密着して配設でき、しか
も、放熱が良好になつて電気部品の温度条件が緩
やかになり、安価な部品を使用することができる
照明器具を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本考案の照明器具は、開口周縁に外鍔が突設さ
れ照明ランプを収納する有底筒状の器具本体を取
付面板に穿設した本体取付孔に挿着し、器具本体
の周面の対角部分に設けた一対の本体支持ばねと
上記外鍔とで取付面板を挟持せしめ、器具本体の
開口に反射板を保持ばねにより着脱自在に保持す
る反射板保持手段を設け、上記保持ばねを反射板
に枢着されたハート状のばねにて形成するととも
に、器具本体の内周面に設けられ保持ばねの下部
に係合する係合爪にて反射板保持手段を形成し、
反射板を上方に押し上げることにより反射板が装
着され反射板を下方に引き下げることにより反射
板が取り外されるようにした照明器具において、
上記反射板保持手段を本体支持ばねの近傍に設け
るとともに、本体支持ばねを結ぶ対角線に直交す
る方向の器具本体周面に側方開口を設けたもので
ある。

［作用］ 本考案は上述のように構成されており、有底筒
状の器具本体を取付面板に穿設した本体取付孔に
挿着し、器具本体の周面の対角部分を設けた一対
の本体支持ばねと上記外鍔とで取付面板を挟持せ
しめ、反射板に枢着された保持ばねを、器具本体
の内周面に設けられ係合爪に係合させるようにし
て反射板保持手段を形成し、反射板を上方に押し
上げることにより反射板が装着され反射板を下方
に引き下げることにより反射板が取り外されるよ
うにした従来例と同様の照明器具において、上記
反射板保持手段の係合爪を本体支持ばねの近傍に
設けており、反射板の取り外し時において、器具
本体に大きな回転モーメントが生じることがない
ので、反射板を着脱しても本体支持ばねの変形、
緩みなどが発生せず、器具本体を取付面板に常に
密着して配設できるようになつている。また、本
体支持ばねを結ぶ対角線に直交する方向の器具本
体周面に側方開口を設けたので、放熱が良好にな
つて電気部品の温度条件が緩やかになり、安価な
部品を使用することができるようになつている。

［実施例 １］ 第１図は本考案一実施例を示すものであり、従
来例と同様の埋め込み型の照明器具において、保
持ばね９の係止爪８にて形成される反射板保持手
段１０を本体支持ばね６の近傍に配設したもので
ある。また、実施例にあつては、小判型に形成し
た器具本体１に側方開口１１を設けているので、
ランプ熱の放熱が良好になり、電気部品（ランプ
ソケツト３ａ、電源線など）の温度条件が緩やか
になつて安価な部品を使用することができるよう
になつている。

いま、実施例にあつては、保持ばね９に係合し
て反射板７を保持する係止爪８よりなる反射板保
持手段１０を器具本体１を支持する本体支持ばね
６の近傍に設けているので、反射板７の取り外し
時において、器具本体１に大きな回転モーメント
が生じることがないので、反射板７を着脱しても
本体支持ばね６の変形、緩みなどが発生せず、器
具本体１を取付面板４に常に密着して配設できる
ようになつている。また、従来例において係止爪
８が設けられていた部分が空きスペースとなるの
で、実施例のようにこの部分に側方開口１１を設
けることにより、ランプ熱の放熱を良好にするこ
とができるようになつている。

［考案の効果］ 本考案は上述のように、有底筒状の器具本体を
取付面板に穿設した本体取付孔に挿着し、器具本
体の周面の対角部分に設けた一対の本体支持ばね
と上記外鍔とで取付面板を挟持せしめ、反射板に
枢着された保持ばねを、器具本体の内周面に設け
られ係合爪に係合させるようにして反射板保持手
段を形成した照明器具であつて、反射板を上方に
押し上げることにより反射板が装着され反射板を
下方に引き下げることにより反射板が取り外され
るようにしたものであり、上記反射板保持手段の
係合爪を本体支持ばねの近傍に設けているので、
反射板の取り外し時において、器具本体に大きな
回転モーメントが生じることがなく、反射板を着
脱しても本体支持ばねの変形、緩みなどが発生せ
ず、器具本体を取付面板に常に密着して配設でき
るという効果がある。また、本体支持ばねを結ぶ
対角線に直交する方向の器具本体周面に側方開口
を設けたので、放熱が良好になつて電気部品の温
度条件が緩やかになり、安価な部品を使用するこ
とができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案一実施例の要部分解斜視図、第
２図は従来例の要部分解斜視図、第３図は同上の
組み立て動作を示す断面図である。 １は器具本体、２は外鍔、３は照明ランプ、４
は取付面板、５は本体取付孔、６は本体支持ば
ね、７は反射板、９は保持ばね、１０は反射板保
持手段である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開口周縁に外鍔が突設され照明ランプを収納す
   る有底筒状の器具本体を取付面板に穿設した本体
   取付孔に挿着し、器具本体の周面の対角部分に設
   けた一対の本体支持ばねと上記外鍔とで取付面板
   を挟持せしめ、器具本体の開口に反射板を保持ば
   ねにより着脱自在に保持する反射板保持手段を設
   け、上記保持ばねを反射板に枢着されたハート状
   のばねにて形成するとともに、器具本体の内周面
   に設けられ保持ばねの下部に係合する係合爪にて
   反射板保持手段を形成し、反射板を上方に押し上
   げることにより反射板が装着され反射板を下方に
   引き下げることにより反射板が取り外されるよう
   にした照明器具において、上記反射板保持手段を
   本体支持ばねの近傍に設けるとともに、本体支持
   ばねを結ぶ対角線に直交する方向の器具本体周面
   に側方開口を設けたことを特徴とする照明器具。