JP2997265B1 - 電解還元装置 - Google Patents

電解還元装置

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JP2997265B1 JP11020891A JP2089199A JP2997265B1 JP 2997265 B1 JP2997265 B1 JP 2997265B1 JP 11020891 A JP11020891 A JP 11020891A JP 2089199 A JP2089199 A JP 2089199A JP 2997265 B1 JP2997265 B1 JP 2997265B1
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康史 星野
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毅 尾上
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Abstract

【要約】 【課題】 陰極部を電解槽から電気的に確実に絶縁で
き、陰極電流密度が向上して溶融金属の回収率を増大さ
せることができ、比較的安価でかつ大容量の電解還元装
置を提供できる。 【解決手段】 電解還元装置は、溶融塩18を貯え底部
の一部に凹部11が形成された電解槽12と、凹部内に
凹部と所定の隙間をあけかつ電解槽と電気的に絶縁して
設けられた導電性容器13と、上記隙間に連通する不活
性ガスの導入流路12aと、電解槽内に吹出すように導
入流路に不活性ガスを圧送するガス供給手段と、電解槽
の外部に設けられ溶融塩18を溶融状態にして電解槽の
電解液とするヒータ17と、電解槽の溶融塩中に保持さ
れる陽極19とを備える。凹部周縁と容器の上端周縁と
が蓋16で覆われ、導電性容器の底部に陰極となる導電
性突起13aが凹部より突設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融塩電解により
ウラン等の溶融塩中において複数の原子価をとる金属を
溶融状態で生成する電解還元装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶融塩電解では金属酸化物や金属塩が還
元されて陰極に溶融金属として生成され、アルミニウム
等の金属を生産する方法としてフッ化物溶融塩を電解液
とした溶融塩電解法が知られている。この溶融塩電解法
では、電解槽の上方に陽極を設け、電解槽の底部を陰極
とした構造の電解還元装置が一般的に用いられている。
このような装置として従来、図4に示すようなものが知
られている。即ち、電解槽1は電解電流が溶融塩2の中
を流れる際に発生する熱を利用して加熱され、電解槽の
厳密な温度管理により電解槽1の側面部1aのフッ化物
塩部分2aを非溶融状態にして電解槽の側面部1aを絶
縁状態にすることにより、陰極面積を実質的に電解槽1
の底部のみに限定して電解を行い、必要な陰極電流密度
を得ることができるようになっている。また図5に示す
ように、内側面に絶縁層3を有するAl電解槽4内に溶
融塩浴5を生成させ、溶融塩浴5中に上方から陽極6を
吊り下げ、陰極7を中実又は中空の形状の複数の電極か
ら構成し、この陰極7を電解槽4の底部に生成した溶融
Alパッド8浴面から突出するように設け、陽極33の
下面と陰極30の上面との間隔を特定の短い間隔に保つ
ことにより、陰極の消耗と両極間の電圧降下を少なくす
る金属の電解製造法が知られている(米国特許4,07
1,420)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図4に示した
前者の溶融塩電解方法では電解槽側面部の塩部分2aの
みを非溶融状態にして電解槽側面部に絶縁部分を形成さ
せるため、溶融塩の融点付近での温度制御が要求され、
装置の運転中の電解槽全体の厳密な温度管理が必要とな
る不具合がある。またアルミニウム電解にあってはアル
ミニウムの融点が支持塩の融点より低いため、支持塩温
度が一部において支持塩を凍結させる温度であってもア
ルミニウムは融体として生成するが、ウランの電解にあ
ってはウランの融点が支持塩の融点より高いため、支持
塩温度の一部を凍結させる温度ではウランが固体状態と
なり、生成される金属のその後の取扱いが困難になる不
具合がある。また電解槽1の側面部1aを絶縁状態にし
て陰極面積を制御する方法では陰極面積を陽極面積より
小さくすることは困難で、複数のイオン種を持つウラン
のように高い陰極電流密度での電解が必要となる金属で
は、その電解が困難になる場合がある。このような場合
に、電解電流を増大させることも考えられるが、電解電
流を増大させることは陽極電流密度の増大を伴い、陽極
が気泡により覆われるいわゆる陽極効果が発生する可能
性が高まり好ましくない。
【0004】また図5に示した後者の電解製造法では、
電解槽4と突出した陰極7が電気的に接続されているた
め、絶縁層3の絶縁性が劣化した場合、その部分の電解
槽4にも金属が析出し易い問題点がある。
【0005】本発明の目的は、陰極部を電解槽から電気
的に確実に絶縁でき、陰極電流密度が向上して溶融金属
の回収率を増大させることができ、比較的安価でかつ大
容量の電解還元装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、溶融塩18を貯え底部の一部に凹部
11が形成された電解槽12と、凹部11内に凹部11
と所定の隙間をあけかつ電解槽12と電気的に絶縁して
設けられた導電性容器13と、上記隙間に連通する不活
性ガスの導入流路12aと、電解槽12内に吹出すよう
に導入流路12aに不活性ガスを圧送するガス供給手段
と、電解槽12の外部に設けられ溶融塩18を溶融状態
にして電解槽12の電解液とするヒータ17と、電解槽
12の溶融塩18中に保持される陽極19とを備えた電
解還元装置であって、電解槽12の凹部11周縁と導電
性容器13の上端周縁とを覆う蓋16が設けられ、導電
性容器13の底部に1又は2以上の陰極となる導電性突
起13aが凹部11より突出するように設けられたこと
を特徴とする電解還元装置である。凹部11と導電性容
器13との間に隙間を設けることにより、導電性容器1
3と電解槽12とは電気的に絶縁される。ガス供給手段
により導入流路12aを介して凹部11と導電性容器1
3との間の隙間に不活性ガスを圧送することにより、溶
融した溶融塩18が隙間に侵入することを防止する。こ
の状態で陽極19及び陰極となる導電性突起13aに通
電して電解還元を実施すると、凹部11より突出する突
起13aに電流が集中し、溶融塩18中の金属陽イオン
が突起13aに溶融金属となって析出し、この溶融金属
21が突起13aに沿って流下して導電性容器13内に
貯えられる。
【0007】また蓋16を凹部11周縁と導電性容器1
3の上端周縁とを覆うように凹部11周縁と導電性容器
13の間に設けることにより、圧送する不活性ガスのガ
ス量を少なくしても溶融塩が隙間に侵入することを防止
し、陰極となる導電性突起13aと陽極19との距離を
接近させることができるので、陰極の電流密度が向上し
溶融金属の回収率を増大させることができる。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、複数の導電性突起13aが導電性容器13
の底部中心に対して対称に設けられた電解還元装置であ
る。複数の導電性突起13aを使用することにより、陽
極に対向する陰極の表面積が増大し、溶融金属の回収率
を増大させる。請求項3に係る発明は、請求項1に係る
発明であって、蓋16が絶縁性部材である電解還元装置
である。蓋16を絶縁性部材により構成することによ
り、万一溶融塩が隙間に侵入した場合であっても、陰極
となる導電性容器13における面積が拡大することを防
止する。
【0009】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
いずれかに係る発明であって、導電性容器13が絶縁材
14を介して電解槽12の底部に設置された電解還元装
置である。導電性容器13を絶縁材14を介して設置す
ることにより、導電性容器13を確実に凹部11と所定
の隙間をもって容易に電解槽12の底部に設けることが
できる。
【0010】請求項5に係る発明は、請求項1ないし4
いずれかに係る発明であって、電解槽12、導電性容器
13及び導電性突起13aがそれぞれ黒鉛からなり、蓋
16が窒化ホウ素からなる電解還元装置である。黒鉛及
び窒化ホウ素を材料とすることにより、比較的高価な窒
化ホウ素のバルク材の使用量を減少させ、装置を安価に
製作することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の電解還元装置の実施の形
態を図面に基づいて説明する。この電解還元装置は複数
の原子価をとる金属であるウランの酸化物(UO2,U3
8等)を電解還元するのに適する。図1に示すよう
に、黒鉛製の電解槽12は底部に貫通孔10を有する円
筒体であって、その底部の中央に円形の凹部11が形成
される。凹部11内には凹部11と所定の隙間を有する
ように円形の黒鉛製導電性容器13が設けられる。導電
性容器13の底部には陰極となる単一の導電性突起13
aが凹部11より突出するように設けられる。導電性容
器13は窒化ホウ素製の絶縁材14を介して凹部11の
底部に設置される。絶縁材14は電解槽12と導電性容
器13とを適切な距離で離間しかつ電気的に絶縁する。
電解槽12の凹部11周縁と導電性容器13の先端周縁
との間には絶縁性部材である円形の窒化ホウ素製蓋16
が設けられる。蓋16の上面は電解槽12の底部表面と
同一平面をなすように形成され、蓋16には下端が導電
性容器13に所定の隙間を持って挿入可能な外形を有す
る挿入筒部16aが形成される。電解槽12には導電性
容器13との隙間に連通する不活性ガスの導入流路12
aが形成され、電解槽12の外部には図示しないがこの
導入流路12aに不活性ガスを圧送するガス供給手段で
あるガスボンベが設けられる。電解槽12の溶融塩18
中には陽極19が保持して設けられる。また電解槽12
の外部には加熱することにより溶融塩18を溶融状態に
して電解槽12の電解液とするヒータ17が設けられ
る。
【0012】このように構成された電解還元装置では、
凹部11と導電性容器13との間に隙間を設けたので、
導電性容器13と電解槽12との間が電気的に絶縁され
る。この電解還元装置の電解槽12内に支持塩を入れて
溶融状態にし、これと同時に凹部11と導電性容器13
との間の隙間にガス供給手段であるガスボンベにより不
活性ガスを導入流路12aを介して図の実線矢印で示す
ように圧送することにより溶融塩18が隙間に侵入する
ことを防止する。なお、電解槽12の外部に設けられた
ヒータ17により加熱して支持塩を溶融状態にする他
に、電解電流が流れる際に発生する熱を利用して支持塩
を溶融してもよい。
【0013】支持塩を溶融させた後、陽極19及び陰極
となる導電性突起13aに通電すると、突起13aに電
流が集中し、有効な電流の流れが両者の間に流れる。こ
の状態で原料のUO2,U38等の金属酸化物を電解槽
12に供給すると、この金属酸化物の電解還元が行わ
れ、電解液である溶融塩18中の金属陽イオンは突起1
3aの表面に溶融金属となって析出する。この溶融金属
21は溶融塩との比重差により突起13aに沿って流下
して導電性容器13内に貯えられる。導電性容器13内
に貯留した金属21は、図示しないがその後真空吸引装
置やサイホン装置により、或いは図2に示すように装置
に設けられた排出口13bを介して回収される。なお、
図1に示した実施の形態の電解還元装置では、導電性容
器13の底部に単一の導電性突起13aを凹部11より
突出するように設けたが、この突起の数は2個、3個、
4個以上でもよい。例えば図3(a)及び(b)に示す
ように、4個の導電性突起13aを導電性容器13の底
部中心に対して対称に設けてもよい。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 <実施例1>図2に示すように、容積が約70,000
cm3の電解槽12を用意した。即ち、黒鉛製の電解槽
12は底部に貫通孔10を有する円筒体であって、その
底部の中央に円形の凹部11が形成される。電解槽12
の内部には下端が底部と所定の間隔をあけて仕切壁12
bを設け、この仕切壁12bと電解槽12の側壁とによ
り、原料となるウラン酸化物を溶融塩18中に供給する
ための供給口12cを形成した。電解槽12の外部には
加熱することにより塩を溶融状態にして電解槽の電解液
とするヒータ17を設けた。凹部11は電解槽12の底
部に形成された円形の孔であって、孔には内径が126
mm、深さが70mmの円形の黒鉛製導電性容器13を
窒化ホウ素からなる絶縁材14を介して凹部11と所定
の隙間を有するように底部に設置した。導電性容器13
と凹部11との間には、外径が116mmの挿入筒部1
6aを有する窒化ホウ素からなる円形の蓋16をはめ込
み、導電性容器13と挿入筒部16aとの隙間が5mm
になるように電解槽12の底部を封止した。導電性容器
13の底部には陰極となる導電性突起13aを凹部11
より突出するように設けた。
【0015】また導電性容器13には電解により生成さ
れた溶融金属21を排出可能に構成されたクランク状の
排出口13bを形成し、排出口13bの中間に連通する
ように縦孔12dを電解槽12の側壁に形成し、この縦
孔12dに先端にセラミック製の封止栓24aを有する
遮断用ロッド24を挿入した。遮断用ロッド24は図の
実線矢印で示すように上昇すると、この排出口13bを
開放し、破線矢印で示すように下降すると、この排出口
13bを遮断するように構成した。次いで、フッ化物溶
融塩18を生成するフッ化物を準備した。このフッ化物
は74重量%のBaF2と、11重量%のLiFと、1
5重量%のUF4とからなる約180kgの混合物であ
る。このフッ化物混合物を電解槽12に供給し、ヒータ
17の高周波誘導加熱コイルに通電して電解槽12を加
熱し、徐々にウランの融点以上の1200℃まで昇温し
た。これと同時に凹部11と導電性容器13との間の隙
間にガス供給手段であるガスボンベから不活性ガスのア
ルゴンを導入流路12aを介して圧送し、供給したフッ
化物混合物が溶融塩となったときにも、この溶融塩が上
記隙間に侵入することを防止した。
【0016】次に、電解槽12の上方から陽極19をフ
ッ化物溶融塩18中に挿入し、導電性突起13aを陰極
として陰極電流密度が0.7〜1.6A/cm2の範囲
で通電した後、原料となるUO2を供給口12cから供
給して溶融塩電解を行った。この溶融塩電解により、電
解液である溶融塩18中のウランイオン(U4+)が突起
13aに金属ウランとなって析出し、この金属ウラン2
1が突起13aに沿って流下して導電性容器13内に貯
留した。この状態での遮断用ロッド24を上昇させて排
出口13bを開放することにより溶融した金属ウラン2
1は排出口13bを介して排出することができ、遮断用
ロッド24を再び下降させて排出口13bを遮断するこ
とにより電解作業を再び再開させることができた。従っ
て、実施例1における電解還元装置では、溶融した金属
ウラン21が排出した分だけ供給口12cから原料のウ
ラン酸化物を新たに供給することにより連続的に電解還
元することができた。
【0017】<比較例1>図4に示す電解槽1と同一の
構造を有する容積が約400リットルの電解槽を用意
し、実施例1と同一組成のフッ化物を電解槽に供給し、
電気炉により1200℃まで昇温して溶融させた。その
後、原料のウラン酸化物を電解槽に入れ電解を行った。
この時、陰極面積は特に限定されていない状態である
が、槽の容積を大きくしたスケールアップを行うことに
よりかろうじて陰極電流密度約0.4A/cm2を保っ
て電解を行った。
【0018】<比較例2>図示しないが、実施例1の黒
鉛電解槽と陰極とを短絡させた以外は実施例1と同一の
条件及び手順で電解を行った。この時の陰極電流密度は
0.1A/cm2以下となった。
【0019】<比較試験及び評価>実施例1、比較例1
及び比較例2における電解終了後、それぞれの電解槽を
解体した。実施例1の電解槽12の凹部11と導電性容
器13との間の隙間を目視により観察した結果、溶融塩
の侵入は認められず空間が確保されていた。また実施例
1、比較例1及び比較例2の電解槽を解体して得られた
電解生成物である金属ウランを取出し、それぞれの金属
ウランの量から溶融塩電解における電流効率を計測し
た。その結果、実施例1における電流効率は55%以上
であったのに対し、比較例1では約30%であった。ま
た比較例2では金属ウランがほとんど析出されず、従っ
て電流効率はほぼ0%であった。これは、比較例1にお
ける陰極電流密度がやや不足であるためと考えられる。
また比較例2で金属ウランがほとんど析出しなかったの
は陰極電流密度が絶対的に不足しているためと考えられ
る。また実施例1において有効に電解が行われ、比較例
2において金属ウランが得られなかったことから、導電
性容器13が電解槽12と確実に絶縁されていることが
判った。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、電
解槽の底部の一部に形成された凹部内にこの凹部と所定
の隙間をあけかつ電解槽と電気的に絶縁して導電性容器
を設け、上記隙間に連通する不活性ガスの導入流路と、
導入流路に不活性ガスを圧送するガス供給手段と、電解
槽の溶融塩中に保持される陽極とを備え、導電性容器の
底部に1又は2以上の陰極となる導電性突起を上記凹部
より突出するように設けたので、電解を実施した時、陰
極となる導電性突起と陽極との間に電流が集中して有効
に流れる。その結果、陰極部を電解槽から電気的に確実
に絶縁でき、かつ陰極電流密度が向上して溶融金属の回
収率を増大させることができる。
【0021】また蓋を凹部周縁と導電性容器の上端周縁
との間に設ければ、圧送する不活性ガスのガス量を少な
くしても溶融塩が隙間に侵入することを防止できる。更
に、電解槽、導電性容器及び導電性突起をそれぞれ黒鉛
から構成し、蓋を窒化ホウ素から構成すれば、高価な窒
化ホウ素のバルク材の使用量を減少させて、比較的安価
で大容量の電解還元装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電解還元装置の中央縦断面図。
【図2】本発明の別の電解還元装置の中央縦断面図。
【図3】(a) 本発明の別の導電性容器を示す図3
(b)のA−A線断面図。
【図3】(b) 図3(a)の平面図。
【図4】従来の電解還元装置を示す図1に対応する断面
図。
【図5】従来の別の電解還元装置を示す図1に対応する
一部断面斜視図。
【符号の説明】
11 凹部 12 電解槽 12a 導入流路 13 導電性容器 13a 導電性突起 14 絶縁材 16 蓋 17 ヒータ 18 溶融塩 19 陽極
フロントページの続き (72)発明者 星野 康史 茨城県那珂郡那珂町大字向山字六人頭 1002番地の14 三菱マテリアル株式会社 総合研究所 環境・エネルギー研究所 内 (72)発明者 高澤 寛 茨城県那珂郡那珂町大字向山字六人頭 1002番地の14 三菱マテリアル株式会社 総合研究所 環境・エネルギー研究所 内 (72)発明者 尾上 毅 茨城県那珂郡那珂町大字向山字六人頭 1002番地の14 三菱マテリアル株式会社 総合研究所 環境・エネルギー研究所 内 (56)参考文献 特開 平11−229173(JP,A) 特開 平8−67998(JP,A) 特開 平3−271389(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25C 7/00,3/34

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融塩(18)を貯え底部の一部に凹部(11)
    が形成された電解槽(12)と、 前記凹部(11)内に前記凹部(11)と所定の隙間をあけかつ
    前記電解槽(12)と電気的に絶縁して設けられた導電性容
    器(13)と、 前記隙間に連通する不活性ガスの導入流路(12a)と、 前記電解槽(12)内に吹出すように前記導入流路(12a)に
    不活性ガスを圧送するガス供給手段と、 前記電解槽(12)の外部に設けられ前記溶融塩(18)を溶融
    状態にして前記電解槽(12)の電解液とするヒータ(17)
    と、 前記電解槽(12)の溶融塩(18)中に保持される陽極(19)と
    を備えた電解還元装置であって、 前記電解槽(12)の凹部(11)周縁と前記導電性容器(13)の
    上端周縁とを覆う蓋(16)が設けられ、 前記導電性容器(13)の底部に1又は2以上の陰極となる
    導電性突起(13a)が前記凹部(11)より突出するように設
    けられたことを特徴とする電解還元装置。
  2. 【請求項2】 複数の導電性突起(13a)が導電性容器(1
    3)の底部中心に対して対称に設けられた請求項1記載の
    電解還元装置。
  3. 【請求項3】 蓋(16)が絶縁性部材である請求項1記載
    の電解還元装置。
  4. 【請求項4】 導電性容器(13)が絶縁材(14)を介して電
    解槽(12)の底部に設置された請求項1ないし3いずれか
    記載の電解還元装置。
  5. 【請求項5】 電解槽(12)、導電性容器(13)及び導電性
    突起(13a)がそれぞれ黒鉛からなり、蓋(16)が窒化ホウ
    素からなる請求項1ないし4いずれか記載の電解還元装
    置。
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