JP2978205B2 - 異硬度クッション製品の製造方法 - Google Patents

異硬度クッション製品の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、自動車用ヘッドレストあるいは自動車用
座席クッション等として用いられる表面の硬さが部分的
に異なる異硬度クッション製品の製造方法に関する。
(従来技術) たとえば第5図に示す自動車用ヘッドレスト10にあっ
ては、枕部12を構成する弾性発泡体14の頭部当接部分14
aを他の部分14bよりも柔らかくして、頭部当接部をソフ
トにするのが好ましいとされ、また第6図に示す自動車
用座席クッション18にあっては、座部を構成する弾性発
泡体20の両側部分20a,20aを中央部分20bよりも硬くし
て、乗員の姿勢保持性を高めたものが好ましいとされて
いる。なお、図中16,22は表皮材である。
ところで上記のような異硬度クッション製品の主な製
造方法としては、次の、の方法がある。
第7図に示すように、発泡成形等により形成した所
定の硬さの弾性発泡体からなるクッション製品本体26の
所定表面に、その弾性発泡体とは硬さの異なる弾性発泡
体から裁断等により所定形状にしたクッション材28を貼
着して、所望の異硬度クッション製品を製造する方法。
第8図または第9図に示すように、発泡成形型30,3
2のキャビティ面34,36の所定位置に、所定の硬さの弾性
発泡体から形成した所定形状のシート状若しくはブロッ
ク状のクッション材38,40,40を配置し、そのキャビティ
33,35の残余の部分に前記クッション材38,40,40とは硬
さの異なる弾性発泡体を形成する液状発泡原料を注入
し、キャビティ面のクッション材38,40,40と一体に発泡
成形することによって、所望の異硬度クッション製品を
製造する方法。
(発明が解決しようとする課題) しかし、前記の製造方法にあっては、次のような問題
がある。
の製造方法にあっては、貼着用のクッション材28を
所定形状の3次元に裁断するのに特殊な加工が必要とな
ってその作業が容易ではない問題があり、また、クッシ
ョン材28の周縁におけるクッション製品本体26との境界
部で硬さの急変を防いで違和感を少なくするため、クッ
ション材28の厚みを徐々に変化(薄く)させると、その
クッション材28の成形および貼着作業に手間取る問題を
生じ、さらにはクッション製品本体26のクッション材貼
着部が凹面からなる場合には、そのクッション材28に折
れ雛が入り易い問題もある。
一方の製造方法にあっては、クッション材38,40,40
をキャビティ面の正しい位置に配置および保持するのが
容易ではなく、一体成形時にクッション材38,40,40の位
置ずれを生じたり、キャビティ面から浮き上がり易く、
所望の位置で硬さを変化させた異硬度クッション製品を
得難い問題がある。またその製造方法において、第9図
のようにキャビティ面にクッション材の位置決め用突起
42,42を設けると、その突起42,42によりクッション製品
表面にスリット形状(溝形状)が形成され、そのスリッ
ト形状によってクッション製品が破れ易くなったり、違
和感を生じる問題がある。
そこでこの発明は、前記の点に鑑み、簡単な作業で所
望の異硬度クッション製品を得ることができ、しかも硬
さが変化する境界部で違和感の少ない異硬度クッション
製品を得ることのできる、異硬度クッション製品の製造
方法を提供せんとするものである。
(課題を解決するための手段) そこで前記の目的を達成するため、この発明では、発
泡成形型のキャビティ面の所定部を、キャビティ内に凸
の面で構成し、そのキャビティ凸面を構成する成形型の
部分を分離及び嵌合可能な入れ子型で構成し、前記分離
させた入れ子型のキャビティ面に弾性発泡体シートを配
置して該弾性発泡体シートの縁を入れ子型の成形型との
嵌合面に位置させ、前記入れ子型を成形型に嵌合させて
キャビティ凸面の弾性発泡体シートを成形型のキャビテ
ィ内に配置するとともに、当該嵌合時にその嵌合部で弾
性発泡体シートの縁を引っ張り状態として挟着し圧縮す
ることにより、当該弾性発泡体シートの厚みを弾性発泡
体シートの縁に近づく程薄くし、その後成形型のキャビ
ティに前記弾性発泡体シートとは異なる硬さの弾性発泡
体を形成する液状発泡原料を注入して、キャビティ凸面
の弾性発泡体シートと一体に発泡させることにしたので
ある。
(作用) この発明にあっては弾性発泡体シートがキャビティ面
の凸面に配置されるため、その弾性発泡体シートがキャ
ビティ面から浮き上がることがなく、またその弾性発泡
体シートの縁が入れ子型の嵌合部で挟着されて引っ張ら
れるため、弾性発泡体シートの厚みが該シートの縁に近
付く程薄くなり、得られる異硬度クッション製品の硬度
変化が緩やかなものになる。
(実施例) 以下この発明の実施例について説明する。
第1図および第2図は、この発明の一実施例を示すも
ので、熱硬度ヘッドレストの製造時における発泡成形型
70の断面図である。
成形型70は、ヘッドレストの頭部当接側となる枕部の
前半体を形成する前部割型72と、枕部の後半体を形成す
る後部割型74とからなり、内部に前部割型72のキャビテ
ィ面76と後部割型74のキャビティ面78で構成されるヘッ
ドレストの枕形状からなるキャビティ80を有する。前部
割型72は、そのキャビティ面76の一部がキャビティ80内
に弧状に突出してキャビティ凸面76aを構成し、さらに
その凸面76aを構成する部分が分離可能な入れ子型72aで
構成されている。その入れ子型72aのキャビティ凸面76a
は、ヘッドレスト枕部の頭部当接面を後頭部形状に窪ま
せて、頭部と良好に接するようにするためのものであ
る。また入れ子型72aの嵌合面73a,73aには、後記する弾
性発泡体シート86を正しく係止するための位置決めピン
79,79が立設されている。一方、後部割型74には上部に
原料注入孔82が形成されている。なお、前部割型72と後
部割型74の上部割面75にはスティ挿通孔77が形成されて
いる。
次に、上記成形型70を用いて行う異硬度ヘッドレスト
の製造方法を説明する。
まず第1図のように割型72,74を組み合わせて、割面7
5のスティ挿通孔77に補強体84と一体になったスティ87
を挿通し、補強体84をキャビティ80内に保持する。ま
た、入れ子型72aの凸面76aより大なる大きさの柔らかい
弾性発泡体シート86を入れ子型72aのキャビティ凸面76a
に配置し、その弾性発泡体シート86の縁86a,86aを、入
れ子型72aの嵌合面73a,73aにある位置決めピン79,79に
係止して、第2図のように入れ子型72aを前部割型72に
嵌合させる。これによって、入れ子型72aのキャビティ
凸面76aに配置された弾性発泡体シート86は、その縁86
a,86aが、入れ子型72aの嵌合面73a,73aと前部割型72の
嵌合面73b,73bからなる入れ子型の嵌合部73で挟着され
て圧縮されることになり、その圧縮により弾性発泡体シ
ート86の厚みが縁に行くほど薄いものとなる。しかも、
入れ子型72aを第1図の矢印Aのように嵌合させる際、
弾性発泡体シートの縁86a,86aが前部割型72の嵌合面73
b,73bと接触してB方向に引っ張られることになり、こ
れによっても前記弾性発泡体シート86の厚みが縁に近付
く程薄くなる。また、弾性発泡体シート86の配置される
入れ子型72aのキャビティ面がキャビティ内に凸のキャ
ビティ凸面76aになっているため、弾性発泡体シート86
はキャビティ凸面76aから浮き上がることがなく、しか
も前記のように弾性発泡体シートの縁86a,86aがB方向
に引っ張られるため、より確実に弾性発泡体シート86の
浮き上がりが防止される。
その後、入れ子型のキャビティ凸面76aの弾性発泡体
シート86よりも硬い弾性発泡体を形成するウレタンフォ
ーム原料等の液状発泡原料88aを原料注入孔82からキャ
ビティ80内に注入し、キャビティ凸面の弾性発泡体シー
ト86と一体に発泡成形する。
発泡後、成形品を成形型70から取り出し、入れ子型の
嵌合部73で挟着された弾性発泡体シートの縁86a,86aを
切除してトリミングすれば、第3図に示すような所望の
異硬度ヘッドレスト90が得られる。図中88は前記液状発
泡原料88aから形成された弾性発泡体である。
このようにして得られた異硬度ヘッドレスト90は、頭
部と当接する部分が他部よりも柔らかい弾性発泡体シー
ト86で構成され、しかもその弾性発泡体シート86の厚み
が縁に行くほど薄くなっているため、頭部当接部の周縁
部分aで硬度変化が緩やかになり、使用時に違和感を生
じることが殆どない。
第4図は他の実施例を示すもので、座面中央部が他部
よりも柔らかい座席クッションの製造時を示す発泡成形
型92の断面図である。この実施例は、キャビティ面93の
一部、すなわち座席中央面を形成する部分をキャビティ
91内に凸のキャビティ凸面93aとし、そのキャビティ凸
面93aを構成する部分を入れ子型92aで構成した発泡成形
型92を用い、その入れ子型92aの嵌合部95で柔らかい弾
性発泡体シート96の縁96a,96aを挟着して、その弾性発
泡体シート96を入れ子型のキャビティ凸面93aに配置
し、その後弾性発泡体シート96よりも硬い弾性発泡体を
形成する液状発泡原料98aをキャビティ91内に注入し、
キャビティ凸面の弾性発泡体シート96と一体に発泡させ
ることにより、異硬度クッション製品としての座席クッ
ションを製造するものである。
(効果) この発明にあっては、弾性発泡体シートを配置する入
れ子型のキャビティ面をキャビティ内に凸のキャビティ
凸面で構成したため、発泡成形時に前記弾性発泡体シー
トがキャビティ面から浮き上がるのを防ぐことができ、
良好な異硬度クッション製品を得ることができる利点が
ある。
さらにこの発明にあっては、その入れ子型のキャビテ
ィ凸面に配置した所定硬さの弾性発泡体シートの縁を入
れ子型の嵌合部で挟着するため、その弾性発泡体シート
の厚みが縁に行く程薄くなり、得られる異硬度クッショ
ン製品における硬さの変化が緩やかになって、そのクッ
ション製品の硬さ変化部で違和感をほとんど生じること
がない効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの発明の一実施例における発泡
成形時の発泡成形型の断面図、第3図はこの発明の実施
により得られた異硬度クッション製品としての自動車用
ヘッドレストの断面図、第4図はこの発明の他の実施例
における発泡成形時の発泡成形型の断面図である。ま
た、第5図は硬さ変化のない自動車用ヘッドレストの断
面図、第6図は硬さ変化のない自動車用座席クッション
の断面図、第7図ないし第9図は従来における異硬度ク
ッション製品の製造方法を示す断面図である。 70,92:発泡成形型、72a,92a:入れ子型、72:前部割型、 73,95:入れ子型の嵌合部、73a:入れ子型の嵌合面、 74:後部割型、76,78,93:キャビティ面、 76a,93a:入れ子型のキャビティ凸面、80,91:キャビテ
ィ、 86,96:弾性発泡体シート、86a,96a:弾性発泡体シートの
縁、 88a,98a:液状発泡原料、88:弾性発泡体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡成形型のキャビティ面の所定部を、キ
    ャビティ内に凸の面で構成し、そのキャビティ凸面を構
    成する成形型の部分を分離及び嵌合可能な入れ子型で構
    成し、 前記分離させた入れ子型のキャビティ面に弾性発泡体シ
    ートを配置して該弾性発泡体シートの縁を入れ子型の成
    形型との嵌合面に位置させ、 前記入れ子型を成形型に嵌合させてキャビティ凸面の弾
    性発泡体シートを成形型のキャビティ内に配置するとと
    もに、当該嵌合時にその嵌合部で弾性発泡体シートの縁
    を引っ張り状態として挟着し圧縮することにより、当該
    弾性発泡体シートの厚みを弾性発泡体シートの縁に近づ
    く程薄くし、 その後成形型のキャビティに前記弾性発泡体シートとは
    異なる硬さの弾性発泡体を形成する液状発泡原料を注入
    して、キャビティ凸面の弾性発泡体シートと一体に発泡
    させることを特徴とする異硬度クッション製品の製造方
    法。
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