JP2960011B2 - 圧延における加減速時の板厚制御方法および制御装置 - Google Patents

圧延における加減速時の板厚制御方法および制御装置

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JP2960011B2 JP8155751A JP15575196A JP2960011B2 JP 2960011 B2 JP2960011 B2 JP 2960011B2 JP 8155751 A JP8155751 A JP 8155751A JP 15575196 A JP15575196 A JP 15575196A JP 2960011 B2 JP2960011 B2 JP 2960011B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属板を冷間圧延す
るに際して、その圧延速度の加減速時における板厚変動
を効果的に抑制し得る板厚制御方法および制御装置に関
する。
【0002】
【関連する背景技術】金属板の冷間圧延においてその圧
延速度を加減速した場合、作業ロールと圧延材との間の
油膜厚さ等の変化に伴って該作業ロールと圧延材との摩
擦係数が変化し、その結果、圧延荷重が変動して定常圧
延速度時に比較して大きな板厚変動が生じることが知ら
れている。
【0003】そこで従来、特開平4−367309号公
報に示されるように、圧延速度の加減速時における圧延
荷重変動量を、上記摩擦係数の変化を影響係数とする圧
延荷重変動予測式を用いて予測し、この予測された圧延
荷重変動に対して前記ロールによる圧下位置補正を行う
ことで、その板厚変動を抑制する技術が提唱されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記圧延荷重
予測法の場合には摩擦係数の変化だけを影響係数として
予測式に加えているので、例えば歪み速度が大きく変化
するような圧延の場合、或いは歪み速度の変化に対して
変形抵抗が大きな影響を受けるような圧延材料、例えば
アルミニウムや銅のような金属材料の場合、その圧延荷
重予測精度が非常に悪くなる。この結果、圧延材の加減
速が行われた部分での板厚精度が劣化し、これに伴って
該圧延材の先端部および尾端部における、所謂オフゲー
ジ領域が増長すると言う不具合があった。
【0005】また従来にあっては、既に変化したと思わ
れる圧延荷重変動量を予測して板厚制御を行っているの
で、所定の制御周期分の制御遅れが生じることが否めな
い。つまり圧延荷重予測精度を向上させても、制御遅れ
の分だけ板厚変動が発生し、圧延材の先端オフゲージ長
が増長すると言う問題があった。この点、特開平8−4
7708号公報には、油圧圧下系の制御応答遅れを補償
して圧下精度を向上させる手法が開示される。しかしこ
の手法を採用しても、所定の制御周期、例えば1制御周
期分の制御遅れを修正することができないと言う問題が
あった。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、歪み速度が大きく変化するよう
な圧延を行う場合であって、圧延速度の加減速時におけ
る板厚精度を十分に確保することができ、オフケージ部
分を少なくすることのできる圧延における板厚制御方法
および制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る板厚制御方法は、金属板を冷間圧延するに際し
て、圧延速度の加減速時における圧延荷重変動を、摩擦
係数および変形抵抗をそれぞれ影響係数とした圧延荷重
変動予測式を用いて予測し、この予測された圧延荷重変
動量に基づいて圧延機における圧下位置を補正するよう
にしたことを特徴とするものである。
【0008】つまり従来より採用されていた摩擦係数の
みならず、新たに速度変化(歪み速度変化)に対する変
形抵抗の変動を影響係数として加えた圧延荷重変動予測
式を用いて加減速時における圧延荷重変動量を予測し、
この予測結果に従って圧下装置における圧下位置を補正
することで、歪み速度変化の影響を除去して出側板厚の
変動を抑え、加減速時におけ板厚精度を十分高くするよ
うに圧延することを特徴とするものである。
【0009】また請求項2に記載の本発明に係る板厚制
御装置は、圧延速度の加減速時における圧延荷重変動量
ΔPを、摩擦係数および変形抵抗をそれぞれ影響係数と
した圧延荷重変動予測式を用いて予測する手段と、上記
圧延荷重変動予測式に基づいて算出された荷重変化予測
量をロールギャップ補正量ΔSkに変換する手段と、こ
の変換されたロールギャップ補正量に従って板厚補償制
御を行う手段とを具備したことを特徴とするものであ
る。
【0010】つまり摩擦係数および変形抵抗をそれぞれ
影響係数とした圧延荷重変動予測式を用いて圧延荷重変
動量ΔPを算出し、この圧延荷重変動量ΔPから求めら
れるロールギャップ補正量ΔSkに従って板厚制御量を
補償することで、簡単な制御系で効果的に板厚精度を高
めるようにしたことを特徴とするものである。更に請求
項3に記載の発明に係る板厚制御方法は、圧延速度制御
に用いる圧延速度指令値を、所定の制御周期後に到達す
ると予測される圧延速度として求め、上記圧延速度指令
をパラメータとした圧延荷重変動予測式を用いて圧延
速度の加減速時における圧延荷重変動を予測し、この予
測された圧延荷重変動量に基づいて圧延機における圧下
位置を補正するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0011】つまり圧延荷重変動予測式における圧延速
度パラメータとして、従来一般的に使用されている圧延
速度のフィードバック信号に代えて、その圧延機の圧延
速度制御に使用している速度指令値、つまり所定の制御
周期後に到達させるべき圧延速度(予測圧延速度)を用
いることで、該所定の制御周期後に起こり得る圧延荷重
変動を高精度に予測して圧下制御を行うようにしたこと
を特徴としている。
【0012】
【発明の実施の態様】以下、図面を参照して本発明に係
る板厚制御方法および制御装置の第1の実施形態につい
て説明する。図1は圧延機とその板厚制御装置の概略的
な構成を示す模式的なブロック図である。圧延機1は、
上下に対向配置された一対のワークロール2を主体とし
て構成され、上記ワークロール2間に導かれる圧延材3
を所定の圧力で圧延するものである。このワークロール
2間に印加される圧延力は、圧下制御装置4の制御の下
で圧下装置5により加えられる。
【0013】尚、図中6はワークロール2間の圧延荷重
Pを検出するロードセルであり、7はワークロール2に
よる圧延速度V(回転数)を検出するパルスジェネレー
タ、8は入側板厚偏差ΔHを計測するX線厚み計、9は
出側板厚偏差Δhを計測するX線厚み計である。このよ
うな圧延機1の作動を制御する板厚制御装置は、AGC
演算部11を主体とする板厚制御システム12と、荷重
変化予測演算部14およびロールギャップ補正演算部1
5を主体とした演算器16とを備えて構成される。板厚
制御システム12におけるAGC演算部11は前記圧延
機1における圧延荷重P,入側板厚偏差ΔH,および出
側板厚偏差Δhの各データに従って該圧延機1を制御す
るべくロールギャップ操作量ΔSaを求めるものであ
る。また圧延速度制御部18は、ワークロール2に対す
る圧延速度の加減速時における圧延速度指令値、即ち、
現時点から所定の制御周期後(1スキャン後)において
達成するべく圧延速度Vsを設定するものである。
【0014】一方、演算器16における荷重変化予測演
算部14は、前記パルスジェネレータ7によって計測さ
れる圧延速度V、または前記圧延速度制御部18により
設定される圧延速度指令値Vsと、上位のプロセスコン
ピュータ13から与えられる板厚値(目標板厚)やその
他の被圧延材の情報とに従って、後述する圧延圧延荷重
変動予測式に基づいて前記圧延機1における圧延荷重変
動量ΔPを予測(算出)する役割を担う。またロールギ
ャップ補正演算部15は上記荷重変化予測演算部14に
て予測された圧延荷重変動量ΔPに基づいて前記ワーク
ロール2間に設定すべきロールギャップ量ΔSを求める
ものである。
【0015】前記板厚制御システム12は、基本的には
上記AGC演算部11にて求められたロールギャップ操
作量ΔSaを操作量ΔSとして前記圧下制御装置4に出
力するものであるが、ここでは上記演算器16にて求め
られたロールギャップ量ΔSを板厚制御補償量ΔSkと
して入力し、この板厚制御補償量ΔSkを加算器17に
おいて前記ロールギャップ操作量ΔSaに加算すること
で前記圧下制御装置4に対する操作量ΔSを求めてい
る。
【0016】ここで上記荷重変化予測演算部14、およ
びロールギャップ補正演算部15における演算処理につ
いて説明すると、荷重変化予測演算部14では、基本的
には或る速度域Vでの微小な圧延速度変化に対する微小
な圧延荷重変動を次のようにして予測する。
【0017】
【数1】
【0018】但し、Pは圧延荷重,ΔPは微小圧延荷重
変化量,Vはパルスジェネレータ7によって計測される
圧延速度,ΔVは微小速度変化量である。この発明の第
1の実施形態においては、速度変化に対する圧延荷重変
動の要因として摩擦係数と変形抵抗との2つの要因を考
慮するものとし、速度変化に対する摩擦係数変化と歪み
速度変化に対する変形抵抗変化とをそれぞれ影響係数と
した次式を(1)式から導いている。
【0019】
【数2】
【0020】ちなみに圧延速度変化に対する摩擦係数変
化は図2(a)に示すような関係を有し、また歪み速度変
化に対する変形抵抗変化は図2(b)に示すような関係を
有しており、これらの関係は、例えば次式のように表さ
れる。
【0021】
【数3】
【0022】但し、Hは入側板厚,hは出側板厚であ
り、R'は偏平ロール径,そしてKm'は速度零[0]時に
おける変形抵抗であって、a,b,c,d,eはそれぞれ定
数である。従ってこのようにして求められる摩擦係数お
よび変形抵抗を前述した予測式に代入すれば、速度変化
に対する圧延荷重変化のモデル式を次のように求めるこ
とができる。
【0023】
【数4】
【0024】前述した荷重変化予測演算部14は、上述
した如く求められる荷重変動予測式(5)に従って圧延速
度がVである時の微小圧延荷重変動予測量ΔPを算出
(予測)している。そしてロールギャップ補正演算部1
5では、上記の如く算出された微小圧延荷重変化予測量
ΔPを入力し、圧延機1のミル定数をKとしてロールギ
ャップ補正量ΔSkを ΔSk = ΔP/K …(6) として算出している。このロールギャップ補正量ΔSk
が板厚制御システム12のAGC演算部11において求
められたロールギャップ操作量ΔSaに加算され、圧下
制御装置4に対する操作量が ΔS = ΔSa + ΔSk として求められている。この操作量ΔSに従って圧下装
置5が駆動され、前記ワークロール2間のギャップが調
整されて板厚制御がなされる。
【0025】以上のように本発明に係る圧延制御方法お
よび制御装置によれば、速度変化に対する圧延荷重変動
の要因として、従来より採用されてきた摩擦係数のみな
らず、変形抵抗をも考慮して、速度変化に対する摩擦係
数変化と歪み速度変化に対する変形抵抗変化とをそれぞ
れ影響係数とした圧延荷重変動予測式を立てている。そ
してこの圧延荷重変化予測式に基づいて、圧延速度が変
化する際の微小速度変化に対する圧延荷重変化量を予測
し、この予測された圧延荷重変化量に従って圧延機1に
おけるワークロール2間の圧下量を補正するものとなっ
ている。
【0026】従って歪み速度が大きく変化するような圧
延の場合や、歪み速度の変化に対して変形抵抗が大きな
影響を受けるような圧延材、例えばアルミニウムや銅等
を圧延するような場合であっても、圧延速度が変化する
際の圧延荷重変動を高精度に予測して板厚制御すること
ができ、板厚精度を高めることができる。この結果、圧
延材3の先端部および尾端部におけるオフゲージ長を短
くすることができる。
【0027】図3は加速時における板厚変動量につい
て、従来の制御法と本発明による制御法とを対比して示
したものである。この図に示されるように本発明法によ
れば、従来法に比較して加速時における板厚変動の幅
(振幅)を大幅に小さくすることができ、またオフケー
ジの長さも大幅に短縮することができる。従って圧延の
開始時点や終了時点において圧延速度が変化する際、つ
まり加減速時における板厚変動を効果的に抑制すること
ができ、その圧延材3の先端部および尾端部におけるオ
フゲージ長を短くして全体的な板厚精度を高め、歩留り
を向上させることができる。しかも本発明の制御法によ
れば、板厚制御システム12だけによる従来一般的な板
厚制御との干渉を招くことなく、その板厚制御量に補正
を施すことができるので、従来システムに付加的に組み
込むことも可能であり、従来システム自体に組み込むこ
とも可能である等の利点もある。
【0028】ところで上述した第1の実施形態において
は、パルスジェネレータ7により求められる圧延速度V
を圧延速度パラメータとした圧延荷重変動予測式に基づ
いて圧延荷重変動量を予測した。しかし上記圧延速度V
に代えて、圧延速度制御部18においてワークロール2
の周速の制御に用いる為の圧延速度指令値Vsを圧延速
度パラメータとする圧延荷重変動予測式を用いて圧延荷
重変動量を予測するようにしても良い。
【0029】この第2の実施形態について説明すると、
現在の圧延状態を示すフィードバック信号としてパルス
ジェネレータ7により求められる圧延速度Vに代えて、
図1に示す圧延速度制御部18にて実行される圧延機1
の速度制御により、その制御周期後(1スキャン後)に
おいて変化するであろう圧延速度を該圧延速度制御部1
8から速度指令値Vsとして求める。そして現時点から
1スキャン後に達していると予測される圧延速度(速度
指令値Vs)を圧延速度パラメータとする圧延荷重変動
予測式に基づき、1スキャン後に圧延速度がΔVだけ変
動した時点での圧延荷重変動量を予測し、その予測値に
従って圧下制御を実行することを特徴としている。
【0030】より具体的には前述した第1の実施形態に
おいては、現時点[To]における圧延速度Voと、その1
制御周期前[T-1]に計測されている圧延速度V-1とか
ら、1制御周期における圧延速度の変化量ΔVを(Vo
−V-1)として求め、この間に変動したであろう圧延荷
重変化量ΔPを予測して圧下制御を実行するものであっ
た。しかしこの第2の実施形態にあっては、圧延速度制
御の下で1制御周期後[T+1]に到達しているであろう圧
延速度V+1を前記圧延速度制御部18からの速度指令値
Vsとして求め、現時点[To]における圧延速度Voとの
差から、今後の1制御周期間における圧延速度の変化量
ΔVを(V+1−Vo)として求め、この間に変動するで
あろう圧延荷重変化量ΔPを前述した予測式に従って予
測する。そしてこの予測した圧延荷重変化量ΔPに従っ
て圧延機1におけるワークロール2間の圧下量を補正す
ることを特徴としている。
【0031】かくしてこのような予測制御によれば、圧
下量の補正効果が現れる時点での圧延速度の変化を見込
んで、その時点における荷重変化量ΔPを予測して圧下
量補正を行うので、図4(a)に時間経過に伴う圧下位置
の変化を示すように、実際の圧下の動きを理想的な圧下
制御量に近付けることが可能となる。この点、前述した
第1の実施形態による予測制御によれば、パルスジェネ
レータ7により検出される圧延速度の実績値、つまり圧
延速度の変化量ΔVに基づいて現時点における荷重変化
量ΔPを予測して圧下量を補正することになるので、図
4(b)に示すようにその制御周期の分だけ圧下位置の制
御遅れが生じることが否めない。
【0032】従って第2の実施形態に示すように、圧延
制御部18からの速度指令値Vsを圧延速度パラメータ
として圧延荷重変動を予測するようにすれば、第1の実
施形態に加えてその制御応答遅れを抑えて高精度な板厚
制御を行うことが可能となる。しかも圧延速度を示すフ
ィードバック信号(パルスジェネレータ7からの信号)
に代えて、圧延制御部18から求められる速度指令値V
sを圧延速度パラメータとするだけで、その板厚制御性
を飛躍的に向上させることができる。しかも油圧圧下系
の制御遅れも含めて、これを効果的に改善することが可
能となる。
【0033】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ものではない。例えば圧延速度と摩擦係数の関係、およ
び歪み速度と変形抵抗との関係を前述した式(3)(4)以
外の関係式を用いて表現して、圧延荷重変動予測式を立
てるようにしても良い。また荷重変化の予測に用いる圧
延速度パラメータを、パルスジェネレータ7から求めら
れる圧延速度を採用するか、或いは圧延速度制御部18
から求められる速度指令値を採用するかを、適応的に選
択するようにしても良い。要はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、圧
延速度が変化するとき、摩擦係数および変形抵抗を影響
係数とした圧延荷重変動予測式に基づいて板厚変動に対
する補償制御を行うので、歪み速度が大きく変化するよ
うな圧延の場合や、歪み速度の変化に対して変形抵抗が
大きな影響を受ける圧延材を圧延する場合であっても、
圧延速度が変化する際の圧延荷重変動を高精度に予測し
て板厚制御することができ、圧延材の先端部および尾端
部におけるオフケージ部分を短くして全体的な板厚精度
を高め、その歩留りを向上させ得る等の効果が奏せられ
る。
【0035】また特に請求項3に記載の発明によれば、
圧延速度制御に用いる圧延速度指令値を、所定の制御周
期後に到達すると予測される圧延速度として求め、予測
された圧延速度指令値をパラメータとした圧延荷重変動
予測式を用いて圧延速度の加減速時における圧延荷重変
を予測するので、その変化を先取りした制御遅れのな
い高精度な板厚制御が可能となる。従ってその板厚精度
を更に高め、生産歩留りを飛躍的に向上させることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧延機における板厚制御装置の一
実施態様を示す概略的なブロック構成図。
【図2】圧延速度と摩擦係数との関係、および歪み速度
と変形抵抗との関係をそれぞれ示す図。
【図3】加速時における板厚偏差を、本発明法と従来法
とを対比して示す図。
【図4】時間経過に伴う圧下位置の変化を、圧延荷重変
動予測式におけるパラメータとして圧延速度指令値を用
いた場合と、フィードバック信号を用いた場合とを対比
して示す図。
【符号の説明】
1 圧延機 4 圧下制御装置 11 AGC演算部 12 板厚制御システム 14 荷重変化予測演算部 15 ロールギャップ補正演算部 18 圧延速度制御部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板を冷間圧延するに際し、圧延速度
    の加減速時における圧延荷重変動を、摩擦係数および変
    形抵抗をそれぞれ影響係数とした圧延荷重変動予測式を
    用いて予測し、予測された圧延荷重変動量に基づいて圧
    下位置補正してなることを特徴とする圧延における加減
    速時の板厚制御方法。
  2. 【請求項2】 圧延速度の加減速時における圧延荷重変
    動量ΔPを、摩擦係数および変形抵抗をそれぞれ影響係
    数とした圧延荷重変動予測式を用いて予測する手段と、
    上記圧延荷重変動予測式に基づいて算出された荷重変化
    予測量をロールギャップ補正量ΔSkに変換する手段
    と、この変換されたロールギャップ補正量に従って板厚
    補償制御を行う手段とを具備したことを特徴とする圧延
    における加減速時の板厚制御装置。
  3. 【請求項3】 金属板を冷間圧延するに際し、圧延速度
    制御に用いる圧延速度指令値を、所定の制御周期後に到
    達すると予測される圧延速度として求め、この圧延速度
    指令値をパラメータとした圧延荷重変動予測式を用いて
    圧延速度の加減速時における圧延荷重変動を予測し、予
    測された圧延荷重変動量に基づいて圧下位置補正してな
    ることを特徴とする圧延における加減速時の板厚制御方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021140747A1 (ja) * 2020-01-09 2021-07-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 ロールプレス装置、及び制御装置

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