JP2946844B2 - 積層セラミックコンデンサの製造方法 - Google Patents

積層セラミックコンデンサの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
【0002】本発明はビデオテープレコーダ・液晶テレ
ビ等の電気製品に広く用いられる積層セラミックコンデ
ンサの製造方法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化,高周波化に伴
って、ますますの微少化が望まれており、そういった観
点から積層セラミックコンデンサの需要が高まってい
る。
【0004】以下に従来の積層セラミックコンデンサの
構成について説明する。図3は、積層セラミックコンデ
ンサの一部を断面にて示す斜視図である。図3におい
て、11はセラミック誘電体層、12は内部電極、13
は外部電極である。前記内部電極12は、おのおの外部
電極13に接続されている。
【0005】以下に、前記従来の積層セラミックコンデ
ンサの構成における製造方法について図を用いて説明す
る。図4は製造途中におけるセラミック積層体の構造を
示す図である。
【0006】まず、チタン酸バリウム等の誘電粉末,有
機バインダーと、可塑剤および有機溶剤とからなるスラ
リーを用いてドクターブレード法によりグリーンシート
を作製する。
【0007】次に、このシートの上にパラジウム,白金
等の貴金属を主成分とした電極ペーストを用いてスクリ
ーン印刷法等により内部電極を形成する。
【0008】次に、内部電極を形成したグリーンシート
を内部電極層がセラミック誘電体層を挟んで交互に対向
するように配置して順次積層し、所望の積層数まで積層
を繰り返し、セラミック積層体14を形成する。
【0009】次に、セラミック積層体14を接着フィル
ム15を備えた金属板16上に接着し、これをセラミッ
ク積層体14の層間の密着性を向上させるために気密性
のある袋17中に保持し、水等の液体を圧力媒体として
静水加圧を行い圧縮成形する。
【0010】次に、この成形されたセラミック積層体を
袋17から取り出した後、所望の大きさのチップ状に切
断し、1200〜1400℃で焼成する。こうして得ら
れた焼結体の両端部に、その両端部に現れる内部電極
に、これらの内部電極が電気的に接続されるように銀,
銀−パラジウム等を塗布し、焼付けることによって外部
電極を形成し、積層セラミックコンデンサ製造してい
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
製造プロセスにおける静水加圧は、前工程で作製したセ
ラミック積層体を気密性のある袋中に保持し、真空密封
した後に行うために、積層中の誘電体層間に発生した気
泡を残したまま加圧していた。そのため、特にスラリー
中のバインダー量が多い場合には、誘電体層間に残留し
ている気泡を外部に除去できず、焼成後、焼結体にクラ
ックが発生するといった問題点があった。
【0012】そこで本発明は、前記問題点に鑑み、積層
セラミックコンデンサの製造工程における静水加圧の際
に、誘電体層間に気泡を残留させることなく、静水加圧
を行うことができ、誘電体層間の密着性の優れた積層セ
ラミックコンデンサの製造方法を提供しようとするもの
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の積層セラミックコンデンサの製造方法は、内
部電極を形成したグリーンシートを内部電極層がセラミ
ック誘電体層を挟んで交互に対向するように順次積層
し、所望の積層数まで積層を繰り返してセラミック積層
体を得る工程と、所望の大きさのチップ形状に沿って前
記積層体の積層方向に切断溝を設ける工程と、前記積層
セラミック積層体を気密性のある袋中に保持して真空密
封し、静水加圧付与して圧縮成形する工程と、圧縮成形
後、この成形されたセラミック積層体を各チップ状に分
割し、焼成する工程とを有したものである。
【0014】また、本発明の他の方法としては、前記工
程の中で、前記切断溝を設ける工程に換えて、所望の大
きさのチップ形状の一部にそれぞれ少なくとも1つの孔
を有するように前記セラミック積層体の積層方向に孔を
設ける工程とを有するものである。
【0015】
【作用】以上のように、接着シートに固定したセラミッ
ク積層体を静水加圧前に予め、所望の大きさのチップ形
状に沿って積層方向に切断溝を設けるか、所望の大きさ
のチップ形状の一部にそれぞれ少なくとも1つの孔を有
するようにセラミック積層体の積層方向に孔を設けるこ
とにより、静水加圧中に、その部分が気泡の逃げ場とな
って、積層チップ内に残留していた気泡が移動し、クラ
ックの発生を抑えることができる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例について図面を参
照しながら説明する。
【0017】図1は、本発明の実施例1にかかる製造途
中のセラミック積層体の構造を示したものである。図1
において、1は内部電極を形成したグリーンシートを内
部電極層がセラミック誘電体層を挟んで交互に対向する
ように順次積層し、所望の積層数まで積層を繰り返して
得られたセラミック積層体、2は切断溝、3は接着フィ
ルム、4は金属板、5は気密性のある袋である。
【0018】以下に、本発明における積層セラミックコ
ンデンサの製造方法の実施例1について図1を用いて説
明する。ここで、従来の技術と同様なセラミック積層体
の作製工程については、詳しい説明を省略する。
【0019】まず、チタン酸バリウムを主成分とする高
誘電体材料を用い、バインダーとしてブチラール樹脂,
ケトン樹脂,フェノール樹脂のいずれかを用い、有機溶
剤としてブチルカルビトール,ブチルカルビトールアセ
テートのいずれかを、それぞれ配合し、バインダー量を
変化させ、有効積層数100層,無効積層数上下各10
層、1層当たり誘電体厚み8.0μm、1層当たり電極
厚み2.5μm、総厚み1.2mmからなるセラミック積
層体1を作製し、これを接着フィルム3を設けた金属板
4の上に接着する。
【0020】次に、セラミック積層体1を4mm×2mm角
のチップ形状となるように、刃厚0.5mmの金属刃を用
いて、押切り方式でセラミック積層体1の積層方向に切
断溝2を設ける。このとき、接着フィルム3の一部が切
断されるようにして、セラミック積層体1を完全に切断
される形とする。
【0021】次に、切断溝2が導入された金属板付セラ
ミック積層体全体を気密性のある袋5の中に入れ、減圧
密封し、水を圧力媒体として静水加圧が100kg/cm2
で加圧し、圧縮成形する。このとき、静水加圧が250
kg/cm2以上になると、切断溝2が閉じ、チップ同士が
接着する恐れがあるので、静水加圧は50〜250kg/
cm2が適当である。この静水加圧は、積層数やバインダ
ーの配合量等によって適宜決定される。
【0022】次に、金属板4および接着フィルム3の層
から成形されたセラミック積層体1を分離し、前工程の
切断溝2にあわせてチップ状に分割した後、それを電気
炉内でバインダー除去のため400℃で途中4時間保持
した後、1300℃で2時間焼成する。この焼成後、得
られた焼結体1000個についてクラックの発生数につ
いて調べた結果を(表1)に示している。また、(表
1)には、切断溝以外には本発明と全く同様にして作製
された従来の方法による焼結体1000個と、後述する
本発明の実施例2により得られた焼結体1000個につ
いてのクラックの発生状況を、バインダー量を5〜25
%と変化させた場合について、比較して示している。
【0023】
【表1】
【0024】以上の(表1)より明らかなように、この
製造方法のように静水加圧する前に、予めセラミック積
層体に切断溝を設けることで、シート内に残留していた
気泡が除去され、かつ、バインダー量が多くても緻密な
焼結体が得られ、クラックが発生しにくい積層セラミッ
クコンデンサが提供できる。
【0025】(実施例2)以下、本発明の他の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0026】図2は、本発明の実施例2にかかる製造途
中のセラミック積層体の構造を示したものである。図2
において、図1に示す部分と同一の部分については同一
番号を付し、製造方法においても同一の工程については
説明を省略する。
【0027】本実施例2の製造方法は、切断溝を設ける
工程に換えて、4mm×2mm角の大きさのチップ形状の4
隅に孔6を有するようにセラミック積層体1の積層方向
に孔を設ける工程とし、焼成工程に換えて、圧縮成形
後、この成形されたセラミック積層体を4mm×2mm角の
チップ形状となるように、刃厚0.5mmの金属刃を用い
て、押切り方式で各チップ状に分割し、焼成する工程と
する。
【0028】なお、本実施例2では、セラミック積層体
1を4mm×2mm角のチップ形状の四隅にセラミック積層
体の積層方向に孔6を設ける工程としたが、孔6は4mm
×2mm角のチップ形状の少なくとも1箇所に有すればよ
い。
【0029】この製造方法における積層セラミックコン
デンサも、(表1)より明らかなように、予めセラミッ
ク積層体の積層方向に孔を設けることで、シート内に残
留していた気泡が除去され、かつ、バインダー量が多く
ても緻密な焼結体が得られ、クラックが発生しにくい積
層セラミックコンデンサが提供できる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明は、内部電極を形成
したグリーンシートを内部電極層がセラミック誘電体層
を挟んで交互に対向するように所望の積層数まで積層を
繰り返して得られたセラミック積層体の静水加圧工程に
おいて、前工程で、セラミック積層体を所望の大きさの
チップ形状に沿って各積層方向に切断溝を設けるか、所
望の大きさのチップ形状の一部にそれぞれ少なくとも1
つの孔を設ける工程を有することによって、誘電体層間
に残留している気泡が除去されることにより、誘電体層
間の密着性に優れ、クラックを防止した積層セラミック
コンデンサの製造方法を提供でき、同時に生産性の優れ
た効果を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における製造途中のセラ
ミック積層体の構造を示した図
【図2】本発明の第2の実施例における製造途中のセラ
ミック積層体の構造を示した図
【図3】積層セラミックコンデンサの一部を断面にて示
す斜視図
【図4】従来例における積層セラミック積層体の構造を
示す図
【符号の説明】
1 セラミック積層体 2 切断溝 3 接着フィルム 4 金属板 5 袋 6 孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部電極を形成したグリーンシートを内部
    電極層がセラミック誘電体層を挟んで交互に対向するよ
    うに順次積層し、所望の積層数まで積層を繰り返してセ
    ラミック積層体を得る工程と、所望の大きさのチップ形
    状に沿って前記セラミック積層体の積層方向に切断溝を
    設ける工程と、前記積層セラミック積層体を気密性のあ
    る袋中に保持して真空密封し、静水加圧して圧縮成形す
    る工程と、圧縮成形後、この成形されたセラミック積層
    体を各チップ状に分割し、焼成する工程とを有する積層
    セラミックコンデンサの製造方法。
  2. 【請求項2】内部電極を形成したグリーンシートを内部
    電極層がセラミック誘電体層を挟んで交互に対向するよ
    うに順次積層し、所望の積層数まで積層を繰り返してセ
    ラミック積層体を得る工程と、所望の大きさのチップ形
    状の一部にそれぞれ少なくとも1つの孔を有するように
    前記セラミック積層体の積層方向に孔を設ける工程と、
    前記積層セラミック積層体を気密性のある袋中に保持し
    て真空密封し、静水加圧して圧縮成形する工程と、圧縮
    成形後、この成形されたセラミック積層体を各チップ状
    に分割し、焼成する工程とを有する積層セラミックコン
    デンサの製造方法。
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