JP2946391B2 - 車両用エアサスペンション装置 - Google Patents

車両用エアサスペンション装置

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JP2946391B2 JP4818694A JP4818694A JP2946391B2 JP 2946391 B2 JP2946391 B2 JP 2946391B2 JP 4818694 A JP4818694 A JP 4818694A JP 4818694 A JP4818694 A JP 4818694A JP 2946391 B2 JP2946391 B2 JP 2946391B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用エアサスペンシ
ョン装置に関し、特に、操舵時のロール制御技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、バスや大型トラック等に装備され
るサスペンションの一つとして、例えば、実開昭64−
52920号公報及び実開平2−141510号公報等
に開示されるような空気弾性を利用して車体を支える車
両用エアサスペンション装置が知られている。
【0003】即ち、図6に示すように、車両のフロント
側のばね上とばね下間の両側、即ち、車体と左・右の前
側車軸との間には、夫々エアスプリング3A,3Bが設
置されている。又、車両のリヤ側のばね上とばね下間の
左・右、即ち、車体と左・右の後側車軸との間には、夫
々エアスプリング3C,3D,3E,3Fが設置されて
いる。尚、説明を簡単にするため、以下の説明はエアス
プリング3と記して行う。
【0004】次に、かかる車両用エアサスペンション装
置に係わる空気系統について説明する。即ち、エアコン
プレッサ11により加圧されたエアは、エアドライヤ1
2により空気中に含まれる水分を除去された後、エアリ
ザーバタンク13に貯留される。尚、エアリザーバタン
ク13内の圧力はガバナ14により所定圧力に調圧され
る。そして、エアリザーバタンク13に貯留された圧縮
エアは、前記エアスプリング3のレベリングバルブ4を
介してエアスプリング3に送られるようになっている。
【0005】そして、荷重の増減に応じて前記各エアス
プリング3の圧縮エアの充填の度合いをレベリングバル
ブ4が調節し、車高が低下するとレベリングバルブ4が
エアリザーバタンク13と各エアスプリング3とを連通
して車高を上昇させ、逆に車高が上昇すると、レベリン
グバルブ4が排気側に開いて、各エアスプリング3内の
空気を排気して車高を低下させ、所定の車高に調整され
る。
【0006】上述の如き車両用エアサスペンション装置
を装備したバスやトラック等にあっては、走行時は車体
が揺動するため、車体を水平に維持しようと上記レベリ
ングバルブ4が作動して各エアスプリング3内の圧縮エ
アの供給と排気が行われている。一方、近年では、車両
の乗り心地を低減させることなく、ロール制御性を高め
ようとするニーズがあり、このため、図7に示すよう
に、エアスプリング3内部と配管5を介して連通したサ
ブタンク6を設け、前記配管5に開閉手段としての電磁
弁7を介装し、車速や操舵角に応じて電磁弁7の開閉を
制御することにより、ばね定数を切り換えるエアサスペ
ンション装置が提案されている。
【0007】例えば、車速が所定値未満のとき或いは車
速が所定値以上でも操舵角が所定値未満のときには、電
磁弁7を開いてエアスプリング3内部とサブタンク6と
を一体とすることにより、エアスプリング3内部のエア
容積を大きする。この場合、エア容積が大きい程外力に
対して内部圧力が上昇しないので、該エアスプリング3
の反力が小さくなり、もってばね定数が小さくなり、乗
り心地を向上できる。
【0008】一方、車速が所定値以上で操舵角が所定値
以上のときには、電磁弁7を閉じてエアスプリング3内
部とサブタンク6とを遮断することにより、エアスプリ
ング3内部のエア容積を小さくする。この場合、エアス
プリング3の反力が大きくなり、もってばね定数が大き
くなり、ロールを低減できる。尚、上記のようにばね定
数を切り換えるようにしたエアサスペンション装置とし
て、ローリングセンサ等により車体のロールを直接検出
し、ロール検出時に電磁弁を閉じてエアスプリング内部
とサブタンクとを遮断して、ロールを低減する技術が知
られている(実開平3−204号公報参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエアサスペンション装置にあっては、ロール
発生時にばね定数を大きく切り換えるが、前記エアスプ
リング3の圧縮エアの充填の度合いを調節するレベリン
グバルブ4からの給・排気については何ら制限を行って
いない。
【0010】このため、ロール増加過程はもとよりロー
ル減少過程においても、旋回外側のエアスプリングへは
給気が行われ、旋回内側のエアスプリングへは排気が行
われる、例えば車線変更時のように連続的に相反する方
向に旋回が行われた場合、続いて生じる相反する旋回方
向のロール角が大きくなるという問題がある。そこで、
本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、ロール減少
過程でのレベリングバルブによるエアスプリングに対す
る給・排気を制御することにより、例えば車線変更時の
ように連続的に相反する方向に旋回が行われた場合、続
いて生じる相反する旋回方向のロール角を小さくするこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、車両のばね上とばね下間にエアスプリングを
設け、圧縮空気が貯留されるエアリザーバタンクと前記
エアスプリングとを該エアスプリングに対する圧縮空気
の給気と排気を行わせるレベリングバルブを介して連通
すると共に、前記エアスプリング内部とサブタンクとを
ばね定数切換用の開閉手段を介して連通してなる車両用
エアサスペンション装置において、前記レベリングバル
ブとエアスプリングとの間の給・排気通路にエアスプリ
ングに対する圧縮空気の給・排気制御用の開閉手段を介
装する一方、車速検出手段と、ステアリング操舵角検出
手段と、ステアリング操舵角に基づいて操舵角速度を算
出する操舵角速度算出手段と、前記車速、ステアリング
操舵角及び操舵角速度に基づいて前記ばね定数切換用の
開閉手段と給・排気制御用の開閉手段を制御する制御手
段と、を設け、 前記制御手段を、車速が所定車速未満の
ときに前記ばね定数切換用の開閉手段を開くと共に、前
記給・排気制御用の開閉手段を開く一方、車速が所定車
速以上で、ステアリング操舵角が大きいときに前記ばね
定数切換用の開閉手段を閉じると共に、車速が所定車速
以上かつ同一操舵方向の操舵角及び操舵角速度が共に大
きい場合に前記給・排気制御用の開閉手段を閉じるよう
に構成した。
【0012】
【0013】
【作用】請求項1記載の発明において、車速、ステアリ
ング操舵角及び操舵角速度に基づいて各開閉手段を制御
することにより、車両の状況、操舵状態に応じてばね定
数が切り換えられ、ロールが低減されて走行安定性が向
上されつつ、乗り心地も向上されると共に、エアスプリ
ングの圧縮エアの充填の度合いを調節するレベリングバ
ルブからの給・排気の制御が行われる。
【0014】即ち、車速が所定車速未満のときには、ロ
ールが発生しないので、エアスプリングのばね定数が小
に切り換えられると共に、レベリングバルブによるレベ
リングが行われ、乗り心地が向上する。又、車速が所定
車速以上で、ステアリング操舵角が大きいときには、ロ
ールが発生するので、エアスプリングのばね定数が大に
切り換えられることにより、ロールを低減する作用が大
きなサスペンション装置となる。
【0015】ここで、同一操舵方向の操舵角及び操舵角
速度が共に大きいロール角の減少過程において、給・排
気制御用の開閉手段が閉じられることによって、例えば
給気状態にある左側レベリングバルブと排気状態にある
右側レベリングバルブ或いは排気状態にある左側レベリ
ングバルブと給気状態にある右側レベリングバルブとが
閉じられることにより、給気と排気とが停止される。こ
の結果、エアスプリング内圧付加分は、増圧側が減圧さ
れ、減圧側が増圧される。これにより、連続的に相反す
る方向に旋回が行われた場合、続いて生じる相反する旋
回方向のロール角が小さくなることになる。
【0016】
【実施例】以下、添付された図面を参照して本発明を詳
述する。図1は車両の車輪1輪分のエアサスペンション
装置を示している。即ち、この図において、車両のばね
上としての車体20とばね下としてのタイヤ21との間
には、エアスプリング22と、減衰力切換機構を内蔵し
たショックアブソーバ23とが夫々設けられている。圧
縮空気が貯留される図示しないエアリザーバタンクと前
記エアスプリング22とは該エアスプリング22に対す
る圧縮空気の給気と排気を行わせるレベリングバルブ2
4を介装した給・排気通路25により連通される。この
レベリングバルブ24とエアスプリング22との間の給
・排気通路25には、エアスプリング22に対する圧縮
空気の給・排気制御用の開閉手段としての電磁弁からな
る給・排気制御弁26が介装される。又、前記エアスプ
リング22内部とサブタンク27とは、ばね定数切換用
の開閉手段としての電磁弁からなるばね定数切換弁28
を介装した連通路29により連通される。
【0017】ここで、本発明においては、車速検出手段
と、ステアリング操舵角検出手段と、ステアリング操舵
角に基づいて操舵角速度を算出する操舵角速度算出手段
と、前記車速、ステアリング操舵角及び操舵角速度に基
づいて前記ばね定数切換弁28と給・排気制御弁26を
制御する制御手段と、を設けた。そして、前記制御手段
を、車速が所定車速未満のときに前記ばね定数切換弁2
8を開くと共に、前記給・排気制御弁26を開く一方、
車速が所定車速以上で、ステアリング操舵角が大きいと
きに前記ばね定数切換弁28を閉じると共に、車速が所
定車速以上かつ同一操舵方向の操舵角及び操舵角速度が
共に大きいときに前記給・排気制御弁26を閉じる構成
とした。
【0018】かかる構成において、前記ばね定数切換弁
28及び給・排気制御弁26は、マイクロコンピュータ
を内蔵したコントロールユニット30から出力される制
御信号により開閉制御され、連通路29及び給・排気通
路25の開閉制御を行うように制御される。コントロー
ルユニット30には、後述するモードの切換スイッチ3
1からの切換信号、車速検出手段としての車速センサ3
2からの車速V信号、操舵角検出手段としての図示しな
いステアリングに設けられた操舵角センサ33からのス
テアリング操舵角θ信号が入力され、コントロールユニ
ット30には、操舵角に基づいて操舵角速度θαを算出
する手段と、前記モード切換信号、車速V、ステアリン
グ操舵角θに基づいて前記ばね定数切換弁28及び給・
排気制御弁26を制御する制御手段とがソフトウェア的
に装備される。
【0019】図2は詳細な制御ブロック図を示してお
り、モード切換スイッチ31から出力される信号は、モ
ード信号入力手段34を介して制御手段35に入力され
る。操舵角センサ33から出力される信号は、操舵角信
号入力手段36を介して制御手段35に入力される。
又、操舵角信号入力手段36から出力される信号は操舵
角速度算出手段としての操舵角信号微分手段37に入力
され、操舵角信号微分手段37から出力される操舵角速
度信号は制御手段35に入力される。更に、車速センサ
32から出力される信号は、車速信号入力手段38を介
して制御手段35に入力される。
【0020】制御手段35から出力される制御信号は、
給・排気制御弁切換信号出力手段39を介して給・排気
制御弁26に、ばね定数切換弁切換信号出力手段40を
介してばね定数切換弁28に、ショックアブソーバ切換
信号出力手段41を介してショックアブソーバ23の減
衰力切換機構のアクチュエータ23Aに、夫々入力され
る。
【0021】次に、図3に示すフローチャートを参照し
つつ、コントロールユニット30によるばね定数切換弁
28及び給・排気制御弁26の開閉制御内容を説明す
る。即ち、ステップ1(図ではS1と略記する。以下同
様)では、モード切換スイッチ31の切換位置を判定
し、ハードモード(ばね定数大)又はソフトモード(ば
ね定数小)にするか(本実施例ではソフトモード)、オ
ートモードにするかが選択される。ソフトモードが選択
されるとステップ16に進み、オートモードが選択され
るとステップ2に進む。
【0022】ソフトモードが選択された場合、ステップ
16では、ばね定数切換弁28を開放して、ばね定数を
小に切り換えると共に、ステップ17に進んでショック
アブソーバ23をソフト(ばね定数を小)に切り換え
る。ステップ18では、給・排気制御弁26を開放して
レベリングバルブ24によるレベリング(エアスプリン
グ22に対して給・排気)を行わせる。
【0023】一方、オートモードが選択された場合、ス
テップ2では、車速センサ32からの車速信号Vを読み
込む。ステップ3では、操舵角センサ33からのステア
リング操舵角信号θを読み込む。ステップ4では、操舵
角θを微分して操舵角速度θαを演算する。ステップ5
では、車速Vが所定車速VR 以上であるか否かを判定す
る。車速Vが所定車速VR 未満であると判定された場合
には、車両が低速で走行しており、ロールは小さいた
め、ステップ1でソフトモードが選択されたときと同様
のステップ16以下に進む。
【0024】ステップ2で車速Vが所定車速VR 以上で
あると判定された場合には、車両が高速で走行してお
り、ロールが発生する虞があるので、ステアリングの操
舵角θに基づく制御を行うべくステップ6以下に進む。
ステップ6では、例えば右の操舵方向の操舵角θが所定
操舵角θR 以上であるか否かを判定し、操舵角θが所定
操舵角θR 以上であると、ステップ7に進んで、今度
は、右の操舵方向の操舵角速度θαが所定操舵角速度θ
αR 以上であるか否かを判定し、操舵角速度θαが所定
操舵角速度θαR 以上であると、ステップ8に進んで、
ばね定数切換弁28を閉じて、ばね定数を大に切り換え
ると共に、ステップ9に進んでショックアブソーバ23
をハード(ばね定数を大)に切り換える。ステップ10
では、給・排気制御弁26を閉じてレベリングバルブ2
4によるレベリング(エアスプリング22に対して給・
排気)を停止する。
【0025】ステップ7で、操舵角速度θαが所定操舵
角速度θαR 未満であると、ステップ11に進んで、ば
ね定数切換弁28を閉じて、ばね定数を大に切り換える
と共に、ステップ12に進んでショックアブソーバ23
をハード(ばね定数を大)に切り換える。ステップ13
では、給・排気制御弁26を開放してレベリングバルブ
24によるレベリングを行わせる。
【0026】一方、ステップ6で操舵角θが所定操舵角
θR 未満であると、ステップ14に進んで、今度は、左
の操舵方向の操舵角θが所定操舵角−θR 以下であるか
否かを判定し、操舵角θが所定操舵角−θαR 以下(操
舵角θ大)であると、ステップ15に進んで、今度は、
左の操舵方向の操舵角速度θαが所定操舵角速度−θα
R 以下であるか否かを判定し、操舵角速度θαが所定操
舵角速度−θαR 以下(操舵角速度θα大)であると、
ステップ8以下に進んで、前述したように、エアスプリ
ング22とショックアブソーバ23のばね定数を大に切
り換えると共に、レベリングバルブ24によるレベリン
グを停止して、エアスプリング22に対して給・排気を
停止する。
【0027】ステップ15で、操舵角速度θαが所定操
舵角速度−θαR を越えた場合(操舵角速度θα小)
は、ステップ11以下に進んで、前述したように、エア
スプリング22とショックアブソーバ23のばね定数を
大に切り換えると共に、レベリングバルブ24によるレ
ベリングを行わせる。ステップ14で左の操舵方向の操
舵角θが所定操舵角−θR を越えた場合(操舵角θ小)
は、ステップ16に進んで、前述したように、エアスプ
リング22とショックアブソーバ23のばね定数を小に
切り換えると共に、レベリングバルブ24によるレベリ
ングを行わせる。
【0028】図4は、上記フローチャートにおいて説明
した操舵角θ及び操舵角速度θαと給・排気制御弁26
の開閉状況との関係を明確にしたグラフである。以上の
フローチャートの説明から明らかなように、車速Vが所
定車速VR 未満のときには、ロールが小さいので、エア
スプリング22とショックアブソーバ23のばね定数を
小に切り換えると共に、レベリングバルブ24によるレ
ベリングを行わせることにより、乗り心地が向上する。
又、車速Vが所定車速VR 以上で、ステアリング操舵角
θが大きいときには、ロールが発生するので、エアスプ
リング22とショックアブソーバ23のばね定数を大に
切り換えることにより、ロールを低減する作用が大きな
サスペンション装置とすることができる。
【0029】ここで、フローチャートの説明から明らか
なように、車速Vが所定車速VR 以上かつ同一操舵方向
の操舵角θ及び操舵角速度θαが共に大きい場合に前記
給・排気制御弁26を閉じるようにしており、この作用
・効果を図5のタイムチャートを参照して説明する。こ
の図は、操舵角及び操舵角速度、ロール角、給・排気制
御弁の開閉状況、レベリングバルブの開閉状況(給・排
気状況)及びエアスプリング内圧付加分(レベリングバ
ルブで供給される圧力のみ)の関係を示している。
【0030】即ち、同図(A)のように同一操舵方向の
操舵角及び操舵角速度が共に大きい、同図(B)のロー
ル角の減少過程において、同図(C)のように給・排気
制御弁が閉じられることによって、同図(D)のよう
に、例えば給気状態にある左側レベリングバルブと排気
状態にある右側レベリングバルブ或いは排気状態にある
左側レベリングバルブと給気状態にある右側レベリング
バルブとが閉じられることにより、給気と排気とが停止
される。この結果、同図(E)のように、エアスプリン
グ内圧付加分は、増圧側が減圧され、減圧側が増圧され
る。これにより、同図(B)のように、連続的に相反す
る方向に旋回が行われた場合、続いて生じる相反する旋
回方向のロール角が小さくなることになる。
【0031】即ち、ロール減少過程において、レベリン
グバルブ24を閉じることによって、旋回外側のエアス
プリング22へは給気が行われず、又、旋回内側のエア
スプリング22へは排気が行われないため、例えば車線
変更時のように連続的に相反する方向に旋回が行われた
場合に、続いて生じる相反する旋回方向のロール角を小
さくすることができるのである。この場合、ロール角
を、横加速度によって生じる本来のロール角よりも小さ
くすることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、車速、ステアリング操舵角及び操舵角速度
に基づいて各開閉手段を制御することにより、車両の状
況、操舵状態に応じてばね定数が切り換えられ、ロール
が低減されて走行安定性が向上されつつ、乗り心地も向
上されると共に、エアスプリングの圧縮エアの充填の度
合いを調節するレベリングバルブからの給・排気の制御
が行われる。
【0033】即ち、車速が所定車速未満のときには、エ
アスプリングのばね定数を小に切り換えることができ、
レベリングバルブによるレベリングを行え、乗り心地を
向上でき、又、車速が所定車速以上で、ステアリング操
舵角が大きいときには、エアスプリングのばね定数を大
に切り換えることができ、ロールを低減することができ
る。
【0034】又、同一操舵方向の操舵角及び操舵角速度
が共に大きいロール角の減少過程において、給・排気制
御用の開閉手段を閉じるようにしたから、連続的に相反
する方向に旋回が行われた場合、続いて生じる相反する
旋回方向のロール角を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のシステム図
【図2】 同上実施例の制御システム図
【図3】 同上実施例の制御内容を説明するフローチャ
ート
【図4】 同上実施例の制御パターンを示すグラフ
【図5】 同上実施例の効果を説明するタイムチャート
【図6】 従来の車両用エアサスペンション装置の一例
のシステム構成図
【図7】 従来の車両用エアサスペンション装置の他例
のシステム構成図
【符号の説明】
20 車体 21 タイヤ 22 エアスプリング 24 レベリングバルブ 25 給・排気通路 26 給・排気制御弁 27 サブタンク 28 ばね定数切換弁 29 連通路 30 コントロールユニット 32 車速センサ 33 操舵角センサ 35 制御手段 36 操舵角信号入力手段 37 操舵角信号微分手段 38 車速信号入力手段 39 給・排気制御弁切換信号出力手段 40 ばね定数切換弁切換信号出力手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のばね上とばね下間にエアスプリング
    を設け、圧縮空気が貯留されるエアリザーバタンクと前
    記エアスプリングとを該エアスプリングに対する圧縮空
    気の給気と排気を行わせるレベリングバルブを介して連
    通すると共に、前記エアスプリング内部とサブタンクと
    をばね定数切換用の開閉手段を介して連通してなる車両
    用エアサスペンション装置において、前記レベリングバ
    ルブとエアスプリングとの間の給・排気通路にエアスプ
    リングに対する圧縮空気の給・排気制御用の開閉手段を
    介装する一方、車速検出手段と、ステアリング操舵角検
    出手段と、ステアリング操舵角に基づいて操舵角速度を
    算出する操舵角速度算出手段と、前記車速、ステアリン
    グ操舵角及び操舵角速度に基づいて前記ばね定数切換用
    の開閉手段と給・排気制御用の開閉手段を制御する制御
    手段と、を設け、 前記制御手段は、車速が所定車速未満のときに前記ばね
    定数切換用の開閉手段を開くと共に、前記給・排気制御
    用の開閉手段を開く一方、車速が所定車速以上で、ステ
    アリング操舵角が大きいときに前記ばね定数切換用の開
    閉手段を閉じると共に、車速が所定車速以上かつ同一操
    舵方向の操舵角及び操舵角速度が共に大きい場合に前記
    給・排気制御用の開閉手段を閉じる ことを特徴とする車
    両用エアサスペンション装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140047894A (ko) * 2012-10-15 2014-04-23 현대모비스 주식회사 차체 진동 경감 장치 및 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140047894A (ko) * 2012-10-15 2014-04-23 현대모비스 주식회사 차체 진동 경감 장치 및 방법

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