JP2929415B2 - ヒューズの二次ショート防止構造 - Google Patents

ヒューズの二次ショート防止構造

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JP2929415B2 JP15497894A JP15497894A JP2929415B2 JP 2929415 B2 JP2929415 B2 JP 2929415B2 JP 15497894 A JP15497894 A JP 15497894A JP 15497894 A JP15497894 A JP 15497894A JP 2929415 B2 JP2929415 B2 JP 2929415B2
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俊晴 工藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の電気回路に
用いられるヒューズの二次ショート防止構造に関し、特
に可溶片部が溶断した後に、該可溶片部を保持する各保
持片相互の接触による二次ショートを防止するための改
良されたヒューズの二次ショート防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等のワイヤーハーネス接続用の高
密度多極コネクタに適用される一般的なヒューズの概要
構成を図3及び図4に基づいて説明する。ヒューズ50
は、所要形状に成形されたヒューズ部材51と、該ヒュ
ーズ部材51を内部に組み込むと共に、図示しない高密
度多極コネクタに着脱自在に装着して端子接続を可能に
した絶縁製のハウジング61とによって構成される。
【0003】このヒューズ部材51は、対向する1対の
雌端子部52,52を有し、該各雌端子部52の非対向
面側にそれぞれの各係止片53が上向きに切り起されて
いる。そして、これらの各非対向面側から比較的細い幅
で上方に延出されたそれぞれの各保持片54を屈曲して
相互に連結させ、該連結部分の中間部に許容溶断容量に
見合って一層細い幅に設定される可溶片部55が形成さ
れている。
【0004】このハウジング61は、相互に対向する一
方の内壁面の下半部側で、各雌端子部52を受容するた
めに中間隔壁64によって区分され、それぞれに雄端子
への挿入開口63を備えた1対の端子収納部62,62
と、各係止片53を係止させるための係止溝65がそれ
ぞれ形成されている。また、該内壁面の上半部側には、
溶断室66内で、各係止片53をガイドするための端部
が傾斜面67aにされた1対のガイド溝67,67を形
成したものであり、上部開口には、蓋部材68が設けら
れている。
【0005】このハウジング61に対するヒューズ部材
51の組み込みは、適当な挿入治具等を用いてハウジン
グ61の上方開口側から、ヒューズ部材51の各係止片
53を各ガイド溝67に沿わせて押し込んで、該ハウジ
ング61内にヒューズ部材51を組み込んでいる。即
ち、このように押し込むことで、1対の雌端子部52,
52が正しい姿勢で対応する各端子収納部62内に臨ま
せられる。
【0006】次に、挿入操作の進行に伴って各係止片5
3が各傾斜面67aによって内側へ押圧蓄勢される。そ
の後、各雌端子部52が各端子収納部62内にそれぞれ
受容された時点では、各係止片53が押圧状態から復元
し、各係止溝65内に係止されて組込みを完了する。
【0007】上記構成によるヒューズ50は、図示しな
い高密度多極コネクタの装着部内に突出されている各雄
端子部に対して挿入開口63を通して各雌端子部52が
嵌挿される。この使用状態で、該当する回路装置に許容
値以上の電流が流れたときには、可溶片部55がジュー
ル熱によって溶断され、回路を絶って装置の安全性を確
保するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のヒューズ50の場合には、自動車等のように極めて
振動,衝撃等の激しい場所で使用されると、可溶片部5
5の溶断後に、図4に2点鎖線で示されている如く、該
可溶片部55の溶断によって支えを失った各支持片54
の何れか一方が、振動,衝撃等で基部側から折り曲げら
れる恐れがあり、これが他方に接触して二次ショート事
故を発生することになる。
【0009】このような二次ショート事故の発生を防止
するために、例えば、実開昭62−169445号等に
開示されているようなヒューズが提案されている。しか
し、このヒューズに係る二次ショート防止構造は、その
構成が比較的複雑であり、信頼性及びコスト面で課題を
残している。
【0010】本発明の目的は、上記従来の課題を解消す
るためになされたものであり、可溶片部の溶断後の保持
片相互の接触による二次ショート事故の発生を簡単な構
造によって防止し得るようにしたヒューズの二次ショー
ト防止構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、対
向する1対の端子部から延設される各保持片の先端部を
屈曲させ、該先端部間を可溶片部で連結させたヒューズ
部材を設け、該ヒューズ部材をハウジング内に組み込ん
で構成するヒューズにおいて、前記各保持片の屈曲部の
近傍から張り出すように1対の支持片部を突設させると
共に、前記ハウジング内への前記ヒューズ部材の組み込
み操作時に前記各支持片部を上部の傾斜面から導入し、
組み込み完了時点で該各支持片部を拘束して保持する支
持溝を形成させたことを特徴とするヒューズの二次ショ
ート防止構造によって達成することができる。
【0012】
【0013】
【作用】本発明のヒューズの二次ショート防止構造にお
いては、各保持片の屈曲部の近傍から張り出すように
対の支持片部を突設させると共に、ハウジング内へのヒ
ューズ部材の組み込み操作時に各支持片部を上部の傾斜
面から導入し、組み込み完了時点で該各支持片部を拘束
して保持する支持溝を形成させたものである。従って、
ハウジングに対するヒューズ部材の組み込みは、適当な
挿入治具等を用い、ハウジングの上方側から、各保持片
の支持片部を各支持溝の傾斜面に沿わせて押し込むと、
各支持片部が各支持溝内に拘束されて支持される。よっ
て、ハウジング内へのヒューズ部材の組み込みが容易と
なると共に、可溶片部の溶断後に、各先端部が支持部分
で折れ曲がることはあっても、相互に接触するようなこ
とはなく、確実に二次ショートを防止することができ
る。
【0014】
【0015】
【実施例】以下、本発明に係るヒューズの二次ショート
防止構造の一実施例を図1及び図2に基づいて説明す
る。図1は、本実施例による二次ショート防止構造を適
用したヒューズの概要構成を示す斜視図、図2は、図1
における断面図である。
【0016】図1及び図2に示すように本実施例のヒュ
ーズ10は、所要形状に成形したヒューズ部材11と、
該ヒューズ部材11を内部に組み込むと共に、図示しな
い高密度多極コネクタに着脱自在に装着して端子接続を
可能にした絶縁製のハウジング31とによって構成され
る。
【0017】このヒューズ部材11は、対向する1対の
雌端子部12,12を備え、該各雌端子部12の非対向
面側にそれぞれの各係止片13が上向きに切り起して形
成されている。また、各雌端子部12の非対向面側から
は、上方に延設された比較的幅の広い基部15と、これ
に続く比較的幅の狭い中間部16と、該中間部16の上
部に各保持片14が設けられている。この各保持片14
は、左右方向に張り出された1対の支持片部17,17
と、該各支持片部17の上部で屈曲部18を介して内側
へ屈曲された先端部19とから成っている。そして、こ
の各保持片14の先端部19,19間が許容溶断容量に
見合って一層細い幅に設定された可溶片部20で連結さ
れている。なお、一方の先端部19の左右に張り出して
形成された突出部21は、放熱板としての機能を持って
いる。
【0018】ハウジング31は、角筒状をなす内部の対
向する一方の内壁面の下半部側で、各雌端子部12を受
容するために上半部側にまで達する中間隔壁34によっ
て区分されている。また、ハウジング31は、雄端子の
挿入開口33のある1対の端子収納部32,32と、各
係止片13を係止させるために、下底面側から一連に連
続する係止溝35が形成されている。
【0019】また、対向する一方の内壁面の上半部側に
は、溶断室36内で組み込み時に各係止片13をガイド
するための端部が傾斜面37aにされた1対のガイド溝
37,37が形成されている。さらに、対向する他方の
内壁面の上半部側には、同様に溶断室36内で、組み込
み時に左右の各支持片部17を受け入れて導入し易くす
るために、上部側を拡開した傾斜面38aが形成されて
いる。また、組み込んだ状態で該各支持片部17を組み
込み位置に支持する支持溝38を形成させたものであ
り、その上部開口には蓋部材39が設けられている。
【0020】本実施例の場合、ハウジング31に対する
ヒューズ部材11の組み込みは、適当な挿入治具等を用
い、ハウジング31の上方開口側から、ヒューズ部材1
1の各係止片13を各ガイド溝37に沿わせると共に、
各保持片14の支持片部17を各支持溝38の傾斜面3
8aに沿わせて押し込む。これによって、中間隔壁34
によって電気的に区分された各端子収納部32内に各雌
端子部12を受容させると共に、各支持溝38内に各支
持片部17を拘束して支持させることで、該ハウジング
31内にヒューズ部材11を組み込むものである。
【0021】即ち、1対の雌端子部12,12が正しい
姿勢で対応する各端子収納部32内に臨ませられると共
に、各保持片14の支持片部17も各支持溝38内に臨
ませられる。次いで各係止片13は、各ガイド溝37に
沿って導入されると共に、各傾斜面37aにより内側へ
押圧蓄勢される。一方、各支持片部17は、各傾斜面3
8aを経て各支持溝38内に導入される。その後、各雌
端子部12が各端子収納部32内にそれぞれ受容された
時点では、各係止片13が押圧状態から復元され、各係
止溝35内に係止されると共に、各支持溝38内に各支
持片部17が支持されて組込みが完了する。
【0022】次に、本実施例によるヒューズ10を用い
た端子間接続について簡単に述べると、図示しない高密
度多極コネクタの装着部内に突出されている各雄端子に
対して、挿入開口33を通して各雌端子部12を接続さ
せて使用される。そして、この使用状態で該当する回路
装置に許容値以上の電流が流れたときには、可溶片部5
5がジュール熱によって溶断され、回路を絶って装置の
安全性を確保するのである。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明のヒューズの
二次ショート防止構造によれば、各保持片の屈曲部の近
から張り出すように1対の支持片部を突設させると共
に、ハウジング内へのヒューズ部材の組み込み操作時に
各支持片部を上部の傾斜面から導入し、組み込み完了時
点で該各支持片部を拘束して保持する支持溝を形成させ
。これにより、可溶片部の溶断後、ヒューズの先端部
が支持部分で折れ曲がることはあっても、相互に接触す
るようなことはなく、極めて簡単な構造で可溶片部の溶
断に伴う二次ショートを確実に防止することができる。
また、ハウジング内へのヒューズの組み込みが円滑かつ
容易に行うことができ作業性の向上を図ることができ
る。更には、簡単な防止構造のため生産性が向上してコ
ストの削減を図ることができると共に、ヒューズの品質
面でも寸法管理が容易なため、歩留りを向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒューズの二次ショート防止構造の一
実施例であるヒューズの概要構成を示す斜視図である。
【図2】図1においてハウジング内にヒューズを組み込
んだ状態を示す断面図である。
【図3】従来のヒューズを示す斜視図である。
【図4】図3においてハウジング内にヒューズを組み込
んだ状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ヒューズ 11 ヒューズ部材 12 雌端子部 13 係止片 14 保持片 15 基部 16 中間部 17 支持片部 18 屈曲部 19 先端部 20 可溶片部 21 突出部 31 ハウジング 32 端子収納部 33 挿入開口 34 中間隔壁 35 係止溝 36 溶断室 37 ガイド溝 38 支持溝 39 蓋部材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 37/76 H01H 69/02 H01H 85/00 - 87/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する1対の端子部から延設される各
    保持片の先端部を屈曲させ、該先端部間を可溶片部で連
    結させたヒューズ部材を設け、該ヒューズ部材をハウジ
    ング内に組み込んで構成するヒューズにおいて、 前記各保持片の屈曲部の近傍から張り出すように1対の
    支持片部を突設させると共に、前記ハウジング内への前
    記ヒューズ部材の組み込み操作時に前記各支持片部を上
    部の傾斜面から導入し、組み込み完了時点で該各支持片
    部を拘束して保持する支持溝を形成させたことを特徴と
    するヒューズの二次ショート防止構造。
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US5581225A (en) * 1995-04-20 1996-12-03 Littelfuse, Inc. One-piece female blade fuse with housing
JP3242825B2 (ja) * 1996-01-29 2001-12-25 矢崎総業株式会社 ヒユージブルリンクエレメントのヒユーズ可溶体
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JP4706613B2 (ja) * 2006-03-24 2011-06-22 住友電装株式会社 スローブローヒューズのヒューズエレメント、スローブローヒューズおよび電気接続箱

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