JP2799444B2 - 分割多極コネクタ - Google Patents

分割多極コネクタ

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JP2799444B2 JP5116651A JP11665193A JP2799444B2 JP 2799444 B2 JP2799444 B2 JP 2799444B2 JP 5116651 A JP5116651 A JP 5116651A JP 11665193 A JP11665193 A JP 11665193A JP 2799444 B2 JP2799444 B2 JP 2799444B2
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徹 永野
政幸 山本
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    • H01R13/621—Bolt, set screw or screw clamp

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複数種のコネクタが一
つのフレーム上に組付けられた分割多極コネクタに関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車等に装備される各種ラン
プ、ワイパー、燃料計、スピードメータ等に接続される
ワイヤーハーネスは、そのソケットである電装ボックス
に接続され、電装ボックスのリレー、サーキットブレー
カ、ヒューズ、コントロールユニット等による情報信号
の伝送路をなしている。この種の電装ボックスとして
は、例えば実開昭６０−１３２１２６号公報に開示され
たものがあり、この開示のものによれば、図６に示すよ
うにリレーを装着するサブソケット５１、サーキットブ
レーカを差し込むサブソケット５２、ヒューズを取り付
けるサブソケット５３、コントロールユニットを接続す
るサブソケット５４等を一体的に備えてある。また、こ
の電装ボックス５０の裏側面には前記サブソケット５１
〜５４に対応する雌型端子を取り付けたワイヤーハーネ
スの各ブロックが取り付けられるように構成してあっ
た。前記電装ボックス５０に取り付けられる雌型端子の
うち、例えばリレーを取り付けるためのリレー用雌型端
子５５は、図７に示すように、サブソケット５１に穿設
した挿通孔５６内に挿通係止され、上方から挿入される
リレーの雄型端子に嵌合されるようになっており、以
下、各ソケットは、サーキットブレーカ、ヒューズ、コ
ントロールユニットの雄型端子の形状に対応した異なる
大きさに設けられ、電装ボックスに装着される各ユニッ
ト或いは相手側コネクタとの嵌合面に段差が形成されて
いる。
【０００３】また、複数種の異なる形状のコネクタハウ
ジングを１つのフレーム上に配置して複数本のワイヤー
ハーネスを一箇所で結線できる分割多極コネクタは、図
８に示すように、１つのフレーム５８がその中心に、相
手側フレーム（図示せず）のボルト孔に螺合するボルト
５７を備えると共に、四隅に相手側フレームに嵌合する
ガイドリブ５９を設け、前記ボルト５７の周囲に透設さ
れた空胴部６１に各コネクタハウジング６０を装着して
おり、前記ガイドリブ５９を相手側フレームのガイド孔
に合わせてボルト締めされることによって締着されて両
フレーム上のコネクタハウジング同士を接合している。
また、前記分割多極コネクタは、各フレームが任意箇所
に適用できるように共通化構造に設けられており、例え
ば車種によって取り付けられるコネクタ数が減少する場
合には、コネクタハウジングを取り付ける空胴部を一部
に於いて空けたままにして締着される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ように、コネクタ構造の嵌合面に段差がついていると、
例えば電子ユニットを挿脱する際に隣接ユニットとの引
掛りや、作業性の悪さからこじり等による損傷を起こす
恐れがある。また、後者のようにコネクタの装着されな
い空胴部を有する分割多極コネクタでは、コネクタの嵌
合面よりガイドリブが単独で突出して実質的に嵌合面に
段差を形成し、ガイドリブが、相手側フレームに組み込
まれているコネクタに衝突してその端子を損傷させた
り、コネクタ嵌合時、空胴部側に於いて嵌入が進み、コ
ネクタ取付側で嵌合力の作用による嵌入の遅れから、偏
倚状態で締着が行われて端子間にこじりが生じ易い。ま
た、コネクタハウジング先端の嵌合面が凹凸に形成され
たり、コネクタハウジングの一部省略によって陥没部が
設けられていると、ワイヤーハーネスの運搬時にワイヤ
ーハーネスが凹部に入り込んだり、凸部にからみついた
りして損傷をおこすこともあった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる上記課題
は、以下の（１）〜（３）項によって解決することがで
きる。 （１）一方のフレームに複数種の雄型コネクタハウジン
グを突出させて設け、他方のフレームに前記複数種の雄
型コネクタハウジングに対応する複数種の雌型コネクタ
ハウジングを配設してなる分割多極コネクタにおいて、
前記複数種の雄型コネクタハウジングの突出先端の嵌合
面が同一面となるように、前記複数種の雄型コネクタハ
ウジングを嵌着するフレームの前面を、各雄型コネクタ
ハウジングの長さに対応する凹凸面に形成したことを特
徴とする分割多極コネクタ。 （２）一方のフレームに複数種の雄型コネクタハウジン
グを突出させて設け、他方のフレームに前記複数種の雄
型コネクタハウジングに対応する複数種の雌型コネクタ
ハウジングを配設してなる分割多極コネクタにおいて、
前記複数種の雄型コネクタハウジングの突出先端の嵌合
面が同一面となるように、前記複数種の雄型コネクタハ
ウジングの一部に周壁を突設したことを特徴とする分割
多極コネクタ。 （３）前記フレームの雄型コネクタハウジングを配設し
ないブロックに、それ自身の突出先端の嵌合面が前記複
数種の雄型コネクタハウジングの突出先端の嵌合面と同
一面となるようなダミーハウジングを設けたことを特徴
とする前記（１）項または（２）項に記載の分割多極コ
ネクタ。
【０００６】
【作 用】上記した構成による分割多極コネクタの嵌合
面は前記（１），（２），（３）のいずれの場合であっ
ても嵌合面が同一面に設けられるので、ワイヤーハーネ
スの引掛りによる損傷の恐れはなく、また、コネクタ嵌
合時に、偏倚状態での嵌挿によるこじりも防止され、コ
ネクタの損傷は完全に回避することができる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面に基づ
いて詳説する。図１ないし図３は本発明の第１実施例を
示しており、図１は分割多極コネクタの側面図を、図２
は図１のコネクタの斜視図を、図３は分割多極コネクタ
の分離状態での斜視図をそれぞれ示してある。図におい
て、分割多極コネクタ１は略方形のＡフレーム２と、こ
のＡフレーム２の前面側中央に突設された角筒部３を設
け、同じく前面側の四隅には略々角柱状のガイド部４を
設けてある。前記Ａフレーム２の前面は凹凸面１３状に
形成されており、前記角筒部３の中心にはボルト５が設
けてあって、このボルト５の後端はＡフレーム２の後面
に突出された支柱部６に取り付けてあり、この支柱部６
上のボルトヘッド７を回すことによりボルト５は回転さ
れ、相手側のＢフレーム１４に設けたナット（図示せ
ず）に螺着脱されるようになっている。
【０００８】このＡフレーム２で前記角筒部３及びガイ
ド部４をそれぞれ設けた以外の前面側には、複数種の多
極構造の雄型コネクタハウジング８，８Ａを取り付ける
ための取付孔９が形成されている。この取付孔９はコネ
クタ形状に対応されてあって、Ａフレーム２の前面より
後面に貫通孔として設けられており、また、この貫通孔
内の所定位置には、雄型コネクタハウジング８，８Ａを
所定の位置に固定するロック部１０が設けてある。この
ロック部１０を雄型コネクタハウジング８，８Ａの接点
部の長さ、すなわち小形のコネクタハウジング８および
大形のコネクタハウジング８Ａに応じてその位置を決め
ることにより、およびＡフレーム２より突出するコネク
タの突出寸法に応じて前記凹凸面１３の段差形状を決め
ることにより、Ａフレーム２に取り付けられた雄型コネ
クタハウジング８，８Ａの先端である嵌合面１１を同一
面に揃えるように予め調整設定してある。言い換えれ
ば、寸法の異なる各種の雄型コネクタハウジング８，８
Ａの先端である嵌合面１１を同一面に合致させるため、
複数種のコネクタハウジング８，８Ａに対応してＡフレ
ーム２の前面が凹凸面１３状に形成されかつ、ロック部
１０がコネクタ挿入方向の異なった位置に配設されてい
る。
【０００９】前記Ａフレーム２に嵌合されるＢフレーム
１４は、その外形がＡフレーム２と同形状の方形であっ
て、図３に示すように、中心に前記ボルト５に螺着され
るナット孔１５を設け、その周囲には前記角筒部３に嵌
合する角状溝部１６を設けてある。そして、Ｂフレーム
１４の四隅には、前記ガイド部４に係合するガイド孔１
７が設けてあり、Ａフレーム２をＢフレーム１４上に被
着させることにより、Ａフレーム２は角筒部３がＢフレ
ーム１４の角状溝部１６内に、Ａフレーム２のガイド部
４がＢフレーム１４のガイド孔１７内に嵌合され、ガイ
ド孔１７の下側に設けたロック装置１８によって完全に
ロックされ、かつ前記Ａフレーム２のボルト７の回転に
よって締着されるようになっている。
【００１０】このＢフレーム１４のＡフレーム２との当
接面は、Ａフレーム２の凹凸面１３と丁度逆になる凸凹
面１９に設けてあって、前記Ａフレーム２との間が密着
状態に嵌合される。このＢフレーム１４には、前記凸凹
面１９よりＢフレーム１４の裏面まで貫通した複数の取
付孔２１が透設されており、各取付孔２１内には、Ａフ
レーム２側に取り付けられた雄型コネクタハウジング
８，８Ａと各々対応する雌型コネクタハウジング２０，
２０ＡがＢフレーム１４の裏側より挿入固定されてい
る。これらの取付孔２１内には雌型コネクタハウジング
２０，２０Ａを所定位置で固定するロック部（図示せ
ず）が設けてあって、このロック部によって、雌型コネ
クタハウジング２０，２０Ａは先端面をＢフレーム１４
の凸凹面１９に略一致させた状態でＢフレーム１４内に
配置されており、Ａフレーム２の各雄型コネクタハウジ
ング８，８Ａの嵌合面１１が、Ｂフレーム１４の各雌型
コネクタハウジング２０，２０Ａの嵌合終端部まで嵌挿
されると、両フレーム２，１４間が密着状態に嵌合し、
各端子間は電気的に導通される。なお、上述したＡフレ
ーム２とＢフレーム１４との取外しは、前記Ａフレーム
２側のボルトヘッド７の逆回転によって容易に行なえ
る。
【００１１】図４は本発明の第２実施例を示してある。
この第２実施例の分割多極コネクタ１Ａは、略直方体か
らなり、かつ前面２７がフラットに形成されたＡフレー
ム２４に、ワイヤーハーネス２２が接続された複数種の
異なる大きさの雄型コネクタハウジング２３，２３Ａ
を、第１実施例と同様に後側より取り付け、ワイヤーハ
ーネス２２側を直角方向に折曲してフレームカバー２５
を後方から取り付けたものである。この場合、各雄型コ
ネクタハウジング２３，２３Ａの先端の嵌合面１１Ａを
構造上同一面に設定することが困難なため、これらの雄
型コネクタハウジング２３，２３Ａのうち小形の雄型コ
ネクタハウジング２３はその周壁２６が、大形の雄型コ
ネクタハウジング２３Ａの高さに一致して突出し、嵌合
面１１Ａが実質的に同一面となるように設けられてい
る。なお、中央部には筒状の突出部２８を設け、その内
側に締着用のボルト２９を設けている。これに対して、
図示していないＢフレーム側には、前記突出部２８に対
応する溝部と、前記雄型コネクタハウジング２３，２３
Ａを収容する雌型コネクタハウジングとが設けてあっ
て、双方のコネクタハウジングの嵌合により両フレーム
は対向する前面同士が当接して両フレーム間を密着状態
に設ける。また、雄型コネクタハウジング２３，２３Ａ
は嵌合面１１Ａを実質的に等しい高さにする周壁２６を
備えたので、コネクタハウジング部における突出する部
分が解消して該突出する部分による着脱時や運搬時にお
けるコネクタ損傷を回避できる。
【００１２】図５は本発明の第３実施例である。この第
３実施例の分割多極コネクタ１Ｂは、先の第１実施例と
略同様に構成されているが、本来、雄型コネクタハウジ
ング８，８Ａが取り付けられる取付孔９（図３参照）の
うち、用途に応じてコネクタハウジングが取り付けられ
ない空胴部３１に対し、他の雄型コネクタハウジング
８，８Ａと嵌合面を同一面にするダミーハウジング３０
が取り付けられたものである。このダミーハウジング３
０は外側面の上面が嵌合面と同一面となる高さのフラッ
ト面に形成され、その内側が中空状のものである。この
ようなダミーハウジング３０を取り付けることによっ
て、空胴部６１（図８参照）による陥没部がなくなり嵌
合面を同一面に形成できるので、分割多極コネクタ１Ｂ
は、図１ないし図３の第１実施例に示したものと同じに
作用する。上記した各実施例における分割多極コネクタ
１，１Ａ，１Ｂは、いずれの場合でも嵌合面が同一面に
形成してあるので、コネクタの着脱時に発生するこじり
の心配はなく、また、運搬時に発生するワイヤーハーネ
ス等の絡み付きもなく、コネクタの損傷を回避すること
が可能となる。
【００１３】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の分
割多極コネクタは複数種の雄型と雌型コネクタハウジン
グの先端部分になる嵌合面を、フレーム前面の凹凸形
状、ブロック毎のコネクタハウジングの周壁形状、およ
び空胴部へのダミーハウジングの適用等によって同一面
となるようにしたので、ワイヤーハーネスの引掛りや、
相手側端子へのこじり等に起因する端子等の破損を完全
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施例で、分割多極コネクタの側
面図である。
【図２】図１に示した分割多極コネクタの斜視図であ
る。
【図３】図１の分割多極コネクタのＡフレーム及びＢフ
レームの分解斜視図である。
【図４】本発明の第２実施例で、分割多極コネクタの斜
視図である。
【図５】本発明の第３実施例で、ダミーハウジングを取
り付けた分割多極コネクタの斜視図である。
【図６】従来例の斜視図である。
【図７】図６の側面を示す一部断面図である。
【図８】別の従来例の斜視図である。
【符号の説明】
１ 分割多極コネクタ １Ａ 分割多極コネクタ １Ｂ 分割多極コネクタ ２ Ａフレーム ８ 雄型コネクタハウジング ８Ａ 雄型コネクタハウジング １１ 嵌合面 １１Ａ 嵌合面 １３ 凹凸面 １４ Ｂフレーム ２０ 雌型コネクタハウジング ２０Ａ 雌型コネクタハウジング ２３ 雄型コネクタハウジング ２３Ａ 雄型コネクタハウジング ２６ 周壁 ３０ ダミーハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 隆 静岡県榛原郡榛原町布引原206−１ 矢 崎部品株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−145671（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−123773（ＪＰ，Ａ) 実開 昭50−1889（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭56−78077（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭39−20965（ＪＰ，Ｂ１) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H01R 13/514 H01R 13/518

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 一方のフレームに複数種の雄型コネクタ
    ハウジングを突出させて設け、他方のフレームに前記複
    数種の雄型コネクタハウジングに対応する複数種の雌型
    コネクタハウジングを配設してなる分割多極コネクタに
    おいて、前記複数種の雄型コネクタハウジングの突出先
    端の嵌合面が同一面となるように、前記複数種の雄型コ
    ネクタハウジングを嵌着するフレームの前面を、各雄型
    コネクタハウジングの長さに対応する凹凸面に形成した
    ことを特徴とする分割多極コネクタ。
  2. 【請求項２】 一方のフレームに複数種の雄型コネクタ
    ハウジングを突出させて設け、他方のフレームに前記複
    数種の雄型コネクタハウジングに対応する複数種の雌型
    コネクタハウジングを配設してなる分割多極コネクタに
    おいて、前記複数種の雄型コネクタハウジングの突出先
    端の嵌合面が同一面となるように、前記複数種の雄型コ
    ネクタハウジングの一部に周壁を突設したことを特徴と
    する分割多極コネクタ。
  3. 【請求項３】 前記フレームの雄型コネクタハウジング
    を配設しないブロックに、それ自身の突出先端の嵌合面
    が前記複数種の雄型コネクタハウジングの突出先端の嵌
    合面と同一面となるようなダミーハウジングを設けたこ
    とを特徴とする請求項１または２に記載の分割多極コネ
    クタ。
JP5116651A 1993-04-21 1993-04-21 分割多極コネクタ Expired - Lifetime JP2799444B2 (ja)

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