JP2917501B2 - 反応染料組成物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法 - Google Patents
反応染料組成物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法Info
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る材料、特にセルロース繊維、天然又は合成ポリアミド
繊維、ポリウレタン繊維あるいは皮革等、更にはそれら
の混紡繊維を染色及び捺染するに適し、耐光堅牢かつ耐
湿潤堅牢な染色を可能にする改良された反応染料組成物
並びにその適用に関する。
染色に用いられる反応染料として有用な化合物であっ
て、ビニルスルホン系反応基と色素母体がトリアジン環
で連結した化合物は、例えば、特開昭59-15451号公報な
どに記載されて公知である。
分野に広く使用されている。しかし現在の技術水準は、
特定の染色法に対する適性に関する高い要求水準ならび
に染色物の堅牢性および染色性に関する要求の高度化の
点から十分に満足すべきものではない。
性、経時安定性及び堅牢性(例えば酸加水分解堅牢度)
の面で更に改良されることが強く望まれている。
に対して要求される要件を広く満足できる新規な反応染
料を見い出す目的で鋭意検討した結果、本発明を完成し
た。
CH=CH2又は−CH2CH2Z1を表わし、Z1はアルカリの作用
で脱離する基を表す。) で示される反応染料と、該染料に対して1〜50重量%
の、遊離酸の形で下記一般式(II) (式中、R及びZは前記の意味を表わす。) で示される反応染料を含有することを特徴とする反応染
料組成物、およびそれを用いることを特徴とする繊維材
料を染色または捺染する方法を提供するものである。
される反応染料は、それぞれ遊離酸の形で、またはその
塩の形で存在し、特にアルカリ金属塩およびアルカリ土
類金属塩、中でもソーダ塩、カリ塩、リチウム塩が好ま
しい。
公報に記載された方法で製造することができる。また、
一般式(II)で示される反応染料は新規であり、例え
ば、遊離酸の形で上記一般式(I)で示される反応染料
を水性媒体中で加水分解することによって製造すること
ができる。
I)で示されるホルマザン反応染料を混合することによ
って得られるが、一般式(II)で示される反応染料の混
合量は、一般式(I)の反応染料に対して、1〜50重量
%、好ましくは1〜30重量%である。
示されるホルマザン反応染料は、それぞれの合成時にお
いて同時に合成されることで混合されていてもよく、
又、別々に合成されたのちに混合されていてもよい。さ
らには、染色時に混合されても差し支えない。
有またはカルボンアミド基含有材料の染色又は捺染に使
用できる。材料は繊維材料の形で、あるいはその混紡材
料の形で使用されるのが好ましい。
有材料、たとえばセルロース繊維材料又はその再生生成
物及びポリビニルアルコールなどである。セルロース繊
維材料は木綿、その他の植物繊維、たとえばリネン、
麻、ジュート及びラミー繊維が好ましい。再生セルロー
ス繊維はたとえばビスコース・ステープル及びフィラメ
ントビスコースなどである。
ポリアミド及びポリウレタン、特に繊維の形で、たとえ
ば羊毛及びその他の動物毛、絹、皮革、ポリアミド−6,
6、ポリアミド−6、ポリアミド−11及びポリアミド−
4などである。
を、物理的化学的性状に応じた方法で、染色又は捺染で
きる。
ソーダ、第三燐酸ソーダ、苛性ソーダ等の酸結合剤の存
在下、場合により中性塩、例えば芒硝又は食塩を加え、
所望によっては、溶解助剤、浸透剤又は均染剤を併用
し、比較的低い温度で行われる。染料の吸尽を促進する
中性塩は、本来の染色温度に達した後に初めて又はそれ
以前に、場合によっては分割して添加できる。
室温又は高められた温度でパッドし乾燥後、スチーミン
グ又は乾熱によって固着できる。
えば重曹又はその他の酸縮合剤を含有する捺染ペースト
で印捺し、次いで100〜160℃でスチーミングすることに
よって、あるいは二相で、例えば中性又は弱酸性捺染ペ
ーストで捺染し、これを熱い電解質含有アルカリ性浴に
通過させ、又はアルカリ性電解質含有パジング液でオー
バーパジングし、スチーミング又は乾熱処理して実施で
きる。
エーテルのような糊剤又は乳化剤が、所望によっては、
例えば尿素のような通常の捺染助剤かつ(又は)分散剤
と併用して用いられる。
た酸結合剤は、例えばアルカリ金属又はアルカリ土類金
属と無機又は有機酸あるいは加熱状軸でアルカリ遊離す
る化合物との水溶性塩基性塩である。特にアルカリ金属
の水酸化物及び弱ないし中程度の強さの無機又は有機酸
のアルカリ金属塩が挙げられ、その内、特にソーダ塩及
びカリ塩が好ましい。このような酸結合剤として、例え
ば苛性ソーダ、苛性カリ、重曹、炭酸ソーダ、蟻酸ソー
ダ、炭酸カリ、第一、第二又は第三燐酸ソーダ、ケイ酸
ソーダ、トリクロロ酢酸ソーダ等が挙げられる。
色は、まず酸性ないし弱酸性の染浴からpH値の制御下に
吸尽させ、次に固着させるため中性、場合によりアルカ
リ性のpH値に変化させることによって行える。染色は通
常60〜120℃の温度で行えるが、均染性を達成するため
に通常の均染剤、例えば塩化シアヌルと8倍モルのアミ
ノベンゼンスルホン酸又はアミノナフタレンスルホン酸
との縮合生成物あるい は例えばステアリルアミンとエチレンオキサイドとの付
加生成物を用いることもできる。
いて優れた性能を発揮する点に特徴がある。特にセルロ
ース繊維材料の染色に好適であり、良好な耐光性と耐汗
日光性、耐湿潤性、たとえは耐洗濯性、耐過酸化洗濯
性、耐汗性、耐塩素性、耐酸加水分解性及び耐アルカリ
性、更に良好な耐摩擦性と耐アイロン性を有する。
ッシュオフ性、さらに良好な吸尽・固着性を有する点、
染色温度や染浴比の変動による影響を受けにくく安定し
た品質の染色物が得られる点において特徴を有する。
時における変色が少なく、保存時の塩基性物質との接触
による変化が少ないことも特徴である。
部および%は夫々重量部および重量%を表す。
記構造式(ii) で示されるホルマザン反応染料10部とを配合して染料組
成物を得た。この組成物0.1、0.3および0.6部を、各々
水200部に溶解し、芒硝10部と木綿10部を加え、60℃に
昇温し、炭酸ソーダ4部を加えて、1時間染色した。水
洗、ソーピング、水洗そして乾燥を行ない、それぞれ諸
堅牢度に優れ、良好なビルドアップ性を有する青色の染
色物が得られた。
ン反応染料100部と実施例1で用いた、構造式(ii)で
示されるホルマザン反応染料20部とを配合して染料組成
物を得、この0.1、0.3および0.6部を、各々水200部に溶
解し、芒硝10部と木綿10部を加え、60℃に昇温し、炭酸
ソーダ4部を加えて、l時間染色した。水洗、ソーピン
グ、水洗そして乾燥を行ない、それぞれ諸堅牢度に優
れ、良好なビルドアップ性を有する青色の染色物が得ら
れた。
100部と実施例1で用いた、構造式(ii)で示されるホ
ルマザン反応染料5部とを配合して染料組成物を得、こ
の0.1、0.3および0.6部を、各々水200部に溶解し、芒硝
10部と木綿10部を加え、60℃に昇温し、炭酸ソーダ4部
を加えて、1時間染色した。水洗、ソーピング、水洗そ
して乾燥を行ない、それぞれ諸堅牢度に優れ、良好なビ
ルドアップ性を有する青色の染色物が得られた。
記構造式(iv) で示されるホルマザン反応染料5部とを配合して染料組
成物を得、この0.1、0.3および0.6部を、各々水200部に
溶解し、芒硝10部と木綿10部を加え、60℃に昇温し、炭
酸ソーダ4部を加えて、1時間染色した。水洗、ソーピ
ング、水洗そして乾燥を行ない、それぞれ諸堅牢度に優
れ、良好なビルドアップ性を有する青色の染色物が得ら
れた。
ン反応染料100部と遊離酸の形で上記構造式(iv)で示
されるホルマザン反応染料20部とを配合して染料組成物
を得、この0.1、0.3および0.6部を、各々水200部に溶解
し、芒硝10部と木綿10部を加え、60℃に昇温し、炭酸ソ
ーダ4部を加えて、1時間染色した。水洗、ソーピン
グ、水洗そして乾燥を行ない、それぞれ諸堅牢度に優
れ、良好なビルドアップ性を有する青色の染色物が得ら
れた。
組成を持つ、色糊を作った 反応染料組成物 5部 尿素 5部 アルギン酸ソーダ(5%)元糊 50部 熱湯 25部 重曹 2部 バランス 13部 この色糊をシルケット加工綿ブロード上に印捺し、中
間乾燥後、100℃で5分間スチーミングを行い、湯洗
い、ソーピング、湯洗いそして乾燥した。得られた捺染
物は、諸堅牢度に優れ、良好なビルドアップ性を有して
いた。
Claims (2)
- 【請求項1】遊離酸の形で下記一般式 (式中、Rはメチル基またはエチル基を表わし、Zは−
CH=CH2又は−CH2CH2Z1を表わし、Z1はアルカリの作用
で脱離する基を表わす。) で示される反応染料と、該染料に対して1〜50重量%
の、遊離酸の形で下記一般式 (式中、R及びZは前記の意味を表わす。) で示される反応染料を含有することを特徴とする反応染
料組成物。 - 【請求項2】請求項1の反応染料組成物を用いることを
特徴とする繊維材料の染色または捺染方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2305800A JP2917501B2 (ja) | 1990-11-08 | 1990-11-08 | 反応染料組成物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2305800A JP2917501B2 (ja) | 1990-11-08 | 1990-11-08 | 反応染料組成物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04175378A JPH04175378A (ja) | 1992-06-23 |
JP2917501B2 true JP2917501B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=17949516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2305800A Expired - Lifetime JP2917501B2 (ja) | 1990-11-08 | 1990-11-08 | 反応染料組成物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2917501B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
CN102485802B (zh) * | 2010-12-03 | 2014-01-01 | 上海雅运纺织化工股份有限公司 | 藏青色活性染料组合物及其在纤维上的染色应用 |
-
1990
- 1990-11-08 JP JP2305800A patent/JP2917501B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04175378A (ja) | 1992-06-23 |
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