JP3343530B2 - 射出圧縮装置 - Google Patents
射出圧縮装置Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出圧縮装置に関
するものである。
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、加熱シリ
ンダ内で加熱され溶融させられた樹脂を、高圧で金型の
キャビティに充填（てん）し、冷却して固化させ、続い
て、金型を開いて成形品を取り出すようになっている。
そして、加熱シリンダ内にスクリューが、回転自在に、
かつ、進退自在に配設され、該スクリューを前進させる
と、スクリューの前方に蓄えられた樹脂が射出ノズルか
ら射出され、金型のキャビティに充填される。
ンダ内で加熱され溶融させられた樹脂を、高圧で金型の
キャビティに充填（てん）し、冷却して固化させ、続い
て、金型を開いて成形品を取り出すようになっている。
そして、加熱シリンダ内にスクリューが、回転自在に、
かつ、進退自在に配設され、該スクリューを前進させる
と、スクリューの前方に蓄えられた樹脂が射出ノズルか
ら射出され、金型のキャビティに充填される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出成形機においては、成形品としてレンズ、ＣＤ
等の精密品を成形する場合、キャビティ内の全域に樹脂
を行きわたらせることができず、冷却工程時に樹脂が収
縮して不足してしまう。
来の射出成形機においては、成形品としてレンズ、ＣＤ
等の精密品を成形する場合、キャビティ内の全域に樹脂
を行きわたらせることができず、冷却工程時に樹脂が収
縮して不足してしまう。
【０００４】本発明は、前記従来の射出成形機の問題点
を解決して、キャビティ内の全域に樹脂を行きわたらせ
ることができ、冷却工程時に樹脂が収縮して不足するこ
とがない射出圧縮装置を提供することを目的とする。
を解決して、キャビティ内の全域に樹脂を行きわたらせ
ることができ、冷却工程時に樹脂が収縮して不足するこ
とがない射出圧縮装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出圧縮装置においては、金型と、可動プラテンと、前記
金型と可動プラテンとの間に配設された射出圧縮ブロッ
クと、該射出圧縮ブロック内に配設され、圧縮コアを押
圧してキャビティ内の樹脂を圧縮する射出圧縮ピストン
とを有する。
出圧縮装置においては、金型と、可動プラテンと、前記
金型と可動プラテンとの間に配設された射出圧縮ブロッ
クと、該射出圧縮ブロック内に配設され、圧縮コアを押
圧してキャビティ内の樹脂を圧縮する射出圧縮ピストン
とを有する。
【０００６】そして、該射出圧縮ピストンの中央部に、
成形品の突出しを行うための穴部が形成される。
成形品の突出しを行うための穴部が形成される。
【０００７】本発明の他の射出圧縮装置においては、金
型と、固定プラテンと、前記金型と固定プラテンとの間
に配設された射出圧縮ブロックと、該射出圧縮ブロック
内に配設され、圧縮コアを押圧してキャビティ内の樹脂
を圧縮する射出圧縮ピストンとを有する。
型と、固定プラテンと、前記金型と固定プラテンとの間
に配設された射出圧縮ブロックと、該射出圧縮ブロック
内に配設され、圧縮コアを押圧してキャビティ内の樹脂
を圧縮する射出圧縮ピストンとを有する。
【０００８】そして、前記射出圧縮ブロックにおける射
出圧縮ピストンより内方の中央部に、射出ノズルを配設
するための穴部が形成される。
出圧縮ピストンより内方の中央部に、射出ノズルを配設
するための穴部が形成される。
【０００９】本発明の更に他の射出圧縮装置において
は、固定側の金型と、可動側の金型と、固定プラテン
と、可動プラテンと、前記固定側の金型と固定プラテン
との間に配設された第１の射出圧縮ブロックと、前記可
動側の金型と可動プラテンとの間に配設された第２の射
出圧縮ブロックと、前記第１の射出圧縮ブロック内に配
設され、第１の圧縮コアを押圧してキャビティ内の樹脂
を圧縮する第１の射出圧縮ピストンと、前記第２の射出
圧縮ブロック内に配設され、第２の圧縮コアを押圧して
キャビティ内の樹脂を圧縮する第２の射出圧縮ピストン
とを有する。
は、固定側の金型と、可動側の金型と、固定プラテン
と、可動プラテンと、前記固定側の金型と固定プラテン
との間に配設された第１の射出圧縮ブロックと、前記可
動側の金型と可動プラテンとの間に配設された第２の射
出圧縮ブロックと、前記第１の射出圧縮ブロック内に配
設され、第１の圧縮コアを押圧してキャビティ内の樹脂
を圧縮する第１の射出圧縮ピストンと、前記第２の射出
圧縮ブロック内に配設され、第２の圧縮コアを押圧して
キャビティ内の樹脂を圧縮する第２の射出圧縮ピストン
とを有する。
【００１０】そして、前記第１の射出圧縮ブロックにお
ける第１の射出圧縮ピストンより内方の中央部に、射出
ノズルを配設するための穴部が形成される。
ける第１の射出圧縮ピストンより内方の中央部に、射出
ノズルを配設するための穴部が形成される。
【００１１】また、前記第２の射出圧縮ピストンの中央
部に、成形品の突出しを行うための穴部が形成される。
部に、成形品の突出しを行うための穴部が形成される。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【００１３】図１は本発明の第１の実施の形態における
射出圧縮装置の断面図である。
射出圧縮装置の断面図である。
【００１４】図において、１１は固定プラテン、１２は
該固定プラテン１１に取り付けられた固定側の取付板、
１３は該取付板１２に取り付けられた固定側の金型、１
４は前記固定プラテン１１に対向させて配設された可動
プラテン、１５は該可動プラテン１４に固定され、該可
動プラテン１４と可動側の金型２４との間に配設された
射出圧縮ブロック、１６は該射出圧縮ブロック１５に形
成されたシリンダ室、１７は該シリンダ室１６内におい
て前後に摺（しゅう）動（図における左右方向に移動）
自在に配設された射出圧縮ピストンである。前記射出圧
縮ブロック１５において、射出圧縮ピストン１７より内
方の中央部には、キャビティ３５内の樹脂を圧縮した
り、成形品の突出しを行ったりするための穴部１５ａが
形成される。
該固定プラテン１１に取り付けられた固定側の取付板、
１３は該取付板１２に取り付けられた固定側の金型、１
４は前記固定プラテン１１に対向させて配設された可動
プラテン、１５は該可動プラテン１４に固定され、該可
動プラテン１４と可動側の金型２４との間に配設された
射出圧縮ブロック、１６は該射出圧縮ブロック１５に形
成されたシリンダ室、１７は該シリンダ室１６内におい
て前後に摺（しゅう）動（図における左右方向に移動）
自在に配設された射出圧縮ピストンである。前記射出圧
縮ブロック１５において、射出圧縮ピストン１７より内
方の中央部には、キャビティ３５内の樹脂を圧縮した
り、成形品の突出しを行ったりするための穴部１５ａが
形成される。
【００１５】前記射出圧縮ピストン１７は大径部１７
ａ、中径部１７ｂ及び小径部１７ｃから成り、前記シリ
ンダ室１６は射出圧縮ピストン１７が摺動することがで
きるような形状を有する。
ａ、中径部１７ｂ及び小径部１７ｃから成り、前記シリ
ンダ室１６は射出圧縮ピストン１７が摺動することがで
きるような形状を有する。
【００１６】また、１９は前記大径部１７ａの後方（図
における左方）に形成された油室であり、該油室１９に
は図示されない油路が接続され、該油路を介して油室１
９に油を供給することによって、射出圧縮ピストン１７
を前方（図における右方）に移動させることができる。
における左方）に形成された油室であり、該油室１９に
は図示されない油路が接続され、該油路を介して油室１
９に油を供給することによって、射出圧縮ピストン１７
を前方（図における右方）に移動させることができる。
【００１７】２１は前記射出圧縮ブロック１５に取り付
けられた可動側の取付板、２２は該取付板２１に取り付
けられたスペーサブロック、２３は受板であり、該受板
２３に前記金型２４が取り付けられる。
けられた可動側の取付板、２２は該取付板２１に取り付
けられたスペーサブロック、２３は受板であり、該受板
２３に前記金型２４が取り付けられる。
【００１８】そして、２６はエジェクタプレートであ
り、該エジェクタプレート２６は、前記射出圧縮ピスト
ン１７及びエジェクタロッド２７のそれぞれの前方の端
面と接触自在に配設され、前記油室１９に油が供給され
ると、射出圧縮ピストン１７を介して前方に移動させら
れ、キャビティ３５内の樹脂を圧縮し、また、エジェク
タピン駆動装置２８が作動されると、エジェクタロッド
２７を介して前方に移動させられ、成形品を突き出す。
また、前記エジェクタプレート２６の前方の端面には、
エジェクタピン３１、スプルロックピン３２及び圧縮コ
ア３３が突出させて配設され、該圧縮コア３３と金型１
３との間にキャビティ３５が形成される。
り、該エジェクタプレート２６は、前記射出圧縮ピスト
ン１７及びエジェクタロッド２７のそれぞれの前方の端
面と接触自在に配設され、前記油室１９に油が供給され
ると、射出圧縮ピストン１７を介して前方に移動させら
れ、キャビティ３５内の樹脂を圧縮し、また、エジェク
タピン駆動装置２８が作動されると、エジェクタロッド
２７を介して前方に移動させられ、成形品を突き出す。
また、前記エジェクタプレート２６の前方の端面には、
エジェクタピン３１、スプルロックピン３２及び圧縮コ
ア３３が突出させて配設され、該圧縮コア３３と金型１
３との間にキャビティ３５が形成される。
【００１９】３７は溶融させられた樹脂を前記キャビテ
ィ３５に充填するための射出装置、３８はスプルーブッ
シュ、３９はリターンピンである。
ィ３５に充填するための射出装置、３８はスプルーブッ
シュ、３９はリターンピンである。
【００２０】前記構成の射出圧縮装置において、型締工
程が完了すると、前記キャビティ３５に樹脂が充填さ
れ、その後、成形品の取出しが可能な温度に樹脂を冷却
する冷却工程が開始される。該冷却工程において、前記
油室１９に油が供給されると、射出圧縮ピストン１７
が、前進（図における右方に移動）させられてエジェク
タプレート２６を介して圧縮コア３３を押圧して前方に
移動させ、キャビティ３５内に充填された樹脂を加圧す
る。
程が完了すると、前記キャビティ３５に樹脂が充填さ
れ、その後、成形品の取出しが可能な温度に樹脂を冷却
する冷却工程が開始される。該冷却工程において、前記
油室１９に油が供給されると、射出圧縮ピストン１７
が、前進（図における右方に移動）させられてエジェク
タプレート２６を介して圧縮コア３３を押圧して前方に
移動させ、キャビティ３５内に充填された樹脂を加圧す
る。
【００２１】したがって、キャビティ３５内の全域に樹
脂を行きわたらせることができる。また、冷却工程にお
いて樹脂が冷却されると、樹脂が収縮して不足するが、
圧縮コア３３を押圧して移動させるようになっているの
で、収縮によって不足する分の樹脂を補給することがで
きる。その結果、成形品の面精度を向上させることがで
きる。
脂を行きわたらせることができる。また、冷却工程にお
いて樹脂が冷却されると、樹脂が収縮して不足するが、
圧縮コア３３を押圧して移動させるようになっているの
で、収縮によって不足する分の樹脂を補給することがで
きる。その結果、成形品の面精度を向上させることがで
きる。
【００２２】ところで、第１の実施の形態においては、
キャビティ３５内の樹脂が片側からだけ圧縮されるの
で、成形品が肉厚である場合には均一な圧縮が行われな
い。すなわち、樹脂内の圧縮面に近い部分は圧力が高く
なりやすいが、圧縮面から離れるに従って圧力が低くな
り、圧力勾（こう）配が大きくなってしまう。したがっ
て、圧縮歪（ひず）みが発生して成形品の寸法精度、面
精度等を十分に向上させることができない。
キャビティ３５内の樹脂が片側からだけ圧縮されるの
で、成形品が肉厚である場合には均一な圧縮が行われな
い。すなわち、樹脂内の圧縮面に近い部分は圧力が高く
なりやすいが、圧縮面から離れるに従って圧力が低くな
り、圧力勾（こう）配が大きくなってしまう。したがっ
て、圧縮歪（ひず）みが発生して成形品の寸法精度、面
精度等を十分に向上させることができない。
【００２３】そこで、成形品が肉厚である場合でも圧縮
歪みが発生することがなく、成形品の寸法精度、面精度
等を十分に向上させることができる本発明の第２の実施
の形態について説明する。
歪みが発生することがなく、成形品の寸法精度、面精度
等を十分に向上させることができる本発明の第２の実施
の形態について説明する。
【００２４】図２は本発明の第２の実施の形態における
射出圧縮装置の断面図である。
射出圧縮装置の断面図である。
【００２５】図において、１１は固定プラテン、５１は
該固定プラテン１１に固定され、該固定プラテン１１と
固定側の金型１３との間に配設された第１の射出圧縮ブ
ロック、５２は該第１の射出圧縮ブロック５１に形成さ
れたシリンダ室、５３は該シリンダ室５２内において前
後に摺動（図における左右方向に移動）自在に配設され
た第１の射出圧縮ピストンである。前記第１の射出圧縮
ブロック５１における、前記第１の射出圧縮ピストン５
３より内方の中央部には、射出装置３７の射出ノズル３
７ａを配設するための穴部５１ａが形成される。
該固定プラテン１１に固定され、該固定プラテン１１と
固定側の金型１３との間に配設された第１の射出圧縮ブ
ロック、５２は該第１の射出圧縮ブロック５１に形成さ
れたシリンダ室、５３は該シリンダ室５２内において前
後に摺動（図における左右方向に移動）自在に配設され
た第１の射出圧縮ピストンである。前記第１の射出圧縮
ブロック５１における、前記第１の射出圧縮ピストン５
３より内方の中央部には、射出装置３７の射出ノズル３
７ａを配設するための穴部５１ａが形成される。
【００２６】５４は前記第１の射出圧縮ピストン５３の
後方（図における右方）に形成された油室であり、該油
室５４には図示されない油路が接続され、該油路を介し
て油室５４に油を供給することによって第１の射出圧縮
ピストン５３を前方（図における左方）に移動させるこ
とができる。
後方（図における右方）に形成された油室であり、該油
室５４には図示されない油路が接続され、該油路を介し
て油室５４に油を供給することによって第１の射出圧縮
ピストン５３を前方（図における左方）に移動させるこ
とができる。
【００２７】１２は前記第１の射出圧縮ブロック５１に
取り付けられた固定側の取付板、５５は該取付板１２に
取り付けられたスペーサブロックであり、該スペーサブ
ロック５５に前記金型１３が取り付けられる。
取り付けられた固定側の取付板、５５は該取付板１２に
取り付けられたスペーサブロックであり、該スペーサブ
ロック５５に前記金型１３が取り付けられる。
【００２８】５７は第１のエジェクタプレートであり、
該第１のエジェクタプレート５７は、前記第１の射出圧
縮ピストン５３から前方に延びるロッド５８に接続さ
れ、前記油室５４に油が供給されると第１の射出圧縮ピ
ストン５３を介して押圧され、前方に移動させられる。
そして、前記第１のエジェクタプレート５７の前方の端
面には、金型１３に対して相対的に移動可能なように、
第１の圧縮コア６１が突出させて配設される。
該第１のエジェクタプレート５７は、前記第１の射出圧
縮ピストン５３から前方に延びるロッド５８に接続さ
れ、前記油室５４に油が供給されると第１の射出圧縮ピ
ストン５３を介して押圧され、前方に移動させられる。
そして、前記第１のエジェクタプレート５７の前方の端
面には、金型１３に対して相対的に移動可能なように、
第１の圧縮コア６１が突出させて配設される。
【００２９】一方、１４は前記固定プラテン１１と対向
させて配設された可動プラテン、６５は、該可動プラテ
ン１４に固定され、該可動プラテン１４と可動側の金型
２４との間に配設された第２の射出圧縮ブロック、６６
は該第２の射出圧縮ブロック６５に形成されたシリンダ
室、６７は該シリンダ室６６内において前後に摺動自在
に配設された第２の射出圧縮ピストンである。前記第２
の射出圧縮ブロック６５において、第２の射出圧縮ピス
トン６７より内方の中央部には、キャビティ３５内の樹
脂を圧縮したり、成形品の突出しを行ったりするための
穴部６７ｄが形成される。
させて配設された可動プラテン、６５は、該可動プラテ
ン１４に固定され、該可動プラテン１４と可動側の金型
２４との間に配設された第２の射出圧縮ブロック、６６
は該第２の射出圧縮ブロック６５に形成されたシリンダ
室、６７は該シリンダ室６６内において前後に摺動自在
に配設された第２の射出圧縮ピストンである。前記第２
の射出圧縮ブロック６５において、第２の射出圧縮ピス
トン６７より内方の中央部には、キャビティ３５内の樹
脂を圧縮したり、成形品の突出しを行ったりするための
穴部６７ｄが形成される。
【００３０】前記第２の射出圧縮ピストン６７は大径部
６７ａ、中径部６７ｂ及び小径部６７ｃから成り、前記
シリンダ室６６は第２の射出圧縮ピストン６７が摺動す
ることができるような形状を有する。
６７ａ、中径部６７ｂ及び小径部６７ｃから成り、前記
シリンダ室６６は第２の射出圧縮ピストン６７が摺動す
ることができるような形状を有する。
【００３１】６９は前記大径部６７ａの後方（図におけ
る左方）に形成された油室であり、該油室６９には図示
されない油路が接続され、該油路を介して油室６９に油
を供給することによって、第２の射出圧縮ピストン６７
を前方（図における右方）に移動させることができる。
る左方）に形成された油室であり、該油室６９には図示
されない油路が接続され、該油路を介して油室６９に油
を供給することによって、第２の射出圧縮ピストン６７
を前方（図における右方）に移動させることができる。
【００３２】２１は前記第２の射出圧縮ブロック６５に
取り付けられた可動側の取付板、２２は該取付板２１に
取り付けられたスペーサブロック、２３は受板であり、
該受板２３に前記金型２４が取り付けられる。
取り付けられた可動側の取付板、２２は該取付板２１に
取り付けられたスペーサブロック、２３は受板であり、
該受板２３に前記金型２４が取り付けられる。
【００３３】７２は第２のエジェクタプレートであり、
該第２のエジェクタプレート７２は、前記第２の射出圧
縮ピストン６７及びエジェクタロッド２７のそれぞれの
前方の端面と接触自在に配設され、前記油室６９に油が
供給されると、第２の射出圧縮ピストン６７を介して前
方に移動させられ、キャビティ３５内の樹脂を圧縮し、
また、エジェクタピン駆動装置２８が作動されると、エ
ジェクタロッド２７を介して前方に移動させられ、成形
品を突き出す。
該第２のエジェクタプレート７２は、前記第２の射出圧
縮ピストン６７及びエジェクタロッド２７のそれぞれの
前方の端面と接触自在に配設され、前記油室６９に油が
供給されると、第２の射出圧縮ピストン６７を介して前
方に移動させられ、キャビティ３５内の樹脂を圧縮し、
また、エジェクタピン駆動装置２８が作動されると、エ
ジェクタロッド２７を介して前方に移動させられ、成形
品を突き出す。
【００３４】そして、前記第２のエジェクタプレート７
２の前方の端面には、エジェクタピン３１、スプルロッ
クピン３２及び第２の圧縮コア７３が突出させて配設さ
れる。該第２の圧縮コア７３は金型２４に対して相対的
に移動可能なように配設され、前記金型１３、２４間、
すなわち、第１、第２の圧縮コア６１、７３間にキャビ
ティ３５が形成される。
２の前方の端面には、エジェクタピン３１、スプルロッ
クピン３２及び第２の圧縮コア７３が突出させて配設さ
れる。該第２の圧縮コア７３は金型２４に対して相対的
に移動可能なように配設され、前記金型１３、２４間、
すなわち、第１、第２の圧縮コア６１、７３間にキャビ
ティ３５が形成される。
【００３５】３７は溶融させられた樹脂を前記キャビテ
ィ３５に充填する射出装置、３８はスプルーブッシュ、
３９はリターンピンである。
ィ３５に充填する射出装置、３８はスプルーブッシュ、
３９はリターンピンである。
【００３６】前記構成の射出圧縮装置において、型締工
程が完了すると、前記キャビティ３５に樹脂が充填さ
れ、その後、成形品の取出しが可能な温度に樹脂を冷却
する冷却工程が開始される。該冷却工程において、前記
油室５４、６９に油が供給されると、第１、第２の射出
圧縮ピストン５３、６７が、それぞれ前進させられ、第
１、第２のエジェクタプレート５７、７２を介して第
１、第２の圧縮コア６１、７３を押圧して移動させ、キ
ャビティ３５内の樹脂を加圧する。
程が完了すると、前記キャビティ３５に樹脂が充填さ
れ、その後、成形品の取出しが可能な温度に樹脂を冷却
する冷却工程が開始される。該冷却工程において、前記
油室５４、６９に油が供給されると、第１、第２の射出
圧縮ピストン５３、６７が、それぞれ前進させられ、第
１、第２のエジェクタプレート５７、７２を介して第
１、第２の圧縮コア６１、７３を押圧して移動させ、キ
ャビティ３５内の樹脂を加圧する。
【００３７】したがって、キャビティ３５内の樹脂を両
側から圧縮することができるので、圧力勾配が小さくな
り、成形品が肉厚である場合でも圧縮歪みが発生するこ
とがない。その結果、成形品の寸法精度、面精度等を十
分に向上させることができる。
側から圧縮することができるので、圧力勾配が小さくな
り、成形品が肉厚である場合でも圧縮歪みが発生するこ
とがない。その結果、成形品の寸法精度、面精度等を十
分に向上させることができる。
【００３８】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【００３９】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出圧縮装置においては、金型と、可動プラテン
と、前記金型と可動プラテンとの間に配設された射出圧
縮ブロックと、該射出圧縮ブロック内に配設され、圧縮
コアを押圧してキャビティ内の樹脂を圧縮する射出圧縮
ピストンとを有する。
れば、射出圧縮装置においては、金型と、可動プラテン
と、前記金型と可動プラテンとの間に配設された射出圧
縮ブロックと、該射出圧縮ブロック内に配設され、圧縮
コアを押圧してキャビティ内の樹脂を圧縮する射出圧縮
ピストンとを有する。
【００４０】そして、該射出圧縮ピストンの中央部に、
成形品の突出しを行うための穴部が形成される。
成形品の突出しを行うための穴部が形成される。
【００４１】この場合、圧縮コアが押圧されて前方に移
動させられると、キャビティ内に充填された樹脂が加圧
される。したがって、キャビティ内の全域に樹脂を行き
わたらせることができる。
動させられると、キャビティ内に充填された樹脂が加圧
される。したがって、キャビティ内の全域に樹脂を行き
わたらせることができる。
【００４２】また、冷却工程において樹脂が冷却される
と、樹脂が収縮して不足するが、圧縮コアを押圧して移
動させるようになっているので、収縮によって不足する
分の樹脂を補給することができる。その結果、成形品の
面精度を向上させることができる。
と、樹脂が収縮して不足するが、圧縮コアを押圧して移
動させるようになっているので、収縮によって不足する
分の樹脂を補給することができる。その結果、成形品の
面精度を向上させることができる。
【００４３】本発明の他の射出圧縮装置においては、金
型と、固定プラテンと、前記金型と固定プラテンとの間
に配設された射出圧縮ブロックと、該射出圧縮ブロック
内に配設され、圧縮コアを押圧してキャビティ内の樹脂
を圧縮する射出圧縮ピストンとを有する。
型と、固定プラテンと、前記金型と固定プラテンとの間
に配設された射出圧縮ブロックと、該射出圧縮ブロック
内に配設され、圧縮コアを押圧してキャビティ内の樹脂
を圧縮する射出圧縮ピストンとを有する。
【００４４】そして、前記射出圧縮ブロックにおける射
出圧縮ピストンより内方の中央部に、射出ノズルを配設
するための穴部が形成される。
出圧縮ピストンより内方の中央部に、射出ノズルを配設
するための穴部が形成される。
【００４５】この場合、圧縮コアが押圧されて前方に移
動させられると、キャビティ内に充填された樹脂が加圧
される。したがって、キャビティ内の全域に樹脂を行き
わたらせることができる。
動させられると、キャビティ内に充填された樹脂が加圧
される。したがって、キャビティ内の全域に樹脂を行き
わたらせることができる。
【００４６】また、冷却工程において樹脂が冷却される
と、樹脂が収縮して不足するが、圧縮コアを押圧して移
動させるようになっているので、収縮によって不足する
分の樹脂を補給することができる。その結果、成形品の
面精度を向上させることができる。
と、樹脂が収縮して不足するが、圧縮コアを押圧して移
動させるようになっているので、収縮によって不足する
分の樹脂を補給することができる。その結果、成形品の
面精度を向上させることができる。
【００４７】本発明の更に他の射出圧縮装置において
は、固定側の金型と、可動側の金型と、固定プラテン
と、可動プラテンと、前記固定側の金型と固定プラテン
との間に配設された第１の射出圧縮ブロックと、前記可
動側の金型と可動プラテンとの間に配設された第２の射
出圧縮ブロックと、前記第１の射出圧縮ブロック内に配
設され、第１の圧縮コアを押圧してキャビティ内の樹脂
を圧縮する第１の射出圧縮ピストンと、前記第２の射出
圧縮ブロック内に配設され、第２の圧縮コアを押圧して
キャビティ内の樹脂を圧縮する第２の射出圧縮ピストン
とを有する。
は、固定側の金型と、可動側の金型と、固定プラテン
と、可動プラテンと、前記固定側の金型と固定プラテン
との間に配設された第１の射出圧縮ブロックと、前記可
動側の金型と可動プラテンとの間に配設された第２の射
出圧縮ブロックと、前記第１の射出圧縮ブロック内に配
設され、第１の圧縮コアを押圧してキャビティ内の樹脂
を圧縮する第１の射出圧縮ピストンと、前記第２の射出
圧縮ブロック内に配設され、第２の圧縮コアを押圧して
キャビティ内の樹脂を圧縮する第２の射出圧縮ピストン
とを有する。
【００４８】そして、前記第１の射出圧縮ブロックにお
ける第１の射出圧縮ピストンより内方の中央部に、射出
ノズルを配設するための穴部が形成される。
ける第１の射出圧縮ピストンより内方の中央部に、射出
ノズルを配設するための穴部が形成される。
【００４９】また、前記第２の射出圧縮ピストンの中央
部に、成形品の突出しを行うための穴部が形成される。
部に、成形品の突出しを行うための穴部が形成される。
【００５０】この場合、キャビティ内の樹脂を両側から
圧縮することができるので、圧力勾配が小さくなり、成
形品が肉厚である場合でも圧縮歪みが発生することがな
い。その結果、成形品の寸法精度、面精度等を十分に向
上させることができる。
圧縮することができるので、圧力勾配が小さくなり、成
形品が肉厚である場合でも圧縮歪みが発生することがな
い。その結果、成形品の寸法精度、面精度等を十分に向
上させることができる。
【図１】本発明の第１の実施の形態における射出圧縮装
置の断面図である。
置の断面図である。
【図２】本発明の第２の実施の形態における射出圧縮装
置の断面図である。
置の断面図である。
１１ 固定プラテン １３、２４ 金型 １４ 可動プラテン １５ 射出圧縮ブロック １５ａ、５１ａ、６７ｄ 穴部 １７ 射出圧縮ピストン ３３ 圧縮コア ３５ キャビティ ３７ａ 射出ノズル ５１、６５ 第１、第２の射出圧縮ブロック ５３、６７ 第１、第２の射出圧縮ピストン ６１、７３ 第１、第２の圧縮コア
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−20113（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−202334（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−301261（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−125824（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−187231（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−39530（ＪＰ，Ｕ) 実公 平４−5301（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B29C 45/56 - 45/57 B29C 45/64 - 45/70
Claims (3)
- 【請求項１】 （ａ）金型と、 （ｂ）可動プラテンと、 （ｃ）前記金型と可動プラテンとの間に配設された射出
圧縮ブロックと、 （ｄ）該射出圧縮ブロック内に配設され、圧縮コアを押
圧してキャビティ内の樹脂を圧縮する射出圧縮ピストン
とを有するとともに、 （ｅ）該射出圧縮ピストンの中央部に、成形品の突出し
を行うための穴部が形成されることを特徴とする射出圧
縮装置。 - 【請求項２】 （ａ）金型と、 （ｂ）固定プラテンと、 （ｃ）前記金型と固定プラテンとの間に配設された射出
圧縮ブロックと、 （ｄ）該射出圧縮ブロック内に配設され、圧縮コアを押
圧してキャビティ内の樹脂を圧縮する射出圧縮ピストン
とを有するとともに、 （ｅ）前記射出圧縮ブロックにおける射出圧縮ピストン
より内方の中央部に、射出ノズルを配設するための穴部
が形成されることを特徴とする射出圧縮装置。 - 【請求項３】 （ａ）固定側の金型と、 （ｂ）可動側の金型と、 （ｃ）固定プラテンと、 （ｄ）可動プラテンと、 （ｅ）前記固定側の金型と固定プラテンとの間に配設さ
れた第１の射出圧縮ブロックと、 （ｆ）前記可動側の金型と可動プラテンとの間に配設さ
れた第２の射出圧縮ブロックと、 （ｇ）前記第１の射出圧縮ブロック内に配設され、第１
の圧縮コアを押圧してキャビティ内の樹脂を圧縮する第
１の射出圧縮ピストンと、 （ｈ）前記第２の射出圧縮ブロック内に配設され、第２
の圧縮コアを押圧してキャビティ内の樹脂を圧縮する第
２の射出圧縮ピストンとを有するとともに、 （ｉ）前記第１の射出圧縮ブロックにおける第１の射出
圧縮ピストンより内方の中央部に、射出ノズルを配設す
るための穴部が形成され、 （ｊ）前記第２の射出圧縮ピストンの中央部に、成形品
の突出しを行うための穴部が形成されることを特徴とす
る射出圧縮装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14490599A JP3343530B2 (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 射出圧縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14490599A JP3343530B2 (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 射出圧縮装置 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14137892A Division JP3343370B2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 射出圧縮装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11348085A JPH11348085A (ja) | 1999-12-21 |
| JP3343530B2 true JP3343530B2 (ja) | 2002-11-11 |
Family
ID=15373037
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14490599A Expired - Lifetime JP3343530B2 (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 射出圧縮装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3343530B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6025181B2 (ja) * | 2014-08-25 | 2016-11-16 | 株式会社名機製作所 | 射出圧縮成形機のサポートプレートおよび射出圧縮成形機 |
-
1999
- 1999-05-25 JP JP14490599A patent/JP3343530B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11348085A (ja) | 1999-12-21 |
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