JP2911509B2 - ラムダ制御時のタンクベンチレーション調節方法および装置 - Google Patents
ラムダ制御時のタンクベンチレーション調節方法および装置Info
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Description
ムダ制御時にタンクベンチレーション調整するための方
法であって、タンクベンチレーションガスに対する充填
係数を検出し、当該方法の終了時に前記充填係数の最後
の値を記憶する方法に関する。本発明はさらに、当該方
法を実施するための装置に関する。
明する。本方法は機関10にて実施される。この機関はそ
の吸気チャネルに噴射装置11を有し、また排気ガスチャ
ネルにラムダゾンデ12を有する。噴射装置11には信号TI
が供給される。この信号は噴射時間の尺度である。この
信号TIは暫時的噴射時間TIV(n,L)から、種々の補正量
との結合によって形成される。噴射時間に対する暫定値
は通常、特性フイールドから読出される。特性フイール
ドにはこの種の値が回転数nおよび負荷パラメータLに
依存して記憶されている。上記結合は結合ルーチン13で
行われる。このルーチンでは、そのつど存在する値が種
々の補正量によってこの補正量の種類に応じ、乗算的、
加算的または減算的に補正される。
ステップ14に供給され、そこでラムダ目標から減算され
る。このようにして形成された制御偏差は制御器15にて
処理され、それにより調整値としての制御係数FRが得ら
れる。この制御係数FRは一方では直接に結合ルーチン13
に供給され、他方では制御係数を適応調節に使用する。
スイッチ16を介して制御係数FRは交互に、まず例えば60
秒の時間間隔の間、混合気調節ルーチン17に、引続き90
秒間充填係数調節ルーチン18に供給される。スイッチ16
は第1図にはハードウェアとして示されているが、実際
上はソフトウェアで実現されている。混合気調節ルーチ
ン17は種々の補正値を形成する。それら例えば、漏れ空
気、空気圧変化または噴射装置11の特性変形による噴射
時間誤差を補償するためのものである。
FTEADは、結合ルーチン13で使用可能な値を直接形成す
るのではなく、この値は乗算ステップ19にてガス容積値
GVと乗算される。乗算値FTEAは結合ルーチン13で減算す
べき値として用いる。ガス容積値GVは特性フィールド20
から、回転数nおよびスロットルバルブ角度DKの値に依
存して読出される。
る。従って、調節値を被制御内燃機関の停止時に記憶す
るようにする。それにより次の再始動の際に直ちに使用
することができ、全く初めから再び実行する必要がな
い。これに関連して、内燃機関の遮断時に、充填係数FT
EADの最後の値を不揮発性メモリ(NVRAM)21に記憶す
る。記憶された値FTEADSは機械の再スタート時に読出さ
れ、調節に対する初期値として充填係数調節ルーチン17
に供給される。
た状態で、場合によっては前よりも非常に寒い天気で初
めて新たに始動して動作させるといことは実際には頻繁
にあることである。暑い天気での機関のヒート状態で
は、充填係数FTEADはほぼ値1である。すなわちタンク
ベンチレーションガスのすべては燃料ガスである。これ
に対し寒い天気での冷えた機関では、充填係数FTEADは
実質的に値0に相対する。すなわちタンクベンチレーシ
ョンガスはほとんど0であり、燃料ガスをほとんど含ま
ない。充填係数として値1が記憶されているなら、実際
には値0を使用すべきであっても、機関の再始動の際こ
の値1が新たな初期値として使用され、制御部15が十分
な補償を行うまで、内燃機関は非常に過少の燃料を受取
ることになってしまう。このことは機関がタンクベンチ
レーション調節に移行する際にエンストしたりまたは非
常に不安定に回転したりすることにつながる。
迅速かつ良好に制御を行うことのできるタンクベンチレ
ーション調節方法を提供することである。本発明はさら
に当該方法を実施するための装置を提供しようとするも
のである。
に対しては請求項8の特徴部に記載されている。本方法
の有利な発展形態および実施例は下位請求項2〜5の対
象である。
なわち本方法の再スタート時に、充填係数の記憶値を完
全に引継ぐのではなく、当該記憶値を1より小さいリセ
ット係数(<1)により乗算し、そのようにして得られ
た値を充填係数の初期値としてタンクベンチレーション
調節に用いるのである。このリセット係数は燃料温度が
高ければ高い程大きくなるようにする。実験により、充
填係数を最小温度以下では零にセットし、そこから上に
向かって1以下の最大値に制限すると有利であることが
わかった。
装置の投入接続時に燃料温度に依存して、リセット係数
子(<1)に対する値を送出する手段を有する。さらに
装置は出力された値をリセット係数と乗算するための手
段を有する。
に説明する。
ション調節方法をブロック回路図として示す。ここでは
本発明と異なる部分は一点鎖線により囲まれている。
応するブロック回路図が本発明の実施例で示されてい
る。
ための線図である。
ためのフローチャートである。
の全方法過程の一部であると理解されたい。すなわち、
第1図に一点鎖線で囲まれた、従来技術の方法過程の一
部分が、第2図に示された本発明の方法過程の部分によ
り置換される。ここでは次のような方法が取扱われる。
すなわちここでは、調節されたタンクベンチレーション
係数FTEADが本方法の遮断時に不揮発性メモリ21にファ
イルされ、本方法の投入時に再びメモリから読出される
のである。
調節ルーチン18と不揮発性メモリ21しか有していないの
に対し、第2図の本発明による方法ステップは付加的に
特性曲線評価分22とリセット乗算ステップ23を有する。
必ずしも必要ではないが、さらに書き換え機能部24を備
えると有利である。
に、最後に存在した充填係数の値FTEADが従来のように
不揮発性メモリ21に書込まれるとまず仮定する。タンク
ベンチレーション調節方法が再スタートすると、記憶さ
れた値FTEADが新たに開始される充填係数調節に対する
出発値FTEADとして直接用いられるのではなく、リセッ
ト乗算ステップ23にてまずリセット係数RSF(<1)と
の乗算が行われる。それぞれ使用すべきリセット係数の
値RSFは特性曲線評価部22により機関温度TMOTに依存し
て検出される。
す。機関温度は普及型の車両では検出される。内燃機関
またはタンクベンチレーション構成が実験装置とは異な
る場合には、それぞれの関係に対して多少の相違が生じ
る。図示の関係では、20℃以下ではリセット係数RSFは
連続的に値0を取る。20℃から50℃までリセット係数は
線形に0から約0.6まで上昇する。80℃まではリセット
係数は再び線形に、しかし比較的に小さな勾配でほぼ値
0.8まで上昇する。そしてこの値をさらに高い機関温度
でも保持する。行った実験の際、実際の充填係数はほぼ
図示の程度で機関温度と関連することが判明した。種々
異なる装置で、充填係数と機関温度との間に再現可能な
関係が存在することが確認された。これにより、本発明
の調節方法の遮断時に機関温度と充填係数が既知であれ
ば、所定の機関温度においてこの調整方法を新たに開始
するときに使用すべき充填係数をほぼ検出することがで
きる。実際上、この方法の遮断時に機関温度を記憶する
ことは必ずしも必要ではないことが明らかとなった。こ
のことについては後に詳細に説明する。リセット係数の
みを機関温度に基づいて再スタート時に検出することで
満足のいく制御結果が得られる。
ここではタンクベンチレーション方法が詳細に示されて
いる。
ラムダ制御方法がスタートする。ステップs2では、タン
クベンチレーションフラグTAEFLGが下に述べる理由から
0にセットされる。ステップs3は図からわかるように暖
機運転−サブプログラムである。ここでは例えば、内燃
機関が回転しているのか、ラムダゾンデが既にその動作
温度に達しているかがチェックされる。そのような場合
本来のラムダ制御を開始することができ、制御が継続的
に実行される。これは第4図に詳細に示されていない。
さらに第4図ではステップs3に続いて調節方法が示され
ている。ステップs4ではまず混合気調節のためのサブプ
ログラムが行われる。この混合気調節−サブプログラム
は例えば60秒に時間的に制限されている。従って引続い
てステップs5でタンクベンチレーション調節のためのサ
ブプログラムがスタートする。
ラムではまず、ステップs6にてタンクベンチレーション
フラグTAEFLGが0にセットされたか否かがチェックされ
る。セットされている場合、すなわち本方法の再スター
ト後、初めてタンクベンチレーション調節が行われる場
合、充填係数に対する初期値FTEADがステップs7にて、
記憶した充填係数FTEADSをリセット係数RSFと乗算する
ことにより形成される。さらにステップs8にてタンクベ
ンチレーションフラグTAEFLGガセットされる。ステップ
s9にて引続き、タンクベンチレーション調節に対する
(本実施例では)90秒の時間間隔が既に経過したか否か
がチェックされる。図示のフローに従えば、タンクベン
チレーション調節は経過後に初めて開始されるのである
から、この問いに対して否定(No)の応答がなされると
ステップs6へ戻りジャンプする。すなわち、タンクベン
チレーションフラグの状態がインタロゲート(問い合わ
せ)されるステップにジャンプする。ステップs8でタン
クベンチレーションフラグがセットされているから、ス
テップs6ではもはやyesの方向ではなくnoの方向に進
む。そのためステップs6にはステップs10が続く。この
ステップs10ではタンベンチレーション調節が実際に許
可されているか否か、または例えばちょうど点検過程が
存在していないか否かがチェックされる。後者の場合再
び90秒のインタロゲートステップs9が引続く。しかしタ
ンクベンチレーション調節が許可されていればステップ
s11にて実際の調節が行われる。すなわち、充填係数FTE
ADがその時存在する制御係数FRの値に依存して高めら
れ、または低下され、または不変に留められる。これは
従来と同様にして行われるのであるから調節の様式につ
いては詳細に説明しない。ステップs11には再び90秒−
インタロゲートステップs9が続く。今度は90秒は経過し
たものと仮定する。従ってステップs9には新たな混合気
調整ステップs4が続く。
2とs13が示されている。これらのステップは充填係数FT
EADを不揮発性メモリ21に記憶することに関する。これ
らのステップの意味を説明するためにまず、記憶の別の
条件なしに直接ステップs11に引続いて行われる、すな
わち新たに調節された充填係数の検出に引続いて行われ
ると仮定する。さらに充填係数FTEADはちょうど値1を
とり、機関温度は40℃であると仮定する。これは約0.5
のリセット係数に相応する。次に、本方法が中断され、
直ちに再スタートされたものとする。これは0.8×0.5す
なわち0.4の充填係数となる。例えば被制御内燃機関が
短時間後に停止したため、本方法が再びすぐに中断さ
れ、再び新たにスタートされるとする。最後の0.4の充
填係数が記憶されていれば、0.4×0.5すなわち0.2の新
たな充填係数が得られる。複数回新たに始動すると動作
条件は変化していないにもかかわらず、充填係数は0.8
から非常に低い値まで低下する。
ちこのステップで、記憶条件が満たされているか、例え
ば最小機関温度に達しているか、または再始動後タンク
ベンチレーション調節フェーズが少なくとも1回完全に
行われたかがチェックされる。ステップs12による記憶
条件のチェックは第2図にも、上書き機能24によって示
されている。この機能はハードウェアとして示された上
書きスイッチ25を、記憶の条件、すなわち古いメモリ内
容を上書きするための条件が満たされるとき閉成する。
上書きスイッチ25はソフトウェアで実現すると有利であ
る。上書きスイッチ25の閉成は、例えば70℃の最小機関
温度に達したことを指示する信号TMOTMINによってトリ
ガされるか、または次のような時間信号によってトリガ
される。すなわち、タンクベンチレーション調節フェー
ズの最初の完全な実行終了時に送出される信号、つまり
第4図による方法が初めてステップs9からステップs4に
戻るときの信号によってトリガされる。実際の場合にど
の条件が最重要であるかは全装置に依存している。混合
気調節フェーズとタンクベンチレーション調節フェーズ
に対する時間が非常に短かければ、記憶条件として最小
機関温度を用いる方が有利である。しかしリセット係数
RSFに対する値も高い機関温度に対する値も比較的低け
れば、時間条件を選択する方が合目的的である。これは
また固定の所定時間と結合することもできる。すなわ
ち、調節フェーズの時間間隔によってトリガすることも
できる。
する値をいずれにしろ少し戻しセットすると有利である
ことが判明した。これは次のように行われる。すなわ
ち、高い機関温度に対してもリセット係数を常に1以下
に定めるのである。これまでに実験した装置に対しては
0.7〜0.9の間が有利であった。
−評価部22により得られる。しかしタンクベンチレーシ
ョン調節のための装置は必ずしも特性曲線を有する必要
はなく、機関温度から固定設定された数学的関係に基づ
いてリセット係数を算出するための手段を備えることも
できる。出力されるリセット係数は記憶された充填係数
と、乗算のための手段にて乗算結合される。このように
して形成された値は、充填係数を調節するための手段
へ、タンクベンチレーション調節に対する新たな初期値
として出力される。
の燃料温度に依存する量として機関温度を使用する。と
いうのは機関温度はいずれにしろ種々の目的のために測
定される量であり、従って通常は使用することができる
からである。しかしより正確な結果は燃料温度自体を測
定すると得られる。なぜならこの温度に炭火水素の気
化、ひいては気化燃料によるタンクベンチレーションガ
スの充填が依存しているからである。また調節の最初の
開始の際に測定された燃料温度を充填係数決定のための
量として使用することもできる。しかしさらに良好な結
果が次のようにして得られる。すなわち、前回に行った
本方法の終了時に燃料温度を測定し、記憶し、そして本
方法の次回の開始時に測定した燃料温度を前記記憶した
温度で割算し、この量を場合によってはさらに正規化係
数と乗算して、充填係数決定のための特性曲線評価に対
して入力量として使用するのである。それにより、先に
行なわれた当該本方法過程の遮断時の燃料温度が、当該
方法過程の再スタート時に生じている燃料温度と比較し
て高ければ高い程、充填係数はより多く戻しセットしな
ければならない、ということが考慮される。
Claims (8)
- 【請求項1】内燃機関に供給すべき燃料空気混合気をラ
ムダ制御時にタンクベンチレーション調整するための方
法であって、 タンクベンチレーションガスに対する充填係数を検出
し、当該方法の終了時に前記充填係数の最後の値を記憶
する方法において、 再スタート時に前記記憶されている充填係数値を、燃料
温度パラメータに依存するリセット係数と乗算し、該リ
セット係数の最大値は1であり、 得られた値をタンクベンチレーション適合のための充填
係数の初期値として使用し、 前記リセット係数は燃料温度パラメータの値が高ければ
高いほど大きい、 ことを特徴とするタンクベンチレーション調整方法。 - 【請求項2】リセット係数は最大0.7と0.9の間である、
請求項1記載の方法。 - 【請求項3】リセット係数は、下側温度閾値以下では0
である、請求項1または2記載の方法。 - 【請求項4】充填係数は機関温度に依存して検出され
る、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。 - 【請求項5】燃料温度パラメータの値を次のようにして
形成する、すなわち、当該方法過程の終了時に燃料温度
を測定し記憶し、再スタート時に燃料温度を測定し、こ
れを前記記憶した燃料温度値で割算して形成する請求項
1から3までのいずれか1項記載の方法。 - 【請求項6】新たな充填係数を早くとも、最初のタンク
ベンチレーション調節フェーズの終了と共に記憶する、
請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。 - 【請求項7】新たな充填係数を早くとも、燃料温度パラ
メータが所定値に達した時に記憶する請求項1から5ま
でのいずれか1項記載の方法。 - 【請求項8】内燃機関に供給すべき燃料空気混合気をラ
ムダ制御時にタンクベンチレーション調節する装置であ
って、 充填係数を調節するための手段と、当該装置の遮断時に
充填係数の最終値を記憶するための不揮発性メモリとを
備えた調節装置において、 装置の投入接続時に、燃料温度パラメータの値に依存し
てリセット係数に対する値を出力する手段と、ここでリ
セット係数の最大値は1であり、 出力された値をリセット係数と乗算し、該乗算値を充填
係数調節を行うための手段へ、タンクベンチレーション
調節のための新たな出発値として送出するための手段と
を備えている、 ことを特徴とするタンクベンチレーション調節装置。
Applications Claiming Priority (2)
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