JP3507321B2 - エンジンのアイドル回転学習制御装置 - Google Patents

エンジンのアイドル回転学習制御装置

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JP3507321B2 JP35166397A JP35166397A JP3507321B2 JP 3507321 B2 JP3507321 B2 JP 3507321B2 JP 35166397 A JP35166397 A JP 35166397A JP 35166397 A JP35166397 A JP 35166397A JP 3507321 B2 JP3507321 B2 JP 3507321B2
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英之 田村
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジンのアイド
ル回転学習制御装置、詳しくはエンジンの吸気開口面積
が汚れ等によって経時的に変化する分を学習補正するも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】スロットル部にはEGRによる吹き返し
などに伴う汚れがスロットル部に堆積し、同じだけスロ
ットルを開いても、徐々にではあるがスロットル開口面
積が減少してゆくことから、この経時的に堆積した汚れ
分に相当するアイドル空気量学習値を導入し、アイドル
時に実際の回転数が目標アイドル回転数に近づくように
エンジンの吸入空気量をフィードバック制御しつつ、所
定の学習条件が成立したときアイドル空気量のフィード
バック補正量に基づいて上記のアイドル空気量学習値を
更新するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、工場内で車
両が組立ラインを出ると、エンジンが初めて運転された
後にアイドル空気量学習値の初回の算出が行われ、その
学習値がエンジン停止後も消失しないように記憶され
る。そしてこの初回の学習値の状態で工場より出荷され
る。
【0004】この場合に、組み付け完了当初はエンジン
の摺動部位がなじんでいない(初期フリクションが大き
い)ので、同じアイドル回転を保つのに要求される空気
量が大きい。そして、運転を続けるほど(組み付け完了
当初からの回転数積算値ADDNEが大きくなるほど)
この要求アイドル空気量が急激に落ちてゆき、やがては
一定値へと収束する。図3はこの経過を示したもので、
同図にも示すように、工場内での学習時は要求アイドル
空気量が収束する前であるため、この状態で算出した学
習値は学習が進むにつれて小さくなる側へと変化してゆ
く。
【0005】しかしながら、要求アイドル空気量が急激
に減少するのに対して、学習値の更新速度はそれほど速
くないため、実際のエンジン状態に追いつくのが遅れ、
その間で学習値が過度に大きくなり(アイドル空気量が
過多となり)、アイドル回転数のフィードバック制御中
心がその学習値の誤差の分だけずれてしまうのである。
【0006】そこで本発明は、要求アイドル空気量が収
束する前であるかどうかを判定し、要求アイドル空気量
が収束する前は、要求アイドル空気量の収束前に得たア
イドル空気量学習値を小さくなる側に修正することによ
り、組み付け完了当初でエンジン摺動部位がなじんでな
いことに伴って学習値が大きくなり過ぎることを回避す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図6に示
すように、アクチュエータ22により駆動されるスロッ
トル弁21と、アクセル開度とエンジン回転数に応じた
エンジントルク定常値が得られるスロットル開度基本値
を演算する手段23と、前記スロットル弁部の開口面積
の経時変化分に対応する学習値を格納する手段24と、
アイドル回転数が目標アイドル回転数と一致するように
フィードバック補正量を算出する手段25と、このフィ
ードバック補正量と前記学習値とで前記スロットル開度
基本値を補正してスロットル開度指令値を求める手段2
6と、このスロットル開度指令値を前記アクチュエータ
22に与える手段27と、学習許可条件が成立したとき
前記フィードバック補正量に基づいて前記学習値を更新
する手段28とを備えるエンジンのアイドル回転学習制
御装置において、車両組み付け完了直後に学習値の更新
を行ったあとで要求アイドル空気量が収束する前かどう
かを判定する手段29と、要求アイドル空気量の収束前
であることが判定されたとき前記車両組み付け完了直後
に更新した学習値を減量修正する手段30とを設けた。
【0008】第2の発明では、第1の発明において車両
組み付け完了時からのエンジン回転数または車速の積算
値が所定値未満であるとき収束前であると判定する。
【0009】第3の発明では、第1または第2の発明に
おいてエンジン停止時、バッテリ交換時、エンジン制御
用ECMの交換時のいずれかの場合に収束前であるかど
うかの判定結果を保持する。
【0010】
【発明の効果】第1の発明では、車両組み付け完了直後
の学習時の要求アイドル空気量が出荷後より大きいこと
を考慮し、要求アイドル空気量が収束するまでの間は、
アイドル空気量が収束する前に得ている学習値を減量修
正することにしたので、要求アイドル空気量が収束する
までのあいだも学習値が過度に大きくなることがなく、
したがってアイドル回転数のフィードバック制御中心が
大きくずれてしまうことを回避できる。
【0011】要求アイドル空気量が収束したエンジンで
も、エンジン停止時、バッテリ交換時、エンジン制御用
ECMの交換時などに収束前であるかどうかの判定結果
が失われる事態が生じた後では、再び収束前であると判
定されるあいだ学習値の減量修正によりアイドル空気量
が不足してしまうことになるが、第3の発明では、収束
前であるかどうかの判定結果が失われる事態が生じない
ようにしているので、判定結果が失われることによる誤
学習を防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1において、1はエンジン本
体、2は吸気管、3はコントロールユニット11からの
信号により駆動される電子制御スロットル装置(主にス
ロットル弁3Aとこれを駆動するステップモータ3Bか
らなる)である。
【0013】コントロールユニット11では、アクセル
開度センサ(図示しない)からの信号をアクセル開度相
当値に換算し、この値とそのときの回転数(エンジン回
転数センサ12により検出)に応じたエンジントルク定
常値を、所定のマップを検索することなどにより求め、
この定常トルクが得られるスロットル開度基本値を演算
し、このスロットル開度基本値をスロットル装置3のア
クチュエータであるステップモータ3Bに与える。
【0014】なお、スロットル弁3Aをバイパスする通
路は設けられていないので、後述するアイドル回転数の
フィードバック制御は、スロットル弁3Aを用いて実行
することになる。
【0015】こうしたスロットル装置3のほか、各気筒
のシリンダに直接的に臨んで設けられる燃料噴射弁4、
頂面に点火プラグ5位置を考慮したキャビティの形成さ
れるピストン6、スワールコントロールバルブ(図示し
ない)などから構成される筒内直接燃料噴射式の火花点
火エンジンでは、アイドル時を含む低回転、低負荷領域
などにおいて燃料を圧縮行程の後半に噴射し、これによ
り圧縮上死点付近において、点火プラグ5近傍のキャビ
ティに可燃混合気を形成し、点火プラグ5による点火に
伴い燃料を成層燃焼させ、全体としては40を超える空
燃比による超希薄燃焼を行う。
【0016】また、エンジンの高負荷域では燃料を吸気
行程で噴射し、燃料と空気の混合を早め、燃焼室の全域
を均質的な混合気で満たし、理論空燃比付近の混合気に
よる均質燃焼(均質ストイキ燃焼)を行う。さらに、成
層燃焼域と均質ストイキ燃焼域との間の中間負荷域にお
いて、成層燃焼よりも空燃比としては濃いが、理論空燃
比よりは薄い希薄燃焼(均質リーン燃焼)を行い、この
均質リーン燃焼時には吸気行程と圧縮行程の2回に分け
て燃料を噴射する。
【0017】なお、12はクランク角センサ、13はエ
アフローメータ、14は水温センサ、15はO2セン
サ、16はスロットルセンサである。
【0018】さて、スロットル部にはEGRによる吹き
返しなどに伴う汚れが堆積し、同じだけスロットルを開
いても、経時的にスロットル開口面積が減少してゆくこ
とから、この経時的に堆積した汚れ分に相当するアイド
ル空気量学習値を導入し、このアイドル空気量学習値を
上記のスロットル開度基本値に加算した値をスロットル
開度指令値とする一方で、アイドル時に実際の回転数が
目標アイドル回転数に近づくようにエンジンの吸入空気
量をフィードバック制御しつつ、所定の学習許可条件が
成立したときアイドル空気量のフィードバック補正量に
基づいて上記のアイドル空気量学習値を更新するものが
ある。
【0019】こうした従来のアイドル空気量の学習制御
をそのまま上記の筒内直接燃料噴射式火花点火エンジン
に適用したとき、成層燃焼の状態でアイドル空気量学習
値が更新されことになる。
【0020】しかしながら、成層燃焼時は、均質ストイ
キ燃焼時に比べてエンジンの要求空気量が多く、したが
って全体の吸入空気量に対して汚れによるアイドル空気
量の減少分が占める割合が小さくなるため、成層燃焼時
にアイドル空気量学習値を更新したのでは、学習値の精
度が低下する。
【0021】このため、先願装置(特願平9−1796
81号参照)では、学習許可条件が成立したとき成層燃
焼より均質ストイキ燃焼に強制的に切換えた状態で学習
を行わせている。先願装置によれば、均質ストイキ燃焼
に切換えた状態では、汚れによる吸入空気量の低下分
が、全体の吸入空気量に占める割合が従来と同様に大き
くなり、これによって学習値の精度を落とすことが避け
られるのである。
【0022】さて、工場内で車両が組立ラインを出る
と、エンジンが初めて運転された後に初回のアイドル空
気量学習値の算出が行われ、その学習値がエンジン停止
後も消失しないように記憶される。そしてこの初回の学
習値の状態で工場より出荷される。
【0023】この場合に、組み付け完了当初はエンジン
の摺動部位がなじんでいない(初期フリクションが大き
い)ので、同じアイドル回転を保つのに要求される空気
量が大きく、運転を続けるほどに、この要求アイドル空
気量が急激に落ちてゆき、やがては一定値へと収束する
のであるが(図3参照)、要求アイドル空気量が急激に
減少するのに対して、学習値の更新速度はそれほど速く
ないため、実際のエンジン状態に追いつくのが遅れ、そ
の間で学習値が過度に大きくなり(アイドル空気量が過
多となり)、アイドル回転数のフィードバック制御中心
がその学習値の誤差の分だけずれてしまう。
【0024】これに対処するため本発明の第1実施形態
では、組み付け完了当初からの回転数の積算値ADDN
E(または車速)の積算値が所定値未満の場合は、要求
アイドル空気量が収束前にあると判断し、やがては要求
アイドル空気量がもっと小さな値に落ち着くものと予測
して、要求アイドル空気量の収束前に得たアイドル空気
量学習値を小さくなる側に修正する。
【0025】コントロールユニット11で実行されるこ
の制御内容を図2にしたがって説明する。
【0026】図2はアイドル回転学習開度TDTVOを
算出するためのもので、一定時間毎(たとえば10ms
毎)に実行する。
【0027】ステップ1では定常状態かどうかをみる。
次の条件、〈1〉 回転数NEが所定の範囲にあるこ
と、〈2〉 補機類等の負荷変動がないこと、〈3〉 車
速がゼロであることの全てを満たすとき、定常状態であ
ると判断し、ステップ2に進み、均質ストイキ燃焼要求
フラグを “1” にセットする(つまり均質ストイキ燃
焼を要求する)。
【0028】この要求フラグを受けて前回のジョブで均
質ストイキ燃焼に切換えられてないとき、成層燃焼から
均質ストイキ燃焼へと切換えられる。
【0029】ステップ3では学習許可条件が成立してい
るかどうかみる。ここで、学習許可条件には、〈4〉
アイドル状態であること、〈5〉 車速がゼロであるこ
と、〈6〉 ヒータファンスイッチ、エアコンスイッ
チ、電気負荷スイッチがすべてOFFであることなどが
あり、これらの全てを満たすときが学習許可条件の成立
時である。
【0030】学習許可条件の成立時は、ステップ4に進
み、アイドル空気量学習値QTASEEP1を算出す
る。詳細には、アイドル回転数のフィードバック制御に
より、実際の回転数NEと目標アイドル回転数NSET
との差分に応じてアイドル空気量のフィードバック補正
量を求めているが、このアイドル空気量のフィードバッ
ク補正量を所定数サンプリングしたタイミングで、それ
ら所定数のフィードバック補正量の平均値を計算し、そ
の平均値と、その平均値を計算したタイミングでのアイ
ドル空気量学習値との加重平均値を新たなアイドル空気
量学習値として更新する。このアイドル空気量学習値Q
TASEEP1は、たとえばエンジン停止時にメモリ
(たとえばフラッシュメモリ)に保存する。
【0031】ここで、先願装置(先願装置では、ステッ
プ1の定常状態の判定がなく、ステップ3の学習許可条
件の判定が最初にきて、その後にステップ2のストイキ
要求が続く)と相違して、ステップ1、2、3の並びと
した点は、本願とほぼ同時期に提出した別出願によりす
でに開示している。本願発明とは直接関係しないので、
簡単に説明すると、均質ストイキ燃焼への切換に伴って
回転変動が生じたとき、上記の 〈1〉 が成立しなくな
って(つまり定常状態でなくなる)、ステップ2以降を
飛ばすことになる(つまり学習許可条件が成立していて
も学習値の更新が行われない)。そして、切換に伴う回
転変動がなくなった時点で再びステップ2以降に進むこ
とになり、学習許可条件が成立していれば、学習値の更
新が行われる。
【0032】このように、上記別出願の発明では学習許
可条件が成立しているかどうかをみる前に定常状態かど
うかをまず判定し、定常状態であるときに均質ストイキ
要求を指令し、その後に学習許可条件が成立しているか
どうかをみるようにしたので、均質ストイキ燃焼への切
換に伴う回転変動分が学習値に含まれることがなく、こ
れによって学習バラツキを低減することができる。
【0033】ステップ5では工場内の組立ラインでの車
両の組み付け完了時からのエンジン回転数NEの積算値
ADDNEと所定値GRNEを比較する。回転数積算値
ADDNEが所定値GRNE未満であれば、ステップ6
に進んで、アイドル空気量学習値QTASEEP1から
オフセット量TASOFS(一定値)を差し引いた値を
改めてアイドル空気量学習値QTASEEPとすること
により、アイドル空気量学習値を修正する。回転数積算
値ADDNEが所定値GRNE以上であるときは、ステ
ップ5よりステップ7に進み、アイドル空気量学習値の
修正を行わない(QTASEEP1=QTASEEP
1)。
【0034】ここで、要求アイドル空気量が収束する前
であるかどうかを判定するための判定値をアイドル空気
量についてGRNEとすれば、このGRNEは図3に示
したように、要求アイドル空気量が収束した後のアイド
ル空気量Q0よりも少し大きな値であり(QAGRNと
Q0との差が許容値)、この判定値GRNEに対する回
転数積算値ADDNEが上記の所定値GRNEである。
これより、ADDNE< GRNEであるときは、組み
付け完了当初でエンジンの摺動部位がなじんでおらず、
したがって要求アイドル空気量が収束する前であると、
またADDNE≧ GRNEになると、エンジンの摺動
部位がなじんだ(要求アイドル空気量が収束した)と判
断するのである。なお、要求アイドル空気量が収束した
かどうかの判定に用いるパラメータは、ADDNEに限
られるものでなく、組み付け完了当初からの車速の積算
値でもかまわない。
【0035】このようにしてアイドル空気量学習値を修
正した後は、この修正後のアイドル空気量学習値QTA
SEEPに対して、ステップ8において流量面積変換係
数CCONVA#を乗算することによりスロットル開口
面積学習値ATASLNへと変換する。
【0036】さらにステップ9ではこのスロットル開口
面積学習値ATASLNを所定のテーブルを用いてスロ
ットル開度に換算する。
【0037】このスロットル開度への換算方法について
も上記の別出願によりすでに開示している。この換算方
法そのものは本願発明と関係しないので、図4を参照し
て簡単に説明すると、図4において、図示の曲線は初期
状態での流量特性である。
【0038】 学習値の更新時のスロットル開度をT
VOMとすると、このTVOMから垂直に立ち上げた直
線と曲線との交点のスロットル開口面積(つまり学習値
更新時のスロットル開口面積)AAMを得る。
【0039】 学習値更新時のスロットル開口面積A
AMからATASLNだけ差し引いた値を初期相当開口
面積AAIとして求める。
【0040】 この初期相当開口面積AAIより水平
に引いた直線と曲線との交点のスロットル開度を初期相
当スロットル開度TVOIとして求める。
【0041】 TVOMからTVOIを差し引いた値
がスロットル開口面積学習値ATASLNに対応するス
ロットル開度であり、これをアイドル回転学習開度TA
SDTVOとして求める。
【0042】このようにして求めたアイドル回転学習開
度TDTVOは、アクセル開度と回転数に応じて定まる
上記のスロットル開度基本値に加算することで、最終的
なスロットル開度指令値を得る。
【0043】従来装置における学習値による補正方法が
図5中段のように破線特性を上方に平行移動させるもの
であったのに対して、上記別出願での学習値による補正
方法は、図5下段に示したように、破線特性を左方向に
平行移動させるものである。言い換えると、従来装置が
空気量(つまり開口面積)を補正する方式であるのに対
して、上記別出願はスロットル開度を補正する方式とな
る。従来装置と上記別出願を比較すれば、上記別出願の
ほうが、A点(学習点)より離れても、初期状態での流
量からのズレが小さく抑えられているのがわかる。な
お、図5はイメージ図である。
【0044】ここで、本実施形態の作用を説明する。
【0045】本実施形態では、組み付け完了当初からの
回転数の積算値ADDNE(または車速)の積算値と所
定値との比較により要求アイドル空気量が収束する前に
あるかどうかを判定し、要求アイドル空気量が収束する
までの間は、アイドル空気量が収束する前に得ている学
習値を減量修正することにしたので、要求アイドル空気
量が収束するまでのあいだも学習値が過度に大きくなる
ことがなく、したがってアイドル回転数のフィードバッ
ク制御中心が大きくずれてしまうことが避けられる。
【0046】ところで、要求アイドル空気量が収束した
エンジンでも、エンジン停止時、バッテリ交換時、コン
トロールユニット(エンジン制御用ECM)の交換時な
どに収束前であるか、収束後であるかといった判定結果
が失われる事態が生じた後では、再び収束前であると判
定されるあいだ学習値の減量修正によりアイドル空気量
が不足してしまうことになる。そこで、収束前である
か、収束後であるかといった判定結果が失われる事態が
生じないようにその判定結果をたとえば不揮発性メモリ
(たとえばフラッシュメモリ)に記憶させておくこと
で、判定結果が失われることによる誤学習を防止でき
る。
【0047】図2においてステップ5、6、7の部分
は、先願装置だけでなく従来装置に対してもそのまま適
用できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の制御システム図である。
【図2】アイドル回転学習開度TDTVOの演算を説明
するためのフローチャートである。
【図3】回転数積算値ADDNEに対する要求アイドル
空気量の特性図である。
【図4】スロットル開口面積学習値ATASLNをスロ
ットル開度へと換算する手順を説明するための特性図で
ある。
【図5】スロットル開度に対する流量特性の変化を示す
特性図である。
【図6】第1の発明のクレーム対応図である。
【符号の説明】
3 スロットル装置 4 燃料噴射弁 11 コントロールユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 英之 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 渡邊 悟 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社 ユニシアジェックス内 (56)参考文献 特開 平8−334047(JP,A) 特開 平6−93911(JP,A) 特開 平9−166037(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/00 - 41/40 F02D 9/02 F02D 43/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクチュエータにより駆動されるスロット
    ル弁と、 アクセル開度とエンジン回転数に応じたエンジントルク
    定常値が得られるスロットル開度基本値を演算する手段
    と、 前記スロットル弁部の開口面積の経時変化分に対応する
    学習値を格納する手段と、 アイドル回転数が目標アイドル回転数と一致するように
    フィードバック補正量を算出する手段と、 このフィードバック補正量と前記学習値とで前記スロッ
    トル開度基本値を補正してスロットル開度指令値を求め
    る手段と、 このスロットル開度指令値を前記アクチュエータに与え
    る手段と、 学習許可条件が成立したとき前記フィードバック補正量
    に基づいて前記学習値を更新する手段と を備えるエンジンのアイドル回転学習制御装置におい
    て、 車両組み付け完了直後に学習値の更新を行ったあとで要
    求アイドル空気量が収束する前かどうかを判定する手段
    と、 要求アイドル空気量の収束前であることが判定されたと
    き前記車両組み付け完了直後に更新した学習値を減量修
    正する手段とを設けたことを特徴とするエンジンのアイ
    ドル回転学習制御装置。
  2. 【請求項2】車両組み付け完了時からのエンジン回転数
    または車速の積算値が所定値未満であるとき収束前であ
    ると判定することを特徴とする請求項1に記載のエンジ
    ンのアイドル回転学習制御装置。
  3. 【請求項3】エンジン停止時、バッテリ交換時、エンジ
    ン制御用ECMの交換時のいずれかの場合に収束前であ
    るかどうかの判定結果を保持することを特徴とする請求
    項1または2に記載のエンジンのアイドル回転学習制御
    装置。
JP35166397A 1997-12-19 1997-12-19 エンジンのアイドル回転学習制御装置 Expired - Lifetime JP3507321B2 (ja)

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JP5006306B2 (ja) * 2008-12-05 2012-08-22 本田技研工業株式会社 内燃機関の停止時にエアー制御機構を制御する装置

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