JP2901941B2 - 高周波電力用半導体装置 - Google Patents

高周波電力用半導体装置

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JP2901941B2
JP2901941B2 JP24112697A JP24112697A JP2901941B2 JP 2901941 B2 JP2901941 B2 JP 2901941B2 JP 24112697 A JP24112697 A JP 24112697A JP 24112697 A JP24112697 A JP 24112697A JP 2901941 B2 JP2901941 B2 JP 2901941B2
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
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  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波電力用半導体装
置に関し、特に、高周波電力用の半導体チップと、該半
導体チップがダイボンディングされている支持金属板
と、半導体チップの信号用電極とボンディングワイヤー
等により電気的に接続された外部リードとが、モールド
樹脂によりパッケージされた高周波電力用半導体装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体チップと、該半導体チップがダイ
ボンディングされている支持金属板と、半導体チップの
信号用電極と電気的に接続された外部リードとが樹脂に
よりモールドされた高周波電力用半導体装置は、コスト
的に安価であると共に量産性に富んでいるため、現在最
も汎用的に用いられている。
【0003】従来、樹脂モールドパッケージよりなる高
周波電力用半導体装置が用いられる機器は、テレビ、ビ
デオ及びパーソナルコンピューター等であって、その動
作周波数は高くても200MHz以下である。
【0004】ところが、近年の移動体通信の端末機器に
おいては1GHzから2GHzの高周波電力が用いられ
ているため、このような端末機器に搭載される高周波電
力用半導体装置においては、高い周波数に対応する対策
が必要である。数百MHzと数GHzという動作周波数
の差が高周波電力用半導体装置に及ぼす影響としては、
主として2つ挙げられる。第1の留意点はインダクタン
スを低減するために接地電位の経路を最短にしなければ
ならないということであり、第2の留意点は樹脂パッケ
ージから外部に突出する外部リードに起因する容量及び
インダクタンスの増加によりインピーダンスが激変する
ことである。
【0005】ところで、移動体通信の端末機器は、高周
波電力を扱う機器であると共に、小型化及び軽量化が求
められる機器であるため、該端末機器に搭載される高周
波電力用半導体装置の小型化及び軽量化が求められてい
ると共に、高周波電力用半導体装置における機能の高集
積化が求められている。機能の高集積化という第3の留
意点に対する対策としては、近時のシリコンLSIのよ
うに微細化により高集積化を図るという第1の方法と、
機能及び製造プロセスが異なる複数の半導体チップを1
つの樹脂パッケージにモールドすることにより、別個の
樹脂パッケージを用いる場合に比べて実装効率を図ると
いう第2の方法とが挙げられる。
【0006】第2の方法によると、複数の半導体チップ
を別々の樹脂パッケージにモールドする場合に比べて、
移動体通信の端末機器における機能の高集積化及び小型
化を図ることができる。このように複数の半導体チップ
を1つの樹脂パッケージにモールドすることにより、異
なる製造プロセスにより製造された複数の半導体チップ
を1つの高周波電力用半導体装置として機能させること
ができる。例えば、移動体通信の端末機器にそれぞれ用
いられる、シリコン基板上に形成された変調器ICと化
合物半導体上に形成された高周波電力増幅用MESFE
Tとを同一の樹脂パッケージにモールドすること等が提
案されている。
【0007】以下、図15を参照しながら、第1の従来
例に係る半導体装置について説明する。図15(a)〜
(d)は高周波電力用の半導体チップを有する半導体装
置を示しており、図15(a)は平面図、図15(b)
は図15(a)におけるXV−XV線の断面図、図15
(c)は正面図、図15(d)は裏面図である。
【0008】図15(a)〜(d)に示すように、リー
ドフレームから切り離された支持金属板100の上に図
示しない高周波電力用の半導体チップがダイボンディン
グされ、支持金属板100及び半導体チップは、同じく
リードフレームから切り離された外部電極引き出し用の
外部リード101と共に扁平な直方体状の樹脂パッケー
ジ102にモールドされている。図示は省略している
が、半導体チップの信号用電極はボンディングワイヤー
等により外部リード101と電気的に接続されている。
この場合、外部リード101は樹脂パッケージ102の
互いに対向する一対の側面から外部に突出している。ま
た、支持金属板100は樹脂パッケージ102の前後両
側面から突出すると共に裏面側に屈曲する突出部100
aを有している。支持金属板100の突出部100aは
図示しないプリント基板の接地パターンに半田付けによ
って接続されることにより接地されている。これによ
り、第1の従来例に係る半導体装置は、前述した第1の
留意点に対する対策が講じられている。
【0009】以下、図16を参照しながら、第2の従来
例に係る半導体装置について説明する。図16(a)〜
(d)は高周波電力用の半導体チップを有する半導体装
置を示しており、図16(a)は平面図、図16(b)
は側面図、図16(c)は正面図、図16(d)は裏面
図である。第2の従来例においては、第1の従来例と同
一の部材については、同一の符号を付すことにより説明
を省略する。第2の従来例が第1の従来例と異なるの
は、支持金属板100は左右の両側面及び前後の両側側
のいずれにおいても樹脂パッケージ102に覆われてお
り、支持金属板100の裏面の中央部においてのみ樹脂
パッケージ102から露出し、露出した裏面の中央部に
おいてプリント基板の接地パターンと半田により接続さ
れている。これにより、第2の従来例に係る半導体装置
も、前述した第1の留意点に対する対策が講じられてい
る。
【0010】以下、図17を参照しながら、第3の従来
例に係る半導体装置について説明する。図17(a)及
び(b)は低周波電力用の半導体チップを有する半導体
装置を示しており、図17(a)は平面図、図17
(b)は側面図である。第3の従来例に係る半導体装置
は、低周波電力用の半導体装置であって、本発明に係る
高周波電力用の半導体装置とは技術分野が異なるが、共
通する部分を有しているため、ここで説明する。
【0011】図17(a)及び(b)に示すように、リ
ードフレームから切り離された支持金属板100の上に
図示しない半導体チップがダイボンディングされ、支持
金属板100及び半導体チップは、同じくリードフレー
ムから切り離された外部電極引き出し用の外部リード1
01と共に樹脂パッケージ102にモールドされてい
る。図示は省略しているが、半導体チップの信号用電極
はボンディングワイヤ等により外部リード101と電気
的に接続されている。第3の従来例の特徴として、外部
リード101は樹脂パッケージ102の前面側からのみ
突出している。また、樹脂パッケージ102の後面側の
両端部は切り欠かれ、該切り欠き部102aにおいて支
持金属板100は表面側に露出している。支持金属板1
00の露出部には孔部100cが形成されており、該孔
部100cに挿入されるネジにより支持金属板100ひ
いては半導体装置はプリント基板に固定される。すなわ
ち、第3の従来例に係る半導体装置は、ネジによりプリ
ント基板に固定される。
【0012】以下、図18を参照しながら、第4の従来
例に係る半導体装置について説明する。図18(a)及
び(b)は複数例えば2つの高周波電力用の半導体チッ
プを有する半導体装置を示しており、図18(a)は平
面図、図18(b)は図18(a)におけるXVIII−X
VIII線の断面図である。
【0013】図18(a)及び(b)に示すように、リ
ードフレームから切り離された支持金属板100の上に
高周波電力用の第1の半導体チップ105及び第2の半
導体チップ106がそれぞれダイボンディングされ、支
持金属板100、第1及び第2の半導体チップ105、
106は、同じくリードフレームから切り離された外部
電極引き出し用の外部リード101と共に扁平な直方体
状の樹脂パッケージ102にモールドされている。図示
は省略しているが、第1及び第2の半導体チップ10
5、106の信号用電極はボンディングワイヤー等によ
り外部リード101と電気的に接続されている。この場
合、外部リード101は樹脂パッケージ102の前後の
両側面から外部に突出していると共に、支持金属板10
0は樹脂パッケージ102の左右の両側面から突出して
いる。支持金属板100の上に第1及び第2の半導体チ
ップ105、106がダイボンディングされると共に、
外部リード101の突出部100aは図示しないプリン
ト基板の接地パターンと半田付けされることにより接地
されている。これらにより、第4の従来例に係る高周波
半導体用パッケージは、前述した第1及び第3の留意点
に対する対策が講じられている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図15
(a)〜(d)に示す第1の従来例に係る半導体装置に
おいては、支持金属板100が樹脂パッケージ102か
ら突出すると共に裏面側に屈曲する突出部100aを有
しているので、高周波電力における接地の問題は解決す
るが、パッケージの小型化という点で問題が残る。すな
わち、支持金属板100の突出部100aの突出量は通
常約1mm程度が必要とされ、両側では合計約2mmの
パッケージ寸法の増加をもたらす。樹脂パッケージ10
2の長さが5mm〜6mm程度であるのに対して、支持
金属板100に2mmもの突出量を持つ突出部100a
を設けると、樹脂パッケージ102の長さが実質的に4
0%程度も拡大することになる。このような半導体装置
の大型化は、移動体通信の端末機器のおける小型化の流
れの中では受け入れ難いものである。移動体通信の端末
機器においては、最大機能のICを最小の面積で実現す
ることが強く求められているのである。
【0015】また、図16(a)〜(d)に示す第2の
従来例に係る半導体装置においては、支持金属板100
が樹脂パッケージ102の裏面の中央部で露出している
ので、高周波電力における接地の問題が解決すると共
に、樹脂パッケージ102の長さが実質的に拡大する事
態は回避できる。しかしながら、支持金属板100がそ
の裏面の中央部においてのみプリント基板と半田付けさ
れる構造であるため、プリント基板への実装後に、支持
金属板100が半田付けされている状態を外部から確認
することは困難である。このため、支持金属板100の
プリント基板への半田付けが不良のままで次工程に移行
してしまい、最終の通電試験において動作不良としては
ねられる事態が発生する。つまり、第2の従来例におい
ては、樹脂パッケージ102の小型化を図ることは可能
であるが、デバイスの歩留まりが低下するという新たな
問題が発生する。
【0016】また、図17(a)及び(b)に示す第3
の従来例に係る半導体装置においては、樹脂パッケージ
102の前面側から外部リード101が突出し、支持金
属板100の後面側の両端部においてプリント基板にビ
ス止めされる構造であるため、移動体通信の端末機器に
用いられる高周波電力用の半導体装置のように、小型の
樹脂パッケージから多数の外部リードが突出する半導体
装置においては、適用することは不可能である。
【0017】さらに、図18(a)及び(b)に示す第
4の従来例に係る半導体装置においては、以下に説明す
るような問題がある。すなわち、第1及び第2の半導体
チップ105、106を支持金属板100にダイボンデ
ィングする際、金−シリコンの合金、金−錫の合金又は
銀ペースト等の接合材を半導体チップの裏面に付着させ
た状態で半導体チップを支持金属板100に押しつける
が、第1及び第2の半導体チップ105、106のうち
先にダイボンディングされた半導体チップに付着してい
た接合材が半導体チップの裏面からはみ出して支持金属
板100の上に広がる。そして、支持金属板100の上
に広がった接合材が、第1及び第2の半導体チップ10
5、106のうち後にダイボンディングされる半導体チ
ップのボンディング領域にまで広がってしまう。このた
め、後にダイボンディングされる半導体チップが支持金
属板100の表面と平行にならず、該半導体チップの信
号用電極と外部リードとのワイヤボンディングが良好に
行なわれないことがある。もっとも、第1の半導体チッ
プ105と第2の半導体チップ106との間隔:wを大
きくすると、前記の問題は解決するが、樹脂パッケージ
102のサイズが大きくなってしまうという新たな問題
が発生する。すなわち、先にダイボンディングされた半
導体チップの接合材が後にダイボンディングされる半導
体チップの領域に広がる事態を回避するためには、第1
の半導体チップ105と第2の半導体チップ106との
間隔:wを0.6mm以上に設定する必要があるが、樹
脂パッケージ102の小型化を図るべく複数の半導体チ
ップを1つの支持金属板にダイボンディングする高周波
電力用の半導体装置においては、第1の半導体チップ1
05と第2の半導体チップ106との間の0.6mm以
上の間隔は受け入れ難いものである。
【0018】以上説明したように、第1、第3及び第4
の従来例に係る半導体装置は樹脂パッケージの小型化の
点で問題があり、第2の従来例に係る半導体装置は信頼
性及び歩留まりの点で問題がある。
【0019】前記に鑑み、本発明は、高周波電力用の半
導体装置において、樹脂パッケージの小型化と、信頼性
及び歩留まりの向上との両立を図ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の高周
波電力用半導体装置は、高周波電力用の半導体チップ
と、表面に前記半導体チップがダイボンディングされて
いる支持金属板と、支持金属板を周囲からはみ出させる
ことなく且つ支持金属板の裏面を露出させた状態で半導
体チップ及び支持金属板をモールドしている直方体状の
樹脂パッケージと、樹脂パッケージの側面から外部に突
出するように設けられ半導体チップの信号用電極と電気
的に接続されている外部リードとを備え、接地パターン
を有するプリント基板上に実装される高周波電力用半導
体装置を対象とし、樹脂パッケージの縁部が切り欠かれ
ることにより露出した支持金属板の表面の縁部に設けら
れ、プリント基板の接地パターンと半田付けされる半田
付け部を備えている。
【0021】第1の高周波電力用半導体装置によると、
樹脂パッケージの縁部が切り欠かれることにより露出し
た支持金属板の表面の縁部に半田付け部を備えているた
め、該半田付け部においてプリント基板の接地パターン
と半田付けすると、半田が半田付け部において広がるた
め、確実に半田付けできると共に半田を上方から目視検
査又はテレビカメラ等で確認することができる。
【0022】第1の高周波電力用半導体装置において、
外部リードは、樹脂パッケージの互いに対向する一対の
側面からそれぞれ外部に突出するように設けられている
ことが好ましい。
【0023】第1の高周波電力用半導体装置において、
半田付け部は、支持金属板の表面の互いに対向する一対
の側縁部にそれぞれ設けられていることが好ましい。
【0024】この場合、半田付け部は、支持金属板の表
面における外部リードが突出していない方の互いに対向
する一対の側縁部にそれぞれ設けられていることが好ま
しい。
【0025】さらに、この場合、支持金属板は、該支持
金属板の裏面における外部リードが突出していない方の
互いに対向する一対の側辺に架けて連続して樹脂パッケ
ージから露出する露出部を有し、露出部と半田付け部と
は支持金属板の側面を介して連続して樹脂パッケージか
ら露出していることがより好ましい。
【0026】第1の高周波電力用半導体装置において、
外部リードは、樹脂パッケージの4つの側面からそれぞ
れ外部に突出するように設けられており、半田付け部
は、支持金属板の表面の少なくとも1つの隅部に設けら
れていることが好ましい。
【0027】第1の高周波電力用半導体装置において、
外部リードは、樹脂パッケージの4つの側面からそれぞ
れ外部に突出するように設けられており、半田付け部
は、支持金属板の表面の4つの隅部にそれぞれ設けられ
ていることが好ましい。
【0028】第1の高周波電力用半導体装置において、
半田との親和性に優れた材料よりなり、支持金属板にお
ける樹脂パッケージから露出している部分を覆うように
設けられた被覆材をさらに備えていることが好ましい。
【0029】本発明に係る第2の高周波電力用半導体装
置は、高周波電力用の半導体チップと、半導体チップが
該半導体チップの裏面に供給された接合材を介してダイ
ボンディングされている支持金属板と、半導体チップ及
び支持金属板をモールドしている樹脂パッケージと、樹
脂パッケージの側面から外部に突出するように設けられ
半導体チップの信号用電極と電気的に接続されている外
部リードとを備えた高周波電力用半導体装置を対象と
し、支持金属板における半導体チップがダイボンディン
グされる領域の周辺部に形成され、半導体チップの裏面
からはみ出した接合材を収納する収納凹部を備えてい
る。
【0030】第2の高周波電力用半導体装置によると、
支持金属板における半導体チップがダイボンディングさ
れる領域の周辺部に、半導体チップの裏面からはみ出し
た接合材を収納する収納凹部を備えているため、半導体
チップの裏面からはみ出す程度に十分な量の接合材を供
給しても、接合材が収納凹部に収納されてダイボンディ
ング領域から外側に広がり難いので、支持金属板におけ
るダイボンディング領域の周辺に接合材の広がり領域を
確保しなくてもよい。
【0031】本発明に係る第3の高周波電力用半導体装
置は、高周波電力用の半導体チップと、半導体チップが
該半導体チップの裏面に供給された接合材を介してダイ
ボンディングされている支持金属板と、半導体チップ及
び支持金属板をモールドしている樹脂パッケージと、樹
脂パッケージの側面から外部に突出するように設けられ
半導体チップの信号用電極と電気的に接続されている外
部リードとを備えた高周波電力用半導体装置を対象と
し、支持金属板における半導体チップがダイボンディン
グされる領域の周辺部に形成され、半導体チップの裏面
からはみ出した接合材が流動することを阻止する流動阻
止用凸部を備えている。
【0032】第3の高周波電力用半導体装置によると、
支持金属板における半導体チップがダイボンディングさ
れる領域の周辺部に、半導体チップの裏面からはみ出し
た接合材の流動を阻止する流動阻止用凸部を備えている
ため、半導体チップの裏面からはみ出す程度に十分な量
の接合材を供給しても、接合材が流動阻止用凸部に流動
を阻止されてダイボンディング領域から外側に広がり難
いので、支持金属板におけるダイボンディング領域の周
辺に接合材の広がり領域を確保しなくてもよい。
【0033】本発明に係る第4の高周波電力用半導体装
置は、高周波電力用の半導体チップと、半導体チップが
該半導体チップの裏面に供給された接合材を介してダイ
ボンディングされている支持金属板と、半導体チップ及
び支持金属板をモールドしている樹脂パッケージと、樹
脂パッケージの側面から外部に突出するように設けられ
半導体チップの信号用電極と電気的に接続されている外
部リードとを備えた高周波電力用半導体装置を対象と
し、支持金属板に形成され、半導体チップの平面形状よ
りも若干大きい平面形状を有する凹状部を備え、半導体
チップは凹状部内において支持金属板にダイボンディン
グされている。
【0034】第4の高周波電力用半導体装置によると、
支持金属板に半導体チップの平面形状よりも若干大きい
平面形状を有する凹状部が形成され、半導体チップは凹
状部内において支持金属板にダイボンディングされてい
るため、半導体チップの裏面からはみ出す程度に十分な
量の接合材を供給しても、接合材が凹状部から流出しな
いので、支持金属板におけるダイボンディング領域の周
辺に接合材の広がり領域を確保しなくてもよい。
【0035】本発明に係る第5の高周波電力用半導体装
置は、高周波電力用の半導体チップと、半導体チップが
該半導体チップの裏面に供給された接合材を介してダイ
ボンディングされている支持金属板と、半導体チップ及
び支持金属板をモールドしている樹脂パッケージと、樹
脂パッケージの側面から外部に突出するように設けられ
前記半導体チップの信号用電極と電気的に接続されてい
る外部リードとを備えた高周波電力用半導体装置を対象
とし、支持金属板に形成され、半導体チップの平面形状
よりも若干大きい平面形状を有する凸状部を備え、半導
体チップは凸状部内において支持金属板にダイボンディ
ングされている。
【0036】第5の高周波電力用半導体装置によると、
支持金属板に、半導体チップの平面形状よりも若干大き
い平面形状を有する凸状部が形成され、半導体チップは
凸状部内において支持金属板にダイボンディングされて
いるため、半導体チップの裏面からはみ出す程度に十分
な量の接合材を供給しても、接合材が凸状部の側面に付
着して支持金属板におけるダイボンディング領域の周辺
に広がり難いので、ダイボンディング領域の周辺に接合
材の広がり領域を確保しなくてもよい。
【0037】本発明に係る第6の高周波電力用半導体装
置は、高周波電力用の第1の半導体チップ及び第2の半
導体チップと、第1及び第2の半導体チップが該第1及
び第2の半導体チップの各裏面に供給された接合材を介
してダイボンディングされている支持金属板と、第1及
び第2の半導体チップ並びに支持金属板をモールドして
いる樹脂パッケージと、樹脂パッケージの側面から外部
に突出するように設けられ第1及び第2の半導体チップ
の信号用電極と電気的に接合されている外部リードとを
備えた高周波電力用半導体装置を対象とし、支持金属板
における第1の半導体チップがダイボンディングされる
第1の領域と第2の半導体チップがダイボンディングさ
れる第2の領域との間に形成され、第1の半導体チップ
及び第2の半導体チップのうちの少なくとも1つの半導
体チップの裏面からはみ出した接合材を収納する収納凹
部を備えている。
【0038】第6の高周波電力用半導体装置によると、
支持金属板における第1の半導体チップがダイボンディ
ングされる第1の領域と第2の半導体チップがダイボン
ディングされる第2の領域との間に、第1の半導体チッ
プ及び第2の半導体チップのうちの少なくとも1つの半
導体チップの裏面からはみ出した接合材を収納する収納
凹部が形成されているため、第1の半導体チップ及び第
2の半導体チップのうち先にダイボンディングされる半
導体チップの裏面からはみ出した接合材が後にダイボン
ディングされる半導体チップのボンディング領域に侵入
しない。
【0039】本発明に係る第7の高周波電力用半導体装
置は、高周波電力用の第1の半導体チップ及び第2の半
導体チップと、第1及び第2の半導体チップが該第1及
び第2の半導体チップの各裏面に供給された接合材を介
してダイボンディングされている支持金属板と、第1及
び第2の半導体チップ並びに支持金属板をモールドして
いる樹脂パッケージと、樹脂パッケージの側面から外部
に突出するように設けられ第1及び第2の半導体チップ
の信号用電極と電気的に接合されている外部リードとを
備えた高周波電力用半導体装置を対象とし、支持金属板
における第1の半導体チップがダイボンディングされる
第1の領域と第2の半導体チップがダイボンディングさ
れる第2の領域との間に形成され、第1の半導体チップ
及び第2の半導体チップのうちの少なくとも1つの半導
体チップの裏面からはみ出した接合材が流動することを
阻止する流動阻止用凸部を備えている。
【0040】第7の高周波電力用半導体装置によると、
支持金属板における第1の半導体チップがダイボンディ
ングされる第1の領域と第2の半導体チップがダイボン
ディングされる第2の領域との間に、第1の半導体チッ
プ及び第2の半導体チップのうちの少なくとも1つの半
導体チップの裏面からはみ出した接合材の流動を阻止す
る流動阻止用凸部が形成されているため、第1の半導体
チップ及び第2の半導体チップのうち先にダイボンディ
ングされる半導体チップの裏面からはみ出した接合材が
後にダイボンディングされる半導体チップのボンディン
グ領域に侵入しない。
【0041】本発明に係る第8の高周波電力用半導体装
置は、高周波電力用の第1の半導体チップ及び第2の半
導体チップと、第1及び第2の半導体チップが該第1及
び第2の半導体チップの各裏面に供給された接合材を介
してダイボンディングされている支持金属板と、第1及
び第2の半導体チップ並びに支持金属板をモールドして
いる樹脂パッケージと、樹脂パッケージの側面から外部
に突出するように設けられ第1及び第2の半導体チップ
の信号用電極と電気的に接合されている外部リードとを
備えた高周波電力用半導体装置を対象とし、支持金属板
に形成され、第1の半導体チップの平面形状よりも若干
大きい平面形状を有する第1の凹状部と、支持金属板に
形成され、第2の半導体チップの平面形状よりも若干大
きい平面形状を有する第2の凹状部とを備え、第1の半
導体チップは第1の凹状部内において支持金属板にダイ
ボンディングされており、第2の半導体チップは第2の
凹状部内において支持金属板にダイボンディングされて
いる。
【0042】第8の高周波電力用半導体装置によると、
支持金属板に第1の半導体チップの平面形状よりも若干
大きい平面形状を有する第1の凹状部が形成され、半導
体チップは第1の凹状部内において支持金属板にダイボ
ンディングされていると共に、支持金属板に第1の半導
体チップの平面形状よりも若干大きい平面形状を有する
第2の凹状部が形成され、半導体チップは第2の凹状部
内において支持金属板にダイボンディングされているた
め、第1の半導体チップ及び第2の半導体チップのうち
先にダイボンディングされる半導体チップの裏面からは
み出した接合材が後にダイボンディングされる半導体チ
ップのボンディング領域に侵入しない。
【0043】本発明に係る第9の高周波電力用半導体装
置は、高周波電力用の第1の半導体チップ及び第2の半
導体チップと、第1及び第2の半導体チップが該第1及
び第2の半導体チップの各裏面に供給された接合材を介
してダイボンディングされている支持金属板と、第1及
び第2の半導体チップ並びに支持金属板をモールドして
いる樹脂パッケージと、樹脂パッケージの側面から外部
に突出するように設けられ第1及び第2の半導体チップ
の信号用電極と電気的に接合されている外部リードとを
備えた高周波電力用半導体装置を対象とし、支持金属板
に形成され、第1の半導体チップの平面形状よりも若干
大きい平面形状を有する第1の凸状部と、支持金属板に
形成され、第2の半導体チップの平面形状よりも若干大
きい平面形状を有する第2の凸状部とを備え、第1の半
導体チップは第1の凸状部内において支持金属板にダイ
ボンディングされており、第2の半導体チップは第2の
凸状部内において支持金属板にダイボンディングされて
いる。
【0044】第9の高周波電力用半導体装置によると、
支持金属板に第1の半導体チップの平面形状よりも若干
大きい平面形状を有する第1の凸状部が形成され、半導
体チップは第1の凸状部内において支持金属板にダイボ
ンディングされていると共に、支持金属板に第1の半導
体チップの平面形状よりも若干大きい平面形状を有する
第2の凸状部が形成され、半導体チップは第2の凸状部
内において支持金属板にダイボンディングされているた
め、第1の半導体チップ及び第2の半導体チップのうち
先にダイボンディングされる半導体チップの裏面からは
み出した接合材が後にダイボンディングされる半導体チ
ップのボンディング領域に侵入しない。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態に係る
半導体装置について図面を参照しながら説明する。尚、
以下の説明においては、便宜上、図面の左右方向を半導
体装置の左右方向と称し、図面の上下方向を半導体装置
の前後方向と称するが、半導体装置の左右方向及び前後
方向は限定されるものではない。
【0046】(第1の実施形態)以下、本発明の第1の
実施形態に係る高周波電力用半導体装置について、図1
及び図2を参照しながら説明する。
【0047】図1(a)〜(d)及び図2は、第1の実
施形態に係る高周波電力用半導体装置を示しており、図
1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)におけるI
−I線の断面図、図1(c)は正面図、図1(d)は底
面図、図2は斜視図である。
【0048】図1(a)〜図1(d)及び図2に示すよ
うに、リードフレームから切り離された支持金属板10
の上に、図示しない高周波電力用の半導体チップがダイ
ボンディングされ、支持金属板10及び半導体チップ
は、同じくリードフレームから切り離された外部電極引
き出し用の外部リード11と共に扁平な直方体状の樹脂
パッケージ12にモールドされている。図示は省略して
いるが、半導体チップの信号用電極はボンディングワイ
ヤ等により外部リード11と電気的に接続されている。
【0049】第1の実施形態の特徴として、外部リード
11は樹脂パッケージ12の左右の両側面からそれぞれ
外部に突出していると共に、支持金属板10は樹脂パッ
ケージ12の裏面に露出している。
【0050】支持金属板10は樹脂パッケージ12の前
後の両側面から突出しておらず、支持金属板10の前後
の両端面と樹脂パッケージ12の前後の両側面とは面一
である。このため、第1の従来例のように、支持金属板
の突出部の突出量だけ樹脂パッケージのサイズが実質的
に拡大する事態が回避される。
【0051】樹脂パッケージ12における前部及び後部
の各中央には直方体状の切り欠き部12aがそれぞれ形
成されており、支持金属板10の表面における前後の各
中央部は樹脂パッケージ12の切り欠き部12aに露出
することにより半田付け部10aとなっている。
【0052】また、支持金属板10は、支持金属板10
の裏面における外部リード11が設けられていない方の
互いに対向する一対の側辺(支持金属板10の裏面にお
ける前後の側辺)に架けて連続して樹脂パッケージ12
から露出する露出部10bを有しており、該露出部10
bと半田付け部10aとは支持金属板10の前後の側面
10cを介して連続して樹脂パッケージ12から露出し
ている。
【0053】図4及び図5は、第1の実施形態に係る高
周波電力用半導体装置が移動体通信の端末機器のプリン
ト基板15に搭載されてなる半導体装置セットを示して
おり、図5は図4におけるV−V線の断面図である。
【0054】図4及び図5に示すように、樹脂パッケー
ジ12は、表面にリードパターン15a及び接地パター
ン15bが形成されたプリント基板15の上に載置され
た後、リードパターン15aと外部リード11、接地パ
ターン15bと支持金属板10の半田付け部10aとは
半田16によりそれぞれ接合されている。
【0055】第1の実施形態の特徴として、支持金属板
10の前後の側面10cには、半田、銀又はニッケル等
よりなる半田との親和性に優れた金属がメッキされてい
る。このような半田との親和性に優れた金属のメッキを
施す理由は次の通りである。すなわち、リードフレーム
は、通常、鉄系の金属例えばクロム−鉄合金により構成
されており半田が付着し難いので、半田の付着性を上げ
るために銀又はニッケル等の金属がメッキされている。
ところが、支持金属板10の前後の側面10cはリード
フレームから切り離されることにより鉄系の金属が露出
するので、半田が付着し難くなる。そこで、支持金属板
10の前後の側面10cに半田との親和性に優れた金属
をメッキして半田の付着性を向上させている。これによ
り、支持金属板10における樹脂パッケージ12から露
出している部分は全て半田との親和性に優れた金属より
なるメッキ層(被覆材)により覆われている。このた
め、支持金属板10と接地パターン15bとの接合性が
向上する。
【0056】また、支持金属板10が、その裏面におけ
る外部リード11が設けられていない方の互いに対向す
る一対の側辺に架けて連続して露出する露出部10bを
有し、該露出部10bと半田付け部10aとは支持金属
板10の前後の側面10cを介して連続して樹脂パッケ
ージ12から露出しているため、支持金属板10の半田
付け部10a、前後の側面10c及び露出部10bが連
続して半田16によりプリント基板15の接地パターン
15bに確実に接合された状態で、支持金属板10ひい
ては高周波電力用半導体装置はプリント基板15に固定
される。その理由は以下の通りである。すなわち、支持
金属板10をプリント基板15の接地パターン15bに
半田付けする工程は、接地パターン15bにおける支持
金属板10を接合する領域に半田16を塗布した後、塗
布された半田16の上に高周波電力用半導体装置を載置
し、その後、半田付け部10aにも半田16を塗布す
る。次に、プリント基板15の上に載置された状態の高
周波電力用半導体装置をオーブン内に収納して加熱する
と、オーブン内の熱は、支持金属板10の全面に亘って
スムーズに伝わる。このため、接地パターン15b及び
半田付け部10aの上に塗布された半田16は均一に濡
れ状態になるので、支持金属板10はプリント基板15
の接地パターン15bに確実に固定される。尚、接地パ
ターン15bは、通常極めて薄いので、半田を濡れ状態
にするための熱は僅かしか伝達しない。
【0057】また、第1の実施形態においては、支持金
属板10における樹脂パッケージ12から露出している
部分は全て半田との親和性に優れた金属よりなるメッキ
層により覆われているため、半田付け部10aの上に塗
布された半田及び接地パターン15bの上に塗布された
半田は濡れ状態でスムーズに拡がるので、支持金属板1
0の裏面側における接地パターン15bとの接合はより
一層確実になる。
【0058】また、プリント基板15の接地パターン1
5bと支持金属板10の半田付け部10aとが半田16
により接合されているため、支持金属板10の接地性が
向上すると共に、半田16が盛り上がった形状になるの
で該半田16を目視検査又はテレビカメラ等によって容
易に確認することができる。このため、プリント基板1
5上に高周波電力用半導体装置が実装されてなる半導体
装置セットの信頼性が向上すると共に生産性及び歩留ま
りが向上する。
【0059】また、支持金属板10の半田付け部10a
が樹脂パッケージ12の切り欠き部12aに露出してい
るため、第1の実施形態に係る高周波電力用半導体装置
に対して高周波検査を行なう際、支持金属板10の半田
付け部10aを接地電極に対して押圧できるので、支持
金属板10の電位を接地電位と確実に同電位にすること
ができる。
【0060】図3は第1の実施形態に係る高周波電力用
半導体装置の変形例を示しており、図3に示すように、
外部リード11は樹脂パッケージ12の左右両面から外
部に直線状に延びていると共に、樹脂パッケージ12の
切り欠き部12aは半円の平面形状を有している。この
ため、支持金属板10の半田付け部10aは半円状であ
る。このように、外部リード11の形状、樹脂パッケー
ジ12の切り欠き部12aの平面形状及び支持金属板1
0の半田付け部10aの形状については限定されるもの
ではない。
【0061】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係る高周波電力用半導体装置について、図6
及び図7を参照しながら説明する。
【0062】図6及び図7に示すように、リードフレー
ムから切り離された支持金属板10の上に、図示しない
高周波電力用の半導体チップがダイボンディングされ、
支持金属板10及び半導体チップは、同じくリードフレ
ームから切り離された外部リード11と共に扁平な直方
体状の樹脂パッケージ12にモールドされている。図示
は省略しているが、半導体チップの信号用電極はボンデ
ィングワイヤ等により外部リード11と電気的に接続さ
れている。
【0063】第2の実施形態の特徴として、半導体チッ
プは、高周波電力用のLSI回路を有すると共に、外部
リード11が樹脂パッケージ12の左右及び前後の4側
面から外部に突出する多ピン構造を有している。支持金
属板10は樹脂パッケージ12の裏面に露出している。
【0064】図7に示すように、支持金属板10は、樹
脂パッケージ12の四隅に向かってそれぞれ延びるよう
に形成された延出部10dと該延出部10dの先端に形
成された正方形状の半田付け部10aとを有している。
【0065】樹脂パッケージ12の四隅には正方形状の
切り欠き部12aがそれぞれ形成されており、支持金属
板10の各半田付け部10aは樹脂パッケージ12の切
り欠き部12aにそれぞれ露出している。
【0066】図示は省略しているが、樹脂パッケージ1
2は、表面にリードパターン及び接地パターンが形成さ
れたプリント基板の上に載置された後、リードパターン
と外部リード、接地パターンと支持金属板10の半田付
け部10aとは半田によりそれぞれ接合されている。こ
のため、支持金属板10の接地性が向上すると共に、半
田が盛り上がった形状になるので該半田を目視検査等に
より容易に確認することができ、これによって、プリン
ト基板上に多ピン構造を有する半導体装置が実装されて
なる半導体装置セットの信頼性が向上する。
【0067】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態に係る半導体装置について、図8及び図9を参
照しながら説明する。
【0068】図8(a)及び(b)は第3の実施形態に
係る高周波電力用半導体装置を示し、図8(a)は平面
図、図8(b)は図8(a)におけるVIII−VIII線の
断面図であり、図9はリードフレーム20の平面図であ
る。
【0069】図8(a)及び(b)に示すように、リー
ドフレーム20から吊りリード部20aにおいて切り離
された支持金属板10の上に、高周波電力用の第1の半
導体チップ21及び第2の半導体チップ22がダイボン
ディングされ、支持金属板10、第1及び第2の半導体
チップ21、22は、同じくリードフレーム20から切
り離された外部リード11と共に扁平な直方体状の樹脂
パッケージ12にモールドされている。図示は省略して
いるが、第1及び第2の半導体チップ21、22の各信
号用電極はボンディングワイヤ等により外部リード11
と電気的に接続されている。
【0070】外部リード11は樹脂パッケージ12の前
後の両側面からそれぞれ外部に突出していると共に、支
持金属板10は樹脂パッケージ12の裏面に露出してい
る。また、支持金属板10は樹脂パッケージ12の左右
の両側面から突出しておらず、支持金属板10の左右の
両端面と樹脂パッケージ12の左右の両側面とは面一で
ある。
【0071】樹脂パッケージ12における左部及び右部
の各中央には直方体状の切り欠き部12aがそれぞれ形
成されており、支持金属板10の表面における左右の各
中央部は樹脂パッケージ12の切り欠き部12aに露出
して半田付け部10aとなっている。
【0072】第3の実施形態の特徴として、支持金属板
10の表面における第1の半導体チップ21がダイボン
ディングされる第1の領域と第2の半導体チップ22が
ダイボンディングされる第2の領域との間には、上下方
向の延びる断面V字状の凹状溝24が形成されている。
【0073】このため、第1の半導体チップ21及び第
2の半導体チップ22のうち先にダイボンディングされ
る先の半導体チップの裏面に、金−シリコンの合金、金
−錫の合金又は銀ペースト等の接合材を付着させて該先
の半導体チップを支持金属板10に押しつけると、接合
材が先の半導体チップの裏面からはみ出して、第1の半
導体チップ21及び第2の半導体チップ22のうち後に
ダイボンディングされる後の半導体チップのボンディン
グ領域に侵入しようとするが、その途中で凹状溝24に
収納される。従って、第1の半導体チップ21と第2の
半導体チップ22との間隔:wが小さくても、先の半導
体チップの裏面からはみ出してきた接合材が後の半導体
チップのボンディング領域に侵入する事態を回避でき
る。また、先の半導体チップの裏面に付着する接合材の
量を控えめにする必要もなくなるので、樹脂パッケージ
12の小型化と、高周波電力用半導体装置の信頼性及び
歩留まりの向上との両立を図ることができる。
【0074】支持金属板10に形成される凹状溝24の
幅及び深さとしては、大きい方が接合材の収納量が多く
なる反面、支持金属板10の強度が低下するので、接合
材の収納量及び支持金属板10の強度の両方を考慮して
決定することが好ましい。支持金属板10の厚さが0.
2mmの場合には、凹状溝24の幅は0.2mm程度で
深さは0.1mm以下が好ましい。このようにすると、
第1の半導体チップ21と第2の半導体チップ22との
間隔:wを0.2mm程度にまで小さくすることがで
き、従来の構造において必要であった0.6mm程度の
間隔に比べて半分以下にすることができる。
【0075】以上説明したように、第3の実施形態によ
ると、支持金属板10の左右の両端面と樹脂パッケージ
12の左右の両側面とが面一であると共に、第1の半導
体チップ21のダイボンディング領域と第2の半導体チ
ップ22のダイボンディング領域との間に凹状溝24が
形成されているため、樹脂パッケージ12の左右方向の
寸法を極めて小さくすることができる。
【0076】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態に係る高周波電力用半導体装置について図10
を参照しながら説明する。
【0077】図10(a)及び(b)は第4の実施形態
に係る高周波電力用半導体装置を示し、図10(a)は
平面図、図10(b)は図10(a)におけるX−X線
の断面図である。
【0078】図10(a)及び(b)に示すように、第
3の実施形態と同様、支持金属板10の上に、高周波電
力用の第1の半導体チップ21及び第2の半導体チップ
22がダイボンディングされ、支持金属板10、第1及
び第2の半導体チップ21、22は樹脂パッケージ12
にモールドされている。外部リード11は樹脂パッケー
ジ12の前後の両側面からそれぞれ外部に突出している
と共に、支持金属板10は樹脂パッケージ12の裏面に
露出している。支持金属板10は樹脂パッケージ12の
左右の両側面から突出しておらず、支持金属板10の左
右の両端面と樹脂パッケージ12の左右の両側面とは面
一である。
【0079】樹脂パッケージ12における左部及び右部
の各中央には直方体状の切り欠き部12aがそれぞれ形
成されており、支持金属板10の表面における左右の各
中央部は樹脂パッケージ12の切り欠き部12aに露出
して半田付け部10aとなっている。
【0080】第4の実施形態の特徴として、支持金属板
10の表面における第1の半導体チップ21がダイボン
ディングされる第1の領域と第2の半導体チップ22が
ダイボンディングされる第2の領域との間、支持金属板
10の表面における左側の半田付け部10aと第1の領
域との間、及び支持金属板10の表面における右側の半
田付け部10aと第2の領域との間には、それぞれ上下
方向に延びる断面V字状の凹状溝24が形成されてい
る。
【0081】このため、第1の半導体チップ21及び第
2の半導体チップ22の裏面からはみ出した接合材は近
傍の凹状溝24に収納されるので、接合材が隣接する半
導体チップのボンディング領域及び支持金属板10の半
田付け部10aに侵入する事態が防止される。従って、
第1の半導体チップ21と第2の半導体チップ22との
間隔、並びに第1及び第2の半導体チップ21、22と
半田付け部10aとの間隔を小さくできるので、樹脂パ
ッケージ12の小型化と、高周波電力用半導体装置の信
頼性及び歩留まりの向上との両立を図ることができる。
【0082】(第5の実施形態)以下、本発明の第5の
実施形態に係る半導体装置について図11を参照しなが
ら説明する。
【0083】図11(a)及び(b)は第5の実施形態
に係る半導体装置を示し、図11(a)は平面図、図1
1(b)は図11(a)におけるXI−XI線の断面図で
ある。
【0084】図11(a)及び(b)に示すように、第
3の実施形態と同様、支持金属板10の上に、高周波電
力用の第1の半導体チップ21及び第2の半導体チップ
22がダイボンディングされ、支持金属板10、第1及
び第2の半導体チップ21、22は樹脂パッケージ12
にモールドされている。外部リード11は樹脂パッケー
ジ12の前後の両側面からそれぞれ外部に突出している
と共に、支持金属板10は樹脂パッケージ12の裏面に
露出している。支持金属板10は樹脂パッケージ12の
左右の両側面から突出しておらず、支持金属板10の左
右の両端面と樹脂パッケージ12の左右の両側面とは面
一である。
【0085】樹脂パッケージ12における左部及び右部
の各中央には直方体状の切り欠き部12aがそれぞれ形
成されており、支持金属板10の表面における左右の各
中央部は樹脂パッケージ12の切り欠き部12aに露出
して半田付け部10aとなっている。
【0086】第5の実施形態の特徴として、支持金属板
10の表面における第1の半導体チップ21がダイボン
ディングされる第1の領域と第2の半導体チップ22が
ダイボンディングされる第2の領域との間には前後方向
に延びる凸条部25が形成されている。
【0087】このため、第1の半導体チップ21及び第
2の半導体チップ22のうち先にダイボンディングされ
る先の半導体チップの裏面からはみ出した接合材は、凸
条部25に阻止されて第1の半導体チップ21及び第2
の半導体チップ22のうち後にダイボンディングされる
半導体チップのボンディング領域に侵入しない。従っ
て、第1の半導体チップ21と第2の半導体チップ22
との間隔を小さくできるので、樹脂パッケージ12の小
型化と、高周波電力用半導体装置の信頼性及び歩留まり
の向上との両立を図ることができる。
【0088】(第6の実施形態)以下、本発明の第6の
実施形態に係る高周波電力用半導体装置について、図1
2を参照しながら説明する。
【0089】図12(a)及び(b)は第6の実施形態
に係る高周波電力用半導体装置を示し、図12(a)は
平面図、図12(b)は図12(a)におけるXII−X
II線の断面図である。
【0090】図12(a)及び(b)に示すように、第
3の実施形態と同様、支持金属板10の上に、高周波電
力用の第1の半導体チップ21及び第2の半導体チップ
22がダイボンディングされ、支持金属板10、第1及
び第2の半導体チップ21、22は樹脂パッケージ12
にモールドされている。外部リード11は樹脂パッケー
ジ12の前後両面からそれぞれ外部に突出していると共
に、支持金属板10は樹脂パッケージ12の裏面に露出
している。支持金属板10は樹脂パッケージ12の左右
の両側面から突出しておらず、支持金属板10の左右の
両端面と樹脂パッケージ12の左右の両側面とは面一で
ある。
【0091】樹脂パッケージ12における左部及び右部
の各中央には直方体状の切り欠き部12aがそれぞれ形
成されており、支持金属板10の表面における左右の各
中央部は樹脂パッケージ12の切り欠き部12aに露出
して半田付け部10aとなっている。
【0092】第6の実施形態の特徴として、支持金属板
10の表面における第1の半導体チップ21がダイボン
ディングされる第1の領域及び第2の半導体チップ22
がダイボンディングされる第2の領域には、それぞれダ
イボンディングされる半導体チップよりも若干大きい平
面形状を持つ凹状部26が形成されており、第1及び第
2の半導体チップ21、22はそれぞれ凹状部26にお
いて支持金属板10にダイボンディングされている。
【0093】このため、第1及び第2の半導体チップ2
2の裏面からはみ出した接合材は凹状部26から流出し
ないので、他の半導体チップのボンディング領域に侵入
しない。従って、第1の半導体チップ21と第2の半導
体チップ22との間隔を小さくできるので、樹脂パッケ
ージ12の小型化と、高周波電力用半導体装置の信頼性
及び歩留まりの向上との両立を図ることができる。
【0094】(第7の実施形態)以下、本発明の第7の
実施形態に係る高周波電力用半導体装置について、図1
3を参照しながら説明する。
【0095】図13(a)及び(b)は第7の実施形態
に係る高周波電力用半導体装置を示し、図13(a)は
平面図、図13(b)は図13(a)におけるXIII−
XIII線の断面図である。
【0096】図13(a)及び(b)に示すように、第
3の実施形態と同様、支持金属板10の上に、高周波電
力用の第1の半導体チップ21及び第2の半導体チップ
22がダイボンディングされ、支持金属板10、第1及
び第2の半導体チップ21、22は樹脂パッケージ12
にモールドされている。外部リード11は樹脂パッケー
ジ12の前後両面からそれぞれ外部に延びていると共
に、支持金属板10は樹脂パッケージ12の裏面に露出
している。支持金属板10は樹脂パッケージ12の左右
の両側面から突出しておらず、支持金属板10の左右の
両端面と樹脂パッケージ12の左右の両側面とは面一で
ある。
【0097】樹脂パッケージ12における左部及び右部
の各中央には直方体状の切り欠き部12aがそれぞれ形
成されており、支持金属板10の表面における左右の各
中央部は樹脂パッケージ12の切り欠き部12aに露出
して半田付け部10aとなっている。
【0098】第7の実施形態の特徴として、支持金属板
10の表面における第1の半導体チップ21がダイボン
ディングされる第1の領域及び第2の半導体チップ22
がダイボンディングされる第2の領域には、それぞれダ
イボンディングされる半導体チップよりも若干大きい平
面形状を持つ凸状部27が形成されており、第1及び第
2の半導体チップ21、22は凸状部27において支持
金属板10にダイボンディングされている。
【0099】このため、第1及び第2の半導体チップ2
2の裏面からはみ出した接合材は凸状部27の周面に付
着し、他の半導体チップのボンディング領域に侵入しな
い。従って、第1の半導体チップ21と第2の半導体チ
ップ22との間隔を小さくできるので、樹脂パッケージ
12の小型化と、高周波電力用半導体装置の信頼性及び
歩留まりの向上との両立を図ることができる。
【0100】(第8の実施形態)以下、本発明の第8の
実施形態に係る半導体装置について、図14を参照しな
がら説明する。
【0101】図14(a)及び(b)は第8の実施形態
に係る高周波電力用半導体装置を示し、図14(a)は
平面図、図14(b)は図14(a)におけるXIV−X
IV線の断面図である。
【0102】図14(a)及び(b)に示すように、支
持金属板10の上に高周波電力用の半導体チップ23が
ダイボンディングされ、支持金属板10及び半導体チッ
プ23は樹脂パッケージ12にモールドされている。外
部リード11は樹脂パッケージ12の前後の両側面から
それぞれ外部に突出していると共に、支持金属板10は
樹脂パッケージ12の裏面に露出している。支持金属板
10は樹脂パッケージ12の左右の両側面から突出して
おらず、支持金属板10の左右の両端面と樹脂パッケー
ジ12の左右の両側面とは面一である。
【0103】樹脂パッケージ12における左部及び右部
の各中央には直方体状の切り欠き部12aがそれぞれ形
成されており、支持金属板10の表面における左右の各
中央部は樹脂パッケージ12の切り欠き部12aに露出
して半田付け部10aとなっている。
【0104】第8の実施形態の特徴として、支持金属板
10の表面における半導体チップ23がダイボンディン
グされる領域の周囲には、該ダイボンディング領域に近
接し且つ半導体チップ23の各辺に沿って延びる断面V
字状の凹状溝24がそれぞれ形成されている。
【0105】このため、半導体チップ23の裏面からは
み出した接合材は凹状溝24に収納されて、支持金属板
10の表面における半田付け部10a及び支持金属板1
0の裏面には流動しないので、半導体チップ23のボン
ディング領域ひいては樹脂パッケージ12のサイズを小
さくすることができる。
【0106】凹状溝24の幅を0.2mmとすると、半
導体チップ23のボンディング領域の各辺の長さを、半
導体チップ23の各辺の長さに0.4mmを加えた値に
まで小さくできる。従来、半導体チップの各辺の長さに
0.6×2=1.2mmを加えた値に設定されていた半
導体チップのボンディング領域の各辺の長さを0.8m
mも小さくすることができる。このため、支持金属板1
0の左右の両端面と樹脂パッケージ12の左右の両側面
とを面一にしたことにより、樹脂パッケージ12の大き
さを5mm角から3mm角に小型化できる上に、さらに
各辺の長さを0.8mmも小さくできるので、高周波電
力用半導体装置の小型化に大きく寄与することができ
る。
【0107】
【発明の効果】第1の高周波電力用半導体装置による
と、支持金属板の表面の縁部に設けられた半田付け部に
おいてプリント基板の接地パターンと確実に半田付けす
ることができると共に、半田を上方から目視検査又はテ
レビカメラ等で確認することができるため、支持金属板
を樹脂パッケージから突出させることなく、支持金属板
をプリント基板に確実に半田付けすることができる。こ
のため、樹脂パッケージの小型化とデバイスの信頼性及
び歩留まりの向上との両立を図ることができる。
【0108】第1の高周波電力用半導体装置において、
外部リードが樹脂パッケージの互いに対向する一対の側
面から外部に突出するように設けられていると、対向す
る一対の側面から突出する外部リードを有する構造の高
周波電力用半導体装置の小型化を実現できる。
【0109】この場合、半田付け部が、支持金属板の表
面における外部リードが突出していない方の互いに対向
する他の一対の側縁部に設けられていると、支持金属板
は対向する他の一対の側縁部においてプリント基板の接
地パターンに半田付けされるので、高周波電力用半導体
装置のプリント基板への接合がより確実になる。
【0110】また、支持金属板が、その裏面における外
部リードが突出していない方の互いに対向する一対の側
辺に架けて連続して樹脂パッケージから露出する露出部
を有し、該露出部と半田付け部とが支持金属板の側面を
介して連続して樹脂パッケージから露出していると、支
持金属板はプリント基板の接地パターンに、支持金属板
の半田付け部、側面及び露出部の全面に亘って確実に半
田付けされるので、高周波電力用半導体装置のプリント
基板への接合がより一層確実になる。
【0111】第1の高周波電力用半導体装置において、
外部リードが樹脂パッケージの4側面に設けられ、半田
付け部が支持金属板の表面の少なくとも1つの隅部に設
けられていると、4側面から突出する外部リードを有す
る構造の高周波電力用半導体装置の小型化を実現でき
る。
【0112】第1の高周波電力用半導体装置において、
外部リードが樹脂パッケージの4側面から設けられ、半
田付け部が支持金属板の表面の四隅に設けられている
と、支持金属板は四隅においてプリント基板の接地パタ
ーンに半田付けされるので、高周波電力用半導体装置の
プリント基板への接合がより確実になる。
【0113】第1の高周波電力用半導体装置において、
半田との親和性に優れた材料よりなり、支持金属板にお
ける樹脂パッケージから露出している部分を覆うように
設けられた被覆材を備えていると、半田が支持金属板の
半田付け部とプリント基板の接地パターンとに架けて確
実に広がるので、半田付けの強度が向上すると共に支持
金属板の接地性が向上する。特に、支持金属板の露出部
と半田付け部とが支持金属板の側面を介して連続して樹
脂パッケージから露出する構造の高周波電力用半導体装
置において、支持金属板における樹脂パッケージから露
出している部分を覆う被覆材を備えていると、半田が支
持金属板の半田付け部、側面及び露出部に架けて濡れた
状態でスムーズに拡がるので、支持金属板と接地パター
ンとの接合強度が向上する。
【0114】第2の高周波電力用半導体装置によると、
半導体チップの裏面からはみ出す程度に十分な量の接合
材を供給しても、接合材がダイボンディング領域から外
側に広がり難いため、支持金属板におけるダイボンディ
ング領域の周辺に接合材の広がり領域を確保しなくても
よいので、樹脂パッケージひいては高周波電力用半導体
装置の小型化を図ることができる。
【0115】第3の高周波電力用半導体装置によると、
半導体チップの裏面からはみ出す程度に十分な量の接合
材を供給しても、接合材がダイボンディング領域から外
側に広がり難いので、支持金属板におけるダイボンディ
ング領域の周辺に接合材の広がり領域を確保しなくても
よく、樹脂パッケージひいては高周波電力用半導体装置
の小型化を図ることができる。
【0116】第4の高周波電力用半導体装置によると、
半導体チップの裏面からはみ出す程度に十分な量の接合
材を供給しても、接合材が凹状部から流出しないため、
支持金属板におけるダイボンディング領域の周辺に接合
材の広がり領域を確保しなくてもよいので、樹脂パッケ
ージひいては高周波電力用半導体装置の小型化を図るこ
とができる。
【0117】第5の高周波電力用半導体装置によると、
半導体チップの裏面からはみ出す程度に十分な量の接合
材を供給しても、接合材が凸状部の側面に付着して支持
金属板におけるダイボンディング領域の周辺に広がり難
いため、ダイボンディング領域の周辺に接合材の広がり
領域を確保しなくてもよいので、樹脂パッケージひいて
は高周波電力用半導体装置の小型化を図ることができ
る。
【0118】第6の高周波電力用半導体装置によると、
第1の半導体チップのダイボンディング領域と第2の半
導体チップのダイボンディング領域との間に収納凹部が
形成されているため、先にダイボンディングされる半導
体チップの裏面からはみ出した接合材が後にダイボンデ
ィングされる半導体チップのボンディング領域に侵入し
ないので、第1の半導体チップと第2の半導体チップと
の間隔を小さくでき、これにより、複数の半導体チップ
がモールドされた樹脂パッケージひいては高周波電力用
半導体装置の小型化を図ることができる。
【0119】第7の高周波電力用半導体装置によると、
第1の半導体チップのダイボンディング領域と第2の半
導体チップのダイボンディング領域との間に流動阻止凸
部が形成されているため、先にダイボンディングされる
半導体チップの裏面からはみ出した接合材が後にダイボ
ンディングされる半導体チップのボンディング領域に侵
入しないので、第1の半導体チップと第2の半導体チッ
プとの間隔を小さくでき、これにより、複数の半導体チ
ップがモールドされた樹脂パッケージひいては高周波電
力用半導体装置の小型化を図ることができる。
【0120】第8の高周波電力用半導体装置によると、
第1の半導体チップ及び第2の半導体チップは第1の凹
状部及び第2の凹状部においてそれぞれ支持金属板にダ
イボンディングされているため、第1の半導体チップ及
び第2の半導体チップのうち先にダイボンディングされ
る半導体チップの裏面からはみ出した接合材が後にダイ
ボンディングされる半導体チップのボンディング領域に
侵入しないので、第1の半導体チップと第2の半導体チ
ップとの間隔を小さくでき、これにより、複数の半導体
チップがモールドされた樹脂パッケージひいては高周波
電力用半導体装置の小型化を図ることができる。
【0121】第9の高周波電力用半導体装置によると、
第1の半導体チップ及び第2の半導体チップは第1の凸
状部及び第2の凸状部においてそれぞれ支持金属板にダ
イボンディングされているため、第1の半導体チップ及
び第2の半導体チップのうち先にダイボンディングされ
る半導体チップの裏面からはみ出した接合材が後にダイ
ボンディングされる半導体チップのボンディング領域に
侵入しないので、第1の半導体チップと第2の半導体チ
ップとの間隔を小さくでき、これにより、複数の半導体
チップがモールドされた樹脂パッケージひいては高周波
電力用半導体装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係
る高周波電力用半導体装置を示し、(a)は平面図、
(b)は(a)におけるI−I線の断面図、(c)は正
面図、(d)は底面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る高周波電力用半
導体装置の斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の変形例に係る高周波
電力用半導体装置の斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る高周波電力用半
導体装置がプリント基板に実装された状態を示す斜視図
である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る高周波電力用半
導体装置がプリント基板に実装された状態を示す、図4
におけるV−V線の断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る高周波電力用半
導体装置の斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る高周波電力用半
導体装置の平面図である。
【図8】(a)及び(b)は本発明の第3の実施形態に
係る高周波電力用半導体装置を示し、(a)は平面図で
あり、(b)は(a)におけるVIII−VIII線の断面図
である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る高周波電力用半
導体装置に用いられるリードフレームの平面図である。
【図10】(a)及び(b)は本発明の第4の実施形態
に係る高周波電力用半導体装置を示し、(a)は平面図
であり、(b)は(a)におけるX−X線の断面図であ
る。
【図11】(a)及び(b)は本発明の第5の実施形態
に係る高周波電力用半導体装置を示し、(a)は平面図
であり、(b)は(a)におけるXI−XI線の断面図で
ある。
【図12】(a)及び(b)は本発明の第6の実施形態
に係る高周波電力用半導体装置を示し、(a)は平面図
であり、(b)は(a)におけるXII−XII線の断面図
である。
【図13】(a)及び(b)は本発明の第7の実施形態
に係る高周波電力用半導体装置を示し、(a)は平面図
であり、(b)は(a)におけるXIII−XIII線の断面
図である。
【図14】(a)及び(b)は本発明の第8の実施形態
に係る高周波電力用半導体装置を示し、(a)は平面図
であり、(b)は(a)におけるXIV−XIV線の断面図
である。
【図15】(a)〜(d)は第1の従来例に係る半導体
装置を示し、(a)は平面図、(b)は(a)における
XV−XV線の断面図、(b)は正面図、(d)は底面図
である。
【図16】(a)〜(d)は第2の従来例に係る半導体
装置を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(b)
は正面図、(d)は底面図である。
【図17】(a)及び(b)は第3の従来例に係る半導
体装置を示し、(a)は平面図、(b)は側面図であ
る。
【図18】(a)及び(b)は第4の従来例に係る半導
体装置を示し、(a)は平面図、(b)は(a)におけ
るXVIII−XVIII線の断面図である。
【符号の説明】
10 支持金属板 10a 半田付け部 10b 露出部 10c 前後の側面 10d 延出部 11 外部リード 12 樹脂パッケージ 12a 切り欠き部 15 プリント基板 15a リードパターン 15b 接地パターン 16 半田 20 リードフレーム 20a 吊りリード部 21 第1の半導体チップ 22 第2の半導体チップ 23 半導体チップ 24 凹状溝 25 凸条部 26 凹状部 27 凸状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西嶋 将明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 山本 真司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 伊藤 順治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 藤原 俊夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 村松 薫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−154155(JP,A) 特開 平7−335816(JP,A) 特開 昭49−115653(JP,A) 特開 平3−266459(JP,A) 実開 平4−38063(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 23/12 301 H01L 21/60 H01L 23/28 H01L 23/50

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波電力用の半導体チップと、表面に
    前記半導体チップがダイボンディングされている支持金
    属板と、前記支持金属板を周囲からはみ出させることな
    く且つ前記支持金属板の裏面を露出させた状態で前記半
    導体チップ及び支持金属板をモールドしている直方体状
    の樹脂パッケージと、該樹脂パッケージの側面から外部
    に突出するように設けられ前記半導体チップの信号用電
    極と電気的に接続されている外部リードとを備え、接地
    パターンを有するプリント基板上に実装される高周波電
    力用半導体装置において、 前記樹脂パッケージの縁部が切り欠かれることにより露
    出した前記支持金属板の表面の縁部に設けられ、前記プ
    リント基板の接地パターンと半田付けされる半田付け部
    を備えていることを特徴とする高周波電力用半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 前記外部リードは、前記樹脂パッケージ
    の互いに対向する一対の側面からそれぞれ外部に突出す
    るように設けられていることを特徴とする請求項1に記
    載の高周波電力用半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半田付け部は、前記支持金属板の表
    面における前記外部リードが突出しいない方の互いに対
    向する一対の側縁部にそれぞれ設けられていることを特
    徴とする請求項2に記載の高周波電力用半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記支持金属板は、該支持金属板の裏面
    における前記外部リードが突出していない方の互いに対
    向する一対の側辺に架けて連続して前記樹脂パッケージ
    から露出する露出部を有し、 前記露出部と前記半田付け部とは前記支持金属板の側面
    を介して連続して前記樹脂パッケージから露出している
    ことを特徴とする請求項3に記載の高周波電力用半導体
    装置。
  5. 【請求項5】 前記外部リードは、前記樹脂パッケージ
    の4つの側面からそれぞれ外部に突出するように設けら
    れており、前記半田付け部は、前記支持金属板の表面の
    少なくとも1つの隅部に設けられていることを特徴とす
    る請求項1に記載の高周波電力用半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記外部リードは、前記樹脂パッケージ
    の4つの側面からそれぞれ外部に突出するように設けら
    れており、前記半田付け部は、前記支持金属板の表面の
    4つの隅部にそれぞれ設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の高周波電力用半導体装置。
  7. 【請求項7】 半田との親和性に優れた材料よりなり、
    前記支持金属板における前記樹脂パッケージから露出し
    ている部分を覆うように設けられた被覆材をさらに備え
    ていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の高周波電力用半導体装置。
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