JP2002076178A - 高周波回路装置 - Google Patents

高周波回路装置

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JP2002076178A
JP2002076178A JP2000260269A JP2000260269A JP2002076178A JP 2002076178 A JP2002076178 A JP 2002076178A JP 2000260269 A JP2000260269 A JP 2000260269A JP 2000260269 A JP2000260269 A JP 2000260269A JP 2002076178 A JP2002076178 A JP 2002076178A
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JP
Japan
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carrier plate
metal
base
frequency circuit
circuit device
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JP2000260269A
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Sumiyoshi Urata
純悦 浦田
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Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波回路を実装した金属性キャリア板を金
属製のベースに安定した接地状態をもって取付けた高周
波回路装置を提供する。 【解決手段】 金属製キャリア板13上に高周波回路1
2を実装し、キャリア板13を金属製ベース16に取り
付けた高周波回路装置であって、キャリア板13とベー
ス16との間に少なくともいずれか一方より柔らかい金
属薄板17を介装して、キャリア板13とベース16と
を合せ面に略垂直な締付け力をもってネジ18で締め付
け固定した。これにより、キャリア板13とベース16
との間に隙間があっても金属薄板17が潰れてキャリア
板13とベース16との間の電気接触を良好なものとす
ることができ、また、金属製のキャリア板13に反りが
あってもネジ締付けで矯正することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、高周波回路を実装
した金属製キャリア板を金属製ベースに取り付けた構造
を有する高周波回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】準ミリ波、ミリ波などの高周波帯を扱う
回路装置では、ICチップやマイクロストリップライン
回路などの高周波電子部品の電気的に接続にはワイヤボ
ンディングやフリップチップ実装などの接続実装方法が
用いられる。具体的には、取り扱いや交換作業の容易
性、回路形成の容易性などから、例えば図5に示すよう
に高周波モジュールを固定する構造が採用されている。
【0003】図5において、高周波電子部品50はセラ
ミック基板51上に形成されたマイクロストリップ線路
52にフリップチップ実装されており、セラミック基板
51は金属製のキャリア板53に導電性の接着材料54
により接着される。このようにして高周波回路の一部を
なす高周波モジュール55が形成され、さらに、高周波
モジュール55は金属ケース56にネジ57によって締
め付け固定されている。
【0004】実用の回路を構成する場合、目的にあった
MMICやマイクロストリップライン等を図5に示した
高周波モジュール55のように形成し、これらモジュー
ルを多段接続して所望の回路構成にする。図6には多段
接続の一例を示してあり、同図中には上段の回路図と下
段の平面視した構造図とを対応付けて示してある。
【0005】図6に示すように、それぞれ高周波モジュ
ールであるアンプモジュール60、フィルタモジュール
61、アンプモジュール62を多段接続する場合は、そ
れぞれの高周波モジュールを上記のように金属ケースに
ネジ止めし、ボンディングワイヤ63で接続している。
このような構成とすることにより、回路を組み上げた
後にMMICなどの高周波電子回路が故障もしくは破損
した場合など、故障したMMICの載っている高周波モ
ジュールを交換するだけでよく、保守性に優れ、また、
交換作業も容易である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、高周波モジュ
ールを金属ケースにネジ止めする構造の場合、高周波モ
ジュールの金属製キャリア板と金属ケースとの接触状態
が高周波特性に大きく影響する。例えば図7に示すよう
に、金属製キャリア板70がわずかに反っている場合、
金属製キャリア板70と金属ケース72の間に隙間がで
き、金属製キャリア板70上のマイクロストリップ線路
のa点における接地への電流経路は31のように長くな
ってしまい、不要なインピーダンスが生じて高周波特性
を劣化させてしまう。
【0007】また、金属製キャリア板の反りばかりでは
なく、例えば図8に示すように、金属製キャリア板80
や金属ケース81の表面が粗いと、接地の状態が不安定
になって高周波回路の誤動作などを生じてしまう。つま
り、従来の構造では金属製キャリア板と金属ケースに高
い機械的精度が要求されるものであった。
【0008】なお、特開平8−213801号公報に
は、電気回路が実装されるキャリアプレートの裏面に溝
を形成し、当該溝内に導電性弾性体を取り付け、金属製
取付体上に導電性弾性体を介装してキャリアプレートを
取付けた発明が開示されている。しかしながら、この発
明にあっては、キャリアプレートに溝を形成するといっ
た加工コストがかかる複雑な構造であり、また、キャリ
アプレートが薄板であると溝の加工が困難であり、ま
た、溝内に取付けた導電性弾性体部分では電気接触を図
れるがキャリアプレートの裏面全体では取付体と確実に
電気接触が図られているとはいえず、上記した隙間によ
る不要インピーダンスの発生や高周波回路の誤動作を防
止できているとはいえない。
【0009】本発明は上記従来の事情に鑑みなされたも
ので、高周波回路を実装したキャリア板を金属製のベー
スに安定した接地状態をもって取付けた高周波回路装置
を提供することを目的としている。なお、本発明の更な
る目的は以下の説明において明らかなところである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属製のキャ
リア板上に高周波回路を実装し、当該キャリア板を金属
製のベースに取り付けた高周波回路装置であって、キャ
リア板とベースとの間に少なくともいずれか一方より柔
らかい金属薄板を介装して、キャリア板とベースとを合
せ面に略垂直な締付け力をもってネジ止めした高周波回
路装置である。
【0011】このような構成とすることにより、キャリ
ア板とベースとの間に隙間があっても、ネジの締め付け
力によって金属薄板が潰れて当該隙間を埋め、キャリア
板とベースとの間の電気接触を良好なものとすることが
できる。また、金属製のキャリア板は比較的薄い金属板
を打ち抜き加工などして形成するが、この加工に際して
金属製キャリア板には反りが生じ易い。これに対して、
本発明では、キャリア板をベースに対して略垂直にネジ
締付けすることから、このキャリア板の反りも矯正され
て、ベースとの間の電気接触が良好なものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施例に係
る高周波回路装置を示す分解斜視図である。高周波モジ
ュール15はセラミック基板11上にマイクロストリッ
プラインで形成されたバンドパスフィルタ12を有し、
セラミック基板11が金属製のキャリア板(kovar
板)13にAuSu共晶半田14により接着して形成さ
れている。なお、キャリア板13はkovar(Fe−
Ni−Co合金)板に1〜2μm程度の金メッキを施し
たものであり、kovar板は薄くても高い硬度が得ら
れるので高周波モジュール15を軽量小型にして強固な
ものとすることができる。
【0013】また、金属製のケース(ベース)16は真
鍮製であり、金属製キャリア板13(高周波モジュー
ル)は真鍮製ケース16との間に、金属性キャリア板
(kovar板)13よりも柔らかい銅箔17を挟んで
四隅でネジ18により締め付け固定されている。なお、
ネジ18はキャリア板13とケース16との合わせ面に
略垂直に締結されており、キャリア板13をケース16
に対して押し付けて固定している。
【0014】本例の高周波回路装置は上記のような構造
であるので、図7に示したように金属製キャリア板13
に反りがあった場合や、図8に示したように金属製キャ
リア板13や金属製ケース16の表面(つまり接触面)
が粗い場合においても、金属製キャリア板13と金属製
ケース16との間の銅箔17がネジ止めにより押しつぶ
され、図2に示すように金属製キャリア板13と金属製
ケース16とが銅箔17を通じて良好な導通状態とな
る。しかも、金属製キャリア板13に反りがあった場合
には、ネジ止めによってこの反りも矯正されて、この点
でも良好な導通状態を得ることができる。
【0015】図3には、第1実施例に示した高周波電子
部品12をマイクロストリップラインで形成したバンド
パスフィルタ(BPF)とした場合の特性例を示す。同
図には、従来構造の高周波回路装置で特性劣化が生じた
ときのBPFの伝送特性31と、上記第1実施例の高周
波回路装置でのBPFの伝送特性32を比較して示して
ある。
【0016】従来構造では挿入損失が2.6dB(2
5.5GHz)となり、約1dBの差が見られる。つま
り、従来構造において不安定な状態にあった金属製キャ
リア板と金属製ケースとの間の接触状態が、本発明に係
る構造によって安定した確実な接触状態となり、本来の
高周波電子部品の性能、つまりBPFの本来の実力値を
発揮させることができた。また、図3の例では高周波電
子部品をBPFとしたが、アンプなどの能動素子におい
ても有効であり、不完全な接地状態に起因する発振など
の抑制にも効果があるのは明らかである。
【0017】図4は、本発明の第2実施例に係る高周波
回路装置を示す分解斜視図である。高周波モジュール4
5はセラミック基板41上にマイクロストリップライン
で形成されたバンドパスフィルタ42を有し、セラミッ
ク基板41が金属製のキャリア板43にAuSu共晶半
田44により接着して形成されている。また、金属ケー
ス46には金属製キャリア板43よりも柔らかい金属膜
47がメッキしてある。
【0018】したがって、高周波モジュール45を金属
ケース46にネジ48で合わせ面に略垂直に締め付け固
定すると、金属製キャリア板43よりも柔らかい金属膜
(金属薄板)47は金属製キャリア板43の表面の粗さ
や歪みに応じて押しつぶされ、金属製キャリア板43と
金属製ケース46との間の良好な電気的接触状態を形成
する。なお、上記した例では、金属性キャリア板と金属
性ケース(ベース)との間に介装される金属薄板を金属
性キャリア板より柔らかいものとしたが、これを金属性
ケースより柔らかいものとしてもよく、このようにして
もネジの締め付け力によって金属薄板が押しつぶされ
て、金属製キャリア板と金属製ケースとの間の良好な電
気的接触状態を形成することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高周波モジュールの台座となる金属製キャリア板と金属
製キャリア板を固定する金属製ベースとの間に柔らかい
金属薄板を介装し、両者の合わせ面に略垂直にネジ締結
したため、金属製キャリア板や金属製ベースの表面粗さ
や歪みなどによる電気的接触状態の不安定要因を取り除
き確実な電気的接触を得ることができ、高周波モジュー
ル本来の特性を引き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る高周波回路装置の
分解斜視図である。
【図2】 金属製キャリア板と金属製ケースとの接合部
を拡大して示す図である。
【図3】 本発明の第1実施例に係る高周波回路装置と
従来の高周波回路装置との特性を比較して示す図であ
る。
【図4】 本発明の第2実施例に係る高周波回路装置の
分解斜視図である。
【図5】 従来の高周波回路装置の分解斜視図である。
【図6】 高周波回路装置の多段接続を説明する図であ
る。
【図7】 金属性キャリア板の反りによる不具合を説明
する図である。
【図8】 金属性キャリア板や金属製ケースの表面粗さ
による不具合を説明する図である。
【符号の説明】
12:高周波電子部品、 13:金属性キャリア板、1
5:高周波モジュール、 16:金属性ケース(ベー
ス)、17:金属薄板、 18:ネジ、42:高周波電
子部品、 43:金属性キャリア板、45:高周波モジ
ュール、 46:金属性ケース(ベース)、47:金属
メッキ(金属薄板)、 48:ネジ、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製のキャリア板上に高周波回路を実
    装し、当該キャリア板を金属製のベースに取り付けた高
    周波回路装置であって、 キャリア板とベースとの間に少なくともいずれか一方よ
    り柔らかい金属薄板を介装して、キャリア板とベースと
    を合せ面に略垂直な締付け力をもってネジ止めしたこと
    を特徴とする高周波回路装置。
JP2000260269A 2000-08-30 2000-08-30 高周波回路装置 Pending JP2002076178A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010178265A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Mitsubishi Electric Corp マイクロ波送受信モジュール
KR200490519Y1 (ko) * 2018-12-21 2019-11-25 하이윈 테크놀로지스 코포레이션 전자간섭을 억제하는 전기기계 장비

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JP2010178265A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Mitsubishi Electric Corp マイクロ波送受信モジュール
KR200490519Y1 (ko) * 2018-12-21 2019-11-25 하이윈 테크놀로지스 코포레이션 전자간섭을 억제하는 전기기계 장비

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