JP2867989B2 - カメラ用データ表示装置および表示方法 - Google Patents
カメラ用データ表示装置および表示方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムに写し込
むための年、月、日の日付データを表示するカメラ用デ
ータ表示装置および表示方法に関する。 【０００２】 【従来の技術】この種のカメラ用データ表示装置やそれ
による表示方法は既に一般的になっており、年、月、日
の日付データの配列順を変更できる装置については、特
開昭５４−９４０２６号公報にて提案されている。ま
た、該装置においてそれぞれの数字の近傍に「年」
「月」「日」の記号を表示する装置についても、特開昭
５６−７０５４０号公報にて提案されている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の年、
月、日の各数字の近傍に、それぞれ記号を表示する場合
には、下記のような問題点がある。 １） 年、月、日の配列順を変更した場合にも対応させ
る為には、各数字近傍に多数の記号を配置する必要があ
り、小型の液晶表示素子内では、表示セグメントの構成
が困難である事が多い。 ２） 多数の記号を構成することにより、各記号が小さ
くなり、表示内容の判読がしにくくなる。 ３） 液晶表示素子を駆動する為のＩＣにおいて、記号
セグメント駆動用の出力端子数を多くする必要があり、
ＩＣのサイズが大きくなるとともにコストアップの要因
となる。 【０００４】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、本発明の課題は、年、月、日の配
列順序が変更可能でありながら、少ない表示セグメント
で全体を直感的に見やすく表示することができる、カメ
ラ用データ表示装置および表示方法を提供することにあ
る。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項１のカメラ用データ表示装置は、写
し込みデータを表示する６桁の数字セグメントを備え、
該６桁の数字セグメントは、上２桁、中２桁、下２桁の
それぞれ２桁ずつで年表示または月表示または日表示を
行い、該年表示、月表示、日表示の表示順序を年月日順
または月日年順または日月年順に変更可能なカメラ用デ
ータ表示装置において、それぞれ前記上２桁および前記
下２桁の数字セグメントに対して、同一の第１相対位置
に配置され、それぞれの数字セグメントの年表示を示す
第１および第２の年記号セグメントと、それぞれ前記上
２桁、前記中２桁および前記下２桁の数字セグメントに
対して、前記第１相対位置とは異なる同一の第２相対位
置に配置され、それぞれの数字セグメントの日表示を示
す第１、第２および第３の日記号セグメントと、を備
え、少なくとも前記表示順序を判別するための記号セグ
メントについては、前記第１および第２の年記号セグメ
ントと前記第１、第２および第３の日記号セグメントか
ら成る５の記号セグメントのみを切り替えて表示可能に
構成され、前記表示順序が日月年順のとき、前記第１の
日記号セグメントと前記第２の年記号セグメントとを表
示し、前記表示順序が月日年順のとき、前記第２の日記
号セグメントと前記第２の年記号セグメントとを表示
し、前記表示順序が年月日順のとき、前記第３の日記号
セグメントと前記第１の年記号セグメントとを表示する
ことを特徴とする。 【０００６】また、請求項５のカメラ用データ表示方法
は、６桁の数字セグメントにより写し込みデータを表示
し、該６桁の数字セグメントにより上２桁、中２桁、下
２桁のそれぞれ２桁ずつで年表示または月表示または日
表示を行い、該年表示、月表示、日表示の表示順序を年
月日順または月日年順または日月年順に変更可能なカメ
ラ用データ表示方法において、少なくとも前記表示順序
を判別するための記号セグメントについては、それぞれ
前記上２桁および前記下２桁の数字セグメントに対し
て、同一の第１相対位置に配置され、それぞれの数字セ
グメントの年表示を示す第１および第２の年記号セグメ
ントと、それぞれ前記上２桁、前記中２桁および前記下
２桁の数字セグメントに対して、前記第１相対位置とは
異なる同一の第２相対位置に配置され、それぞれの数字
セグメントの日表示を示す第１、第２および第３の日記
号セグメントと、から成る５の記号セグメントのみを切
り替えて表示可能に構成され、前記表示順序が日月年順
のとき、前記第１の日記号セグメントと前記第２の年記
号セグメントとを表示させ、前記表示順序が月日年順の
とき、前記第２の日記号セグメントと前記第２の年記号
セグメントとを表示させ、前記表示順序が年月日順のと
き、前記第３の日記号セグメントと前記第１の年記号セ
グメントとを表示させることを特徴とする。 【０００７】この表示装置および表示方法では、年、
月、日の数字セグメント（数字）の表示順序（配列順
序）の変更に従って、２つの年記号セグメント（年記
号）と３つの日記号セグメント（日記号）の表示（点
灯）を変更するので、ユーザ（見る者）は、これらの点
灯状態から数字の配列順序を容易に把握できる。この場
合、記号の点灯がない数字は月を示し、かつ、年記号は
第１相対位置、日記号は第２相対位置に配置されている
ので、異種の記号の数字に対する相対位置は相互に異な
り、同種の記号の相対位置は同一となっている。このた
め、数字の配列順序を変更しても、記号の点灯の有無や
その点灯位置によって、その記号自体の種別を判読する
までもなく、数字と一体として瞬時に把握でき、この結
果、数字の配列順序を瞬時かつ明確に把握できる。ま
た、年月日の記号セグメントが、年記号の２つと日記号
の３つの計５つで済むので、表示の簡素化およびＩＣの
簡素化が可能になり、かつ表示用パネル等の小型化が図
れる。したがって、この表示装置および表示方法では、
年、月、日の配列順序が変更可能でありながら、少ない
表示セグメントで全体を直感的に見やすく表示すること
ができる。 【０００８】請求項１のカメラ用データ表示装置におい
て、前記第１相対位置が前記各２桁の数字セグメントの
左上位置であり、かつ、前記年記号セグメントがアポス
トロフィー形状のセグメントであることが、好ましい。 【０００９】また、請求項５のカメラ用データ表示方法
において、前記第１相対位置が前記各２桁の数字セグメ
ントの左上位置であり、かつ、前記年記号セグメントが
アポストロフィー形状のセグメントであることが、好ま
しい。 【００１０】この表示装置および表示方法では、一般的
なユーザ（見る者）の慣習を考慮して、年省略記号とし
て一般的に広く知られているアポストロフィー（’）を
用い、かつ慣習に沿った左上位置に配置している。これ
により、表示をさらに簡素化できるとともに、見る者に
とって、より直感的に把握し易い表示とすることができ
る。 【００１１】請求項２のカメラ用データ表示装置におい
て、前記第２相対位置が前記各２桁の数字セグメントの
真上位置であることが、好ましい。 【００１２】また、請求項６のカメラ用データ表示方法
において、前記第２相対位置が前記各２桁の数字セグメ
ントの真上位置であることが、好ましい。 【００１３】上述した請求項２の表示装置および請求項
６の表示方法では、年記号セグメント（年記号）が各２
桁の数字セグメント（数字）の左上位置に配置されてい
るので、他の記号を数字の横に配置するより上下のいず
れかに配置した方が、年記号と他の記号とを、より瞬時
かつ明確に（より直感的に）区別できる。そして、記号
の判別し易さを維持しつつ、目線の動きがあまり上下し
ないように（見やすく）配置するには、年記号が左上に
あることから、他の記号は下の位置より上の位置に配置
される方が好ましい。すなわち、この表示装置および表
示方法では、日記号セグメントを数字セグメントの真上
に配置しているので、より配置的に（直感的に）見やす
い表示とすることができる。 【００１４】請求項１ないし３のいずれかのカメラ用デ
ータ表示装置において、前記日記号セグメントは、Ｄ形
状のセグメントであることが、好ましい。 【００１５】また、請求項５ないし７のいずれかのカメ
ラ用データ表示方法において、前記日記号セグメント
は、Ｄ形状のセグメントであることが、好ましい。 【００１６】この表示装置および表示方法では、従来か
らのカメラのユーザ（見る者）の慣習を考慮して、日記
号セグメントを日（Ｄａｙ）を示すＤの形状としてい
る。これにより、従来からのユーザにも、違和感のな
い、すなわち、より直感的に把握し易い表示とすること
ができる。 【００１７】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るカメラ用デー
タ表示装置（方法）の実施形態について、添付図面を参
照しながら詳細に説明する。 【００１８】図１は、本実施形態のカメラ用データ表示
装置（以下、単に「表示装置」と略す）１０における液
晶表示素子の表示セグメント構成図である。同図に示す
ように、表示装置１０は、２桁の数字セグメント（以
下、「数字」と略す）１を３つと、Ｄ形状の日記号セグ
メント（以下、「日記号」と略す）２を３つと、アポス
トロフィー（’）形状の年記号セグメント（以下、「年
記号」と略す）３を２つ備えている。 【００１９】２つの年記号３、３は、年月日の表示順序
（配列順序）が、年月日順または月日年順または日月年
順（図２参照）のいずれの場合にも対応できるように、
上２桁の数字１と下２桁の数字１のそれぞれの左上に配
置されている。ここで、年記号３のアポストロフィ
ー（’）の形状は、年省略記号として一般的に広く知ら
れているものであり、数字１の左上に配置しているの
も、その慣習に沿ったものである。この場合、略記
号（’）を用いることによって、表示を簡素化できると
ともに、ユーザ（見る者）にとって、より直感的に把握
し易い表示とすることができる、という利点がある。 【００２０】また、３つの日記号２、２、２は、年月日
の配列順序がどのように変更されても対応できるよう
に、３つの数字１、１、１の真上にそれぞれ配置されて
いる。ここで、日記号２を、日（Ｄａｙ）を示すＤの形
状としているのは、従来のカメラ用データ表示装置の日
表示として慣習となっている形状に合わせたものであ
り、これにより、従来からのユーザ（見る者）にも、違
和感のない、すなわち、より直感的に把握し易い表示と
することができる、という利点がある。 【００２１】また、年記号３が数字１の左上に配置され
ているので、他の記号を数字１の横に配置するより上下
のいずれかに配置した方が、年記号３と他の記号とを、
より瞬時かつ明確に（より直感的に）区別できる。そし
て、記号の判別し易さを維持しつつ、目線の動きがあま
り上下しないように（見やすく）配置するには、年記号
３が左上にあることから、他の記号は下の位置より上の
位置に配置される方が好ましい。このため、表示装置１
０では、日記号２を数字１の真上に配置し、より配置的
に（直感的に）見やすい表示としている。 【００２２】図２は、図１の表示装置１０において、年
月日の配列順序を変更したときのそれぞれの表示状態を
示す図である。同図（ａ）は、日本国内において一般的
である「年、月、日」の順に表示した場合の表示状態を
示している。この場合、左上に年記号３が表示（点灯）
されている上２桁の数字１が年を表示し、真上に日記号
２が表示されている下２桁の数字１は日を表示し、記号
のない中２桁の数字１が月を表示していることは、容易
に把握できる。また、これにより、同図（ａ）が、全体
として、１９８７年１２月１２日のデータを表示してい
ることは、瞬時かつ明確に、すなわち直感的に認識でき
る。 【００２３】同様に、同図（ｂ）は、同図（ａ）と同じ
データを米国において一般的である「月、日、年」の順
に表示した場合の表示状態を、同図（ｃ）は、ヨーロッ
パ諸国において一般的である「日、月、年」の順に表示
した場合の表示状態を示す。これらの各図から明らかな
ように、年月日の配列順序を変更したときのいずれの表
示状態においても、年、月、日のデータを示す数字１の
配列順序を瞬時かつ明確に認識できる。 【００２４】上述のように、表示装置１０およびそれに
よる表示方法では、年、月、日の数字（数字セグメン
ト）１の配列順序（表示順序）の変更に従って、２つの
年記号（年記号セグメント）３と３つの日記号（日記号
セグメント）２の表示（点灯）を変更するので、ユーザ
（見る者）は、これらの点灯状態から数字の配列順序を
容易に把握できる。 【００２５】また、年月日の記号セグメントが、年記号
３の２つと日記号２の３つの計５つで済むので、表示の
簡素化およびＩＣの簡素化が可能になり、かつ表示用パ
ネル等の小型化が図れる。 【００２６】また、表示装置１０では、記号の点灯がな
い数字１は月を示し、かつ、年記号３は左上（第１相対
位置）、日記号２は真上（第２相対位置）に配置されて
いるので、異種の記号の数字１に対する相対位置は相互
に異なり、同種の記号の相対位置は同一となっている。
このため、例えば、撮影現場が暗かったり、視力が弱い
等の理由により、記号自体を判読できなくても、表示
（点灯）された記号の相対位置（点灯位置）により、数
字１の配列順序を把握できる。 【００２７】そしてこのことは、数字１の配列順序を変
更しても、記号の点灯の有無やその点灯位置によって、
その記号自体の種別を判読するまでもなく、数字と一体
として瞬時に把握でき、この結果、数字の配列順序を瞬
時かつ明確に把握できる、ということを意味する。した
がって、上述の実施形態に係る表示装置１０およびそれ
による表示方法では、年、月、日の配列順序が変更可能
でありながら、少ない表示セグメントで全体を直感的に
見やすく表示することができる。 【００２８】なお、年、月、日の配列順序を変更した際
にも、「月」「日」のいずれか一方の数字が示すデータ
内容を明示すれば十分であるため、上述の実施形態で
は、日記号のみを表示し、月記号は省略したが、月記号
を数字に対する他の相対位置、例えば、下の位置等に配
置して明示するようにしても良い。 【００２９】また、上述の年記号の略記号（’）と同様
に、慣習上、日を示す略記号が出現すれば、その略記号
を用いても良く、その場合には、さらに表示の簡素化等
が図れ得る。また、日記号や年記号をもフィルム上に写
し込む必要があれば、同じセグメント駆動信号をデータ
写し込み用の素子に導くことにより可能であることは言
うまでもない。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で、適宜、変更が可能である。 【００３０】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のカメラ用
データ表示装置および表示方法によれば、年、月、日の
配列順序が変更可能でありながら、少ない表示セグメン
トで全体を直感的に見やすく表示することができる、な
どの効果がある。
むための年、月、日の日付データを表示するカメラ用デ
ータ表示装置および表示方法に関する。 【０００２】 【従来の技術】この種のカメラ用データ表示装置やそれ
による表示方法は既に一般的になっており、年、月、日
の日付データの配列順を変更できる装置については、特
開昭５４−９４０２６号公報にて提案されている。ま
た、該装置においてそれぞれの数字の近傍に「年」
「月」「日」の記号を表示する装置についても、特開昭
５６−７０５４０号公報にて提案されている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の年、
月、日の各数字の近傍に、それぞれ記号を表示する場合
には、下記のような問題点がある。 １） 年、月、日の配列順を変更した場合にも対応させ
る為には、各数字近傍に多数の記号を配置する必要があ
り、小型の液晶表示素子内では、表示セグメントの構成
が困難である事が多い。 ２） 多数の記号を構成することにより、各記号が小さ
くなり、表示内容の判読がしにくくなる。 ３） 液晶表示素子を駆動する為のＩＣにおいて、記号
セグメント駆動用の出力端子数を多くする必要があり、
ＩＣのサイズが大きくなるとともにコストアップの要因
となる。 【０００４】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、本発明の課題は、年、月、日の配
列順序が変更可能でありながら、少ない表示セグメント
で全体を直感的に見やすく表示することができる、カメ
ラ用データ表示装置および表示方法を提供することにあ
る。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項１のカメラ用データ表示装置は、写
し込みデータを表示する６桁の数字セグメントを備え、
該６桁の数字セグメントは、上２桁、中２桁、下２桁の
それぞれ２桁ずつで年表示または月表示または日表示を
行い、該年表示、月表示、日表示の表示順序を年月日順
または月日年順または日月年順に変更可能なカメラ用デ
ータ表示装置において、それぞれ前記上２桁および前記
下２桁の数字セグメントに対して、同一の第１相対位置
に配置され、それぞれの数字セグメントの年表示を示す
第１および第２の年記号セグメントと、それぞれ前記上
２桁、前記中２桁および前記下２桁の数字セグメントに
対して、前記第１相対位置とは異なる同一の第２相対位
置に配置され、それぞれの数字セグメントの日表示を示
す第１、第２および第３の日記号セグメントと、を備
え、少なくとも前記表示順序を判別するための記号セグ
メントについては、前記第１および第２の年記号セグメ
ントと前記第１、第２および第３の日記号セグメントか
ら成る５の記号セグメントのみを切り替えて表示可能に
構成され、前記表示順序が日月年順のとき、前記第１の
日記号セグメントと前記第２の年記号セグメントとを表
示し、前記表示順序が月日年順のとき、前記第２の日記
号セグメントと前記第２の年記号セグメントとを表示
し、前記表示順序が年月日順のとき、前記第３の日記号
セグメントと前記第１の年記号セグメントとを表示する
ことを特徴とする。 【０００６】また、請求項５のカメラ用データ表示方法
は、６桁の数字セグメントにより写し込みデータを表示
し、該６桁の数字セグメントにより上２桁、中２桁、下
２桁のそれぞれ２桁ずつで年表示または月表示または日
表示を行い、該年表示、月表示、日表示の表示順序を年
月日順または月日年順または日月年順に変更可能なカメ
ラ用データ表示方法において、少なくとも前記表示順序
を判別するための記号セグメントについては、それぞれ
前記上２桁および前記下２桁の数字セグメントに対し
て、同一の第１相対位置に配置され、それぞれの数字セ
グメントの年表示を示す第１および第２の年記号セグメ
ントと、それぞれ前記上２桁、前記中２桁および前記下
２桁の数字セグメントに対して、前記第１相対位置とは
異なる同一の第２相対位置に配置され、それぞれの数字
セグメントの日表示を示す第１、第２および第３の日記
号セグメントと、から成る５の記号セグメントのみを切
り替えて表示可能に構成され、前記表示順序が日月年順
のとき、前記第１の日記号セグメントと前記第２の年記
号セグメントとを表示させ、前記表示順序が月日年順の
とき、前記第２の日記号セグメントと前記第２の年記号
セグメントとを表示させ、前記表示順序が年月日順のと
き、前記第３の日記号セグメントと前記第１の年記号セ
グメントとを表示させることを特徴とする。 【０００７】この表示装置および表示方法では、年、
月、日の数字セグメント（数字）の表示順序（配列順
序）の変更に従って、２つの年記号セグメント（年記
号）と３つの日記号セグメント（日記号）の表示（点
灯）を変更するので、ユーザ（見る者）は、これらの点
灯状態から数字の配列順序を容易に把握できる。この場
合、記号の点灯がない数字は月を示し、かつ、年記号は
第１相対位置、日記号は第２相対位置に配置されている
ので、異種の記号の数字に対する相対位置は相互に異な
り、同種の記号の相対位置は同一となっている。このた
め、数字の配列順序を変更しても、記号の点灯の有無や
その点灯位置によって、その記号自体の種別を判読する
までもなく、数字と一体として瞬時に把握でき、この結
果、数字の配列順序を瞬時かつ明確に把握できる。ま
た、年月日の記号セグメントが、年記号の２つと日記号
の３つの計５つで済むので、表示の簡素化およびＩＣの
簡素化が可能になり、かつ表示用パネル等の小型化が図
れる。したがって、この表示装置および表示方法では、
年、月、日の配列順序が変更可能でありながら、少ない
表示セグメントで全体を直感的に見やすく表示すること
ができる。 【０００８】請求項１のカメラ用データ表示装置におい
て、前記第１相対位置が前記各２桁の数字セグメントの
左上位置であり、かつ、前記年記号セグメントがアポス
トロフィー形状のセグメントであることが、好ましい。 【０００９】また、請求項５のカメラ用データ表示方法
において、前記第１相対位置が前記各２桁の数字セグメ
ントの左上位置であり、かつ、前記年記号セグメントが
アポストロフィー形状のセグメントであることが、好ま
しい。 【００１０】この表示装置および表示方法では、一般的
なユーザ（見る者）の慣習を考慮して、年省略記号とし
て一般的に広く知られているアポストロフィー（’）を
用い、かつ慣習に沿った左上位置に配置している。これ
により、表示をさらに簡素化できるとともに、見る者に
とって、より直感的に把握し易い表示とすることができ
る。 【００１１】請求項２のカメラ用データ表示装置におい
て、前記第２相対位置が前記各２桁の数字セグメントの
真上位置であることが、好ましい。 【００１２】また、請求項６のカメラ用データ表示方法
において、前記第２相対位置が前記各２桁の数字セグメ
ントの真上位置であることが、好ましい。 【００１３】上述した請求項２の表示装置および請求項
６の表示方法では、年記号セグメント（年記号）が各２
桁の数字セグメント（数字）の左上位置に配置されてい
るので、他の記号を数字の横に配置するより上下のいず
れかに配置した方が、年記号と他の記号とを、より瞬時
かつ明確に（より直感的に）区別できる。そして、記号
の判別し易さを維持しつつ、目線の動きがあまり上下し
ないように（見やすく）配置するには、年記号が左上に
あることから、他の記号は下の位置より上の位置に配置
される方が好ましい。すなわち、この表示装置および表
示方法では、日記号セグメントを数字セグメントの真上
に配置しているので、より配置的に（直感的に）見やす
い表示とすることができる。 【００１４】請求項１ないし３のいずれかのカメラ用デ
ータ表示装置において、前記日記号セグメントは、Ｄ形
状のセグメントであることが、好ましい。 【００１５】また、請求項５ないし７のいずれかのカメ
ラ用データ表示方法において、前記日記号セグメント
は、Ｄ形状のセグメントであることが、好ましい。 【００１６】この表示装置および表示方法では、従来か
らのカメラのユーザ（見る者）の慣習を考慮して、日記
号セグメントを日（Ｄａｙ）を示すＤの形状としてい
る。これにより、従来からのユーザにも、違和感のな
い、すなわち、より直感的に把握し易い表示とすること
ができる。 【００１７】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るカメラ用デー
タ表示装置（方法）の実施形態について、添付図面を参
照しながら詳細に説明する。 【００１８】図１は、本実施形態のカメラ用データ表示
装置（以下、単に「表示装置」と略す）１０における液
晶表示素子の表示セグメント構成図である。同図に示す
ように、表示装置１０は、２桁の数字セグメント（以
下、「数字」と略す）１を３つと、Ｄ形状の日記号セグ
メント（以下、「日記号」と略す）２を３つと、アポス
トロフィー（’）形状の年記号セグメント（以下、「年
記号」と略す）３を２つ備えている。 【００１９】２つの年記号３、３は、年月日の表示順序
（配列順序）が、年月日順または月日年順または日月年
順（図２参照）のいずれの場合にも対応できるように、
上２桁の数字１と下２桁の数字１のそれぞれの左上に配
置されている。ここで、年記号３のアポストロフィ
ー（’）の形状は、年省略記号として一般的に広く知ら
れているものであり、数字１の左上に配置しているの
も、その慣習に沿ったものである。この場合、略記
号（’）を用いることによって、表示を簡素化できると
ともに、ユーザ（見る者）にとって、より直感的に把握
し易い表示とすることができる、という利点がある。 【００２０】また、３つの日記号２、２、２は、年月日
の配列順序がどのように変更されても対応できるよう
に、３つの数字１、１、１の真上にそれぞれ配置されて
いる。ここで、日記号２を、日（Ｄａｙ）を示すＤの形
状としているのは、従来のカメラ用データ表示装置の日
表示として慣習となっている形状に合わせたものであ
り、これにより、従来からのユーザ（見る者）にも、違
和感のない、すなわち、より直感的に把握し易い表示と
することができる、という利点がある。 【００２１】また、年記号３が数字１の左上に配置され
ているので、他の記号を数字１の横に配置するより上下
のいずれかに配置した方が、年記号３と他の記号とを、
より瞬時かつ明確に（より直感的に）区別できる。そし
て、記号の判別し易さを維持しつつ、目線の動きがあま
り上下しないように（見やすく）配置するには、年記号
３が左上にあることから、他の記号は下の位置より上の
位置に配置される方が好ましい。このため、表示装置１
０では、日記号２を数字１の真上に配置し、より配置的
に（直感的に）見やすい表示としている。 【００２２】図２は、図１の表示装置１０において、年
月日の配列順序を変更したときのそれぞれの表示状態を
示す図である。同図（ａ）は、日本国内において一般的
である「年、月、日」の順に表示した場合の表示状態を
示している。この場合、左上に年記号３が表示（点灯）
されている上２桁の数字１が年を表示し、真上に日記号
２が表示されている下２桁の数字１は日を表示し、記号
のない中２桁の数字１が月を表示していることは、容易
に把握できる。また、これにより、同図（ａ）が、全体
として、１９８７年１２月１２日のデータを表示してい
ることは、瞬時かつ明確に、すなわち直感的に認識でき
る。 【００２３】同様に、同図（ｂ）は、同図（ａ）と同じ
データを米国において一般的である「月、日、年」の順
に表示した場合の表示状態を、同図（ｃ）は、ヨーロッ
パ諸国において一般的である「日、月、年」の順に表示
した場合の表示状態を示す。これらの各図から明らかな
ように、年月日の配列順序を変更したときのいずれの表
示状態においても、年、月、日のデータを示す数字１の
配列順序を瞬時かつ明確に認識できる。 【００２４】上述のように、表示装置１０およびそれに
よる表示方法では、年、月、日の数字（数字セグメン
ト）１の配列順序（表示順序）の変更に従って、２つの
年記号（年記号セグメント）３と３つの日記号（日記号
セグメント）２の表示（点灯）を変更するので、ユーザ
（見る者）は、これらの点灯状態から数字の配列順序を
容易に把握できる。 【００２５】また、年月日の記号セグメントが、年記号
３の２つと日記号２の３つの計５つで済むので、表示の
簡素化およびＩＣの簡素化が可能になり、かつ表示用パ
ネル等の小型化が図れる。 【００２６】また、表示装置１０では、記号の点灯がな
い数字１は月を示し、かつ、年記号３は左上（第１相対
位置）、日記号２は真上（第２相対位置）に配置されて
いるので、異種の記号の数字１に対する相対位置は相互
に異なり、同種の記号の相対位置は同一となっている。
このため、例えば、撮影現場が暗かったり、視力が弱い
等の理由により、記号自体を判読できなくても、表示
（点灯）された記号の相対位置（点灯位置）により、数
字１の配列順序を把握できる。 【００２７】そしてこのことは、数字１の配列順序を変
更しても、記号の点灯の有無やその点灯位置によって、
その記号自体の種別を判読するまでもなく、数字と一体
として瞬時に把握でき、この結果、数字の配列順序を瞬
時かつ明確に把握できる、ということを意味する。した
がって、上述の実施形態に係る表示装置１０およびそれ
による表示方法では、年、月、日の配列順序が変更可能
でありながら、少ない表示セグメントで全体を直感的に
見やすく表示することができる。 【００２８】なお、年、月、日の配列順序を変更した際
にも、「月」「日」のいずれか一方の数字が示すデータ
内容を明示すれば十分であるため、上述の実施形態で
は、日記号のみを表示し、月記号は省略したが、月記号
を数字に対する他の相対位置、例えば、下の位置等に配
置して明示するようにしても良い。 【００２９】また、上述の年記号の略記号（’）と同様
に、慣習上、日を示す略記号が出現すれば、その略記号
を用いても良く、その場合には、さらに表示の簡素化等
が図れ得る。また、日記号や年記号をもフィルム上に写
し込む必要があれば、同じセグメント駆動信号をデータ
写し込み用の素子に導くことにより可能であることは言
うまでもない。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で、適宜、変更が可能である。 【００３０】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のカメラ用
データ表示装置および表示方法によれば、年、月、日の
配列順序が変更可能でありながら、少ない表示セグメン
トで全体を直感的に見やすく表示することができる、な
どの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用したカメラ用データ表示装置にお
ける液晶表示素子の表示セグメント構成図である。 【図２】図１のカメラ用データ表示装置において、１９
８７年１２月１２日のデータを、年月日の配列順序を変
更して表示したときの、それぞれの表示状態図であり、
（ａ）は、「年、月、日」順に表示した場合の表示状態
図、（ｂ）は、「月、日、年」順に表示した場合の表示
状態図、（ｃ）は、「日、月、年」順に表示した場合の
表示状態図である。 【符号の説明】 １・・・数字セグメント ２・・・日記号セグメント ３・・・年記号セグメント １０・・・カメラ用データ表示装置
ける液晶表示素子の表示セグメント構成図である。 【図２】図１のカメラ用データ表示装置において、１９
８７年１２月１２日のデータを、年月日の配列順序を変
更して表示したときの、それぞれの表示状態図であり、
（ａ）は、「年、月、日」順に表示した場合の表示状態
図、（ｂ）は、「月、日、年」順に表示した場合の表示
状態図、（ｃ）は、「日、月、年」順に表示した場合の
表示状態図である。 【符号の説明】 １・・・数字セグメント ２・・・日記号セグメント ３・・・年記号セグメント １０・・・カメラ用データ表示装置
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．写し込みデータを表示する６桁の数字セグメントを
備え、 該６桁の数字セグメントは、上２桁、中２桁、下２桁の
それぞれ２桁ずつで年表示または月表示または日表示を
行い、該年表示、月表示、日表示の表示順序を年月日順
または月日年順または日月年順に変更可能なカメラ用デ
ータ表示装置において、 それぞれ前記上２桁および前記下２桁の数字セグメント
に対して、同一の第１相対位置に配置され、それぞれの
数字セグメントの年表示を示す第１および第２の年記号
セグメントと、 それぞれ前記上２桁、前記中２桁および前記下２桁の数
字セグメントに対して、前記第１相対位置とは異なる同
一の第２相対位置に配置され、それぞれの数字セグメン
トの日表示を示す第１、第２および第３の日記号セグメ
ントと、 を備え、少なくとも前記表示順序を判別するための記号セグメン
トについては、 前記第１および第２の年記号セグメントと前記第１、第
２および第３の日記号セグメントから成る５の記号セグ
メントのみを切り替えて表示可能に構成され、 前記表示順序が日月年順のとき、前記第１の日記号セグ
メントと前記第２の年記号セグメントとを表示し、 前記表示順序が月日年順のとき、前記第２の日記号セグ
メントと前記第２の年記号セグメントとを表示し、 前記表示順序が年月日順のとき、前記第３の日記号セグ
メントと前記第１の年記号セグメントとを表示すること
を特徴とするカメラ用データ表示装置。 ２．前記第１相対位置が前記各２桁の数字セグメントの
左上位置であり、かつ、前記年記号セグメントがアポス
トロフィー形状のセグメントであることを特徴とする、
請求項１に記載のカメラ用データ表示装置。 ３．前記第２相対位置が前記各２桁の数字セグメントの
真上位置であることを特徴とする、請求項２に記載のカ
メラ用データ表示装置。 ４．前記日記号セグメントは、Ｄ形状のセグメントであ
ることを特徴とする、請求項１ないし３のいずれかに記
載のカメラ用データ表示装置。 ５．６桁の数字セグメントにより写し込みデータを表示
し、該６桁の数字セグメントにより上２桁、中２桁、下
２桁のそれぞれ２桁ずつで年表示または月表示または日
表示を行い、該年表示、月表示、日表示の表示順序を年
月日順または月日年順または日月年順に変更可能なカメ
ラ用データ表示方法において、少なくとも前記表示順序を判別するための記号セグメン
トについては、 それぞれ前記上２桁および前記下２桁の数字セグメント
に対して、同一の第１相対位置に配置され、それぞれの
数字セグメントの年表示を示す第１および第２の年記号
セグメントと、 それぞれ前記上２桁、前記中２桁および前記下２桁の数
字セグメントに対して、前記第１相対位置とは異なる同
一の第２相対位置に配置され、それぞれの数字セグメン
トの日表示を示す第１、第２および第３の日記号セグメ
ントと、から成る５の記号セグメントのみを切り替えて表示可能
に構成され、 前記表示順序が日月年順のとき、前記第１の日記号セグ
メントと前記第２の年記号セグメントとを表示させ、 前記表示順序が月日年順のとき、前記第２の日記号セグ
メントと前記第２の年記号セグメントとを表示させ、 前記表示順序が年月日順のとき、前記第３の日記号セグ
メントと前記第１の年記号セグメントとを表示させるこ
とを特徴とするカメラ用データ表示方法。 ６．前記第１相対位置が前記各２桁の数字セグメントの
左上位置であり、かつ、前記年記号セグメントがアポス
トロフィー形状のセグメントであることを特徴とする、
請求項５に記載のカメラ用データ表示方法。 ７．前記第２相対位置が前記各２桁の数字セグメントの
真上位置であることを特徴とする、請求項６に記載のカ
メラ用データ表示方法。 ８．前記日記号セグメントは、Ｄ形状のセグメントであ
ることを特徴とする、請求項５ないし７のいずれかに記
載のカメラ用データ表示方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9040176A JP2867989B2 (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | カメラ用データ表示装置および表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9040176A JP2867989B2 (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | カメラ用データ表示装置および表示方法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62325706A Division JPH0812374B2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | カメラ用データ表示装置および表示方法 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP358398A Division JPH10186493A (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | カメラ用データ写し込み装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09179186A JPH09179186A (ja) | 1997-07-11 |
| JP2867989B2 true JP2867989B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=12573475
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9040176A Expired - Lifetime JP2867989B2 (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | カメラ用データ表示装置および表示方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2867989B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52123661A (en) * | 1976-04-09 | 1977-10-18 | Seiko Instr & Electronics Ltd | Digital electronic watch |
| JPS5494026A (en) * | 1978-01-06 | 1979-07-25 | Fuji Photo Optical Co Ltd | Camera having built-in digital watch |
| JPS5845529U (ja) * | 1981-09-22 | 1983-03-26 | 京セラ株式会社 | カメラのデ−タ写し込み装置 |
| JPS6228452A (ja) * | 1985-07-29 | 1987-02-06 | ティーディーケイ株式会社 | 編針 |
| JPH0432889A (ja) * | 1990-05-29 | 1992-02-04 | Nikon Corp | 表示器 |
-
1997
- 1997-02-07 JP JP9040176A patent/JP2867989B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09179186A (ja) | 1997-07-11 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980324 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981124 |
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