JP2876956B2 - 表示装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等に使用される
表示装置に関するものである。
表示装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に自動車のメータに代表される表示
装置は、インストルメントパネル部にスピードメータ，
タコメータ，ウォーニング表示部，ゲージ類車両情報表
示等の各種複数の表示器を集中させて１個のメータケー
ス内に収納し、このケース前面側から透明な保護カバー
を覆せて一体化したいわゆるコンビネーションメータ形
式を採用することが多くなっている。そして、最近では
自動車内のインテリアデザイン設計上の見地からこのコ
ンビネーションメータのケース前面の保護カバーに暗黒
系の着色処理（スモーク処理）を行い、保護カバーの光
透過率を下げて、表示器の非作動時にはケースの内部や
ケース内の表示器が外側から視認できないようにする一
方、表示器の作動時には表示器の発光部のみが視認でき
るようにし、表示器の発光部が暗やみから浮き出て見え
るよう構成したブラックフェイスメータ化もよく用いら
れる技術となっている。
装置は、インストルメントパネル部にスピードメータ，
タコメータ，ウォーニング表示部，ゲージ類車両情報表
示等の各種複数の表示器を集中させて１個のメータケー
ス内に収納し、このケース前面側から透明な保護カバー
を覆せて一体化したいわゆるコンビネーションメータ形
式を採用することが多くなっている。そして、最近では
自動車内のインテリアデザイン設計上の見地からこのコ
ンビネーションメータのケース前面の保護カバーに暗黒
系の着色処理（スモーク処理）を行い、保護カバーの光
透過率を下げて、表示器の非作動時にはケースの内部や
ケース内の表示器が外側から視認できないようにする一
方、表示器の作動時には表示器の発光部のみが視認でき
るようにし、表示器の発光部が暗やみから浮き出て見え
るよう構成したブラックフェイスメータ化もよく用いら
れる技術となっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
複数の表示器をケース内に収容したコンビネーションメ
ータにブラックフェイス化を取り入れるためにはさまざ
まの問題がある。例えば、コンビネーションメータは、
透明板の表面に目盛や数字等、車両乗員に表示を行う部
分のみを残して、他の部分は光の通過を阻止する遮光印
刷等を施して、裏面側に設けた光源によって透過照明す
るタイプの表示器や、蛍光表示管等の自ら光を発して表
示を行う表示器や、液晶表示タイプの表示器等種々複数
の表示器をケース内に収納しており、これらの表示器
は、このようにあらゆる表示方式あるいは照明手段によ
って構成されている。そのため、その構造上他の表示器
による表示と比較して表示輝度の暗い表示器あるいは明
るい表示器が生じ、コンビネーションメータ全体の輝度
にばらつきが生じることがある。この際各表示器にそれ
ぞれ調光用回路を設けて表示器の輝度を調整して全体の
輝度バランスをとることが考えられるが、これらの調整
に煩わしさが生ずるだけでなく、輝度調整の範囲には限
界があるという欠点を有していた。
複数の表示器をケース内に収容したコンビネーションメ
ータにブラックフェイス化を取り入れるためにはさまざ
まの問題がある。例えば、コンビネーションメータは、
透明板の表面に目盛や数字等、車両乗員に表示を行う部
分のみを残して、他の部分は光の通過を阻止する遮光印
刷等を施して、裏面側に設けた光源によって透過照明す
るタイプの表示器や、蛍光表示管等の自ら光を発して表
示を行う表示器や、液晶表示タイプの表示器等種々複数
の表示器をケース内に収納しており、これらの表示器
は、このようにあらゆる表示方式あるいは照明手段によ
って構成されている。そのため、その構造上他の表示器
による表示と比較して表示輝度の暗い表示器あるいは明
るい表示器が生じ、コンビネーションメータ全体の輝度
にばらつきが生じることがある。この際各表示器にそれ
ぞれ調光用回路を設けて表示器の輝度を調整して全体の
輝度バランスをとることが考えられるが、これらの調整
に煩わしさが生ずるだけでなく、輝度調整の範囲には限
界があるという欠点を有していた。
【０００４】また、特に暗い表示器にあっては、単に他
の表示器と一緒にブラックフェイスメータ内に入れたの
では、前記保護カバーによる透過率の減少によってさら
に減光され暗く表示されて見苦しくなってしまう。そこ
で他の明るい表示器と明るさを同等にするために照明輝
度あるいは発光輝度を上げる必要があり、高額な装置を
必要とするだけでなく、消費電力の増加や発熱等の問題
をひき起こす恐れがあるため、単一のブラックフェイス
化したコンビネーションメータ内に他の表示器と一緒に
このような暗い表示器を収納することは困難であった。
の表示器と一緒にブラックフェイスメータ内に入れたの
では、前記保護カバーによる透過率の減少によってさら
に減光され暗く表示されて見苦しくなってしまう。そこ
で他の明るい表示器と明るさを同等にするために照明輝
度あるいは発光輝度を上げる必要があり、高額な装置を
必要とするだけでなく、消費電力の増加や発熱等の問題
をひき起こす恐れがあるため、単一のブラックフェイス
化したコンビネーションメータ内に他の表示器と一緒に
このような暗い表示器を収納することは困難であった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の点に鑑み
なされたものであり、種類の異なる複数の表示器をケー
ス内に収納し、半透明の保護カバーを前記ケースの前面
を覆って配設し、前記表示器と前記保護カバーとの間
に、前記表示器の表示領域に対向させ、かつ、前記表示
器の発光輝度に応じて前記保護カバーを透過する前記表
示器の表示光の明るさが略均一となるよう光透過率が異
なる輝度調整部を有する輝度調整部材を設けたものであ
る。また、種類の異なる複数の表示器をケース内に収納
し、半透明の保護カバーを前記ケースの前面を覆って配
設し、前記表示器と前記保護カバーとの間に、前記表示
器の表示領域に対向させ、かつ、前記表示器の発光輝度
に応じて前記保護カバーを透過する前記表示器の表示光
の明るさが前記各表示器の重要度，緊急度に応じて明る
さが異なるよう光透過率が異なる輝度調整部を有する輝
度調整部材を設けたものである。また、前記輝度調整部
は、前記表示器の表示領域に対向する前記輝度調整部材
に開口穴部を設けたものである。
なされたものであり、種類の異なる複数の表示器をケー
ス内に収納し、半透明の保護カバーを前記ケースの前面
を覆って配設し、前記表示器と前記保護カバーとの間
に、前記表示器の表示領域に対向させ、かつ、前記表示
器の発光輝度に応じて前記保護カバーを透過する前記表
示器の表示光の明るさが略均一となるよう光透過率が異
なる輝度調整部を有する輝度調整部材を設けたものであ
る。また、種類の異なる複数の表示器をケース内に収納
し、半透明の保護カバーを前記ケースの前面を覆って配
設し、前記表示器と前記保護カバーとの間に、前記表示
器の表示領域に対向させ、かつ、前記表示器の発光輝度
に応じて前記保護カバーを透過する前記表示器の表示光
の明るさが前記各表示器の重要度，緊急度に応じて明る
さが異なるよう光透過率が異なる輝度調整部を有する輝
度調整部材を設けたものである。また、前記輝度調整部
は、前記表示器の表示領域に対向する前記輝度調整部材
に開口穴部を設けたものである。
【０００６】
【作用】コンビネーションメータ内に輝度の異なる複数
の表示器を搭載した場合においても、輝度調整部材で透
過率をそれぞれの前記表示器の発光輝度に対応させて異
ならせることによって前記表示器同士の発光輝度のばら
つきが緩和され、前面側に設けられる半透明の保護カバ
ーでさらに所定量の光量を全体的に減じ、ケース内部や
輝度調整部材を見えなくすることによって明るさが略均
一で、かつ、視認性の良好な表示光が得られる。また、
前記各表示器の重要度，緊急度に応じて表示光の明るさ
を異ならせることもできる。
の表示器を搭載した場合においても、輝度調整部材で透
過率をそれぞれの前記表示器の発光輝度に対応させて異
ならせることによって前記表示器同士の発光輝度のばら
つきが緩和され、前面側に設けられる半透明の保護カバ
ーでさらに所定量の光量を全体的に減じ、ケース内部や
輝度調整部材を見えなくすることによって明るさが略均
一で、かつ、視認性の良好な表示光が得られる。また、
前記各表示器の重要度，緊急度に応じて表示光の明るさ
を異ならせることもできる。
【０００７】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図１〜図２は、本発明の第１実施例を示すものであ
る。本実施例における表示装置は、ケース１内に速度計
やタコメータ等の指示計器２とカラーＬＣＤ３とから成
る表示器を収納している。
る。図１〜図２は、本発明の第１実施例を示すものであ
る。本実施例における表示装置は、ケース１内に速度計
やタコメータ等の指示計器２とカラーＬＣＤ３とから成
る表示器を収納している。
【０００８】指示計器２は、アナログ式のメータであっ
て、表示板４には指針５の回動位置に対応して目盛や数
字等が形成されている。この表示板４は透光性の基板に
目盛や数字等の表示を行う部分のみを残して他の部分は
黒色の印刷等によって遮光されている。そして表示板４
裏面側に設けられた光源６によって前記目盛や数字等の
表示が透過照明されるようになっている。なお指針５は
通電を受けると発光する発光タイプである。
て、表示板４には指針５の回動位置に対応して目盛や数
字等が形成されている。この表示板４は透光性の基板に
目盛や数字等の表示を行う部分のみを残して他の部分は
黒色の印刷等によって遮光されている。そして表示板４
裏面側に設けられた光源６によって前記目盛や数字等の
表示が透過照明されるようになっている。なお指針５は
通電を受けると発光する発光タイプである。
【０００９】カラーＬＣＤ３は、例えば地図や、車両の
状態等を表示するものである。一般にカラーＬＣＤ３か
ら成る表示器は前述の指示計器２と比較して輝度が低く
暗く表示される。
状態等を表示するものである。一般にカラーＬＣＤ３か
ら成る表示器は前述の指示計器２と比較して輝度が低く
暗く表示される。
【００１０】指示計器２とカラーＬＣＤ３から成る表示
器の前面には、暗黒系の着色処理をした半透明の保護カ
バー７を設けている。この保護カバー７は、ケース１内
部に収納される表示器２，３を保護するとともに、外部
からの光の入射量あるいは内部からの光量を減ずるもの
であり、保護カバー７自体に暗黒系の着色、あるいは透
明部材にスモーク印刷等を施して形成される。
器の前面には、暗黒系の着色処理をした半透明の保護カ
バー７を設けている。この保護カバー７は、ケース１内
部に収納される表示器２，３を保護するとともに、外部
からの光の入射量あるいは内部からの光量を減ずるもの
であり、保護カバー７自体に暗黒系の着色、あるいは透
明部材にスモーク印刷等を施して形成される。
【００１１】そして本実施例にあっては表示器２，３と
保護カバー７との間に輝度調整部材８を設けている。こ
の輝度調整部材８には表示器２，３の発光輝度に応じて
光透過率を異ならせた輝度調整部（後述する）が一体に
形成されている。
保護カバー７との間に輝度調整部材８を設けている。こ
の輝度調整部材８には表示器２，３の発光輝度に応じて
光透過率を異ならせた輝度調整部（後述する）が一体に
形成されている。
【００１２】本実施例のように指示計器２と、この指示
計器２に比較して発光輝度の少ない例えばカラーＬＣＤ
３との２種類の表示器を同一のケース１内に収納するコ
ンビネーションメータにあっては、輝度調整部材８は、
透明な基板に比較的暗いカラーＬＣＤ３の表示領域に対
向する部分を除いて、半透過性の暗黒色系の印刷を施し
たスモーク処理部８Ａと、印刷の施されない透明部８Ｂ
とにより輝度調整部を形成している。
計器２に比較して発光輝度の少ない例えばカラーＬＣＤ
３との２種類の表示器を同一のケース１内に収納するコ
ンビネーションメータにあっては、輝度調整部材８は、
透明な基板に比較的暗いカラーＬＣＤ３の表示領域に対
向する部分を除いて、半透過性の暗黒色系の印刷を施し
たスモーク処理部８Ａと、印刷の施されない透明部８Ｂ
とにより輝度調整部を形成している。
【００１３】かかる構成により、通電時には比較的明る
い発光輝度を有する指示計器２の表示光は前記輝度調整
部材８のスモーク処理部８Ａと、メータ前面に設けられ
る半透明の保護カバー７とにより減光されるので、ケー
ス１内部や輝度調整部材８を見せることなく目盛や数字
等の表示と発光する指針のみが暗やみに浮き出て表示さ
れることとなる。一方、比較的暗いカラーＬＣＤ３の表
示光は、輝度調整部材８においてはスモーク印刷の施さ
れていない透明部８Ｂをそのまま減光させることなく透
過し、メータ前面に設けられる半透明の保護カバー７に
よって減光されるのみであるのでコンビネーションメー
タ全体の輝度のバランス化がはかれるものである。
い発光輝度を有する指示計器２の表示光は前記輝度調整
部材８のスモーク処理部８Ａと、メータ前面に設けられ
る半透明の保護カバー７とにより減光されるので、ケー
ス１内部や輝度調整部材８を見せることなく目盛や数字
等の表示と発光する指針のみが暗やみに浮き出て表示さ
れることとなる。一方、比較的暗いカラーＬＣＤ３の表
示光は、輝度調整部材８においてはスモーク印刷の施さ
れていない透明部８Ｂをそのまま減光させることなく透
過し、メータ前面に設けられる半透明の保護カバー７に
よって減光されるのみであるのでコンビネーションメー
タ全体の輝度のバランス化がはかれるものである。
【００１４】すなわち、輝度調整部材８で透過率をそれ
ぞれの表示器２，３の発光輝度に対応させて異ならせる
ことによって表示器２，３の透過光量を調整するので、
表示器２，３同士の発光輝度のばらつきが緩和され、前
面側に設けられる半透明の保護カバー７でさらに所定量
の光量を全体的に減じ、ケース１内部や、輝度調整部材
８を見えなくすることによって略均一な表示光を有し、
かつ、視認性，デザイン性に優れたブラックフェイスコ
ンビネーションメータを提供することができる。
ぞれの表示器２，３の発光輝度に対応させて異ならせる
ことによって表示器２，３の透過光量を調整するので、
表示器２，３同士の発光輝度のばらつきが緩和され、前
面側に設けられる半透明の保護カバー７でさらに所定量
の光量を全体的に減じ、ケース１内部や、輝度調整部材
８を見えなくすることによって略均一な表示光を有し、
かつ、視認性，デザイン性に優れたブラックフェイスコ
ンビネーションメータを提供することができる。
【００１５】図３は、本発明の第２実施例を示すもの
で、例えば第１実施例と同様の指示計器２と指示計器２
の発光輝度と比較して高い輝度を有する蛍光表示管９か
ら成る表示器をコンビネーションメータ内に収納するも
のである。この場合、高い発光輝度を有する蛍光表示管
９の前面の表示領域に対向させて半透過性の黒色系のス
モーク印刷を施したスモーク処理部８Ａと、このスモー
ク処理を施さない透明部８Ｂとから成る輝度調整部を形
成した輝度調整部材８を、指示計器２および蛍光表示管
９から構成される表示器と、前面の保護カバー７との間
に設けている。
で、例えば第１実施例と同様の指示計器２と指示計器２
の発光輝度と比較して高い輝度を有する蛍光表示管９か
ら成る表示器をコンビネーションメータ内に収納するも
のである。この場合、高い発光輝度を有する蛍光表示管
９の前面の表示領域に対向させて半透過性の黒色系のス
モーク印刷を施したスモーク処理部８Ａと、このスモー
ク処理を施さない透明部８Ｂとから成る輝度調整部を形
成した輝度調整部材８を、指示計器２および蛍光表示管
９から構成される表示器と、前面の保護カバー７との間
に設けている。
【００１６】かかる構成により、輝度調整部材８におい
て輝度の高い蛍光表示管９の表示部に対向する箇所はス
モーク処理部８Ａによって透過率を低くし、比較的暗い
指示計器２に対向する箇所は透明部８Ｂとして透過率を
高くすることにより、それぞれの表示器２，３の発光輝
度に応じて透過光量を調整し、各表示器同士の明るさの
バランスを整えている。
て輝度の高い蛍光表示管９の表示部に対向する箇所はス
モーク処理部８Ａによって透過率を低くし、比較的暗い
指示計器２に対向する箇所は透明部８Ｂとして透過率を
高くすることにより、それぞれの表示器２，３の発光輝
度に応じて透過光量を調整し、各表示器同士の明るさの
バランスを整えている。
【００１７】そして、第１実施例と同様にこの輝度調整
部材８の前面側に設けられる半透明の保護カバー７でさ
らに所定量の光量を全体的に減ずることによりブラック
フェイス化をはかっている。
部材８の前面側に設けられる半透明の保護カバー７でさ
らに所定量の光量を全体的に減ずることによりブラック
フェイス化をはかっている。
【００１８】図４は、本発明の第３実施例を示すもので
ある。第１実施例と同様に指示計器２と、この指示計器
２に比較して発光輝度の少ないカラーＬＣＤ３との２種
類の表示器を同一のケース１内に収納する場合におい
て、暗黒系の着色処理を施した板状部材を各表示器２，
３と保護カバー７との間に設け、この板状部材の、発光
輝度の少ないカラーＬＣＤ３の表示領域に対向する箇所
に開口穴部８Ｃを設け、この開口穴部８Ｃと穴の設けら
れていないスモーク処理部８Ａとで透過率を異ならせた
輝度調整部を設け、輝度調整部材８を構成したものであ
る。よって，発光輝度の少ないカラーＬＣＤ３の表示光
は、輝度調整部材８の開口穴部８Ｃをそのまま通過する
一方、比較的発光輝度の大きな指示計器２の表示光は、
透過率の少ない暗黒系の着色処理を施した部材から成る
スモーク処理部８Ａを透過し、減光されるのでこのよう
に簡単な構造にして表示器同士の明るさのバランス化が
はかられる。
ある。第１実施例と同様に指示計器２と、この指示計器
２に比較して発光輝度の少ないカラーＬＣＤ３との２種
類の表示器を同一のケース１内に収納する場合におい
て、暗黒系の着色処理を施した板状部材を各表示器２，
３と保護カバー７との間に設け、この板状部材の、発光
輝度の少ないカラーＬＣＤ３の表示領域に対向する箇所
に開口穴部８Ｃを設け、この開口穴部８Ｃと穴の設けら
れていないスモーク処理部８Ａとで透過率を異ならせた
輝度調整部を設け、輝度調整部材８を構成したものであ
る。よって，発光輝度の少ないカラーＬＣＤ３の表示光
は、輝度調整部材８の開口穴部８Ｃをそのまま通過する
一方、比較的発光輝度の大きな指示計器２の表示光は、
透過率の少ない暗黒系の着色処理を施した部材から成る
スモーク処理部８Ａを透過し、減光されるのでこのよう
に簡単な構造にして表示器同士の明るさのバランス化が
はかられる。
【００１９】図５は、本発明の第４実施例を示すもので
ある。ブラックフェイスコンビネーションメータ内に図
示しない種類の異なる複数の表示器を収納する場合に前
記表示器の表示領域に対向させて各表示器の発光輝度に
応じて例えば黒色系のスモーク印刷の濃淡により光透過
率を異ならせたスモーク処理部８Ａから成る輝度調整部
を一体に形成した輝度調整部材８を設けたものである。
この輝度調整部材８は、前述の実施例と同様に各表示器
と半透明の保護カバー７との間に配設されるものであ
り、発光輝度の大きな表示器の表示領域には前記スモー
ク印刷を濃く、発光輝度の小さな表示器の表示領域には
前記スモーク印刷を薄く形成し、表示器の発光輝度の強
さに応じて段階的にスモーク印刷の濃淡を異ならせたス
モーク処理部８Ａから成る輝度調整部を設け表示器の発
光輝度に応じて透過光を調整し、各表示器同士の明るさ
のバランスを整えている。
ある。ブラックフェイスコンビネーションメータ内に図
示しない種類の異なる複数の表示器を収納する場合に前
記表示器の表示領域に対向させて各表示器の発光輝度に
応じて例えば黒色系のスモーク印刷の濃淡により光透過
率を異ならせたスモーク処理部８Ａから成る輝度調整部
を一体に形成した輝度調整部材８を設けたものである。
この輝度調整部材８は、前述の実施例と同様に各表示器
と半透明の保護カバー７との間に配設されるものであ
り、発光輝度の大きな表示器の表示領域には前記スモー
ク印刷を濃く、発光輝度の小さな表示器の表示領域には
前記スモーク印刷を薄く形成し、表示器の発光輝度の強
さに応じて段階的にスモーク印刷の濃淡を異ならせたス
モーク処理部８Ａから成る輝度調整部を設け表示器の発
光輝度に応じて透過光を調整し、各表示器同士の明るさ
のバランスを整えている。
【００２０】なお、本発明装置にあってはその要旨の範
囲内において種々の変形実施が可能であることは言うま
でもない。例えば、輝度調整部材８のスモーク処理部８
Ａは、半透過性のシート状部材を貼付けたものであって
もよいし、透過率を異ならせた複数の部材を多色成形し
て一体に設けたものであってもよい。また、表示器の表
示内容の重要度，緊急度に応じて表示光の明るさを異な
らせるようスモーク処理部８Ａの透過率を設定するよう
構成してもよい。車両用メータに本発明を適用する場合
には、例えば車両の走行に直接関与する速度計，回転計
等を明るく表示し、補助計器である燃料計，水温計等を
相対的に暗く表示するように構成してもよい。また、内
部に収容される表示器がユーザの希望に応じて別の種類
の表示器が設けられたり、取り外されたりするオプショ
ン設定によって表示器の種類，配置がその都度変化する
仕様であったとしても、前記の仕様に対応させた輝度調
整部を有する輝度調整部材８を複数種類用意し、適宜選
択することによって、特に表示器自体の輝度を調整する
ことなくしてオプション設定に対応した表示装置全体の
明るさの配置調整が可能となる。また、本発明の表示装
置は、車両用メータを例にして説明したが、他のブラッ
クフェイス式の表示装置にも適用可能である。
囲内において種々の変形実施が可能であることは言うま
でもない。例えば、輝度調整部材８のスモーク処理部８
Ａは、半透過性のシート状部材を貼付けたものであって
もよいし、透過率を異ならせた複数の部材を多色成形し
て一体に設けたものであってもよい。また、表示器の表
示内容の重要度，緊急度に応じて表示光の明るさを異な
らせるようスモーク処理部８Ａの透過率を設定するよう
構成してもよい。車両用メータに本発明を適用する場合
には、例えば車両の走行に直接関与する速度計，回転計
等を明るく表示し、補助計器である燃料計，水温計等を
相対的に暗く表示するように構成してもよい。また、内
部に収容される表示器がユーザの希望に応じて別の種類
の表示器が設けられたり、取り外されたりするオプショ
ン設定によって表示器の種類，配置がその都度変化する
仕様であったとしても、前記の仕様に対応させた輝度調
整部を有する輝度調整部材８を複数種類用意し、適宜選
択することによって、特に表示器自体の輝度を調整する
ことなくしてオプション設定に対応した表示装置全体の
明るさの配置調整が可能となる。また、本発明の表示装
置は、車両用メータを例にして説明したが、他のブラッ
クフェイス式の表示装置にも適用可能である。
【００２１】
【発明の効果】本発明は、種類の異なる複数の表示器を
ケース内に収納し、半透明の保護カバーを前記ケースの
前面を覆って配設し、前記表示器と前記保護カバーとの
間に、前記表示器の表示領域に対向させ、かつ、前記表
示器の発光輝度に応じて前記保護カバーを透過する前記
表示器の表示光の明るさが略均一となるよう光透過率が
異なる輝度調整部を有する輝度調整部材を設けたので、
コンビネーションメータ内に発光輝度の異なる複数の表
示器を搭載した場合においても表示器自体の調光作業を
行うことなく表示器同士の発光輝度のばらつきが緩和さ
れ表示光が略均一で、かつ、視認性，デザイン性に優れ
たブラックフェイスコンビネーションメータを提供でき
る。また、前記輝度調整部は、前記表示器の表示領域に
対向する前記輝度調整部材に開口穴部を設けたので簡単
な構成にして表示装置全体の明るさのバランスがとれる
とともに、他の表示器と比較して発光輝度の小さな暗い
表示器も他の表示器と一緒にブラックフェイス型の表示
装置内に収納できる。また、種類の異なる複数の表示器
をケース内に収納し、半透明の保護カバーを前記ケース
の前面を覆って配設し、前記表示器と前記保護カバーと
の間に、前記表示器の表示領域に対向させ、かつ、前記
表示器の発光輝度に応じて前記保護カバーを透過する前
記表示器の表示光の明るさが前記各表示器の重要度，緊
急度に応じて明るさが異なるよう光透過率が異なる輝度
調整部を有する輝度調整部材を設けたので、表示器の重
要度，緊急度を表示器の明るさによって判り易く表現で
きるので、計器の視認性が向上する等の効果がある。
ケース内に収納し、半透明の保護カバーを前記ケースの
前面を覆って配設し、前記表示器と前記保護カバーとの
間に、前記表示器の表示領域に対向させ、かつ、前記表
示器の発光輝度に応じて前記保護カバーを透過する前記
表示器の表示光の明るさが略均一となるよう光透過率が
異なる輝度調整部を有する輝度調整部材を設けたので、
コンビネーションメータ内に発光輝度の異なる複数の表
示器を搭載した場合においても表示器自体の調光作業を
行うことなく表示器同士の発光輝度のばらつきが緩和さ
れ表示光が略均一で、かつ、視認性，デザイン性に優れ
たブラックフェイスコンビネーションメータを提供でき
る。また、前記輝度調整部は、前記表示器の表示領域に
対向する前記輝度調整部材に開口穴部を設けたので簡単
な構成にして表示装置全体の明るさのバランスがとれる
とともに、他の表示器と比較して発光輝度の小さな暗い
表示器も他の表示器と一緒にブラックフェイス型の表示
装置内に収納できる。また、種類の異なる複数の表示器
をケース内に収納し、半透明の保護カバーを前記ケース
の前面を覆って配設し、前記表示器と前記保護カバーと
の間に、前記表示器の表示領域に対向させ、かつ、前記
表示器の発光輝度に応じて前記保護カバーを透過する前
記表示器の表示光の明るさが前記各表示器の重要度，緊
急度に応じて明るさが異なるよう光透過率が異なる輝度
調整部を有する輝度調整部材を設けたので、表示器の重
要度，緊急度を表示器の明るさによって判り易く表現で
きるので、計器の視認性が向上する等の効果がある。
【図１】本発明の第１実施例を示す斜視図である。
【図２】本発明の第１実施例を示す断面図である。
【図３】本発明の第２実施例を示す断面図である。
【図４】本発明の第３実施例を示す断面図である。
【図５】本発明の第４実施例を示す斜視図である。
１ ケース ２ 指示計器（表示器） ３ カラーＬＣＤ（表示器） ７ 保護カバー ８ 輝度調整部材 ８Ａ スモーク処理部（輝度調整部） ８Ｂ 透明部（輝度調整部） ８Ｃ 開口穴部（輝度調整部） ９ 蛍光表示管（表示器）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−137022（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−19093（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−91210（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭53−2065（ＪＰ，Ｂ２) 実公 昭57−54009（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G01D 11/28 G01D 7/00 302 G01D 7/00 303
Claims (3)
- 【請求項１】 種類の異なる複数の表示器をケース内に
収納し、半透明の保護カバーを前記ケースの前面を覆っ
て配設し、前記表示器と前記保護カバーとの間に、前記
表示器の表示領域に対向させ、かつ、前記表示器の発光
輝度に応じて前記保護カバーを透過する前記表示器の表
示光の明るさが略均一となるよう光透過率が異なる輝度
調整部を有する輝度調整部材を設けたことを特徴とする
表示装置。 - 【請求項２】 種類の異なる複数の表示器をケース内に
収納し、半透明の保護カバーを前記ケースの前面を覆っ
て配設し、前記表示器と前記保護カバーとの間に、前記
表示器の表示領域に対向させ、かつ、前記表示器の発光
輝度に応じて前記保護カバーを透過する前記表示器の表
示光の明るさが前記各表示器の重要度，緊急度に応じて
明るさが異なるよう光透過率が異なる輝度調整部を有す
る輝度調整部材を設けたことを特徴とする表示装置。 - 【請求項３】 前記輝度調整部は、前記表示器の表示領
域に対向する前記輝度調整部材に開口穴部を設けて形成
することを特徴とする請求項１または請求項２記載の表
示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26571193A JP2876956B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26571193A JP2876956B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 表示装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0798235A JPH0798235A (ja) | 1995-04-11 |
| JP2876956B2 true JP2876956B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=17420954
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26571193A Expired - Fee Related JP2876956B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2876956B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009244033A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両用メータ表示装置 |
-
1993
- 1993-09-28 JP JP26571193A patent/JP2876956B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009244033A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両用メータ表示装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0798235A (ja) | 1995-04-11 |
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