JPH0515538A - バイプレーン式超音波検査装置 - Google Patents

バイプレーン式超音波検査装置

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JPH0515538A
JPH0515538A JP3196121A JP19612191A JPH0515538A JP H0515538 A JPH0515538 A JP H0515538A JP 3196121 A JP3196121 A JP 3196121A JP 19612191 A JP19612191 A JP 19612191A JP H0515538 A JPH0515538 A JP H0515538A
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JP
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ultrasonic
linear
radial
image
ultrasonic transducer
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JP3196121A
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English (en)
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Masaaki Ishiguro
雅明 石黒
Toshikazu Tanaka
俊積 田中
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて簡単な構成によって、患部等の立体像
をより正確に把握することができる超音波画像を取得可
能とすることにある。 【構成】 超音波プローブ1が接続される操作ユニット
10に回転体14と回転型コネクタ15とからなるコネクタ13
を設け、回転体14を回転駆動するモータ25と、このモー
タの回転を検出するエンコーダ26からなるラジアル走査
機構と、可撓性コード2を押し引き操作するための操作
杆30と、この操作杆30に形成したラック32と、このラッ
ク32に噛合するピニオン33と、このピニオン33の回転軸
33aに連結したエンコーダ34とを備えたリニア走査機構
とを設け、ラジアル走査機構により得られるラジアル超
音波画像RPと、リニア走査機構によって得られるリニ
ア超音波画像LPとの相互に直交する方向の断層像が同
時にモニタ装置Mに表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【 0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体腔等の内部に挿入さ
れて、超音波検査を行うための超音波検査装置に関する
ものであって、相互に直交する2つの断層像からなるバ
イプレーン表示が可能なバイプレーン式超音波検査装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超音波検査装置は、超音波信号の送受信
を行う超音波振動子を備えた超音波プローブと、超音波
の送受信制御を行うと共に受信信号を処理するプロセッ
サ及び超音波画像を表示するモニタ装置からなる超音波
観測装置とにより構成されるが、この超音波プローブを
直接または内視鏡等のガイド手段を介して体腔内におけ
る所定の観察位置にまで導いて、体腔管や体腔壁から体
内組織に向けて超音波パルスを入射し、その反射エコー
を受信する体内挿入型のものは従来から知られている。
【0003】ここで、超音波検査装置として、超音波振
動子を移動させながら超音波パルスを体内に入射して、
その反射エコーを逐次取得して、所定走査幅の超音波画
像をモニタ装置に表示する、所謂Bモード式の超音波検
査装置にあっては、その走査方式として、機械走査方式
と電子走査方式とがある。体腔内に挿入されるタイプの
超音波プローブ、とりわけ内視鏡等のガイド手段にガイ
ドされる超音波プローブや血管内等極めて狭い挿入経路
に挿入されるものとしては、細径化及び硬質部分の短縮
等といった小型化の要請が極めて強いことから、機械走
査式のプローブ、特に小型の単板振動子を備えた超音波
プローブが用いられる。また、この種の超音波プローブ
において、回転方向に走査するラジアル走査式のもの
と、直線的に走査するリニア走査式のものとがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超音波検査
装置を用いた検査は、腫瘍その他の患部を発見するため
に行われるものであって、患部は通常立体的な広がりを
もっていることから、この患部の立体的な把握が必要と
なる。然るに、前述したラジアル走査式であれ、またリ
ニア走査式であれ、いずれにしても、単板振動子を用い
ている以上、体腔における一方向における一つの断層像
しか得られない。そこで、超音波振動子の位置を違えて
複数の断層像を取得することによって、患部の立体像を
認識するようにしているが、この手法により患部の立体
像を認識するのは極めて困難であり、かつ熟練を要する
ものであって、必ずしも正確な立体像を認識することが
できず、このために患部の誤認等を生じるおそれがある
という欠点がある。
【0005】 本発明は以上の点を考慮してなされたも
のであって、その目的とするところは、極めて簡単な構
成によって、患部等の立体像をより正確に把握すること
ができる超音波画像を取得可能とすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、可撓性コードの先端に回転可能な超
音波振動子を装着した超音波プローブと、この超音波振
動子を遠隔操作するための操作ユニットとからなり、こ
の操作ユニットには、回転駆動するための回転駆動手段
及びこの超音波振動子のラジアル方向の角度検出手段と
からなるラジアル走査機構と、前記超音波振動子をリニ
ア方向に所定距離だけ往復移動させるプローブ操作手段
と、このプローブ操作手段によって超音波振動子を移動
させたときに、そのリニア方向の位置を検出するリニア
位置検出手段とからなるリニア走査機構とを設けて、前
記超音波振動子を回転させながら、その軸線方向に変位
させることによって、ラジアル超音波画像とリニア超音
波画像とを同時にモニタ装置に表示可能な構成としたこ
とをその特徴とするものである。
【0007】
【作用】操作ユニットにおける回転駆動手段を作動させ
て、超音波振動子を回転させながら、プローブ操作手段
によりこの超音波振動子を直線方向に移動させると、ラ
ジアル超音波画像とリニア超音波画像とを取得すること
は可能である。即ち、超音波振動子を作動させると、こ
の超音波振動子の1回転毎にラジアル超音波画像が得ら
れる。また、このラジアル走査しながら、直線方向に超
音波振動子を移動させると、ラジアル方向における多数
の音響ラインのうち、所定方向の音響ラインを一定のピ
ッチ間隔毎に取得することができ、これによりリニア超
音波画像が得られる。このようにして取得されたラジア
ル超音波画像とリニア超音波画像とは相互に直交する方
向の断層像である。従って、この2つの直交する断層像
を観察することによって、患部等の立体的な認識が可能
となる。
【0008】ここで、超音波振動子は常時回転している
関係から、モニタ装置に表示されるラジアル超音波画像
は1回転毎に更新される動画状態で表示される。これに
対して、リニア超音波画像は超音波振動子が移動したと
きに、この移動した範囲内においてのみデータが更新さ
れるものであり、超音波振動子をリニア方向に移動させ
ない限りは静止画像となる。しかも、このリニア超音波
画像の走査方向はラジアル方向における一つの方向であ
り、このラジアル方向におけるリニア走査位置は任意の
方向に設定することができる。以上のことから、プロー
ブ操作手段により適宜超音波振動子を移動させると、そ
の移動に応じてラジアル超音波画像の断層位置が変化
し、またリニア走査もサンプリングすべき方向を変える
制御も可能である。従って、前述した2種類の超音波画
像から判断して腫瘍等の患部であるおそれのある部分の
ラジアル走査位置を変えたり、またリニア走査の方向を
変えるようにすれば、より患部のより正確な立体像を把
握することができる。
【0009】而して、例えばラジアル走査位置を変える
場合には、モニタ装置におけるリニア超音波画像に超音
波振動子の位置を表示するマーカを付しておけば、ラジ
アル走査位置をより明確に認識することができ、その操
作性が良好となるし、記録として保管する場合にも有利
である。また、同様のマーカをラジアル超音波画像に付
すと、リニア走査の方向性の確認に役立つ。従って、こ
の2つの超音波画像にマーカを付しておき、まずリニア
超音波画像に付したマーカを手懸かりとして所定のピッ
チ間隔で超音波振動子を直線方向に移動させながら、こ
のピッチ間隔でのラジアル超音波画像を順次取得して、
これを磁気ディスク等の記憶手段に記憶させておき、次
いでリニア走査の方向を所定角度ずつ変えて複数のリニ
ア超音波画像を取得して記憶手段に記憶させるようにす
ると、後にこのようにして記憶されたデータを基に3次
元化画像処理を行い、ボクセルデータ化することによっ
て、立体像として表示することもできるようになり、検
査,診断の精度が著しく向上する。
【0010】[ 実施例 ]以下、本発明の実施例を図面に
基づいて詳細に説明する。まず、図1乃至図6は本発明
の第1の実施例を示すものであって、この実施例におい
ては、超音波検査装置を内視鏡Sの鉗子その他の処置具
を挿通させるために設けられる鉗子チャンネルCを介し
て体内に導くように構成されている。そこで、図1に超
音波検査装置の全体構成を示す。図中において、1は超
音波プローブを示し、該超音波プローブ1は軟性部材か
らなる可撓性コード2の先端に先端硬質部3を装着し、
この先端硬質部3に単板振動子からなる超音波振動子4
を装着してなるものである。
【0011】先端硬質部3は、可撓性コード2に対して
相対回転可能となっており、該先端硬質部3に装着した
超音波振動子4の送受信面4aはこの先端硬質部3の一側
に形成した開口に臨んでいる。そして、超音波振動子4
をラジアル方向に走査させることによって、この走査範
囲における体内組織の断層に関するラジアル超音波画像
を取得することができる構成となっている。
【0012】可撓性コード2は内視鏡Sの鉗子チャンネ
ルCを介して挿通される関係から、この鉗子チャンネル
C内に挿通可能な細径のものであって、図2に示したよ
うに、フッ素樹脂等のように滑りの良い軟性チューブ材
からなる可撓性のスリーブ2a内に多重コイルばね2bを挿
通したコントロールケーブルとなっている。従って、こ
の可撓性コード2は、超音波振動子4を装着した先端硬
質部3を遠隔操作によって回転動作させる機能を有す
る。また、この可撓性コード2の多重コイルばね2b内に
は、同軸ケーブルからなる超音波信号の送受信線5が挿
通されている。さらに、多重コイルばね2bの先端部分は
先端硬質部3に固定され、この多重コイルばね2bにより
超音波振動子4の回転操作の推力の伝達を行わせる構成
となっている。なお、この超音波振動子4の回転時に
は、送受信線5も多重コイルばね2bと一体的に回転せし
められる。
【0013】超音波プローブ1の基端部には、超音波振
動子4をラジアル走査させるための操作ユニット10に着
脱可能に接続する連結部6が形成されている。この連結
部6は、電極ピン6aと、割りの入った連結筒体6bとから
なり、この連結筒体6bには多重コイルばね2bが連結・固
定されると共に、電極ピン6aには送受信線5を構成する
配線5aが接続され、また連結筒体6bには送受信線5の配
線5bが接続されている。そして、この連結筒体6bは導電
性部材で形成され、この連結筒体6bと電極ピン6aとの間
には絶縁部材6cが介装されている。また、可撓性コード
2におけるスリーブ2aのうちの内視鏡Sの鉗子チャンネ
ルCから外部に導出した部分には、スリーブ2aより剛性
のチューブからなる保護スリーブ7が連設されている。
【0014】操作ユニット10は、内視鏡Sの鉗子チャン
ネルCにおける鉗子口CEに着脱可能に装着されるもので
あって、図3及び図4に示した構成となっている。即
ち、操作ユニット10の本体ケーシング11には取付マウン
ト部12が連設されており、この取付マウント部12は鉗子
口CEに着脱可能に装着されるマウントピース8に装着を
介して内視鏡Sに装着される。ここで、マウントピース
8は、種類の異なる内視鏡に操作ユニット10を装着でき
るようにするためのアダプタとしての機能を有する。そ
して、このマウントピース8及び取付マウント部12に
は、超音波プローブ1の可撓性コード2を挿通させるた
めの挿通孔8a,12aが形成されている。
【0015】而して、このようにマウントピース8の挿
通孔8a及び取付マウント部12の挿通孔12aを介して導出
された超音波プローブ1の可撓性コード2の先端に設け
た連結部6は本体ケーシング11のコネクタ13に着脱可能
に接続されている。コネクタ13は、回転体14と回転型コ
ネクタ15とから構成される。回転体14の一端は本体ケー
シング11から僅かに外部に導出されて、可撓性コード2
の連結部6が嵌合せしめられる。ここで、この回転体14
は、超音波振動子4を回転駆動させるための回転軸とし
ての機能と、信号伝達部材としての機能とを併せ有する
ものである。即ち、回転体14の芯部14aは連結部6の電
極ピン6aと接続される一方側の端子として機能し、外装
管14bは連結用筒体6bに接続される他方側の端子として
機能するものであり、この芯部14aと外装管14bとの間
には絶縁層14cが介装されている。そして、この回転体
14は全体として硬質ロッド状に形成されている。回転型
コネクタ15は、回転体14と相対回転自在に連結され、こ
の回転体14における芯部14aは水銀等の導電性流体から
なる流体接点17aを介して電気的に接続される電極15a
と、外装管14bと流体接点17bを介して電気的に接続さ
れる電極15bとを有し、両電極15a,15b間には絶縁部
材16が介装されている。従って、連結部6,回転体14及
び回転型コネクタ15によって、超音波振動子4と共に回
転する送受信線5を超音波観測装置Tに接続されて回転
不能なケーブル18に内装した伝送線19に接続させてい
る。
【0016】次に、超音波振動子4のラジアル走査機構
について説明する。回転体14の両端部は軸受20,20によ
り回転自在に支承されており、この軸受20,20の間の位
置には一対からなるプーリ21,22が装着されている。こ
れら各プーリ21,22は、それぞれベルト23,24を介して
回転駆動用のモータ25の出力軸25a及びエンコーダ26に
おける入力軸26aに接続されている。さらに、このモー
タ25及びエンコーダ26からの配線25b,26bはケーブル
18に挿通されて、超音波観測装置Tと接続されている。
従って、この回転体14を回転駆動することによって、該
回転体14に嵌合した連結部6の連結筒体6bを回転させ
て、先端に超音波振動子4を取り付けた密着コイルばね
2bをその軸回りに回転駆動する構成となっている。従っ
て、モータ25を作動させれば、超音波振動子4を回転駆
動することができ、この間に超音波パルスを体内に向け
て照射し、その反射エコーを受信して、これとエンコー
ダ26から出力される超音波振動子4の回転角度に関する
信号とに基づいて、ラジアル方向の超音波画像を取得す
ることができる。なお、密着コイルばね2bを回転させる
ときにおいて、この密着コイルばね2bに被装したスリー
ブ2a及びそれに連設した保護スリーブ7が捩じれるのを
防止するための廻り止め部材27が保護スリーブ7に取り
付けられており、この廻り止め部材27は、本体ケーシン
グ11において、後述する操作杆30をガイドするためのガ
イド筒部11aに着脱可能に装着されるようになってい
る。
【0017】また、操作ユニット10には、可撓性コード
2を押し引き操作することにより超音波振動子4を所定
の範囲にわたってリニア走査させるリニア走査機構が設
けられている。このリニア走査機構は、プローブ操作手
段としての操作杆30を有し、この操作杆30は本体ケーシ
ング11に軸線方向にスライド可能に装着されている。そ
して、この本体ケーシング11に突設したガイド筒部11a
から外部に導出されて、その先端部には手指によって押
し引き操作するための指掛け部30aが連設されている。
また、操作杆30における本体ケーシング11外に導出した
部位には、その側方に延出した連結部材31が連設されて
おり、マウントピース8及び取付マウント部12の挿通孔
8a,12aを介して導出された可撓性コード2の基端近傍
位置、即ち保護スリーブ7を設けた部分がこの連結部材
31に着脱可能に連結されている。そして、この連結部材
31への連結位置から所定の長さ分だけループを描くよう
に湾曲して、その基端部に設けた連結部6が操作ユニッ
ト10に着脱可能に連結されている。
【0018】可撓性コード2を連結部材31に連結するこ
とによって、それが軸方向及び回転方向に位置ずれしな
いように固定し、この状態で指掛け部30aに手指を掛け
て操作杆30をその軸線方向に押し引き操作すると、連結
部材31を介して挿入部2と共に先端硬質部3がこれに追
従して押し引き動作せしめられて、該先端硬質部3に装
着した超音波振動子4を所定の範囲にわたって直線的に
変位させることができる。そして、本体ケーシング11内
には、この超音波振動子4の移動を検出するための機
構、即ちリニア位置検出機構を備えている。このリニア
位置検出機構は、操作杆30の本体ケーシング11内の部分
に形成したラック32と、このラック32に噛合するピニオ
ン33と、このピニオン33の回転軸33aに連結したエンコ
ーダ34とから構成される。そして、エンコーダ34からの
出力信号に基づいて操作杆30の位置を検出することがで
き、このエンコーダ34から出力される位置信号は超音波
観測装置Tに伝送されるようになっている。
【0019】操作杆30は、復帰ばね35によって常時本体
ケーシング11から突出して、そのストッパ部30bが本体
ケーシング11内に設けたガイド部材36に当接する位置に
付勢されており、この復帰ばね35の付勢力に抗して本体
ケーシング11内に押し込むことができるようになってお
り、その押し込み終端位置には、この操作杆30の端部に
連設した遮光板30cが光学センサ30により検出されるよ
うになっている。従って、この遮光板30cが光学センサ
37を遮る位置からストッパ部30bがガイド部材36に当接
する位置までが超音波振動子4のリニア方向における可
動ストローク範囲である。また、遮光板30cが光学セン
サ37により検出された位置が超音波観測装置Tにおける
モニタ装置Mに表示される超音波画像の表示端となる基
準位置とされる。この光学センサ37による基準位置信号
及びエンコーダ34からの信号は、ケーブル18内に挿通し
た配線37a,34aによって超音波観測装置Tに伝送され
るようになっている。
【0020】ここで、この超音波検査装置は、相互に直
交する方向の断層像であるラジアル超音波画像とリニア
超音波画像とを同時に取得できるように構成されてい
る。即ち、図5から明らかなように、送受信回路40から
の信号に基づいて超音波振動子4から体内に向けて超音
波パルスが入力されて、その反射エコー信号が受信さ
れ、この受信信号がA/D変換器41によりデジタル信号
に変換されるが、この受信信号はラジアルスキャンコン
バータ42のメモリ42aに記憶せしめられると共にリニア
スキャンコンバータ43におけるメモリ43aにも記憶せし
められるようになっている。そして、これらラジアルス
キャンコンバータ42及びリニアスキャンコンバータ43に
それぞれ1フレーム分のデータが取り込まれる毎に、こ
れら両スキャンコンバータ42,43から超音波画像データ
がD/A変換器44a,44bによってアナログ信号に変換
されて、信号出力回路45を経てモニタ装置Mに伝送さ
れ、図6に示したように、このモニタ装置Mによって、
相互に直交するラジアル超音波画像RPとリニア超音波
画像LPとのバイプレーン画像が同時に並列的に表示さ
れるようになる。
【0021】送受信回路40における超音波パルスの送信
制御を行うために、またラジアルスキャンコンバータ42
及びリニアスキャンコンバータ43におけるメモリ42a,
43aの制御を行うメモリコントローラ42b,43bに制御
信号を供給するために、ラジアル/リニア・シーケンサ
46が設けられており、このラジアル/リニア・シーケン
サ46には、エンコーダ26からの信号に基づいて超音波振
動子4のラジアル方向の位置を検出するラジアル角検出
回路47からのラジアル角検出信号が入力されると共に、
エンコーダ34からの信号に基づいて超音波振動子4のリ
ニア方向の位置を検出するリニア位置検出回路48からの
リニア位置検出信号が入力されるようになっている。ま
た、ラジアル/リニア・シーケンサ46にはリニア方向設
定器49が接続されている。このリニア方向設定器49はモ
ニタ装置Mに表示するリニア超音波画像LPの方向を設
定するものであって、例えば操作ユニット10にボリュー
ム(図示せず)等を設け、このボリュームを手動操作に
よってラジアル方向におけるどの方向のラインをサンプ
リングするかの設定を行うものである。そして、このリ
ニア方向設定器49で設定されたリニア方向信号はラジア
ル/リニア・シーケンサ46に入力されて、この信号に基
づいてリニアスキャンコンバータ43のメモリ43aの前段
に設けたスイッチ50を作動させて、設定された角度位置
の受信信号のみを選択的に取り込まれるようになってい
る。また、ラジアル/リニア・シーケンサ46にはラジア
ル範囲設定器51が接続されている。このラジアル範囲設
定器51はラジアル超音波画像RPのサンプリング角度を
制限して必要な部位のみの画像を表示するためのもので
あって、このラジアル範囲設定器51によりサンプリング
角度範囲が設定されると、ラジアルスキャンコンバータ
42のメモリ42aの前段に設けたスイッチ52が作動して、
設定された角度範囲の受信信号のみが選択的にメモリ42
aに取り込まれるようになっている。
【0022】さらに、モニタ装置Mには、前述した如
く、ラジアル超音波画像RPとリニア超音波画像LPと
が同時に表示されるが、これらラジアル超音波画像R
P,リニア超音波画像LPからなるバイプレーン画像に
は、それぞれインジケータLI,RIが表示されるよう
になっている。ラジアル超音波画像RPに表示されるイ
ンジケータLIは、現に表示されているリニア超音波画
像LPの方向が示され、またリニア超音波画像LPに表
示されるインジケータRIは、超音波振動子4の位置、
即ち現在表示されているラジアル超音波画像RPのリニ
ア方向における位置が示されることになる。これらイン
ジケータLI,RIの表示は、リニア方向設定器49から
の信号とリニア位置検出回路48からの信号に基づいて、
ラジアル/リニア・シーケンサ46でインジケータの位置
を検出して、この検出信号はD/A変換器44cから信号
出力回路45に入力されて、リニア超音波画像及びラジア
ル超音波画像と合成されることになる。
【0023】次に、以上の構成を有するラジアル走査式
超音波検査装置の作動について説明する。まず、内視鏡
Sを患者の体内に挿入して、その先端部分を所定の検
査,診断を行うべき対象となる部位にまで導くと共に、
超音波プローブ1の挿入部2を内視鏡Sの挿通部Cに挿
通させて、その先端硬質部3を内視鏡Sの先端部分から
所定の長さ分だけ突出させ、また操作ユニット10の本体
ケーシング11に連設されている取付マウント部12をマウ
ントピース8を介して鉗子チャンネルCの鉗子口CEに固
定し、さらには可撓性コード2の基端側を連結部材31に
連結すると共に、連結部6を操作ユニット10におけるコ
ネクタ13に接続する。そこで、モータ25によって回転体
14を回転駆動することにより可撓性コード2の多重コイ
ルばね2bを回転させて、超音波振動子4を回転駆動す
る。この状態で、操作杆30を一度その終端位置まで押し
込むと、超音波振動子4は回転しながらリニア方向のス
トロークエンドに移動する。このときに、この操作杆30
の遮光板30cによって光学センサ37を遮光させて、超音
波振動子4がそのストロークエンドに位置したことを検
出させる。この位置が超音波振動子4におけるリニア方
向の原点位置となる。
【0024】この状態から超音波プローブ2を引き戻す
と、その移動中に超音波振動子4で取得した超音波反射
エコーの受信信号は刻々送受信回路40に伝送される。そ
して、この受信信号は、ラジアル範囲設定器49によって
サンプリング角が制限されていない限りは、全てラジア
ルスキャンコンバータ42のメモリ42aに取り込まれて、
超音波振動子4の1回転毎に体内組織の断層像がラジア
ル超音波画像RPとしてモニタ装置Mに順次表示され
る。また、サンプリング角が制限されている場合には、
この制限された範囲のみのラジアル超音波画像が得られ
る。一方、このラジアル超音波画像を構成する各音響ラ
インのうち、リニア方向設定器47によって設定された方
向の受信信号が送受信回路40から出力される毎にリニア
スキャンコンバータ43のメモリ43aに取り込まれる。従
って、このリニアスキャンコンバータ43からの出力信号
に基づいてリニア超音波画像LPがモニタ装置Mにラジ
アル超音波画像RPと共にバイプレーン表示される。こ
のように相互に直交する断層像が同時にモニタ装置Mに
表示されると、体腔内組織状態の立体的な把握が可能と
なり、患部の発見やその同定等に至便である。なお、前
述した両超音波画像のうち、ラジアル超音波画像RPは
超音波振動子4が1回転する毎に画像が更新される動画
像であり、リニア超音波画像LPは超音波振動子4が移
動したときに、その移動範囲だけの部分が更新され、そ
の他の部分は静止状態の画像である。
【0025】ここで、前述した超音波の走査を行ってい
る間において、患部等より精査を行う必要のある部位が
発見されたときには、インジケータLI,RIを基準と
してその位置の確認を行えることになり、操作杆30を一
度そのフルストローク分移動させて、走査範囲全体のラ
ジアル,リニア超音波画像を取得した後に、インジケー
タLIの表示を手懸りにすれば、極めて容易に精査すべ
き位置に超音波振動子4を移動させることができ、また
細かいピッチ間隔で超音波振動子4を移動させることに
よって、この部位を集中的に検査することができるよう
になる。しかも、超音波振動子4を所定の範囲で繰り返
し往復動させながら、1往復動作毎にリニア方向設定器
47を操作して方向を変えるように操作すれば、所定の部
位における一定のピッチ間隔毎のラジアル超音波画像と
一定の角度毎のリニア超音波画像とを取得できることに
なり、患部の立体的な認識を容易に行うことができるよ
うになると共に、これらのデータに基づいて、3次元化
画像処理を行って、ボクセルデータ化して患部の立体像
を作成することもできる。
【0026】次に、図7及び図8は本発明の第2の実施
例を示すものであって、この実施例においては、超音波
プローブ1を血管内に挿入するように構成したものが示
されている。而して、この血管内に挿入するタイプのも
のにあっては、内視鏡のような太径のものを挿入するこ
とができないので、前述した第1の実施例とは異なり、
血管Vにおける管路自体が超音波プローブ1のガイドし
て機能させるようにしている。そして、この血管V内に
超音波プローブ1を導くために、トラカール60が用いら
れる。このトラカール60は、図8から明らかなように、
血管Vに刺入される鋭利な先端部61を形成した筒部62に
操作ユニット10を装着するためのマウント部63を設ける
構成としたものである。ここで、超音波プローブ1及び
操作ユニット10は前述した第1の実施例と実質的に同じ
構成のものを用いることができるので、その詳細な図示
及び説明は省略する。
【0027】このように構成すれば、血管Vに沿ってそ
の組織状態におけるラジアル方向の情報とリニア方向の
情報とを同時に取得して、モニタ装置M上にバイプレー
ン表示することができるので、例えばどの位置がどの程
度閉塞しているか等の検査をより精密に、しかも立体的
に把握することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、超音波
プローブが接続される操作ユニットにラジアル走査機構
とリニア走査機構とを設けて、これらによって超音波振
動子を回転させながら、その軸線方向に変位させること
によって、ラジアル超音波画像とリニア超音波画像とを
同時にモニタ装置に表示可能な構成としたので、走査対
象とする部分において、相互に直交する方向の断層像を
同時にモニタ装置に表示することができるので、患部そ
の他体内組織状態を立体的に把握するのに至便となり、
検査,診断等を極めて高精度に行うことができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す超音波検査装置の
全体構成図である。
【図2】超音波プローブの断面図である。
【図3】操作ユニットの内視鏡への取り付け状態を示す
外観図である。
【図4】操作ユニットの断面図である。
【図5】超音波信号処理機構の回路構成図である。
【図6】モニタ装置の表示を示す説明図である。
【図7】本発明の第2の実施例を示す超音波検査装置の
要部外観図である。
【図8】トラカールの構成説明図である。
【符号の説明】
1 超音波プローブ 2 可撓性コード 4 超音波振動子 10 操作ユニット 13 コネクタ 14 回転体 15 回転型コネクタ 26,34 エンコーダ 30 操作杆 36 光学センサ 40 送受信回路 42 ラジアルスキャンコンバータ 43 リニアスキャンコンバータ 44 ラジアル/リニア・シーケンサ 45 ラジアル角検出回路 46 リニア位置検出回路 47 リニア方向設定器 49 ラジアル範囲設定器 S 内視鏡 M モニタ装置 LP リニア超音波画像 RP ラジアル超音波画像 LI,RI インジケータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性コードの先端に回転可能な超音波
    振動子を装着した超音波プローブと、この超音波振動子
    を遠隔操作するための操作ユニットとからなり、この操
    作ユニットには、回転駆動するための回転駆動手段及び
    この超音波振動子のラジアル方向の角度検出手段とから
    なるラジアル走査機構と、前記超音波振動子をリニア方
    向に所定距離だけ往復移動させるプローブ操作手段と、
    このプローブ操作手段によって超音波振動子を移動させ
    たときに、そのリニア方向の位置を検出するリニア位置
    検出手段とからなるリニア走査機構とを設けて、前記超
    音波振動子を回転させながら、その軸線方向に変位させ
    ることによって、ラジアル超音波画像とリニア超音波画
    像とを同時にモニタ装置に表示可能な構成としたことを
    特徴とするバイプレーン式超音波検査装置。
  2. 【請求項2】 前記モニタ装置におけるラジアル超音波
    画像及びリニア超音波画像のうちの少なくとも一方の画
    像に超音波振動子が現に走査している位置を表示するマ
    ーカを設ける構成としたことを特徴とする請求項1記載
    のバイプレーン式超音波検査装置。
  3. 【請求項3】 前記超音波プローブは内視鏡の鉗子チャ
    ンネル内に挿通され、前記操作ユニットは鉗子口に着脱
    可能に装着される構成としたことを特徴とする請求項1
    記載のバイプレーン式超音波検査装置。
JP3196121A 1991-07-11 1991-07-11 バイプレーン式超音波検査装置 Pending JPH0515538A (ja)

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