JP3374607B2 - 経内視鏡的に挿入される超音波検査装置 - Google Patents

経内視鏡的に挿入される超音波検査装置

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JP3374607B2
JP3374607B2 JP18973195A JP18973195A JP3374607B2 JP 3374607 B2 JP3374607 B2 JP 3374607B2 JP 18973195 A JP18973195 A JP 18973195A JP 18973195 A JP18973195 A JP 18973195A JP 3374607 B2 JP3374607 B2 JP 3374607B2
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俊積 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察視野を前方に
向けた直視型の内視鏡における処置具挿通チャンネル等
の挿通路を介して体腔内に導かれて、超音波走査を行う
経内視鏡的に挿入される超音波検査装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】超音波検査装置として、内視鏡の挿入部
に設けられ、鉗子その他の処置具を挿通するための処置
具挿通チャンネル等の挿通路を介して体腔内に導かれる
カテーテルを有するものは従来から知られている。カテ
ーテルの先端に超音波振動子が設けられるが、この超音
波振動子を回転方向に走査させる場合には、可撓性のあ
るスリーブに密着コイル等からなるフレキシブルシャフ
トを内装し、このフレキシブルシャフトの先端に単板振
動子からなる超音波振動子を連結して設けると共に、基
端部をモータ等の回転駆動手段に連結して設ける構成と
なっている。そして、内視鏡の処置具挿通チャンネル内
にカテーテルを、その先端部から所定の長さ分だけ突出
する状態に挿通させて、回転駆動手段を作動させること
により、超音波振動子を遠隔操作により回転方向に走査
させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内視鏡の挿
入部の先端には、体腔内を観察するための観察窓が設け
られているが、この観察窓による観察視野は挿入部の延
長線方向に向いている。これに対して、回転方向に走査
する超音波振動子による超音波観測視野は、挿入部と直
交する方向の平面となる。従って、内視鏡観察視野と超
音波観測視野とが一致しないことから、以下に示すよう
な課題が生じる。
【0004】まず、超音波走査を行う際に、この超音波
走査位置を内視鏡観察視野内に収めることができないと
いう問題がある。また、内視鏡観察機構により患部等、
超音波検査を行うべき部位が発見された時に、当該の部
位を超音波走査するには、挿入部を移動させる必要があ
り、この挿入部の移動は目分量で行わなければならない
ことから、正確な位置での超音波走査を行うのは非常に
困難であるという欠点もある。さらに、内視鏡の挿入部
において、挿通路を2箇所設け、一方の挿通路に超音波
走査を行うカテーテルを挿入し、もう一方の挿通路には
穿刺針を挿通して、この穿刺針により患部に注射を行っ
たり、吸引を行ったりするように構成したものがある
が、この穿刺針の刺入する位置は内視鏡観察機構により
観察できるが、差し込まれた深さ、即ち穿刺針の先端が
患部に位置しているか否かについては内視鏡観察機構で
は確認することができない。超音波検査装置は体内の状
態に関する情報の取得が可能であるが、挿入部に挿通さ
れているカテーテルの先端に設けた超音波振動子による
超音波走査範囲は挿入部の軸線と直交する方向であるこ
とから、穿刺針の先端部を超音波観測視野に捉えること
ができないという問題もある。
【0005】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、経内視鏡的に挿入さ
れて、体腔内で超音波走査を行う超音波検査装置におけ
る超音波観測視野を挿入部の前方に向けることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、スリーブ内にフレキシブルシャフト
を配置し、このフレキシブルシャフトの先端に超音波振
動子を設けてなるカテーテルを、直視型の内視鏡の挿入
部に設けた挿通路内に挿通した状態で、このカテーテル
の挿入部から突出する部位を略90°曲成し、かつこの
曲成部は挿入部の側方に非突出状態となる長さに形成
し、前記曲成部内に前記超音波振動子が配置されて、前
記フレキシブルシャフトを回転駆動させることにより、
この超音波振動子を回転方向に走査させる構成としたこ
とをその特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】超音波検査装置におけるカテーテ
ルの先端部分を予め略90°曲成するが、この曲成は、
フレキシブルシャフトとスリーブとのうち、少なくとも
一方に癖付けを行うことにより構成することができる。
この場合には、内視鏡の挿通路の基端側から挿入して、
カテーテルの先端部において癖付けした部位を突出させ
ると、この部位から先端側が略90°曲がることにな
る。また、フレキシブルシャフトに癖付けを行うか否か
はともかくとして、スリーブの先端部分に90°曲折さ
せた硬質のパイプを連結するように構成することもでき
る。この場合には、挿通路の基端側からカテーテルを挿
入することはできないが、挿通路に対して先端側から挿
入するように装着される。
【0008】挿通路にカテーテルを、基端側から挿入す
るにしろ、先端側から挿入するにしろ、カテーテルにお
ける先端の曲成部の長さ寸法は挿入部の側方に突出しな
いようにする。これによって、内視鏡観察視野の中心
と、超音波観測視野の中心とが極めて近い位置となるか
ら、内視鏡観察機構により観察している部位を超音波走
査することができる。従って、内視鏡観察機構により患
部を発見したり、その部位を確認した時に、挿入部をそ
のままの位置に保持した状態で超音波走査を行うことが
できる。また、特にカテーテルを挿通路の先端側から挿
入する場合には、体腔内に挿入する前の段階でカテーテ
ルが内視鏡に組み込まれるから、挿入経路に沿って挿入
部を挿入して行く際に、狭窄な部位等でカテーテルの先
端が体腔内壁を傷付ける等の不都合も生じない。
【0009】挿入部に設けられる挿通路をカテーテルを
装着するための専用のものとする場合には、鉗子その他
の処置具を用いることができないために、第2の挿通路
を設けて、この第2の挿通路を処置具を挿通させるため
の処置具挿通チャンネルとする。この第2の挿通路を介
して穿刺処置具を挿通させることができる。
【0010】穿刺処置具は、先端に穿刺針を有する中空
の部材であって、体腔内の患部に直接刺し込んで、注射
液の注入や、吸引等の処置を施すものである。従って、
穿刺処置具を体腔壁に刺入して、その穿刺針が確実に患
部に至るまで、そのモニタリングを行う必要がある。内
視鏡観察機構は、体腔内壁を視野に収めることができる
が、穿刺針の差し込み深さの確認を行えない。超音波走
査を行えば、穿刺針と患部との位置関係を把握できる。
そこで、超音波振動子による超音波走査ラインを第2の
挿通路の延長線上を通るように設定しておく。これによ
って、穿刺針が患部に位置しているか否かの確認を行え
る。そして、カテーテルの先端の曲がった部分に固定用
リングを連設しておき、この固定用リングを第2の挿通
路に嵌合すれば、超音波振動子の位置を極めて安定的に
保持できる。この場合には、穿刺処置具は固定用リング
内から導出される。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図面において、図1は超音波検査装置を内視鏡に
組み込んだ状態を示し、図2には内視鏡の挿入部におけ
る先端部を、また図3には超音波検査装置のカテーテル
の先端部分の断面を、さらに図4に超音波検査装置の駆
動部の断面をそれぞれ示す。
【0012】まず、図1において、1は内視鏡、10は
超音波検査装置をそれぞれ示し、内視鏡1は、本体操作
部2に挿入部3を連設すると共に、ユニバーサルコード
4を延在させてなるものである。挿入部3は、その本体
操作部2への連設部から大半の長さ部分は体腔内におけ
る挿入経路に沿って任意の方向に曲がる軟性部3aであ
って、この軟性部3aの先端にはアングル部3bが、ま
たアングル部3bには先端部本体3cが連設されてい
る。
【0013】挿入部3における先端部本体3cの先端面
には、図2に示したように、照明窓5及び観察窓6から
なる内視鏡観察機構が設けられている。周知のように、
照明窓5にはライトガイドの出射端が臨み、ユニバーサ
ルコード4が着脱可能に接続される光源装置(図示せ
ず)からの照明光を体腔内に向けて照射するためのもの
であり、また観察窓6には対物レンズが装着されてお
り、この対物レンズの結像位置にはイメージガイドの入
射端または固体撮像素子が臨んでおり、これらによって
体腔内の光学像をそのまま、または電気信号に変換して
伝送し、接眼部またはモニタに表示できる。ここで、内
視鏡による観察視野の方向は挿入部3の前方であって、
所謂直視型の内視鏡となっている。
【0014】先端部本体3cの先端面には、また観察窓
6が汚れた場合に、それを洗浄するための洗浄用流体噴
射用のノズル7が設けられている。さらに、第1の挿通
路8及び第2の挿通路9が開口している。これら第1の
挿通路8及び第2の挿通路9は、先端部本体3aから、
アングル部3b及び軟性部3aを順次通って、本体操作
部2内にまで延在され、この本体操作部2に設けた導入
部8a,9aにそれぞれ通じている。
【0015】超音波検査装置10は、カテーテル11
と、駆動ユニット12と、ケーブル13とを有し、ケー
ブル13は超音波観測装置14に着脱可能に接続される
ものである。カテーテル11は、図3からも明らかなよ
うに、可撓性のあるスリーブ20内に密着コイルからな
るフレキシブルシャフト21を挿通させ、このフレキシ
ブルシャフト21の先端には超音波振動子22を装着し
た回転体23に連結されたものである。そして、カテー
テル11の基端部には駆動ユニット12に着脱可能に接
続される接続コネクタ24が設けられている。
【0016】駆動ユニット12は、図4に示したよう
に、ケーシング30を有し、このケーシング30内には
回転軸31が設けられており、この回転軸31は軸受3
2,32により回転自在に支承されている。そして、回
転軸31には、2個のプーリ33,34が取り付けられ
ており、これら各プーリ33,34にはそれぞれ駆動用
のモータ35,回転位置検出用のエンコーダ36に連結
したプーリ35a,36aとの間に伝達ベルト37,3
8が巻回して設けられている。回転軸31は、ケーシン
グ30に形成した透孔30aに臨んでおり、この透孔3
0aの周囲には筒状突出部30bが設けられている。
【0017】接続コネクタ24は、スリーブ20に連結
した連結筒体24aと、フレキシブルシャフト21に連
結した回転筒体24bとから構成され、連結筒体24a
は筒状突出部30bに連結し、回転筒体24bが回転軸
31に嵌合される。このようにして接続コネクタ24を
駆動ユニット12に接続して、駆動ユニット12のモー
タ35を駆動すると、回転軸31が回転駆動され、この
回転軸31に連結した回転筒体24bに回転が伝達さ
れ、さらにこの回転筒体24bに連結したフレキシブル
シャフト21に伝わる。これに対して、スリーブ20が
連結されている連結筒体24aは固定的に保持されてい
る。これにより、フレキシブルシャフト21がスリーブ
20内で軸回りに回転して、この回転が回転体23にま
で伝達されて、この回転体23に装着した超音波振動子
22が回転駆動される。ここで、このフレキシブルシャ
フト21を円滑に回転させるために、スリーブ20は滑
りの良い部材で形成し、またこのスリーブ20内には超
音波伝達媒体として機能する潤滑液体を封入するのが好
ましい。
【0018】超音波振動子22の回転は、エンコーダ3
5により検出されるものであり、このエンコーダ35か
らの超音波振動子22の位置検出信号に基づいて、超音
波振動子22が所定角度回転する毎に、超音波振動子2
2に駆動パルスを印加して、超音波パルスを体内に向け
て送信し、その体内組織の断層部からの反射エコーを受
信する。そして、この反射エコー信号を超音波観測装置
14に伝送し、所定の信号処理が行われ、1フレーム分
の反射エコー信号が取り込まれると、超音波観測装置1
4におけるモニタ14aに超音波画像が表示される。
【0019】以上のようにして超音波走査が行われる
が、超音波振動子22とケーブル13が接続される超音
波観測装置14との間は、超音波観測装置14側から超
音波振動子22に駆動パルスを伝送し、超音波振動子2
2側から受信した反射エコー信号が超音波観測装置14
に伝送される。また、超音波観測装置14からモータ3
5に電源を供給し、またエンコーダ36には電源供給を
行うと共に、エンコーダ36からは超音波振動子22の
回転角度位置に関する信号が超音波観測装置14側に伝
送される。モータ35及びエンコーダ36と超音波観測
装置14との間の信号線はケーブル13内に挿通され
る。これに対して、超音波振動子22からの信号線は、
フレキシブルシャフト21内を通って接続コネクタ24
の回転筒体24b内に延在されている。そして、駆動ユ
ニット12の回転軸31に接点を設けて、この接点を介
して回転軸31と電気的に接続されるようになってい
る。さらに、この回転軸31はロータリ式コネクタ39
が設けられており、このロータリ式コネクタ39によっ
て回転体23側において回転する信号ラインとケーブル
13側の非回転状態での信号ラインとが接続される。
【0020】次に、駆動ユニット12は内視鏡1の本体
操作部2に設けた第1の挿通路8への導入部8aに連結
されるものである。この駆動ユニット12を導入部8a
に連結できるようにするために、ケーシング30に連結
部40が設けられており、この連結部40は導入部8a
に嵌合固定される。連結部40には、カテーテル11が
挿通されるようになっており、このカテーテル11の連
結部40への挿通部から弧を描くように曲げられて、そ
の基端部における接続コネクタ24が駆動ユニット12
に着脱可能に連結される。また、駆動ユニット12のケ
ーシング30には、クランプ部材41が連結されてお
り、連結部40から導出されたカテーテル11は、この
クランプ部材41にクランプされることにより、軸線方
向に動かないように固定される。このように、カテーテ
ル11は弧を描くようにして駆動ユニット12に連結
し、かつクランプ部材41にクランプさせることによっ
て、内視鏡における第1の挿通路8の全長が異なってい
る場合でも、その長さのばらつきを吸収して、カテーテ
ル11の第1の挿通路8からの突出長さを正確に制御で
きる。
【0021】カテーテル11の先端部分は略90°曲成
されている。このカテーテル11の曲成部11aの長さ
は、内視鏡1の挿入部3における先端部本体3cの先端
面に設けた各部の配置関係により異なるが、まずカテー
テル11の先端部は先端部本体3cから側方に突出しな
い寸法となっている。従って、先端部本体3cが図5に
示した構成になっているとすると、曲成部11aの長さ
は、少なくとも第1の挿通路8の開口部から先端部本体
3cの外周部における最も遠い位置までの距離より短い
ものとする。これは、カテーテル11を装着した状態
で、挿入部3を体腔内に導く際に、カテーテル11の先
端が先端部本体3cの外周部から側方に突出している
と、狭窄部等を通過する際に、体腔壁が傷付くことにな
るから、このような危険性を避けるためのものである。
曲成部11aは先端部本体3cの表面に沿って延在され
る関係から、少なくとも照明窓5,観察窓6と干渉しな
い位置に延在させなければならない。また、第2の挿通
路9も開放する必要がある。従って、カテーテル11の
曲成部11aがこれらと干渉しない位置に延在できるよ
うに、先端部本体3cには、この曲成部11aを延在さ
せるスペースを確保しておくのが好ましい。
【0022】以上のように構成することによって、図6
に示したように、観察窓6で得られる内視鏡観察視野を
SFとした時に、超音波振動子14を回転方向に走査さ
せることにより得られる超音波観測視野はUFとなり、
この超音波観測視野UFは、内視鏡観察視野SFのほぼ
中心を通る面となる。従って、観察窓6を介して観察し
ている体腔における所定の深度までの体内組織に関する
情報を超音波走査により得られる。これにより、体腔の
内部における検査・診断を高精度に行える。
【0023】ところで、前述した超音波検査を行った結
果、患部等が発見されると、その部位に例えば注射液を
注入したり、吸引を行ったりする処置を施す。この処置
のための処置具としては、図7に示したように、先端に
鋭利な穿刺針42aとなり、基端側にシリンジ等が接続
される接続部42bを備え、穿刺針42aと接続部42
bとの間の部位は腰のある可撓チューブ42cとなった
穿刺処置具42が用いられる。この穿刺処置具42は、
第2の挿通路9内に挿通されて、穿刺針42aを体内壁
から刺入して、その先端を患部にまで導く。この穿刺針
42aの刺入位置の制御は観察窓6による内視鏡観察視
野SFに収めることにより正確に行うことができる。た
だし、穿刺針42aが実際に患部に位置しているか否か
は、内視鏡観察視野SFでは捉えることはできない。そ
こで、超音波振動子22により得られる超音波観測視野
UFが、第2の挿通路9の延長線を通るようにする。即
ち、カテーテル11の曲成部11aにおける超音波振動
子22と第2の挿通路9とを結ぶ線が、この超音波振動
子22の回転中心線と直交する位置関係を持たせるよう
にする。これによって、穿刺針42aが超音波観測視野
UFで捉えられるから、超音波観測装置14のモニタ1
4aに映し出されている超音波画像を注視しながら穿刺
処置具42の操作を行えば、穿刺針42aを正確に患部
に到達するように制御できる。
【0024】以上のように、カテーテル11の先端部分
には、略90°の曲成部11aが設けられているが、こ
の曲成部11aは、図8に示したように、可撓性のある
ものであっても、また図9に示したように、剛性的に曲
成されているものであっても良い。
【0025】図8に示したカテーテル50は、先端が閉
塞した可撓性のあるスリーブ51内に密着コイルからな
るフレキシブルシャフト52を内装させたものであり、
超音波振動子53を装着した回転体54がこのフレキシ
ブルシャフト52に連結されている。カテーテル50に
おける曲成部50aの部位では、スリーブ51が厚肉と
なり、かつ略90°曲がるように癖付けされた方向転換
部51aとなっている。一方、フレキシブルシャフト5
2は、必ずしも曲がるように癖付けする必要はないが、
全く癖付けを行わないと、スリーブ51の曲がりに対す
る抵抗となるので、このスリーブ51内に挿通されてい
るフレキシブルシャフト52も、この部位において曲が
るように癖付けするのが好ましい。
【0026】このように構成すれば、カテーテル50の
曲成部50aの部分を真直ぐとなるように矯正した状態
で、導入部8aから第1の挿通路8内に挿入することが
でき、また先端部本体3cから導出させると、略90°
曲成した状態に復帰する。そして、フレキシブルシャフ
ト52の基端側の部分を軸回りに回転させると、このフ
レキシブルシャフト52は90°曲成された部位もスリ
ーブ51で規制されているから、やはりフレキシブルシ
ャフト52が軸回りに回転することになり、これにより
略90°曲成されているにも拘らず、フレキシブルシャ
フト52の回転は回転体54にまで確実に伝達されて、
超音波振動子53を設けた回転体54が追従回転するこ
とになる。
【0027】これに対して、図9に示したカテーテル6
0では、その曲成部60aの手前部までは、可撓性を有
するスリーブ61となっているが、曲成部60aの直前
の部分から略L字状に曲成された先端キャップ62がL
字状に曲折したスリーブ61に連結されている。スリー
ブ61内から延在されたフレキシブルシャフト63は先
端キャップ62の曲折された部位を通過する位置まで延
在されて、その先端に超音波振動子64を装着した回転
体65が連結されている。ここで、フレキシブルシャフ
ト63は、必ずしも必須ではないが、その先端キャップ
62の曲折部の部位では多少曲げ方向に癖付けするのが
好ましい。
【0028】この図9の構成を採用した場合には、カテ
ーテル60の曲成部60aを第1の挿通路8内に挿通で
きないので、第1の挿通路8には、先端側からカテーテ
ル60の接続コネクタを挿入して、導入部8aから導出
させるようにして内視鏡1に組み込むことができる。従
って、カテーテル60は予め内視鏡1に組み込まれた状
態で、挿入部3を体腔内に挿入させることになる。
【0029】ここで、特にカテーテル60のように、挿
入部3における第1の挿通路8に先端側からカテーテル
60を挿通させるように装着する場合においては、図1
0に示したように、先端キャップ62にフラップ部66
を延在させ、このフラップ部66に固定用リング67を
連設する。そして、この固定用リング67は第2の挿通
路9の先端開口部内に嵌め込むことができる寸法として
おく。
【0030】既に説明したように、カテーテル60はそ
の曲成部60aの先端は先端部本体3cの側方に突出し
ないように保持する必要があり、また穿刺処置具42の
確認を行えるようにするために、超音波振動子64を設
けた部位の、その回転中心線と直交する方向の延長線上
の位置に第2の挿通路が位置するように配置する場合に
は、カテーテル60の挿入部3から突出した部分がみだ
りに位置ずれしないように保持しなければならない。そ
こで、固定用リング67を第2の挿通路9に嵌め込むこ
とによって、カテーテル60を所定の位置に固定できる
ようになり、挿入部3の体腔内への挿入操作時や、アン
グル部3bを湾曲操作する際等において、カテーテル6
0の曲成部60aが第1の挿通路8を中心として回動す
る等のおそれがなくなる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、内視鏡
の挿通路を介して体腔内に導かれるカテーテルを、その
挿入部から突出する部位を略90°曲成すると共に、こ
の曲成部を挿入部の側方に非突出状態となる長さに形成
して、この曲成部の内部に超音波振動子が配置されて、
フレキシブルシャフトを回転させることにより超音波振
動子を回転方向に走査させる構成としたので、内視鏡の
挿入部の先端部にカテーテルが位置しているにも拘ら
ず、挿入部を体腔内に挿入する際に、このカテーテルに
より体腔壁等を傷付けたりすることがなく、しかも体腔
内で回転方向の超音波走査を行う際には、その超音波観
測視野を挿入部の前方に取ることができ、超音波観測視
野の中心と内視鏡観察視野の中心とがほぼ一致する状態
にまで近付けられるようになるから、内視鏡観察機構に
よる観察を行った部位を、挿入部を動かすことなく、容
易に超音波検査することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】超音波検査装置を内視鏡に組み込んだ状態を示
す要部外観図である。
【図2】内視鏡の挿入部における先端部の外観図であ
る。
【図3】には超音波検査装置のカテーテルの先端部分の
断面図である。
【図4】図4に超音波検査装置の駆動部の断面図であ
る。
【図5】先端部本体の先端面に設けられる各部とカテー
テルの先端における曲成部との位置関係を示す説明図で
ある。
【図6】内視鏡観察視野と超音波観測視野との関係を示
す作用説明図である。
【図7】穿刺処置具の構成を示す外観図である。
【図8】カテーテルの曲成部の構成の一例を示す断面図
である。
【図9】カテーテルの曲成部の他の構成例を示す断面図
である。
【図10】カテーテルの曲成部のさらに別の構成例を、
内視鏡の挿入部の先端部分と共に示す構成説明図であ
る。
【符号の説明】
1 内視鏡 3 挿入部 3c 先端部本体 8 第1の挿通路 9 第2の挿通路 10 超音波検査装置 11,50,60 カテーテル 12 駆動ユニット 20,51,61 スリーブ 21,52,63 フレキシブルシャフト 22,53,64 超音波振動子 23,54,65 回転体 24 接続コネクタ 62 先端キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/00 - 8/15 A61B 1/00 - 1/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブ内にフレキシブルシャフトを配
    置し、このフレキシブルシャフトの先端に超音波振動子
    を設けてなるカテーテルを有し、直視型の内視鏡の挿入
    部に設けた挿通路内に挿通されて、超音波振動子を設け
    た先端部分を挿入部から突出させた状態で超音波走査を
    行うようにした超音波検査装置において、 前記カテーテルの前記挿入部から突出する部位を略90
    °曲成し、かつこの曲成部は挿入部の側方に非突出状態
    となる長さに形成し、 前記曲成部内に前記超音波振動子が配置されて、前記フ
    レキシブルシャフトを回転駆動させることにより、この
    超音波振動子を回転方向に走査させる 構成としたことを
    特徴とする経内視鏡的に挿入される超音波検査装置。
  2. 【請求項2】 前記挿入部には第2の挿通路を設け、前
    記カテーテルの曲成部の先端に設けた超音波振動子にお
    ける回転方向の超音波走査ラインがこの第2の挿通路の
    延長線を通る位置に配置する構成としたことを特徴とす
    る請求項1記載の経内視鏡的に挿入される超音波検査装
    置。
  3. 【請求項3】 前記カテーテルの曲成部には、それを前
    記第2の挿通路に嵌合固定するための固定用リングを連
    設する構成としたことを特徴とする請求項2記載の経内
    視鏡的に挿入される超音波検査装置。
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