JP2824322B2 - エステル化生成物およびこれらを配合してなる化粧料 - Google Patents

エステル化生成物およびこれらを配合してなる化粧料

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【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 本発明はアルコール変性シリコンとカルボキシル変性
シリコンとの新規エステル化生成物およびこれを配合し
てなる化粧料に係わる。
(b)従来の技術 シリコンオイルは粘度安定性,熱酸化安定性,潤滑
性,撥水性,光沢性,防錆・防蝕性等に優れ、計器類の
防振油,機械類潤滑油,ガラス容器等の撥水剤,ワック
ス添加剤,消泡剤,化粧品添加剤等に幅広く応用されて
いる。
通常シリコンオイルはジメチルポリシロキサンが一般
的であり、その他メチルフェニルポリシロキサン,メチ
ルハイドロジエンポリシロキサン,オクタメチルシクロ
テトラシロキサン,デカメチルシクロペンタシロキサ
ン,ジメチルポリシロキサンポリエチレングリコール共
重合体,ジメチルポリシロキサンポリプロピレングリコ
ール共重合体等が知られているが、近年シランカップリ
ング剤として分子中に2個以上の異なった反応基を持つ
有機ケイ素単量体およびこれらの誘導体,さらにはメチ
ルスチレン変性,オレフィン変性,ポリエーテル変性,
アルコール変性,フッ素変性,親水性特殊変性,アミノ
変性,メルカプト変性,エポキシ変性,カルボキシル変
性,高級脂肪酸変性等各種変性シリコンオイルがあり、
これらは信越化学工業株式会社,チッソ株式会社,トー
レ・シリコーン株式会社等から市販されている。
このようなシリコンオイルは、化粧品用油剤としても
良く使用されているがその主な目的は撥水性,非粘着
性,潤滑性等に優れる特徴から化粧くずれのしにくいフ
ァンデーション,のびの良い口紅等を得ることにある。
また、近年は、頭髪関係(特に枝毛コート)への利用が
増加している。しかるに化粧料油剤として用いる場合は
シリコンオイルの特性を有し、かつ高粘度を有しながら
もべたつきがなく、さらに他成分との相溶性に優れてい
ることが要求される。
しかし、従来ジメチルポリシロキサン等のシリコンオ
イルの粘度を高めるには、分子量を増大させることが一
般的であったが、これらの高粘度シリコンオイルはエタ
ノール等の極性溶剤に対する相溶性が非常に悪く、また
乳化系で使用する場合には乳化しにくく,かつ撥水性は
非常に高いもののべたつき,脂ぎった光沢を有し、使用
目的によっては好ましからぬ物性を示す。さらにジメチ
ルポリシロキサンジオール等の極性の高いシリコンオイ
ルは、極性溶剤に対する溶解性は非常に高いが逆にワセ
リン,ラノリン,植物油等の溶剤に対する相溶性が非常
に悪い欠点を示す。
特公平1−21833号公報には、ジメチルポリシロキサ
ンジオールと二塩基酸とのエステル化生成物が記載され
ており、これは上記の欠点を解決せんとするものであ
る。
(c)発明が解決しようとする課題 本発明の目的は前記したシリコンオイルの欠点を、特
公平1−21833号公報に記載された方法とは別の手段に
より排除し、かつ従来のシリコンオイルでは得られない
優れた特性を有した新規シリコン系エステル化生成物お
よびこれらを使用した化粧料を得ることにある。
(d)課題を解決するための手段 本発明は一般式(I),(II)または(III)で示さ
れる、アルコール変性シリコンとカルボキシル変性シリ
コンとのエステル化生成物および該エステル化生成物の
一種以上を含有してなる化粧料に係わる。
(kは1〜10の整数、nおよびmは0または1以上の整
数) 上記のアルコール変性シリコンとは、ジメチルポリシ
ロキサンの両末端にエーテル基を有し、脂肪族アルコー
ル性水酸基を官能基に有するジオールである。また上記
のカルボキシル変性シリコンとは、ジメチルポリシロキ
サンの両末端にエーテル基を有し、カルボン酸基を官能
基に有するジカルボン酸である。
それぞれのシリコンは、分子量がともに300〜6000の
ものが物性上、好ましい。
この両者の仕込み比を、アルコール変性シリコンのモ
ル比を増やした形で合成した場合、一般式(I)のエス
テル化生成物が合成される。また、この両者の仕込み比
を1:1とすれば、一般式(II)のエステル化生成物が合
成される。さらにカルボキシル変性シリコンのモル比を
増加させると一般式(III)のエステル化生成物が合成
される。
それぞれ以下に示す合成法により合成し、分離精製す
ることにより、単品として使用することができる。ま
た、上記エステル化生成物の2種以上の混合品も、従来
のシリコンオイルの持つ欠点を解決するに何ら支障のな
いものであり、これらもまた使用することができる。
エステル化反応は無触媒,または触媒存在下常圧もし
くは減圧下において常法に従って行われる。このように
反応した粗エステル化物は、エステル化終了後常法に従
って脱色剤による脱色、ついで水蒸気による脱臭精製を
行う。
得られたエステル化生成物に常用成分、任意成分を適
宜配合して各種化粧料を調製する。即ち従来の油剤,エ
モリエント剤等の全部または一部を本発明のエステル化
生成物に替えて常法により調製される。エステル化生成
物の配合量は一概に規定できないが、一般に0.1〜30%
(重量。以下同様)である。化粧料の種類は特に制限は
なく、頭髪用化粧品類,洗髪用化粧品類,化粧水類,ク
リーム乳液類,パック類,ファデーション類,白粉打粉
類,口紅類,眉目頬化粧品類,爪化粧品類,浴用化粧品
類,化粧用油類,洗顔料類,石けん類に適用することが
できる。
(e)実施例 実施例1 エステル化生成物の調製 アルコール変性シリコン(平均分子量約1000、粘度23
cps/25℃、重合度n=10)400gとカルボキシル変性シリ
コン(平均分子量約1000、粘度207cps/25℃、重合度m
=10)200gを撹拌機,温度計,窒素ガス吹込管,水分離
管を備えた1の四ッ口フラスコに仕込み、触媒として
塩化スズを全仕込み量の0.3%,還流溶剤としてキシロ
ールを全仕込み量の5%、一緒に加えよく撹拌し、混合
物を160〜250℃で8時間反応させた。反応終了後、触媒
を濾別し、つぎに活性白土を用いて脱色後、減圧下にて
水蒸気吹き込みによる脱臭を行い、目的とする生成物
(試料No.1)を得た。以下同様にしてアルコール変性シ
リコンならびにカルボキシル変性シリコンの平均分子量
を変えた系で反応させ、あるいはアルコール変性シリコ
ンとカルボキシル変性シリコンのモル比を変えた系で反
応させ、第1表に示すエステル化生成物を得た。
実施例2 エステル化生成物の性状 各種溶剤,油剤に対する溶解性を第2表に示す。
実施例3 エステル化生成物の安定性試験 人体に対する一次刺激性を閉鎖パッチテストによって
次のように検討した。
すなわち上腕屈側部表皮の角質及び表皮上の皮脂を除
き、1インチ四方のリント布に試料を塗布し、これを皮
膚表面に貼布し、油紙で覆い、紙絆創膏で四方を井桁に
とめ、この上をさらに繃帯で押さえる。健康人20名に対
しこのテストを実施し、24時間後,48時間後,1週間後に
それぞれ判定を行ったが、本エステル化生成物(試料N
o.1〜6)はいずれも全く刺激性が認められず、化粧品
油剤として有用である。
さらに塗布後の発臭試験を次の如く実施した。すなわ
ち上腕部に2インチ四方に試料約0.2gを塗布し、10分
後,20分後,30分後,1時間後,4時間後,8時間後にそれぞれ
臭覚により臭気を判定した。健康人20名に対してこの試
験を行ったが、本エステル化生成物(試料No.1〜6)の
いずれも臭気は全く感じられなかった。
実施例4 配合例 (1)口紅 キャンデリラロウ 10.0% カルナウバロウ 4.0〃 セレシン 4.0〃 マイクロクリスタリンワックス 4.0〃 試料No.4 8.0〃 流動パラフィン 10.0〃 トリ−2−エチレンヘキサン酸グリセリル 40.0〃 リンゴ酸ジイソステアリル 20.0〃 赤色202号 適量 赤色226号 適量 黄色4号アルミニウムレーキ 適量 黒酸化鉄 適量 香料、酸化防止剤 適量 (2)ファンデーション(ケーキ型) 流動パラフィン 10.0% セスキオレイン酸ソルビタン 3.5〃 試料No.2 2.5〃 酸化チタン 10.0% コロイダルカオリン 28.0〃 タルク 42.2〃 ベンガラ 0.6〃 黄酸化鉄 2.9〃 黒酸化鉄 0.3〃 防腐剤、香料 適量 (3)ヘアリキッド ポリオキシプロピレンブチルエーテル(40PO) 4.0% 試料No.6 2.0〃 アクリル樹脂アルカノールアミン液 2.0〃 ポリアルキレングリコール誘導体 15.0〃 エタノール 60.0〃 香料 0.8〃 色素 0.2〃 精製水 16.0〃 (4)クリームリンス 1,3−ブチレングリコール 3.0% 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 3.0〃 セタノール 2.0% モノステアリン酸グリセリン 2.0〃 流動パラフィン 1.5〃 試料No.5 0.5〃 防腐剤 適量 香料 適量 精製水にて 全量100% (5)エモリエントクリーム 試料No.1 2.0% ステアリン酸 15.0〃 モノステアリン酸グリセリン 2.5〃 ポリオキシプロピレンブチルエーテル(40PO)4.0〃 プロピレングリコール 10.0〃 防腐剤 適量 酸化防止剤 適量 香料 適量 精製水にて 全量100% (6)エモリエントローション マイクロクリスタリンワックス 2.0% 試料No.3 2.0% ミツロウ 2.0〃 カルナウバロウ 1.0〃 流動パラフィン 30.0〃 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0〃 ポリオキシエチレンソルビタンモノオレイン酸エステ
ル(20EO) 1.0〃 ステアリン酸アルミニウム 0.3〃 グリセリン 10.0〃 防腐剤 適量 酸化防止剤 適量 香料 適量 精製水にて 全量100% (f)発明の効果 本発明に係わるエステル化生成物は淡色,無臭であ
り、アルコール変性シリコンおよびカルボキシル変性シ
リコンの分子量ならびに仕込み比(モル過剰率)を変え
ることにより、潤滑性,粘性,感触,相溶性,その他の
各種物性を自由に変えることが可能である。また、粘性
を上げても同一粘度のシリコンオイルと比較した場合、
脂ぎった光沢も少なく、べとつきがなく、かつシリコン
オイルに特有の滑り性,撥水性,つやなどがそのまま保
持されている。
そして皮膚に刺激を与えず、また皮膚に対して優れた
親和性,感触を有し、乳化性,保湿性,エモリエント性
を備えた安定性の高い物質であり、これを油剤として用
いれば品質の優れた各種化粧料が得られる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−129187(JP,A) 特開 平2−41323(JP,A) 特開 昭63−150288(JP,A) 特開 平2−101083(JP,A) 特開 平3−227993(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07F 7/08 A61K 7/00 C08G 63/695 C08G 77/38 CA(STN) WPIDS(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I),(II)または(III)で示
    される、アルコール変性シリコンとカルボキシル変性シ
    リコンとのエステル化生成物。 (kは1〜10の整数、nおよびmは0または1以上の整
    数)
  2. 【請求項2】請求項1記載のエステル化生成物の一種以
    上を配合してなる化粧料。
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