JP2811463B2 - 麺類の製造方法 - Google Patents
麺類の製造方法Info
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Description
どが溶出して煮崩れするのを防止して、茹で上り、食感
を向上させた麺類の製造方法に関するものである。
麺では、製麺工場の茹工程で茹でられている。ところ
で、この麺類を茹でる際に、麺表面の澱粉質、蛋白質
が、ある程度茹湯中に溶出する。この溶出は、当然なが
ら生産歩留、廃水処理能力に関係するとともに、麺の見
栄えや食感にも悪影響を与えるものであり、溶出量は少
ないのが望ましい。
加水量、茹時間にも影響されるが、茹水の水質、特にア
ルカリ度の影響を強く受けるものであり。茹水のアルカ
リ度が高い程、茹湯への溶出量は多い。
め、茹水の水質調整を行う方法が採用されている。具体
的には、茹水に酸性物質を添加して、茹水のアルカリ度
を0に近づけるようにして調整を行っている。
いう問題点があり、特に、家庭で調理する(茹でる)場
合には、水質調整は実質的に困難で、麺の煮崩れ溶出
は、使用する茹水の水質に大きく依存してしまうという
問題点がある。
的とし、煮崩れを可及的に防止した麺類の製造方法を提
供するものである。
結果、水質調整機能を茹水への酸性物質の添加によら
ず、茹でられる麺本体に持たせることによって、水質調
整を必要とすることなく、煮崩れ溶出を防止できること
を見出して、本願発明をするに至ったものである。
である食用油脂及び/又は脂肪酸エステルを被覆し、そ
の上面に酸性物質を付着させることを特徴とする麺類の
製造方法てある。次に第2の発明は、酸性物質の粉粒体
を常温で固体である食用油脂及び/又は脂肪酸エステル
で被覆し、この酸性物質を麺類の表面に付着させること
を特徴とする麺類の製造方法である。
とができ、うどん、そば、スパゲティーや、さらに、パ
スタなどを例示することができる。
は、クエン酸、リンゴ酸などの有機酸や無機酸を挙げる
ことができ、要は可食な酸性物質であればよい。また、
この酸性物質は、茹水中で速やかに溶解するのが望まし
い。
度にもよるが、例えば、麺重量の15〜10倍量に相当する
水量でアルカリ度100〜200ppmを中和するに相当する量
とする。
0ppm程度)でも、麺類の溶出量の変化は小さいことが判
明しており、アルカリ度が高い水(例えば井戸水)でも
十分にアルカリ度を0にし、もしくは酸性にできる量が
示されたものである。
はなく、例えば、麺類表面への振り掛けや塗布などによ
り行われる。
よりも、常温で固体の食用油脂及び/又は脂肪酸エステ
ルを介して付着させるのが望ましい。
麺類表面の自由水に酸性物質が溶解し、蛋白質などと結
合して、麺類の品質を劣化させるためである。
の介在方法としては、常温で固体の食用油脂及び/又は
脂肪酸エステルと酸性物質とを層状にして麺類の表面に
付着させる方法や、第3の発明のように、酸性物質の粉
粒体を常温で固体の食用油脂及び/又は脂肪酸エステル
で被覆して、このカプセル化した酸性物質を麺類の表面
に付着させることにより行うことができる。
ルは、適温の茹湯中で、容易に溶解する可食住物質を用
いる。
としては、麺類の品質などの点で悪影響を与えないもの
が望ましく、例えば常温で固体であるパーム油などの食
用油脂や、脂肪酸エステル(モノグリセリドなど)など
を挙げることができる。
の介在量は、酸性物質を、麺類の表面から可及的に隔離
できる量であればよく、例えば、重量比で酸性物質の1/
10程度の量とする。
表面に付着させた酸性物質が油水中で溶解し、麺類の周
辺の茹水のアルカリ度を有効的に低減させ、または中和
して麺類の溶出を可及的に防止する。
類の周辺で優先的に行われることになり、十分を効果が
得られ、最少限の酸性物質で足りる。
質は、直接麺類の表面に付着させることなく、常温で固
体の食用油脂及び/又は脂肪酸エステルで隔離されてい
るので、麺類への酸性物質の溶解を防止でき、麺類の品
質低下を阻止できる。そして、茹水の湯温上昇により、
常温で固体の食用油脂及び/又は脂肪酸エステルが酸性
物質とともに麺類の表面から離脱する。酸性物質が、第
3の発明のように、常温で固体の食用油脂及び/又は脂
肪酸エステルでカプセル化されているような場合には、
常温で固体の食用油脂及び/又は脂肪酸エステルが溶解
するにつれて内部の酸性物質が溶解し、また、カプセル
化の手段が講じられていない場合には、速やかに酸性物
質が溶解する。
に、麺類表面の溶出が可及的に防止される。
ルの性質によっては、他の作用を得ることも期待でき、
例えば常温で固体の食用油脂及び/又は脂肪酸エステル
として食用油脂などを用いれば、消泡効果を得ることも
可能である。
とをそれぞれ製造する。
(常温で固体の食用油脂及び/又は脂肪酸エステル、ク
エン酸重量の約1/10重量)を加えて混合し、パーム油で
カプセル化したクエン酸を用意しておく。
る直前に、前記カプセル化されたクエン酸(麺重量の0.
12重量%)を麺に振り掛けて、圧延ロールを通過させ、
被覆状態のクエン酸を麺の表面に付着させた。
ッシュ角の切刃で麺線として茹でに供した。
ッシュ角の切刃で麺線とし、温度40℃、湿度70%で乾燥
させ、乾麺として茹でに供した。
付着させず、他は実施例と同様にして製造した比較例の
生麺および乾麺とを、以下の条件によって茹で試験をし
た。
ならびに井戸水(アルカリ度100ppm)をそれぞれ個別に
使用し、その量は、生麺で100g/(麺量/水量)、乾
麺で80g/とし、茹時間は生麺で15分、乾麺で13分とし
た。
に、茹麺外観、茹麺食感を観察した。その結は第1表に
示す通りである。
ロントスキャッター法)を用いた。
麺、乾麺は、麺の溶出量は少なく、濁度も低いという結
果が得られた。具体的には、アルカリ度100ppmの茹水で
茹でると、溶出量(食塩込み)は、酸性物質を麺の表面
に付着させることにより、約2〜3%減少する。また、
40ppmの茹水でも、溶出量は、酸性物質の付着により、
約1%減少する。
の立ち具合などの点で著しい改善が見られたが、比較例
のものは、表面に荒れや角の損傷が見られた。
られたが、比較例のものは、滑らかさに欠けていた。
効に防止され、茹麺外観、食感において、顕著な効果が
認められた。また、溶出量の低減により、茹水の濁りも
少なく、そのままスープに使用できる可能性を増大させ
る。
着は、乾麺工程前に行ったが、所望により乾麺工程後に
酸性物質を付着させることも可能である。
面に、酸性物質を付着させるので、茹で水のアルカリ度
を速やか、かつ用意に調整することができ、溶出を阻止
して麺類の煮崩れを防止できるという効果がある。
は脂肪酸エステルを介して、酸性物質を付着させれば、
麺類に酸性物質が作用するのを阻止して、麺類の品質低
下を防止するとともに、麺類の煮崩れを効率よく防止で
きるという効果がある。
Claims (2)
- 【請求項1】麺類の表面に、常温で固体である食用油脂
及び/又は脂肪酸エステルを被覆し、その上面に酸性物
質を付着させることを特徴とする麺類の製造方法。 - 【請求項2】酸性物質の粉粒体を常温で固体である食用
油脂及び/又は脂肪酸エステルで被覆し、この酸性物質
を麺類の表面に付着させることを特徴とする麺類の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1064143A JP2811463B2 (ja) | 1989-03-16 | 1989-03-16 | 麺類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1064143A JP2811463B2 (ja) | 1989-03-16 | 1989-03-16 | 麺類の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02242650A JPH02242650A (ja) | 1990-09-27 |
JP2811463B2 true JP2811463B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=13249561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1064143A Expired - Lifetime JP2811463B2 (ja) | 1989-03-16 | 1989-03-16 | 麺類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2811463B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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PT1338209E (pt) * | 2002-02-26 | 2005-03-31 | Barilla Flli G & R | Processo para a preparacao de massa cozinhada particularmente para a preparacao de refeicoes pronto-a-comer que passam por um longo periodo de tempo na prateleira |
JP2011223992A (ja) * | 2010-03-27 | 2011-11-10 | Satoru Tokashiki | 焼酎もろみ粕原液粉末を用いた小麦粉加工品とその製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5423146A (en) * | 1977-07-22 | 1979-02-21 | Pilot Precision | Raw noodle treatment |
JPS5484047A (en) * | 1977-12-14 | 1979-07-04 | Shimadaya Honten Kk | Preserving of raw noodles |
JPH076302U (ja) * | 1993-06-18 | 1995-01-31 | 英逸 山本 | フール・セーフ |
-
1989
- 1989-03-16 JP JP1064143A patent/JP2811463B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02242650A (ja) | 1990-09-27 |
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