JP2808935B2 - 可動グリルの制御装置 - Google Patents

可動グリルの制御装置

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JP2808935B2
JP2808935B2 JP3215381A JP21538191A JP2808935B2 JP 2808935 B2 JP2808935 B2 JP 2808935B2 JP 3215381 A JP3215381 A JP 3215381A JP 21538191 A JP21538191 A JP 21538191A JP 2808935 B2 JP2808935 B2 JP 2808935B2
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grill
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博之 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可動グリルの制御装置
にかかり、特に、車両のラジエータ及びクーラコンデン
サ周辺に設けられた外気供給用の可動グリルを開閉制御
する可動グリルの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水冷エンジンによって走行する車
両では、車両のエンジンルーム内に備えられたラジエー
タによってエンジン冷却用の媒体(例えば、水)を冷却
し、循環させている。また、エアーコンディショナが備
えられた車両ではエアーコンディショナに使用されるク
ーラコンデンサが設けられ、このクーラコンデンサを冷
却させることもある。このラジエータ等の被冷却体の冷
却効果を向上させるために、車両前方から外気を取り入
れることができる可動グリル及び車両下方から外気を取
り入れることができる可動グリルが開発されている(実
公昭61−35693号、実開平2−99073号公
報)。
【0003】また、車体の空力特性を改善し空気抵抗係
数(CD )を低減させるために、ラジエータの水温を水
温センサによって検出し、この検出値に基づいてフロン
トバンパの上下に設けられた可動グリルを同時に開閉す
る装置が提案されている(実開昭60−110625号
公報)。これによれば、可動グリルを開けることにより
車体内部に供給された外気の空気流によって空気抵抗が
増加することに着目し、ラジエータの水温、すなわちエ
ンジン負荷状態に応じて可動グリルを閉じ空気抵抗を低
減させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ラジエ
ータの水温に応じてフロントバンパの上下に設けられた
可動グリルを同時に開閉することでは、被冷却体の冷却
効果は大きく変化する。すなわち、車両内部には可動グ
リルの開放と同時に外気が導入され、可動グリルの閉止
と同時に外気の導入が遮断される。被冷却体は導入され
た外気の流量に応じて冷却されるため、可動グリルを同
時に開閉するとラジエータの冷却水温の温度が急激に変
化することがある。この冷却水温の急激な温度変化によ
って、エンジン性能が低下することがある。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、冷却水温が急
激に温度変化することなく適切な冷却温度によって被冷
却体を冷却することができる可動グリルの制御装置を得
ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、前方から順にクーラーコン
デンサとラジエタとが設けられた車両の前方からクーラ
ーコンデンサとラジエタとへ向けて外気を取り入れるた
めの開閉可能な第1の可動グリルと、前記車両の下方ま
たは側方から前記ラジエタへ向けて直接外気を取り入れ
るため開閉可能でかつ外観上隠されて設けられた第2
の可動グリルと車両の下方または側方からエンジンを
冷却するための冷却媒体へ向けて直接外気を取り入れる
ため開閉可能でかつ外観上隠されて設けられた第2の
可動グリルとエンジン負荷条件を検出するエンジン負
荷条件検出手段と、検出されたエンジン負荷条件が大き
くなるにしたがって前記第2の可動グリルを開いた後前
記第1の可動グリルを開くように前記第1の可動グリル
及び前記第2の可能グリルを開閉制御する制御手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の発明は、車両の前方から
外気を取り入れるための開閉可能な第1の可動グリル
と、車両の下方または側方から外気を取り入れるための
開閉可能な第2の可動グリルと、を開閉制御する可動グ
リルの制御装置において、エンジン負荷条件を検出する
エンジン負荷条件検出手段と、エンジン負荷条件の上昇
率を検出するエンジン負荷条件上昇率検出手段と、検出
されたエンジン負荷条件上昇率が所定値以下の場合には
検出されたエンジン負荷条件が大きくなるにしたがって
前記第2の可動グリルを開いた後前記第1の可動グリル
を開くように制御し、検出されたエンジン負荷条件上昇
率が所定値を越えた場合には前記第1の可動グリル及び
前記第2の可動グリルを開くように制御する制御手段と
を備えたことを特徴としている。
【0008】請求項3に記載の発明は、車両の前方から
外気を取り入れるための開閉可能な第1の可動グリル
と、車両の下方または側方から外気を取り入れるための
開閉可能な第2の可動グリルと、を開閉制御する可動グ
リルの制御装置において、エンジン負荷条件を検出する
エンジン負荷条件検出手段と、車高を検出する車高検出
手段と、検出された車高が所定値以上の場合には検出さ
れたエンジン負荷条件が大きくなるにしたがって前記第
2の可動グリルを開いた後前記第1の可動グリルを開く
ように制御し、検出された車高が所定値より低い場合に
は前記第2の可動グリルを閉じかつ検出されたエンジン
負荷条件に基づいて前記第1の可動グリルを開閉するよ
うに制御する制御手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0009】請求項4に記載の発明は、車両の前方から
外気を取り入れるための開閉可能な第1の可動グリル
と、車両の下方または側方から外気を取り入れるための
開閉可能な第2の可動グリルと、を開閉制御する可動グ
リルの制御装置において、エンジン負荷条件を検出する
エンジン負荷条件検出手段と、検出されたエンジン負荷
条件が所定値以下の場合には検出されたエンジン負荷条
件が大きくなるにしたがって前記第2の可動グリルを開
いた後前記第1の可動グリルを開けるように制御し、検
出されたエンジン負荷条件が所定値を越えかつ前記第1
の可動グリル及び前記第2の可動グリルが開いている場
合にはエンジンに負荷を与えるエンジン負荷を遮断する
制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1に記載した発明によれば、エンジン負
荷条件検出手段はエンジン負荷条件を検出する。このエ
ンジン負荷条件としては、エンジンを冷却するための冷
却媒体、例えば、冷却水の温度、エンジンブロックの温
度、エンジン油温、排気温、アクセル開度、燃料噴射量
等の物理量を利用することができ、この物理量の少なく
とも1つを検出することによってエンジン負荷を特定す
ることが可能である。また、アクセル開度、車速及び加
速度の関係に基づいてエンジン負荷を特定することもで
きる。例えば、アクセルは全開だが車速は遅く加速して
いない低速登坂の状態のときには高負荷、アクセルは全
閉だが車速は速く加速している下り坂の状態のときには
低負荷と判断することができる。制御手段は、検出され
たエンジン負荷条件が大きくなるにしたがって第2の可
動グリルを開いた後第1の可動グリルを開くように制御
する。第1の可動グリルは、開閉可能で車両の前方から
外気を取り入れることができる。この第1の可動グリル
は、車両の前方から順にクーラーコンデンサとラジエタ
とが設けられており、この車両の前方からクーラーコン
デンサとラジエタとへ向けて外気を取り入れるためのも
のである。第2の可動グリルも開閉可能で、車両の下方
または側方から外気を取り入れることができる。この第
2の可動グリルは、車両の下方または側方からラジエタ
のみへ向けて直接外気を取り入れるために開閉が可能で
あり、外観上隠されて設けられている。このように、エ
ンジン負荷条件が大きくなるにしたがって適正な冷却効
果が得られるように第2の可動グリル及び第1の可動グ
リルを順に開く制御を行なうため、冷却媒体には適正に
外気が供給されて被冷却体を冷却することができると共
に急激な温度変化を防ぐことができる。
【0011】請求項2に記載した発明によれば、エンジ
ン負荷条件検出手段はエンジン負荷条件を検出すると共
にエンジン負荷条件上昇率検出手段が検出したエンジン
負荷条件に基づいてエンジン負荷条件上昇率を検出す
る。このエンジン負荷条件としては、請求項1で説明し
た物理量を利用することができ、この物理量の少なくと
も1つを検出することによってエンジン負荷を特定する
ことが可能である。制御手段は、検出されたエンジン負
荷条件が所定値以下の場合にはエンジン負荷条件が大き
くなるにしたがって第2の可動グリルを開いた後第1の
可動グリルを開き、検出されたエンジン負荷条件上昇率
が所定値を越えた場合には第1の可動グリル及び第2の
可動グリルを開くように制御する。第1の可動グリル
は、開閉可能で車両の前方から外気を取り入れることが
でき、第2の可動グリルも開閉可能で、車両の下方また
は側方から外気を取り入れることができる。このよう
に、エンジン負荷条件が大きくなるにしたがって第2の
可動グリル及び第1の可動グリルを順に開く制御を行な
って冷却媒体を冷却することができ急激な温度変化を防
ぐことができると共に、エンジン負荷条件の上昇率が所
定値を越えたときに第1の可動グリル及び第2の可動グ
リルを開けるため、エンジン負荷条件、例えば、冷却水
温の上昇を早期に抑制することができる。
【0012】請求項3に記載した発明によれば、エンジ
ン負荷条件検出手段はエンジン負荷条件を検出すると共
に車高検出手段は車高を検出する。このエンジン負荷条
件としては、請求項1で説明した物理量を利用すること
ができ、この物理量の少なくとも1つを検出することに
よってエンジン負荷を特定することが可能である。制御
手段は、検出された車高が所定値以上の場合には検出さ
れたエンジン負荷条件が大きくなるにしたがって第2の
可動グリルを開いた後第1の可動グリルを開き、検出さ
れた車高が所定値より低い場合には第2の可動グリルを
閉じるように制御する。第1の可動グリルは、開閉可能
で車両の前方から外気を取り入れることができ、第2の
可動グリルも開閉可能で、車両の下方または側方から外
気を取り入れることができる。このように、エンジン負
荷条件が大きくなるにしたがって適正な冷却効果が得ら
れるように第2の可動グリル及び第1の可動グリルを順
に開く制御を行なって冷却媒体を適正に冷却することが
できかつ急激な温度変化を防ぐことができると共に、車
高が所定値より低い場合には第2の可動グリルを閉じる
ため、第2の可動グリルと車両の下方の障害面、例え
ば、地面との干渉を防ぐことができる。
【0013】請求項4に記載した発明によれば、エンジ
ン負荷条件検出手段はエンジン負荷条件を検出する。こ
のエンジン負荷条件としては、請求項1で説明した物理
量を利用することができ、この物理量の少なくとも1つ
を検出することによってエンジン負荷を特定することが
可能である。制御手段は、エンジン負荷条件が所定値以
下の場合には検出されたエンジン負荷条件が大きくなる
にしたがって第2の可動グリルを開いた後第1の可動グ
リルを開く。また、制御手段は、エンジン負荷条件が所
定値を越えると共に第1の可動グリル及び第2の可動グ
リルが開いている場合にエンジンに負荷を与えるエンジ
ン負荷を遮断する。このエンジンに負荷を与えるエンジ
ン負荷の1例としては、エアーコンディショナに用いら
れるコンプレッサがあり、コンプレッサとエンジンとを
連結している電磁クラッチへの通電を遮断することによ
りエンジンへの負荷を軽減することができる。また、バ
ッテリに接続されたデフォッガ、ライト、オーディオ等
の電気的な接続を遮断することによってもエンジンへの
負荷を軽減することができる。このように、エンジン負
荷条件が大きくなるにしたがって適正な冷却効果が得ら
れるように第2の可動グリル及び第1の可動グリルを順
に開き適正に冷却媒体を冷却することができかつ急激な
温度変化を防ぐことができると共に、第1の可動グリル
及び第2の可動グリルが開いた状態にあってもなおエン
ジン負荷条件が所定値以上の場合に、エンジンに負荷を
与えるエンジン負荷を遮断することにより、エンジンに
対する過負荷が防止できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0015】〔第1実施例〕本発明に係る可動グリルの
第1実施例を図面を参照して説明する。
【0016】なお、図中矢印FRは車体前方方向を、矢
印INは車幅内方方向を、矢印UPは車体上方方向を示
す。
【0017】第1実施例は、エンジン負荷条件の1つと
してのエンジン冷却水温に応じてラジエータグリル22
及びフロントクロスメンバ44を開閉するものである。
【0018】図1に示すように、車体10のフロントボ
デー10Aの上面部には、エンジンフード12が配置さ
れており、このエンジンフード12は、後端部に設けら
れたヒンジ(図示省略)によってボデーフレームに揺動
可能に取付られている。
【0019】フロントボデー10Aの前端部の車幅方向
両端部には、フロントバンパ16が固定されている。エ
ンジンフード12の前端部は、バンパ16へ向けて延長
した外観の突出部18とされている。また、エンジンフ
ード12の突出部18には、外気取入口20が設けられ
ており、この外気取入口20には車幅方向に長手状とさ
れた第1の可動グリルとしてのラジエータグリル22が
配置されている。
【0020】図2に示したように、このラジエータグリ
ル22は、ラジエータグリル22の外側部を構成するラ
ジエータグリルアウタパネル24と、ラジエータグリル
22の内側部を構成するラジエータグリルインナパネル
26とで構成されている。ラジエータグリルインナパネ
ル26にはヒンジ30の一方の取付部30Aが固定され
ている。
【0021】また、ヒンジ30の他方の取付部30Bは
エンジンフード12の底部に固定されている。したがっ
て、ラジエータグリル22はヒンジ30の軸30Cを中
心として図2の時計廻り方向(図2の矢印A方向)と図
2の時計廻り方向と反対方向(図2の矢印B方向)へ揺
動可能である。
【0022】エンジンフード12に固定されたヒンジ3
0取付部の後方には、モータブラケット40が車体上下
方向下側から固定されている。このモータブラケット4
0には、モータ42が固定されている。
【0023】モータ42の回転軸には、図示しないモー
タリンクが連結されており、このモータリンクはラジエ
ータグリル22へ至る構成になっている。また、モータ
42はマイクロコンピユータを備えた制御手段としての
制御装置60に接続されている。この制御装置60が出
力する制御信号に応じてモータ42が回転し、ラジエー
タグリル22を閉止状態(図3の実線の状態)から、開
放状態(図3の想像線の状態)へ可動できるようになっ
ている。
【0024】したがって、ラジエータグリル22が開放
状態であると、ラジエータグリル22前方から流れる外
気F2は、エンジンフード12の突出部18に設けられ
た外気取入口20を通って、車体10内部へ供給される
(図3参照)。
【0025】図3に示したように、フロントボデー10
A内はエンジンルームとなっており、図示を省略された
エンジンが配置されており、エンジンの車体前後方向前
側には、吸込みファン33が配置されている。この吸込
みファン33の車体前後方向前側には、ラジエータ32
が配置されており、ラジエータ32は吸込みファン33
によって吸引される外気によって冷却される。また、ラ
ジエータ32には、エンジン負荷条件検出手段の1つと
しての冷却水温計58が取り付けられており、冷却水温
T(°C)を測定するようになっている。ラジエータ3
2の車体前後方向前側には、間隙31を隔ててクーラー
コンデンサ34が配置されており、このクーラーコンデ
ンサ34はラジエータ32に対して下開きに配置されて
いる。
【0026】バンパ16の下部には開口部16Aが設け
られており、バンパ16の下端にはスポイラ28が配設
されている。したがって、外気F1は、バンパ16の下
部に設けられた開口部16Aを通って、車体10内部へ
供給されるようになっている。バンパ16の下端は、フ
ロントボデー10Aの底部を閉塞するエンジンアンダカ
バー14に連結されている。
【0027】ラジエータ32及びクーラーコンデンサ3
4は、各々ラジエータサポート35に支持されている。
このラジエータサポート35の下部には、第2の可動グ
リルとしてのフロントクロスメンバ44が配設されてい
る。
【0028】図4に示したように、フロントクロスメン
バ44は、フロントクロスメンバ44の前部を構成する
メンバフロント46と、フロントクロスメンバ44の後
部を構成するメンバリヤ48とを備えており、メンバフ
ロント46及びメンバリヤ48は車幅方向に延びる閉断
面構造とされている。
【0029】メンバフロント46は、車体前後方向後側
を開口部とする断面コ字状とされている。また、メンバ
フロント46は、図3に示されるように、エンジンアン
ダカバー14に固定されており、車幅方向に延びる略矩
形状の外気取入口としての長穴37が形成されている。
【0030】メンバリヤ48は、下端部が車体前後方向
後側へ向けて屈曲された、断面略L字状とされている。
このメンバリヤ48は、メンバフロント46に溶着され
ている。
【0031】メンバリヤ48には、外気取入口としての
穴36および車幅方向に延びる略矩形状の外気取入口と
しての長穴38が穿設されている。
【0032】図4に示したように、フロントクロスメン
バ44の下部には、蓋体としてのメンバパネル50がヒ
ンジ52によって、図4の時計方向(図4の矢印C方
向)と図4の時計方向と反対方向(図4の矢印D方向)
へ揺動可能に支持されている。メンバパネル50の前端
部は、メンバパネル閉止状態(図4の実線の状態)で車
体上下方向上側となる方向へ屈曲され、メンバフロント
46の前部の下端部へ重なるようになっている。
【0033】メンバパネル50には、図示しないリンク
装置が取り付けられており、このリンク装置にはモータ
56の回転軸が連結されている。また、モータ56はマ
イクロコンピユータを備えた制御装置60に接続されて
いる。制御装置60が出力する制御信号に応じてモータ
56が回転駆動し、フロントクロスメンバ44を、メン
バフロント46の長穴37を閉じる閉止状態(図4の実
線の状態)から、メンバフロント46の長穴37を開く
開放状態(図4の想像線の状態)へ可動できるようにな
っている。
【0034】したがって、メンバフロント46の長穴3
7を開く開放状態のときには、図3に示したように、エ
ンジンアンダカバー14の下方を流れる外気F3は、メ
ンバフロント46の長穴37と、メンバリヤ48の穴3
6及び長穴38とを通って、間隙31へ供給されるよう
になっている。
【0035】なお、図示は省略したが、車両のサスペン
ションには車高を検知する車高センサ59が取り付けら
れている。
【0036】また、図14に示したように、車両の少な
くとも一方の側面側からクーラーコンデンサ34とラジ
エータ32との間に外気を取り入れるための開閉可能な
第2の可動グリルの1つとしてのサイドメンバ82が配
設されている。このサイドメンバ82は、サジエータサ
ポート35に取り付けられている。サイドメンバ82は
サイドメンバパネル84を開けることにより外気を取り
入れ可能にし、クーラーコンデンサ34とラジエータ3
2との間に外気を導入するようになっている。また、こ
のサイドメンバ82の開閉には、スライドしてサイドメ
ンバパネル84を開閉したり、車体に固定されたヒンジ
を介してサイドメンバパネル84を揺動させたりして行
なってもよい。
【0037】図5に示すように、制御装置60は、図6
に示した制御ルーチンのプログラムを記憶したリードオ
ンリメモリ(ROM)64、ランダムアクセスメモリ
(RAM)66、中央処理装置(CPU)62を備えた
マイクロコンピュータで構成されている。また、制御装
置60は、外部の装置との入出力を行なう入出力回路
(I/O)68を備えており、I/O68は、増幅回路
70、ドライバ72、74に接続されている。ドライバ
72、ドライバ74はモータ42、モータ56に接続さ
れている。制御装置60には、冷却水温計58によって
検出された冷却水温Tが増幅回路70を介して入力され
るように接続されている。また、制御装置60は増幅回
路76を介して車高センサ59に接続されており、制御
装置60には車高に応じた電圧信号が入力される。な
お、冷却水温計58および車高センサ59の出力信号
は、ローパスフィルタを介して制御装置60に入力して
もよい。この出力信号をローパスフィルタを通すことに
より冷却水温および車高の検出時の高周波ノイズが除去
される。
【0038】なお、ROM64には、以下の表1に示し
たように、エンジン冷却水温に応じてラジエータグリル
22及びフロントクロスメンバ44の各々の開閉状態と
エンジン冷却水温との関係を表すテーブルが記憶されて
いる。
【0039】
【表1】 但し、t0、t1:設定温度 X:閉 ○:開 すなわち、冷却水温tがt<t0の場合をフラグFを0
としてラジエータグリル22及びフロントクロスメンバ
44は閉止状態とする。冷却水温tがt0≦t<t1の
場合をフラグFを1としてラジエータグリル22を閉止
状態とすると共にフロントクロスメンバ44は開放状態
とする。冷却水温tがt1≦tの場合をフラグ2として
ラジエータグリル22を開放状態とすると共にフロント
クロスメンバ44も開放状態とする。
【0040】次に、第1実施例の作用について、制御装
置60に記憶された制御プログラムに従って説明する。
【0041】先ず、乗員が車両のイグニッションキーが
オンされ、エンジンをスタートさせると、図6に示した
制御ルーチンが実行される。本制御ルーチンが実行され
るとステップ110へ進み、本制御プログラムの初期設
定が行なわれる。この初期設定において、冷却水温の設
定温度t0、t1が取り込まれると共にフラグFが0に
セットされる。なお、フラグFは、検出された冷却水温
に対するラジエータグリル22及びフロントクロスメン
バ44の各々の開閉状態を表している。
【0042】初期設定が終了するとステップ120へ進
み、冷却水温計58により冷却水温tを読み取る。冷却
水温tの読み取りが終了するとステップ122へ進み、
t<t0か否かを判断する。t<t0の場合には、現在
の冷却水温tが所定温度t0未満のためステップ126
へ進み、フラグFに0にセットすると共に上記説明した
ように表1を参照しラジエータグリル22及びフロント
クロスメンバ44を閉じる。一方、t≧t0の場合には
ステップ124へ進み、t1≦tか否かを判断し、t1
≦tの場合には、ステップ130へ進む。ステップ13
0では現在の冷却水温tが所定温度t1以上のためフラ
グFに2をセットすると共にフロントクロスメンバ44
を開ける(表1参照)。t1>tの場合にはステップ1
28へ進みフラグFに1をセットすると共にラジエータ
グリル22及びフロントクロスメンバ44を開ける(表
1参照)。なお、上記ステップ126、128及び13
0において、フラグFの状態が同一の場合にはラジエー
タグリル22及びフロントクロスメンバ44の開閉が必
要ないため、開閉処理は行なわなくともよい。
【0043】このように、本ルーチンでは、冷却水温t
がt<t0の場合にはフラグFに0をセットし、t1>
t≧t0の場合にはフラグFに1をセットし、t1≦t
の場合にはフラグFに2をセットする。したがって、冷
却水温tが上昇するのに応じてフラグFは0、1、2と
順にセットされる。ラジエータグリル22及びフロント
クロスメンバ44はこのフラグFの状態に応じて開閉さ
れるので、ラジエータグリル22及びフロントクロスメ
ンバ44が共に閉止状態から開放状態に移行するときに
は、車両の下方から外気を導入するためのフロントクロ
スメンバ44が開けられた後、車両の前方から外気を導
入するためのラジエータグリル22が開けられる(表1
参照)。
【0044】ラジエータグリル22及びフロントクロス
メンバ44の開閉処理が終了するとステップ132へ進
む。ステップ132ではイグニッションキーがオフされ
たか否かを判断し、まだイグニッションキーがオンされ
ている場合にはステップ120へ戻り、イグニッション
キーがオフされた場合には本ルーチンを終了する。
【0045】なお、このステップ132において、肯定
判断の場合に所定時間経過後にステップ120へ戻るよ
うにしてもよい。このようにすることにより、ラジエー
タグリル22及びフロントクロスメンバ44の開閉処理
を所定時間毎に行なうことができる。
【0046】このように、エンジンの冷却水温tに応じ
てフラグを設定し、設定されたフラグ、すなわち、開閉
状態に応じてラジエータグリル22及びフロントクロス
メンバ44が開閉される。すなわち、エンジンの冷却水
温tが増加するのに応じてフロントクロスメンバ44、
ラジエータグリル22の順に開けられる。したがって、
フロントクロスメンバ44を開放状態として、図3に示
したF3の外気を取り込むようにすると、ラジエータ3
2に供給される外気は、ラジエータグリル22を通過し
クーラコンデンサ34によって温められた外気(外気F
1及びF2、図3参照)のみによる外気の供給ではな
く、フロントクロスメンバ44を通過した新鮮な外気が
供給されるため、ラジエータ32の冷却水温の温度上昇
を低減させることができる。また、冷却水温tに基づい
て所定値より大きい場合にはフロントクロスメンバ44
及びラジエータグリル22が開けられるため、車両前方
へは新鮮な外気が供給されることによりクーラコンデン
サ及びラジエータでは速やかに温度の低下が図れる。
【0047】以上説明したように本実施例では、冷却水
温に応じてラジエータグリル22及びフロントクロスメ
ンバ44を段階的に開閉するので被冷却体は適正に冷却
されることにより、ラジエータ32による冷却水の熱交
換は適正になされ、効率よくエンジン及び他の被冷却体
を冷却することができ、冷却水の急激な温度変化を防ぐ
ことができる。
【0048】〔第2実施例〕上記第1実施例では、エン
ジンの冷却水温によってラジエータグリル22及びフロ
ントクロスメンバ44を開閉した場合について説明した
が、第2実施例としてエンジン冷却水温及び冷却水温の
温度上昇率に応じてラジエータグリル22及びフロント
クロスメンバ44を開閉する場合について説明する。
【0049】なお、第2実施例に利用した車両の構成は
第1実施例と同様なので同一部分には同一符号を付して
詳細な説明は省略する。
【0050】また、第2実施例では、ROM64には、
以下の表2に示したように、ラジエータグリル22及び
フロントクロスメンバ44の各々の開閉状態とラジエー
タグリル22及びフロントクロスメンバ44の開閉状態
を表すフラグとの関係を表すテーブルが記憶されてい
る。
【0051】
【表2】 但し、 X:閉 ○:開 また、冷却水温tと温度上昇率dtとの関係に基づいた
上記のフラグは、以下の表3に示したようになる。
【0052】
【表3】 但し、 b:設定値(温度上昇率) 以下、第2実施例の作用について、制御装置60に記憶
された制御プログラムにしたがって説明する。
【0053】先ず、乗員が車両のイグニッションキーが
オンされ、エンジンをスタートさせると、図7に示した
制御ルーチンが実行される。本制御ルーチンが実行され
るとステップ210へ進み、本制御プログラムの初期設
定が行なわれる。この初期設定において、冷却水温の設
定温度t0、t1が取り込まれると共に温度上昇率dt
の設定値a、bが取り込まれる。この設定値aは、温度
上昇率を演算するときの単位時間であり、設定値bは許
容できる温度上昇率範囲の最大値が設定されている。ま
た、ステップ210ではフラグFが0にセットされる。
このフラグFは、検出された冷却水温に対するラジエー
タグリル22及びフロントクロスメンバ44の各々の開
閉状態を表している。
【0054】初期設定が終了するとステップ220へ進
み、冷却水温計58により冷却水温tを読み取る。な
お、ステップ220では本ルーチンの初回実行時のみ前
回の温度Tとして検出した冷却水温tをセットする。冷
却水温tの読み取りが終了するとステップ222へ進
み、t<t0か否かを判断することにより、現在の冷却
水温tが設定温度t0未満か否かを判断する。t<t0
の場合にはステップ230においてフラグFに0にセッ
トすると共に上記説明したように表2を参照しラジエー
タグリル22及びフロントクロスメンバ44を閉じる。
この処理が終了するとステップ236へ進む。一方、t
≧t0の場合にはステップ224において冷却水温の温
度上昇率dtを以下に示した式(1)に基づいて演算す
る。
【0055】 dt=(T−t)/a −−− (1) 但し、t:今回の冷却水温 T:前回の冷却水温 a:定数(温度検出の検出時間の間隔) 温度上昇率dtの演算が終了すると、ステップ226へ
進み、dt>bか否かを判断し、dt>bの場合、すな
わち、冷却水温の温度上昇率が所定値より大きい場合に
はステップ234へ進む。ステップ234ではフラグF
に3をセットすると共にラジエータグリル22及びフロ
ントクロスメンバ44を開ける(表2参照)。この処理
が終了するとステップ236へ進む。dt≦bの場合に
はステップ228へ進み、t1≦tか否かを判断する。
t1≦tの場合、すなわち、冷却水温tが所定温度t1
以上の場合にはステップ234へ進む。t1>tの場合
にはステップ232へ進みフラグFを1にセットすると
共にラジエータグリル22を閉じ、フロントクロスメン
バ44を開け(表2参照)、ステップ236へ進む。ス
テップ236では、現在の冷却水温tを次回の温度上昇
率dtを演算するときの前回温度Tとしてセットしてス
テップ238へ進む。なお、上記ステップ230、23
2及び234において、フラグFの状態が同一の場合に
はラジエータグリル22及びフロントクロスメンバ44
の開閉が必要ないため、開閉処理は行なわなくともよ
い。
【0056】ステップ236ではイグニッションキーが
オフされたか否かを判断し、まだイグニッションキーが
オンされている場合にはステップ220へ戻り、イグニ
ッションキーがオフされた場合には本ルーチンを終了す
る。
【0057】なお、このステップ238において、肯定
判断の場合に所定時間経過後にステップ220へ戻るよ
うにしてもよい。このようにすることにより、温度上昇
率の算出時の単位時間を自由に設定することができ、ラ
ジエータグリル22及びフロントクロスメンバ44の開
閉処理を細やかに行なうことができる。
【0058】以上説明したように、第2実施例では、冷
却水温の温度上昇率dtを検出することによってラジエ
ータおよびクーラコンデンサ等の被冷却体の温度上昇を
予測することができ、温度上昇率dtが高い場合にラジ
エータグリル22及びフロントクロスメンバ44を開け
ることにより、早期に被冷却体の温度上昇を抑制するこ
とができる。
【0059】〔第3実施例〕次に、本発明に係る可動グ
リルの第3実施例を図面を参照して説明する。
【0060】第3実施例は、エンジン冷却水温及び車高
に応じてラジエータグリル22及びフロントクロスメン
バ44を開閉するものである。
【0061】なお、第3実施例に利用した車両の構成は
第1実施例と同様なので同一部分には同一符号を付して
詳細な説明は省略する。
【0062】また、第3実施例では、第2実施例におい
て示した表2と同一のラジエータグリル22及びフロン
トクロスメンバ44の各々の開閉状態とフラグとが対応
したテーブルを用いる。そして、冷却水温tと車高hと
の関係に基づいてラジエータグリル22及びフロントク
ロスメンバ44の開閉状態を示すフラグは、以下の表4
に示したようになる。
【0063】
【表4】 但し、 t:冷却水温 t0、t1:設定値 h:車高 H0:設定値 以下、第3実施例の作用について、制御装置60に記憶
された制御プログラムに従って説明する。
【0064】先ず、乗員が車両のイグニッションキーを
オンして、エンジンをスタートさせると、図8に示した
制御ルーチンが実行される。本制御ルーチンが実行され
るとステップ310へ進み、本制御プログラムの初期設
定が行なわれる。この初期設定において、冷却水温の設
定温度t0、t1が取り込まれると共に車高hの設定値
H0が取り込まれ、かつフラグFを0にする。なお、フ
ラグFは、検出された冷却水温に対するラジエータグリ
ル22及びフロントクロスメンバ44の各々の開閉状態
を表している。
【0065】初期設定が終了するとステップへ進み、冷
却水温計58により冷却水温tを読み取る。冷却水温t
の読み取りが終了するとステップ320へ進み、冷却水
温計58により冷却水温tを読み取る。冷却水温tの読
み取りが終了するとステップ322へ進み、車高センサ
59により車高hを読み取る。車高hの読み取りが終了
するとステップ324へ進み、t<t0か否かを判断す
る。t<t0の場合にはステップ322へ進み、フラグ
Fに0をセットすると共に上記説明したように表2を参
照しラジエータグリル22及びフロントクロスメンバ4
4を閉じる。この処理が終了するとステップ340へ進
む。
【0066】一方、t≧t0の場合にはステップ326
へ進み、t1≦tか否かを判断し、t1≦tの場合には
ステップ330へ進み、t1>tの場合にはステップ3
28へ進む。ステップ328ではH0<hか否かを判断
し、H0<hの場合にはステップ334へ進み、フラグ
Fに1をセットすると共にラジエータグリル22を閉
じ、フロントクロスメンバ44を開ける(表2参照)。
H0≧hの場合にはステップ336へ進み、フラグFに
2をセットすると共にフロントクロスメンバ44を閉
じ、ラジエータグリル22を開ける(表2参照)。
【0067】ステップ330では、H0<hか否かを判
断し、H0<hの場合にはステップ338へ進み、フラ
グFに3をセットすると共にフロントクロスメンバ44
及びラジエータグリル22を開ける(表2参照)。H0
≧hの場合にはステップ336へ進む。なお、上記ステ
ップ332、334、336及び338において、フラ
グFの状態が同一の場合にはラジエータグリル22及び
フロントクロスメンバ44の開閉が必要ないため、開閉
処理は行なわなくともよい。
【0068】ラジエータグリル22及びフロントクロス
メンバ44の開閉処理が終了するとステップ340へ進
む。ステップ340ではイグニッションキーがオフされ
たか否かを判断し、イグニッションキーがオンの場合に
はステップ320へ戻り、イグニッションキーがオフの
場合には本ルーチンを終了する。
【0069】以上説明したように、第3実施例では、冷
却水温度に応じてラジエータグリル22及びフロントク
ロスメンバ44を開けるため、適正に冷却水を冷却で
き、更に、車高が低い場合にはフロントクロスメンバ4
4を閉止するため、低い車高のときにおいてフロントク
ロスメンバ44と地面との干渉を防止することができ
る。
【0070】〔第4実施例〕次に、本発明に係る可動グ
リルの第4実施例を図面を参照して説明する。
【0071】第4実施例は、エンジン冷却水温応じてラ
ジエータグリル22及びフロントクロスメンバ44を開
閉する及び負荷電源を遮断する制御を行なうものであ
る。
【0072】なお、第4実施例に利用した車両の構成は
第1実施例と同様なので同一部分には同一符号を付して
詳細な説明は省略する。
【0073】また、第4実施例では、第2実施例におい
て示した表2と同一のラジエータグリル22及びフロン
トクロスメンバ44の各々の開閉状態とフラグとの関係
を表したテーブルを用いると共に、第3実施例に示した
冷却水温tと車高hとの関係に基づいてラジエータグリ
ル22及びフロントクロスメンバ44の開閉状態を示す
フラグが対応した表4を用いる。
【0074】以下、第4実施例の作用について、制御装
置60に記憶された制御プログラムに従って説明する。
【0075】先ず、乗員が車両のイグニッションキーが
オンされ、エンジンをスタートさせると、図9に示した
制御ルーチンが実行される。本制御ルーチンが実行され
るとステップ410へ進み、本制御プログラムの初期設
定が行なわれる。この初期設定において、冷却水温の設
定温度t0、t1、車高hの設定値H0が取り込まれる
と共に温度上昇率dtの設定値a、bが取り込まれる。
この設定値aは、温度上昇率を演算するときの単位時間
であり、設定値bは許容できる温度上昇率範囲の最大値
が設定されている。また、フラグFは0にセットされ
る。なお、フラグFは、検出された冷却水温に対するラ
ジエータグリル22及びフロントクロスメンバ44の各
々の開閉状態を表している。
【0076】初期設定が終了するとステップ420へ進
み、冷却水温計58により冷却水温tを読み取り、車高
hを読み取って(ステップ420、422)、ステップ
424へ進む。ステップ424ではt<t0か否かを判
断し、t<t0の場合にはステップ436へ進み、フラ
グFに0をセットする。また、ステップ436では、上
記説明したように表2を参照しラジエータグリル22及
びフロントクロスメンバ44を閉じる。
【0077】一方、ステップ424においてt≧t0の
場合にはステップ426へ進み、上記説明した式(1)
に基づいて冷却水温の温度上昇率dtを演算する。温度
上昇率dtの演算が終了すると、ステップ428へ進
み、dt>bか否かを判断し、dt>bの場合にはステ
ップ434へ進む。dt≦bの場合にはステップ430
へ進み、t1≦tか否かを判断する。t1≦tの場合に
はステップ434へ進む。t1>tの場合にはステップ
432へ進む。ステップ432では、H0<hか否かを
判断し、H0<hの場合にはステップ438へ進み、フ
ラグFに1をセットすると共にラジエータグリル22を
閉じ、フロントクロスメンバ44を開ける(表2参
照)。H0≧hの場合にはステップ440へ進み、フラ
グFに2をセットすると共にラジエータグリル22を開
け、フロントクロスメンバ44を閉じる(表2参照)。
ステップ434では、H0<hか否かを判断し、H0<
hの場合にはステップ442へ進み、フラグFに3をセ
ットすると共にラジエータグリル22及びフロントクロ
スメンバ44を開ける(表2参照)。H0≧hの場合に
はステップ440へ進み、フラグFに2をセットする。
なお、上記ステップ436、438、440及び442
において、フラグFの状態が同一の場合にはラジエータ
グリル22及びフロントクロスメンバ44の開閉が必要
ないため、開閉処理は行なわなくともよい。
【0078】ラジエータグリル22及びフロントクロス
メンバ44の開閉処理が終了するとステップ44へ進
み、現在の冷却水温tを次回の温度上昇率dtを演算す
るときの前回の温度Tとして設定しステップ446へ進
む。
【0079】ステップ446では、イグニッションキー
がオフされたか否かを判断し、イグニっションキーがオ
ンの場合にはステップ420へ戻り、イグニッションキ
ーがオフの場合には本ルーチンを終了する。
【0080】以上説明したように第4実施例では、冷却
水温、温度上昇率及び車高に応じてラジエータグリル2
2及びフロントクロスメンバ44を開閉する。すなわ
ち、冷却水温が上昇するのに応じてフロントクロスメン
バ44、ラジエータグリル22の順に開けられる。これ
により、被冷却体は適正に冷却されてラジエータ32に
よる冷却水の熱交換は適正になされ、効率よくエンジン
及び他の被冷却体を冷却することができ、冷却水の急激
な温度変化を防ぐことができる。また、温度上昇率dt
によってラジエータグリル22及びフロントクロスメン
バ44を開閉する処理、すなわち、温度上昇率dtが所
定の上昇率を越えた場合にはラジエータグリル22及び
フロントクロスメンバ44をともに開けて早期にエンジ
ン冷却水温の温度上昇を抑制する。更に、車高による制
御を付加している。これによれば、低い車高のときには
フロントクロスメンバ44を閉じることにより、フロン
トクロスメンバ44と地面との干渉を防止することがで
きる。
【0081】〔第5実施例〕上記実施例では、冷却水
温、温度上昇率及び車高に基づいてラジエータグリル2
2及びフロントクロスメンバ44を開閉制御する場合に
ついて説明したが、冷却水温、温度上昇率及び車高に基
づいてラジエータグリル22及びフロントクロスメンバ
44を開閉する制御に、車両の駐車時におけるラジエー
タグリル22及びフロントクロスメンバ44の開閉制御
及び必要に応じてエンジン負荷としての負荷電源を遮断
するフェイルセーフモードを追加した場合を第5実施例
として説明する。
【0082】なお、第5実施例に利用した車両の構成は
第1実施例と同様なので同一部分には同一符号を付して
詳細な説明は省略する。
【0083】図10に示したように、制御装置60のI
/O68には、ドライバ78が接続されており、制御装
置60から出力される制御信号がスイッチ部80へ入力
されるようになっている。このスイッチ部80は、複数
のスイッチにより構成されており、各々のスイッチに
は、車両の走行に直接関係のない(安全上直ちに不利に
ならない)電気機器、例えば、エアーコンディショナの
コンプレッサとエンジンとを連結する電磁クラッチを作
動させるための電源、デフォッガ、ラジオ等の負荷電源
に直列に接続されている。また、このスイッチは、制御
装置60から出力される制御信号が入力されることによ
り各々が遮断される構成になっている。
【0084】ここで、フェイルセーフモードがオンの場
合には、制御装置60はこの各々のスイッチのオンオフ
を参照して所定の順序或いは全てをオフするように制御
信号を出力する。一方、フェイルセーフモードがオフの
場合には、制御装置60は全てのスイッチを電気的に接
続するように制御信号を出力する。なお、上記所定の順
序には、例えば、エアーコンディショナのコンプレッ
サ、デフォッガ、ラジオ等のエンジン負荷の高い順序で
負荷電源を遮断するという設定にすることが好ましい。
また、上記の例で負荷電源を遮断するときにおいて、何
れの負荷電源も遮断されていないときには、先ずコンプ
レッサを停止させるために負荷電源を遮断し、コンプレ
ッサが停止している場合には更にデフォッガの電源を遮
断する。そして、コンプレッサ及びデフォッガの負荷電
源が遮断されている場合にはラジオの電源を遮断するよ
うにする。このようにすることによって、エンジンへの
負荷が徐々に軽減される。
【0085】第5実施例では、上記説明した第1実施例
の冷却水温に対するフラグのテーブルを用いる(表1参
照)。
【0086】以下、第5実施例の作用について、制御装
置60に記憶された制御プログラムに従って説明する。
【0087】先ず、車両のイグニッションキーがオンさ
れ、エンジンがスタートされると、図11に示した制御
ルーチンが実行される。本制御ルーチンが実行されると
ステップ500へ進み、本制御プログラムの初期設定が
行なわれる。この初期設定において、冷却水温の設定値
t0、t1が取り込まれると共にフラグF、FBが0に
セットされる。なお、フラグFは、現在検出された冷却
水温に対するラジエータグリル22及びフロントクロス
メンバ44の各々の開閉状態を表しており、フラグFB
は、前回の冷却水温に対するラジエータグリル22及び
フロントクロスメンバ44の各々の開閉状態を表してい
る。
【0088】初期設定が終了するとステップ502へ進
み、イグニッションキーがオンされているか否かを判断
し、オンの場合にはステップ510へ進み、オフの場合
にはステップ504へ進む。
【0089】ステップ504では、図示しないタイマ手
段でイグニッションキーがオフされてからの時間を計測
し、所定時間(例えば、5分)が経過したか否かを判断
し、所定時間経過していない場合にはステップ510へ
進む。一方、所定時間を経過した場合にはステップ50
6へ進み、フラグFが0であるか否かを判断する。フラ
グFが0である場合には、既にラジエータグリル22及
びフロントクロスメンバ44の各々が閉じられているた
め、本制御ルーチンを終了する。フラグFが0でない場
合には、ステップ508において、フラグFを0にセッ
トすると共にラジエータグリル22及びフロントクロス
メンバ44の各々を閉じる。このように、イグニッショ
ンキーのオンオフを検知して、所定の時間(例えば、5
分)経過するまではラジエータグリル22及びフロント
クロスメンバ44の開閉制御が継続されるため、駐車時
における被冷却体の冷却効果の向上が図れる。
【0090】ステップ510では、図12に示したラジ
エータグリル22及びフロントクロスメンバ44の開閉
状態を示すフラグ設定のサブルーチンを実行する。この
フラグ設定のサブルーチンは図6に示した制御ルーチン
においてステップ120からステップ130までの処理
をフラグ設定のサブルーチンとしたものである。このフ
ラグ設定サブルーチンにおいて冷却水温に応じてラジエ
ータグリル22及びフロントクロスメンバ44の開閉状
態を示すフラグFを設定する。フラグFの設定が終了す
るとステップ512へ進む。ステップ512では、フラ
グFが0または1の何れであるかを判断し、フラグFが
0あるいは1であるならばステップ514へ進む。ステ
ップ514では、フェイルセーフモードがオンであるか
否かを判断し、フェイルセーフモードがオンの場合には
ステップ516に進む。ステップ516では、フェイル
セーフモードをオフにし、上記説明したように負荷電源
の遮断を中止し、ステップ518へ進む。このフェイル
セーフモードをオフにして負荷電源の遮断を中止するに
は、上記で説明したように、制御装置60がスイッチ部
80の全てのスイッチを電気的に接続するように制御信
号を出力することによって行なう。
【0091】ステップ518では、フラグFが2である
か否かを判断し、フラグFが2である場合にはステップ
520へ進み、それ以外のフラグFである場合にはステ
ップ522へ進む。ステップ520及びステップ522
では、各々F=FBか否かを判断することにより設定さ
れたフラグFが前回設定されたフラグFBと同じか否か
を判断する。ステップ522においてF=FBと判断さ
れた場合にはにラジエータグリル22及びフロントクロ
スメンバ44の開閉の必要がないため、ステップ528
へ進む。
【0092】設定されたフラグFが前回のフラグFBと
異なる場合にはステップ526へ進み、設定されたフラ
グFに応じてラジエータグリル22及びフロントクロス
メンバ44を開閉する。ラジエータグリル22及びフロ
ントクロスメンバ44の開閉処理が終了するとステップ
528へ進む。
【0093】ステップ520においてF=FB(フラグ
Fが前回と同じ場合)と判断された場合、すなわち、ラ
ジエータグリル22及びフロントクロスメンバ44が共
に開放状態であってもなおエンジン負荷は高い場合に
は、ステップ524においてフェイルセーフモードをオ
ンして負荷電源の遮断処理を行なう。この処理が終了す
るとステップ528へ進む。このフェイルセーフモード
のオンのときには上記で説明したように、例えば、上記
の例で負荷電源を遮断するときにおいて、何れの負荷電
源も遮断されていないときには、先ずコンプレッサを停
止させるために負荷電源を遮断し、コンプレッサが停止
している場合には更にデフォッガの電源を遮断する。そ
して、コンプレッサ及びデフォッガの負荷電源が遮断さ
れている場合にはラジオの電源を遮断するようにする。
このようにすることによって、エンジンへの負荷が徐々
に軽減される。
【0094】ステップ528では、ラジエータグリル2
2及びフロントクロスメンバ44の開閉処理を継続する
か否かを判断する。ステップ528において、ラジエー
タグリル22及びフロントクロスメンバ44の開閉処理
を継続する場合にはステップ530へ進みフラグFをフ
ラグFBにセットしてステップ502へ戻る。終了の場
合には、本制御ルーチンを終了する。
【0095】このように、ラジエータグリル22及びフ
ロントクロスメンバ44が開放の状態にあってもなおエ
ンジン冷却水温が所定値より下がらない場合には、フェ
イルセーフモードをオンとしてスイッチ部80をオンオ
フ制御することにより走行に関係のない負荷電源を遮断
して、エンジンへの負荷を軽減させている。これにより
冷却水温は速やかに低減する。更にエンジン負荷が軽減
することにより燃費の向上が図れる。
【0096】上記第5実施例では、冷却水温に応じてラ
ジエータグリル22及びフロントクロスメンバ44を開
閉した場合(第1実施例)について説明したが、冷却水
温及び冷却水温の温度上昇率に応じてラジエータグリル
22及びフロントクロスメンバ44を開閉する場合(第
2実施例)においても、図12のフラグ設定サブルーチ
ンに代えて図7に示した制御ルーチンのステップ220
からステップ236の処理を用いることにより同様に適
応することができる。
【0097】また、上記第3実施例及び第4実施例で説
明した冷却水温、温度上昇率及び車高の組合せに基づい
てラジエータグリル22及びフロントクロスメンバ44
を開閉制御するときに本実施例の負荷電源を遮断するフ
ェイルセーフモードを追加する場合には、以下の表5に
示した、エンジン冷却水温及びフェイルセーフモード等
の関係に基づいたラジエータグリル22及びフロントク
ロスメンバ44の各々の開閉状態を示すフラグFを示す
テーブルを用いることによって容易に実現できる。ま
た、このときのフラグとラジエータグリル22及びフロ
ントクロスメンバ44の開閉状態との対応を、以下の表
6に示した。
【0098】
【表5】 但し、t0、t1:設定値 H0:設定値
【0099】
【表6】 但し、 X:閉 ○:開 上記表5及び表6を用いて冷却水温及び車高に応じ、ラ
ジエータグリル22、フロントクロスメンバ44を開閉
(第3実施例)において、図13に示したように、図8
に示した制御ルーチンステップ320からステップ33
8までの処理をフラグ設定サブルーチンに用いるときに
ステップ300でフラグを2にセットする処理に代えて
フラグFを4にセットする処理を追加する。これによ
り、スイッチ部80をオンオフ制御するフェイルセーフ
モードオンの状態はフラグFが3或いは4の場合にな
る。そして、ステップ512においてフラグFが0、
1、2の何れであるかを判断するように変更し、ステッ
プ518において2或いは3の何れかであるかを判断す
るように変更して、上記処理を行なう。これにより、冷
却水温及び車高に応じてラジエータグリル22、フロン
トクロスメンバ44を開閉する場合に負荷電源を遮断す
るフェイルセーフモードを付与することができ、上記実
施例と同様の効果が得られる。
【0100】また、冷却水温、冷却水温の温度上昇率及
び車高に応じ、ラジエータグリル22及びフロントクロ
スメンバ44を開閉する場合(第4実施例)において
も、同様に、図9に示した制御ルーチンステップ420
からステップ444までの処理をフラグ設定サブルーチ
ンに用いるときに、ステップ432で否定判断された場
合にフラグFを2にセットする処理に代えてフラグを4
にセットする処理を追加する。これにより、スイッチ部
80をオンオフ制御するフェイルセーフモードオンの状
態はフラグFが3或いは4のときになる。そして、上記
と同様に、ステップ512においてフラグFが0、1、
2の何れであるかを判断するように変更し、ステップ5
18において2或いは3の何れかであるかを判断するよ
うに変更して、上記処理を行なう。これにより、冷却水
温、冷却水温の温度上昇率及び車高に応じてラジエータ
グリル22、フロントクロスメンバ44を開閉する場合
に負荷電源を遮断するフェイルセーフモードを付与する
ことができ、上記実施例と同様の効果が得られる。
【0101】以上説明したように、第5実施例では、上
記制御ルーチンにおけるフラグ設定のサブルーチンに上
記第1〜第4実施例の何れの場合においても適応するこ
とができる。すなわち、冷却水温、冷却水温の温度上昇
率および車高の少なくとも1つに基づいてラジエータグ
リル22及びフロントクロスメンバ44の開閉状態を示
すフラグFを設定することができる。したがって、ラジ
エータグリル22及びフロントクロスメンバ44が開放
の状態にあってもなお、エンジン冷却水温が所定値より
下がらない場合には、走行に関係のない負荷電源等を遮
断することにより、エンジンへの負荷が軽減し、冷却水
温が低減する。更に、エンジンへの負荷が軽減すること
により、燃費の向上が図れる。
【0102】なお、上記実施例では、エンジン負荷条件
としてエンジン冷却水温を利用した場合の例について説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、エ
ンジンブロックの温度、エンジン油温、排気温、アクセ
ル開度、燃料噴射量等の物理量の少なくとも1つを利用
してもよい。
【0103】また、アクセル開度、車速及び加速度の関
係に基づいてエンジン負荷を特定することもできる。例
えば、アクセルは全開だが車速は遅く加速していない低
速登坂の状態では高負荷、アクセルは全閉だが車速は速
く、加速している下り坂の状態では低負荷であるという
ように特定することができる。
【0104】また、上記実施例では、第2の可動グリル
にフロントクロスメンバを用いた場合の例について説明
したが、図14に示したようにサイドメンバを組み合わ
せて第2の可動グリルとしてもよい。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
発明によれば、外観上隠されて設けられた第2の可動グ
リルがラジエタへ向けて直接外気を取り入れるために開
閉されるため、車両の外観形状の変化による空力特性の
悪化を防止することができかつ、検出したエンジン負荷
条件に応じて可動グリルを開閉するため、エンジン負荷
が急激に変化することなく、緩やかに変化させることが
できる、という効果がある。
【0106】請求項2に記載した発明によれば、検出し
たエンジン負荷条件及びエンジン負荷条件の上昇率に基
づいて可動グリルを開閉するため、エンジン負荷条件の
変化状態に則した可動グリルの開閉を行なうことがで
き、またエンジン負荷条件の上昇率を検出することによ
り更にエンジン負荷条件が変化することを早期に防ぐこ
とができると共に速やかな可動グリルの開閉を行なうこ
とができる、という効果がある。
【0107】請求項3に記載した発明によれば、検出し
た車高に応じて可動グリルを開閉するため、車高が低い
場合には車両の第2の可動グリルが閉じられることによ
っての可動グリルと地面との干渉が防止できる、という
効果がある。
【0108】請求項4に記載した発明によれば、可動グ
リルが開状態であってもなおエンジン冷却水温が所定値
より下がらない場合にエンジンに負荷を与えるエンジン
負荷を遮断することにより、エンジン負荷を低減させる
ことができエンジン負荷条件を適正な状態にさせること
ができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の可動グリルが適用された車体
前部を示す車体斜め前方から見た斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の自動車の前部車体のラジエ
ータグリル近傍を示す側断面(図1の2−2線断面)図
である。
【図3】本発明の一実施例の自動車の前部車体構造を示
す側断面(図1の4−4線断面)図である。
【図4】本発明の一実施例の自動車の前部車体構造のフ
ロントクロスメンバ近傍を示す側断面図である。
【図5】第1実施例に利用した制御装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】第1実施例の可動グリル制御ルーチンを示す流
れ図である。
【図7】第2実施例の可動グリル制御ルーチンを示す流
れ図である。
【図8】第3実施例の可動グリル制御ルーチンを示す流
れ図である。
【図9】第4実施例の可動グリル制御ルーチンを示す流
れ図である。
【図10】第5実施例に利用した制御装置の構成を示す
ブロック図である。
【図11】第5実施例の可動グリル制御ルーチンを示す
流れ図である。
【図12】第5実施例のフラグ設定サブルーチンの例を
示す流れ図である。
【図13】第5実施例のフラグ設定サブルーチンの他の
例を示す流れ図である。
【図14】自動車の前部車体構造のサイドメンバ近傍を
示す側断面(図3の5−5線断面)図である。
【符号の説明】
10 車体 20 外気取入口 22 ラジエータグリル(第1の可動グリル) 44 フロントクロスメンバ(第2の可動グリル) 58 冷却水温計(エンジン負荷検出手段) 59 車高センサ(車高検出手段) 60 制御装置(制御手段) 80 スイッチ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 炭谷 圭二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−110625(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 11/00 - 11/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方から順にクーラーコンデンサとラジ
    エタとが設けられた車両の前方からクーラーコンデンサ
    とラジエタとへ向けて外気を取り入れるための開閉可能
    な第1の可動グリルと、前記車両の下方または側方から
    前記ラジエタへ向けて直接外気を取り入れるため開閉
    可能でかつ外観上隠されて設けられた第2の可動グリル
    エンジン負荷条件を検出するエンジン負荷条件検出手段
    と、 検出されたエンジン負荷条件が大きくなるにしたがって
    前記第2の可動グリルを開いた後前記第1の可動グリル
    を開くように前記第1の可動グリル及び前記第2の可能
    グリルを開閉制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする可動グリルの制御装置。
  2. 【請求項2】 車両の前方から外気を取り入れるための
    開閉可能な第1の可動グリルと、車両の下方または側方
    から外気を取り入れるための開閉可能な第2の可動グリ
    ルと、を開閉制御する可動グリルの制御装置において、 エンジン負荷条件を検出するエンジン負荷条件検出手段
    と、 エンジン負荷条件の上昇率を検出するエンジン負荷条件
    上昇率検出手段と、 検出されたエンジン負荷条件上昇率が所定値以下の場合
    には検出されたエンジン負荷条件が大きくなるにしたが
    って前記第2の可動グリルを開いた後前記第1の可動グ
    リルを開くように制御し、検出されたエンジン負荷条件
    上昇率が所定値を越えた場合には前記第1の可動グリル
    及び前記第2の可動グリルを開くように制御する制御手
    段と、 を備えたことを特徴とする可動グリルの制御装置。
  3. 【請求項3】 車両の前方から外気を取り入れるための
    開閉可能な第1の可動グリルと、車両の下方または側方
    から外気を取り入れるための開閉可能な第2の可動グリ
    ルと、を開閉制御する可動グリルの制御装置において、 エンジン負荷条件を検出するエンジン負荷条件検出手段
    と、 車高を検出する車高検出手段と、 検出された車高が所定値以上の場合には検出されたエン
    ジン負荷条件が大きくなるにしたがって前記第2の可動
    グリルを開いた後前記第1の可動グリルを開くように制
    御し、検出された車高が所定値より低い場合には前記第
    2の可動グリルを閉じかつ検出されたエンジン負荷条件
    に基づいて前記第1の可動グリルを開閉するように制御
    する制御手段と、 を備えたことを特徴とする可動グリルの制御装置。
  4. 【請求項4】 車両の前方から外気を取り入れるための
    開閉可能な第1の可動グリルと、車両の下方または側方
    から外気を取り入れるための開閉可能な第2の可動グリ
    ルと、を開閉制御する可動グリルの制御装置において、 エンジン負荷条件を検出するエンジン負荷条件検出手段
    と、 検出されたエンジン負荷条件が所定値以下の場合には検
    出されたエンジン負荷条件が大きくなるにしたがって前
    記第2の可動グリルを開いた後前記第1の可動グリルを
    開けるように制御し、検出されたエンジン負荷条件が所
    定値を越えかつ前記第1の可動グリル及び前記第2の可
    動グリルが開いている場合にはエンジンに負荷を与える
    エンジン負荷を遮断する制御手段と、 を備えたことを特徴とする可動グリルの制御装置。
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