JPH05263641A - 車両の冷却ファン回転数制御装置 - Google Patents

車両の冷却ファン回転数制御装置

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JPH05263641A
JPH05263641A JP4064633A JP6463392A JPH05263641A JP H05263641 A JPH05263641 A JP H05263641A JP 4064633 A JP4064633 A JP 4064633A JP 6463392 A JP6463392 A JP 6463392A JP H05263641 A JPH05263641 A JP H05263641A
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cooling fan
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Toshiki Sugiyama
俊樹 杉山
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和宏 竹内
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    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P7/00Controlling of coolant flow
    • F01P7/02Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air
    • F01P7/04Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air by varying pump speed, e.g. by changing pump-drive gear ratio
    • F01P7/048Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air by varying pump speed, e.g. by changing pump-drive gear ratio using electrical drives

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両における燃費の低減と冷却性能の向上と
を図る。 【構成】 冷却ファン5は、内燃機関のラジエータ1と
空調機のコンデンサ2との双方に冷却風を通す。マイク
ロコンピュータ6は、圧力センサ7からの信号に基づき
空調機の単位時間当りの平均冷媒圧力を演算し、これが
下限設定圧力と基準設定圧力との間にある場合には、冷
媒圧力と回転数との関係が直線的に変化する基本パター
ンデータに基づき冷媒圧力に応じて冷却ファン5の回転
数を設定する。そして、マイクロコンピュータ6は、平
均冷媒圧力が基準設定圧力以上となった場合には、基本
パターンデータをこれより傾きが大なる変更パターンデ
ータに変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のラジエータ
及び空調機のコンデンサに冷却ファンにより冷却風を通
すようにした車両に係り、特には、その冷却ファンの回
転数を制御する冷却ファン回転数制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】車両たる自動車においては、内燃機関の
ラジエータ及び空調機のコンデンサに同一の冷却ファン
によって冷却風を通して冷却するようになっている。
【0003】この場合、冷却ファンは、主として、空調
機の冷媒圧力の変化に応じて運転制御されるようになっ
ており、制御方式としては、例えば、冷媒圧力の変化に
応じて所定回転数で断続的に運転させる断続制御若しく
は、冷媒圧力の変化に応じて回転数を連続的に変化して
運転させる無段階制御が考えられている。
【0004】ところで、自動車の走行で最も頻度の高い
市街地走行では、無段階制御方式の方が、断続制御方式
に比し、エネルギー損失が低減できて、燃費の低減が可
能になるので、従来では、無段階制御方式が採用される
場合がある。
【0005】即ち、断続制御方式の場合には、冷却ファ
ンが断続的に運転されることから、空調機の冷媒圧力は
変動するものである。従って、それだけ空調機のコンプ
レッサの負担が大きくなってコンプレッサ駆動損失が大
になるばかりでなく、アイドルスピード制御時における
内燃機関の燃料噴射量も大となり、エネルギー損失が大
になる。
【0006】これに対して、無段階制御方式の場合に
は、冷媒圧力及び水温等に相応して冷却ファンの回転数
が設定されるので、冷媒圧力の変動は極めて少なく、安
定した制御が行なわれる。従って、空調機のコンプレッ
サの負担が小さくなってコンプレッサ駆動損失を低減で
きるとともに、アイドルスピード制御時における内燃機
関の燃料噴射量も低減でき、以て、燃費の低減を図り得
るのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のように無段階制
御方式を採用した場合、例えば、冷却性能にとって最も
厳しい真夏の市街地走行後に登坂走行のような内燃機関
の負担が大になる走行を行なうと、内燃機関の冷却水の
温度が急上昇して走行途中で内燃機関がオーバヒートす
る問題がある。
【0008】即ち、冷却性能にとって厳しい真夏の市街
地走行の場合には、一般に、内燃機関の冷却水より空調
機の冷媒圧力に対する熱負荷の方が厳しくなり、断続制
御方式では、冷却ファンが最高回転数に選択されて運転
されるのが通常であるので、内燃機関のラジエータは充
分に冷却されて冷却水の温度はそれほど上昇していな
い。
【0009】これに対して、無段階制御方式では、断続
制御方式に比し、冷却ファンの回転数は冷媒圧力に相応
した回転数となっていて最高回転数までは達していない
ことが往々にしてあるので、内燃機関のランジエータは
前記断続制御時より冷却水の温度が上昇した状態になっ
ている。このような状態で、登坂走行のように内燃機関
の負担が最も厳しくなる走行が行なわれると、内燃機関
の冷却水の温度が急激に上昇して、たとえ、この時に冷
却ファンが最高回転数の運転に切換えられたとしても、
冷却が手遅れとなって内燃機関がオーバヒートしてしま
うのである。
【0010】尚、無段階制御方式の上述したような問題
を解消するには、冷媒圧力の低領域から冷却ファンの回
転数が高くなるような制御パターンに設定することも考
えられる。しかしながら、このように設定すると、最も
頻度の高い市街地走行時に冷却ファンは常に過剰冷却風
を生成する回転数で運転されることになり、燃費低減効
果が縮小する不具合が生ずる。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、冷却ファンによって内燃機関のラジエ
ータ及び空調機のコンデンサに冷却風を通す構成であっ
ても、燃費の低減と冷却性能の向上との両立を図ること
ができる車両の冷却ファン回転数制御装置を提供するに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の車両の冷却ファ
ン回転数制御装置は、車両における内燃機関のラジエー
タ及び空調機のコンデンサに冷却ファンにより冷却風を
通すようにしたものにおいて、前記空調機の冷媒圧力を
検出する圧力センサを設け、冷媒圧力と回転数との関係
が無段階に変化するパターンデータを記憶し前記圧力セ
ンサの検出冷媒圧力に応じて前記パターンデータから前
記冷却ファンの回転数を設定する制御手段を設け、この
制御手段を、前記圧力センサからの検出冷媒圧力を基に
単位時間当りの平均冷媒圧力を演算し、この平均冷媒圧
力と予め設定された設定圧力とを比較して、その比較結
果に応じて前記パターンデータをこれとは変化率の異な
るパターンデータに変更するように構成するところに特
徴を有する。
【0013】
【作用】本発明の車両の冷却ファン回転数制御装置によ
れば、制御手段は、冷媒圧力と回転数との関係が無段階
に変化するパターンデータを基に冷媒圧力に応じて冷却
ファンの回転数を設定するので、冷媒圧力の変動が少な
い安定した制御を行なうことができ、燃費の低減を図る
ことができる。
【0014】又、制御手段は、単位時間当りの平均冷媒
圧力を演算し、この平均冷媒圧力と設定圧力とを比較し
て、その比較結果に応じて前記パターンデータをこれと
は変化率の異なるパターンデータに変更するので、同一
の冷媒圧力であっても冷却ファンの回転数は前のパター
ンデータとは異なるようになり、従って、冷却性能の向
上を図ることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0016】先ず、図2に従って、全体の概略的構成に
ついて述べる。
【0017】車両たる自動車の内燃機関のラジエータ1
は、エンジンルームの前方側に配設され、このラジエー
タ1の前方側には空調機の冷凍サイクルのコンデンサ2
が配設されている。そして、ラジエータ1の後方側に
は、ファン3及びこれを回転駆動する駆動モータ4から
なる冷却ファン5が配設されている。
【0018】制御手段たるマイクロコンピュータ6は、
後述するように動作するもので、その各入力ポートに
は、空調機の冷凍サイクルを流通する冷媒の圧力を検出
する圧力センサ7及び内燃機関を冷却する冷却水の温度
を検出する温度センサ8の各検出信号が与えられるよう
になっている。
【0019】マイクロコンピュータ6は、出力ポートか
らインバー駆動信号を出力してインバータ9に与えるよ
うになっており、インバータ9は、バッテリ10を直流
電源とし、マイクロコンピュータ6から与えられるイン
バータ駆動信号が示す出力周波数を有する交流電力を出
力して前記冷却ファン5の駆動モータ4に供給するよう
になっている。従って、駆動モータ4は、インバータ9
から与えられる交流電力の出力周波数に比例した回転数
で回転されるようになる。
【0020】次に、本実施例の作用について、図1及び
図3乃至図5をも参照しながら説明する。
【0021】空調機の運転が開始(スタート)される
と、マイクロコンピュータ6は「PHI←K」の処理ス
テップS1に移行する。マイクロコンピュータ6は、こ
の処理ステップS1では、仮設定圧力PHIを予め定め
られた固定設定値Kとし、次の「PH←PHI」の処理
ステップS2に移行する。
【0022】マイクロコンピュータ6は、処理ステップ
S2では、仮設定圧力PHIを最高回転数圧力PHとす
る。マイクロコンピュータ6のROMには、図3に示す
ように、冷媒圧力Pが最低回転数圧力PLの時に回転数
Rを最低回転数RLとするデータが記憶され、且つ、最
高回転数RHのデータが記憶されている。従って、マイ
クロコンピュータ6は、処理ステップS2では、ROM
から最低回転数圧力PL及び最低回転数RL並びに最高
回転数RHのデータを読出してRAMに記憶させるとと
もに、最高回転数圧力PH(=K)をRAMに記憶させ
る。
【0023】この結果、マイクロコンピュータ6のRA
Mには、図3に示すように、最低回転数媒圧力PLで最
低回転数RLとなり、最高回転数圧力PH(=K)で最
高回転数RHとなり、これらの間は冷媒圧力Pが大にな
るに従って回転数が直線的に変化する無段階制御方式の
基本パターンデータLaが記憶されることになる。
【0024】そして、マイクロコンピュータ6は、次に
「冷却ファンの回転数決定及び運転」のサブルーチンS
3に移行し、ここでは、圧力センサ7の検出信号から空
調機の冷凍サイクルの冷媒圧力を読取って、この読取っ
た検出冷媒圧力から図3の基本パターンデータLaを基
に冷却ファン5の冷媒圧力側回転数を設定する。
【0025】尚、マイクロコンピュータ6のROMに
は、図4で示すような水温H−回転数Rのパターンデー
タが記憶されている。この図4において、HLは最低回
転数水温、HHは最高回転数水温を示す。
【0026】そこで、マイクロコンピュータ6は、サブ
ルーチンS3では、更に、温度センサ8の検出信号から
内燃機関の冷却水の温度を読取って、この読取った検出
温度即ち、検出水温から図4のパターンデータを基に冷
却ファン5の水温側回転数を設定する。そして、マイク
ロコンピュータ6は、上述のように設定した冷媒圧力側
回転数と水温側回転数とを比較して、高い方の回転数を
優先して実行回転数とし、インバータ9にその実行回転
数に対応する出力周波数を示すインバータ駆動信号を出
力する。
【0027】この結果、インバータ9は、実行回転数に
対応する出力周波数を有する交流電力を冷却ファン5の
駆動モータ4に供給するようになり、駆動モータ4は、
前述の実行回転数で回転してファン3を駆動する。従っ
て、ファン3の送風作用により、エンジンルームの前方
側から吸込まれた空気はコンデンサ2及びラジエータ1
を通って後方側に吐出され、以て、コンデンサ2及びラ
ジエータ1の冷却風による冷却が行なわれる。
【0028】尚、マイクロコンピュータ6は、サブルー
チンS3では、冷媒圧力側回転数と水温側回転数との内
の高い回転数の方を優先して実行回転数とするように設
定するものであるが、これまでの実験によると、主とし
て、冷媒圧力側回転数の方が優先されて実行回転数に設
定されているという事実が判明している。
【0029】マイクロコンピュータ6は、次に「平均冷
媒圧力PTの演算」のサブルーチンS4に移行し、ここ
では、図5に示すように、圧力センサ7からの検出信号
を短い単位時間ΔTにわたって読取って、その読取った
検出冷媒圧力の平均値を演算し、これを平均冷媒圧力P
TとしてRAMに記憶させ、そして、「PT≧P2?」
の判断ステップS5に移行する。
【0030】マイクロコンピュータ6のROMには、図
3に示すように、下限設定圧力P1,上限設定圧力P3
及び基準設定圧力P2が記憶されており、マイクロコン
ピュータ6は、これらの設定圧力P1乃至P3と前述の
平均冷媒圧力PTとを以下述べるように比較する。
【0031】この場合、自動車の走行のうちで最も頻度
の高い市街地走行のときには、平均冷媒圧力PTは下限
設定圧力P1と基準設定圧力P2との間(P1<PT<
P2)となるように設定されている。
【0032】而して、マイクロコンピュータ6は、上記
判断ステップS5では、平均冷媒圧力PTが基準設定圧
力P2以上(PT≧P2)か否かを判断するもので、市
街地走行時には、ここでは「NO」(PT<P2)と判
断して「PT≦P1?」の判断ステップS6に移行す
る。マイクロコンピュータ6は、この判断ステップS6
では、平均冷媒圧力PTが下限設定圧力P1以下(PT
≦P1)か否かを判断するもので、市街地走行時には、
ここでは「NO」(PT>P1)と判断して処理ステッ
プS1に戻るようになる。
【0033】マイクロコンピュータ6は、以下、ステッ
プS1,S2,サブルーチンS3,S4、ステップS5
及びS6を繰返すようになり、従って、マイクロコンピ
ュータ6のRAMには、図3に示す基本パターンデータ
Laが常に記憶されて、この基本パターンデータLaに
基づいて冷却ファン5の実行回転数が設定されることに
なる。
【0034】一方、自動車の冷却性能にとって最も厳し
い真夏の市街地走行の場合には、平均冷媒圧力PTも大
になり、基準設定圧力P2を超えるようになる。
【0035】このような場合には、マイクロコンピュー
タ6は、「PT≧P2?」の判断ステップS5に移行し
たときに「YES」と判断して「PH1←PH1−Δ
P」の処理ステップS7に移行する。マイクロコンピュ
ータ6は、この処理ステップS7では、仮設定圧力PH
1から一定圧力ΔPを差引いて新な仮設定圧力PH1と
するものであり、そして、次に「PH1≦P1?」の判
断ステップS8に移行する。
【0036】マイクロコンピュータ6は、この判断ステ
ップS8では、新たな仮設定圧力PH1が下限設定圧力
P1以下(PH1≦P1)か否かを判断するもので、
「NO」(PH1>P1)と判断した場合には、処理ス
テップS2に戻り、最高回転数圧力PHをこの新たな仮
設定圧力PH1とする。
【0037】この結果、マイクロコンピュータ6は、次
にサブルーチンS3に移行すると、RAMに新たな最高
回転数圧力PH(=K−ΔP)を記憶させるので、その
RAMには、図3に一点鎖線で示すように、新たな最高
回転数圧力PHで最高回転数RHを示す変更パターンデ
ータLbが記憶されるようになる。
【0038】従って、マイクロコンピュータ6は、その
後、サブルーチンS4,ステップS5,S6,S2及び
サブルーチンS3を繰返すことにより、今度は変更パタ
ーンデータLbに基づいて冷却ファン5の実行回転数を
設定するようになり、基本パターンデータLaの場合に
比し、同一の冷媒圧力でも冷却ファン5の回転数は高く
なる。
【0039】以上の変更パターンデータLbに基づく冷
却ファン5の回転数によっても平均冷媒圧力PTが基準
設定圧力P2以上(PT≧P2)の場合には、マイクロ
コンピュータ6は、「PT≧P2?」の判断ステップS
5に移行したときに「YES」と判断して「PH1←P
H1−ΔP」の処理ステップS7に移行する。マイクロ
コンピュータ6は、この処理ステップS7では、前述し
たように変更した仮設定圧力PH1から一定圧力ΔPを
差引いて更に新な仮設定圧力PH1(=K−2ΔP)と
するものであり、そして、次の「PH1≦P1?」の判
断ステップS8に移行する。
【0040】マイクロコンピュータ6は、この判断ステ
ップS8では、更に新たな仮設定圧力PH1が下限設定
圧力P1以下(PH1≦P1)か否かを判断するもの
で、「NO」(PH1>P1)と判断した場合には、処
理ステップS2に戻り、最高回転数圧力PHをこの更に
新たな仮設定圧力PH1とする。
【0041】この結果、マイクロコンピュータ6は、次
にサブルーチンS3に移行すると、RAMに更に新たな
最高回転数圧力PH(=K−2ΔP)を記憶させるの
で、そのRAMには、図3に破線で示すように、更に新
たな最高回転数圧力RHで最高回転数PHを示す変更パ
ターンデータLcが記憶されるようになる。
【0042】従って、マイクロコンピュータ6は、その
後、サブルーチンS4,ステップS5,S6,S2及び
サブルーチンS3を繰返すことにより、今度は変更パタ
ーンデータLcに基づいて冷却ファン5の実行回転数を
設定するようになり、変更パターンデータLbの場合に
比し、同一の冷媒圧力でも冷却ファン5の回転数は高く
なる。
【0043】以上の変更パターンデータLcに基づく冷
却ファン5の回転数によっても平均冷媒圧力PTが基準
設定圧力P2以上(PT≧P2)の場合には、マイクロ
コンピュータ6は、ステップS5,S7及びS8を繰返
して、最高回転数圧力PHを一定圧力ΔPだけ順次差引
いた値とするものである。
【0044】そして、このような過程で、仮設定圧力P
H1が下限設定圧力P1以下(PH1≦P1)となった
場合には、マイクロコンピュータ6は、判断ステップS
8で「YES」し判断して「PH1←P1」の処理ステ
ップS9に移行する。マイクロコンピュータ6は、この
処理ステップS9では、仮設定圧力PH1を下限設定圧
力P1とし、処理ステップS2に戻るようになる。
【0045】従って、マイクロコンピュータ6は、最高
回転数圧力PHを下限設定圧力P1とした以後は、平均
冷媒圧力PTが上限設定圧力P2以上(PT≧P2)で
あってもパターンデータの変更は行なわないのである。
【0046】一方、例えば、冷却ファン5の回転数が変
更パターンデータLcに基づいて設定されている場合に
おいて、外気温若しくは日射量が減少して、平均冷媒圧
力PTが下限設定圧力P1以下(PT≦P1)となった
ときには、これは冷却ファン5の冷却能力が過剰である
ことを示す。
【0047】そこで、マイクロコンピュータ6は、判断
ステップS6に移行したときに、ここで「YES」と判
断して「PH1←PH1+ΔP」の処理ステップS10
に移行する。マイクロコンピュータ6は、この処理ステ
ップS10では、仮設定圧力PH1に一定圧力ΔPを加
えて新な仮設定圧力PH1とするのであり、そして、次
の「PH1≧P3?」の判断ステップS11に移行す
る。
【0048】マイクロコンピュータ6は、この判断ステ
ップS11では、新たな仮設定圧力PH1が上限設定圧
力P3以上(PH1≧P3)か否かを判断するもので、
「NO」(PH1<P3)と判断した場合には、処理ス
テップS2に戻り、最高回転数圧力PHをこの新たな仮
設定圧力PH1とする。
【0049】この結果、マイクロコンピュータ6は、次
にサブルーチンS3に移行すると、RAMに新たな最高
回転数圧力PH(=K−ΔP)を記憶させるので、その
RAMには、前述の変更パターンデータLbが記憶され
るようになる。
【0050】従って、マイクロコンピュータ6は、その
後、サブルーチンS4,ステップS5,S6,S2及び
サブルーチンS3を繰返すことにより、今度は変更パタ
ーンデータLbに基づいて冷却ファン5の実行回転数を
設定するようになり、変更パターンデータLcの場合に
比し、同一の冷媒圧力でも冷却ファン5の回転数は低く
なる。
【0051】以上の変更パターンデータLbに基づく冷
却ファン5の回転数によっても平均冷媒圧力PTが下限
設定圧力P1以下(PT≦P1)の場合には、マイクロ
コンピュータ6は、「PT≦P1?」の判断ステップS
6に移行したときに「YES」と判断して「PH1←P
H1+ΔP」の処理ステップS10に移行する。マイク
ロコンピュータ6は、この処理ステップS10では、前
述したように変更した仮設定圧力PH1に一定圧力ΔP
を加えて新たな仮設定圧力PH1(=K)とするもので
あり、そして、判断ステップS11を経て処理ステップ
S2に戻り、最高回転数圧力PHをこの更に新たな仮設
定圧力PH1とする。
【0052】この結果、マイクロコンピュータ6は、次
にサブルーチンS3に移行すると、RAMに新たな最高
回転数圧力PH(=K)を記憶させるので、そのRAM
には前述の基本パターンデータLaが記憶されるように
なる。
【0053】以上の基本パターンデータLaに基づく冷
却ファン5の回転数によっても平均冷媒圧力PTが下限
設定圧力P1以下(PT≦P1)の場合には、マイクロ
コンピュータ6は、ステップS6,S10及びS11を
繰返して、最高回転数圧力PHを一定圧力ΔPだけ順次
加えた値とするものである。
【0054】そして、このような過程で、仮設定圧力P
H1が上限設定圧力P3以上(PH1≧P3)となった
場合には、マイクロコンピュータ6は、判断ステップS
11で「YES」と判断して「PH1←P3」の処理ス
テップS12に移行する。マイクロコンピュータ6は、
この処理ステップS12では、仮設定圧力PH1を上限
設定圧力P3とし、処理ステップS2に戻るようにな
る。
【0055】従って、マイクロコンピュータ6は、最高
回転数圧力PHを上限設定圧力P3とした以後は、平均
冷媒圧力PTが下限設定圧力P1以下(PT≦P1)で
あってもパターンデータの変更は行なわないのである。
【0056】このように本実施例では、マイクロコンピ
ュータ6は、空調機の冷凍サイクルの単位時間当りの平
均冷媒圧力PTを演算して、これが下限設定圧力P1と
基準設定圧力P2との間にある場合には、冷媒圧力Pと
回転数Rとの関係が直線的に変化する無段階制御の基本
パターンデータLaに基づき冷媒圧力に応じて冷却ファ
ン5の回転数を設定するようにした。
【0057】これにより、自動車の走行のうちの最も頻
度の高い市街地走行の場合には、冷却ファン5の回転数
は冷媒圧力に相応した回転数に設定されるものであり、
従って、冷媒圧力は低いレベルで変動の少ない安定した
ものに制御されることになって、冷凍サイクルのコンプ
レッサに対する負担が軽減され、燃費の低減を図ること
ができる。
【0058】又、マイクロコンピュータ6は、平均冷媒
圧力PTが基準設定圧力P2以上となった場合には、最
高回転数圧力PHを一定圧力ΔPだけ順次下げて基本パ
ターンデータLaとは変化率の異なる、即ち、傾きが大
なる変更パターンデータLb,Lc等に変更し、これら
の変更パターンデータLb,Lc等に基づき冷媒圧力に
応じて冷却ファン5の回転数を設定するようにした。
【0059】これにより、自動車の走行のうちの冷却性
能にとって厳しい真夏の市街地走行のときには、基本パ
ターンデータLaによる制御の場合と同一の冷媒圧力で
あっても冷却ファン5の回転数を高くすることができ
て、ラジエータ1を充分に冷却することができ、従っ
て、その後に内燃機関にとって高負担となる登坂走行に
移っても、内燃機関がオーバヒートすることがないもの
であり、冷却性能の向上を図り得る。
【0060】尚、上記実施例では、マイクロコンピュー
タ6の演算によって基本パターンデータLa及び変更パ
ターンデータLb,Lc等を設定してRAMに記憶させ
るようにしたが、例えば、平均冷媒圧力PTの大きさに
応じた多数のパターンデータを予めROMに記憶させ
て、これらを選択して読出してRAMに記憶させるよう
にしてもよい。
【0061】又、上記実施例では、冷媒圧力P−回転数
Rのパターンデータを直線的に変化するものとしたが、
例えば、曲線的に変化する無段階のものとしてもよい。
【0062】
【発明の効果】本発明の車両の冷却ファン回転数制御装
置は、以上説明したように、冷媒圧力と回転数との関係
が無段階に変化するパターンデータに基づき空調機の冷
媒圧力に応じて冷却ファンの回転数を設定するととも
に、単位時間当りの平均冷媒圧力と設定圧力とを比較し
て、その比較結果に基づき前記パターンデータをこれと
は変化率の異なるパターンデータに変更するようにした
ので、燃費の低減と冷却性能の向上の効果を両立させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す作用説明用のフローチ
ャート
【図2】全体の概略的構成を示す図
【図3】冷媒圧力−回転数のパターンデータを示す図
【図4】水温−回転数のパターンデータを示す図
【図5】作用説明用の冷媒圧力特性図
【符号の説明】
図面中、1はラジエータ、2はコンデンサ、5は冷却フ
ァン、6はマイクロコンピュータ(制御手段)、7は圧
力センサ、8は温度センサ、9はインバータを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両における内燃機関のラジエータ及び
    空調機のコンデンサに冷却ファンにより冷却風を通すよ
    うにしたものにおいて、 前記空調機の冷媒圧力を検出する圧力センサと、 冷媒圧力と回転数との関係が無段階に変化するパターン
    データを記憶し、前記圧力センサの検出冷媒圧力に応じ
    て前記パターンデータから前記冷却ファンの回転数を設
    定する制御手段とを具備し、 前記制御手段は、前記圧力センサの検出冷媒圧力を基に
    単位時間当りの平均冷媒圧力を演算し、この平均冷媒圧
    力と予め設定された設定圧力とを比較して、その比較結
    果に応じて前記パターンデータをこれとは変化率の異な
    るパターンデータに変更するように構成されていること
    を特徴とする車両の冷却ファン回転数制御装置。
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