JP2914532B2 - 車両用水冷式内燃機関の冷却装置 - Google Patents

車両用水冷式内燃機関の冷却装置

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JP2914532B2
JP2914532B2 JP3038105A JP3810591A JP2914532B2 JP 2914532 B2 JP2914532 B2 JP 2914532B2 JP 3038105 A JP3038105 A JP 3038105A JP 3810591 A JP3810591 A JP 3810591A JP 2914532 B2 JP2914532 B2 JP 2914532B2
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radiator
combustion engine
condenser
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用水冷式内燃機関
の冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関を搭載した車両においては、車
両の前方に内燃機関の冷却水が導かれたラジエータを設
置し、このラジエータの後方に送風ファンを設置し、車
両の走行に伴って冷却風がラジエータ部に効果的に導か
れるようにしている。このような内燃機関を搭載した車
両において冷房装置を搭載する場合、実公平2ー237
87号公報に示すように、冷凍サイクルを構成するコン
デンサを例えばラジエータの前方に設置する。冷房装置
の作動時、圧縮機により加圧された高温冷媒ガスがコン
デンサによって液化される。その際、車速風および冷却
ファンによりコンデンサに導かれる冷却風は、コンデン
サを通過するときに加熱され、この加熱された冷却風が
ラジエータを循環する内燃機関の冷却水を冷却してい
る。
【0003】この従来のものは、コンデンサの前面に配
置される冷却ファンおよびシュラウドは内燃機関によっ
てコンデンサ下縁に連結されており、ヒンジを中心とし
て立設および前方への倒設が可能となっている。また、
コンデンサ下縁とフロントスカート間をシュラウドで覆
い、このシュラウドには冷却ファンが倒立したときにフ
ァンを保持するための保持穴が設けられている。そし
て、冷却ファンの立設、倒設の切替えはアクチュエータ
により行われ、アクチュエータの作動は車速センサの出
力によって実施される。車速が60km/h未満では冷
却ファンおよびシュラウドを立設させ、60km/h以
上では倒設させることにより、冷却風がフロントスカー
トとボディステーの間から漏れないように冷却風の流れ
を矯正するとともに外気を供給するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような冷
却システムでは、車速風のあまり大きくない低速登坂走
行時には、冷房装置の冷房能力は内燃機関が高速回転で
あるから充分に確保できるが、内燃機関の発熱量の増
大、冷却風量の減少、ラジエータ入口空気温度の上昇等
のため、内燃機関の冷却水温が上昇しやすいので、オー
バヒートの危険を生じる。アイドリング時のような低速
低負荷運転時には、近年の内燃機関ルームの過密化等に
よりコンデンサおよびラジエータでの熱交換後の加熱空
気の通り抜けが悪化しているため、内燃機関ルーム各部
の隙間からラジエータおよびコンデンサの前方に熱気が
回り込むことで、冷却水温度を必要以上に上昇させ、冷
房能力および冷却能力を低下させている。さらには内燃
機関ルームから排出された加熱空気がコンデンサやラジ
エータの前方もしくは車両前部の冷却風取り入れ用の開
口部に回り込みやすい。
【0005】このような冷房装置を搭載した車両用内燃
機関の冷却装置の問題点を更に詳述する。車速風をあま
り期待できない低速登坂走行時は、内燃機関の回転数が
高いことから冷房装置の圧縮機の回転数も高く、冷媒流
量も多くなり冷房装置の冷房能力は十分に確保できる。
一方、ラジエータは、冷房能力が大きいことによるコン
デンサの放熱量の増加により、ラジエータ入口空気温度
の上昇が大きい。また、車速風があまり期待できないこ
とから冷却風量が少なく、ラジエータ入口空気温度がさ
らに上昇しており、これらのために内燃機関の冷却水温
が必要以上に上昇し、最悪の場合はオーバヒートに至
る。
【0006】次に、アイドリング時について述べると、
近年著しい高出力化、スラントノーズ化などにより内燃
機関ルーム内の過密化も著しく、図21、図22に示す
ように、車両のフロントグリル2からボンネット1の下
部に導入された冷却風はコンデンサ7およびラジエータ
5を点線で示す矢印のように通過し、ここで熱交換さ
れ、加熱された空気の内燃機関ルーム外への抜け性が悪
化している。したがって、内燃機関ルームから抜け切れ
ない加熱空気が冷却系全体の圧力差によって図21、図
22に実線で示す矢印のようにラジエータ5およびコン
デンサ7の前方に回り込み、ラジエータ入口空気温度は
コンデンサ7での加熱空気とラジエータ5の後方側から
回り込む加熱空気とにより上昇する。また、コンデンサ
入口空気温度もラジエータ5の後方側から回り込む加熱
空気により上昇するため、各熱交換器の入口部の冷却風
の温度を必要以上に上昇させている。
【0007】つまり、冷却風温度の過上昇は冷房装置サ
イクルの面で冷媒圧力の上昇による冷房能力の低下、お
よび圧縮機消費動力の増加を招き、ラジエータの冷却能
力の面では冷却水温の過上昇となっている。また、前述
の加熱空気の回り込みは、各熱交換器の前方だけでなく
車両の先端部にまで達している。加熱空気の回り込みは
アイドリング時に顕著であり、車速風がある低速登坂走
行時にも加熱空気の回り込みが発生している。
【0008】本発明は、前記の問題点に着目し、ラジエ
ータの前方で冷却風の吸込、吐出方向を変化させること
により冷却系全体の空気の流れを内燃機関の運転状態に
応じて切替え、各熱交換器による冷房能力および冷却能
力を最大限に引出すことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の車
両用水冷式内燃機関の冷却装置は、水冷式内燃機関およ
び冷房装置を運転席の前部に搭載した車両において、内
燃機関の冷却水を冷却するラジエータと、前記内燃機関
の車両進行方向前方に配置され、冷房装置の冷媒を凝縮
するコンデンサと、車両前方から前記ラジエータおよび
前記コンデンサに導風する冷却ファンと、前記ラジエー
タ前方に設けられ、冷却風の流れを切替える冷却風路変
更手段とを備え、内燃機関の高負荷運転時、前記ラジエ
ータに冷却風を導入し、内燃機関の無負荷時ないし低負
荷運転時、内燃機関ルームの加熱空気を外部に排出する
ように、前記冷却風路変更手段を切替えることを特徴と
する。
【0010】
【作用】低速登坂走行時等のように内燃機関の負荷が大
きいとき、ラジエータを通過する冷却風量を増大するよ
うに冷却風路切替手段を切替え、アイドリング時等の内
燃機関の負荷が小さいときは、コンデンサまたはラジエ
ータを通り抜けて加熱された空気がコンデンサまたはラ
ジエータの前方に回り込むのを防止しこの加熱空気を外
部に排出するように冷却風路切替手段を切替える。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1〜図6は本発明による車両用水冷式内燃機
関の冷却装置の第1実施例を示す。図1において、1は
車両のボンネット、2はフロントグリル、3はバンパで
ある。車両に搭載された内燃機関4の前方にモータ15
により回転される冷却ファン16が設けられ、この冷却
ファン16の前方に内燃機関4の冷却水が冷却されるラ
ジエータ5が設置される。
【0012】ラジエータ5の車両前方に直列に配置され
るコンデンサ7には、この車両に搭載される冷房装置の
冷媒が循環される。冷房装置の圧縮機8で圧縮された冷
媒は、冷媒回路を介してコンデンサ7に供給され、コン
デンサ7を通過した冷媒は、レシーバ10、膨張弁9を
介してエバポレータ11に供給され、このエバポレータ
11からの出力冷媒が圧縮機8に帰還される。ここで、
エバポレータ11の出力部に設置した感温筒14により
検出された温度情報によって膨張弁9が制御され、エバ
ポレータ11で空気との熱交換により冷却された空気が
車室内グリル13から車室内に吹き出される。
【0013】内燃機関4の前方に直列に配置されるラジ
エータ5とコンデンサ7の前方下部で、かつ、フロント
スカート26との間にはタンジェンシャルファン装置2
7が設けられている。このタンジェンシャルファン装置
27は走行条件に応じて送風方向を変化することができ
るようにケーシング28が回転自在に組付けられてい
る。
【0014】タンジェンシャルファン装置27の構造を
図4〜図6に基づいて詳述する。ケーシング28は、側
板45に固定された歯車板32を電動ステップモータ2
2によって回転される。タンジェンシャルファン36の
周囲にはケーシング28が設けられており、ケーシング
28の側板45にはケーシング回転用の歯車板32がタ
ンジェンシャルファン36と同軸上に固定されている。
側板45と歯車板32にはタンジェンシャルファン36
と同軸上に穴が開いており、この穴には電動モータ23
のモータ軸31が貫通している。モータ軸31の端部は
タンジェンシャルファン36と結合されている。さらに
モータ軸31と歯車板32はベアリング44を介して回
転自在に組付けられている。電動モータ23はモータ取
付けステー29にボルト62によって固定されており、
このモータ取付けステー29には電動ステップモータ2
2が同様にして固定されており、電動ステップモータ2
2のモータ軸34の軸端には歯車33が結合されてい
る。この歯車33は、側板45に固定された歯車板32
と噛み合うようにモータ取付けステー29に固定されて
いる。モータ取付けステー29の下端はボルト42、4
3によってフロントスカート26の底部に固定されてい
る。
【0015】タンジェンシャルファン36の従動側の端
部36aの組付けについて説明する。従動側のファン端
部36aには軸37が固定されており、この軸37が側
板46の穴部に貫通している。側板46にはベアリング
38を挿入したカバー39が固定されており、そのベア
リング38に軸37が挿入され回転自在に組付けられて
いる。カバー39の軸部40にはベアリング41が挿入
され、そのベアリング41はケーシング取付けステー3
0に収納されている。ケーシング取付けステー30はモ
ータ取付けステー29と同様にフロントスカート26の
底部にボルトなどによって固定されている。
【0016】ラジエータ5とコンデンサ7の間は導風ダ
クト24によって一体化されており、その導風ダクト2
4の上面および左右面は固定されている。なお、導風ダ
クト24の下面はタンジェンシャルファン装置27のケ
ーシング28の一部を利用しており可動式となってい
る。
【0017】次にタンジェンシャルファン装置のケーシ
ングの制御方法の一例について説明する。電子制御ユニ
ット(ECU)21の入力信号は、水温センサ17の検
出する水温信号、圧力センサ19が検出する冷媒圧力信
号、クランク位置検出センサ12の検出する内燃機関回
転数信号、吹出温センサ18の検出する吹出温信号、圧
縮機8の作動状態を検出する圧縮機作動信号等である。
ECU21は、各種センサ信号に基づいてケーシング2
8の回動位置角度を演算する。演算した結果の信号は、
ECU21から電動ステップモータ22に出力される。
なお、ECU21はバッテリ20により駆動される。
【0018】次に、作動について説明する。低速登坂走
行時のように、冷房装置の冷房能力には余裕があり、ラ
ジエータ5の冷却能力は苦しいような走行条件におい
て、冷却水温が過上昇した場合には、水温センサ17の
信号を受けたECU21が電動ステップモータ22を作
動させ、タンジェンシャルファン装置27の吸込、吐出
方向を図2に示す位置に変化させる。これにより、冷却
風Aはコンデンサ7およびラジエータ5を通過し、バン
パ下開口部25からの冷却風Bはコンデンサ7を通過せ
ず直接ラジエータ5に導かれることにより、ラジエータ
通過風量の増大およびラジエータ入口空気温度の低下に
より冷却水温の低下を促進する。またこのとき、コンデ
ンサ7の通過風量は若干低下し、冷房能力は若干低下す
るが、冷却水温の低下とともにタンジェンシャルファン
装置27のケーシング28を図3のように復帰させるた
め乗員に不快感を与えることはない。さらにタンジェン
シャルファン装置27の作動によってコンデンサ7の前
方圧力が低下するため冷却風が流入しやすくなり、フロ
ントグリル2およびバンパ下開口部25から流入する風
量が増加し、その冷却風は大気温のままラジエータ5に
導かれる。これにより、冷却水温の低下が図れる。
【0019】アイドリング時のように、冷房装置の冷房
能力は苦しいが、ラジエータ2の冷却能力には余裕があ
る時、図3に示すようにタンジェンシャルファン装置2
7の吸込、吐出方向を設定し、ケーシング28の一部で
コンデンサ7とラジエータ5の下部をダクト化すること
で、コンデンサ7の冷却風量を増加するとともに冷却風
Aおよび冷却風Bをすべてコンデンサ7に導風する。ま
た、コンデンサ7の前方へ回り込んだ加熱空気をタンジ
ェンシャルファン装置27によって後方に排出すること
でコンデンサ入口空気温度を低下させることが可能であ
り、これによってコンデンサ7の単体能力がアップし、
その結果として冷房能力の増加および圧縮機消費動力の
低減を可能とする。さらに、タンジェンシャルファン3
6は、吐出した風の到達距離が長いという特徴をもって
おり、エアカーテンのような効果により加熱空気が冷却
ファン16から排出した時点で後方に押しやってしまう
ため、加熱空気の回り込み防止効果はさらにアップす
る。
【0020】なお、この第1実施例に可変容量圧縮機や
強制内気循環切替えなどの制御を組合わせれば、冷媒流
量の低減や冷房負荷の低減により、低速登坂時になお一
層の冷却水温の低減が可能である。
【0021】次に本発明の第2実施例を図7に示す。第
2実施例によるタンジェンシャルファン装置27はバキ
ューム圧を利用したアクチュエータ47により空気の吸
込、吐出方向の変更する例である。制御弁52の切替え
によりバキューム圧が作用すると、図7に示すようにダ
イヤフラム51がスプリング50に抗して上昇し、ロッ
ド49によりケーシング28をスプリング48に抗して
反時計方向に回動する。この状態から制御弁52が切替
わってダイヤフラム室47aに大気圧が作用すると、ロ
ッド49が下降して図7に示す位置のケーシング28が
スプリング48の圧縮力により時計方向に回動し一点鎖
線で示すケーシング28の位置に切替わる。
【0022】制御弁52の切替えはECU21により制
御される。ECU21の入力信号は、前記第1実施例と
同様である。各種センサからの入力信号に基づいて制御
弁52の切替え位置を決定する。決定された結果の処理
信号が制御弁52にECU21から出力される。
【0023】例えば冷却水温が所定値以上に上昇したと
き、図7に示すようにケーシング28を回動し、冷却風
Bがケーシング28内のタンジェンシャルファン36に
よりコンデンサ7を通らないで直接ラジエータ5に流入
する。冷却水温が所定値未満に低下すると、制御弁52
を大気圧側に開に切替え、ロッド49を降下させてケー
シング28を一点鎖線の位置に切替える。これにより図
3のように冷却風を流す。
【0024】次に本発明の第3実施例を図8示す。第3
実施例は、コンデンサ7のほぼ真下にタンジェンシャル
ファン装置55を設置したものである。タンジェンシャ
ルファン装置55のケーシング28は、実線で示す位置
から点線で示す位置にほぼ90度反時計方向に回動可能
になっている。低速登坂走行時、冷却風Bは実線で示す
ように、ケーシング28内を通ってコンデンサ7を迂回
して直接ラジエータ5に導風される。アイドリング時に
は車両走行風が少なく冷却ファン16からの点線で示す
ような回り込み風を生じるが、この回り込み風がラジエ
ータ5の前方あるいはコンデンサ7の前方にきたとき、
ケーシング28内に回り込んでコンデンサ7およびラジ
エータ5の外部に排出される。したがって、ラジエータ
5を通過した相対的に温度の高い風がコンデンサ7およ
びラジエータ5の前方に回り込みにくくなるので、コン
デンサ7およびラジエータ5の冷却能力が高められる。
【0025】本発明の第4実施例を図9に示す。第4実
施例は、コンデンサ7とラジエータ5の空間を取り囲む
ようにダクト56を形成した例である。ダクト56の形
成によってラジエータ5を通過した比較的高温の風がコ
ンデンサ7とラジエータ5の間に回り込むのが防止され
る。これにより、ラジエータ5の冷却能力が高められる
とともに、コンデンサ7の冷却風量増加により冷房能力
も高められる。
【0026】本発明の第5実施例を図10〜図16に示
す。第5実施例は、コンデンサ7の前方かつ車両のフロ
ントスカート26とロアメンバ61の間にタンジェンシ
ャルファン装置60を設置した例である。第5実施例で
用いたタンジェンシャルファン装置60は、基本的には
第1実施例で用いたタンジェンシャルファン27と同様
のものである。
【0027】低速登坂走行時、図12に示すようにケー
シング28の位置を切り替える。すると冷却風Aの他に
冷却風Bが増加されてコンデンサ7に導入されるが、こ
のときコンデンサ7の放熱量の増加は少量であるため、
コンデンサ7を通る冷却風量が増加した分だけラジエー
タ5入口空気温度が低下し通過風量も増加することか
ら、ラジエータ5の冷却能力が増加し、冷却水温の低下
が大きい。またコンデンサ7の風量増加が冷凍サイクル
の冷媒圧力を低下させるため、圧縮機8の消費動力が低
減される。アイドリング時には、タンジェンシャルファ
ン装置60のケーシング28の位置が図13に示すよう
に、ケーシング28の吸込側がコンデンサ7の前方側に
開口し、吐出側が内燃機関の外部の位置に切り替わる。
これにより、冷却ファン16から吐出された加熱空気が
矢印実線および点線で示すようにタンジェンシャルファ
ン装置60のケーシング28の開口部から吸込むことが
できるため、その加熱空気のコンデンサ7やラジエータ
5への回り込みが防止される。
【0028】タンジェンシャルファン装置60は、吐出
した風の到達距離が長いという特徴をもっているから、
エアカーテンの如き効果により冷却温風が内燃機関ルー
ムから排出されたところで後方に押しやられるため、車
両先端部への冷却温風への回り込みを防止する。冷却温
風が車両先端部まで回り込んだ場合、タンジェンシャル
ファン装置60によって吸い込まれるため、コンデンサ
7の通過が防止される。さらには、タンジェンシャルフ
ァン装置60の作動によってコンデンサ7の前方の圧力
が低下する。そのためフロントグリル2およびバンパ下
開口部25から流入してコンデンサ7に導かれる冷却風
が増加する。この作用は低速登坂時についても同様であ
る。タンジェンシャルファン装置60は、図11に示す
ように、フロントスカート26とフロントパネル72に
取付けられる取付けステー77、78によって取付けら
れている。他の構成については基本的に第1の実施例と
同様であるので説明を省略する。
【0029】次に、本発明の第6実施例を図17に示
す。この実施例では前記第5実施例のラジエータ5とコ
ンデンサ7の間の空間を取り囲む導風ダクト80を取付
けた例である。これにより、導風ダクト80の周囲から
ラジエータ5とコンデンサ7の間の空間に回り込む風が
なくなるので、コンデンサ7の前方から後方に通過する
風量が増加する。コンデンサ7の前方下部でロアメンバ
61とフロントスカート26の間にタンジェンシャルフ
ァン装置60が取付けられるから、コンデンサ7の通過
風量の増加量は大である。
【0030】さらに、本発明の第7実施例を図18〜図
20に示す。第7実施例は、前記タンジェンシャルファ
ン装置27に代えてシロッコファン84を用いた例を示
す。シロッコファン84はコンデンサ7の前方でライト
82の下方位置に設けられる。ラジエータ5の後方から
の図18〜図20中矢印で示すような冷却風はシロッコ
ファン84を通過した後車両に対し下方かつ側方に排出
されるため、ラジエータ5の後方からコンデンサ7の前
方あるいはラジエータ5の前方側に回り込む加熱空気の
流れが防止される。なお、本発明による風の流れを規制
するファンは、前記タンジェンシャルファン装置、シロ
ッコファン等に限られるものではないことはもちろんで
ある。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による車両
用水冷式内燃機関の冷却装置によれば、冷房装置搭載車
においてラジエータおよびコンデンサを流通する冷却風
の流れを冷却風路変更手段により制御するようにしたた
め、車両の走行状態に応じてコンデンサおよびラジエー
タを通過する冷却風量および冷却風温度を内燃機関の運
転状態に応じて制御するので、冷房能力の向上、冷却能
力の向上ならびに圧縮機の消費動力の低減を図ることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による車両用水冷式内燃機
関の冷却装置を表わす概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施例による低速登坂走行時の冷
却風の流れを示す説明図である。
【図3】本発明の第1実施例による通常運転走行時の冷
却風の流れを示す説明図である。
【図4】本発明の第1実施例によるタンジェンシャルフ
ァン装置を表わす一部切欠正面図である。
【図5】図4に示すタンジェンシャルファン装置の矢印
D方向矢視図である。
【図6】図4に示すタンジェンシャルファン装置の矢印
E方向矢視図である。
【図7】本発明の第2実施例によるタンジェンシャルフ
ァン装置を示す概略構成図である。
【図8】本発明の第3実施例による車両用水冷式内燃機
関の冷却装置を表わす概略構成図である。
【図9】本発明の第4実施例による車両用水冷式内燃機
関の冷却装置を表わす概略構成図である。
【図10】本発明の第5実施例による車両用水冷式内燃
機関の冷却装置を表わす概略構成図である。
【図11】本発明の第5実施例による車両用水冷式内燃
機関の冷却装置を表わす概略平面図である。
【図12】本発明の第5実施例の低速登坂走行時の冷却
風の流れを示す説明図である。
【図13】本発明の第5実施例のアイドリング時の冷却
風の流れを示す説明図である。
【図14】本発明の第5実施例によるタンジェンシャル
ファン装置を示す一部切欠正面図である。
【図15】図14に示すタンジェンシャルファン装置の
矢印F方向矢視図である。
【図16】図14に示すタンジェンシャルファン装置の
矢印G方向矢視図である。
【図17】本発明の第6実施例による車両用水冷式内燃
機関の冷却装置を示す概略構成図である。
【図18】本発明の第7実施例による車両用水冷式内燃
機関の冷却装置を示す概略部分平面図である。
【図19】本発明の第7実施例による車両用水冷式内燃
機関の冷却装置を示す概略側面図である。
【図20】本発明の第7実施例による車両用水冷式内燃
機関の冷却装置を示す概略部分正面図である。
【図21】従来例による車両用水冷式内燃機関の冷却装
置を示す概略側面図である。
【図22】従来例による車両用水冷式内燃機関の冷却装
置を示す概略部分平面図である。
【符号の説明】
4 内燃機関 5 ラジエータ 7 コンデンサ 16 冷却ファン 27 タンジェンシャルファン装置(冷却風路変更手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 11/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水冷式内燃機関および冷房装置を運転席の
    前部に搭載した車両において、内燃機関の冷却水を冷却
    するラジエータと、前記内燃機関の車両進行方向前方に
    配置され、冷房装置の冷媒を凝縮するコンデンサと、車
    両前方から前記ラジエータおよび前記コンデンサに導風
    する冷却ファンと、前記ラジエータ前方に設けられ、冷
    却風の流れを切替える冷却風路変更手段とを備え、内燃
    機関の高負荷運転時、前記ラジエータに冷却風を導入
    し、内燃機関の無負荷時ないし低負荷運転時、内燃機関
    ルームの加熱空気を外部に排出するように、前記冷却風
    路変更手段を切替えることを特徴とした車両用水冷式内
    燃機関の冷却装置。
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