JP2796524B2 - 複合浸漬ノズル - Google Patents

複合浸漬ノズル

Info

Publication number
JP2796524B2
JP2796524B2 JP8089402A JP8940296A JP2796524B2 JP 2796524 B2 JP2796524 B2 JP 2796524B2 JP 8089402 A JP8089402 A JP 8089402A JP 8940296 A JP8940296 A JP 8940296A JP 2796524 B2 JP2796524 B2 JP 2796524B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface side
thickness
nozzle
stress
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8089402A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09277031A (ja
Inventor
中村良介
内田茂樹
▲吉▼川道徳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinagawa Shiro Renga KK
Original Assignee
Shinagawa Shiro Renga KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=31949984&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2796524(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Shinagawa Shiro Renga KK filed Critical Shinagawa Shiro Renga KK
Priority to JP8089402A priority Critical patent/JP2796524B2/ja
Publication of JPH09277031A publication Critical patent/JPH09277031A/ja
Priority to US09/018,856 priority patent/US6321953B1/en
Priority to CA002229119A priority patent/CA2229119A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2796524B2 publication Critical patent/JP2796524B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D41/00Casting melt-holding vessels, e.g. ladles, tundishes, cups or the like
    • B22D41/50Pouring-nozzles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/13Hollow or container type article [e.g., tube, vase, etc.]
    • Y10T428/131Glass, ceramic, or sintered, fused, fired, or calcined metal oxide or metal carbide containing [e.g., porcelain, brick, cement, etc.]
    • Y10T428/1317Multilayer [continuous layer]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/13Hollow or container type article [e.g., tube, vase, etc.]
    • Y10T428/1352Polymer or resin containing [i.e., natural or synthetic]
    • Y10T428/139Open-ended, self-supporting conduit, cylinder, or tube-type article
    • Y10T428/1393Multilayer [continuous layer]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24942Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.] including components having same physical characteristic in differing degree
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24942Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.] including components having same physical characteristic in differing degree
    • Y10T428/2495Thickness [relative or absolute]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶鋼を吐出するた
めに使用する浸漬ノズルに係わり、2種以上の材料を配
置して構成される複合浸漬ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造用の設備において、タンディッ
シュから鋳型へ溶鋼を注入する際に使用する浸漬ノズル
は、その先端からスラグラインまで鋳型内に満たされた
溶鋼に浸漬して、溶鋼注入時に生ずる飛沫の発生を防止
するとともに、注入する溶鋼が空気と接触して酸化する
のを防止し、また、溶鋼湯面上のモールドパウダーやそ
の他の異物等の浮遊物(以下スラグという)を溶鋼中に
巻き込むことを防止する機能を有している。
【0003】このような浸漬ノズルは、溶鋼やスラグに
対する耐食性、耐スポーリング性に優れ、ノズル閉鎖を
起こしにくく、熱間強度が大きな材料で構成される。し
かしながら、単一の耐火材料で構成した場合には、溶鋼
が注入されるノズル上端部、スラグライン部、ノズル内
面等各部によって曝される環境が異なるため、各環境に
対応したものとすることは困難である。そこで、従来ア
ルミナ−カーボン系耐火物からなる本体に、スラグと接
触するスラグライン部(外面)にジルコニア−カーボン
系耐火物層を一体的に成形したもの(特開平3−243
259号公報)、ノズル内面にアルミナ等が付着するの
を防止する層、又はノズル内孔部の溶損を防止する層を
設けてノズルが閉塞、または孔径溶損するのを防止する
ようにしたもの(特公平6−4509号公報)など、各
部位に要求される特性を満たすようにした複合浸漬ノズ
ルが知られている。また、亀裂の防止においては、本体
の材料と内面側の材料の膨張率の差を0.15%以内に
したもの(特開昭56−33155号公報)、高膨張性
原料であるジルコニアの配合量を制限したもの(特開昭
56−41053号公報)など、各部材料の配合や特性
を調整してその目的を得ようとした複合浸漬ノズルが知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複合浸漬ノズルは各部
位の材料の特性値が異なるために、受鋼したときの熱応
力によって亀裂が発生することがある。この亀裂防止方
法として、特開昭56−41053号公報では、ノズル
内面側の材料の膨張率をノズル本体に材料と同等もしく
はそれ以下で、その差を約0.15%以内にするという
条件が示されている。また、特開昭56−33155号
公報では、ノズル内面側の材料のジルコニアの配合量を
限定(90%以下)して膨張率を低くし、亀裂を防止し
ようとしている。しかしながら、充分な鋳片の品質、溶
鋼注入の安定性を得るためには、このような条件を確保
できない場合が多い。
【0005】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、2種以上の材料を配置して構成される浸漬ノズルに
おいて、それぞれの材料の熱膨張率等の材料特性を制限
することなく、耐食性やアルミナ付着防止等のそれぞれ
の材料に求められる特性を活かしつつ、ノズルに発生す
る熱応力を軽減して亀裂の発生を防止した複合浸漬ノズ
ルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、浸漬ノズ
ルにおける様々な亀裂発生、割れの現象について熱応力
計算によってシミュレートし、亀裂発生の可能性の少な
い浸漬ノズル形状を検討してきた。その中で、2種以上
の材料を配置して構成される複合浸漬ノズルの場合、ノ
ズル全体の形状は同じであっても、各材料の配置構成に
よってノズルに発生する亀裂の直接原因である熱応力の
大小に違いが生じることを見いだし、本発明に至ったも
のである。本発明の複合浸漬ノズルは2種以上の材料で
構成されるもので、内面側にノズル本体よりも熱膨張率
の大きい材料を配置したとき、内面側に配置した材料の
厚さが全厚に対して25%以下であることを特徴とする
ものであり、また、ノズル外面側にノズル本体と異なる
材料を配置するとき、内面側と外面側の材料の間に、ノ
ズル本体材料を挟み込むことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
図1は熱応力の発生を検討した複合浸漬ノズルの構造を
模式的に示した断面図である。タンディッシュから出て
きた約1600℃の溶鋼が、浸漬ノズルの上部注入孔2
から入り、下部の吐出孔3から排出され、鋳型に流し込
まれる。このとき、溶鋼が外気と触れて酸化するのを防
止し、鋳型内の溶鋼に浮いているスラグを攪拌しないた
め、浸漬ノズルは鋳型内の溶鋼に漬されている。
【0008】以上のような条件で使用される浸漬ノズル
は、溶鋼が流れる内面側5、スラグと接触している外面
側4はそれぞれ本体とは違った性質が要求される。本体
1の材料は、約1600℃の溶鋼が注入され始める際の
急加熱に対して割れにくい性質を持つことが重要であ
る。内面側5の材料は、例えばアルミナ含有量が多い鋼
種を扱う場合、内面側にアルミナが付着してノズル内の
穴が詰まってしまうのを防止する性質を持たせ、また、
本体1の材料を浸食しやすい鋼種を扱う場合は、その溶
鋼に対して浸食されにくい性質を持たせる必要がある。
外面側4の材料はスラグと接触する部分であり、また、
スラグは溶鋼に比べ耐火物を浸食させ易い性質があるた
め、本体1より耐食性の高い性質を持たせる必要があ
る。このようにそれぞれの部位に求められる性質が異な
るので、本体1、内面側5、外面側4の材料の機械的性
質(例えば強度や熱膨張率)は当然のことながら異なっ
たものになる。
【0009】以下において、本体、内面側、外面側の材
料のそれぞれの厚さをそれぞれ本体厚さ、内面側厚さ、
外面側厚さとした。すなわち、図1に示すように、外面
側厚さとはノズル外面から内面側に向かって、画面側の
材料が別の材料と接触している部分までの寸法をいい、
内面側厚さとはノズル内面から外面側に向かって内面側
の材料が別の材料と接触している部分までの寸法をい
う。また、内面側の材料が別の材料と接触している部分
から外面側の材料が別の材料と接触している部分までの
寸法を本体厚さといい、そしてこれら本体厚さ、内面側
厚さ、外面側厚さの合計寸法、すなわちノズルの内面か
ら外面までの寸法を全厚という。
【0010】一般に、温度変化及び異なる材料の組合せ
によって発生する応力がその部位の材料強度を越える場
合、亀裂等の損傷が発生することが知られている。すな
わち、発生応力が材料強度以下であれば亀裂は発生しな
い。ここで述べられている発生応力と材料強度の関係
は、引張応力に対しては引張強度、圧縮応力に対しては
圧縮強度にそれぞれ対応する。
【0011】以上の理由から計算によって予想される発
生応力の大きさと材料強度との関係から亀裂発生につい
て詳細に検討した。 〔計算の基礎条件〕内面側の材料の厚さと、本体の材料
の膨張率と内面側の材料の膨張率の差が、ノズルに発生
する亀裂にどのように影響を及ぼすかを検討するため、
本体にアルミナ−カーボン質、外面側にジルコニア−カ
ーボン質やマグネシア−カーボン質、内面側にカルシア
・チタニア−カルシア・ジルコニア−カーボン質やカル
シア・ジニコニア−カーボン質やジルコニア−カーボン
質を配置したノズルを基本とし、全厚を15〜50〔m
m〕、内面側厚さを0〜25〔mm〕の範囲で、全厚と
内面側の材料の厚さの組合せを種々に変えた場合を想定
して計算を行った。
【0012】〔内面側厚さの検討〕まず、内面側の材料
の厚さの影響を明確にする(すなわち、本体の材料の膨
張率と、内面側の材料の膨張率の差の影響を排除する)
ため、上記の材料の組合せの中から、本体の材料の膨張
率と、内面側の材料の膨張率の差が0.30〜0.35
の範囲に入るものに限定して検討を行った。
【0013】図2は、この時に発生した応力を全厚に対
する内面側の材料の厚さの割合で示した図である。内面
側厚さの比率を小さくするに従って発生応力が減少して
いる(すなわち、亀裂が発生しにくくなる)ことが判
る。ここで、図2に示した各領域の内、割れ無しは実際
の使用において割れが発生しなかった領域、割れ有りは
実際の使用において割れが発生した領域、危険領域は実
際の使用において割れが発生したものと割れが発生しな
かったものが混在した領域を示している。したがって、
この結果から割れを発生させない為に必要な内面側の材
料の厚さは、約25%以下となる。
【0014】〔膨張率の差の検討〕図2では、本体の材
料の膨張率と、内面側の材料の膨張率の差がほぼ一定と
した為、本体の材料と内面側の材料の膨張率の差が発生
応力にどのような影響を与えるかがはっきりしていなか
った。以下にその検討結果を示す。図3は、全厚にたい
する内面側の材料の厚さの割合が約25%の場合と、約
10%の場合で本体の材料の膨張率と、内面側の材料の
膨張率の差を種々に変えて検討した結果を示している。
全厚に対する内面側の材料の厚さの割合が約25%の場
合(図3●)では、本体の材料と内面側の材料の膨張率
の差が増加するに従って、発生応力は増加するものの
「割れ無し」領域上限値に向かって収束している(本体
の材料と内面側の材料の膨張率の差をどんなに大きくし
ても危険領域の応力は発生せず、割れが発生しない)こ
とが判る。また、全厚に対する内面側の材料の厚さの割
合が約10%の場合(図3○)では全厚に対する内面側
のと材料の厚さの割合が約25の場合に比べ、極端に小
さな値となっている。すなわち、全厚に対する内面側の
材料の厚さの割合が約25%以下であれば、本体の材料
の膨張率と内面側の材料の膨張率の差に関係なく、割れ
は発生しない。
【0015】内面側の材料の高さ方向の長さの影響を調
べるため吐出孔から上方向にノズルの長さの3%だけ配
置した場合の応力を計算した。その結果、全厚に対する
内面側の材料の厚さの割合に関係なく、高さ方向全てに
配置した場合とノズルの長さの3%だけ配置した場合共
に全く同じ大きさの応力が発生した。すなわち、内面側
材料を吐出孔付近のみに配置した場合と、高さ方向全て
に拡大して配置した場合どちらでも全厚に対する内面側
の材料の厚さの割合が約25%以下であれば、本体の材
料の膨張率と、内面側の材料の膨張率の差に関係なく、
割れは発生しない。また、内面側の材料を複数箇所に分
けて配置してもよい。内面側の材料を吐出孔の周囲まで
拡大して使用した場合(図4a)を計算した結果、応力
が危険領域に達した組合せはなく、内面側厚さが25%
以下の領域では亀裂は発生しない。
【0016】本体先端に内面側と同じ材料を使用した場
合(図4b)の応力は、本体材料を使用した場合の応力
と比べると、応力増加はなく、逆に低下傾向にあった。
したがって、本体先端に別の材料(本体の材料と内面側
の材料の間の膨張率を持つ材料)を使用しても、全厚に
対する内面側の材料の厚さの割合が25%以下であれば
亀裂は発生しない。
【0017】ノズルに使用される本体、外面側、内面側
の材料には、各種のものがあるが、現在多く使用されて
いる材料、例えばアルミナまたはジルコニアとカーボン
を組み合わせた材料や、CaO・ZrO2 、CaO・T
iO2 、CaO・SiO2 等のCaO含有鉱物とカーボ
ンを組み合わせた材料等では、通常、弾性率と強度の関
係は次式の範囲に入っている(弾性率、強度共に常温で
の値)。 0.7×10-3≦曲げ強度/弾性率≦1.0×10-3 ………(1) ただし、曲げ強度は3点曲げにて測定、弾性率は音波法
にて測定 (1)式の範囲内であれば、割れを発生させないために
必要な内面側の材料の厚さは、約25%以下となる。た
だし、特殊な場合には(1)式の範囲をはずれる材料も
あり得る。この場合、(1)式で計算されて値が0.7
×10-3未満の場合は、相対的に強度が低くなることを
示しているので、発生する応力をより低く抑えるため、
内面側の材料の厚さは、約20%以下が望ましい。
【0018】さらに、ノズルに使用される材料の相対的
な強度が低い場合、すなわち、(1)式で計算された値
が、0.5×10-3未満の場合では、内面側の材料の厚
さは約15%以下が望ましい。また、(1)式で計算さ
れた値が1.0×10-3を越える場合は、相対的に強度
が高くなることを示しているので、発生する応力が高く
ても亀裂は発生しないため、内面側の材料の厚さは、約
40%以下まで厚くすることができる。
【0019】〔3種材料の場合〕繰り返して応力が発生
する場合、その部位の材料強度よりも小さな応力で損傷
が生じることが知られている。このような場合に対応す
るため、更なる応力低下をはかる方法を検討した。その
結果を図5に示す。図5の実線は、全厚に対する内面側
の材料の厚さの割合が約25%の場合を示し、破線は内
面側の材料の厚さが約10%の場合を示している。ここ
で、内面側の材料の厚さが25%の場合、外面側の材料
の厚さが75%であれば、内面側の材料の厚さと外面側
の材料の厚さの合計が100%となるので、内面側の材
料と外面側の材料の間に本体材料は挿入されていない
(図6a)ことを示し、内面側の材料の厚さが25%の
場合、外面側の材料の厚さが50%であれば、内面側の
材料と外面側の材料の間に本体材料が25%の場合、外
面側の材料の厚さが50%であれば、内面側の材料と外
面側の材料の間に本体材料が25%挿入されている(図
1)ことを示す。また、外面側の材料の厚さが0%であ
れば、外面側の材料を使用していない(図6b)ことと
なる。
【0020】図5から明らかなように、外面側の材料の
厚さを薄くする(外面側と内面側の間に本体材料を挿入
する)ことによって、大幅に応力が低減され、振動、温
度の変動等によって繰り返し応力が発生する場合でも、
全厚に対する内面側の材料の厚さの割合が25%以下
で、外面側と内面側の間に本体材料を挿入することによ
り、亀裂は発生しない。
【0021】〔本発明に使用される耐火材料〕本発明の
複合浸漬ノズルに使用できる耐火物の材料には、特に限
定はなく、Al2 3 、SiO2 、MgO、ZrO2
CaO、TiO2 、Cr2 3 等からなる酸化物単独も
しくは鱗状黒鉛や人造黒鉛、カーボンブラック等のカー
ボンとを組み合わせた耐火物が使用できる。出発原料と
しては、前記酸化物の1種を主体とする、例えばアルミ
ナやジルコニア等を用いることができるし、2種以上か
らなるもの、例えばAl2 3 とSiO2 からなるムラ
イトやAl2 3 とMgOからなるスピネル等を用い
て、これらを浸漬ノズルの各部位の特性を満足させるよ
うに調整、配合して耐火物が製造される。また、SiC
やTiCやCr2 3 等の炭化物やZrBやTiB等の
酸化物を酸化防止や焼結調整の目的で添加されることも
ある。
【0022】〔実施例〕本発明の効果を検証するため、
実際の連続鋳造用の設備でテストを行った。実験に用い
たノズルは図7で示した各種の材料を組合せ、また、ノ
ズルの全厚を種々変えて作製した。3回連続して使用し
た後、亀裂の状況を観察した結果と、材料の組合せ、ノ
ズルの全厚、材料の配置構成を図8に示す。
【0023】
【発明の効果】図8から明らかなように、従来法の比較
例2では1回目で亀裂が発生し、脱落に至った。また、
比較例2に比べ、比較例1は膨張率の差が小さかったた
め、脱落には至らなかったが、亀裂が発生して連続使用
に耐えられなかった。これに対して、発明例では全て実
験後に亀裂はなく、連続使用に充分耐えうる結果となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 複合浸漬ノズルの構造を模式的に示した断面
図である。
【図2】 ノズル肉厚に対する内面側厚さと応力の関係
を示す図である。
【図3】 本体材料の膨張率と内面側膨張率の差と発生
応力の関係を示す図である。
【図4】 複合浸漬ノズルの構造を模式的に示した断面
図である。
【図5】 ノズル肉厚に対する外面側厚さと応力の関係
を示す図である。
【図6】 複合浸漬ノズルの構造を模式的に示した断面
図である。
【図7】 ノズルを構成する材料を説明する図である。
【図8】 実施例と比較例のテスト結果を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…ノズル本体、2…注入孔、3…吐出孔、4…外面
側、5…内面側。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 41/50 520 B22D 11/10 330 B22D 41/54

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種以上の材料で構成される浸漬ノズル
    において、内面側にノズル本体よりも熱膨張率の大きい
    材料が配置され、内面側に配置された材料の厚さが全厚
    に対して25%以下であることを特徴とする複合浸漬ノ
    ズル。
  2. 【請求項2】 ノズル外面側にノズル本体と異なる材料
    が配置され、内面側と外面側の材料の間にノズル本体材
    料が挟み込まれていることを特徴とする請求項1の複合
    浸漬ノズル。
JP8089402A 1996-04-11 1996-04-11 複合浸漬ノズル Expired - Fee Related JP2796524B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8089402A JP2796524B2 (ja) 1996-04-11 1996-04-11 複合浸漬ノズル
US09/018,856 US6321953B1 (en) 1996-04-11 1998-02-04 Composite immersion nozzle
CA002229119A CA2229119A1 (en) 1996-04-11 1998-02-09 Composite immersion nozzle

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8089402A JP2796524B2 (ja) 1996-04-11 1996-04-11 複合浸漬ノズル
US09/018,856 US6321953B1 (en) 1996-04-11 1998-02-04 Composite immersion nozzle
CA002229119A CA2229119A1 (en) 1996-04-11 1998-02-09 Composite immersion nozzle

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09277031A JPH09277031A (ja) 1997-10-28
JP2796524B2 true JP2796524B2 (ja) 1998-09-10

Family

ID=31949984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8089402A Expired - Fee Related JP2796524B2 (ja) 1996-04-11 1996-04-11 複合浸漬ノズル

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6321953B1 (ja)
JP (1) JP2796524B2 (ja)
CA (1) CA2229119A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2796524B2 (ja) * 1996-04-11 1998-09-10 品川白煉瓦株式会社 複合浸漬ノズル
DE50301315D1 (de) * 2003-08-01 2006-02-16 Hof Te Fiennes N V Giesssystem und Verfahren zum Vergiessen von NE-Metallschmelzen
MX2007000764A (es) * 2004-07-20 2007-03-28 Vesuvius Crucible Co Barra obturadora para suministrar gas a un metal fundido.
JP5129636B2 (ja) * 2008-03-31 2013-01-30 黒崎播磨株式会社 連続鋳造用ノズル
PL2769786T3 (pl) * 2013-02-25 2017-08-31 Refractory Intellectual Property Gmbh & Co. Kg Wylew zanurzeniowy
JP6292869B2 (ja) * 2013-12-26 2018-03-14 黒崎播磨株式会社 ロングノズルの製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3300166C2 (de) * 1983-01-05 1986-07-17 ARBED Saarstahl GmbH, 6620 Völklingen Mehrteiliger Tauchausguß für Stranggießanlagen
US4877705A (en) * 1988-03-03 1989-10-31 Vesuvius Crucible Company Plasma spray coated ceramic bodies and method of making same
JPH03221249A (ja) * 1990-01-23 1991-09-30 Akechi Ceramics Kk 連続鋳造用浸漬ノズル
JP2796524B2 (ja) * 1996-04-11 1998-09-10 品川白煉瓦株式会社 複合浸漬ノズル

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09277031A (ja) 1997-10-28
US6321953B1 (en) 2001-11-27
CA2229119A1 (en) 1999-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0364531A1 (en) Plasma spray coated ceramic bodies and method of making same
JP5016609B2 (ja) 高耐用性スリーブれんが
JP3283883B2 (ja) 連続鋳造用アルミナ−マグネシア−黒鉛系耐火物
US4210264A (en) Immersion nozzle for continuous casting of molten steel
JP2796524B2 (ja) 複合浸漬ノズル
JP7182496B2 (ja) ノズル及びノズルとストッパーの構造体
JP4132212B2 (ja) 耐食性に優れるジルコニア−黒鉛質耐火物及びそれを用いた連続鋳造用ノズル
JP3200378B2 (ja) アルミキルド鋼の連続鋳造用ノズル
JP3344929B2 (ja) 連続鋳造用ノズル
JP4648506B2 (ja) 連続鋳造用耐火物
JP3464323B2 (ja) 溶鋼取鍋およびその補修方法
JP3250763B2 (ja) カーボン含有鋳造用ノズル
JPH08175878A (ja) アルミナ・マグネシア質流し込み材
JPS63112057A (ja) 連続鋳造用浸漬ノズル
GB2056430A (en) Immersion Nozzle for Continuous Casting of Molten Steel
JPH11320049A (ja) 連続鋳造用ロングノズル
JPH04100672A (ja) 溶融金属保持容器
EP0737535B1 (en) Metallurgical immersion pouring nozzles
KR100349243B1 (ko) 연속주조용 침지노즐
JP2001138017A (ja) 鋼の連続鋳造用ノズル
JP2886801B2 (ja) 金属ファイバー強化不定形耐火物
JP2011200911A (ja) ジルコニア−炭素含有耐火物およびその耐火物を配設した浸漬ノズル
JPH11246265A (ja) 高耐食性溶融シリカ含有耐火物
JP2003260545A (ja) 鋼の連続鋳造耐火部材用耐火物
JP2021126679A (ja) 連続鋳造用ノズル

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees