JP2789240B2 - ポリフェニレンスルフィドを主とする組成物 - Google Patents

ポリフェニレンスルフィドを主とする組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、衝撃特性の改善されたポリフェニレンスル
フィド樹脂組成物に関するものであり、更に詳しくは、
ポリフェニレンスルフィド樹脂に非ブロック型多官能イ
ソシアネート化合物を溶融混練してなるポリフェニレン
スルフィド樹脂に、特定のエチレン共重合体を含有せし
めてなるポリフェニレンスルフィド樹脂組成物に関す
る。
(従来の技術) 従来、耐衝撃性の改善されたポリフェニレンスルフィ
ド樹脂組成物としては; 特開昭59−207921号公報には、ポリフェニレンスルフ
ィド樹脂に不飽和カルボン酸またはその無水物、または
それらの誘導体をグラフト共重合したα−オレフィン共
重合体エラストマー及びエポキシ樹脂を配合せしめてな
る組成物が開示されている。
また、特開昭58−1547号公報および特開昭59−152953
号公報には、ポリフェニレンスルフィド樹脂にエチレン
−メタクリル酸グリシジル共重合体を含有させた組成物
を開示している。
また、特開昭63−95265号公報は、ポリフェニレンス
ルフィド樹脂にポリイソブチレンを含有させた組成物を
開示している。
また、62−151460号公報は、ポリフェニレンスルフィ
ドにエチレンとα,β−不飽和カルボン酸アルキルエス
テル、および無水マレイン酸からなるエチレン共重合体
を添加してなる組成物を開示している。
また、特開昭63−161057号公報には、ポリフェニレン
スルフィド樹脂に、α,β−不飽和酸のグリシジルエス
テルを反応させたジエンの水添重合体またはジエンと芳
香族ビニル化合物との水添共重合体を含有させた樹脂組
成物を提案している。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前記公報記載の組成物においても耐衝
撃性の改善効果は不充分である。
更に詳述すると、従来知られているようにポリフェニ
レンスルフィド樹脂の分子鎖は反応性に乏しいため、前
記公報記載の共重合体のような反応性に富んだゴム成
分、あるいは、同じく反応性に富んだエポキシ樹脂を配
合しても、ポリフェニレンスルフィド樹脂との界面での
付着が不充分であるため、充分な耐衝撃性の改善効果が
得られていないのが現状である。
そこで本発明者は、ポリフェニレンスルフィド樹脂と
ゴムとの界面での付着の改善を課題として鋭意検討を行
い、特定の処理を行ったポリフェニレンスルフィド樹脂
に特定のゴム成分を配合することによりこの課題が解決
されることを見出し、本発明に到達した。
(課題を解決するための手段) すなわち本発明は、 (A)ポリフェニレンスルフィド樹脂に必須成分とし
て、非ブロック型多官能イソシアネート化合物とを溶融
混練してなるポリフェニレンスルフィド樹脂に、 (B)エチレン50〜90重量%、α,β−不飽和カルボン
酸アルキルエステル5〜49重量%および無水マレイン酸
0.5〜10重量%からなるエチレン共重合体を含有せしめ
てなるポリフェニレンスルフィド樹脂組成物を提供する
ものである。
本発明で使用するポリフェニレンスルフィド樹脂(以
下PPSと称する)とは、構造式: で示される繰り返し単位を70モル%以上、より好ましく
は90%以上を含む重合体であり、上記繰り返し単位が70
モル%未満では耐熱性が損なわれるため好ましくない。
PPSは一般に、特公昭45−3368号公報で代表される製
造法により得られる比較的分子量の小さい重合体と、特
公昭52−12240号公報で代表される製造法により得られ
る本質的に線状で比較的高分子量の重合体等があり、前
記特公昭45−3368号公報記載の方法で得られた重合体に
おいては、重合後酸素雰囲気下において加熱することに
より、あるいは過酸化物等の架橋剤を添加して加熱する
ことにより高重合度化して用いることも可能であって、
本発明においてはいかなる方法により得られたPPSを用
いることも可能である。
また、PPSはその繰返し単位の30モル%未満を下記の
構造式を有する繰返し単位等で構成することが可能であ
る。
本発明で用いられPPSの溶融粘度は、成形品を得るこ
とが可能であれば特に制限はないが、PPS自体の強靭性
の面では100ポアズ以上のものが、成形性の面では10,00
0ポアズ以下のものがより好ましく用いられる。特に好
ましくは1,000〜5,000ポアズの範囲である。
また本発明で用いるPPSには、本発明の効果を損なわ
ない範囲で、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、結晶核剤、
紫外線防止剤、着色剤などの通常の添加剤および少量の
他の樹脂状又はゴム状ポリマーを添加することができ
る。
さらに、PPSの架橋度を制御する目的で、通常の過酸
化物系架橋剤および、特開昭59−131650号公報に記載さ
れているチオホスフィン酸金属塩等の架橋促進剤、また
は特開昭58−204045号公報、特開昭58−204046号公報等
に記載されているジアルキル錫ジカルボキシレート、ア
ミノトリアゾール等の架橋防止剤を配合することも可能
である。
PPSに多官能性イソシアネートを配合する方法につい
ては既に知られている。例えば、特開昭57−168945号公
報3頁右下欄においては、PPSにイソシアネートを0.1〜
10重量%添加することを開示している。しかしながら、
特別なエラストマーと配合した耐衝撃性PPSについては
何らの示唆も与えていない。
本発明の好ましい実施形態は、ポリフェニレンスルフ
ィド樹脂95〜99.9重量%と非ブロック型多官能イソシア
ネート化合物0.1〜5重量%とを溶融混練してなる樹脂
に、エチレン50〜90重量%、α,β−不飽和カルボン酸
アルキルエステル5〜49重量%および無水マレイン酸0.
5〜10重量%からなるエチレン共重合体を含有せしめる
ことである。
本発明における非ブロック型多官能イソシアネート化
合物としては、2個以上の非ブロック型イソシアネート
を1分子中にもっているイソシアネート化合物があり、
一般式: R−(N=C=O)n または R−(N=C=S)n (式中、Rは炭素、水素、硫黄、リン、窒素、酸素等の
元素で構成される有機基であり、nは2以上の整数であ
る。) で表される非ブロック型多官能イソシアネート、或いは
イソチオシアネート化合物がある。
一般的な種類としては、大きく分けると脂肪族型及び
芳香族型があり、変性型としては2量体型、3量体型
(イソシアヌレート型)、多量体型、カルボジイミド変
性型等があるが、本発明はいずれのイソシアネート化合
物も使用することができる。
しかしながら、ブロック型イソシアネート(またの呼
び名をマスク型イソシアネート)、即ち、酸性亜硫酸ソ
ーダ、フェノール、クレゾール、ラクタム、複素環化合
物、青酸、亜硫酸塩等とイソシアネートを予め反応させ
ておき、高温で再生させるブロック型のイソシアネート
化合物は本目的に対しては殆ど効果が見られないため含
まれない。
具体的な化合物としては、例えば4,4′−ジフェニル
メタンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルプロパン
ジイソシアネート、カルボジイミド変性ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、ナフチレン1,5−ジイソシアネー
ト、トルエンジイソシアネート、2量化トルエンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、3量化
ヘキサメチレンジイソシアネート、5量化ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、7量化ヘキサメチレンジイソシア
ネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネー
ト、フェニレンジイソシアネート、3,3′−ジメチルジ
フェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジ
メチル−4,4′−ジフェニレンジイソシアネート、3,3′
−ビトルエン−4,4′−ジイソシアネート、キシレンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリフ
ェニルメタントリイソシアネート、リジンジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルジメチルメタンジイソシアネー
ト、ジエチルフマレートジイソシアネート、トリイソシ
アネートベンゼン、トリイソシアネートナフタレン、ビ
ス(4−イソシアネートフェニル)エーテル、ビス(4
−イソシアネートフェニル)チオエーテル、ビス(4−
イソシアネートフェニル)スルホン、トリス(4−イソ
シアネートフェニル)ホスファイト、トリス(4−イソ
シアネートフェニル)ホスフェート、またこれらに対応
するイソチオシアネートを持った化合物、さらに水添加
した上記芳香族イソシアネート化合物などの非ブロック
型多官能イソシアネート化合物がある。
本発明における溶融混練としては、ニーダー、ロール
ミル、押出機等の通常に樹脂溶融体の混練に用いられる
公知の装置を用いて混練することができる。押出機の種
類としては、1軸、2軸、コニーダー等があるが、いず
れの押出機によっても本発明の組成物を得ることができ
る。
混練温度は、ポリフェニレンスルフィド樹脂の融点以
上であり、通常使用される280〜340℃までの範囲で十分
混練可能である。また、ポリフェニレンスルフィド樹脂
は、前処理として予備乾燥し、混練は不活性ガス雰囲気
で行うのが好ましい。
溶融混練に際して、ポリフェニレンスルフィド樹脂95
〜99.9重量%、好ましくは97〜99重量%、非ブロック型
多官能イソシアネート化合物0.1〜5重量%、好ましく
は1〜3重量%の割合で行う。前記イソシアネート化合
物は、ポリフェニレンスルフィド樹脂同志を架橋させる
ための架橋剤として有効に機能しているものと考えられ
るが、この混合割合が0.1重量%以下であると本発明に
おける改質効果が低下し、逆に5重量%以上であると架
橋度が上がり過ぎるためか、脆くなる傾向にある。
特に優れたアロイ型のエラストマーとして、エチレン
50〜90重量%、α,β−不飽和カルボン酸アルキルエス
テル5〜49重量%および無水マレイン酸0.5〜10重量%
からなるエチレン共重合体(以下、たんにエチレン共重
合体と称する。)が発見された。
本発明で使用されるエチレン共重合体は、その単量体
成分が、エチレン、α,β−不飽和カルボン酸アルキル
エステル、および無水マレイン酸からなり、エチレンが
50〜90重量%、好ましくは60〜85重量%、α,β−不飽
和カルボン酸アルキルエステルが5〜49重量%、好まし
くは7〜45重量%、および無水マレイン酸が0.5〜10重
量%、好ましくは1〜8重量%である。
α,β−不飽和カルボン酸アルキルエステルは、炭素
数が3〜8個の不飽和カルボン酸、例えば、アクリル
酸、メタクリル酸などのアルキルエステルであって、具
体例としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、ア
クリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル
酸イソブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプロ
ピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸t−ブチ
ル、およびメタクリル酸イソブチルなどがあり、これら
のうちでも特に、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブ
チル、メタクリル酸メチルが好ましい。
エチレン共重合体の分子量の目安として、190℃、2.1
6kgの荷重下におけるメルトインデックス値で与えられ
る。使用されるエチレン共重合体のメルトインデックス
値は0.1〜1000、好ましくは0.2〜500、更に好ましくは
1〜100の範囲である。
これらのエチレン共重合体は「ボンドダイン」の名称
で住友化学工業(株)より市販されている。
これらエチレン共重合体をPPSに配合する量は、PPSと
エチレン共重合体の合計量に対して、PPS70〜99重量
%、エチレン共重合体30〜1重量%が適当であり、PPS
が99重量%を超え、該エチレン共重合体が1重量%未満
の場合には、目的とする脆弱さを改良する効果が不充分
である。
また、PPSが70重量%未満、エチレン共重合体が30重
量%を越えるとPPSの強度、剛性、耐熱性が損なわれる
恐れが生じるばかりでなく、溶融混練時にゲル化を生
じ、押出安定性、成形性が損なわれることがあるので、
PPS70〜97重量%に対し、エチレン共重合体30〜3重量
%が好ましく、より好ましくはPPS75〜95重量%に対
し、エチレン共重合体25〜5重量%、特にPPS80〜90重
量%に対し、エチレン共重合体20〜10重量%の範囲を好
ましく選択することができる。
PPSとイソシアネート化合物、及びエチレン共重合体
との溶融混練方法において、混合の順位は問わないが、
最も好ましい方式は予め、PPSとイソシアネート化合物
とを溶融混練した後、このエチレン共重合体を混練する
方式である。手間を簡略化する方式として、PPS、イソ
シアネート化合物、このエチレン共重合体を同時に混合
する方式も採用しうる。
本発明において、繊維状および(または)粒状の強化
剤は必須成分ではないが、必要に応じてPPSとこのエチ
レン共重合体との合計100重量部に対して300重量部を越
えない範囲で配合することが可能であり、通常10〜300
重量部の範囲で配合することにより強度、剛性、耐熱
性、寸法安定性等の向上を図ることが可能である。
かかる繊維状強化剤としては、ガラス繊維、シラスガ
ラス繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラミック繊
維、アスベスト繊維、石コウ繊維、金属繊維等の無機繊
維および炭素繊維等が挙げられる。
また、粒状の強化剤としては、ワラステナイト、セリ
サイト、カオリン、マイカ、クレー、ベントナイト、ア
スベスト、タルク、アルミナシリケートなどの珪酸塩;
アルミナ、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニ
ウム、酸化チタンなどの金属酸化物;炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、ドロマイトなどの炭酸塩;硫酸カル
シウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩;ガラス・ビーズ、
窒化ホウ素、炭化珪素、サロヤン、シリカなどが挙げら
れ、これらは中空(多孔質)であってもよい。これら強
化剤は2種以上を併用することが可能であり、必要によ
りシラン系およびチタン系などのカップリング剤で予備
処理して使用することができる。
本発明の組成物の調製手段は特に制限はないが、PPS
とイソシアネートとを溶融混練し、ついでエチレン共重
合体を溶融混練し、さらに強化剤をPPSの融点以上の温
度で、押出機内で溶融混練して後に、ペレタイズする方
法が代表的である。
なお、溶融混練温度は280℃〜340℃が好ましく、280
℃未満ではPPSの溶融が不充分になることがあり、340℃
を越えるとこのエチレン共重合体の熱劣化およびゲル化
することがあるので注意を要する。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する
が、これは本発明を限定するものではない。
参考例1(イソシアネート処理PPSの製造) PPS粉末(トープレンT−4)を150℃で3時間乾燥し
た後に、50℃に温度を下げ、4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネートをPPS100重量部に対して、2重量部配
合し、30秒間窒素雰囲気中でヘンシェルミキサーで混合
した後、池貝鉄鋼製“PCM−30"二軸押出機で、シリンダ
ー温度:290〜300℃、窒素雰囲気中でペイタイズした。
実施例1 参考例1で得られたペレットとエチレン67%、アクリ
ル酸エチル30.5%、および無水マレイン酸2.5%よりな
り、メルトインデックス値2.0のエチレン共重合体ペレ
ットとを90:10の重量比率でドライブレンドし、これを
2軸混練押出機に供給し、310℃で溶融混練し、ストラ
ンド状に押出し、カットして、その組成物のペレットを
得た。
そのペレットについて、射出成形機を用いて290〜320
℃で射出成形して、物性測定用の試験片を得た。
得られた試験片について、耐衝撃性の評価のために、
アイゾット衝撃強度を、ASTM D−256法に従って測定
した。
その結果は一括して表1に示した。
実施例2 参考例1のペレットと実施例1のエチレン共重合体ペ
レットとを80:20の重量比率でドライブレンドした他
は、実施例1と全く同様の操作を行った。
その結果を表1に併せて示した。
実施例3 参考例1のペレットとエチレン80%、アクリル酸エチ
ル18%、および無水マレイン酸2%からなり、メルトイ
ンデックス値500のエチレン共重合体のペレットとを90:
10の重量比率でドライブレンドした他は、実施例1と全
く同様の操作を行った。
その結果を表1に併せて示した。
実施例4 参考例1のペレットと実施例3のエチレン共重合体ペ
レットとを80:20の重量比率でドライブレンドした他
は、実施例1と全く同様の操作を行った。
その結果を表1に併せて示した。
実施例5 実施例1で得られたペレットとガラス繊維〔ECS03−T
717DE(日本電気硝子社製)〕とを60:40の重量比率でド
ライブレンドし、310℃で溶融混練し、ストランド状に
押出し、カットして、ペレットを得た。その後は実施例
1と同様に射出成形し、物性評価を行った。
得られた結果を表1に併せて示した。
実施例6 参考例1のペレットと実施例3のエチレン共重合体ペ
レットとをガラス繊維〔ECS03−T717DE(日本電気硝子
社製)〕と80:20:67の重量比率でドライブレンドした他
は、実施例1と同様の操作を行った。
得られた結果を表1に併せて示した。
比較例1 実施例1のエチレン共重合体ペレットを混合しない他
は、実施例1と全く同様の操作を行った。
その結果を表2に示した。
比較例2 比較例1で得られたペレットとガラス繊維〔ECS03−T
717DE(日本電気硝子社製)〕とを60:40の重量比率でド
ライブレンドした他は、実施例5と同様の評価を行っ
た。
得られた結果を表2に併せて示した。
比較例3 参考例1のペレットとガラス繊維〔ECS03−T717DE
(日本電気硝子社製)〕とを100:67の重量比率でドライ
ブレンドした他は、実施例6と同様の操作を行った。
得られた結果を表2に併せて示した。
比較例4 PPS粉末(トープレンT−4)と実施例1のエチレン
共重合体ペレットとを90:10との重量比率でドライブレ
ンドした他は、実施例1と同様の操作を行った。
その結果を表3に併せて示した。
比較例5 比較例4で得られたペレットと3mmガラス繊維〔ECS03
−T7178DE(日本電気硝子社製)〕とを60:40の重量比率
でドライブレンドした他は、比較例2と同様の評価を行
った。
得られた結果を表3に併せて示した。
実施例7 参考例1のペレットとエチレン60%、アクリル酸エチ
ル37.5%、および無水マレイン酸2.5%からなり、メル
トインデックス0.2のエチレン共重合体とを80:20の重量
比でドライブレンドした。得られた物性値を表1に併せ
て示した。
(発明の効果) 本発明において、特定の処理をしたポリフェニレンス
ルフィド樹脂に特定のエチレン共重合体エラストマーを
ブレンドしたので、未処理のポリフェニレンスルフィド
樹脂に、また特定のエチレン共重合体エラストマーをブ
レンドしないものに比して、衝撃特性のとくに改善され
たポリフェニレンスルフィド樹脂組成物が得られるとい
う効果がある。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリフェニレンスルフィド樹脂と非
    ブロック型多官能イソシアネート化合物とを溶融混練し
    てなるポリフェニレンスルフィド樹脂に、 (B)エチレン50〜90重量%、α,β−不飽和カルボン
    酸アルキルエステル5〜49重量%および無水マレイン酸
    0.5〜10重量%からなるエチレン共重合体を、含有せし
    めることからなるポリフェニレンスルフィド樹脂組成
    物。
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