JP2780445B2 - フォーカス制御装置 - Google Patents

フォーカス制御装置

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JP2780445B2
JP2780445B2 JP14825290A JP14825290A JP2780445B2 JP 2780445 B2 JP2780445 B2 JP 2780445B2 JP 14825290 A JP14825290 A JP 14825290A JP 14825290 A JP14825290 A JP 14825290A JP 2780445 B2 JP2780445 B2 JP 2780445B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、レーザ等の光源を用いて光学的に記録媒体
上に信号を記録し、この記録された信号を再生する光学
式記録再生装置において利用され、特に記録媒体上に照
射されている光ビームの収束状態が常に所定の収束状態
になるように制御するフォーカス制御装置に関するもの
である。
従来の技術 フォーカス制御装置として先に特開平2−246024号公
報に記載されているものを提案した。これはフォーカス
制御の目標位置(以下フォーカス位置と称す)と再生信
号振幅の関係を所定の関数に近似し、その関数に基づい
て調整するものである。第1図はこのフォーカス制御装
置の構成を示すブロック図である。以下このフォーカス
制御装置およびそのフォーカス位置の調整方法について
説明する。
1は光源、2は光変調器、3は光ビームを作成するピ
ンホール板、4は中間レンズ、5は半透明鏡、6は光源
1から発生する光ビーム、7は回転可能な素子に取り付
けられた全反射鏡、8は収束レンズ、9は収束レンズ8
を上下に移動させるための駆動装置、10は予め調整用の
信号が記録されている記録媒体、11は信号検出用の分割
光検出器、12a、12bはプリアンプ、13は差動増幅器、14
はトラッキング制御のために全反射鏡7を回転させる素
子の駆動回路である。また、15は光ビーム6が記録媒体
10によって反射された反射ビーム、16はフォーカス制御
用の分割光検出器、17a,17bはプリアンプ、18は差動増
幅器、19は駆動装置9の駆動回路、20は記録媒体10を透
過した光ビーム6の透過光である。
この装置におけるフォーカス制御について説明する。
収束レンズ8へ光軸をずらして入射させた光ビーム6を
記録媒体10上へ収束させ、その反射ビームを半透明鏡5
により分離して分割光検出器16上へ照射する。このとき
光ビーム6は収束レンズ8へ光軸をずらして入射させて
いるので記録媒体10の上下動に応じて反射ビーム15の位
置が移動する。そこで、この反射ビーム15の移動を分割
光検出器16で検出し、差動増幅器18より出力されるフォ
ーカスずれ信号に応じて収束レンズ8を駆動装置9によ
り駆動して、光ビームが記録媒体10上で所定の収束状態
になるように制御する。
次にこの装置のフォーカス位置の調整方法について第
1図および第7図を用いて説明する。なお第7図は、設
定された調整データによって所定の間隔でステップ的に
フォーカス位置を移動した時の再生信号振幅すなわちピ
ークホールド回路27の出力との関係(以下この関係を再
生信号特性と称す。)とその関係を近似した関数y=f
(x)の示す曲線を示した例であり、X軸は最初のフォ
ーカス位置を零とした正負の移動量を示し、Y軸は再生
信号振幅を示している。
記録媒体10上に光ビーム6を照射しかつフォーカス制
御をかけて記録媒体10上に予め記録された所定の周波数
の信号を再生すると、分割光検出器11の和信号である和
回路21の出力より調整用の再生信号が得られる。この和
回路21の出力はエンベロープ検波回路26、ピークホール
ド回路27、AD変換器40を介し、マイクロコンピュータ42
に入力されている。マイクロコンピュータ42はAD変換器
40からの入力によって光ビーム6の収束状態すなわちフ
ォーカス位置を検出することができる。
マイクロコンピュータ42はAD変換器40からの入力を記
憶するためのRAM46(Randam Accsess Memory)を備え
ており、またマイクロコンピュータ42はAD変換器41を介
して光ビーム6のフォーカス位置を変化させるため、予
め設定された調整データを所定の電圧に変換し合成回路
43に入力する。合成回路43はその調整データに対応する
電圧をフォーカス制御系に加えて第7図に示すように所
定の間隔でステップ的にA点、B点、C点、...I点とフ
ォーカス位置を移動する。各フォーカス位置で計測され
たそれぞれの再生信号振幅はRAM46に数値として記憶さ
れる。マイクロコンピュータ42はRAM46に記憶された値
を処理することによって、フォーカス位置を最適位置に
移動するための調整データを算出する。
次に計測、記憶されたフォーカス位置と再生信号振幅
の関係を所定の関数に近似し、その関数に基づき調整デ
ータを算出する処理について説明する。
マイクロコンピュータ42からの所定のデータ出力によ
りフォーカス位置を移動した量xと記憶した再生信号振
幅yとの関係を所定の関数y=f(x)に近似する。f
(x)は第7図中の実線で示すように f(x)=ax2+bx+c ……(1) で表わされる関数であり、この2次関数によって再生信
号特性を概ね近似できる。
近似の方法としては種々の方法があるが、例えば最小
二乗法を適用して行うことができる。上記した式(1)
より ax2+bx+c−y=0 ……(2) が成り立つが、この式(2)に実際にマイクロコンピュ
ータ42からのデータ出力によりフォーカス位置を移動さ
せた量xjと記憶した再生信号振幅yj(ただしjは計測、
記憶した数)を代入したときはノイズ、あるいはサンプ
リング誤差等の影響により0とはならず axj 2+bxj+c−yj=vj ……(2)′ なる値をもつ。ここでvjの二乗の総和 が最小になるようにa、b、cの値を定めると式(1)
で表される曲線は第7図中の実線で示すようにマイクロ
コンピュータ42による実測値(A点〜I点)のほぼ平均
の位置を通る。よって移動した量xと記憶したピークホ
ールド回路27の出力yとの関係を近似する所定の関数y
=f(x)を算出することができる。
したがってマイクロコンピュータ42は、所定のピーク
ホールド回路27の出力を所定のサンプル数記憶したあと
上記したvjの二乗の総和が最小になるように演算を実行
し、近似する関数y=f(x)を求め、その演算結果に
より移動した量xと再生信号振幅yとの関係を近似し、
近似後の再生信号振幅yが最大となる移動量xmすなわち
関数y=f(x)におけるyを最大にする調整データを
算出する。その後、マイクロコンピュータ42は前記調整
データを出力し、DA変換器41、合成回路43を介してフォ
ーカス制御系に加え、フォーカス位置を移動し、記録媒
体10上の光ビーム6の収束状態を最適な状態にしてい
た。
発明が解決しようとする課題 先に提案した技術においては、フォーカス位置と再生
信号振幅の関係を所定の関数に近似し、その関数に基づ
いてフォーカス位置の調整をおこなっていた。ところが
関数に近似する精度を上げるためには再生信号特性の極
大点の両側を測定しなければならず、初期のフォーカス
位置によっては特性の片側の傾斜の部分しか測定するこ
とができず、十分な調整精度を得ることができなかっ
た。また特性の両側の部分を測定するために、フォーカ
ス位置の移動量を大きく設定する、あるいは測定ポイン
ト数を増やす方法が考えられが、フォーカス位置の移動
量を必要以上に大きくすると調整時にフォーカス制御が
外れる恐れがあり、また測定ポイントを必要以上に増や
すと調整に時間がかかるという課題が生じていた。
さらに非対称な再生信号特性にも十分な精度が確保で
きるように近似する関数の次数を上げた場合には、近似
計算が複雑になり、さらに調整に時間がかかり、かつ多
くのメモリを必要としていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、最適
なフォーカス位置に調整することを容易にし、正確かつ
速やかに調整できる調整方法によって、外部から何らか
の力が加わったり、経時変化等によりフォーカス制御系
の状態が変わった場合に、その状態を検出し自動的にフ
ォーカス位置の調整を行うことにより常に光ビームを記
録媒体上に正しく収束させ、記録媒体上に信号を品質良
く記録、あるいは記録媒体上の信号を品質良く再生でき
る装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は、光ビームを記録媒体に向けて収束する収束
手段と、前記収束手段により収束された光ビームの収束
点を記録媒体面と略略垂直な方向に移動する移動手段
と、記録媒体上の光ビームの収束状態に対応した信号を
発生する収束状態検出手段と、前記収束状態検出手段の
信号に応じて前記移動手段を駆動し、記録媒体上に照射
している光ビームの収束状態が略略一定になるように制
御するフォーカス制御手段と、光ビームが記録媒体を透
過した透過光あるいは記録媒体により反射した反射光に
より記録媒体上に記録されている信号を検出する信号検
出手段と、前記フォーカス制御手段の目標位置を変える
目標位置可変手段と、前記目標位置可変手段を駆動し、
前記信号検出手段の信号振幅が略略最大となる点を求め
る基準点検出手段と前記目標位置可変手段により前記フ
ォーカス制御手段の目標位置を前記基準位置検出手段に
よって求めた位置を中心に正負に変化させたときの各目
標位置に対する前記信号検出手段の信号振幅の関係を計
測し、所定の関数に近似する演算手段と、前記演算手段
によって求めた所定の関数に基づいて目標位置を調整す
る目標位置調整手段とで構成したものである。
また本発明は、光ビームを記録媒体に向けて収束する
収束手段と、前記収束手段により収束された光ビームの
収束点を記録媒体面と略略垂直な方向に移動する移動手
段と、記録媒体上の光ビームの収束状態に対応した信号
を発生する収束状態検出手段と、前記収束状態検出手段
の信号に応じて前記移動手段を駆動し、記録媒体上に照
射している光ビームの収束状態が略略一定になるように
制御するフォーカス制御手段と、光ビームが記録媒体を
透過した透過光あるいは記録媒体により反射した反射光
により記録媒体上に記録されている信号を検出する信号
検出手段と、前記フォーカス制御手段の目標位置を変え
る目標位置可変手段と、前記目標位置可変手段により前
記フォーカス制御手段の目標位置を変化させたときの各
目標位置に対する前記信号検出手段の信号振幅の関係を
計測し、所定の関数に近似する演算手段と、前記演算手
段によって求めた所定の関数に基づいて目標位置を調整
する目標位置調整手段とを備え、前記目標位置可変手段
を駆動し、前記フォーカス制御手段の目標位置を変化さ
せたときの各目標位置に対する前記信号検出手段の信号
振幅の関係を計測する際に、前記目標位置を正負に対称
に変化させるように構成したものである。
作 用 本発明は上記構成により、フォーカス制御系の目標位
置であるフォーカス位置を変化させたときの各フォーカ
ス位置に対する再生信号振幅の関係を所定の関数に近似
する際、再生信号振幅が略略最大になる点(例えば再生
信号振幅の等しい二点の中点)の位置を検出し、その位
置を中心に正負に移動する。したがって最大点の両側の
部分を計測することができ、近似情報を十分確保するこ
とができる。またそのときのフォーカス位置の移動を正
負対称にすることで、その移動のための処理および近似
関数を求める演算処理を簡単にすることができ、調整時
間の短縮と使用メモリの削減を実現することができる。
実施例 以下本発明の一実施例である調整を行うフォーカス制
御装置について図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の一実施例であるフォーカス制御装置
の構成を示すブロック図である。本発明は先に提案した
フォーカス制御装置の構成部品中のマイクロコンピュー
タ42で行う処理が異なっている。
マイクロコンピュータ42で行うフォーカス位置の調整
方法について詳しく説明する。
第2図および第3図(a)、(b)、(c)は記録媒
体10に対する光ビームのフォーカス位置と再生信号振幅
との関係を示したものである。
まず第2図に示すように、調整開始の命令が発生する
と、まず初期のフォーカス位置i点から正負にフォーカ
ス位置を移動する。このときi点から一方向に所定の間
隔でステップ的にA1、A2、A3と移動し、各点の再生信号
振幅の平均をとる。続いてi点から逆方向に所定の間隔
でステップ的にB1、B2、B3と移動し、各点の再生信号振
幅の平均をとる。これら3点ずつの平均値を比べること
によって再生信号振幅が大きくなる方向(第2図ではA1
点〜A4点の方向)を正確に検出することができる。
再生信号振幅が非常に平坦な特性でフォーカス位置を
移動しても再生信号振幅の平均値が等しくなるときは、
さらにA4点、B4点に移動し、その位置での再生信号振幅
を計測し、4点あるいは移動量の大きい方から3点の平
均をとれば対応することができる。なお方向を検出する
ために、移動し平均をとるポイント数によって、本発明
は限定されないが、方向判別の時間、精度を考慮すると
3点が適当である。
再生信号振幅が大きくなる方向を検出した後、その方
向にフォーカス位置をステップ的に移動していき、関数
近似のための基準点を求める。
基準点は再生信号振幅が概ね最大となる点であり、こ
れを求めるには第3図(a)に示すように再生信号特性
上をC1、C2、C3...とステップ的に移動して、再生信号
振幅が小さくなるC5点の一個前のC4点を検出し、このC4
点を基準点Pとする。あるいは第3図(b)に示すよう
に初期のフォーカス位置に対応するi点における再生信
号振幅と等しい振幅のC9点を検出し、その二点の中点P1
を基準点としてもよい。また初期の位置でなくても第2
図(c)に示すように振幅の等しい任意の二点C2、C6点
の中点P2でもよい。
次に基準点を求めた後の関数近似処理について第4図
及び第5図を用いて説明する。第4図は第3図と同様に
記録媒体10に対する光ビームのフォーカス位置と再生信
号振幅との関係を示したものであり、第5図は、その関
係を計測した点により求めた近似関数y=f(x)が表
す曲線を示したものである。
マイクロコンピュータ42からの所定のデータ出力によ
りフォーカス位置を基準点Pを中心に正負対称に移動す
る。例えば第4図に示すようにP点を中心にA、B、
P、C、D点のフォーカス位置を移動し、各点の再生信
号振幅y1、y2、y3、y4、y5を計測し、記憶する。
この移動した量xj(j=1,2,3,4,5)と記憶した再生
信号振幅yjとの関係を関数y=f(x)に近似する。と
ころで再生信号特性は第4図のように光学系の収差等に
より最大点を中心に左右非対称の特性になることがあ
る。したがって非対称な特性に対応して十分な近似精度
を確保するには3次以上の関数で近似する必要がある。
逆に高次の関数になると近似のための計算が複雑になる
ので再生信号特性を近似する関数は3次関数 f(x)=ax3+bx2+cx+d ……(3) が適当である。
近似の方法としては、先に提案した技術と同様に最小
二乗法を適用する。上記した式(3)より ax3+bx2+cx+d−y=0 ……(4) が成り立つが、この式(4)に実際にマイクロコンピュ
ータ42からのデータ出力によりフォーカス位置を移動さ
せた量xjと記憶した再生信号振幅yjを代入したときはノ
イズ、あるいは測定誤差等の影響により0とはならず axj 3+bxj 2+cxj+d−yj=vj ……(4)′ なる値をもつ。よってこのvjの二乗の総和ε が最小になるようにa、b、c、dの値を定めればよ
い。一般的に最小二乗法では、εが最小になるときに成
立する正規方程式を解けば、a、b、c、dの値を求め
ることができ、3次関数y=f(x)の場合、正規方程
式は次式(5)のようになる。
Xjはフォーカス位置 Yjは再生信号振幅 Nは測定ポイント数(本実施例では5) ところでマイクロコンピュータ42で正規方程式を解く
ためには(5)式の行列の各項をテーブル状に格納する
必要がある。このときX1とX5、X2とX4も絶対値は等し
く、符号は逆であるため、XK(1)、XK(3)、XK
(5)は0となり、(5)式は、 となり、0となった項の部分はRAMを確保する必要がな
く、また方程式を解く場合の演算処理も簡単になる。
上記正規方程式を解いて、係数a、b、c、dを算出
して求めた関数y=ax3+bx2+cx+dを表す曲線は第5
図中の実線で示すようにマイクロコンピュータ42による
実測値(A、B、P、C、D点)のほぼ平均の位置を通
る。
次に出力yが最大となる点mに対応した移動量xmすな
わち関数y=f(x)における極大点を算出する。この
極大点におけるxが最適なフォーカス位置の調整データ
である。この極大点の求め方について詳しく説明する。
3次関数の場合、一般的に極大点、極小点が各1点存在
する。極大点、極小点のx座標の値は、3次関数 y=ax3+bx2+cx+d ……(6) を微分した2次関数 y′=3ax2+2bx+c ……(7) でy′=0のときのxの値である。したがって ax2+2bx+c=0 を2次方程式の解の公式を用いて解くと x1={−b+u(b2−3ac)}/3a ……(8) x2={−b−u(b2−3ac)}/3a ……(8)′ となり、このいずれかのxが極大値あるいは極小値とな
る。ところで3次関数の特性上、極大点と極小点が存在
するときは、必ず極大点のyの値が大きくなる。したが
って上記x1、x2をもとの3次関数に代入して求めたyの
値y1、y2を比較すれば(x1、y1)(x2、y2)のどちらが
極大点に相当するか判別することができる。したがって
例えばy1>y2のときは、y1に対応するx1が極大点のx座
標xmであり、マイクロコンピュータ42は近似する関数を
求めた後、その係数の値より、(8)および(8)′式
の演算を実行すれば、極大点、極小点のxの値を求める
ことができ、このxの値を(6)式に代入して求めたy
の値を比較することで極大点のxの値xmを求めることが
できる。ところで近似した関数によっては極大点のみ存
在することがあるが、このときはx1=x2となり、特に比
較する必要はない。
極大点のxの値xmを求めた後、マイクロコンピュータ
42はxmを調整データとして出力し、DA変換器41、合成回
路43を介してフォーカス制御系に加えフォーカス位置を
移動し、記録媒体10上の光ビームの収束状態を最適な状
態にする。
以上本実施例におけるマイクロコンピュータ42による
フォーカス位置の調整方法について説明したが、この本
実施例における処理の流れを第6図に示す。
ところでマイクロコンピュータ42に入力される各々の
フォーカス位置での再生信号振幅の平均、あるいは最適
なフォーカス位置へ移動するためにマイクロコンピュー
タ42から出力する調整データの平均をとり、その平均値
によって調整を行うことにより調整精度を向上させるこ
とができる。
このフォーカス位置の調整の適用例について説明す
る。マイクロコンピュータ42は装置の電源が入ったり、
あるいは記録媒体10が交換されると、記録媒体10を回転
させ、光源1を光らせ、フォーカス制御及びトラッキン
グ制御をかけ、記録再生可能な状態(以下スタンバイ状
態と称す。)にする。その後直ちにフォーカス位置の調
整を実行するように構成すれば、装置の移動等で調整状
態がずれたおそれのあるときでも装置の外装を開いて再
調整する手間を省く事ができる。また使用時の温度変化
等による制御系の状態変化に対応するためには、マイク
ロコンピュータ42の持つ時間計測機能を用いて、スタン
バイ状態になってから所定の時間毎、あるいは所定の時
間、記録も再生も行わなかった時、フォーカス位置の調
整を実行するように構成すればよい。あるいは記録、再
生の命令信号をマイクロコンピュータ42に入力し、例え
ばその記録再生のための検索動作の前あるいは後にフォ
ーカス位置の調整を実行するように構成してもよい。
また調整状態が著しくずれていると信号の記録、再生
が正しくできないので、正しく記録できなかったことあ
るいは再生できなかったことを知らせる信号をマイクロ
コンピュータ42に入力し、その入力があったときフォー
カス位置の調整を実行し、調整後再度記録あるいは再生
を行うように構成すれば、さらに信頼性の高い装置にす
ることができる。このようにマイクロコンピュータ42を
用いてフォーカス位置の調整を装置に適用すれば、温度
変化、経時変化等によって光学系の構成部品が変形し、
実質的に光学系が変わってしまってフォーカス制御系の
基準状態が正しくなくなっても、充分対応することがで
きる。あるいは圧電素子等を用いた加速度センサー、サ
ーミスタ等の温度センサーを装置に取り付ければ、その
センサーによって装置に振動、衝撃が印加されたこと
を、または装置内の温度が変化したことを検出した時、
目標位置の調整を実行するように構成することもでき
る。これによって装置の使用時に外部からの振動衝撃、
または温度変化等により調整状態がずれても速やかに対
応することができる。
本発明の調整では、スタンバイ状態になって2回目以
降の調整においては、初期の状態に比べフォーカス位置
のずれ量は僅かであるので、そのときのフォーカス位置
を基準として正負対称に移動し、再調整するように構成
すれば、その都度基準点を求める必要がなくなるので調
整時間を短縮することができる。
また本装置における光ビーム6のフォーカス位置の調
整は前述したようなフォーカス制御系に信号を加える方
法以外の方法でも実現することができる。例えば、プリ
アンプ17a、bの各々のゲインを変えると、光ビーム6
の収束状態が変化するので、最適な収束状態になるよう
にプリアンプ17a、bの各々のゲインを設定すれば、フ
ォーカス位置の調整を行うことができる。本実施例をこ
のような光ビーム6の収束状態を変化させる他の調整方
法に適応しても同様の効果を得ることができる。
さらに本実施例は予め調整用の信号が記録された記録
媒体を使用しているが、調整用ではなく他の目的のため
に記録されている信号(例えばトラックあるいはセクタ
のアドレス信号、同期信号、あるいは記録した情報信
号)を適当に処理して調整用の信号の代わりに用いても
良い。また書き換え可能な記録媒体を用いる場合でも、
例えば調整用の信号の記録、再生を繰り返してしてフォ
ーカス位置の調整を行い、調整が完了したらその信号を
消去するように構成すれば、本実施例を適応することが
できる。また本実施例を再生のみの光学式再生装置にも
適応すれば、品質の良いまた信頼性の高い再生信号を常
に得ることができる。
ところで万一ノイズ等によるマイクロコンピュータの
誤動作が原因で、調整中にオーバフロー等のエラーが発
生した場合は、そのエラー検出後、直ちに調整前の状態
に戻すようにすれば、調整することによって状態を悪化
させることはない。また近似のための基準点は概ね最適
なフォーカス位置にあたるため、基準点を検出するまで
は初期のフォーカス位置に、検出後は基準点に対応する
フォーカス位置になるように設定すれば、エラー発生後
の状態をより良好な状態にすることができる。
さらに装置の電源投入後、リセット後、あるいはディ
スクの交換後(以下立ち上げ時と称す)に調整のための
再生信号が所定の振幅よりも小さい場合は、ディスク上
に傷、ごみ等が存在する、あるいは装置に何等かの故障
要因がある可能性が高いので、調整は中止する。それと
同時にホストに警告を送り、記録または再生動作を行わ
ないように構成し、立ち上げ時の調整中でエラーを起こ
したときは、数回再調整を行い、それでもエラーが発生
するときは、装置を停止するように構成すれば、システ
ムとしての信頼性を向上することができる。
発明の効果 以上説明したように本発明によれば、再生信号特性を
関数に近似し、その関数に基づきフォーカス制御系の目
標収束点であるフォーカス位置の自動調整を高精度に行
うことができ、また近似する場合の処理を簡単にするこ
とができるので、使用メモリの削減、調整時間の短縮化
を図ることができる。よって常に光ビームを記録媒体上
に正しく収束させ、品質の良い信号の記録、再生を行う
ことができ、信頼性の高い装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明であるフォーカス制御装置の構成を示す
ブロック図、第2図、第3図および第4図は本発明の調
整動作を説明するためのフォーカス位置と再生信号振幅
との関係を示した特性図、第5図は本発明の調整動作を
説明するためのフォーカス位置と再生信号振幅との関係
を近似した関数曲線を示した特性図、第6図は調整方法
を実現するためにマイクロコンピュータで行う処理の流
れを示す流れ図、第7図は先に提案したフォーカス制御
装置の調整動作を説明するためのフォーカス位置と再生
信号振幅との関係とその関係を近似した関数曲線を示し
た特性図である。 1……光源、2……光変換器、3……ピンホール板、4
……中間レンズ、5……半透明鏡、6……光ビーム、7
……全反射鏡、8……収束レンズ、9……駆動装置、10
……記録媒体、11……分割光検出器、12a,b……プリア
ンプ、13……差動増幅器、14……駆動回路、15……反射
ビーム、16……分割光検出器、17a,b……プリアンプ、1
8……差動増幅器、19……駆動回路、20……透過光、21
……和回路、26……エンベロープ検波回路、27……ピー
クホールド回路、40……AD変換器、41……DA変換器、42
……マイクロコンピュータ、43……合成回路、44……和
回路、45……除算器、46……RAM。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 7/09

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームを記録媒体に向けて収束する収束
    手段と、前記収束手段により収束された光ビームの収束
    点を記録媒体面と略略垂直な方向に移動する移動手段
    と、記録媒体上の光ビームの収束状態に対応した信号を
    発生する収束状態検出手段と、前記収束状態検出手段の
    信号に応じて前記移動手段を駆動し、記録媒体上に照射
    している光ビームの収束状態が略略一定になるように制
    御するフォーカス制御手段と、光ビームが記録媒体を透
    過した透過光あるいは記録媒体により反射した反射光に
    より記録媒体上に記録されている信号を検出する信号検
    出手段と、前記フォーカス制御手段の目標位置を変える
    目標位置可変手段と、前記目標位置可変手段を駆動し、
    信号検出手段の信号振幅が略略最大となる点を求める基
    準点検出手段と、前記目標位置可変手段により前記フォ
    ーカス制御手段の目標位置を前記基準点検出手段によっ
    て求めた位置を中心に正負に変化させたときの各目標位
    置に対する前記信号検出手段の信号振幅の関係を計測
    し、所定の関数に近似する演算手段と、前記演算手段に
    よって求めた所定の関数に基づいて目標位置を調整する
    目標位置調整手段とを備えることを特徴とするフォーカ
    ス制御装置。
  2. 【請求項2】光ビームを記録媒体に向けて収束する収束
    手段と、前記収束手段により収束された光ビームの収束
    点を記録媒体面と略略垂直な方向に移動する移動手段
    と、記録媒体上の光ビームの収束状態に対応した信号を
    発生する収束状態検出手段と、前記収束状態検出手段の
    信号に応じて前記移動手段を駆動し、記録媒体上に照射
    している光ビームの収束状態が略略一定になるように制
    御するフォーカス制御手段と、光ビームが記録媒体を透
    過した透過光あるいは記録媒体により反射した反射光に
    より記録媒体上に記録されている信号を検出する信号検
    出手段と、前記フォーカス制御手段の目標位置を変える
    目標位置可変手段と、前記目標位置可変手段により前記
    フォーカス制御手段の目標位置を変化させたときの各目
    標位置に対する前記信号検出手段の信号振幅の関係を計
    測し、所定の関数に近似する演算手段と、前記演算手段
    によって求めた所定の関数に基づいて目標位置を調整す
    る目標位置調整手段とを備え、前記目標位置可変手段を
    駆動し、前記フォーカス制御手段の目標位置を変化させ
    たときの各目標位置に対する前記信号検出手段の信号振
    幅の関係を計測する際に、前記目標位置を正負に対称に
    変化させることを特徴とするフォーカス制御装置。
  3. 【請求項3】基準点検出手段は、信号検出手段の信号振
    幅が略略等しくなる2点の中点を求めることを特徴とす
    る請求項(1)記載のフォーカス制御装置。
  4. 【請求項4】演算手段は、3次関数に近似することを特
    徴とする請求項(2)記載のフォーカス制御装置。
  5. 【請求項5】演算手段は、基準点検出手段で求めた基準
    点を含め、5点の目標位置とその信号振幅検出手段にお
    ける信号振幅の関係を計測し、所定の関数に近似するこ
    とを特徴とする請求項(4)記載のフォーカス制御装
    置。
  6. 【請求項6】調整中の異常状態を検出する異常状態検出
    手段を備え、基準点の検出前に異常は発生したときは、
    調整前の目標位置に戻し、基準点検出後は目標位置を検
    出した基準点に戻すことを特徴とする請求項(1)記載
    のフォーカス制御装置。
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