JP2644850B2 - 焦点制御装置 - Google Patents

焦点制御装置

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JP2644850B2
JP2644850B2 JP63248124A JP24812488A JP2644850B2 JP 2644850 B2 JP2644850 B2 JP 2644850B2 JP 63248124 A JP63248124 A JP 63248124A JP 24812488 A JP24812488 A JP 24812488A JP 2644850 B2 JP2644850 B2 JP 2644850B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、レーザ等の光源を利用して光学的に記録媒
体上に信号を記録し、この記録された信号を再生する光
学式記録再生装置に関するものであり、特に記録媒体上
に照射されている光ビームの収束状態が常に所定の収束
状態になるように制御する焦点制御装置に関するもので
ある。
従来の技術 従来の焦点制御装置としては、例えば特公昭61−1457
5号公報に記載されているように、予め記録された調整
用の信号を検出し、その検出した信号が最大になるよう
に焦点制御系を調整するものがある。第6図はこのよう
な従来の焦点制御装置の構成を示すブロック図である。
以下これを用いて従来の焦点制御装置について説明す
る。
1は光源、2は光変調器、3は光ビームを作成するピ
ンホール板、4は中間レンズ、5は半透明鏡、6は光源
1から発生する光ビーム、7は回転可能な素子に取り付
けられた全反射鏡、8は収束レンズ、9は収束レンズ8
を上下に移動させるための駆動装置、10は予め調整用の
信号が記録されている記録媒体、11は信号検出用の分割
光検出器、12a,12bはプリアンプ、13は差動増幅器、14
はトラッキング制御のために全反射鏡7を回転させる素
子の駆動回路である。また、15は光ビーム6が記録媒体
10によって反射された反射ビーム、16は焦点制御用の分
割光検出器、17a,17bはプリアンプ、18は差動増幅器、1
9は駆動装置9の駆動回路、20は記録媒体10を透過した
光ビーム6の透過光である。
本装置における焦点制御について説明する。収束レン
ズ8へ光軸をずらして入射させた光ビーム6を記録媒体
10上へ収束させ、その反射ビームを半透明鏡5により分
離して分割光検出器16上へ照射する。この光ビーム6は
収束レンズ8へ光軸をずらして入射させているので記録
媒体10の上下動に応じて反射ビーム15の位置が移動す
る。そこで、この反射ビーム15の移動を分割光検出器16
で検出し、それに応じて収束レンズ8を駆動装置9によ
り駆動して、光ビームが記録媒体10上で常に所定の収束
状態になるように制御する。
次に本装置の焦点制御系の調整方法について説明す
る。記録媒体10は特定の周波数の信号がスパイラル状に
予め記録されている。記録媒体10を回転させた状態で、
光ビームを照射しかつ焦点制御をかけると、分割光検出
器11の和信号を出力する和回路21には第7図のような再
生信号出力が得られる。ここで横軸は時間軸でありTは
記録媒体10の回転の一周期を示し、22は再生信号出力で
ある。再生信号出力22は記録媒体10上の光ビームのスポ
ット径により異なり、焦点が合った時、つまり正しく収
束制御されたときにスポット径が最小となって再生信号
出力22が最大となる。記録媒体10に偏心がなければ1回
転に1回だけ記録トラックを横切るので第7図(A)の
ような信号出力が得られ、偏心がある場合は何回も横切
るので第7図(B)のような信号出力が得られる。偏心
の有無は本装置における焦点制御系の調整と直接の関係
はないので説明は省略する。
第8図は記録媒体10上の光ビームのスポットを示して
いる。23は記録媒体10上の信号記録トラック、24はトラ
ックとトラックの間の未記録部、25は記録媒体10上の光
ビーム6のスポットである。
第9図は光ビームのスポット25の径と再生信号出力22
のうちの交流成分の大きさとの関係を示している。特に
本従来例ではあるスポット径に対して和回路21に表れる
再生信号出力の最大値(ピーク値)でこの関係を示して
あり、X軸は光ビーム6の収束点が記録媒体10上にある
ときを零として収束点が上下に移動した移動量を示し、
Y軸は和回路21の信号出力の大きさを示している。光ビ
ーム6の収束点が正しく記録媒体10上にあるときにはス
ポット25の径は最小となり、したがって和回路21の出力
は最大となる。和回路21の出力はエンベロープ検波回路
26,ピークホールド回路27を介して電圧指示装置28に入
力されている。よって従来は和回路21の出力が最大にな
るようにすなわち電圧指示装置の指示値が最大になるよ
うに反射ビーム15と分割光検出器16との位置関係を分割
光検出器16上の境界線と垂直な方向にマイクロメータ35
で動かして、所定の正確な焦点制御の状態に調整してい
た。
発明が解決しようとする課題 従来の技術においては、光ビームが最適な収束状態に
するために記録媒体上に記録された信号の再生出力が最
大となるように焦点制御系を調整していた。ところが再
生信号特性の最大値(ピーク値)はノイズ等の影響でば
らつき、また最大値付近は平坦な特性となっているので
測定精度の限界により実際に最大値を捜すのは容易では
なく、調整に時間がかかっていた。
また装置の移動時等で調整状態がずれるおそれのある
ときはその都度、装置の外装を開いて焦点制御系の状態
を確認し、焦点制御系の状態が変化している場合には最
良の状態に調整する必要があった。また装置の使用時に
外部からの振動,衝撃が加わったりあるいは経時変化に
よって光学系の構成部品等が変形し、光源1,中間レンズ
4,分割光検出器16等が微小でも移動した場合には実質的
に光学系が変わってしまうことになるので、焦点制御系
の基準状態が正しくなくなって記録媒体10上に光ビーム
6が正しく収束されなくなる。この状態で記録再生を行
うと信号の品質が劣化し、装置の信頼性が低下してい
た。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、収
束点を最適な位置に調整することを容易にし、正確かつ
速やかに調整できるようにして、外部から何らかの力が
加わったり、経時変化等により焦点制御系の状態が変わ
った場合でも、その状態を検出し自動的に焦点制御系を
調整することにより常に光ビームを記録媒体上に正しく
収束し、記録媒体上に信号を品質良く記録、あるいは記
録媒体上の信号を品質良く再生できるような装置を提供
することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は、光ビームを記録媒体に向けて収束する収束
手段と、前記収束手段により収束された光ビームの収束
点を記録媒体面と略々垂直な方向に移動する移動手段
と、記録媒体上の光ビームの収束状態に対応した信号を
発生する収束状態検出手段と、前記収束状態検出手段の
信号に応じて前記移動手段を駆動し、記録媒体上に照射
している光ビームの収束状態が常に一定になるように制
御する焦点制御手段と、光ビームが記録媒体を透過した
透過光あるいは反射した反射光により記録媒体上に記録
されている信号を検出する信号検出手段と、前記焦点制
御手段の光ビームの目標収束点の位置を変えることので
きる焦点調整手段とを有し、前記焦点調整手段により、
所定の方向に光ビームの収束点をずらしたときの収束点
の位置を第1の点、前記方向と逆の方向に同じ量だけ光
ビームの収束点をずらしたときの収束点の位置を第2の
点としたとき、前記信号検出手段の出力が略々等しくな
る前記第1、第2の点の中間の第3の点に光ビームの目
標収束点が位置するように調整するような構成を備えて
いる焦点制御装置である。
作用 本発明は上記した構成より、光ビームの収束点を再生
信号の等しくなる2点を検索し、その中点に位置させる
ので、ノイズ等の影響を受けることなく容易に収束点を
最適な位置に簡単にかつ速やかに調整することができ、
調整時間を短縮することができる。
実施例 以下本発明の一実施例の焦点制御装置について図面を
参照しながら説明する。
第1図は本発明の実施例である焦点制御装置の構成を
示すブロック図である。従来の焦点制御装置と同様の部
分には同じ番号を付し、その説明を省略する。
記録媒体10上に光ビーム6を照射しかつ焦点制御をか
けて記録媒体10上に予め記録された所定の周波数の信号
を再生すると、分割光検出器11の和信号である和回路21
の出力より調整用の再生信号が得られる。この和回路21
の出力はエンベロープ検波回路26,ピークホールド回路2
7,AD変換器40を介し、マイクロコンピュータ42に入力さ
れている。マイクロコンピュータ42はAD変換器40からの
入力によって焦点制御の状態すなわち光ビーム6の記録
媒体10上の収束状態を検出することができる。マイクロ
コンピュータ42は焦点制御の状態を最適な状態にするた
めの調整データをDA変換器41に入力している。DA変換器
41は入力された調整データを所定の電圧に変換し合成回
路43に入力する。合成回路43はその調整データに対応す
る電圧を焦点制御系に加えて所定の間隔でステップ的に
収束点を移動し、記録媒体10上の光ビーム6の目標収束
状態を変化させる。
また分割光検出器16のそれぞれの信号出力はプリアン
プ17a,17bを介して和回路44に入力されている。和回路4
4の出力信号は記録媒体10上により反射された光ビーム
6の全光量に比例した信号であり、除算器45に入力され
ている。除算器45には差動増幅器18の出力信号すなわち
焦点制御系の光ビーム6の目標収束状態からの誤差を表
す焦点誤差信号も入力されており、除算器45はこの差動
増幅器18の出力信号を和回路44の出力信号で割算した信
号を出力する。よって除算器45の出力信号は記録媒体10
の反射率、光源1の光量等が変化して焦点制御の検出系
のゲインが変動しても略略一定の振幅となる。よってマ
イクロコンピュータ42が同じデータを出力し、同じ電圧
を合成回路43でこの除算器45の出力信号に加えたとき、
光ビーム6の収束点の位置が移動する量は常に一定であ
る。したがってマイクロコンピュータ42は焦点制御の検
出系のゲイン変動にかかわらず出力した調整データによ
り収束点の位置の調整を正確に行うことができる。また
和回路21の出力信号である再生信号も光ビーム6の全光
量に比例した信号であるので、和回路44の出力信号の代
わりに和回路21の出力信号あるいは和回路44の出力信号
と和回路21の出力信号の和信号を除算器45に入力して割
算を実行しても同様の効果を得ることができる。
本実施例では、焦点制御系の最初の収束点の目標位置
より正しい収束点の目標位置へ向かって所定の間隔で移
動した調整途中の各々の収束点の目標位置(以下、基準
位置と称す)において、正負に同じ量だけ収束点をずら
し再生信号の大きさを比較し、その差に応じて次の基準
位置に移動していく。そして比較した再生信号が等しく
なったときの収束点の基準位置における調整データを保
持し、光ビーム6を記録媒体10上に正しく収束させてい
る。
次に前述したマイクロコンピュータ42による収束点の
位置の調整方法について第2図を用いて詳しく説明す
る。第2図(a),(b),(c),(d)は調整時の
記録媒体10に対する光ビーム6の収束点の位置と和回路
21に表れる再生信号出力の最大値との関係(以下この関
係を再生信号特性と称す)を示した標準的な例であり、
X軸はDA変換器41の出力電圧、つまり光ビーム6の収束
点の最初の位置を零とした上下の位置および、これに対
応したマイクロコンピュータ42の調整データを示し、Y
軸はピークホールド回路27から出力される再生信号の大
きさを示している。また光ビーム6の収束点の基準位置
および正負にずらした位置を第2図中の再生信号特性曲
線上に示した。
例えば調整をする前の光ビーム6の収束点が第2図
(a)中の再生信号特性上のA0点の位置にあり、記録媒
体10上の正しい位置よりもずれているものとする。マイ
クロコンピュータ42はA0点を最初の基準位置とし、所定
のデータa1を出力しDA変換器41を介して電圧VA1を焦点
制御系に加え、光ビーム6の収束点を基準位置A0点より
A+1点に移動させる。マイクロコンピュータ42はこのA+1
点におけるピークホールド回路27の出力をAD変換器40を
介して取り込み記憶する。その後マイクロコンピュータ
42は所定のデータ−a1を出力しDA変換器41を介して電圧
−VA1を焦点制御系に加え、光ビーム6の収束点の位置
をA+1点よりA-1点に移動させる。このときA0点とA-1
におけるDA変換器41の出力電圧差、A0とA+1点におけるD
A変換器41の出力電圧差の絶対値は等しい。マイクロコ
ンピュータ42はこのA-1点におけるピークホールド回路2
7の出力も同様にAD変換器40を介して取り込み、先に記
憶していたA+1点における出力と比較する。マイクロコ
ンピュータ42はA+1点における出力が大きいことを判断
し、DA変換器41を介して焦点制御系に電圧VB0を加え、
第2図(b)に示すように光ビーム6の収束点を最初の
基準位置A0点から次の基準位置B0点に移動する。このと
き移動する方向はピークホールド回路27の出力の大きい
A+1点のある方向であり、その移動量は基準位置A0点よ
り正負に同じ大きさの電圧を加えてずらしたA+1点,A-1
点のピークホールド回路27の出力差に対応している。す
なわち基準位置より正負に同じ大きさの電圧を加えてず
らしたときのピークホールド回路27の出力差が所定量よ
りも大きい時は、次の基準位置への移動量を大きくし、
ピークホールド回路27の出力差が所定量よりも小さい時
は、次の基準位置への移動量を小さく設定している。
次にマイクロコンピュータ42は第2図(b)に示すよ
うに再生信号特性上のB0点を基準位置とし、所定のデー
タb0+b1を出力しDA変換器41を介して電圧VB0+VB1を焦
点制御系に加え、光ビーム6の収束点を基準位置B0点よ
りB+1点に移動させる。マイクロコンピュータ42はこのB
+1点におけるピークホールド回路27の出力をAD変換器40
を介して取り込み記憶する。その後マイクロコンピュー
タ42は所定のデータb0−b1を出力しDA変換器41を介して
電圧VB0−VB1を焦点制御系に加え、光ビーム6の収束点
の位置をB+1点よりB-1点に移動させる。このときB0点と
B-1点におけるDA変換器41の出力電圧差、B0とB+1点にお
けるDA変換器41の出力電圧差の絶対値は等しい。マイク
ロコンピュータ42はこのB-1点におけるピークホールド
回路27の出力も同様にAD変換器40を介して取り込み、先
に記憶していたB+1点における出力と比較する。マイク
ロコンピュータ42は、B+1点がB-1点よりも出力が大きい
ことを判断し、DA変換器41を介して焦点制御系に電圧V
C0を加え、第2図(c)に示すようにその出力差に対応
した移動量でもって基準位置をB0点から次のC0点に移動
する。
同様にしてマイクロコンピュータ42は再生信号特性上
のC0点を基準位置とし、所定のデータc0+c1を出力しDA
変換器41を介して電圧VC0+VC1を焦点制御系に加え、光
ビーム6の収束点を基準位置C0点よりC+1点に移動させ
る。マイクロコンピュータ42はこのC+1点におけるピー
クホールド回路27の出力をAD変換器40を介して取り込み
記憶する。その後マイクロコンピュータ42は所定のデー
タc0−c1を出力しDA変換器41を介して電圧VC0−VC1を焦
点制御系に加え光ビーム6の収束点の位置をC+1点よりC
-1点に移動させる。このときC0点とC-1点におけるDA変
換器41の出力電圧差、C0点とC+1点におけるDA変換器41
の出力電圧差の絶対値は等しい。マイクロコンピュータ
42はこのC-1点におけるピークホールド回路27の出力も
同様にAD変換器40を介して取り込み、先に記憶していた
C+1点における出力と比較する。マイクロコンピュータ4
2は、C-1点がC+1よりも出力が大きいことを判断しDA変
換器41を介して焦点制御系に電圧VD0を加え、第2図
(d)に示すようにその出力差に対応した移動量でもっ
て基準位置をC0点から次のD0点に移動する。
再生信号特性上に示した基準位置D0点は、ピークホー
ルド回路27の出力が最大となる点、すなわち光ビーム6
が記録媒体10上に正しく収束している点とほとんど一致
している。よってこのD0点では収束点の位置を正負に同
じ大きさの電圧を加えてずらしてもピークホールド回路
27の出力は略略等しくなっている。マイクロコンピュー
タ42は、所定のデータd0+d1を出力しDA変換器41を介し
て電圧VD0+VD1を焦点制御系に加え、光ビーム6の収束
点を基準位置D0点よりD+1点に移動させる。マイクロコ
ンピュータ42はこの点D+1点におけるピークホールド回
路27の出力をAD変換器40を介して取り込み記憶する。そ
の後マイクロコンピュータ42は所定のデータd0−d1を出
力しDA変換器41を介して電圧VD0−VD1を焦点制御系に加
え、光ビーム6の収束点の位置をD+1点よりD-1点に移動
させる。マイクロコンピュータ42はこの点D-1点におけ
るピークホールド回路27の出力も同様にAD変換器40を介
して取り込み、先に記憶していたD+1点における出力と
比較する。マイクロコンピュータ42は、このD+1点,D-1
点のピークホールド回路27の出力を比較したとき、その
出力が略略等しく、出力差は零であるので、マイクロコ
ンピュータ42は、基準位置D0がピークホールド回路27の
出力が最大となる点であることを判断し、D0点における
調整データを保持することによって光ビーム6が記録媒
体10上に正しく収束させることができる。
ところで上述したマイクロコンピュータ42の調整デー
タa1,−a1,b0+b1,b0−b1,c0+c1,c0−c1,d0+d1,d0−d
1においてa1=b1=c1=d1とすればマイクロコンピュー
タ42の処理を簡単にすることができる。
次にマイクロコンピュータ42が設定する光ビーム6の
収束点の基準位置の移動量について第3図および第4図
を用いて詳しく説明する。第3図,第4図は収束点の基
準位置が移動し、調整されていく様子を再生信号特性を
示した図中に表したもので、初期の収束点の位置から調
整された正しい収束点の位置まで移動する収束点の基準
位置をアルファベット順(A,B,C,……順)に記した。ま
た第2図と同様にX軸は光ビーム6の収束点の最初の位
置を零としたときの上下の位置、つまりDA変換器41の出
力電圧を示し、Y軸はピークホールド回路27の出力の大
きさを示している。また第3図は、前述したように再生
信号特性を示した曲線が標準的な場合、第4図は、記録
媒体10の透過率が大きいあるいは光ビーム6の光量が大
きい等の理由で、和回路21,あるいはエンベロープ検波
回路26,あるいはピークホールド回路27,あるいはAD変換
器40の入力レンジを越えてしまい再生信号特性の極大付
近が飽和している場合を示す。
第3図に示すように再生信号特性曲線が標準的な場
合、収束点の基準位置が正しい位置P点付近にないとき
は、正負に収束点をずらしたときのピークホールド回路
27の出力差は大きいのでマイクロコンピュータ42は、次
の収束点の基準位置への移動量が大きくなるように調整
データを設定し、第3図に示すように大きく収束点の基
準位置を移動する。収束点の基準位置が正しい位置P点
付近に近づいたときは、正負に収束点をずらしたときの
ピークホールド回路27の出力差は小さくなるのでマイク
ロコンピュータ42は、次の収束点の基準位置への移動量
が小さくなるように調整データを設定し、迅速にかつ確
実に正しい収束点の位置であるP点へ調整することがで
きる。
第4図に示すように再生信号特性が飽和している場合
は、収束点の基準位置が正しい位置P点付近にあるとき
には、正あるいは負の方向に収束点をずらしてもピーク
ホールド回路27の出力の変化しない。このような場合マ
イクロコンピュータ42は収束点を正あるいは負の方向に
ずらす量を大きくして、ピークホールド回路27の出力差
を検出する。よって収束点の基準位置が飽和領域外のA
点にあるときは、B点、C点と比較的大きく収束点の基
準位置を移動していき、収束点の基準位置が飽和領域内
のD点にあるときは、前述したように収束点をD+1点に
ずらしてもピークホールド回路27の出力は変化しないの
で、さらにD+2点まで収束点をずらしてピークホールド
回路27の出力を検出する。そのあと基準位置を中心に逆
の極性の同じ大きさの電圧を加えて収束点をD-2点にず
らしてピークホールド回路27の出力を検出する。マイク
ロコンピュータ42は、このD+2点とD-2点のピークホール
ド回路27の出力が等しくなるように基準位置を移動して
いくので、確実に正しい収束点の位置であるP点へ調整
することができる。このように本実施例における調整方
法を用いれば、このような飽和した再生信号特性の場合
でも光ビーム6を記録媒体10上に正しく収束させるよう
調整することができる。
以上マイクロコンピュータ42による収束点の位置の調
整方法について説明したが、これらの処理の流れを第5
図に示す。
ところでマイクロコンピュータ42に入力された正負に
収束点をずらしたときの再生信号の出力差に対する収束
点の基準位置の移動量をマイクロコンピュータ42のROM
上にテーブル状に格納しておけば、さらに迅速に調整を
行うことができ、プログラムも簡単化できる。またマイ
クロコンピュータ42に入力される各々の収束点での再生
信号の平均、あるいは調整された正しい収束点の位置に
対応した調整データの平均をとり、その平均値によって
調整することにより調整精度を向上させることができ
る。
次にこの収束点の調整の適用例について説明する。マ
イクロコンピュータ42は装置の電源が入ったり、あるい
は記録媒体10が交換されると、記録媒体10を回転させ、
光源1を光らせ、焦点制御及びトラッキング制御をか
け、記録再生可能な状態(以下スタンバイ状態と称す)
にする。その後直ちに収束点の調整を実行するように構
成すれば、装置の移動等で調整状態がずれたおそれのあ
るときでも装置の外装を開いて再調整する手間を省く事
ができる。
またマイクロコンピュータ42の持つ時間計測機能を用
いれば、スタンバイ状態になってから所定の時間毎、あ
るいは所定の時間、記録も再生も行わなかった時、収束
点の調整を実行するように構成することができる。よっ
て装置の使用時に外部からの振動,衝撃等により調整状
態がずれても速やかに対応することができる。
また調整状態が著しくずれていると信号の記録,再生
が正しくできないので、正しく記録できなかったことあ
るいは再生できなかったことを知らせる信号をマイクロ
コンピュータ42に入力し、その入力があったとき収束点
の調整を実行し、調整後再度記録あるいは再生を行うよ
うに構成すれば、さらに信頼性の高い装置にすることが
できる。
このようにマイクロコンピュータ42を用いて収束点の
調整を装置に適用すれば、経時変化によって光学系の構
成部品が変形し、実質的に光学系が変わってしまって焦
点制御系の基準状態が正しくなくなっても、充分対応す
ることができる。
また本装置における光ビーム6の収束点の調整は前述
したような焦点制御系に信号を加える方法以外の方法で
も実現することができる。例えば、プリアンプ17a,bの
各々のゲインを変えると、光ビーム6の収束状態が変化
するので、最適な収束状態になるようにプリアンプ17a,
bの各々のゲインを設定すれば、収束点の調整を行うこ
とができる。本実施例をこのような光ビーム6の収束状
態を変化させる他の調整方法に適応しても同様の効果を
得ることができる。
さらに本実施例は予め調整用の信号が記録された記録
媒体を使用しているが、調整用ではなく他の目的のため
に記録されている信号(例えばトラックあるいはセクタ
のアドレス信号、あるいは記録した情報信号)を適当に
処理して調整用の信号の代わりに用いても良い。また書
き換え可能な記録媒体を用いる場合でも、例えば調整用
の信号の記録,再生を繰り返してして収束点の調整を行
い、調整が完了したらその信号を消去するように構成す
れば、本実施例を適応することができる。また本実施例
を再生のみの光学式再生装置にも適応すれば、品質の良
いまた信頼性の高い再生信号を常に得ることができる。
発明の効果 以上説明したように本発明によれば、正確にかつ速や
かに収束点の位置の調整を行うことができ、外部から何
らかの力が加わったり、経時変化等により焦点制御系の
状態が変わった場合でも、自動的に収束点の位置を調整
することより常に光ビームを記録媒体上に正しく収束し
品質の良い信号の記録,再生を行うことができ、信頼性
の高い装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明である焦点制御装置の構成を示すブロッ
ク図、第2図,第3図,第4図は収束点が調整されてい
く動作を説明するための調整時の記録媒体に対する光ビ
ーム6の収束点の位置と和回路21に表れる再生信号出力
の最大値との関係を示した特性図、第5図は調整時にマ
イクロコンピュータで行う処理の流れを示す流れ図、第
6図は従来の焦点制御装置の構成を示すブロック図、第
7図は従来の焦点制御装置の調整方法を説明するための
波形図、第8図は同装置に用いる記録媒体の拡大図、第
9図は本装置の動作を説明するための光ビームのスポッ
ト径に対する再生信号出力の最大値との関係を示した特
性図である。 1……光源、2……光変調器、3……ピンホールド板、
4……中間レンズ、5……半透明鏡、6……光ビーム、
7……全反射鏡、8……収束レンズ、9……駆動装置、
10……記録媒体、11……分割光検出器、12a,b……プリ
アンプ、13……差動増幅器、14……駆動回路、15……反
射ビーム、16……分割光検出器、17a,b……プリアン
プ、18……差動増幅器、19……駆動回路、20……透過
光、21……和回路、22……再生信号出力、23……信号記
録トラック、24……未記録部、25……光ビームのスポッ
ト、26……エンベロープ検波回路、27……ピークホール
ド回路、28……電圧指示装置、35……マイクロメータ、
40……AD変換器、41……DA変換器、42……マイクロコン
ピュータ、43……合成回路、44……和回路、45……除算
器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 真一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 芝野 正行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−29933(JP,A) 特開 昭58−161144(JP,A) 特開 昭63−209030(JP,A)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームを記録媒体に向けて収束する収束
    手段と、前記収束手段により収束された光ビームの収束
    点を記録媒体面と略々垂直な方向に移動する移動手段
    と、記録媒体上の光ビームの収束状態に対応した信号を
    発生する収束状態検出手段と、前記収束状態検出手段の
    信号に応じて前記移動手段を駆動し、記録媒体上に照射
    している光ビームの収束状態が常に一定になるように制
    御する焦点制御手段と、光ビームが記録媒体を透過した
    透過光あるいは反射した反射光により記録媒体上に記録
    されている信号を検出する信号検出手段と、前記焦点制
    御手段の光ビームの目標収束点の位置を変えることので
    きる焦点調整手段とを有し、前記焦点調整手段により、
    所定の方向に光ビームの収束点をずらしたときの収束点
    の位置を第1の点、前記方向と逆の方向に同じ量だけ光
    ビームの収束点をずらしたときの収束点の位置を第2の
    点としたとき、前記信号検出手段の出力が略々等しくな
    るような第1、第2の点の中間の第3の点に光ビームの
    目標収束点が位置するように調整することを特徴とする
    焦点制御装置。
  2. 【請求項2】第1の点と第2の点との信号検出手段の出
    力の差が所定量より大きいときは、焦点制御系の光ビー
    ムの目標収束点を第1,第2の点のうち前記信号検出手段
    の出力の大きい点の方向に移動量を大きくして移動し、
    第1の点と第2の点との信号検出手段の出力の差が所定
    量より小さいときは、前記光ビームの目標収束点を第1,
    第2の点のうち前記信号検出手段の出力の大きい点の方
    向に移動量を小さくして移動することを特徴とした請求
    項1記載の焦点制御装置。
  3. 【請求項3】第1の点あるいは第2の点に光ビームの収
    束点が移動しても信号検出手段の出力が変化しない場合
    は、信号検出手段の出力が変化するように再度所定の方
    向に移動量を大きくして光ビームの収束点の位置をずら
    したときの点を第4の点とし、前記方向と逆の方向に等
    しく移動量を大きくして光ビームの収束点の位置をずら
    したときの点を第5の点とし、前記第4、第5の点にお
    ける信号検出手段の出力の差に応じて前記信号検出手段
    の出力の大きい点の方向に焦点制御系の光ビームの目標
    収束点を移動していき、前記信号検出手段の出力が略々
    等しくなる第1、第2及び第4、第5の点の中間の第3
    の点に前記光ビームの目標収束点が位置するように調整
    することを特徴とした請求項1記載の焦点制御装置。
  4. 【請求項4】装置の電源投入時、あるいは記録媒体の交
    換時に光ビームの収束点の位置を調整するように構成し
    たことを特徴とした請求項1記載の焦点制御装置。
  5. 【請求項5】時間測定手段を有し、所定の時間毎に光ビ
    ームの収束点の位置を調整するように構成したことを特
    徴とした請求項1記載の焦点制御装置。
  6. 【請求項6】時間測定手段を有し、装置が所定の時間、
    信号の記録あるいは再生をしなかった時、光ビームの収
    束点の位置を調整するように構成したことを特徴とした
    請求項1記載の焦点制御装置。
  7. 【請求項7】記録媒体上に記録された信号を再生できな
    かった時、光ビームの収束点の位置を調整した後再度前
    記信号を再生するように構成したことを特徴とした請求
    項1記載の焦点制御装置。
  8. 【請求項8】記録媒体上に信号を正しく記録できなかっ
    た時、光ビームの収束点の位置を調整した後再度前記信
    号を記録するように構成したことを特徴とした請求項1
    記載の焦点制御装置。
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