JP2777648B2 - 写真材料 - Google Patents

写真材料

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JP2777648B2
JP2777648B2 JP2245807A JP24580790A JP2777648B2 JP 2777648 B2 JP2777648 B2 JP 2777648B2 JP 2245807 A JP2245807 A JP 2245807A JP 24580790 A JP24580790 A JP 24580790A JP 2777648 B2 JP2777648 B2 JP 2777648B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、スプールにロール状に巻かれたハロゲン化
銀写真感光材料(以下写真フィルム,写真感光材料、写
真感材あるいはフィルムと称す)を備えた写真フィルム
パトローネからなる写真材料に関する。
〔従来の技術〕
従来の写真フィルムパトローネは写真フィルムがパト
ローネ内部でスプールに密に巻かれてはいず、巻きゆる
んだ状態で収納されていたためスプールをフィルム巻き
方向と逆の方向に回転させても写真フィルムをパトロー
ネ外部に送り出すことはできなかった。このため、パト
ローネ外部に写真フィルム先端部を予め適当な長さだけ
引き出しておき、撮影者がこの写真フィルム先端部をカ
メラ内のフィルム送り機構に装填するという操作を必要
としていた。
しかし、この操作は手間がかかるものであるととも
に、ある程度の熟練を要するので装填ミスを生じること
も多く、装填ミスを生じた場合には未撮影の写真フィル
ムを露光してしまうという問題があった。
このため、このような操作を必要としないカメラシス
テムが望まれていた。
かかるカメラシステムは写真フィルムをパトローネ内
部から送り出し可能とすることにより実現することがで
きる。写真フィルムをパトローネ内部から送り出し可能
とすれば、フィルム先端を送り出すことによりフィルム
をカメラ内のフィルム送り機構に係合させることができ
るので、フィルム端部をカメラ内のフィルム送り機構に
装填する操作は不要となる。
(発明が解決しようとする課題) すなわち、特願平1−21862号等に記載の収納容器
(パトローネ)を用いることにより、カメラ内のフィル
ム送り機構にフィルムを装填する操作は不要となり、又
現像済みのフィルムを効率的に収納ししかも顧客側でも
整理保管がしやすいだけでなく後で焼き増し等の処理も
簡便にできるようになったが、一方でカメラ中でフィル
ムの先端を引き出すために、スプールを回転させる時、
駆動に必要なエネルギーが従来よりも大きいため、電池
の消耗が早かったり、又パトローネ中でフィルムが坐屈
したりする問題点を生じた。又フイルムの両面が押し出
される時にお互いに強く押し合わさり、それによって傷
が表面につきやすくなり画像に欠点を生じやすくなる問
題も生じた。
本発明の第一の目的は、スプールを回転させて写真感
材を送り出す時の駆動抵抗を小さくした写真感材を内蔵
したパトローネを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明のこれらの目的はパトローネ本体内に回転自在
に設けられたスプールをフイルム給送方向に回転させる
ことにより、スプールに巻き付けられたハロゲン化銀写
真感光材料の先端をパトローネ本体のフイルム引出口か
ら外部に送り出すパトローネと、該ハロゲン化銀写真感
光材料の両面の静摩擦係数が0.25となる滑り剤を含有
し、バック側に強磁性粉末の含有量が4×10-3〜1g/m2
である全面透明磁気記録層か若しくは少なくとも1本以
上のストライプ状の磁気記録層を有するハロゲン化銀写
真感光材料からなることを特徴とする写真製品によって
達成された。
まず本発明で用いられるフイルムパトローネについて
記す。本発明で使用されるパトローネは、合成プラスチ
ツクを主成分とする。
本発明のプラスチックスの成形には、必要に応じて可
塑剤をプラスチックスに混合する。可塑剤としては、例
えば、トリオクチルホスフェート、トリブチルホスフェ
ート、ジブチルフタレート、ジエチルセバケート、メチ
ルアミルケトン、ニトロベンゼン、γ−バレロラクト
ン、ジ−n−オクチルサクシネート、ブロモナフタレ
ン、ブチルパルミテートなどが代表的なものである。
本発明に用いるプラスチックス材料の具体例を以下に
挙げるが、これらに限定されるものではない。
具体的にはポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリモノクロロトリフルオロエチレン、塩化ビニ
リデン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニール−酢酸ビニ
ル共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン共重合樹脂、メチルメタクリル樹脂、ビニルホルマー
ル樹脂、ビニルブチラール樹脂、ポリエチレンテレフタ
レート、テフロン、ナイロン、フェノール樹脂、メラミ
ン樹脂等がある。
本発明に特に好ましいプラスチック材料はポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどである。
更に本発明のパトローネは、各種の帯電防止剤を含有
しても良い。帯電防止剤は特に限定されないが、カーボ
ンブラック、金属酸化物粒子、ノニオン、アニオン、カ
チオン及びベタイン系界面活性剤又は、ポリマー等を好
ましいく用いることができる。これらの帯電防止された
パトローネとして特開平1−312537号、同1−312538号
に記載されている。
特に25℃、25%RHでの表面固有抵抗が1011Ω以下が好
ましい。
通常パトローネは、遮光性を付与するためにカーボン
ブラックや顔料などを練り込んだプラスチックを使って
製作される。
パトローネのサイズは現在のままでもよいし現在の25
m/mのカートリッジの径を22m/m以下、好ましくは20m/m
以下、14m/m以上とするとカメラの小型化に有効であ
る。
パトローネのケースの容積は、30cm3以下好ましくは2
5cm3以下さらに好ましくは20cm3以下とすることが好ま
しい。パトローネおよびパトローネケースに使用される
プラスチックの重量は1g以上25g以下好ましくは5g以上1
5g以下である。
パトローネケースの内容積とパトローネおよびパトロ
ーネケースに使用されるプラスチックの比率は4〜0.7
好ましくは3〜1である。
本発明における好ましい135カラー感材を内蔵したパ
トローネの場合、パトローネおよびパトローネケースに
使用されるプラスチックの総重量は通常1g以上25g以
下、好ましくは5g以上15g以下である。本発明のパトロ
ーネは、その形態について特に限定されない。
本発明の感材を内蔵したパトローネに適合する新たな
カメラに用いる事が好ましくこれらの具体的なパトロー
ネを第1図に、更に内部構造については第2〜第4図
へ、フィルムの磁気記録トラックは第5図に挙げる。更
に本発明で用いられるスプールを回転してフィルムを送
り出すパトローネについて記す。そのパトローネの例と
して特願平1−21862号に記載のパトローネが挙げられ
る。
第6図(a)、(b)及び第7図に本発明に使用され
るハトローネを示す。写真フィルムパトローネ120はス
プール101、スプール101に一端を係止してスプール101
にロール状に巻かれた写真フィルム102及びパトローネ
本体103からなる。スプール101はパトローネ本体103内
部に軸線回りに回転可能に取り付けられ、パトローネ本
体103外部から回転させることができる。パトローネ本
体103には写真フィルム102を引き出すための写真フィル
ム引き出し口104が設けられており、この写真フィルム
引き出し口104の内面にはパトローネ本体103内部を遮光
状態に保つ遮光部材104aが取り付けられている。
この写真フィルムパトローネ120においては、パトロ
ーネ本体103の内面に沿って円周方向に延び、フィルム
幅の15〜20%程度の幅を有する一対のリブ108がフィル
ム102の幅方向の両端部に設けられている。リブ108は写
真フィルム102をフィルム引き出し口104から引き出すこ
とができるようにフィルム引き出し口104の方向に開口
している。また、フィルム102の先端106は写真フィルム
引き出し口104の先端107に合わせて配置されている。
リブ108はフィルム102の最外周面に当接してロール状
に巻かれたフィルム102を最外周面から押圧してフィル
ム102がスプール101に密に巻かれた状態を維持する。
スプール101の外径は次のように決定される。フィル
ム最内周面102aをスプール101外周に接触させたまま、
フィルム102をスプール101にロール状に密に巻くことは
前述の通り困難である。このため、フィルム最内周面10
2aとスプール101との間に隙間ができることを避けるこ
とができない。前述のように、フィルム最内周面102aと
スプール101との間隔hが大きすぎると、第7図に示し
たようなフィルム102の反転現象を生じる。このため、
スプール101の外径はフィルム最内周面102aとスプール1
01との間に隙間ができたときの両者の間隔hが2mm以下
となるように設定する。すなわち、スプールの外径a
は、パトローネ本体内径をb、リブの厚さをt、フィル
ムの厚さをc、フィルムの長さによって変わるロールの
巻き数をdとすれば、 b/2=a/2+h+c・d+t であるので、 a/2=b/2−t−h−c・d となる。間隔hは h=b/2−a/2−c・d−t であるので、h≦2mmとする場合のスプールの外径aは b/2−t−c・d−2≦a/2 となる。
間隔hを2mm以下とすることにより、スプール回転ト
ルクを0.8kgf・cm以下に設定すれば、写真フィルム2の
反転現象を防止することができる。
リブ108はパトローネ本体103の内面に沿って円周方向
全体に設けることは必要ではなく、パトローネ本体103
の内面の円周方向の一部にのみ設けてもよい。また、本
実施例のようにフィルム102の幅方向の両端部において
のみ設けることの他、フィルム102の幅方向全体にわた
って設けてもよい。
リブ108の材質は、例えばプラスチック等のようなフ
ィルム102を傷つけにくいものを選ぶ(但し完璧ではな
い)。この場合、例えばウレタンのようにある程度の弾
性を有する部材を選んでもよい。フィルム102をスプー
ル101に密に巻いた状態でパトローネ本体103に装填する
ときに、ウレタンからなるリブ108が収縮するようにリ
ブ108の厚さを決定すれば、収縮したリブ108の弾性力に
よってフィルム102のロールの外周が押圧されるので、
フィルム102を相当程度の長さ引き出してフィルム102の
ロールの外径が小さくなってもフィルム102を密に巻い
た状態を維持することができる。
なおフィルム引き出し口の遮光方法は任意である。従
来ように「テンプル」と呼ばれるフェルト状の遮光部材
を設けてもよく、またフィルム引き出し口を開閉可能に
形成して必要時以外は閉じた状態に保っておくようにし
てもよい。また、フィルム102の先端106は必ずしもフィ
ルム引き出し口104の先端107に合わせて配置する必要は
なく、パトローネ本体103内部に収納されていればよい
が、フィルム引き出し口104内に収納されていることが
望ましい。
更に又、特願平1−172594号記載のパトローネも挙げ
ることができる。これらは、スプールフランジを変形さ
せてフィルムロール最外周面の端面を押圧しながらスプ
ールを回転させることによりフィルムを送り出す形式で
ある。
この写真フィルムパトローネを分解した状態を示す第
8図において、写真フィルムパトローネ210は、写真フ
ィルム205をロール状に巻き回したスプール206と、これ
を収納するパトローネ本体207と、スプール206を回動自
在に支持するとともに、パトローネ本体207を側方から
光密に閉じる側板208,209とから構成される。
前記スプール206は、可撓性を有するように厚みを薄
く形成したフランジ206aと、厚く形成した可撓性のない
フランジ206bとを備え、プラスチックで一体に形成され
ている。写真フィルム205は、その終端部がフランジ206
a,206b間のスプール206に固定され、それぞれの端面を
フランジ206a,206bの内側に沿わせるようにスプール206
にロール状に巻かれており、先端まで完全にパトローネ
本体207内に巻き込まれている。前記パトローネ本体207
には、遮光用のテレンプ211が接合されたフィルム出入
り口212が設けられている。
前記側板208の中央部には、スプール206の端部206c
(第9図参照)を回動自在に支持する軸受け開口208aが
設けられ、また内壁面にはフランジ206aの一部を押圧す
る突条部208bが設けられている。前記側板209の中央部
には、スプール206の端部206dを回動自在に支持する軸
受け開口209aが設けられ、その近傍には、側板209の内
壁面とフランジ206bとの摩擦を軽減するための突起209b
(第9図参照)が設けられている。
写真フィルムパトローネ201の縦断面を示す第9図に
おいて、突条部208bと突起209bとの内側寸法はフランジ
206a,206bの外側寸法より小さくなるように設定されて
おり、突条部208bハフランジ206aを押圧して変形させ
る。これによって、内側よりも外側の写真フィルム205
の端面がより強くフィルム206a、206bに挟持される。し
たがって、スプール206を第8図に示す矢印A方向に回
転させれば、フランジ206a,206bと写真フィルム205端面
との摩擦係合によって、写真フィルム205の先端部205a
はフィルム出入り口212からパトローネ本体207の外部へ
送り出される。
また、以上の構成においても、突条部208bと突起209b
との内側寸法をフランジ206a,206bの外側寸法より大き
くすることができる。その場合は、カメラの部品にてス
プール206をフランジ206bからフランジ206aの方向に押
すことにより、フランジ206a,206bの内側寸法が写真フ
ィルム205より小さくなって写真フィルム205の端面を押
圧可能となり、写真フィルム205をスプール206の回転に
よってパトローネ本体207の外部に送り出すことができ
る。
更に又、US4834306号、同4846418号、同4832275号記
載のパトローネを好ましく使用される。
それらの例として、第10図(b)に示すように、スプ
ール75にロール状に密に巻かれた写真フィルム76はその
両端部において一対のリング77a、77bによりスプール75
に密に巻かれた状態に保持される。カートリッジ本体78
内部にはリング77a、77bが嵌合する溝79a、79bがカート
リッジ本体78の軸方向に対して傾いた角度をなすように
形成されている。このため、第10図(b)、10(c)図
に示すように、リング77a、77bはカートリッジ方向78内
部では、スプール75の軸に対して傾いた角度で写真フィ
ルム76のロールの外周に当接し、写真フィルム76の巻き
ゆるみを防止している。リング77a、77bは溝79a、79b内
を摺動しながら、溝79a、79bに沿って回転可能である。
写真フィルム76はリング77a、77bによょてスプール75
にロール状に密に巻かれた状態を保っているため、スプ
ール75をフィルム巻き方向と逆の方向に回転させると、
写真フィルム76は写真フィルム引き出し口(図示せず)
から送り出される。
次に本発明のフィルム送り出し機能を有するパトロー
ネに内蔵されるフィルムの両面の静摩擦係数が0.25以下
であるが、この点について以下に記す。
本発明が言う静摩擦係数0.25以下とは試料を温度25
℃、湿度60%RHで2時間調温した後、HEIDON−10静摩擦
係数測定機により、5mmφのステンレス鋼球を用いて測
定した値であり、数値が小さい程滑り性は良い。
静摩擦係数を小さくすることによって、パトローネか
らスプール回転により送り出される時にフィルムの乳剤
面とバック面あるいはパトローネ内側面とフィルム、更
にフィルムとパトローネ出口部との間の摩擦が小さくで
き、駆動トルクの低減を達成でき、かつフィルムの傷つ
きを防止することができる。
本発明のフィルムの静摩擦係数は、本発明では0.25以
下であるが、好ましくは0.23以下更に好ましくは0.21以
下であり特に好ましいのは0.20以下である。この時乳剤
面とバック面が共に小さい程好ましいが、バック面が小
さい程更に良い。
本発明のフィルムの静摩擦係数を0.25以下にするには
フィルムの乳剤層及びバック層に滑り剤を含有させれば
良く特に両面の最外層に滑り剤を含有させることが好ま
しい。
滑り剤の含有方法は、塗布液中に含有させて塗布する
ことで達成できるし、フィルムを作成した後フィルムに
後で付着させてもよくその方法として液浸漬法、スプレ
ー法、ディップコート法、バーコート法、スピンコート
法などを用いる手段もある。
本発明に用いられる滑り剤は、フィルム静摩擦係数を
0.25以下にすれば良くて、塗布液中に含有させてもよ
く、あるいは又塗布・乾燥した後に滑り剤を塗布して用
いても良い。
次に本発明の静摩擦係数0.25以下を得るために使用さ
れる滑り剤について表わす。
本発明で好ましく用いられる滑り剤は、フィルムに従
来用いられている滑り剤を挙げることができる。
本発明に用いられる滑り剤の代表的なものとしては、
例えば米国特許第3,042,522号、英国特許第955,061号、
米国特許第3,080,317号、同4,004,927号、同4,047,958
号、同3,489,567号、英国特許第1,143,118号、特開平1
−234843号等に記載のシリコーン系すべり剤、米国特許
第2,454,043号、同2,732,305号、同2,976,148号、同3,2
06,311号、独国特許第1,284,295号、同1,284,294号、等
に記載の高級脂肪酸系、アルコール系、酸アミド系すべ
り剤、英国特許第1,263,722号、米国特許第3,933,516号
等に記載の金属石けん、米国特許第2,588,765号、同3,1
21,060号、英国特許第1,198,387号等に記載のエステル
系、エーテル系すべり剤、等が挙げられる。
その中でまずオルガノポリシロキサン系すべり剤につ
いて説明する。
前述のオルガノポリシロキサンのうちで、好ましい化
合物としては、化合物中に下記一般式〔I〕で表わされ
る構成単位を有し、および該化合物の末端が下記一般式
〔II〕で表わされる末端量を有するものが挙げられる。
また末端は少なくとも2つあるが、これらの末端は一般
式〔II〕で表わされるならば、同じ基であっても異なっ
た基であっても良い。
一般式〔I〕 一般式〔I〕において、R1は水素原子、ヒドロキシ
基、または有機基を表わし、R2は有機基を表わし、また
R1、R2が共に有機基を表わす場合、R1、R2は互いに同じ
有機基であっても異なった有機基であっても良い。該有
機基としては、炭素数1〜45のアルキル基、アルケニル
基、アルコキシ基、オキシアルキレン基、アリール基お
よびこれらの基を含む基が挙げられる。
一般式〔II〕 一般式〔II〕において、R3、R4およびR5は水素原子、
ハロゲン原子、ヒドロキシ基または有機基を表わし、ま
たR3、R4、R5は互いに同じであっても異なっていても良
い。該有機基としては、炭素数1〜45のアルキル基、ア
ルケニル基、アルコキシ基、オキシアルキレン基、アリ
ール基、およびこれらの基を含む基が挙げられる。
一般式〔II〕において、具体的にR3、R4およびR5で表
わされるハロゲン原子としてはフッ素原子、塩基原子等
が挙げられる。
一般式〔I〕および〔II〕において、具体的にR1
R2、R3、R4およびR5で表わされるアルキル基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、i−プロピル基、t
−ブチル基、ヘキシル基、ドデシル基、テトラデシル
基、ヘプタデシル基、オクタデシル基等、アルケニル基
としては、ビニル基、ブテニル基等、アルコキシ基とし
ては、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等、オキシ
アルキレン基としては、オキシエチレン基、オキシプロ
ピレン基、ポリオキシエチレン基等、またアリール基と
しては、フェニル基等が挙げられる。
具体的にR1、R2、R3、R4およびR5で表わされるアルキ
ル基を含む基としては、 −CH2CH2CF3、−CH2CH2CH2Cl、 −CH2CH2COOH、 −CH2CH2CH2COOH、 −CH2CH2CH2NH2、 −CH2CH2CH2NHCH2CH2NH2−CH2CH2CH2CN、−OOCC17H35等、アルケニル基を含む基
としては、 −CH2CH2CH2−OCH2CH2O5CH2CH2SO2CH=CH2、アル
コキシ基を含む基としては、−CH2CH2−O−C4H
9(n)、−OCH2CH2OH基、オキシアルキレン基を含む基
としては、−CH2CH2CH2OC2H4 7OCH3 またアリール基を含む基としては、 等が挙げられる。
本発明に用いられるオルガノポリシロキサンの粘度
は、特に限定はないが、通常、25℃で測定された粘度が
約10〜100,000センチストークスを示すものが適当であ
る。
また、本発明に用いるポリシロキサンの分子量は、1,
000〜1,000,000まで目的に応じて用いることができる
が、好ましくは2,000〜100,000である。
次に本発明に用いることのできる具体的化合物を列挙
するが、本発明に用いられる化合物は、これに限定され
るものではない。
次にエステル類の滑り剤について記すと以下の一般式
〔III〕で表わされるものが特に好ましい。
一般式〔III〕 (R6 l1COOm1R7n1 式中、R6、R7は炭素数1〜60の置換、無置換のアルキ
ル基、アルケニル基、アリールアルキル基、アラルキル
基である。R6とR7の炭素数の和は10以上である。又l1
m1、n1は1〜6の整数を表わす。
更に(R6l1と(R7n1の炭素数の総和が30以上が好
ましく、更には40以上が好ましい。
又R6とR7の総炭素数が30以上が特に好ましく40以上が
殊更好ましい。
好ましいR6、R7の例としては、例えばブチル、オクチ
ル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデ
シル、CpH2p+1(pは20〜60を表わす)、エイコシル、
ドコサニル、メリシニル、オクテニル、ミリストレイ
ル、オレイル、エルシル、フェニル、ナフチル、ベンジ
ル、ノニルフェニル、ジペンチルフェニルが挙げられ更
にR7はエチレン、プロピレン、フェニレン、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、
ソルビトールでもよい。これらの化合物は特開昭58−90
633号に記載されている。
以下に好ましいエステル系滑り剤の具体例を示す。
化合物例 III−1) (n)C15H31COOC16H33(n) III−2) (n)C17H35COOC18H37(n) III−3) (n)C17H33COOC18H37(iso) III−4) (n)C21H43COOC22H45(n) III−5) (n)C15H31COOC40H81(n) III−6) (iso)C17H35COOC36H73(iso) III−7) (C15H31COOCH2 3CCH3 III−9) (n)C18H37OOCCH2 6COOC18H37(n) III−12 C18H37OOCCH2 18COOC18H37 更に本発明において用いられる滑り剤として流動パラ
フィンも好ましく、又特願昭53−155266号記載のアミド
類も好ましい。それらの具体例を以下に記す。
化合物例 A−1) 流動パラフィン A−2) ステアリン酸アミド A−3) エルカ酸アミド A−4) エルカ酸ジエチルアミド A−5) オレイン酸ジプロピルアミド 本発明における滑り剤を使用するにあたっては、感材
の乳剤層およびバック層特に最外層に含有させるのが好
ましい形態であり、感材の乳剤層側の最外層に含有させ
る必要があり、その使用量は0.0005〜1g/m2であり、好
ましくは0.001〜0.5g/m2、特に好ましくは0.001〜0.2g/
m2である。
本発明の滑り剤の添加方法はどのような方法によって
もよいが通常は最外層用塗布液にそのまま添加するか、
水に不溶解なものは予め有機溶剤に溶解して添加するか
あるいは又予め水分散物又は親水性コロイド液中に分散
物として作成して最外層用塗布液に添加しても良い。分
散物として用いる場合には、分散物として各種界面活性
剤を用いて微細な分散物とした方が好ましい。好ましく
用いられる分散剤としてはドデシルベンゼンスルホン
酸、p−ノニルフェノキシブタンスルホン酸、α−スル
ホコハク酸ジオクチルエステルあるいはN−メチルオレ
オイルタウリンなどのナトリウム塩などが挙げられる。
又有機溶剤としては、アルコール類(例えばメタノー
ル、エタノール、プロパノールなど)、エステル類(例
えば酢酸のメチル、エチル、ブチルエステル、ギ酸のメ
チル、エチル、プロピルエステルなど)、アミド類(ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど)など
を挙げることができる。滑り剤を分散する場合には親水
性コロイドとした方がよく、特にゼラチンが有効に用い
られる。
分散方法としては、親水性コロイド層に対しては、適
当な分散剤の存在下で超音波ホモジナイザーあるいはパ
ルプホモジナイザーを用いて、好ましくは0.05〜10μm
の粒径になるように分散すれば良い。
更に又、本発明に用いられる滑り剤が固体である場
合、微粉細化して最外層に添加してもよく、微細化方法
としては各種のボールミル(例えば回転ボールミル、振
動ボールミル、遊星ボールミルなど)、ペイントシェー
カー、サンドミル、ニーダー、などを利用できる。微細
化する際には各種の分散剤、安定化剤を利用でき、例え
ば界面活性剤(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ソ
ーダ、p−オクチルフェノキシエトキシエトキシエタン
スルホン酸ソーダ、ポリ(重合度10)オキシエチレンモ
ノセチルエーテルなど)、無機化合物(例えば、ピロリ
ン酸ソーダ、リン酸ソーダなど)やポリマー(例えば、
ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソーダ、ポリス
チレンスルホン酸カリウム、フェノール樹脂、ポリスチ
レン、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メチルメ
タクリレート樹脂、トリアセチルセルロース、ジアセチ
ルセルロースなど)などを挙げることができる。
次に本発明のフィルムについて以下に簡単に述べる。
本発明に用いられる感材の支持体としては、特に限定
されないが、各種のブラスチックフィルムが使用でき好
ましいものとしては、セルロース誘導体(例えばジアセ
チル−、トリアセチル−、プロピオニル−、ブタノイル
−、アセニルプロピオニル−アセテートなど)、ポリア
ミド、米国特許第3,023,101号記載のポリカーボネー
ト、特公昭48−40414号などに記載のポリエステル(例
えばポリエチレンテレフタレート、ポリ−1,4−シクロ
ヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレートなど)、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリスルホン、ポリアリレート、ポリエーテ
ルイミドなどであり、特に好ましいのはトリアセチルセ
ルロース、ポリエチレンテレフタレートである。
これら、支持体は柔軟性付与等の目的で可塑剤を添
加、使用される事もある。特にセルロースエステルで
は、トリフェニルフォスフェート、ビフェニルジフェニ
ルフォスフェート、ジメチルエチルフォスフェート、ト
リメトキシエチルトリメリテート等の可塑剤含有物が通
常である。
これら支持体はポリマー種によって異なるが、厚みは
1mm程度のシートから20μ程度の薄膜フィルム迄、用途
によって使い分けられるが常用されるのは50μ〜300μ
の厚み範囲である。
これら支持体ポリマーの分子量は、1万以上のものが
好ましく更に2万〜80万のものが好ましい。
支持体はベース色味のニュートラル化、ライトパイピ
ング防止、ハレーション防止などの目的のために染料を
含有しても良い。
これら支持体上に写真層(例えば感光性ハロゲン化銀
乳剤層、中間層、フィルター層、本発明の透明マグネ層
など)を強固に接着させるために薬品処理、機械的処
理、コロナ放電処理、火焔処理、紫外線処理、高周波処
理、グロー放電処理、活性プラズマ処理、レーザー処
理、混酸処理、オゾン酸化処理、などの表面活性化処理
をした後、直接写真乳剤を塗布して接着力を得てもよい
し、一旦これらの表面処理をした後、あるいは表面処理
なしで下塗層を設けこの上に写真乳剤層を塗布する方法
でもよい。
その際、セルロース誘導体に対しては、メチレンクロ
ライド/ケトン/アルコール混合系有機溶剤に分散した
ゼラチン液を単層塗布し下塗層を付与するのが用いられ
る。
ゼラチン硬化剤としてはクロム塩(クロム明ばんな
ど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グルタールア
ルデヒドなど)、イソシアネート類、活性ハロゲン化合
物(2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジン
など)、エピクロルヒドリン樹脂などを挙げることがで
きる。これら下塗液には必要に応じて各種の添加剤を含
有させることができる。例えば界面活性剤、帯電防止
剤、アンチハレーション剤着色用染料、顔料、塗布助
剤、カブレ防止剤等である。本発明の下塗液を使用する
場合には、レゾルシン、抱水クロラール、クロロフェノ
ール等の如きエッチング剤を下塗液中に含有させること
もできる。
本発明の下びき層にはSiO2、TiO2、の如き無機物微粒
子又はポリメチルメタクリレート共重合体微粒子(1〜
10μm)をマット剤として含有することができる。
本発明にかかわる下塗液は、一般によく知られた塗布
方法、例えばディップコート法、エアーナイフコート
法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワイヤーバ
ーコート法、グラビアコート法、或いは米国特許第2,68
1,294号明細書に記載のホッパーを使用するエクストル
ージョンコート法等により塗布することができる。必要
に応じて、米国特許第2,761,791号、3,508,947号、2,94
1,898号、及び3,526,528号明細書、原崎勇次著「コーテ
ィング工学」253頁(1973年朝倉書店発行)等に記載さ
れた方法により2層以上の層を同時に塗布することがで
きる。
又、本発明のフィルムは、各種の情報を記録するため
に磁気記録層を有していることが好ましく例えば全面透
明磁性体層でもよくストライブ状の記録層を有していて
もよい。
感材へ各種の情報を入力することは、今後のカメラの
操作性アップ及びより簡便化を進める上で非常に重要な
手段である。その情報入力手段として磁気記録方法は任
意に入・出力ができること又安価であることから重要で
あり従来も研究されている。
例えば、磁気記録層に含有される磁化性粒子の量、サ
イズなどの適切な選択によって、撮影時感材に必要な透
明性を有し、さらに粒状度への悪影響を与えない磁気記
録層を透明な支持体を有する感材のバック面に設けるこ
とは、米国特許第378294号、同4279945号、同4302523号
などに記載されている。又、この磁気記録層への信号入
力方式が世界公開90−4205号、同90−04212号などに開
示されている。
これらの磁気記録層の付与及び入出力法によって従来
困難であった各種の情報を感材中に組み込むことが可能
となり、例えば撮影の日時、天候、照明条件、縮小/拡
大比等の撮影時の条件、再プリント枚数、ズームしたい
箇所、メッセッジ等の現像、プリント時の条件等を感材
の磁気層に入出力できるようになった。更に又、テレビ
/ビデオ映像へ感材から直接出力して画像とする場合の
信号入出力手段としても応用できるという将来性を有す
るものである。
本発明に用いられる強磁性体としては、強磁性酸化
鉄、Coドープの強磁性酸化鉄、強磁性二酸化クロム、強
磁性金属、強磁性合金、バリウムフェライト、Co含有マ
グネタイトなどが使用できる。
強磁性合金の例としては、金属分が75wt%以上であ
り、金属分の80wt%以上が少なくとも一種類の強磁性金
属あるいは合金(Fe、Co、Ni、Fe−Co、Fe−Ni、Co−N
i、Co−Fe−Niなど)であり、該金属分の20wt%以下で
他の成分(Al、Si、S、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Cu、Zn、
Y、Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、B、Ba、Ta、W、Re、A
u、Hg、Pd、P、La、Ce、Pr、Nd、Te、Buなど)を含む
ものをあげることができる。また、上記強磁性金属分が
少量の水、水酸化物、又は酸化物を含むものであっても
よい。
これらの強磁性体の製法は既知であり、本発明で用い
られる強磁性体についても公知の方法にしたがって製造
することができる。
強磁性体の形状・サイズは特に制限なく広く用いるこ
とができる。形状としては針状、米粒状、球状、立方体
状、板状等いずれでもよいが針状、板状が電磁変換特性
上好ましい。結晶子サイズ、非表面積もとくに制限はな
いが、結晶子サイズで400Å以下、SBETで2m2/g以上が好
ましく、3m2/g以上が特に好ましい。強磁性粉末のpH、
表面処理はとくに制限なく用いる事ができる(チタン、
珪素、アルミニウム等の元素を含む物質で表面処理され
ていてもよいし、カルボン酸、スルホン酸、硫酸エステ
ル、ホスホン酸、燐酸エステル、ベンゾトリアゾール等
の含チッ素複素環をもつ吸着性化合物の様な有機化合物
で処理されていてもよい)。好ましいpHの範囲は5〜10
である。強磁性酸化鉄の場合、2価の鉄/3価の鉄の比に
特に制限されることなく用いることができる。これらの
磁気記録層については、特開昭47−32812号、同53−109
604号に記載されている。
支持体1m2あたりの強磁性微体の含有量は、4×10-4
〜3g、好ましくは10-3〜2g、より好ましくは4×10-3
1gである。
本発明に用いられる磁気記録層の結合剤(バインダ
ー)は従来、磁気記録媒体用の結合剤として使用されて
いる公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、放射線硬化性
樹脂、反応型樹脂およびこれらの混合物を使用すること
ができる。
上記樹脂のTgは−40℃〜150℃、重量平均分子量は1
万〜30万、好ましくは1万〜10万である。
上記熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル、酢酸ビニルとビニルアルコー
ル、マレイン酸および/またはアクリル酸との共重合
体、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル
・アクリロニトリル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共
重合体などのビニル系共重合体、ニトロセルロース、セ
ルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテ
ートブチレート樹脂などのセルロース誘導体、アクリル
樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラー
ル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエーテル
ポリウレタン、ポリカーボネートポリウレタン樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂、
アミノ樹脂、スチレンブタジエン樹脂、ブタジエンアク
リロニトリル樹脂等のゴム系樹脂、シリコーン系樹脂、
フッ素系樹脂等を挙げることができる。
これらの中で、塩化ビニル系樹脂は強磁性微粉末の分
散性が高く好ましい。
又放射線硬化型樹脂としては上記熱可塑性樹脂に放射
線硬化官能基として炭素−炭素不飽和結合を有する基を
結合させたものが用いられる。好ましい官能基としては
アクリロイル基、メタクリロイル基などがある。
以上列挙の結合分子中に、極性基(エポキシ基、CO
2M、OH、NR2、NR3X、SO3M、OSO3M、PO3M2、OPO3M2、た
だしMは素、アルカリ金属またはアンモニウムであり、
一つの基の中に複数のMがあるときは互いに異なってい
てもよい、Rは水素またはアルキル基である)を導入し
てもよい。
以上列挙の高分子結合剤は単独または数種混合で使用
され、イソシアネート系の公知の架橋剤、および/ある
いは放射線硬化型ビニル系モノマーを添加して硬化処理
することができる。
また、本発明の磁気記録層に親水性バインダーを使用
できる。
使用する親水性バインダーとしては、リサーチ・ディ
スクロージャーNo.17643、26頁、および同No.18716、65
1頁に記載されており、水溶性ポリマー、セルロースエ
ステル、ラテックスポリマー、水溶性ポリエステルなど
が例示されている。水溶性ポリマーとしては、ゼラチ
ン、ゼラチン誘導体、カゼイン、寒天、アルギン酸ソー
ダ、でんぷん、ポリビニールアルコール、ポリアクリル
酸共重合体、無水マレイン酸共重合体などであり、セル
ロースエステルとしてはカルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロースなどである。ラテックスポ
リマーとしては塩化ビニル含有共重合体、塩化ビニリデ
ン含有共重合体、アクリル酸エステル含有共重合体、酢
酸ビニル含有共重合体、ブタジエン含有共重合体などで
ある。この中で最も好ましいのはゼラチンである。
ゼラチンを含む磁気記録層を硬膜するのは好ましく、
磁気記録層に使用できる硬膜剤としては、たとえば、ホ
ルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、2−ヒドロキシ
−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンジビニルスルホ
ン、アジリジン化合物、1,2−ビス(ビニルスルホニル
アセトアミド)エタンを挙げることができる。
硬膜剤の使用量は、通常乾燥ゼラチンに対して0.01〜
30重量%、好ましくは0.05〜20重量%である。
磁気記録層の厚みは0.1μ〜10μ、好ましくは0.2μ〜
5μ、より好ましくは0.5μ〜3μである。
本発明の磁気記録層は、感光材料の裏面に用いるのが
好ましい。磁気記録層は、透明支持体の裏面に塗布又は
印刷によって設けることができる。また、磁化粒子を分
散したポリマーの溶液と透明支持体作成用のポリマーの
溶液を共流延して、磁気記録層を有する透明支持体を作
成することも好ましい。この場合、2種類のポリマーの
組成を実質的に同一にするのが好ましい。
磁気記録層に、カール調節、帯電防止、接着防止など
の機能を合せ持たせてもよいし別の機能を付与させても
よい。必要に応じて磁気記録層に隣接する保護層を設け
て耐傷性を向上させてもよい。
磁気記録層を有する透明支持体の裏面をカレンダリン
グ処理して平滑性を向上させ、磁気信号のS/N比を向上
できる。この場合、カレンダリング処理を施した後に透
明支持体上に感光層を塗布するのが好ましい。
支持体上への前記の磁気記録層を塗布する方法として
はエアードクターコート、ブレードコート、エアナイフ
コート、スクイズコート、含浸コート、リバースロール
コート、トランスファーロールコート、グラビヤコー
ト、キスコート、キャストコート、スプレイコート等が
利用出来、その他の方法も可能であり、これらの具体的
説明は朝倉書店発行の「コーティング工学」253頁〜277
頁(昭和46.3.20発行)に詳細に記載されている。
このような方法により、支持体上に塗布された磁性層
は必要により層中の磁性粉末を直ちに乾燥しながら配向
させる処理を施したのち、形成した磁性層を乾燥する。
このときの支持体の搬送速度は、通常10m/分〜500m/分
でおこなわれ、乾燥温度が20℃〜120℃で制御される。
又必要により表面平滑化加工を施したりして、本発明の
磁気記録体を製造する。これらは、例えば、特公昭40−
23625号公報、特公昭39−28368号公報、米国特許第3473
960号明細、等にしめされている。又、特公昭41−13181
号公報にしめされる方法はこの分野における基本的、且
つ重要な技術と考えられている。
更に又、磁気記録層をストライプ状で付与することも
好ましい。この時ストライプの位置は画像となる以外の
部位に付与することが好ましく、その場合は十分な磁気
記録を可能とするように多量の磁気材料を用いることが
好ましいが少量で透明なストライプでも特に問題はな
い。ストライプは1本でもよく更に2本以上をフィルム
の両端部に有してもよい。ストライプ状磁気記録層の付
与方式としては、塗布方法、印刷方法、蒸着法や熱融着
法、テープ接着法など種々の手段が用いられる。又、ス
トライプ以外の部分は何もなくても良いが、透明磁気記
録層あるいは磁性体を含まない透明バインダー層を付与
してもよい。
これらは例えば、特開昭55−151639号、特公昭29−42
21号、特公昭55−31455号などに記載してある。
本発明は、接着防止のためにマット剤を含有させれば
よい。この時、使用されるマット剤としてはその組成に
おいて特に限定されず、無機物でも有機物でもよく2種
類以上の混合物でもよい。
本発明に用いられる粒子は、現像処理後も感材中に残
存する粒子であり、処理液に融けないことを特徴とし、
著しい親水性あるいはアルカリ性又は酸性で溶解するよ
うな基を多量含有いない方が望ましい。
本発明のマット剤の無機化合物、有機化合物は、例え
ば、硫酸バリウム、マンガンコロイド、二酸化チタン、
硫酸ストロンチウムバリウム、二酸化ケイ素、などの無
機物の微粉末があるが、さらに例えば湿式法やケイ酸の
ゲル化より得られる合成シリカ等の二酸化ケイ素やチタ
ンスラッグと硫酸により生成する二酸化チタン(ルチル
型やアナタース型)等が挙げられる。また、粒径の比較
的大きい、例えば20μm以上の無機物から粉砕した後、
分級(振動濾過、風力分級など)することによっても得
られる。
又、ポリテトラフルオロエチレン、セルロースアセテ
ート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ
プロピルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポ
リエチレンカーボネート、澱粉等の有機高分子化合物の
粉砕分級物もあげられる。
あるいは又懸濁重合法で合成した高分子化合物、スプ
レードライ法あるいは分散法等により球型にした高分子
化合物、または無機化合物を用いることができる。
また重合しうる各種の単量体化合物の1種又は2種以
上の重合体である高分子化合物を種々の手段によって粒
子としたものであってもよい。
これらのモノマー化合物のうち、アクリル酸エステル
類、メタクリル酸エステル類、ビニルエステル類、スチ
レン類、オレフィン類が好ましいく用いられる。
また、本発明には特開昭62−14647号、同62−17744
号、同62−17743号に記載されているようなフッ素原子
あるいはシリコン原子を有する粒子を用いてもよい。
これらのマット剤は、好ましくは0.1〜3.5μmの平均
粒径を有するものであり、4μm以上の含有量は5%以
下が好ましい。更に好ましくは平均粒径0.15〜2.8μm
でかつ3.5μm以上の含有量が5%以下のマット剤が好
ましい。
又、マット剤の含有量は、5〜300mg/m2が好ましく、
より好ましくは20〜250mg/m2である。
次に本発明の写真感材について簡単に述べる。
本発明の感材はハロゲン化銀乳剤層、バック層、保護
層、中間層、アンチハレーション層、磁気記録層など
で、構成されているが、これらは主に親水性コロイド層
で用いられる。
その場合の親水性コロイド層のバインダーとしては、
例えばゼラチン、コロイド状アルブミン、カゼインなど
の蛋白質;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース等のセルロース化合物;寒天、アルギン
酸ソーダ、でんぷん誘導体等の糖誘導体;合成親水性コ
ロイド例えばポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニル
ピロリドン、ポリアクリル酸共重合体、ポリアクリルア
ミドまたはこれらの誘導体および部分加水分散物、デキ
ストラン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、
ロジン等が挙げられる、必要に応じてこれらのコロイド
の二つ以上の混合物を使用してもよい。
この中で最も用いられるのはゼラチンあるいはその誘
導体であるがここに言うゼラチンはいわゆる石灰処理ゼ
ラチン、酸処理ゼラチンおよび酵素処理ゼラチンを指
す。
本発明に於いては又アニオン、ノニオン、カチオン、
ベタイン性含フッ素界面活性剤を併用することができ
る。
これらの含弗素界面活性剤は特開昭49−10722号、英
国特許第1,330,356号、特開昭53−84712号、同54−1422
4号、同50−113221号、米国特許第4,335,201号、同4,34
7,308号、英国特許第1,417,915号、特公昭52−26687
号、同57−26719号、同59−38573号、特開昭55−149938
号、同54−48520号、同54−14224号、同58−200235号、
同57−146248号、同58−196544号、英国特許第1,439,40
2号、などに記載されている。
更に又、本発明では、ポリオキシエチレン系などのノ
ニオン性界面活性剤を用いてもよい。
本発明で使用される含弗素界面活性剤及びノニオン界
面活性剤の添加する層は写真感光材料の少なくとも1層
であれば特に限定されず、例えば表面保護層、乳剤層、
中間層、下塗層、バック層などを挙げることができる。
本発明で使用される及び含弗素界面活性剤、ノニオン
界面活性剤の使用量は写真感光材料の1平方メートルあ
たり0.0001g〜1gであればよいが、より好ましくは0.000
5〜0.5g、特に好ましくは0.0005g〜0.2gである。又、本
発明のこれらの界面活性剤は2種類以上混合してもよ
い。
又、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
1,1−トリメチロールプロパン等特開昭54−89626号に示
されるようなポリマール化合物を本発明の保護層あるい
は他の層に添加することができる。
本発明の写真構成層には他の公知の界面活性剤を単独
または混合して添加してもよい。それらは塗布助剤とし
て用いられるものであるが、時としてその他の目的、例
えば乳化分散、増感その他の写真特性の改良等のために
も適用される。
本発明の写真感光材料は写真構成層中に米国特許第3,
411,911号、同3,411,912号、特公昭45−5331号等に記載
のポリマーラテックスを含むことができる。
本発明の写真感光材料におけるハロゲン化銀乳剤層お
よびその他の親水性コロイド層は各種の有機または無機
の硬化剤(単独または組合せて)により硬化されうる。
特に本発明で好ましいハロゲン化銀カラー写真感光材
料の代表例としてカラーリバーサルフィルムとカラーネ
ガフィルムをあげることができる。特に一般用カラーネ
ガフィルムが好ましいカラー写真感光材料である。
以下一般用カラーネガフィルムを用いて説明する。
本発明の感光材料は、支持体上に青感色性層、緑感色
性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1
層が設けられていればよく、ハロゲン化銀乳剤層および
非感光性層の層数および層順に特に制限はない。典型的
な例としては、支持体上に、実質的に感色性は同じであ
るが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤層から成る
感光性層を少なくとも1つ有するハロゲン化銀写真感光
材料であり、該感光性層は青色光、緑色光、および赤色
光の何れかに感色性を有する単位感光性層であり、多層
ハロゲン化銀カラー写真感光材料においては、一般に単
位感光性層の配列が、支持体側から順に赤感色性層、緑
感色性層、青感色性の順に設置される。しかし、目的に
応じて上記設置順が逆であっても、また同一感光性層中
に異なる感光性層が挟まれたような設置順をもとりえ
る。
上記、ハロゲン化銀感光材料性層の間および最上層、
最下層には各層の中間層等の非感光性層を設けてもよ
い。
該中間層には、特開昭61−43748号、同59−113438
号、同59−113440号、同61−20037号、同61−20038号明
細書に記載されているようなカプラー、DIR化合物等が
含まれていてもよく、通常用いられるように混合防止剤
を含んでいてもよい。
各単位感光性層を構成する複数のハロゲン化銀乳剤層
は、***特許第1,121,470号あるいは英国特許第923,045
号、特開昭57−112751号、同62−200350号、同62−2065
41号、同62−206543号、同56−25738号、同62−63936
号、同59−202464号、特公昭55−34932号、同49−15495
号明細書に記載されている。
ハロゲン化銀粒子は、立方体、八面体、十四面体のよ
うな規則的な結晶を有するもの、球状、板状のような変
則的な結晶形を有するもの、双晶面などの結晶欠陥を有
するもの、あるいはそれらの複合形でもよい。
ハロゲン化銀の粒径は、約0.2ミクロン以下の微粒子
でも投影面積直径が約10ミクロンに至るまでの大サイズ
粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳剤でもよい。
本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳剤は、例えば
リサーチ・ディスクロージャー(RD)No.17643(1978年
12月)、22〜23頁、“I.乳剤製造(Emulsion preparati
on and types)”、および同No.18716(1979年11月)、
648頁、グラフキデ著「写真の物理と化学」、ポールモ
ンテル社刊(P.Glafkides,Chemicet Phisique Photogra
phique,Paul Montel,1967)、ダフイン著「写真乳剤化
学」、フォーカルプレス社刊(G.F.Duffin,Photographi
c Emulsion Chemistry(Focal Press,1966))、ゼリク
マンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレス
社刊(V.L.Zelikman et al.,Making and Coating Photo
graphic Emulsion,Focal Press,1964)などに記載され
た方法を用いて調製することができる。
米国特許第3,574,628号、同3,655,394号および英国特
許第1,413,748号などに記載された単分散乳剤も好まし
い。
また、アスペクト比が約5以上であるような平板状粒
子も本発明に使用できる。平板状粒子は、ガフト著、フ
ォトグラフィック・サイエンス・アンド・エンジニアリ
ング(Gutoff,Photographic Science and Engineerin
g)、第14巻 248〜257頁(1970年);米国特許第4,43
4,226号、同4,414,310号、同4,433,048号、同4,439,520
号および英国特許第2,112,157号などに記載の方法によ
り簡単に調製することができる。
結晶構造は一様なものでも、内部と外部とが異質なハ
ロゲン組成からなるものでもよく、層状構造をなしてい
てもよい。また、エピタキシャル接合によって組成の異
なるハロゲン化銀が接合されていてもよく、また例えば
ロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の化合物と接
合されていてもよい。
また種々の結晶形の粒子の混合物を用いてもよい。
ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化学熟成およ
び分光増感を行ったものを使用する。本発明の効率は、
金化合物と含イオウ化合物で増感した乳剤を使用したと
きに特に顕著に認められる。このような工程で使用され
る添加剤はリサーチ・ディスクロージャーNo.17643およ
び同No.18716に記載されており、その該当箇所を後掲の
表にまとめた。
本発明に使用できる公知の写真用添加剤も上記の2つ
のリサーチ・ディスクロージャーに記載されており、下
記の表に関連する記載箇所を示した。
また、ホルムアルデヒドガスによる写真性能の劣化を
防止するために、米国特許第4,411,987号や同第4,435,5
03号に記載されたホルムアルデヒドと反応して、固定化
できる化合物を感光材料に添加することが好ましい。
本発明には種々のカラーカプラーを使用することがで
き、その具体例は前出のリサーチ・ディスクロージャー
(RD)No.17643、VII−C〜Gに記載された特許に記載
されている。
イエローカプラーとしては、例えば米国特許第3,933,
501号、同第4,022,620号、同第4,326,024号、同第4,40
1,752号、同第4,248,961号、特公昭58−10739号、英国
特許第1,425,020号、同第1,476,760号、米国特許第3,97
3,968号、同第4,314,023号、同第4,511,649号、欧州特
許第249,473A号、等に記載のものが好ましい。
マゼンタカプラーとしては5−ピラゾロン系及びピラ
ゾロアゾール系の化合物が好ましく、米国特許第4,310,
619号、同第4,351,897号、欧州特許第73,636号、米国特
許第3,061,432号、同第3,725,067号、リサーチ・ディス
クロージャーNo.24220(1984年6月)、特開昭60−3355
2号、リサーチ・ディスクロージャーNo.24230(1984年
6月)、特開昭60−43659号、同61−72238号、同60−35
730号、同55−118034号、同60−185951号、米国特許第
4,500,630号、同第4,540,654号、同第4,556,630号、WO
(PCT)88/04795号等に記載のものが特に好ましい。
シアンカプラーとしては、フェノール系及びナフトー
ル系カプラーが挙げられ、米国特許第4,052,212号、同
第4,146,396号、同第4,228,233号、同第4,296,200号、
同第2,369,929号、同第2,801,171号、同第2,772,162
号、同第2,895,826号、同第3,772,002号、同第3,758,30
8号、同第4,334,011号、同第4,327,173号、***特許公
開第3,329,729号、欧州特許第121,365A号、同第249,453
A号、米国特許第3,446,622号、同第4,333,999号、同第
4,753,871号、同第4,451,559号、同第4,427,767号、同
第4,690,889号、同第4,254,212号、同第4,296,199号、
特開昭61−42658等に記載のものが好ましい。
発色色素の不要吸収を補正するためのカラード・カプ
ラーは、リサーチ・ディスクロージャーNo.17643のVII
−G項、米国特許第4,163,670号、特公昭57−39413号、
米国特許第4,004,929号、同第4,138,258号、英国特許第
1,146,368号に記載のものが好ましい。
発色色素が過度な拡散性を有するカプラーとしては、
米国特許第4,366,237号、英国特許第2,125,570号、欧州
特許第96,570号、***特許(公開)第3,234,533号に記
載のものが好ましい。
ポリマー化された色素形成カプラーの典型例は、米国
特許第3,451,820号、同第4,080,211号、同第4,367,282
号、同第4,409,320号、同第4,576,910号、英国特許2,10
2,137号等に記載されている。
カップリングに伴って写真的に有用な残基を放出する
カプラーもまた本発明で好ましく使用できる。現像抑制
剤を放出するDIRカプラーは、前述のRD17643、VII〜F
項に記載された特許、特開昭57−151944号、同57−1542
34号、同60−184248号、同63−37346号、米国特許4,24
8,962号に記載されたものが好ましい。
現像時に画像状に造核剤もしくは現像促進剤を放出す
るカプラーとしては、英国特許第2,097,140号、同第2,1
31,188号、特開昭59−157638号、同59−170840号に記載
のものが好ましい。
その他、本発明の感光材料にもちいることのできるカ
プラーとしては、米国特許第4,130,427号等に記載の競
争カプラー、米国特許第4,283,472号、同第4,338,393
号、同第4,310,618号等に記載の多当量カプラー、特開
昭60−185950号、特開昭62−24252号等に記載のDIRレド
ックス化合物放出カラー、DIRカプラー放出カプラー、D
IRカプラー放出レドックス化合物もしくはDIRレドック
ス放出レドックス化合物、欧州特許第173,302A号に記載
の離脱後復色する色素を放出するカプラー、R.D.No.114
49、同24241、特開昭61−201247号等に記載の漂白促進
剤放出カプラー、米国特許第4,553,477号等に記載のリ
ガンド放出するカプラー、特開昭63−75747号に記載の
ロイコ色素を放出するカプラー等が挙げられる。
本発明に使用するカプラーは、種々の公知分散方法に
より感光材料に導入できる。
水中油滴分散法に用いられる高沸点溶媒の例は米国特
許第2,322,027号などに記載されている。
水中油滴分散法に用いられる常圧での沸点が175℃以
上の高沸点有機溶剤の具体例としては、フタル酸エステ
ル類、リン酸またはホスホン酸のエステル類、安息香酸
エステル類、アミド類、アルコール類またはフェノール
類、脂肪族カルボン酸エステル類、アニリン誘導体、炭
化水素類などが挙げられる。また補助溶剤としては、沸
点が約30℃以上、好ましくは50℃以上約160℃以下の有
機溶剤などが使用でき、典型例としては酢酸エチル、酢
酸ブチル、プロピオン酸エチル、メチルエチルケトン、
シクロヘキサノン、2−エトキシエチルアセテート、ジ
メチルホルムアミドなどが挙げられる。
ラテックス分散法の工程、効果および含浸用のラテッ
クスの具体例は、米国特許第4,199,363号、***特許出
願(OLS)第2,541,274号および同第2,541,230号などに
記載されている。
本発明の感光材料は乳剤層を有する側の全親水性コロ
イド層の膜厚の総和が28μm以下であり、かつ、膜膨潤
速度T1/2が30秒以下が好ましい。膜厚は、25℃相対湿
度55%調湿下(2日)で測定した膜厚を意味し、膜膨潤
速度T1/2は、当該技術分野において公知の手法に従っ
て測定することができる。例えばエー・グリーン(A.Gr
een)らによりフォトグラフィック・サイエンス・アン
ド・エンジニアリング(Photogr.Sci.Eng.)、19巻、2
号、124〜129頁に記載の型のスエロメーター(膨潤計)
を使用することにより測定でき、T1/2は発色現像液で3
0℃、3分15秒処理した時に到達する最大膨潤膜厚の90
%を飽和膜厚とし、このT1/2の膜厚に到達するまでの
時間と定義する。
膜膨潤速度T1/2は、バインダーとしてのゼラチンに
硬膜剤を加えること、あるいは塗布後の経時条件を変え
ることによって調整することができる。また、膨潤率は
110〜400%が好ましい。膨潤率とは、さきに述べた条件
下での最大膨潤膜厚から、式:(最大膨潤膜厚−膜厚)
/膜厚に従って計算できる。
本発明に従ったカラー写真感光材料は、前述のRD.No.
17643の28〜29頁、および同No.18716の615左欄〜右欄に
記載された通常の方法によって現像処理することで処理
済みフィルムとでき本発明のハロゲン化銀カラー感光材
料には処理の簡略化及び迅速化の目的で発色現像主薬を
内蔵しても良い。内蔵するためには、発色現像主薬の各
種プレカーサーを用いるのが好ましい。例えば米国特許
第3,342,597号のインドアニリン系化合物、同第3,342,5
99号、リサーチ・ディスクロージャー14,850号及び同1
5,159号記載のシッフ塩基型化合物、同第13,924号記載
されている。
次に本発明の感光材料は、カメラやプリンターでフィ
ルム搬送時に透明磁気記録層に信号入力が容易にできる
ロール状のフィルムが本発明の感光材料の好ましい形態
である。このロール状フィルムにおいては、画像露光部
1駒の面積が350mm2以上1200mm2以下とし、磁気的情報
記録可能スペースが、上記の画像露光部1駒の面積の15
%以上とするのが好ましい。具体的には、1画面あたり
のパーフォレーションの数を135フォーマットより少く
するのが好ましい。1駒あたりのパーフォレーションの
数を4コ以下にするのが特に好ましい。
磁気的情報記録可能スペースに、LEDなどの発光体を
使って光学的に情報を入力することもできる。該スペー
スに、磁気的情報と光学的情報を重ねて入力することも
好ましい。磁気記録フォーマットは、世界公開90−0420
5号に開示された方式に従うのが好ましい。
その他下記特許で提案されたカートリッジも有効であ
る。(実開昭58−67329号、特開昭58−181035号、特開
昭58−182634号、実開昭58−195236号、米国特許4,221,
479号、特願昭63−57785号、特願昭63−183344号、特願
昭63−325638号、特願平1−21862号、特願平1−25362
号、特願平1−30246号、特願平1−20222号、特願平1
−21863号、特願平1−37181号、特願平1−33108号、
特願平1−85198号、特願平1−172595号、特願平1−1
72594号、特願平1−172593号、米国特許4846418、米国
特許4848693号、米国特許4832275号) (実施例) 以下に実施例により本発明を更に詳細に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 1−1)ベースの作成 γ−Fe2O3(比表面積25m2/g、ファイザー社製(米
国))を分散した三酢酸セルロースドープ液と三酢酸セ
ルロースドープ液を共流延して、厚み2μmの透明磁気
記録層を有する合計厚み115μmのフィルムベースを調
整した。γ−Fe2O3の塗布量は0.14g/m2であった。
このベースに、下記に示す組成のバック層を設けて感
光材料用のベースとした。なお、磁気記録層を有する面
をバック層とした。
(バック層組成) 第一層 三酢酸セルロース 0.05g/m2 エチレングリコール 0.08g/m2 第2層 二酢酸セルロース 0.32g/m2 エアロジル 0.02g/m2 滑り剤 表1に記載 ポリ(メチルメタクリレート/ジビニルベンゼン)
(モル比90:10、平均粒径2.1μm) 0.03g/m2 このベースの抗磁力は520Oeで角型比は0.74であり、
世界公開90−04205号に開示された信号入力方式が可能
であることを確認した。
1−2)感光材料の調製 前記下塗りを施した三酢酸セルロースフィルム支持体
のバック層の反対側にコロナ放電処理をした後に、下記
に示すような組成の各層を重層塗布し、多層カラー感光
材料である試料を作製した。
(感光層組成) 特開昭2−93641号実施例1に記載の感光性層と全く
同様にして感光性層を作成した。
但し第2保護層には第1表のごとく本発明の滑り剤を
添加した。
(サンプルの加工) 試料を35mm巾の第1図に示すフォーマットの24枚撮り
のフィルムに裁断加工した。
これらの試料の現像は以下の様に行った。
カラー現像 3分15秒 漂 白 6分30秒 水 洗 2分10秒 定 着 4分20秒 水 洗 3分15秒 安 定 1分05秒 各工程に用いた処理液組成は下記の通りであった。
カラー現像液 ジエチレントリアミン五酢酸 1.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g 炭酸カリウム 30.0g 臭化カリウム 1.4g 沃化カリウム 1.3g ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4g 4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシルエチルアミ
ノ)−2−メチルアニリン硫酸塩 4.5g 水を加えて 1.0 pH 10.0 漂白液 エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム塩100.0g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 硝酸アンモニウム 10.0g 水を加えて 1.0 pH 6.0 定着液 エチレジアミン四酢酸二ナトリウム塩 1.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g チオ硫酸アンモニウム水溶液(70%) 175.0ml 重亜硫酸ナトリウム 4.6g 水を加えて 1.0 pH 6.6 安定液 ホルマリン(40%) 2.0ml ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテ
ル(平均重合度10) 0.3g 水を加えて 1.0 次にこれらの試料の評価について記す。
(1) 静摩擦係数の評価 試料を温度25℃、湿度60%RHで2時間調湿した後、HE
IDON−10静摩擦係数測定機により、5mmφのステンレス
鋼球を用いて測定した。数値が小さい程、滑り性は良
い。
(2) パトローネからフィルムの送り出しトルクの評
価 試料を巾35mm長さ1.2mに裁断し25℃、70%RHに2日調
湿後同一条件下で第1図のパトローネに装填した。
この試料を同温湿度下でアルミニウム/ポリエチレン
製防湿袋に入れて密封し40℃、3日間経時させた。取り
出した試料を25℃、70%RH条件下でスプール(第1図の
2)を回転させ、フィルム引き出し口(第1図の5)か
ら出て来る時のトルクを測定、評価した。数値が大きい
ほど送り出し性が悪いことを表わす。
(3) 耐傷性評価 現像処理前のサンプルバック面(感光材料が塗られて
いない面)に、先端0.025mm.Rのダイア針を垂直にあ
て、連続荷重をかけ、サンプルバック面を60cm/minの速
度で引掻く。(25℃、60%RH) 引掻き後のサンプルをシャーカステン上にのせ、透過
で傷の見えはじめる荷重を引掻強度とした。数値が大き
い程良好である。
(4) 磁気記録の出力エラーの評価 前述の世界公開90−04205号に開示された信号入力方
式で、バック側から磁気入力した感材を磁気ヘッドで30
0回出力操作をし、そのエラーした回数を示した。なお
感材は、磁気入力した後、現像処理したものについても
この出力エラー評価を行った。
なお評価での温湿度は25℃、80%RHで行った。
第1表からわかるように、試料1−1のコントロール
は、静摩擦係数が大きくて送り出しトルク,耐傷性、磁
気出力エラーのすべての点で劣るものであった。これに
対して、バック側又は乳剤側のどちらか一方に滑り剤を
含有しただけの比較用サンプル1−2〜1−6は、送り
出しトルクは若干改良されるものの不十分であり、又耐
傷性と磁気出力エラーのすべての点を満足させる事はで
きなかった。これに対し本発明の静摩擦係数を有する試
料1−7〜1−10は、送り出しトルク,耐傷性,磁気出
力エラーのすべての点で満足できるものであり本発明が
優れたものである。
実施例2 2−1)支持体の作成 三酢酸セルロースドープ液を流延して、厚み105μm
のフィルムベースを作成した。
このベースの一方の側(バック層)に下記バック層を
付与した。
(イ)バック第一層 三酢酸セルロース 0.1 g/m2 エチレングリコール 0.08g/m2 SnO2/Sb2O3/SiO2(モル比90/10/1、平均粒径0.12μ
m) 0.19g/m2 (ロ)バック第2層 酢酸ブチル/塩化ビニル重合体(50/50) 2.5 g/m2 コバルトドープ酸化鉄微粉末 0.20g/m2 (ハ)バック第3層 ポリメチルメタクリレート 0.32g/m2 エアロジル 0.02g/m2 ポリ(メチルメタクリレート/ジビニルベンゼン)
(モル比95:5、平均粒径0.85μm) 0.0025g/m2 滑り剤 第2表に記載 作成したバック面の抗磁力は980Oeであった。
2−2)感材層の作成 実施例1−2)と全く同様にして2−1)で作成した
支持体のバックの反対側の層に感材層を付与した。
作成した試料を第2表のごとく評価した。
第2表からわかるように、本発明の静摩擦係数を有す
る試料2−7〜2−10は、送り出しトルク,耐傷性,磁
気出力エラーのすべての点で優れたものであった。これ
に対して、コントロール試料1−1や一方の面のみ静摩
擦係数の小さい比較試料2−2〜2−6はすべての性能
を同時に満足することはできなかった。
実施例3 三酢酸セルロースの厚みを105μmにする以外は、実
施例2−1)と全く同様にして支持体バック面を作成し
た支持体のバック面の反対の面に、特開平2−854号実
施例1試料101記載の反転カラー乳剤層を塗布した。
なお現像処理は、富士写真フイルム(株)カラー反転
処理のCR−56を用いた。
得られた試料3−1〜3−10のうち、本発明の試料3
−7〜3−10は、送り出しトルク,耐傷性,磁気特性に
優れたものであった。
これに対して、コントロール試料(3−1)や比較試
料3−2〜3−6は、すべての性能を同時に満足するこ
とはできなかった。
実施例4 4−1)支持体の作成 ポリエチレンテレフタレートを一軸延伸し両面にポリ
(ビニリデン/アクリロニトリル/イタコン酸;モル比
92:5:3)水分散物(延伸後の含有量1.5g/m2)、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ソーダ(2mg/m2)、シリカ粒子
(平均粒径0.3μm;20mg/m2)、ポリスチレン粒子(平均
粒径1.0μm;2mg/m2)、2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ
−1,3,5−トリアジン(35mg/m2)、トリメチロールプロ
パントリアジリジン(10mg/m2)を塗布して乾燥途中で
再度延伸して支持体を下塗り第1層の塩化ビニリデン層
を作成した。この時のポリエチレンテレフタレートの厚
さは90μmであった。
この両面に更にコロナ放電処理をな行った後、ゼラチ
ン(0.2g〜m2)、ポリ(重合度10)オキシエチレンドデ
シルエーテル(2mg/m2)、(CH2=CH−SC2NHCH2 (1
0mg/m2)を塗布し下塗第2層として支持体を作成した。
4−2)バック面の作成 4−1)で作成した下塗り済みの支持体の一方の側に
以下のバック層を塗布した。
イ)バック第1層 コバルトドープ酸化鉄微粉末(ゼラチン分散体として
含有させた。平均粒径0.08μm) 0.2g/m2 ゼラチン 3g/m2 (CH2=CHSO2NHCH2CH2NH)2CO 0.1g/m2 ポリ(エチルアクリレート)(平均粒径0.08μm) 1g/m2 ロ)バック第2層 ゼラチン 0.05g/m2 SnO2/Sb2O3/SiO2(90/10/1、平均粒径0.1μm) 0.2g/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 0.05g/m2 ハ)バック第3層 ゼラチン 0.5g/m2 ソジウムジ(2−エチルヘキシル)スルホサクシナー
ト 0.01g/m2 滑り剤 第4表に記載 ポリ(メチルメタクリレート)(平均粒径1.5μm)
0.04g/m2 得られたバック層の抗磁力は920Oeであった。
4−3)乳剤層面の作成 4−2)で作成したバック面を有する支持体の反対側
に特開平2−93641実施例1感材1の乳剤層を全く同様
にして塗布した。
現像処理は本発明の実施例1を用いて実施した。
得られた試料についてその特性を実施例1と全く同様
にして評価し表4に示した。
第4表からわかるように、本発明の静摩擦係数を有す
る試料4−7〜4−10は、送り出しトルク,耐傷性,磁
気出力エラーのすべての点で優れたものであった。これ
に対して、コントロール試料4−1や一方の面のみ静摩
擦係数の小さい比較試料4−2〜4−6及び4−11,4−
12はすべての性能を同時に満足することはできなかっ
た。
実施例5 5−1)支持体の作成 三酢酸セルロースドープ液を流延して、フィルムベー
スを作成した。(膜厚は110μmとした)。
このベースの一方の側(バック層)に下記バック層を
付与した。
(イ)バック第一層 三酢酸セルロース 0.1g/m2 エチレングリコール 0.08g/m2 SnO2/Sb2O3/SiO2(モル比90/10/1、平均粒径0.12μ
m) 0.2g/m2 (ロ)バック第二層 i)本発明のバック第二層 三酢酸セルロース 2.5g/m2 コバルト含有酸化鉄微粉末 0.5g/m2 の内容組成を写真フィルム35mm巾の両端に4mm巾となる
ように又、それ以外の部分にはトリアセチルセルロース
2.6g/m2を塗布するようにスペーサーを有した分割塗布
をした。
作成したバック面の抗磁力は約1000Oeであった。
2−2) 感材層の作成 実施例1−2)と全く同様にして2−1)で作成した
支持体のバックの反対側の層に感材層を付与した。
作成した試料5−1〜5−10を評価した。
本発明の試料5−2〜5−6は優れた送り出しトルク
と耐傷性及び磁気出力エラー性能を有した。これに対し
コントロール5−1及び比較試料5−7〜5−10は、送
り出しトルク,耐傷性及び磁力出力エラーのすべてを同
時に満足させることはできなかった。
(発明の効果) 以上述べたように本発明の両面の静摩擦係数が0.25以
下の感材を有し給送回転させパトローネに内蔵された感
材は、繰り返し使用での磁気入出力エラーのない優れた
磁気特性を有し、送り出しトルク、耐傷性に優れたもの
であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る写真フィルムパトローネの斜視
図、第2図は写真フィルムの先端部分の状態を示す平面
図、第3図は同パトローネの断面図、第4図は同パトロ
ーネの内部を示す一部破断図である。又第5図((5−
1)、(5−2))は磁気記録トラック層の平面、断面
図である。 更に第6図(a),(b)は異なるパトローネを、第7
図、第8図、第9図、第10(a),(b),(c)図に
ついても本発明で用いられるものである。 〔符号の説明〕 1……写真フィルムパトローネ 2……スプール 3……写真フィルム 4……パトローネ本体 5……フィルム引き出し口 7……パーフォレーション 8……***部 9……突起部 10……孔 11……切り欠き 12……フィルム引き出し通路 13……段部 14……乳剤構成層 15……支持体 16……透明磁性体層 17……帯電防止層+耐水性層+潤滑層 18……1コマ分 19……パーフォレーション t−0〜t−1……磁気記録トラック f00〜f29……磁気記録トラック 120……写真パトローネ 101……スプール 102……写真フィルム 103……パトローネ本体 104……フィルム引き出し口 104a……遮光部材 106……フィルム先端 107……フィルム先端 108……リブ 102a……フィルム最内周面 201……写真フィルムパトローネ 205……写真フィルム 206……スプール 206a……フランジ 206b……フランジ 206c……端部 207……パトローネ本体 208……側板 209……側板 208a……軸受け開口 209a……軸受け開口 208b……突条部 209b……突条部 211……テレンプ 212……フィルム出入口 75……スプール 76……写真フィルム 77a……リング 77b……リング 78……カートリッジ本体 79a……溝 79b……溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−24250(JP,A) 特開 昭60−83938(JP,A) 特開 昭58−182634(JP,A) 特開 平1−306845(JP,A) 特開 平1−255853(JP,A) 特開 昭47−32812(JP,A) 特開 昭53−109604(JP,A) 特開 昭58−90633(JP,A) 特開 昭59−8137(JP,A) 特公 昭63−9294(JP,B2) 国際公開90/4212(WO,A1)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パトローネ本体内に回転自在に設けられた
    スプールをフイルム給送方向に回転させることにより、
    スプールに巻き付けられたハロゲン化銀写真感光材料の
    先端をパトローネ本体のフイルム引出口から外部に送り
    出すパトローネと、該ハロゲン化銀写真感光材料の両面
    の静摩擦係数が0.25以下となる滑り剤を含有し、バック
    側に強磁性粉末の含有量が4×10-3〜1g/m2である全面
    透明磁気記録層か若しくは少なくとも1本以上のストラ
    イプ状の磁気記録層を有するハロゲン化銀写真感光材料
    からなることを特徴とする写真製品。
  2. 【請求項2】該磁気記録層の厚みが0.2μ〜5μである
    ことを特徴とする請求項1に記載の写真製品。
  3. 【請求項3】該強磁性粉末が表面処理されていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の写真製品。
  4. 【請求項4】滑り剤がシリコーン系化合物、高級脂肪酸
    エステルから選ばれたことを特徴とする請求項1に記載
    の写真製品。
  5. 【請求項5】シリコーン系化合物がポリジメチルシロキ
    サン及びその誘導体であることを特徴とする請求項4に
    記載の写真製品。
  6. 【請求項6】高級脂肪酸エステルが下記一般式で表わさ
    れることを特徴とする請求項4に記載の写真製品。 (R6)l1−(COO)m1−(R7)n1 式中、R6、R7はそれぞれ炭素数1〜60のアルキル基、ア
    ルケニル基、アリルアルキル基、アラルキル基である。
    R6、R7の炭素数の和は10以上である。又、l1、m1、n1
    1〜6の整数を表す。
  7. 【請求項7】ハロゲン化銀写真感光材料のバック層側の
    最外層に平均粒径1〜3μmのマット剤を含有すること
    を特徴とする請求項5又は6に記載の写真製品。
  8. 【請求項8】滑り剤が両面の最外層に含まれ、その塗布
    量が0.01〜0.5g/m2であることを特徴とする請求項1に
    記載の写真製品。
  9. 【請求項9】ハロゲン化銀写真感光材料が、カラー写真
    感光材料であることを特徴とする請求項1に記載の写真
    製品。
  10. 【請求項10】磁気記録層に用いられる強磁性粉末が、
    強磁性体酸化鉄、Co含有強磁性体酸化鉄、強磁性二酸化
    クロム、強磁性合金、強磁性金属、バリウムフェライト
    であることを特徴とする請求項1に記載の写真製品。
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