JP2731883B2 - 環状ワークの内周面高周波焼入装置 - Google Patents

環状ワークの内周面高周波焼入装置

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JP2731883B2
JP2731883B2 JP4257470A JP25747092A JP2731883B2 JP 2731883 B2 JP2731883 B2 JP 2731883B2 JP 4257470 A JP4257470 A JP 4257470A JP 25747092 A JP25747092 A JP 25747092A JP 2731883 B2 JP2731883 B2 JP 2731883B2
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work
gear
jacket
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば内面リングギヤ
の歯の高周波焼入装置のように、環状ワークの内周面を
焼入する高周波焼入装置に関し、特にこのようなワーク
を容易に搬入し、また容易に搬出できると共に、焼入装
置を小型することができる環状ワークの内周面高周波
焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図面を参照し、ワークとして内面
リングギヤを採り上げて従来の技術を説明する。図5お
よび図6は内面リングギヤの従来の高周波焼入装置の縦
断正面説明図であって、図5は上部を、図6は下部を示
す。図4は内面リングギヤ(以下内面リングギヤを単に
ギヤともいう)Wの正面説明図である。図4に示すよう
に、ギヤWは、軸芯W2を中心とする円周上に配列され
た複数の歯W1を備えている。
【0003】水平に配設されたギヤWの歯W1を加熱す
る高周波加熱コイル(以下高周波加熱コイルを単に加熱
コイルともいう)10は、図5に示すように水平に配設
された環状の加熱コイルであって、この加熱コイル10
に高周波電流を供給するトランス90と、1対のリード
導体20A、20Bによって接続されている。前記リー
ド導体20A、20Bは加熱コイル10の外側方から導
入されている。
【0004】加熱コイル10の下方には、ギヤWの歯W
1に焼入液を噴射する環状のジャケット30Aが、ジャ
ケット支持台34上で水平に配設されている。ジャケッ
ト支持台34は焼入液供給管43の上端に固定されてお
り、焼入液供給管43の下端は下側ベースプレート70
にボルト71aとナット71bとによって固定されてい
る。焼入液供給管43の下側ベースプレート70の直上
部分には、焼入液供給口43aが設けられている。
【0005】筒状の移動スリーブ44は、焼入液供給管
43の周面上に、この管43の長手方向に摺動自在に取
り付けられている。移動スリーブ44の下端には、クラ
ンク状の部材57が固定されており、上端には1対の軸
受45、45を介して短筒状の部材46が回転自在に取
り付けられている。この部材46の周面には、環状の板
47が固定されており、この板47の周辺近辺上には、
複数の柱35が立設されいる。各柱35の上端は、ギヤ
Wを支持している環状のワーク支持部材81の下面に固
定されている。
【0006】このワーク支持部材81は、ギヤWの歯W
1を除く部分の下側側面を支持しているものであって、
ギヤWの支持のみでなく、ギヤWが加熱されるときに、
下側コンセントリングの役目をする。なお、82は上側
コンセントリングである。これらコンセントリング8
1、82をギヤWの歯W1を除く部分の両側面に接触さ
せた状態でギヤWを加熱すると、これら両側面に流れや
すい誘導電流が下側コンセントリング81と上側コンセ
ントリング82に分流されるので、歯底近辺の両側面の
それぞれコンセントリング81、82に接触している部
分とその近辺が過熱せず、歯底のギヤWの幅方向の中央
部分とほぼ同じ温度になるから、形成された硬化層は歯
底のギヤWの幅方向の両端および中央部分ともに均一な
深さに形成される。
【0007】周面に歯49aが形成された環状の歯車4
9の上側面には、複数の柱48が立設されており、柱4
8の上端は前記環状の板47に固定されている。環状の
座金52を介して上側ベースプレートに50に固定され
ている筒状の固定スリーブ51の内周面には、前記移動
スリーブ44が挿入されている。
【0008】歯車49の歯49aは、上側ベースプレー
ト50の下面に取り付けたワーク回転用モータ55の出
力軸に結合されているスプライン54に噛み合ってい
る。このスプライン54の上端は、上側ベースプレート
50の上面に立設したレ字状の部材53の先端部分に回
転自在に支持されている。
【0009】前記クランク状の部材57の先端は、上側
ベースプレート50の下面に回動自在に取り付けられた
油圧シリンダ58の動作によって進退するロッド59の
先端に固定されている。なお、図6では、ロッド59が
進出しきった状態を示している。従来の高周波焼入装置
は上記のような構造であるので、シリンダ58を動作さ
せてロッド59を図6の状態から後退させると、移動
リーブ44が上昇するので、ギヤWが載置されているギ
ア支持部材81も上昇する。
【0010】次に、この高周波焼入装置によるギヤWの
歯W1の焼入を説明する。まず、シリンダ58を動作さ
せてロッド59を進出し、ギア支持部材81をギヤWの
冷却を行う冷却位置P5まで降下させる。次いで、焼入
しようとするギヤWを、高周波焼入装置の搬入搬出位置
P3に搬入する。この後、シリンダ58を動作させてギ
ア支持部材81を搬入搬出位置P3まで上昇させると、
ギヤWはギア支持部材81によって支持される。そし
て、更にギア支持部材81をギヤWの加熱位置P4まで
上昇させると、ギヤWの歯W1は、加熱コイル10に対
向する。
【0011】次いで、加熱コイル10に所定時間高周波
電流を通電してから、シリンダ58を動作させてギヤW
を冷却位置P5まで降下してから、焼入液供給口43a
に焼入液を供給すると、焼入液は、ジャケット30Aの
均圧板32に設けた開孔33を通過し、焼入液噴射孔3
1からギヤWの歯W1に向かって噴射されて、歯W1の
焼入が終了する。この後、シリンダ58を動作させて焼
入させたギヤWを搬入搬出位置P3まで上昇させてか
ら、上側コンセントリング82を取り外し、次いで、ギ
ヤWが上方の加熱コイル10や下方のジャケット30A
に衝突しないように、水平方向に移動させて高周波焼入
装置から搬出する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来装置で
は、加熱コイルのリード導体が加熱コイルの外側方から
導入され、厳密には外側方から上方を経由して導入され
ているが、これは、リード導体を装置センタに沿って下
から上に延ばし、加熱コイルにその下方から導入しよう
とすると、内周面焼入装置の場合はそのリード導体が加
熱コイル下方のジャケットや、ジャケットから下方に延
びる焼入液供給管、更には、焼入液供給管の周囲に設け
られてワーク支持部材を回転させる機構と干渉し、装置
構造が非常に複雑となるからである。
【0013】しかしながら、リード導体を加熱コイルの
外側方から上方を経由して導入したとしても、依然とし
以下に述べる問題点がある。即ち、加熱コイル10と
ジャケット30Aとの間でギヤWの搬入、搬出を行い、
また、上側コンセントリング82のギヤWへの取り付
け、取り外しを行わねばならないので、ギヤWの搬入搬
出動作と上側コンセントリング82の取り付け取り外し
動作がやりにくい。また、ギア支持部材81を冷却位置
P5から搬入搬出位置P3を経て加熱位置P4まで上昇
させねばならないので、高周波焼入装置の各部の上下方
向の距離が長くなる。即ち、図5および図6に示すよう
に、冷却位置P5と搬入搬出位置P3との距離をH5、
搬入搬出位置P3と加熱位置P4との距離をH4、そし
て、冷却位置P5と加熱位置P4との距離をH6とする
と、ジャケット支持部材34と部材46との距離H7、
スプライン54の長さである距離H8、および部材57
と外側スリーブとの距離H9は、それぞれ、距離H6以
上が必要であるから、高周波焼入装置の各部の長さが大
変長くなって、高周波焼入装置として大形化する。
【0014】大型ギヤの場合には、ギヤをクレーン等か
らロープで吊り下げて直上から高周波焼入装置に搬入、
搬出しなければならないが、このロープが加熱コイル1
0に干渉するのを防止するために、加熱コイル10をト
ランス90と一体的に移動可能とし、大型ギヤの搬入、
搬出時には、加熱コイル10を加熱位置P4から適宜
の待機位置まで一旦退避させておくことが必要とな
る。さらに加熱コイル10の待機位置が焼入装置の上方
にあるため、ギヤを真上から搬入搬出させることができ
ないので、横方向への移動を要することになり、この移
動のための設備が増加する。従って、前記したようにワ
ークの搬入搬出が難しく、装置の自動化が困難であっ
た。
【0015】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、環状ワークの内周面が焼入されるワークの高
周波焼入装置への搬入、搬出が容易であって、且つ、各
部の長さが短く、しかも、大型のワークを搬入、搬出す
るときでも、加熱コイルを退避させておく必要のない
状ワークの内周面高周波焼入装置を提供する事を目的と
している。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明に係る環状ワークの内周面高周波焼入装置
は、内周面が焼入される環状のワークと軸芯を共有し、
前記ワークをその軸芯が略鉛直となる姿勢に支持するワ
ーク支持部材と、前記ワークと軸芯を共有し前記ワーク
の内側に位置してワークの内面全周を加熱する環状の高
周波加熱コイルと、高周波加熱コイルの下方に高周波加
熱コイルと所定の間隔をおいて設けられ、前記ワークの
内側に位置してワークの内面全周に焼入液を噴射するジ
ャケットと、ジャケットから軸芯部を通って下方に延出
し、前記ジャケットに焼入液を供給する焼入液供給管
と、焼入液供給管内に導設され、上端部が前記高周波加
熱コイルに内側方から接続されると共に、下端部がトラ
ンスに接続される同軸リードと、前記焼入液供給管の周
囲に設けられ、前記ワーク支持部材を回転転させるワー
ク回転手段と、前記ワーク支持部材を軸芯に沿って昇降
させてワークを高周波加熱コイル外側の加熱位置とジャ
ケット外側の冷却位置とに移動せしめるワーク移動手段
とを具備したことを特徴としている。
【0017】
【実施例】 以下、図面を参照し、従来の技術で説明した
内面リングギヤをワークとして採り上げて、本発明の一
実施例を説明する。図1〜図4は本実施例を説明するた
めの図面であって、図1は縦断正面説明図、図2は図1
のA−A線矢視断面説明図、図3は図2のB−B線矢視
断面説明図、図4は内面リングギヤWの正面説明図であ
る。なお、従来の技術で説明したものと類似の機能を有
するものには、同一の符号を付して説明を省略する。
【0018】図1に示すように、本実施例の環状ワーク
の内周面高周波焼入装置は、ギヤWと軸芯W2を共有し
ギヤWを支持する環状のワーク支持部材81と、ギヤW
と軸芯W2を共有しギヤWの歯W1を加熱する環状の加
熱コイル10と、ギヤWと軸芯W2を共有し加熱コイル
10と間隔H0をおいて加熱コイル10に固定されてお
り且つギヤWの歯W1に焼入液を噴射する環状のジャケ
ット30と、軸芯W2に沿って配設されジャケット30
に焼入液を供給する焼入液供給管43と、この焼入液供
給管43内に導設され加熱コイル10に給電する同軸リ
ード20と、ワーク支持部材81を軸芯W2を中心とし
て回転させるワーク回転手段と、ワーク支持部材81を
軸芯W2の方向に移動させるワーク移動手段とを備えて
いることを基本的な構成としている。
【0019】以下、上記各構成を詳細に説明する。但
し、加熱コイル10、焼入液噴射孔31、均圧板32、
開孔33、ジャケット支持台34、焼入液供給口43
a、軸受45、部材46、板47、歯車49、歯49
a、上側ベースプレート50、固定スリーブ51、座金
52、モータ55、下側ベースプレート70、ボルト7
1a、ナット71b、ワーク支持部材81、および上側
コンセントリング82は、内面リングギヤの従来の高周
波焼装置で説明したものとそれぞれ同一である。そし
て、柱35、柱48、焼入液供給管43、移動スリーブ
44、部材53、スプライン54、部材57、シリンダ
58、およびロッド59は、内面リングギヤの従来の高
周波焼装置で説明したものと同じ機能を持っているが、
長さが短くなって いる。
【0020】なお、以下の点は、内面リングギヤの従来
の高周波焼装置とは異なっている。即ち、加熱コイル1
0は絶縁性で環状の部材41を介して同じく絶縁性の環
状の加熱コイル載置台40上に固定されており、この台
40は、加熱コイル10の下方に設けたジャケット30
上に立設した複数の柱42の上端に固定されている。
【0021】また、加熱コイル10への給電は、同軸リ
ード20によっている。この同軸リード20は、焼入液
供給管43内に導設されている。即ち、本実施例では下
側ベースプレート70とほぼ同レベルに配設されたトラ
ンス90の出力端子に接続された同軸リード20は、O
リング73の設置によって下側ベースプレート70を液
密に貫通した後、焼入液供給管43内に軸芯W2に沿っ
て導設され、Oリング72の設置によって上部はジャケ
ット30の上面を液密に貫通している。そして、上端
は、加熱コイル10の中心部分に位置している。
【0022】同軸リード20の上端近辺の詳細は、図2
および図3に示されている。これらの図面に示すよう
に、同軸リード20は、円筒状の外側リード21と、外
側リード21内に外側リード21と同芯状に配設された
円筒状の内側リード22と、同軸リード20の上端にお
いて、外側リード21と内側リード22との間に介装さ
れて両リード21、22を絶縁する短筒状の絶縁管23
とを備えている。
【0023】加熱コイル10の両端部分には、それぞれ
短い導体11、12が加熱コイル10の内部に向かって
突設されているように、ろう付けによって接続されてお
り、これら導体11、12には更に端子13、14がそ
れぞれろう付けされている。一方、内側リード22およ
び外側リード21には、それぞれ、クランク状の端子1
5および16がろう付けされていいる。そして、端子1
3は端子15に、また、端子14は端子16に、それぞ
れ、ボルト17によって接続されている。
【0024】18a〜18dは、同軸リード20や加熱
コイル10の冷却液の流通のための フレキシブルパイプ
が接続されるカプラであって、カプラ18aと18cと
はフレキシブルパイプ19aによって接続されており、
また、カプラ18bと18dとはフレキシブルパイプ1
9bによって接続されている。
【0025】次に、本実施例の動作を説明する。まず、
シリンダ58を動作させてワーク支持部材81を上昇し
て加熱位置P1に到達させる。この状態では、同軸リー
ド20が設けられているので従来装置のように加熱コイ
ル10より上方には、ギヤWを搬入する上でリード等の
障害となる物はないので、ワーク支持部材81に焼入し
ようとするギヤWを容易に載置することができる。従っ
て、上記加熱位置P1は、また、ギヤWをこの高周波焼
入装置に搬入搬出する搬入搬出位置P1ともいえる。こ
の搬入搬出位置P1でワーク支持部材81に載置された
ギヤWの歯W1は加熱コイル10に対向している。
【0026】次いで、トランス90から高周波電流を、
同軸リード20を介して加熱コイル10に所定時間通電
する。この際、同軸リード20内での電力は損失少な
い。加熱コイル10によってギヤWの歯W1を加熱後、
シリンダ58を動作させてワーク支持部材81を冷却位
置P2まで降下させてから、焼入液供給管43の下端に
設けた焼入液供給口43aに焼入液Lを供給すると、焼
入液Lは、焼入液供給管43、ジャケット30の均圧板
32に設けた開孔33および焼入噴射孔31を経て歯W
1に噴射されて歯W1の焼入が完了する。
【0027】この後、シリンダ58を動作させて再びワ
ーク支持部材81を加熱位置P1、即ち、搬入搬出位置
P1まで上昇させる。そして、上側コンセントリング8
2を取り外してから、ギヤWをワーク支持部材81から
上方に取り出して高周波焼入装置から搬出する。この搬
出の際にも、加熱コイル10より上方に障害となる物は
ないので、ギヤWの取り出しは容易である。
【0028】本実施例の高周波焼入装置では、ワーク支
持部材81は、加熱位置P1と冷却位置P2間のみを移
動すればよいから、この移動距H0は、従来の高周波焼
入装 置の加熱コイル10の移動距離H6に比べて短く、
ほぼ半分程度になっている。従って、図1に示す距離H
1、H2、およびH3 (それぞれ図4に示すH7、H
8、およびH9に対応する)は、従来の高周波焼入装置
のこれら距離に対応している距離よりも約1/2程度に
減少させたので、高周波焼入装置の各部の寸法を短くす
ることができた。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る環状
ワーク内周面高周波焼入装置は、高周波加熱コイルの
下方に配置されたジャケットから軸芯部を通って下方に
延出する焼入液供給管内に同軸リードを導設し、同軸リ
ードの上端部を高周波加熱コイルに内側方から接続し、
下端部をトランスに接続する構成を採用した。このた
め、リードと干渉することなく、ワークを上方から加熱
コイル外側の加熱位置に搬入することができ、且つその
ままワークを下げることによりジャケット外側の冷却位
置に移動させることができ、更にそのワークを再び加熱
コイル外側に上昇させ、ここから上方へ搬出することが
できる。
【0030】即ち、搬入搬出位置の上方には、ワークを
搬入搬出するのに障害となるような物がなく、ワーク支
持部材に、ワークを容易に取り付けることができるし、
また、焼入が終了したワークを、搬入搬出位置で容易に
ワーク支持部材から取り出すことができる。従って、装
置の自動化が可能となる。
【0031】また、ワークが取り付けられたワーク支持
部材は、加熱位置と冷却位置間のみを移動すればよいか
ら、従来の高周波焼入装置に比べて移動距離が短い結
果、高周波焼入装置の各部の長さも短くすることができ
るので装置が低廉になる。更に、加熱コイルの下方から
リードが導入されるにもかかわらず、焼入液供給管の周
囲に設けられるワーク回転手段とリードとの干渉が回避
され、ワーク回転手段の構造複雑化が回避される。加熱
コイルへの給電に同軸リードを使用しているので、加熱
コイルへの給電回路における電力損失を低減できる
に、リードが焼入液供給管内に導設されているにもかか
わらず、外側リード内への焼入液の侵入が防止され、そ
の内側に配置される内側リードと外側リードの焼入液を
介した短絡が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の縦断正面説明図である。
【図2】図1のA−A線矢視断面説明図である。
【図3】図2のB−B線矢視断面説明図である。
【図4】内面リングギヤWの正面説明図である。
【図5】内面リングギヤの従来の高周波焼入装置の上部
の縦断正面説明図である。
【図6】内面リングギヤの従来の高周波焼入装置の下部
の縦断正面説明図である。
【符号の説明】
10 加熱コイル 20 同軸リード 30 ジャケット 43 焼入液供給管 44 移動スリーブ 45 軸受 49 歯車 49a 歯 54 スプライン 55 モータ 58 シリンダ 59 ロッド 81 ワーク支持部材 82 上側コンセントリング L 焼入液 W 内面リングギヤ W1 歯 W2 軸芯

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面が焼入される環状のワークと軸芯
    を共有し、前記ワークをその軸芯が略鉛直となる姿勢に
    支持するワーク支持部材と、前記ワークと軸芯を共有し
    前記ワークの内側に位置してワークの内面全周を加熱す
    る環状の高周波加熱コイルと、高周波加熱コイルの下方
    高周波加熱コイルと所定の間隔をおいて設けられ、
    ワークの内側に位置してワークの内面全周に焼入液を
    噴射するジャケットと、ジャケットから軸芯部を通って
    下方に延出し、前記ジャケットに焼入液を供給する焼入
    液供給管と、焼入液供給管内に導設され、上端部が前記
    高周波加熱コイルに内側方から接続されると共に、下端
    部がトランスに接続される同軸リードと、前記焼入液供
    給管の周囲に設けられ、前記ワーク支持部材を回転させ
    るワーク回転手段と、前記ワーク支持部材を軸芯に沿っ
    て昇降させてワークを高周波加熱コイル外側の加熱位置
    とジャケット外側の冷却位置とに移動せしめるワーク移
    動手段とを具備したことを特徴とする環状ワークの内周
    面高周波焼入装置。
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