JP2724514B2 - グレーズ組成物 - Google Patents
グレーズ組成物Info
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- JP2724514B2 JP2724514B2 JP2271485A JP27148590A JP2724514B2 JP 2724514 B2 JP2724514 B2 JP 2724514B2 JP 2271485 A JP2271485 A JP 2271485A JP 27148590 A JP27148590 A JP 27148590A JP 2724514 B2 JP2724514 B2 JP 2724514B2
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- less
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- glaze composition
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C8/00—Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
- C03C8/02—Frit compositions, i.e. in a powdered or comminuted form
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
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- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、表面平滑性、耐熱衝撃性、耐熱性を要求さ
れる電子材料に用いられるグレーズ基板用のグレーズ組
成物に関する。
れる電子材料に用いられるグレーズ基板用のグレーズ組
成物に関する。
「従来の技術」 グレーズ基板は、ファクシミリのサーマルヘッドやプ
リンターヘッドに汎用されている。近年の印字速度の高
速化と印字ヘッドの小型化、更にドットピッチの精細化
の要求に応えるために、熱衝撃に対する耐久性向上と印
字ヘッド製造時の熱処理温度の上昇に応える耐熱性が、
印字ヘッド用グレーズ基板に求められている。
リンターヘッドに汎用されている。近年の印字速度の高
速化と印字ヘッドの小型化、更にドットピッチの精細化
の要求に応えるために、熱衝撃に対する耐久性向上と印
字ヘッド製造時の熱処理温度の上昇に応える耐熱性が、
印字ヘッド用グレーズ基板に求められている。
従来のグレーズ基板では基板表面の平滑性を主眼とし
ていたため、グレーズ組成物の耐熱性は、600℃程度ま
でしか耐えられないものであった。近年、グレーズ組成
物の耐熱性向上が望まれ、700℃以上の耐熱性を有する
ものが開発されているが(特開昭60−55453号公報)、
更に約800℃の高温に耐えかつ従来以上のドットピッチ
の精細化に対応するための平面平滑性を発揮できるグレ
ーズ組成物が望まれている。
ていたため、グレーズ組成物の耐熱性は、600℃程度ま
でしか耐えられないものであった。近年、グレーズ組成
物の耐熱性向上が望まれ、700℃以上の耐熱性を有する
ものが開発されているが(特開昭60−55453号公報)、
更に約800℃の高温に耐えかつ従来以上のドットピッチ
の精細化に対応するための平面平滑性を発揮できるグレ
ーズ組成物が望まれている。
「発明が解決しようとする課題」 グレーズ組成物の耐熱性向上は、通常アルミナ基板等
のセラミック基板へのグレージング温度の上昇に伴っ
て、基板の反りやグレーズ端部のひけと結晶化等の問題
が顕著となり、十分な表面平滑性を得ることは困難であ
った。
のセラミック基板へのグレージング温度の上昇に伴っ
て、基板の反りやグレーズ端部のひけと結晶化等の問題
が顕著となり、十分な表面平滑性を得ることは困難であ
った。
本発明は、グレーズ組成物の耐熱性向上に伴う種々の
課題を克服することを目的とする。
課題を克服することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 その手段は、 酸化物換算重量基準でSiO2:30%以上55%以下、Al
2O3:3%以上15%以下、B2O3:0.5%以上5%以下、CaO:1
%以上12%以下、BaO:5%以上35%未満、Y2O3:2%以上1
5%以下及びZrO2:1%以上10%以下からなる非晶質グレ
ーズ組成物である。
2O3:3%以上15%以下、B2O3:0.5%以上5%以下、CaO:1
%以上12%以下、BaO:5%以上35%未満、Y2O3:2%以上1
5%以下及びZrO2:1%以上10%以下からなる非晶質グレ
ーズ組成物である。
また、他の手段は、 酸化物換算重量基準でSiO2:30%以上55%以下、Al
2O3:3%以上15%以下、B2O3:0.5%以上5%以下、CaO:1
%以上12%以下、BaO:5%以上35%未満、Y2O3:2%以上1
5%以下及びZrO2:1%以上10%以下を必須成分とし、こ
れに選択成分としてSrO:25%以下、MgO:2.5%以下、La2
O3:12%以下、ZnO:5%以下及びTiO2:15%以下のうちか
ら選ばれる一種以上を含有する非結晶グレーズ組成物で
ある。
2O3:3%以上15%以下、B2O3:0.5%以上5%以下、CaO:1
%以上12%以下、BaO:5%以上35%未満、Y2O3:2%以上1
5%以下及びZrO2:1%以上10%以下を必須成分とし、こ
れに選択成分としてSrO:25%以下、MgO:2.5%以下、La2
O3:12%以下、ZnO:5%以下及びTiO2:15%以下のうちか
ら選ばれる一種以上を含有する非結晶グレーズ組成物で
ある。
「作用」 SiO2は、ガラス構造を形成する主成分で、30%に満た
ないとガラス化が困難であり、55%を越えると熱膨張係
数が小さくなる傾向が著しくグレーズ基板の反りを引き
起こす。
ないとガラス化が困難であり、55%を越えると熱膨張係
数が小さくなる傾向が著しくグレーズ基板の反りを引き
起こす。
Al2O3は、SiO2とともにガラス構造を形成し、耐熱性
を向上させる効果を有するが、3%に満たないと耐熱性
の低下をもたらし、15%を越えるとグレージング温度を
著しく高くしてしまうとともに失透傾向が強くなる。
を向上させる効果を有するが、3%に満たないと耐熱性
の低下をもたらし、15%を越えるとグレージング温度を
著しく高くしてしまうとともに失透傾向が強くなる。
B2O3は、ガラス化を助け失透を防ぐ効果を有するが、
0.5%に満たないと効果不十分で5%を越えると耐熱性
の低下が著しい。
0.5%に満たないと効果不十分で5%を越えると耐熱性
の低下が著しい。
BaOは、ガラス溶融を助けグレージング温度を低くす
る効果を有するが、5%に満たないと効果不十分で、35
%を越えると耐熱性が低下するとともに熱膨張率が大き
くなり過ぎ基板の反りを引き起こす。
る効果を有するが、5%に満たないと効果不十分で、35
%を越えると耐熱性が低下するとともに熱膨張率が大き
くなり過ぎ基板の反りを引き起こす。
CaOは、BaOとともにガラス溶融を助ける効果を有する
が、1%に満たないと効果不十分で12%を越えると失透
傾向が強くなる。
が、1%に満たないと効果不十分で12%を越えると失透
傾向が強くなる。
Y2O3は、耐熱性を著しく向上させる効果を有するが、
2%に満たないと効果不十分で15%を越えると失透傾向
が強くなる。
2%に満たないと効果不十分で15%を越えると失透傾向
が強くなる。
ZrO2は、Y2O3とともに耐熱性を著しく向上させる効果
を有するが、1%に満たないと効果不十分で10%を越え
ると失透傾向が強くなる。
を有するが、1%に満たないと効果不十分で10%を越え
ると失透傾向が強くなる。
本発明のグレーズ組成物は、上記成分のみからなる場
合でも本発明の目的を十分に達成できるが、所望により
SrO,MgO,La2O3,ZnO及びTiO2を選択成分として一種以上
含有させてもよくその場合は以下の作用が付加される。
合でも本発明の目的を十分に達成できるが、所望により
SrO,MgO,La2O3,ZnO及びTiO2を選択成分として一種以上
含有させてもよくその場合は以下の作用が付加される。
SrOは、BaO,CaOとともにガラス溶融を助けるが、25%
を越えると失透傾向が強い。また、BaOの一部を置換し
て熱膨張率の調整が可能である。
を越えると失透傾向が強い。また、BaOの一部を置換し
て熱膨張率の調整が可能である。
MgOは、少量でも表面平滑性を向上させるが、2.5%を
越えると失透傾向が強くなる。
越えると失透傾向が強くなる。
La2O3は、Y2O3,ZrO2とともに耐熱性向上の効果がある
が、12%を越えると失透傾向が強い。
が、12%を越えると失透傾向が強い。
ZnOは、MgO同様に表面平滑性を向上させるが、5%を
越えると失透傾向が強くなる。
越えると失透傾向が強くなる。
TiO2は、ガラス化を助けるが、15%を越えると失透傾
向が強くなる。
向が強くなる。
「実施例」 第1表に示す組成となるようにSiO2、Al(OH)3、H3
BO3、BaCO3、CaCO3、Y2O3、ZrO2、MgCO3、SrCO3、La
2O3、ZnO、TiO2、Na2CO3、K2CO3及びPb3O4を秤量し、ラ
イカイ機にて混合し白金・ロジウムるつぼ中1300〜1500
℃の適切な温度で溶融した後、水中に投下してガラス化
し、本発明にあたるグレーズ組成物No.1〜10及び比較の
ための本発明グレーズ組成物と同様の手順を経てグレー
ズ組成物No.11〜13を製造した。
BO3、BaCO3、CaCO3、Y2O3、ZrO2、MgCO3、SrCO3、La
2O3、ZnO、TiO2、Na2CO3、K2CO3及びPb3O4を秤量し、ラ
イカイ機にて混合し白金・ロジウムるつぼ中1300〜1500
℃の適切な温度で溶融した後、水中に投下してガラス化
し、本発明にあたるグレーズ組成物No.1〜10及び比較の
ための本発明グレーズ組成物と同様の手順を経てグレー
ズ組成物No.11〜13を製造した。
上記グレーズ組成物の熱特性を測定した結果を第2表
に示す。
に示す。
次にこれらグレーズ組成物をアルミナ製ボールミルで
微粉砕して、更にエチルセルローズ系バインダーと混合
してペーストを調製し、このペーストをAl2O3含有率97w
t%の50×50×1(mm)のアルミナ基板上に塗布し、第
2表のグレージング温度で2時間保持することにより、
表面平滑性の良いグレーズ厚約50〜60(μm)のグレー
ズドセラミック基板を得ることができた。
微粉砕して、更にエチルセルローズ系バインダーと混合
してペーストを調製し、このペーストをAl2O3含有率97w
t%の50×50×1(mm)のアルミナ基板上に塗布し、第
2表のグレージング温度で2時間保持することにより、
表面平滑性の良いグレーズ厚約50〜60(μm)のグレー
ズドセラミック基板を得ることができた。
得られたグレーズ組成物No.1〜13のグレーズド基板
を、850℃で15分間保持したところNo.1〜11は何ら変化
は見られなかったが、No.12、13は、端部に丸みを帯び
ていた。
を、850℃で15分間保持したところNo.1〜11は何ら変化
は見られなかったが、No.12、13は、端部に丸みを帯び
ていた。
また、No.11は、本発明と同程度の高い耐熱性を有す
るが、グレージングに要する温度が1300℃と高く、グレ
ーズ面に端部の引け、結晶化が見られ、実用面で本発明
に有意な点が見られる。
るが、グレージングに要する温度が1300℃と高く、グレ
ーズ面に端部の引け、結晶化が見られ、実用面で本発明
に有意な点が見られる。
「発明の効果」 本発明のグレーズ組成物は、耐熱性を高めるととも
に、実用的なクレージング温度でグレーズ基板を製作で
き、かつ、表面平滑性やセラミック基板との熱膨張のマ
ッチングも従来と同等の性能を有する。それゆえ、本発
明は、セラミック基板用グレーズ組成物として近年要求
される全ての性能を備えた極めて有用なものである。
に、実用的なクレージング温度でグレーズ基板を製作で
き、かつ、表面平滑性やセラミック基板との熱膨張のマ
ッチングも従来と同等の性能を有する。それゆえ、本発
明は、セラミック基板用グレーズ組成物として近年要求
される全ての性能を備えた極めて有用なものである。
Claims (2)
- 【請求項1】酸化物換算重量基準でSiO2:30%以上55%
以下、Al2O3:3%以上15%以下、B2O3:0.5%以上5%以
下、CaO:1%以上12%以下、BaO:5%以上35%未満、Y
2O3:2%以上15%以下及びZrO2:1%以上10%以下からな
る非晶質グレーズ組成物。 - 【請求項2】酸化物換算重量基準でSiO2:30%以上55%
以下、Al2O3:3%以上15%以下、B2O3:0.5%以上5%以
下、CaO:1%以上12%以下、BaO:5%以上35%未満、Y
2O3:2%以上15%以下及びZrO2:1%以上10%以下を必須
成分とし、これに選択成分としてSrO:25%以下、MgO:2.
5%以下、La2O3:12%以下、ZnO:5%以下及びTiO2:15%
以下のうちから選ばれる一種以上を含有する非結晶グレ
ーズ組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2271485A JP2724514B2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | グレーズ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2271485A JP2724514B2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | グレーズ組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04149039A JPH04149039A (ja) | 1992-05-22 |
JP2724514B2 true JP2724514B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=17500707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2271485A Expired - Fee Related JP2724514B2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | グレーズ組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2724514B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100805180B1 (ko) * | 2005-03-22 | 2008-02-21 | 니뽄 가이시 가부시키가이샤 | 세라믹 필터 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5858895A (en) * | 1996-03-13 | 1999-01-12 | Hoya Corporation | Heat-resistant glass |
JP4859288B2 (ja) * | 2001-06-04 | 2012-01-25 | 京セラ株式会社 | ガラス組成物、ガラス焼結体およびそれを用いた配線基板 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5939783A (ja) * | 1982-08-26 | 1984-03-05 | 日本特殊陶業株式会社 | 結晶化グレ−ズ基板 |
JP2724509B2 (ja) * | 1990-06-14 | 1998-03-09 | 日本特殊陶業株式会社 | グレーズ組成物 |
-
1990
- 1990-10-08 JP JP2271485A patent/JP2724514B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100805180B1 (ko) * | 2005-03-22 | 2008-02-21 | 니뽄 가이시 가부시키가이샤 | 세라믹 필터 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04149039A (ja) | 1992-05-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |