JP2722324B2 - 人形玩具の頭部回転装置 - Google Patents

人形玩具の頭部回転装置

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JP2722324B2
JP2722324B2 JP6142348A JP14234894A JP2722324B2 JP 2722324 B2 JP2722324 B2 JP 2722324B2 JP 6142348 A JP6142348 A JP 6142348A JP 14234894 A JP14234894 A JP 14234894A JP 2722324 B2 JP2722324 B2 JP 2722324B2
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茂夫 木村
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Bandai Co Ltd
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    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63HTOYS, e.g. TOPS, DOLLS, HOOPS OR BUILDING BLOCKS
    • A63H3/00Dolls
    • A63H3/12Double-faced dolls

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  • Toys (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下に異なる頭部を具
え、簡単な操作で瞬時にその位置を変えて、顔が変わる
様にした人形玩具の頭部回転装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上下に異なる頭部を設け、操作に
よりその位置を変えて顔の表情を変える様にした人形玩
具として、実公平5−11915号及び実公平5−11
914号に記載されているようなものがあった。
【0003】上記実公平5−11915号に係る頭部変
換人形は、頭部材の回転軸に弾性体の一端を連係し、そ
の弾性体の他端にクラッチギアを介して腕部材を連係し
ている。上胴部には、前部材及び後部材が開閉可能に設
けられ、前部材及び後部材を同時に閉じる方向に付勢す
る閉塞バネが設けられている。
【0004】従って、腕部材を回転して弾性体を巻上
げ、弾性体に所定の蓄力が行われると、閉塞バネによっ
て閉じられている前,後部材の閉じ力に勝って頭部材が
回転する。この頭部材の回転により弾性体の蓄力が減衰
すると、閉塞バネの力が勝り、前,後部材は閉じる様に
構成されている。
【0005】これに対して、実公平5−11914号に
係る顔変り人形は、頭部材の回転を前部材によって止め
ている。これに伴い上記の構造に加え、前,後部材を別
個の開閉操作部材によって、外部から開閉操作する様に
構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記実公平5−119
15号の頭部変換人形は、頭部材を回転させるため、い
ちいち腕部材を回転させて弾性体の蓄力を蓄えなければ
ならないので、きわめて面倒であるとともに、弾性体の
蓄力が閉塞バネによる前,後部材の閉じ力に勝ると頭部
材が回転するため、弾性体の蓄力が大きすぎると、頭部
材がぐるぐる回って回転前と同じ頭部がでる可能性があ
り、瞬時に別個の顔に変化させることができないという
問題点があった。
【0007】又、実公平5−11914号の顔変り人形
は、この前,後部材が頭部材の首部材に当接させている
ので、首部まで覆う大きな形となり、胴部の外観を損な
うと共に、頭部材を回転可能にするためには、前,後部
材を大きな角度で開放する必要があり、それに応じて開
閉操作部材に大きな操作距離と操作力が必要となるとい
う問題点があった。また、前部材と後部材を同時に開放
する開閉操作部材を必要とするので、人形玩具の外観を
損なうとともに、構造が複雑となるという問題点があっ
た。
【0008】本発明は上記問題点に鑑み案出したもので
あって、頭部の回転止めを確実にするとともに、別個の
開閉操作部材を用いることなく、小さな操作幅と操作力
で前面板または背面板を開閉でき、前面板または背面板
が開かなければ背面板または前面板を開くことができ
ず、背面板または前面板が頭部によって強制的に開放さ
れると、前面板または背面板も同時に開放される、従来
にない人形玩具の頭部回転装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る人形玩具の
頭部回転装置は、上記目的を達成するため、下記の構成
を有する。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は上面に上頭部が設けられ、下面に下頭部
が設けられていること。 (ニ)前面板及び背面板には、夫々を前面開口部及び背
面開口部の閉じる方向に付勢する第1と第2の弾性体が
設けられ、上面板には、これを前方回転方向に付勢する
弾性部材が設けられていること。 (ホ)上面板は、上面板の前縁下部が弾性部材によっ
て、第1の弾性体によって前面開口部を閉じている時の
前面板の上端部に圧接して閉じられ、背面板は、背面板
の上端部が第2の弾性体によって、上面開口部を閉じて
いる時の上面板の後縁下部に圧接して閉じられるように
設けられており、前面板と上面板と背面板は、これらが
閉じられた状態で胴部の一部を構成するように形成され
ていること。 (ヘ)上面板の前縁下部には第1の係合部が形成され、
後縁上部には第2の係合部が形成されており、前面板の
上端部には前記第1の係合部または第2の係合部を係止
して上面板の前方回転を阻止する係止部が設けられてい
ること。 (ト)前面板と背面板には夫々内側に突出する突起が形
成され、前面板及び背面板を閉じた時に、前面板の突起
が背面板の突起の上部に張出した形で形成されているこ
と。
【0010】上記目的を達成するため、下記の構成にし
てもよい。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は上面に上頭部が設けられ、下面に下頭部
が設けられていること。 (ニ)前面板及び背面板には、夫々を前面開口部及び背
面開口部の閉じる方向に付勢する第1と第2の弾性体が
設けられ、上面板には、これを後方回転方向に付勢する
弾性部材が設けられていること。 (ホ)上面板は、上面板の後縁下部が弾性部材によっ
て、第2の弾性体によって背面開口部を閉じている時の
背面板の上端部に圧接して閉じられ、前面板は、前面板
の上端部が第1の弾性体によって、上面開口部を閉じて
いる時の上面板の前縁下部に圧接して閉じられるように
設けられており、前面板と上面板と背面板は、これらが
閉じられた状態で胴部の一部を構成するように形成され
ていること。 (ヘ)上面板の後縁下部には第1の係合部が形成され、
前縁上部には第2の係合部が形成されており、背面板の
上端部には前記第1の係合部または第2の係合部を係止
して上面板の後方回転を阻止する係止部が設けられてい
ること。 (ト)前面板と背面板には夫々内側に突出する突起が形
成され、前面板及び背面板を閉じた時に、背面板の突起
が前面板の突起の上部に張出した形で形成されているこ
と。
【0011】また、上記目的を達成するため、下記の構
成にすることもできる。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は上面に上頭部が設けられ、下面に下頭部
が設けられていること。 (ニ)前面板と背面板には夫々内側に突出する突起が形
成され、前面板及び背面板を閉じた時に、前面板の突起
が背面板の突起の上部に張出した形で形成されているこ
と。 (ホ)前面板には、これを前面開口部の閉じる方向に付
勢する弾性体が設けられ、上面板には、これを前方回転
方向に付勢する弾性部材が設けられていること。 (ヘ)上面板は、これの前縁下部が弾性部材によって、
弾性体によって前面開口部を閉じている時の前面板の上
端部に圧接して閉じられ、背面板は、背面板の突起が前
面板の突起により押圧されて閉じられ、前面板と上面板
と背面板は、これらが閉じられた状態で胴部の一部を構
成するように形成されていること。 (ト)上面板の前縁下部には第1の係合部が形成され、
後縁上部には第2の係合部が形成されており、前面板の
上端部には前記第1の係合部または第2の係合部を係止
して上面板の前方回転を阻止する係止部が設けられてい
ること。
【0012】さらに、上記目的を達成するため、下記の
構成にすることもできる。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は上面に上頭部が設けられ、下面に下頭部
が設けられていること。 (ニ)前面板と背面板には夫々内側に突出する突起が形
成され、前面板及び背面板を閉じた時に、背面板の突起
が前面板の突起の上部に張出した形で形成されているこ
と。 (ホ)背面板には、これを背面開口部の閉じる方向に付
勢する弾性体が設けられ、上面板には、これを後方回転
方向に付勢する弾性部材が設けられていること。 (ヘ)上面板は、これの後縁下部が弾性部材によって、
弾性体によって背面開口部を閉じている時の背面板の上
端部に圧接して閉じられ、前面板は、前面板の突起が背
面板の突起により押圧されて閉じられ、前面板と上面板
と背面板は、これらが閉じられた状態で胴部の一部を構
成するように形成されていること。 (ト)上面板の後縁下部には第1の係合部が形成され、
前縁上部には第2の係合部が形成されており、背面板の
上端部には前記第1の係合部または第2の係合部を係止
して上面板の後方回転を阻止する係止部が設けられてい
ること。
【0013】
【作用】本願発明に係る人形玩具の頭部回転装置は、上
記構成を有するから、上頭部が表出した状態では、前面
板が第1の弾性体によって閉じる方向に付勢され、前面
開口部を閉じている。この前面板の上端部に、上面板の
前縁下部が弾性部材により圧接している。この時、上面
板の前縁下部に形成された第1の係合部が前面板の上端
部に形成された係止部に係止され、上面板が前方に回転
するのを阻止している。背面板は、第2の弾性体によっ
て閉じる方向に付勢され、背面開口部を閉じている。こ
の背面板の上端部は第2の弾性体によって、上面板の後
縁下部に圧接している。背面板は、これの下部内側に設
けられた突起が前面板の突起の下部に位置するから、背
面開口部を開くように後方に回動させようとしても、こ
れの突起が前面板の突起に係合し、前面板が前方に回動
して前面板の突起が上方に移動しない限り、開くことは
ない。前面板は、上述したように、これの係止部に上面
板の第1の係合部が係止されているから開きにくい。前
面板と背面板と上面が上に位置する上面板は、これらが
閉じられた状態で胴部の一部を構成し、胴部の一の外観
を形成している。
【0014】この状態において、上頭部を弾性部材の弾
性に抗して後方に回転させる。背面板は、これの上端部
が上面板の後縁下部に圧接しているだけなので、上面板
の後方回転の妨げにならない。上面板の後方回転によっ
て弾性部材の弾性が蓄えられる。上面板の第1の係合部
と前面板の係止部の係止が解除され、胴部内にあった下
頭部が前面板を第1の弾性体の弾性に抗して押し開く。
前面板は、第1の弾性体の弾性により、これの上端部が
下頭部、上面板の下面に沿って圧接するようにして開く
ことになる。背面板は、前面板が前方に回動するため、
これの突起が前面板の突起に押さえられなくなり、開く
ことができる。上頭部が後方に回転するから、背面板の
上端部が第2の弾性体の弾性により上面板の上面、上頭
部に沿って圧接するようにして開かれる。
【0015】上頭部が上記のように後方に回転して胴部
内に収納されると、下頭部が表出し、上面板の前縁が後
方に位置し、後縁が前方に位置する。この状態では弾性
部材の復元力により、上面板が前方に回転しようとする
が、上面板の後縁上部が半回転して前面板の上端部に圧
接し、上面板の後縁上部に形成された第2の係合部が前
面板の上端部に形成された係止部に係止され、上面板が
前方に回転するのが阻止される。また、半回転した上面
板の前縁下部に背面板の上端部が第2の弾性体により圧
接している。背面板は、これの下部内側に設けられた突
起が前面板の突起に押さえられた形となり、上記したの
と同様に、前面板が前方に回動しない限り、開くことは
ない。前面板は、これの係止部に上面板の第2の係合部
が係止されているから開きにくい。前面板と背面板と下
面が上に位置する上面板は、これらが閉じられた状態で
胴部の一部を構成し、胴部の他の外観を形成する。
【0016】前面板の上端部を第1の弾性体の弾性に抗
して僅かに開くと、前面板の上端部が上面板の後縁から
外れ、第2の係合部と係止部の係止が解除され、上面板
は弾性部材の弾性復元力により前方に回転する。胴部内
に収納された上頭部が背面板の方向に回転し、その上頭
部によって背面板が第2の弾性体に抗して押し開かれ
る。この背面板の開放動作に伴って、背面板から内側に
突出する突起が、前面板の内側に突出する突起を押し上
げることになり、この結果、前面板も一体的に開放され
る。
【0017】この背面板の開放動作に伴って前面板が開
かれると、この隙間を通って前方に回転する上方の下頭
部が胴部内に収納される。前面板は、背面板によって強
制的に開かれるので、下頭部が前面板を押し開くことは
ない。下頭部が胴部内に収納されると、これに代わっ
て、背面板側を通り抜けた上頭部が反転して上面板の上
側に表出する。同時に、前面板と背面板は第1,第2の
弾性体の復帰力によって前面開口部及び背面開口部を閉
じる位置に復帰する。上頭部が表出すると、上記したよ
うに、前面板の上端部に上面板の前縁下部が弾性部材に
より圧接し、上面板の第1の係合部が前面板の係止部に
係止される。背面板の上端部が、第2の弾性体によっ
て、上面板の後縁下部に圧接する。前面板と背面板と上
面板は、上面板の上面が上に位置するようにして閉じら
れ、これらが閉じられた状態で元の胴部の一の外観を形
成する。
【0018】上記と反対構成の人形玩具の頭部回転装置
は、上頭部が表出した状態では、背面板が第2の弾性体
によって閉じる方向に付勢され、背面開口部を閉じてい
る。この背面板の上端部に、上面板の後縁下部が弾性部
材により圧接している。この時、上面板の後縁下部に形
成された第1の係合部が背面板の上端部に形成された係
止部に係止され、上面板が後方に回転するのを阻止して
いる。前面板は、第1の弾性体によって閉じる方向に付
勢され、前面開口部を閉じている。この前面板の上端部
は第1の弾性体によって、上面板の前縁下部に圧接して
いる。前面板は、これの下部内側に設けられた突起が背
面板の突起の下部に位置するから、前面開口部を開くよ
うに前方に回動させようとしても、これの突起が背面板
の突起に係合し、背面板が後方に回動して背面板の突起
が上方に移動しない限り、開くことはない。背面板は、
上述したように、これの係止部に上面板の第1の係合部
が係止されているから開きにくい。前面板と背面板と上
面が上に位置する上面板は、これらが閉じられた状態で
胴部の一部を構成し、胴部の一の外観を形成している。
【0019】この状態において、上頭部を弾性部材の弾
性に抗して前方に回転させる。前面板は、これの上端部
が上面板の前縁下部に圧接しているだけなので、上面板
の前方回転の妨げにならない。上面板の前方回転によっ
て弾性部材の弾性が蓄えられる。上面板の第1の係合部
と背面板の係止部の係止が解除され、胴部内にあった下
頭部が背面板を第2の弾性体の弾性に抗して押し開く。
背面板は、第2の弾性体の弾性により、これの上端部が
下頭部、上面板の下面に沿って圧接するようにして開く
ことになる。前面板は、背面板が後方に回動するため、
これの突起が背面板の突起に押さえられなくなり、開く
ことができる。上頭部が前方に回転するから、前面板の
上端部が第1の弾性体の弾性により上面板の上面、上頭
部に沿って圧接するようにして開かれる。
【0020】上頭部が上記のように前方に回転して胴部
内に収納されると、下頭部が表出し、上面板の前縁が後
方に位置し、後縁が前方に位置する。この状態では弾性
部材の復元力により、上面板が後方に回転しようとする
が、上面板の前縁上部が半回転して背面板の上端部に圧
接し、上面板の前縁上部に形成された第2の係合部が背
面板の上端部に形成された係止部に係止され、上面板が
後方に回転するのが阻止される。また、半回転した上面
板の後縁下部に前面板の上端部が第1の弾性体により圧
接している。前面板は、これの下部内側に設けられた突
起が背面板の突起に押さえられた形となり、上記したの
と同様に、背面板が後方に回動しない限り、開くことは
ない。背面板は、これの係止部に上面板の第2の係合部
が係止されているから開きにくい。前面板と背面板と下
面が上に位置する上面板は、これらが閉じられた状態で
胴部の一部を構成し、胴部の他の外観を形成する。
【0021】背面板の上端部を第2の弾性体の弾性に抗
して僅かに開くと、背面板の上端部が上面板の前縁から
外れ、第2の係合部と係止部の係止が解除され、上面板
は弾性部材の弾性復元力により後方に回転する。胴部内
に収納された上頭部が前面板の方向に回転し、その上頭
部によって前面板が第1の弾性体に抗して押し開かれ
る。この前面板の開放動作に伴って、前面板から内側に
突出する突起が、背面板の内側に突出する突起を押し上
げることになり、この結果、背面板も一体的に開放され
る。
【0022】この前面板の開放動作に伴って背面板が開
かれると、この隙間を通って後方に回転する上方の下頭
部が胴部内に収納される。背面板は、前面板によって強
制的に開かれるので、下頭部が背面板を押し開くことは
ない。下頭部が胴部内に収納されると、これに代わっ
て、前面板側を通り抜けた上頭部が反転して上面板の上
側に表出する。同時に、前面板と背面板は第1,第2の
弾性体の復帰力によって前面開口部及び背面開口部を閉
じる位置に復帰する。上頭部が表出すると、上記したよ
うに、背面板の上端部に上面板の後縁下部が弾性部材に
より圧接し、上面板の第1の係合部が背面板の係止部に
係止される。前面板の上端部が、第1の弾性体によっ
て、上面板の前縁下部に圧接する。前面板と背面板と上
面板は、上面板の上面が上に位置するようにして閉じら
れ、これらが閉じられた状態で元の胴部の一の外観を形
成する。
【0023】前面板のみを弾性体によって付勢される人
形玩具の頭部回転装置は、上頭部が表出した状態では、
前面板が弾性体によって閉じる方向に付勢され、前面開
口部を閉じている。この前面板の上端部に、上面板の前
縁下部が弾性部材により圧接している。この時、上面板
の前縁下部に形成された第1の係合部が前面板の上端部
に形成された係止部に係止され、上面板が前方に回転す
るのを阻止している。背面板は、これの突起が前面板の
突起に押圧されて閉じる方向に付勢され、背面開口部を
閉じている。背面板は、これの下部内側に設けられた突
起が前面板の突起の下部に位置するから、背面開口部を
開くように後方に回動させようとしても、これの突起が
前面板の突起に係合し、前面板が前方に回動して前面板
の突起が上方に移動しない限り、開くことはない。前面
板は、上述したように、これの係止部に上面板の第1の
係合部が係止されているから開きにくい。前面板と背面
板と上面が上に位置する上面板は、これらが閉じられた
状態で胴部の一部を構成し、胴部の一の外観を形成して
いる。
【0024】この状態において、上頭部を弾性部材の弾
性に抗して後方に回転させる。背面板は、背面開口部を
閉じているだけなので、上面板の後方回転の妨げになら
ない。上面板の後方回転によって弾性部材の弾性が蓄え
られる。上面板の第1の係合部と前面板の係止部の係止
が解除され、胴部内にあった下頭部が前面板を弾性体の
弾性に抗して押し開く。前面板は、弾性体の弾性によ
り、これの上端部が下頭部、上面板の下面に沿って圧接
するようにして開くことになる。背面板は、前面板が前
方に回動するため、これの突起が前面板の突起に押さえ
られなくなり、開くことができる。上頭部が後方に回転
するから、背面板の上端部が上面板の上面、上頭部によ
って開かれる。
【0025】上頭部が上記のように後方に回転して胴部
内に収納されると、下頭部が表出し、上面板の前縁が後
方に位置し、後縁が前方に位置する。この状態では弾性
部材の復元力により、上面板が前方に回転しようとする
が、上面板の後縁上部が半回転して前面板の上端部に圧
接し、上面板の後縁上部に形成された第2の係合部が前
面板の上端部に形成された係止部に係止され、上面板が
前方に回転するのが阻止される。また、背面板は、これ
の下部内側に設けられた突起が、閉じられた前面板の突
起に押さえられ、背面開口部を閉じることになる。背面
板は、これの下部内側に設けられた突起が前面板の突起
の下部に位置するから、背面開口部を開くように後方に
回動させようとしても、これの突起が前面板の突起に係
合し、前面板が前方に回動して前面板の突起が上方に移
動しない限り、開くことはない。前面板は、上述したよ
うに、これの係止部に上面板の第2の係合部が係止され
ているから開きにくい。前面板と背面板と下面が上に位
置する上面板は、これらが閉じられた状態で胴部の一部
を構成し、胴部の他の外観を形成する。
【0026】前面板の上端部を弾性体の弾性に抗して僅
かに開くと、前面板の上端部が上面板の後縁から外れ、
第2の係合部と係止部の係止が解除され、上面板は弾性
部材の弾性復元力により前方に回転する。胴部内に収納
された上頭部が背面板の方向に回転し、その上頭部によ
って背面板が押し開かれる。この背面板の開放動作に伴
って、背面板から内側に突出する突起が、前面板の内側
に突出する突起を押し上げることになり、この結果、前
面板も一体的に開放される。
【0027】この背面板の開放動作に伴って前面板が開
かれると、この隙間を通って前方に回転する上方の下頭
部が胴部内に収納される。前面板は、背面板によって強
制的に開かれるので、下頭部が前面板を押し開くことは
ない。下頭部が胴部内に収納されると、これに代わっ
て、背面板側を通り抜けた上頭部が反転して上面板の上
側に表出する。同時に、前面板は弾性体の復帰力によっ
て前面開口部を閉じる位置に復帰する。この復帰動作に
よって、前面板の突起が背面板の突起を押圧し、背面板
が元の背面開口部を閉じる位置に復帰する。上頭部が表
出すると、上記したように、前面板の上端部に上面板の
前縁下部が弾性部材により圧接し、上面板の第1の係合
部が前面板の係止部に係止される。前面板と背面板と上
面板は、上面板の上面が上に位置するようにして閉じら
れ、これらが閉じられた状態で元の胴部の一の外観を形
成する。
【0028】背面板のみを弾性体によって付勢する人形
玩具の頭部回転装置は、上頭部が表出した状態では、背
面板が弾性体によって閉じる方向に付勢され、背面開口
部を閉じている。この背面板の上端部に、上面板の後縁
下部が弾性部材により圧接している。この時、上面板の
後縁下部に形成された第1の係合部が背面板の上端部に
形成された係止部に係止され、上面板が後方に回転する
のを阻止している。前面板は、これの突起が背面板の突
起に押圧されて閉じる方向に付勢され、前面開口部を閉
じている。前面板は、これの下部内側に設けられた突起
が背面板の突起の下部に位置するから、前面開口部を開
くように前方に回動させようとしても、これの突起が背
面板の突起に係合し、背面板が後方に回動して背面板の
突起が上方に移動しない限り、開くことはない。背面板
は、上述したように、これの係止部に上面板の第1の係
合部が係止されているから開きにくい。前面板と背面板
と上面が上に位置する上面板は、これらが閉じられた状
態で胴部の一部を構成し、胴部の一の外観を形成してい
る。
【0029】この状態において、上頭部を弾性部材の弾
性に抗して前方に回転させる。前面板は、前面開口部を
閉じているだけなので、上面板の前方回転の妨げになら
ない。上面板の前方回転によって弾性部材の弾性が蓄え
られる。上面板の第1の係合部と背面板の係止部の係止
が解除され、胴部内にあった下頭部が背面板を弾性体の
弾性に抗して押し開く。背面板は、弾性体の弾性によ
り、これの上端部が下頭部、上面板の下面に沿って圧接
するようにして開くことになる。前面板は、背面板が後
方に回動するため、これの突起が背面板の突起に押さえ
られなくなり、開くことができる。上頭部が前方に回転
するから、前面板の上端部が上面板の上面、上頭部によ
って開かれる。
【0030】上頭部が上記のように前方に回転して胴部
内に収納されると、下頭部が表出し、上面板の前縁が後
方に位置し、後縁が前方に位置する。この状態では弾性
部材の復元力により、上面板が後方に回転しようとする
が、上面板の前縁上部が半回転して背面板の上端部に圧
接し、上面板の前縁上部に形成された第2の係合部が背
面板の上端部に形成された係止部に係止され、上面板が
後方に回転するのが阻止される。また、前面板は、これ
の下部内側に設けられた突起が、閉じられた背面板の突
起に押さえられ、前面開口部を閉じることになる。前面
板は、これの下部内側に設けられた突起が背面板の突起
の下部に位置するから、前面開口部を開くように前方に
回動させようとしても、これの突起が背面板の突起に係
合し、背面板が後方に回動して背面板の突起が上方に移
動しない限り、開くことはない。背面板は、上述したよ
うに、これの係止部に上面板の第2の係合部が係止され
ているから開きにくい。前面板と背面板と下面が上に位
置する上面板は、これらが閉じられた状態で胴部の一部
を構成し、胴部の他の外観を形成する。
【0031】背面板の上端部を弾性体の弾性に抗して僅
かに開くと、背面板の上端部が上面板の前縁から外れ、
第2の係合部と係止部の係止が解除され、上面板は弾性
部材の弾性復元力により後方に回転する。胴部内に収納
された上頭部が前面板の方向に回転し、その上頭部によ
って前面板が押し開かれる。この前面板の開放動作に伴
って、前面板から内側に突出する突起が、背面板の内側
に突出する突起を押し上げることになり、この結果、背
面板も一体的に開放される。
【0032】この前面板の開放動作に伴って背面板が開
かれると、この隙間を通って後方に回転する上方の下頭
部が胴部内に収納される。背面板は、前面板によって強
制的に開かれるので、下頭部が背面板を押し開くことは
ない。下頭部が胴部内に収納されると、これに代わっ
て、前面板側を通り抜けた上頭部が反転して上面板の上
側に表出する。同時に、背面板は弾性体の復帰力によっ
て背面開口部を閉じる位置に復帰する。この復帰動作に
よって、背面板の突起が前面板の突起を押圧し、前面板
が元の前面開口部を閉じる位置に復帰する。上頭部が表
出すると、上記したように、背面板の上端部に上面板の
後縁下部が弾性部材により圧接し、上面板の第1の係合
部が背面板の係止部に係止される。前面板と背面板と上
面板は、上面板の上面が上に位置するようにして閉じら
れ、これらが閉じられた状態で元の胴部の一の外観を形
成する。
【0033】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1乃至図5
に基づいて説明する。図1において、1は胴部であっ
て、この胴部1は二つ割の前部11と後部12からな
り、これらを組立てた状態では内部が中空になる様に形
成されている。この胴部1の肩部と腰部には夫々軸受穴
13、14が形成されている。軸受穴13側には腕部2
を構成する関節軸21が取付けられている。この関節軸
21には二つ割の上腕部22が取り付けられ、上腕部2
2には関節軸23を介して下腕部24が取付けられてい
る。同様に、軸受穴14側には脚部3を構成する関節軸
31が取付けられている。この関節軸31には二つ割の
上脚部32が取り付けられ、上脚部32には下脚部33
が取付けられている。なお、胴部1は、二つ割りではな
く、一体に形成された構造でも良い。
【0034】組み立てられた胴部1の前面には、前面開
口部15aが形成され、胴部1の上面には、上面開口部
15bが形成され、胴部1の背面には、背面開口部15
cが形成されている。この前面開口部15aと上面開口
部15bは連通し、上面開口部15bと背面開口部15
cは連通している。ただし、各開口部15a,15b,
15cの幅は、同一でなくても構わない。胴部1内に
は、略U字状の枠部材4がねじ38によって取り付けら
れている(図3参照)。この枠部材4の両側面には、前
方下部に軸受け孔41が形成され、この軸受け孔41よ
り後方下部に軸受け孔42が形成され、上部略中央に軸
受け孔45が形成されている。またこの枠部材4の下部
には、前記ねじ38によって弾性板16が設けられてい
る。この弾性板16は、薄い金属板で一体形成され、上
面側に向かって互い違いに折曲された弾性片17(第1
の弾性体),弾性片18(第2の弾性体)を有してい
る。もっとも、弾性片17,18は、両者が互いに何等
関係なく作用すれば良いので、一体ではなく別体で形成
しても構わない。なお、弾性片17,18のバネ圧は自
由に設定でき、両者が同じかどちらか一方が強くても構
わないが、後記するように、弾性片17は指の力によっ
て押圧されるので、弾性片18よりもバネ圧を強くして
おく方が、両者のバランスがとれて望ましい。
【0035】上記前面開口部15aには、この前面開口
部15aを開閉する前面板5が設けられている。この前
面板5の下方内側部には、ボス51が水平となるように
設けられ、このボス51には軸受け穴52が形成されて
いる。前面板5は、この軸受け穴52に枠部材4の下部
の軸受け孔41に取り付けられる軸43が挿入され、こ
の軸43を中心として前後方向に回転自在に設けられ、
前面開口部15aを開閉するようになっている。また、
前面板5は、上記ボス51に前面板5と略直角となる突
起53が突設され、ボス51の下部に前記弾性板16の
弾性片17の先端が圧接し、この弾性片17により前面
開口部15aを閉じる方向に付勢されている。弾性片1
7は、板バネで形成されているが、前面板5を閉じる方
向に付勢さえすれば良いので、板バネに限定されるもの
ではなく、コイルスプリング、ねじりバネ、ゴム片等で
形成することもできる。前面板5の上端部54は、後記
上面板7の端部下面を圧接するのでテーパ状に形成さ
れ、この上端部54の略中央には、係合突起55(係止
部)が形成されている。
【0036】背面開口部15cには、この背面開口部1
5cを開閉する背面板6が設けられている。この背面板
6の下方内側部には、ボス61が水平となるように設け
られ、このボス61には軸受け穴62が形成されてい
る。背面板6は、この軸受け穴62に枠部材4の下部の
軸受け孔42に取り付けられる軸44が挿入され、この
軸44を中心として前後方向に回転自在に設けられ、背
面開口部15cを開閉するようになっている。また、背
面板6は、上記ボス61に背面板6と略直角となる突起
63が突設され、ボス61の下部に前記弾性板16の弾
性片18の先端が圧接し、この弾性片18により背面開
口部15cを閉じる方向に付勢されている。弾性片18
も、板バネで形成されているが、背面板6を閉じる方向
に付勢さえすれば良いので、板バネに限定されるもので
はなく、コイルスプリング、ねじりバネ、ゴム片等で形
成することもできる。上記突起63は、前面板5の突起
53の下部に重なるようにして、設けられている。背面
板6の上端部64も、後記上面板7の端部下面を圧接す
るのでテーパ状に形成されている。
【0037】上面開口部15bには、この上面開口部1
5bを開閉する上面板7が設けられている。この上面板
7は、緩やかに突出するようにして湾曲した上面78と
下面79が合わさった形で形成され、略中央部には軸穴
71が水平となるように形成されている。上面板7は、
この軸穴71に枠部材4の上部の軸受け孔45に取り付
けられる軸46が挿入され、この軸46を中心として前
後方向に回転自在に設けられ、上面開口部15bを開閉
するようになっている。また、上面板7には、軸穴71
から側方に向かって溝72が形成され、この溝72に、
軸46に巻き付けられるねじりバネ10(弾性部材)の
一端10bが差し込まれている。このねじりバネ10の
他端10cは、枠部材4の上部に形成された係止穴47
に差し込まれている。そのため、上面板7は、このねじ
りバネ10により、前方に回転するように付勢されてい
る。このねじりバネ10のバネ圧は、前記弾性片17、
18のバネ圧よりも強くなるように設定されている。
【0038】上面板7の上面78には、二つ割りの顔面
81、後頭部82からなる上頭部8の後頭部82が一体
に取り付けられ、この後頭部82に顔面81が前方に向
くようにしてビス等により取り付けられている。後頭部
82下部には、上面板7の上面78から連続した形の突
条83が形成されている(図4参照)。上面板7の下面
79には連結軸80が設けられている。この連結軸80
には、これを二つ割りの顔面91及び後頭部92で挟み
込みかつ顔面91が後方に向くようにして、顔面91と
後頭部92がビス等で取り付けられている。この顔面9
1と後頭部92で下頭部9が形成される。この上面板7
の前縁73(上頭部8の顔面81側)下部には、前記前
面板5の係合突起55に係合する係合凹部75(第1の
係合部)が形成されている。上面板7の後縁74(下頭
部9の顔面91側)上部にも、前面板5の係合突起55
に係合する係合凹部76(第2の係合部)が形成されて
いる。
【0039】前面板5と背面板6と上面板7は、これら
が閉じられた状態で略連続した形となって胴部1の一部
を構成し、胴部1の一つの外観を形成している。上頭部
8を表出するようにして、前面板5と背面板6と上面板
7を閉じた状態では、上面板7の前縁73下部が前面板
5の上端部54に、ねじりバネ10の弾性により圧接し
ている。この時、上面板7の係合凹部75が前面板5の
係合突起55に係止され、上面板7の前方回転が前面板
5により阻止される。また、上面板7の後縁74下部に
は、背面板6の上端部64が弾性片18により圧接して
いる。
【0040】次に、上記の構成に基づいて作用を説明す
る。上記したように、上頭部8が表出した状態は、図4
に示すように、前面板5が弾性片17によって閉じる方
向に付勢され、前面開口部15aを閉じている。この前
面板5の上端部54に、上面板7の前縁73下部がねじ
りバネ10により圧接し、上端部54に形成された係合
突起55に上面板7の係合凹部75が係止され、上面板
7が前方に回転するのを阻止している。背面板6は弾性
片18によって閉じる方向に付勢され、背面開口部15
cを閉じている。この背面板6の上端部64は、弾性片
18によって、上面板7の後縁74下部に圧接してい
る。背面板6は、これの下部内側に設けられた突起63
が前面板5の突起53の下部に位置するから、背面開口
部15cを開くように後方に回動させようとしても、こ
れの突起63が前面板5の突起53に係合し、前面板5
が前方に回動して前面板5の突起53が上方に移動しな
い限り、開くことはない。前面板5は、上述したよう
に、これの係合突起55に上面板7の係合凹部75が係
止されているから開きにくい。前面板5と背面板6と上
面78が上に位置する上面板7は、これらが閉じられた
状態で略連続した形となって胴部1の一部を構成し、胴
部1の一の外観を形成している。
【0041】上記した状態において、図5(a)に示す
ように、上頭部8をねじりバネ10の弾性に抗して後方
に回転させる。背面板6は、これの上端部64が上面板
7の後縁74下部に圧接しているだけなので、上面板7
の後方回転の妨げにならない。上面板7の回転によって
ねじりバネ10の弾性が蓄えられる。上面板7の係合凹
部75と前面板5の係合突起55の係止が解除され、胴
部1内にあった下頭部9の後頭部92が前面板5を弾性
片17の弾性に抗して押し開く。前面板5は、弾性片1
7の弾性により、これの上端部54が下頭部9の後頭部
92から顔面91、上面板7の下面79の輪郭に沿って
圧接するようにして開くことになる。背面板6は、前面
板5が前方に回動するため、突起63が前面板5の突起
53に押さえられなくなり、開くことができる。上頭部
8が後方に回転するから、背面板6の上端部64が、弾
性片18の弾性により、上面板7の上面78、突条8
3、上頭部8の後頭部82の輪郭に沿って圧接するよう
にして開かれる。なお、突条83は、背面板6の上端部
64がスムーズに滑り易くするために設けられたもので
ある。
【0042】上頭部8が上記のように後方に回転して胴
部1内に収納されると、図5(b)に示すように、下頭
部9が表出し、上面板7の前縁73が後方に位置し、後
縁74が前方に位置する。この状態ではねじりバネ10
の復元力により、上面板7が前方に回転しようとする
が、上面板7の後縁74上部が半回転して、弾性片17
によって前面開口部15aを閉じている前面板5の上端
部54に圧接し、上面板7の係合凹部76が前面板5の
係合突起55に係止され、上面板7が前方に回転するの
を阻止する。また、上面板7の前縁73下部に背面板6
の上端部64が弾性片18により圧接している。背面板
6は、これの下部内側に設けられた突起63が前面板5
の突起53に押さえられた形となり、上記したのと同様
に、前面板5が前方に回動しない限り、開くことはな
い。前面板5は、これの係合突起55に上面板7の係合
凹部76が係止されているから開きにくい。前面板5と
背面板6と下面79が上に位置する上面板7は、これら
が閉じられた状態で略連続した形となって胴部1の一部
を構成し、胴部1の他の外観を形成する。
【0043】次に、図5(b)の矢印の様に、前面板5
のボス51より下側を弾性片17の弾性に抗して少し押
圧すると、前面板5の上端部54を僅かに開くことがで
きる。この場合、前面板5を弾性片17に抗して開放操
作する際に、背面板6の弾性片18に影響されることな
く小さな力で操作することができる。
【0044】上記開放操作によって前面板5の上端部5
4が上面板7の後縁74から外れ、係合凹部76と係合
突起55の係止が解除され、上面板7はねじりバネ10
の弾性復元力により前方に回転する。胴部1内に収納さ
れた上頭部8が背面板6の方向に回転し、その上頭部8
の額部によって背面板6が弾性片18に抗して押し開か
れる。この背面板6の開放動作に伴って、背面板6から
内側に突出する突起63の先端が、前面板5の内側に突
出する突起53を押し上げることになり、この結果、前
面板5も一体的に開放される(図5c参照)。
【0045】この背面板6の開動作に伴って前面板5が
開かれると、この隙間を通って前方に回転する上方の下
頭部9が胴部1内に収納される。前面板5は、背面板6
によって強制的に開かれるので、下頭部9が前面板5を
押し開くことはない。下頭部9が胴部1内に収納される
と、これに代わって、背面板6側を通り抜けた下側の上
頭部8が反転して上面板7の上側に表出する。同時に、
前面板5と背面板6は夫々の弾性片17,18の復帰力
によって元の前面開口部15a及び背面開口部15cを
閉じる位置に復帰する。上頭部8が表出すると、前記し
たように、前面板5の上端部54に上面板7の前縁73
下部がねじりバネ10により圧接し、上面板7の係合凹
部75が前面板5の係合突起55に係止される。上面板
7の後縁74下部に背面板6の上端部64が弾性片18
により圧接する(図4参照)。この開放操作による一連
の動作は瞬時に行われ、瞬間的に頭部が入れ代り表情の
違った顔とすることができる。前面板5と背面板6と上
面板7は、上面板7の上面78が上に位置するようにし
て閉じられ、これらが閉じた状態で略連続した形となっ
て元の胴部1の一の外観を形成する。
【0046】本発明の第2の実施例を説明する。上記第
1の実施例では、枠部材4の下部に、ねじ38によっ
て、前面板5と背面板6を閉じる方向に付勢する弾性片
17,18を有する弾性板16を設けた。しかし、図6
に示すように、枠部材4の下部に、前面板5のみを閉じ
る方向に付勢する弾性片17b(弾性体)を備えた弾性
板16bを、弾性板16bの前後に形成された係止爪1
9b,19bを折曲して枠部材4の両端部に係止させる
ようにして、設けても良い。上記構成の場合では、前面
板5が弾性片17bによって閉じられている時、前面板
5の突起53が背面板6の突起63を押圧し、背面板6
も閉じる方向に付勢される。弾性片17bは、板バネで
形成されているが、前面板5を閉じる方向に付勢さえす
れば良いので、板バネに限定されるものではなく、コイ
ルスプリング、ねじりバネ、ゴム片等で形成することも
できる。
【0047】また、上面板7の溝72と反対側の位置の
軸穴71を形成する軸77において、これの後方略半分
を切り欠いて係合部77aを形成する。一方、枠部材4
の上方内側に、前記係合部77aの下部77bまたは1
80度反転させた上部77cと係合する係合片48を折
曲形成する。このようにして、上面板7の後方回転角度
を略180度に規制するようにしてもよい。さらにま
た、図7に示すように、前面板5の下部に、前面板5を
押圧して、これの上端部54を前方に回動させる押圧突
起56を設けても良い。
【0048】上記の構成では、上頭部8が表出した状態
は、図7に示すように、前面板5が弾性片17bによっ
て閉じる方向に付勢され、前面開口部15aを閉じてい
る。この前面板5の上端部54に、上面板7の前縁73
下部がねじりバネ10により圧接し、上端部54に形成
された係合突起55に上面板7の係合凹部75が係止さ
れ、上面板7が前方に回転するのを阻止している。背面
板6は、これの突起63が前面板5の突起53に押圧さ
れて、閉じる方向に付勢され、背面開口部15cを閉じ
ている。この背面板6の上端部64は、上面板7の後縁
74下部に接するか、若干の隙間をあけて近傍に位置し
ている。背面板6は、これの下部内側に設けられた突起
63が前面板5の突起53に押さえられた形となり、上
記したのと同様に、前面板5が前方に回動しない限り、
開くことはない。前面板5は、これの係合突起55に上
面板7の係合凹部75が係止されているから開きにく
い。前面板5と背面板6と上面78が上に位置する上面
板7は、これらが閉じられた状態で略連続した形となっ
て胴部1の一部を構成し、胴部1の一の外観を形成して
いる。
【0049】上記した状態において、図5(a)と同様
に、上頭部8をねじりバネ10の弾性に抗して後方に回
転させる。上面板7の係合凹部75と前面板5の係合突
起55の係止が解除され、胴部1内にあった下頭部9の
後頭部92が前面板5を弾性片17bの弾性に抗して押
し開く。前面板5は、弾性片17bの弾性により、これ
の上端部54が下頭部9の後頭部92から顔面91、上
面板7の下面79の輪郭に沿って圧接するようにして開
くことになる。背面板6は、前面板5が前方に回動する
ため、突起63が前面板5の突起53に押さえられなく
なり、開くことができる。上頭部8が後方に回転するか
ら、背面板6の上端部64が、上面板7の上面78、突
条83、上頭部8の後頭部82によって開かれる。
【0050】上頭部8が上記のように後方に回転して胴
部1内に収納されると、下頭部9が表出し、上面板7の
前縁73が後方に位置し、後縁74が前方に位置する。
この状態ではねじりバネ10の復元力により、上面板7
が前方に回転しようとするが、上面板7の後縁74上部
が半回転して、弾性片17bによって前面開口部15a
を閉じている前面板5の上端部54に圧接し、上面板7
の係合凹部76が前面板5の係合突起55に係止され、
上面板7が前方に回転するのを阻止する。また、背面板
6は、これの下部内側に設けられた突起63が、閉じら
れた前面板5の突起53に押さえられ、背面開口部15
cを閉じることになり、これの上端部64が上面板7の
前縁73下部に接するか、若干の隙間をあけて近傍に位
置する。背面板6は、これの下部内側に設けられた突起
63が前面板5の突起53に押さえられた形となり、上
記したのと同様に、前面板5が前方に回動しない限り、
開くことはない。前面板5は、これの係合突起55に上
面板7の係合凹部76が係止されているから開きにく
い。前面板5と背面板6と下面79が上に位置する上面
板7は、これらが閉じられた状態で略連続した形となっ
て胴部1の一部を構成し、胴部1の他の外観を形成す
る。
【0051】次に、図5(b)と同様に、前面板5の押
圧突起56を弾性片17bの弾性に抗して少し押圧する
と、前面板5の上端部54を僅かに開くことができる。
上記開放操作によって前面板5の上端部54が上面板7
の後縁74から外れ、係合凹部76と係合突起55の係
止が解除され、上面板7はねじりバネ10の弾性復元力
により前方に回転する。胴部1内に収納された上頭部8
が背面板6の方向に回転し、その上頭部8の額部によっ
て背面板6が押し開かれる。この背面板6の開放動作に
伴って、背面板6から内側に突出する突起63の先端
が、前面板5の内側に突出する突起53を押し上げるこ
とになり、この結果、前面板5も一体的に開放される。
【0052】この背面板6の開動作に伴って前面板5が
開かれると、この隙間を通って前方に回転する上方の下
頭部9が胴部1内に収納される。前面板5は、背面板6
によって強制的に開かれるので、下頭部9が前面板5を
押し開くことはない。下頭部9が胴部1内に収納される
と、これに代わって、背面板6側を通り抜けた下側の上
頭部8が反転して上面板7の上側に表出する。同時に、
前面板5は弾性片17bの復帰力によって元の前面開口
部15aを閉じる位置に復帰する。この復帰動作によっ
て、前面板5の突起53が背面板6の突起63を押圧
し、背面板6が元の背面開口部15cを閉じる位置に復
帰する。上頭部8が表出すると、前面板5の上端部54
に上面板7の前縁73下部がねじりバネ10により圧接
し、上面板7の係合凹部75が前面板5の係合突起55
に係止される。上面板7の後縁74下部に背面板6の上
端部64が接するか、若干の隙間をあけて近傍に位置す
る。前面板5と背面板6と上面板7は、上面板7の上面
78が上に位置するようにして閉じられ、これらが閉じ
た状態で略連続した形となって元の胴部1の一の外観を
形成する。
【0053】さらに、本発明の第3の実施例を図8、図
9に基づいて説明する。なお、前面板、上面板、背面板
を除く他の構成は前記実施例と略同じなので省略する。
胴部1内には、略U字状の枠部材4aがねじ38によっ
て取り付けられている。この枠部材4aの両側面には、
前方下部に軸受け孔41aが形成され、この軸受け孔4
1aより後方上部に軸受け孔42aが形成され(図1参
考)、上部略中央に軸受け孔45aが形成されている。
またこの枠部材4aの下部には、前記ねじ38によって
弾性板16aが設けられている。この弾性板16aは、
薄い金属板で一体形成され、上面側に向かって互い違い
に折曲された弾性片17a(第1の弾性体),弾性片1
8a(第2の弾性体)を有している。
【0054】前面開口部15aを開閉する前面板5aの
下方内側部には、ボス51aが水平となるように設けら
れ、このボス51aには軸受け穴52aが形成されてい
る。前面板5aは、この軸受け穴52aに枠部材4aの
下部の軸受け孔41aに取り付けられる軸43aが挿入
され、この軸43aを中心として前後方向に回転自在に
設けられている。また、前面板5aは、上記ボス51a
に前面板5aと略直角となる突起53aが突設され、ボ
ス51aの下部に前記弾性板16aの弾性片17aの先
端が圧接し、この弾性片17aにより閉じる方向に付勢
されている。弾性片17aは、板バネで形成されている
が、前面板5aを閉じる方向に付勢さえすれば良いの
で、板バネに限定されるものではなく、コイルスプリン
グ、ねじりバネ、ゴム片等で形成することもできる。前
面板5aの上端部54aは、上面板7aの端部下面を圧
接するのでテーパ状に形成されている。
【0055】背面開口部15cを開閉する背面板6aの
下方内側部には、ボス61aが水平となるように設けら
れ、このボス61aには軸受け穴62aが形成されてい
る。背面板6aは、この軸受け穴62aに枠部材4aの
軸受け孔42aに取り付けられる軸44aが挿入され、
この軸44aを中心として前後方向に回転自在に設けら
れ、背面開口部15cを開閉するようになっている。ま
た、背面板6aは、上記ボス61aに背面板6aと略直
角となる突起63aが突設され、ボス61aの下部に前
記弾性片18aの先端が圧接し、この弾性片18aによ
り閉じる方向に付勢されている。弾性片18aも、板バ
ネで形成されているが、背面板6aを閉じる方向に付勢
さえすれば良いので、板バネに限定されるものではな
く、コイルスプリング、ねじりバネ、ゴム片等で形成す
ることもできる。上記突起63aは、前面板5aの突起
53aの上部に重なるようにして、設けられている。背
面板6aの上端部64aも、上面板7aの端部下面を圧
接するのでテーパ状に形成され、この上端部64aの略
中央に係合突起65a(係止部)が形成されている。
【0056】上面開口部15bを開閉する上面板7a
も、前記実施例と同様に形成され、枠部材4aの軸受け
孔45aに軸46aを介して前後方向に回転自在に取り
付けられ、上面開口部15bを開閉するようになってい
る。上面板7aは、軸46aに巻き付けられるねじりバ
ネ10a(弾性部材)によって、後方に回転するように
付勢されている。
【0057】上面板7aの上面78aには、顔面81a
が前方に向くようにして上頭部8aが設けられている。
上面板7aの下面79aには、顔面91aが後方を向く
ようして下頭部9aが設けられている。この上面板7a
の前縁73a(上頭部8aの顔面81a側)上部には、
前記背面板6aの係合突起65aに係合する係合凹部7
5a(第2の係合部)が形成されている。上面板7aの
後縁74a(下頭部9aの顔面91a側)下部にも、背
面板6aの係合突起65aに係合する係合凹部76a
(第1の係合部)が形成されている。
【0058】前面板5aと背面板6aと上面78aが上
に位置する上面板7aは、これらが閉じられた状態で略
連続した形となって胴部1の一部を構成し、胴部1の一
の外観を形成している。上頭部8aを表出するようにし
て、前面板5aと背面板6aと上面板7aを閉じた状態
では、上面板7aの前縁73a下部に前面板5aの上端
部54aが弾性片17aにより圧接している。また、上
面板7aの後縁74a下部が、背面板6aの上端部64
aに、ねじりバネ10aの弾性により圧接している。こ
の時、上面板7aの係合凹部76aが背面板6aの係合
突起65aに係止され、上面板7aの後方回転が背面板
6aにより阻止される。
【0059】上記第3の実施例は、上記構成を有するの
で、次のように使用する。上頭部8aが表出した状態
は、前面板5aが弾性片17aによって閉じる方向に付
勢され、この前面板5aの上端部54aが上面板7aの
前縁73a下部に圧接している。上面板7aの後縁74
a下部がねじりバネ10aにより背面板6aの上端部6
4aに圧接し、上端部64aに形成された係合突起65
aに上面板7aの係合凹部76aが係止されている。前
面板5aは、前面板5aの下部内側に設けられた突起5
3aが背面板6aの突起63aに押さえられた形となっ
ているから、背面板6aが後方に回動しない限り、開く
ことはない。背面板6aは、これの係合突起65aに上
面板7aの係合凹部76aが係止されているから開きに
くい。前面板5aと背面板6aと上面78aが上に位置
する上面板7aは、これらが閉じられた状態で略連続し
た形となって胴部1の一部を構成し、胴部1の一の外観
を形成している。
【0060】上記した状態において、上頭部8aをねじ
りバネ10aの弾性に抗して前方に回転させる。上面板
7aの回転によってねじりバネ10aの弾性が蓄えられ
る。上面板7aの係合凹部76aと背面板6aの係合突
起65aの係止が解除され、胴部1内にあった下頭部9
aの顔面91aが背面板6aを弾性片18aの弾性に抗
して押し開く。前面板5aは、背面板6aが後方に回動
するため、突起53aが突起63aに押さえられなくな
り、開くことができる。上頭部8aが前方に回転するか
ら、前面板5aの上端部54aが、弾性片17aの弾性
により、上面板7aの上面78a、上頭部8aの顔面8
1aの輪郭に沿って圧接するようにして開かれる。
【0061】上頭部8aが上記のように前方に回転して
胴部1内に収納されると、下頭部9aが表出し、上面板
7aの前縁73aが後方に位置し、後縁74aが前方に
位置する。この状態ではねじりバネ10aの復元力によ
り、上面板7aが後方に回転しようとするが、上面板7
aの反転した前縁73a上部が背面板6aの上端部64
aに圧接し、上面板7aの係合凹部75aが背面板6a
の係合突起65aに係止され、上面板7aが後方に回転
するのが阻止される。また、上面板7の後縁74下部に
前面板5aの上端部54aが弾性片17aにより圧接し
ている。前面板5aは、これの突起53aが突起63a
に押さえられた形となり、背面板6aが後方に回動しな
い限り、開くことはない。背面板6aは、これの係合突
起65aに上面板7aの係合凹部75aが係止されてい
るから開きにくい。前面板5aと背面板6aと下面79
aが上に位置する上面板7aは、これらが閉じられた状
態で略連続した形となって胴部1の一部を構成し、胴部
1の他の外観を形成している。
【0062】次に、背面板6aのボス61aより下側を
弾性片18aの弾性に抗して少し押圧すると、背面板6
aの上端部64aを僅かに開くことができる。この開放
操作によって背面板6aの上端部64aが上面板7aの
前縁73aから外れ、上面板7aはねじりバネ10aの
弾性復元力により後方に回転する。胴部1内に収納され
た上頭部8aが前面板5aの方向に回転し、その上頭部
8aによって前面板5aが弾性片17aに抗して押し開
かれる。この前面板5aの開放動作に伴って、突起53
aの先端が突起63aを押し上げることになり、この結
果、背面板6aも一体的に開放される。
【0063】この前面板5aの開動作に伴って背面板6
aが開かれると、この隙間を通って後方に回転する上方
の下頭部9aが胴部1内に収納される。背面板6aは、
前面板5aによって強制的に開かれるので、下頭部9a
が背面板6aを押し開くことはない。下頭部9aが胴部
1内に収納されると、これに代わって、前面板5a側を
通り抜けた下側の上頭部8aが反転して上面板7aの上
側に表出する。同時に、前面板5aと背面板6aは夫々
の弾性片17a,18aの復帰力によって元の前面開口
部15a及び背面開口部15cを閉じる位置に復帰す
る。前面板5aと背面板6aと上面板7aは、上面板7
aの上面78aが上に位置するようにして閉じられ、こ
れらが閉じられた状態で略連続した形となって元の胴部
1の外観を形成する。
【0064】本発明の第4の実施例を説明する。上記第
3の実施例では、枠部材4aの下部に、ねじ38によっ
て、前面板5aと背面板6aを閉じる方向に付勢する弾
性片17a,18aを有する弾性板16aを設けた。し
かし、図10に示す如く、枠部材4aの下部に、背面板
6aのみを閉じる方向に付勢する弾性片18b(弾性
体)を備えた弾性板16cを、第2の実施例の図6と同
様に、弾性板16cの前後に形成された係止爪を折曲し
て枠部材4aの両端部に係止させるようにして、設けて
も良い。上記構成の場合では、背面板6aが弾性片18
bによって閉じられている時、これの突起63aが前面
板5aの突起53aを押圧し、前面板5aも閉じる方向
に付勢される。また、背面板6aの下部に、背面板6a
を押圧して、これの上端部64aを後方に回動させる押
圧突起66を設けても良い。
【0065】上記の構成では、上頭部8aが表出した状
態は、図10に示すように、背面板6aが弾性片18b
によって閉じる方向に付勢され、背面開口部15cを閉
じている。この背面板6aの上端部64aに、上面板7
aの後縁74a下部がねじりバネ10aにより圧接し、
上端部64aに形成された係合突起65aに上面板7a
の係合凹部76aが係止され、上面板7aが後方に回転
するのを阻止している。前面板5aは、これの突起53
aが背面板6aの突起63aに押圧されて、閉じる方向
に付勢され、前面開口部15aを閉じている。この前面
板5aの上端部54aは、上面板7aの前縁73a下部
に接するか、若干の隙間をあけて近傍に位置する。前面
板5aは、これの突起53aが背面板6aの突起63a
に押さえられた形となり、背面板6aが後方に回動して
突起63aが上方に移動しない限り、開くことはない。
背面板6aは、上述したように、これの係合突起65a
に上面板7aの係合凹部76aが係止されているから開
きにくい。前面板5aと背面板6aと上面78aが上に
位置する上面板7aは、これらが閉じられた状態で略連
続した形となって胴部1の一部を構成し、胴部1の一の
外観を形成している。
【0066】上記した状態において、図5(a)と同様
に、上頭部8aをねじりバネ10aの弾性に抗して前方
に回転させる。上面板7aの回転によって、ねじりバネ
10aの弾性が蓄えられる。上面板7aの係合凹部76
aと背面板6aの係合突起65aの係止が解除され、胴
部1内にあった下頭部9aの顔面91aが背面板6aを
弾性片18bの弾性に抗して押し開く。背面板6aは、
弾性片18bの弾性により、これの上端部64aが下頭
部9aの顔面91aから後頭部、上面板7aの下面79
aの輪郭に沿って圧接するようにして開くことになる。
前面板5aは、背面板6aが後方に回動するため、突起
53aが背面板6aの突起63aに押さえられなくな
り、開くことができる。上頭部8aが前方に回転するか
ら、前面板5aの上端部54aが、上面板7aの上面7
8a、上頭部8aの顔面81aによって開かれる。
【0067】上頭部8aが上記のように前方に回転して
胴部1内に収納されると、下頭部9aが表出し、上面板
7aの前縁73aが後方に位置し、後縁74aが前方に
位置する。この状態ではねじりバネ10aの復元力によ
り、上面板7aが後方に回転しようとするが、上面板7
aの前縁73a上部が半回転して、弾性片18bによっ
て背面開口部15cを閉じている背面板6aの上端部6
4aに圧接し、上面板7aの係合凹部75aが背面板6
aの係合突起65aに係止され、上面板7aが後方に回
転するのを阻止する。また、前面板5aは、これの下部
内側に設けられた突起53aが、閉じられた背面板6a
の突起63aに押さえられ、前面開口部15aを閉じる
ことになり、これの上端部54aが上面板7aの後縁7
4a下部に接するか、若干の隙間をあけて近傍に位置す
る。前面板5aは、これの突起53aが背面板6aの突
起63aに押さえられた形となり、背面板6aが後方に
回動して突起63aが上方に移動しない限り、開くこと
はない。背面板6aは、これの係合突起65aに上面板
7aの係合凹部75aが係止されているから開きにく
い。前面板5aと背面板6aと下面79aが上に位置す
る上面板7aは、これらが閉じられた状態で略連続した
形となって胴部1の一部を構成し、胴部1の他の外観を
形成する。
【0068】次に、背面板6aの押圧突起66を弾性片
18bの弾性に抗して少し押圧すると、背面板6aの上
端部64aを僅かに開くことができる。上記開放操作に
よって背面板6aの上端部64aが上面板7aの前縁7
3aから外れ、係合凹部75aと係合突起65aの係止
が解除され、上面板7aはねじりバネ10aの弾性復元
力により後方に回転する。胴部1内に収納された上頭部
8aが前面板5aの方向に回転し、その後頭部によって
前面板5aが押し開かれる。この前面板5aの開放動作
に伴って、前面板5aから内側に突出する突起53aの
先端が、背面板6aの内側に突出する突起63aを押し
上げることになり、この結果、背面板6aも一体的に開
放される。
【0069】この前面板5aの開動作に伴って背面板6
aが開かれると、この隙間を通って後方に回転する上方
の下頭部9aが胴部1内に収納される。背面板6aは、
前面板5aによって強制的に開かれるので、下頭部9a
が背面板6aを押し開くことはない。下頭部9aが胴部
1内に収納されると、これに代わって、前面板5a側を
通り抜けた下側の上頭部8aが反転して上面板7aの上
側に表出する。同時に、背面板6aは弾性片18bの復
帰力によって元の背面開口部15cを閉じる位置に復帰
する。この復帰動作によって、背面板6aの突起63a
が前面板5aの突起53aを押圧し、前面板5aが元の
前面開口部15aを閉じる位置に復帰する。上頭部8a
が表出すると、背面板6aの上端部64aに上面板7a
の後縁74a下部がねじりバネ10aにより圧接し、上
面板7aの係合凹部76aが背面板6aの係合突起65
aに係止される。上面板7aの前縁73a下部に前面板
5aの上端部54aが接するか、若干の隙間をあけて近
傍に位置する。前面板5aと背面板6aと上面板7a
は、上面板7aの上面78aが上に位置するようにして
閉じられ、これらが閉じた状態で略連続した形となって
元の胴部1の一の外観を形成する。
【0070】上記実施例において、第1,第2の係合部
として、係合凹部75,75a,76,76aを形成
し、係止部として係合突起55,65aを形成したが、
逆に、第1,第2の係合部として、係合突起を形成し、
係止部として係合凹部を形成しても構わない。
【0071】
【発明の効果】本発明に係る人形玩具の頭部回転装置
は、開閉する前面板と背面板に夫々を別個に閉じる方向
に付勢する第1、第2の弾性体を設けているので、この
前面板または背面板を第1または第2の弾性体に抗して
開放操作する際にはもう一方の背面板または前面板の第
2または第1の弾性体に影響されることなく小さな力で
操作することができる。又、前面板と、背面板と、弾性
部材によって前方または後方の回転方向に付勢されると
共に、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭部が設けら
れた上面板とで胴体の一部を構成したので、胴体の外観
を損なうことがなく、また胴体内が外部から見ることが
できないため、頭部の回転が予想できないという効果が
ある。さらに、前面板と背面板は従来形の様に首元まで
覆う必要がなく、この分だけ相対的に前面板と背面板の
大きさが小さくなり、頭部を回転する際の前面板と背面
板の開く角度を小さくすることができる。これに伴っ
て、前面板または背面板を開放する際の操作量が小さく
なり、上記弾性体の効果とともに、操作のための操作力
も小さくすることができる。さらに又、上面板は、弾性
部材によって前方または後方回転方向に付勢され、これ
の前縁下部または後縁下部が前面板または背面板の上端
部に確実に保持され、回転が阻止されると共に、相対的
に前面板または背面板も上面板によって固定される。こ
の時背面板または前面板は、これの突起が前面板または
背面板の突起に押さえられるから、前面板または背面板
が開かなければ、開くことができないという効果があ
る。又、一旦弾性部材の弾性に抗して後方または前方回
転して収納された上頭部が上部に表出する時は、この上
頭部が弾性部材の弾性により前方または後方回転して背
面板または前面板を押し開き、背面板または前面板の突
起が前面板または背面板の突起を押し上げることにな
り、背面板または前面板が開くのと同時に前面板または
背面板を開くことができ、上に位置する下頭部が前面板
または背面板を開くことがなく元の位置に復帰させるこ
とができるという効果がある。従って、下頭部は、これ
の前方回転または後方回転が前面板または背面板によっ
て阻害されることがなく、スムーズ且つ瞬時に胴部内に
収納されるから、人形玩具の頭部を瞬間的に変化させる
ことができる。本発明に係る人形玩具の頭部回転装置
は、前面板と背面板に夫々を別個に閉じる方向に付勢す
る第1、第2の弾性体を設けたが、下側の突起を押さえ
る上側の突起を有する前面板または背面板にこれを閉じ
る方向に付勢する弾性体を設けても、上記と同様の効果
を達成し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す人形玩具の頭部回
転装置の要部分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す人形玩具の頭部回
転装置の要部切欠斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施例を示す人形玩具の頭部回
転装置の要部切欠正面図である。
【図4】本発明の第1の実施例を示す人形玩具の頭部回
転装置の要部切欠側面図である。
【図5】第1の実施例の動作説明用の要部切欠側面図で
ある。
【図6】本発明の第2の実施例を示す人形玩具の要部切
欠斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施例を示す人形玩具の頭部回
転装置の要部切欠側面図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示す人形玩具の頭部回
転装置の要部切欠側面図である。
【図9】第3の実施例の動作説明用の要部切欠側面図で
ある。
【図10】本発明の第4の実施例を示す人形玩具の頭部
回転装置の要部切欠側面図である。
【符号の説明】
1 胴部 4 枠部材 4a 枠部材 5 前面板 5a 前面板 6 背面板 6a 背面板 7 上面板 7a 上面板 8 上頭部 8a 上頭部 9 下頭部 9a 下頭部 10 ねじりバネ(弾性部材) 10a ねじりバネ(弾性部材) 15a 前面開口部 15b 上面開口部 15c 背面開口部 16 弾性板 16a 弾性板 16b 弾性板 16c 弾性板 17 弾性片(第1の弾性体) 17a 弾性片(第1の弾性体) 17b 弾性片(弾性体) 18 弾性片(第2の弾性体) 18a 弾性片(第2の弾性体) 18b 弾性片(弾性体) 53 突起 53a 突起 54 上端部 54a 上端部 55 係合突起(係止部) 63 突起 63a 突起 64 上端部 64a 上端部 65a 係合突起(係止部) 73 前縁 73a 前縁 74 後縁 74a 後縁 75 係合凹部(第1の係合部) 75a 係合凹部(第2の係合部) 76 係合凹部(第2の係合部) 76a 係合凹部(第1の係合部)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする人
    形玩具の頭部回転装置。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
    口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
    れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
    開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
    していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
    板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
    には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
    して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
    上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
    後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は上面に上頭部が設けられ、下面に下頭部
    が設けられていること。 (ニ)前面板及び背面板には、夫々を前面開口部及び背
    面開口部の閉じる方向に付勢する第1と第2の弾性体が
    設けられ、上面板には、これを前方回転方向に付勢する
    弾性部材が設けられていること。 (ホ)上面板は、上面板の前縁下部が弾性部材によっ
    て、第1の弾性体によって前面開口部を閉じている時の
    前面板の上端部に圧接して閉じられ、背面板は、背面板
    の上端部が第2の弾性体によって、上面開口部を閉じて
    いる時の上面板の後縁下部に圧接して閉じられるように
    設けられており、前面板と上面板と背面板は、これらが
    閉じられた状態で胴部の一部を構成するように形成され
    ていること。 (ヘ)上面板の前縁下部には第1の係合部が形成され、
    後縁上部には第2の係合部が形成されており、前面板の
    上端部には前記第1の係合部または第2の係合部を係止
    して上面板の前方回転を阻止する係止部が設けられてい
    ること。 (ト)前面板と背面板には夫々内側に突出する突起が形
    成され、前面板及び背面板を閉じた時に、前面板の突起
    が背面板の突起の上部に張出した形で形成されているこ
    と。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする人
    形玩具の頭部回転装置。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
    口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
    れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
    開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
    していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
    板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
    には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
    して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
    上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
    後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は上面に上頭部が設けられ、下面に下頭部
    が設けられていること。 (ニ)前面板及び背面板には、夫々を前面開口部及び背
    面開口部の閉じる方向に付勢する第1と第2の弾性体が
    設けられ、上面板には、これを後方回転方向に付勢する
    弾性部材が設けられていること。 (ホ)上面板は、上面板の後縁下部が弾性部材によっ
    て、第2の弾性体によって背面開口部を閉じている時の
    背面板の上端部に圧接して閉じられ、前面板は、前面板
    の上端部が第1の弾性体によって、上面開口部を閉じて
    いる時の上面板の前縁下部に圧接して閉じられるように
    設けられており、前面板と上面板と背面板は、これらが
    閉じられた状態で胴部の一部を構成するように形成され
    ていること。 (ヘ)上面板の後縁下部には第1の係合部が形成され、
    前縁上部には第2の係合部が形成されており、背面板の
    上端部には前記第1の係合部または第2の係合部を係止
    して上面板の後方回転を阻止する係止部が設けられてい
    ること。 (ト)前面板と背面板には夫々内側に突出する突起が形
    成され、前面板及び背面板を閉じた時に、背面板の突起
    が前面板の突起の上部に張出した形で形成されているこ
    と。
  3. 【請求項3】 下記の要件を備えたことを特徴とする人
    形玩具の頭部回転装置。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
    口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
    れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
    開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
    していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
    板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
    には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
    して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
    上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
    後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は上面に上頭部が設けられ、下面に下頭部
    が設けられていること。 (ニ)前面板と背面板には夫々内側に突出する突起が形
    成され、前面板及び背面板を閉じた時に、前面板の突起
    が背面板の突起の上部に張出した形で形成されているこ
    と。 (ホ)前面板には、これを前面開口部の閉じる方向に付
    勢する弾性体が設けられ、上面板には、これを前方回転
    方向に付勢する弾性部材が設けられていること。 (ヘ)上面板は、これの前縁下部が弾性部材によって、
    弾性体によって前面開口部を閉じている時の前面板の上
    端部に圧接して閉じられ、背面板は、背面板の突起が前
    面板の突起により押圧されて閉じられ、前面板と上面板
    と背面板は、これらが閉じられた状態で胴部の一部を構
    成するように形成されていること。 (ト)上面板の前縁下部には第1の係合部が形成され、
    後縁上部には第2の係合部が形成されており、前面板の
    上端部には前記第1の係合部または第2の係合部を係止
    して上面板の前方回転を阻止する係止部が設けられてい
    ること。
  4. 【請求項4】 下記の要件を備えたことを特徴とする人
    形玩具の頭部回転装置。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
    口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
    れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
    開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
    していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
    板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
    には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
    して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
    上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
    後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は上面に上頭部が設けられ、下面に下頭部
    が設けられていること。 (ニ)前面板と背面板には夫々内側に突出する突起が形
    成され、前面板及び背面板を閉じた時に、背面板の突起
    が前面板の突起の上部に張出した形で形成されているこ
    と。 (ホ)背面板には、これを背面開口部の閉じる方向に付
    勢する弾性体が設けられ、上面板には、これを後方回転
    方向に付勢する弾性部材が設けられていること。 (ヘ)上面板は、これの後縁下部が弾性部材によって、
    弾性体によって背面開口部を閉じている時の背面板の上
    端部に圧接して閉じられ、前面板は、前面板の突起が背
    面板の突起により押圧されて閉じられ、前面板と上面板
    と背面板は、これらが閉じられた状態で胴部の一部を構
    成するように形成されていること。 (ト)上面板の後縁下部には第1の係合部が形成され、
    前縁上部には第2の係合部が形成されており、背面板の
    上端部には前記第1の係合部または第2の係合部を係止
    して上面板の後方回転を阻止する係止部が設けられてい
    ること。
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