JP2721815B2 - スライディングウォールのガイドレールとその製造方法 - Google Patents

スライディングウォールのガイドレールとその製造方法

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JP2721815B2
JP2721815B2 JP7034834A JP3483495A JP2721815B2 JP 2721815 B2 JP2721815 B2 JP 2721815B2 JP 7034834 A JP7034834 A JP 7034834A JP 3483495 A JP3483495 A JP 3483495A JP 2721815 B2 JP2721815 B2 JP 2721815B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は室内の間仕切などに用い
られるスライディングウォールのガイドレールとその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のガイドレールは、図9に示すよ
うにスライディングウォールaを案内吊持するガイドレ
ールとして用いられ、直状ガイドレールbのほか、彎曲
ガイドレールcも有している。また図に仮想線で示すよ
うに直状ガイドレールbから湾曲ガイドレールcが分岐
する三叉構造のガイドレール部pも用いられている。
【0003】これらガイドレールは図6ないし図8に示
すように、横断面が左右対称な形状をなしている。下段
に位置するレールフランジ部d、dは、スライディング
ウォールaの上端に設けられたランナeを両側から支承
する。又レールフランジ部d、d間に形成されたレール
開口fは、前記ランナeとスライディングウォールaと
を接続する吊下ボルトgを遊挿する。尚、図にhで示す
のは天井板受けフランジ部で、ガイドレール本体に溶着
されている。
【0004】このようにガイドレールは前記横断面形状
を有する上に、湾曲ガイドレールcは長さ方向に彎曲し
た複雑な形状をしているし、三叉ガイドレール部pは特
に複雑である。このため従来ではこれらは鋳造製品とさ
れている。又レールフランジ部dは強度上厚肉に形成さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものではレ
ールフランジ部dなどの厚肉部分とその他の薄肉部分と
の間で冷却時の収縮度に差があるため、形状に歪が生じ
る。このためレールフランジ部dがねじれたり傾いた形
状に変形し易く、スライド時のスライディングウォール
aが上下動したり、傾いたりするという問題がある。又
湾曲ガイドレールcを例にとると、これと他の直状ガイ
ドレールaとの継目に段差が生じ易く、ランナeが引っ
掛かってスライディングウォールaがスムーズにスライ
ドしないという問題もある。
【0006】さらに1対の天井板受けフランジ部h、h
を左右に備えたような複雑な形状のものは鋳造成形では
形成が困難なため、天井板受けフランジ部hを別体形成
して彎曲ガイドレール等本体の下部に左右2箇所で溶着
しなければならず、鋳造成形による彎曲ガイドレール等
の製造コストを一層アップさせるという問題がある。
【0007】実開昭63−8365号公報は、ガイドレ
ールに必要な横断面形状を左右に2分した対称形の型材
どうしが、湾曲した状態または直状な状態で天井フラン
ジの突き合わせ接合によって一体化された構造のガイド
レールを開示している。
【0008】このものでは、型材は必要な横断面形状を
左右に2分したものであることにより、単純な断面形状
のものでよく、ロール曲げ加工等によって所望の湾曲形
状が精度よく得られるものであるし、左右一対の型材を
接合した簡単な構造によって複雑な形状のガイドレール
を、精度のよい安価なものとすることができる。
【0009】しかしこの場合、型材のレールフランジは
レール開口を形成するために幅狭なものでよいが、接合
される天井フランジは最低限ガイドレール幅の1/2は
必要である。このため型材のロール曲げになお不利であ
り高度な技術を必要とするとともに作業能率が悪いと言
う問題がある。
【0010】また高精度に得られるので、三叉ガイドレ
ール部pの場合でもスライディングウォールをスムーズ
に安定して移動させることはできる。しかし下向きに開
口しているレール開口を通じて、天井フランジの突き合
わせ接合部が外観されてしまう。そこで突き合わせ接合
部を溶接等の接合を連続したものとし、しかも他の部分
と面一状態になるように仕上げしたりすることを要求さ
れることがあり、この場合特に高価につく。
【0011】これを天井フランジの接合位置がガイドレ
ールの天井の偏心位置にて行うようにすると、左右の型
材が対称形にならないので、左右の型材に同一のものを
採用することはできず、これもコストアップの原因とな
る。
【0012】さらに天井フランジ幅が大きいと、型材の
ロール加工に不利な分だけ湾曲型材とするのに適した横
断面形状に制限ができ、種々の要求に対応し切れないこ
とがある。
【0013】本発明は、レール構造をさらに改良して前
記従来のような問題のないスライディングウォールのガ
イドレールとその製造方法を提供することを課題とする
ものである。
【0014】
【問題点を解決するための手段】本発明は上記のような
課題を達成するために、互いの対向方向に突出するレー
ルフランジを対向側面の下部に有し、横断面形状が左右
対称な2つの型材と、この湾曲型材の上部間に架け渡さ
れて両型材との間を接合された天井部材とを備え、各型
材のレールフランジ間にレール開口を有し、2つの型材
は曲率中心を共有するように湾曲した一対のものどうし
で1つの湾曲ガイドレールをなしたものと、直状な一対
のものどうしで1つの直状ガイドレールをなしたものと
の2通りを備え、湾曲ガイドレールの一端部外側に直状
ガイドレールの一端部内側を接線方向に寄せ合わせて双
方につながる合流ガイドレールを形成していることを特
徴とするものである。
【0015】この場合、天井部材は湾曲ガイドレール、
直状ガイドレールおよび合流ガイドレールの全範囲に亘
る1枚板よりなるのが好適である。
【0016】合流ガイドレール部から湾曲ガイドレール
部に至る部分の天井部中央に下向きに突出するように設
けられる湾曲ガイドを天井部材に形成した位置決め穴に
嵌め合わせて天井部材に接合されているのも好適であ
る。
【0017】本発明のスライディングウォールのガイド
レール製造方法は、互いの対向方向に突出するレールフ
ランジを対向側面の下部に有する2つの直状型材を、所
定の間隔を置いて湾曲中心を共有するように曲げ加工す
る工程と、別の互いの対向方向に突出するレールフラン
ジを対向側面の下部に有する2つの直状型材を前記曲げ
加工後の2つの湾曲型材に双方の一端部が隣接しかつ直
状型材が湾曲型材に対し接線方向に向くように並べる工
程と、湾曲型材の外側に位置する型材で他方の湾曲型材
よりも短くした前記一端側とこの湾曲型材に隣接する直
状型材で他方の直状型材よりも短くした前記一端側とを
接合する工程と、2つの湾曲型材と2つの直状型材との
互いに対向し合う部分の上端どうしを双方間に架け渡し
た天井部材により連結して一体化する工程とで、2つの
湾曲型材がなす湾曲ガイドレールと、2つの直状型材が
なす直状ガイドレールと、これらが前記一端側で合流す
る合流ガイドレールとを形成し、それぞれの対向し合う
各型材のレールフランジ間にレール開口を形成すること
を特徴とするものである。
【0018】
【作用】上記構成によれば、対向面の下部にレールフラ
ンジを有し左右対称な横断面形状をした2つの型材が、
これらの上端部間に架け渡された天井部材との間を接合
されて、左右のレールフランジ間のレール開口を通じス
ライディングウォールを左右のレールフランジに受け止
めて案内することができるガイドレールをなし、同一の
型材をそれら上部間に架け渡した天井部材を介し接合し
ていることにより、前記接合箇所をレール開口から外れ
た側方に位置させて、レール開口を通じて外観されない
ようにすることができる。また型材を天井部材の存在に
よって天井部を形成する部分を持たなくてよい単純な横
断面形状のものとすることができる。また、2つの型材
は曲率中心を共有するように湾曲した一対のものどうし
で1つの湾曲ガイドレールをなしたものと、直状な一対
のものどうしで1つの直状ガイドレールをなしたものと
の2通りを備え、湾曲ガイドレールに直状ガイドレール
を双方の一端部で隣接しかつ直状ガイドレールが湾曲ガ
イドレールに対し接線方向に向くように並び、湾曲ガイ
ドレールの一端部外側に直状ガイドレールの一端部内側
が一体に寄せ合わされた合流ガイドレールを形成してい
るもの、および本発明の第2の特徴のものでは、単純な
横断面をした同一の型材を用いた2種類のガイドレール
の組み合わせによって三叉状態の複雑なガイドレールを
も単純な型材による高精度なものとすることができる。
【0019】この場合、天井部材が湾曲ガイドレール、
直状ガイドレールおよび合流ガイドレールの全範囲に亘
る1枚板よりなると、2種類のガイドレールを形成する
1対ずつの合計4つの型材を1枚板の天井部材を介した
簡単な構造によって位置決めされ接合されたものとする
ことができるし、各型材の位置関係を天井部材を基準に
一義的に決定することができる。
【0020】合流ガイドレール部から湾曲ガイドレール
部に亘る範囲の天井部中央に下向きに突出するように設
けられる湾曲ガイドを天井部材に形成した位置決め穴に
嵌め合わせて天井部材に接合されていると、この湾曲ガ
イドと、各型材が形成する各ガイドレールとの間の位置
関係をも、天井部材を介し一義的に決定することができ
る。
【0021】
【実施例】本発明の第1の実施例を図1〜図3に基づき
説明する。
【0022】本実施例は湾曲ガイドレール1と、直状ガ
イドレール11とによって、これらが双方の一端部で隣
接しかつ直状ガイドレール11が湾曲ガイドレール1に
対し接線方向に向くように並び、湾曲ガイドレール1の
一端部外側に直状ガイドレール11の一端部内側が一体
に寄せ合わされた合流ガイドレール21をも有する三叉
形状のガイドレールAをなしている。
【0023】湾曲ガイドレール1を形成する左右1対の
湾曲型材2a、2bは、図2に示すように横断面形状が左右
対称に形成されている。図で左側の湾曲型材2aは外径側
面2cの上部に右向きの天井部材接合段部3a、下段に右向
きのレールフランジ4aを備えている。レールフランジ4a
を下方に延設した下端に、天井板受けフランジ5aを左向
きに設けている。これは必要に応じて設けられる。
【0024】一方、図で右側の湾曲型材2bは、内径側面
2dに前記湾曲型材2aと左右対称な位置と向きに天井部材
接合段部3b、レールフランジ4bを備えている。また天井
板受けフランジ部5bも前記左側の湾曲型材2aの天井板受
けフランジ5aと対称な位置および向きにて備えている。
【0025】これら湾曲型材2a、2bは同一の横断面形状
をした直状の押し出し成型材をロール曲げ加工して、所
定の間隔にて曲率中心を共有する湾曲形状としたものを
採用することができる。ロール曲げ加工の際、左側の湾
曲型材2aは下段のレールフランジ部4aが半径方向の外向
きとなるように湾曲形成される。右側の彎曲型材2bは下
段のレールフランジ4bが半径方向の内向きとなるように
湾曲形成される。各湾曲型材2a、2bは、長さ方向にロー
ル曲げ加工された押出し成型材により、押出しの成型精
度を維持して形成することができる。
【0026】特に湾曲型材2a、2bは張出し量がやや
大きいレールフランジ4a、4bを有する以外は、極く
小さな天井板受けフランジ5a、5bを有する単純な形
状であるから、押し出し成型材の精度を維持してのロー
ル曲げ加工は比較的容易であり、高度な熟練を要するこ
となしに高精度に達成することができる。
【0027】このようにして得られる左右1対の湾曲型
材2a、2bを双方の上部にある天井部材接合段部3a、3b間
に天井壁6を架け渡し、天井壁6と各天井部材接合段部
3a、3bとの間をレーザ溶接やガス溶接、あるいは電
気溶接等により接合し、左右一対の湾曲型材2a、2b
どうしを天井壁6を介し一体に結合している。この結合
状態でレールフランジ4a、4b間にはレール開口9が形成
されている。
【0028】図に7で示すのは前記湾曲型材2a、2bの天
井部材接合段部3a、3bでの天井壁6との溶接接合部であ
る。図ではポイント溶接にしてあるが断続溶接でも連続
溶接でもよく強度等、必要に応じて選択できる。また接
合はどのような方法によってもよい。たとえば鋲や螺
子、接着剤、嵌め合わせ結合、カシメ結合等、知られる
種々の方法を単独であるいは組み合わせて採用すること
ができる。
【0029】前記接合の際、各湾曲型材2a、2bは湾曲形
状を有し、且つ横断面が左右対称形状を有しているの
で、平面上に載置し、両者を寄せ合せて、天井壁6の側
面に天井部材接合段部3a、3bを嵌め合わせるだけ
で、正確な位置関係および姿勢にて接合することがで
き、且つその接合状態の保持を容易に行うことができ
る。従って前記溶接作業を、特別な固定具などを使用し
ないで容易に行うことができる。
【0030】直状ガイドレール11を形成する直状型材
12a、12bは、横断面形状および寸法が前記湾曲型
材2a、2bと全く同じであり、湾曲型材2a、2bを
ロール曲げ加工によって形成する際の素材となる押し出
し型材と全く同一のものである。
【0031】そしてこれをそのまま向かい合わせに対向
させてそれぞれの上部の天井部材接合段部13a、13
b間に天井壁6を架け渡し、前記同様に天井壁6と各天
井部材接合段部3a、3bとの間をレーザ溶接やガス溶
接、あるいは電気溶接等により接合し、左右一対の直状
型材12a、12bどうしを天井壁6を介し一体に結合
している。この結合状態でレールフランジ14a、14
b間にはレール開口19が形成される。
【0032】湾曲ガイドレール1と直状ガイドレール1
1とが双方につながる合流ガイドレール21を一端側に
持った三叉ガイドレールAを形成するのには、直状ガイ
ドレール11を形成する2つの直状型材12a、12b
を湾曲ガイドレール1を形成する2つの湾曲型材2a、
2bに双方の一端部が隣接しかつ直状型材12a、12
bが湾曲型材2a、2bに対し接線方向に向くように並
べる工程と、湾曲型材2a、2bの外側に位置する型材
2bで他方の湾曲型材2aよりも短くした前記一端側と
この湾曲型材2bに隣接する直状型材12aで他方の直
状型材12bよりも短くした前記一端側とを接合する工
程と、2つの湾曲型材2a、2bと2つの直状型材12
a、12bとの互いに対向し合う部分の上端どうしを双
方間に架け渡した天井部材6により連結して一体化し、
2つの湾曲型材2a、2bがなす湾曲ガイドレール1
と、2つの直状型材12a、12bがなす直状ガイドレ
ール11と、これらが前記一端側で合流する合流ガイド
レール21とを形成する工程とで、それぞれの対向し合
う各型材2a、2b、12a、12bのレールフランジ
間にレール開口9、19、29を形成すればよい。
【0033】これにより、湾曲ガイドレール1、直状ガ
イドレール11および合流ガイドレール21が、前記レ
ール開口9、19、29に沿い同じレール幅にてつなが
る。
【0034】したがって、スライディングウォールのラ
ンナを受け入れて、湾曲ガイドレール1、直状ガイドレ
ール11および合流ガイドレール21に沿うどちらの方
向にもランナを支持、案内することができる。
【0035】なお前記湾曲ガイドレール1と直状ガイド
レール11との一端部でのの接合のため、湾曲型材2b
と直状型材12aとが、湾曲ガイドレール1のレール開
口9と直状ガイドレール11のレール開口19との合流
点にて突き合わされる。この突き合わせ部は溶接接合さ
れるのが好適である。
【0036】そして天井壁6は平面的な単純な形状であ
るので打ち抜き加工等によって高精度に得られるし、前
記湾曲型材2a、2b、直状型材12a、12bの相互
の位置関係は、前記1つの天井壁6との接合によって、
天井壁6の寸法精度に応じて一義的に決定されるので、
結果として三叉ガイドレールAは簡易にしかも高精度な
ものとして得られる。
【0037】このような三叉ガイドレールAの形成する
工程の前後は自由に選択することができる。
【0038】さらに、合流ガイドレール21から湾曲ガ
イドレール1に至る部分の天井壁6の中央に下向きに突
出する湾曲ガイド31が設けられ、三叉ガイドレールA
が案内するスライディングウォールのランナの移動を案
内し、合流ガイドレール21から湾曲ガイドレール1へ
の移行をスムーズに行わせるようになっている。
【0039】本実施例ではこの湾曲ガイド31を設ける
のに、天井壁6に形成した位置決め穴32に湾曲ガイド
31を嵌め合わせ、天井壁6に溶接接合されている。
【0040】この場合も前記と同様に、天井壁6に設け
られる位置決め穴32は打ち抜き加工等によって高精度
に形成され得るので、湾曲ガイド31を精度良く設ける
ことができ、要求される微妙な位置決めを簡易に満足す
ることができる。
【0041】図4は本発明の第2の実施例を示し、天井
壁6と湾曲型材2a、2bおよび直状型材12a、12
bとの接合をねじ41によって行った場合を示してい
る。
【0042】ねじ41による接合のために、湾曲型材2
a、2bおよび直状型材12a、12bの上部に設けら
れている天井部材接合段部3a、3b、13a、13b
の内側に接合フランジ3c、3d、13c、13dを設
けてあり、天井壁6と湾曲型材2a、2bおよび12
a、12bの各天井壁接合段部3a、13aとの当接に
よる相互の位置決め状態にて、天井壁6を前記接合フラ
ンジ3c、3dおよび13c、13dにねじ41によっ
てねじ止めしてある。51はねじ通し孔、52はねじ孔
である。
【0043】この接合フランジ3c、3d、13c、1
3dも少し張り出すだけのもので、湾曲型材2a、2
b、12a、12bの横断面形状を特に複雑にしたり、
ロール曲げ加工を困難にするものではなく、前記第1の
実施例の場合と同様な作用効果を発揮することができ
る。
【0044】なお、前記各実施例での湾曲ガイドレール
1と直状ガイドレール11とは、ともにそれ単独のもの
とすることもできる。そしてこれら湾曲ガイドレール
1、直状ガイドレール11および前記三叉ガイドレール
Aは、適宜接続してスライディングウォールに要求され
る移動経路を形成する。
【0045】
【発明の効果】本発明のスライディングウォールのガイ
ドレールの主たる特徴によれば、対向面の下部にレール
フランジを有し左右対称な横断面形状をした2つの型材
が、これらの上端部間に架け渡された天井部材との間を
接合されて、左右のレールフランジ間のレール開口を通
じスライディングウォールを左右のレールフランジに受
け止めて案内することができるガイドレールをなし、同
一の型材をそれら上部間に架け渡した天井部材を介し接
合していることにより、前記接合箇所をレール開口から
外れた側方に位置させて、レール開口を通じて外観され
ないので、同一横断面の型材を接合したものでありなが
ら、接合を連続した溶接にて行い、また他の部分と面一
になるように仕上げすると云ったことが不要になり、安
価に供することができる。また型材は天井部材の存在に
よって天井部を形成する部分を持たなくてよく、型材が
単純な横断面形状のものとなるので、ロール曲げ加工し
た型材を採用して湾曲したガイドレールを得るような場
合、採りうる横断面形状の自由度が大きく種々の要求に
応えやすくなる。2つの型材は曲率中心を共有するよう
に湾曲した一対のものどうしで1つの湾曲ガイドレール
をなしたものと、直状な一対のものどうしで1つの直状
ガイドレールをなしたものとの2通りを備え、湾曲ガイ
ドレールに直状ガイドレールを双方の一端部で隣接しか
つ直状ガイドレールが湾曲ガイドレールに対し接線方向
に向くように並び、湾曲ガイドレールの一端部外側に直
状ガイドレールの一端部内側が一体に寄せ合わされた合
流ガイドレールを形成したもの、および本発明のスライ
ディングウォールのガイドレール製造方法の第2の特徴
のものでは、単純な横断面をした同一の型材を用いた2
種類のガイドレールの組み合わせによって三叉状態の複
雑なガイドレールをも単純な型材による高精度なものと
なり、高品質で低コストなものとすることができる。
【0046】この場合、天井部材が湾曲ガイドレール、
直状ガイドレールおよび合流ガイドレールの全範囲に亘
る1枚板よりなると、2種類のガイドレールを形成する
1対ずつの合計4つの型材を1枚板の天井部材を介した
簡単な構造によって位置決めされ接合されたものとする
ことができるし、各型材の位置関係を天井部材を基準に
一義的に決定されるので、さらに高品質なものを低コス
トにて提供することができる。
【0047】合流ガイドレール部から湾曲ガイドレール
部に至る部分の天井部中央に下向きに突出するように設
けられる湾曲ガイドを天井部材に形成した位置決め穴に
嵌め合わせて天井部材に接合されていると、この湾曲ガ
イドと、各型材が形成する各ガイドレールとの間の位置
関係をも、天井部材を介し一義的に決定することがで
き、湾曲ガイドをも含め高品質なものとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】図1の湾曲ガイドレール部の横断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す斜視図である。
【図5】図4の分解斜視図である。
【図6】従来のガイドレールの使用状態の横断面図であ
る。
【図7】図6のガイドレールの一部の拡大断面図であ
る。
【図8】図6のガイドレールの斜視図である。
【図9】図6のガイドレールの使用状態の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 湾曲ガイドレール 2a、2b、12a、12b 型材 3a、3b、13a、13b 天井壁接合段部 3c、3d、13c、13d 接合フランジ 4a、4b、14a、14b レールフランジ 6 天井壁 9、19 レール開口 11 直状ガイドレール 21 合流ガイドレール 31 湾曲サイド 32 位置決め穴 41 ねじ 51 ねじ通し孔 52 ねじ孔

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いの対向方向に突出するレールフラン
    ジを対向側面の下部に有し、横断面形状が左右対称な2
    つの型材と、この型材の上部間に架け渡されて両型材と
    の間を接合された天井部材とを備え、各型材のレールフ
    ランジ間にレール開口を有し、2つの型材は曲率中心を
    共有するように湾曲した一対のものどうしで1つの湾曲
    ガイドレールをなしたものと、直状な一対のものどうし
    で1つの直状ガイドレールをなしたものとの2通りを備
    え、湾曲ガイドレールに直状ガイドレールを双方の一端
    部で隣接しかつ直状ガイドレールが湾曲ガイドレールに
    対し接線方向に向くように並び、湾曲ガイドレールの一
    端部外側に直状ガイドレールの一端部内側が一体に寄せ
    合わされた合流ガイドレールを形成していることを特徴
    とするスライディングウォールのガイドレール。
  2. 【請求項2】 天井部材は湾曲ガイドレール、直状ガイ
    ドレールおよび合流ガイドレールの全範囲に亘る1枚板
    よりなる請求項1に記載のスライディングウォールのガ
    イドレール。
  3. 【請求項3】 合流ガイドレール部から湾曲ガイドレー
    ル部に至る部分の天井部中央に下向きに突出するように
    設けられる湾曲ガイドを天井部材に形成した位置決め穴
    に嵌め合わせて天井部材に接合されている請求項に記
    載のスライディングウォールのガイドレール。
  4. 【請求項4】 互いの対向方向に突出するレールフラン
    ジを対向側面の下部に有する2つの直状型材を、所定の
    間隔を置いて湾曲中心を共有するように曲げ加工する工
    程と、別の互いの対向方向に突出するレールフランジを
    対向側面の下部に有する2つの直状型材を前記曲げ加工
    後の2つの湾曲型材に双方の一端部が隣接しかつ直状型
    材が湾曲型材に対し接線方向に向くように並べる工程
    と、湾曲型材の外側に位置する型材で他方の湾曲型材よ
    りも短くした前記一端側とこの湾曲型材に隣接する直状
    型材で他方の直状型材よりも短くした前記一端側とを接
    合する工程と、2つの湾曲型材と2つの直状型材との互
    いに対向し合う部分の上端どうしを双方間に架け渡した
    天井部材により連結して一体化する工程とで、2つ の湾
    曲型材がなす湾曲ガイドレールと、2つの直状型材がな
    す直状ガイドレールと、これらが前記一端側で合流する
    合流ガイドレールとを形成し、それぞれの対向し合う各
    型材のレールフランジ間にレール開口を形成することを
    特徴とするスライディングウォールのガイドレール製造
    方法。
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