JPS639758Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は框組み構造に関し、その要旨とすると
ころは中空の横框１の端部内に第１コーナーブロ
ツク２を挿入して固定し、第１コーナーブロツク
２の縦框４の端と対応する側の縁から横框１の長
手方向と平行にガイド部３を延出させてガイド部
３を横框１の端面より突出させ、中空の縦框４の
端部内に第２コーナーブロツク５を挿入して固定
し、第２コーナーブロツク５の縦框の端に位置す
る縁に横框１の長手方向と平行な被ガイド部６を
設け、縦框４の横框１側の側面の端に切欠部１２
を設け、ガイド部３を切欠部１２から縦框４内に
挿入してガイド部３と被ガイド部６とを分離不能
且つスライド自在に嵌合して縦框４と横框１とを
直角に接合し、第１コーナーブロツク２と第２コ
ーナーブロツク５とを前記スライド方向と同方向
のビス７の締め付けにより連結して成る框組み構
造にある。

従来にあつては、特開昭53−30146号公報に開
示されているように、例えば縦框の上端部側面に
横框の端を突当てて接続する場合であれば、縦框
の上端部側面の横框を突当てられる箇所を横框の
高さ分だけ切り欠いて切欠部を設け、切欠部を介
して横框の内部と縦框の内部とを連通させ、略Ｌ
字状をしたコーナブロツクの一方端部を横框内に
挿入してビスで固定し、コーナブロツクの他方端
部を切欠部から縦框の端部内に挿入してビスで固
定し、こうしてコーナブロツクを介して横框と縦
框とを連結していた。しかし、かかる従来例は上
記のように単にＬ字状をしたコーナブロツクの両
端に横框と縦框とを固定して横框と縦框とを連結
する構造であつたので、横框と縦框とを引き付け
て圧接状態で接続するのが困難であつた。つま
り、コーナブロツクを横框に固定するためのビス
は横框の側面から打ち込まれるので、横框と縦框
とが圧接するようにコーナブロツクのビス孔の位
置を窮屈にすると、ビスを横框に打ち込むのが難
しくなるからである。また、縦框の側面に横框の
高さと等しい大きな切欠部を設けなければなら
ず、縦框の横框との接続部分の強度が低下すると
いう問題があつた。

そこで、かかる問題を解決するために第１図に
示すような框組み構造が考案されている。即ち、
第１コーナーブロツク２′を横框１内に挿入して
ビス８で第１コーナーブロツク２′を固定し、第
２コーナーブロツク５′を縦框４内に挿入し、縦
框４の側面から第２コーナーブロツク５′及び第
１コーナーブロツク２′へビス７を打つて第１コ
ーナーブロツク２′と第２コーナーブロツク５′と
を連結していた。こうして、ビス７を締め付ける
ことにより第１コーナーブロツク２′と第２コー
ナーブロツク５′とを接近させて縦框４と横框１
とを圧接させる構造としていた。また、これによ
り縦框４の上端部にはビス７を挿通させるために
通孔を穿孔するだけでよく、縦框４上端部の接合
部分の強度を低下させることもないのである。か
かる構造では、縦框４と横框１との位置決めが為
されず、縦框４と横框１とが互いにずれ動くため
組み立てにくく、ビス７を螺入させる方向が少し
傾いていたりすると縦框４と横框１とが直角に接
合されず、間に隙間が発生するという欠点があつ
た。また、位置ずれのために縦框４の上端と横框
１の上面との間に段差が生じたりすることもあつ
た。

本考案は叙上の従来例の欠点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところはビスの締め
付けにより縦框と横框とを圧接させて両框の接合
強度を高めることができると共に縦框の側面の切
欠部を小さなものにして縦框材の接合部分の強度
低下を防止することができるものでありながら、
コーナーブロツクのガイド部と被ガイド部との嵌
合により縦框と横框との組立を容易にし、両框材
の間の接合部分に隙間が生じたり、直角度が狂つ
たり、段差が生じたりするといつた不具合を無く
することができるようにすることにある。

以下、本考案を添付図により詳述する。Ａはア
ルミ押出成形品の一対の横框１と一対の縦框４と
からなる框であり、中央にはガラス９が嵌込まれ
る。２は合成樹脂製の第１コーナーブロツク、５
は合成樹脂製の第２コーナーブロツクである。第
１コーナーブロツク２の一側上部からは水平にガ
イド部３が突設され、ガイド部３下面に沿つて断
面Ｔ字状のレール溝１０が穿設され、上面及びガ
イド部３の下方側面にはビス７，８用の穴１１が
穿孔されている。第２コーナーブロツク５の上面
には左右に亘つて断面Ｔ字状の被ガイド部６が設
けられており、その下方にはビス７挿通用の貫通
孔１３が穿孔されている。しかして、中空の横框
１の端部内に第１コーナーブロツク２を挿入し、
ビス８により固定し、ガイド部３を横框１の長手
方向と平行に端面よりも突出させる。一方、中空
の縦框４の端部内に第２コーナーブロツク５をや
や引込めて挿入する。縦框４の横框１と接合する
面の端は切欠してあり、この切欠部１２からガイ
ド部３を縦框４内に挿入するようにしてレール溝
１０内に被ガイド部６を嵌合し、このようにして
横框１と縦框４とを互いに位置決めした状態で縦
框４の上から第２コーナーブロツク５の貫通孔１
３にビス７を挿通させ、更に第２コーナーブロツ
ク２に螺入させ、これにより第２コーナーブロツ
ク５の固定と第１、第２コーナーブロツク２，５
の接合を行つて横框１と縦框４を連結するのであ
る。このようにして４箇所連結して框Ａが構成さ
れるのである。

本考案は叙述の如く横框の端部内に第１コーナ
ーブロツクを挿入して固定し、縦框の端部内に第
２コーナーブロツクを挿入して固定し、第１コー
ナーブロツクと第２コーナーブロツクとを前記ス
ライド方向と同方向のビスの締め付けにより連結
しているから、ビスを締めて第１コーナーブロツ
クと第２コーナーブロツクを接近させることによ
り縦框と横框とを圧接させることができ、両框材
の接合強度を高くすることができるものである。
また、横框内に固定された第１コーナーブロツク
の縦框の端と対応する側の縁から横框の長手方向
と平行にガイド部を延出させてガイド部を横框の
端面より突出させ、縦框の端部内に固定された第
２コーナーブロツクの縦框の端に位置する縁に横
框の長手方向と平行な被ガイド部を設け、縦框の
横框側の側面の端に切欠部を設け、ガイド部を切
欠部から縦框内に挿入してガイド部と被ガイド部
とを分離不能且つスライド自在に嵌合して縦框と
横框とを直角に接合し、第１コーナーブロツクと
第２コーナーブロツクとを連結してあるから、横
框内にガイド部を挿入して被ガイド部と嵌合させ
ることにより横框と縦框とを位置決めした状態で
連結でき、狂いなく組立てることができ、両框間
に隙間が生じたりすることなく容易に框組みを行
なえるという利点がある。更に、第１コーナーブ
ロツクが横框内と縦框内に跨がつているので、コ
ーナー部の接合強度も高いものである。しかも、
縦框の切欠部は第１コーナーブロツクの縁から突
設されたガイド部を通すことができればよいの
で、切欠部の大きさを横框の高さに比べて小さく
でき、縦框の接合部分の強度低下を小さくできる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の斜視図、第２図は本考案に係
る框の斜視図、第３図は同上の框組み構造を示す
斜視図、第４図は第１及び第２コーナーブロツク
の斜視図、第５図は縦框の一部切欠した斜視図で
ある。 １……横框、２……第１コーナーブロツク、３
……ガイド部、４……縦框、５……第２コーナー
ブロツク、６……被ガイド部、７……ビス、１２
………切欠部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中空の横框の端部内に第１コーナーブロツクを
   挿入して固定し、第１コーナーブロツクの縦框の
   端と対応する側の縁から横框の長手方向と平行に
   ガイド部を延出させてガイド部を横框の端面より
   突出させ、中空の縦框の端部内に第２コーナーブ
   ロツクを挿入して固定し、第２コーナーブロツク
   の縦框の端に位置する縁に横框の長手方向と平行
   な被ガイド部を設け、縦框の横框側の側面の端に
   切欠部を設け、ガイド部を切欠部から縦框内に挿
   入してガイド部と被ガイド部とを分離不能且つス
   ライド自在に嵌合して縦框と横框とを直角に接合
   し、第１コーナーブロツクと第２コーナーブロツ
   クとを前記スライド方向と同方向のビスの締め付
   けにより連結して成る框組み構造。