JP2671514B2 - 多色ジェットルームにおける緯入れ制御装置 - Google Patents

多色ジェットルームにおける緯入れ制御装置

Info

Publication number
JP2671514B2
JP2671514B2 JP19312889A JP19312889A JP2671514B2 JP 2671514 B2 JP2671514 B2 JP 2671514B2 JP 19312889 A JP19312889 A JP 19312889A JP 19312889 A JP19312889 A JP 19312889A JP 2671514 B2 JP2671514 B2 JP 2671514B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weft
weft insertion
pressure
timing
arrival time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP19312889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0359146A (ja
Inventor
洋一 牧野
金平 三矢
廣 谷嵜
Original Assignee
株式会社豊田自動織機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社豊田自動織機製作所 filed Critical 株式会社豊田自動織機製作所
Priority to JP19312889A priority Critical patent/JP2671514B2/ja
Publication of JPH0359146A publication Critical patent/JPH0359146A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2671514B2 publication Critical patent/JP2671514B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Looms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、緯糸カラー選択パターンに従って複数の緯
糸のうちのいずれか1つを選択して緯入れする多色ジェ
ットルームにおける緯入れ制御装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 緯入れ用補助ノズルへの圧力流体供給系統が1つしか
ない場合の多色ジェットルームでは、種類の異なる緯糸
のうちの飛走速度の最も遅い緯糸に合わせて緯入れ用補
助ノズルの噴射圧を設定する必要がある。飛走速度の速
い緯糸に合わせて噴射圧を設定した場合には飛走速度の
遅い緯糸の先端が緯入れ末端に到達する時期が遅れ、緯
入れ不良となる。しかしながら、飛走速度の最も緯糸に
合わせて噴射圧を設定した場合にも飛走速度の速い緯糸
が適正速度よりも異常に速くなってしまい、糸切れ、圧
力流体の浪費が避けられない。
このような問題を解消しようとした緯入れ制御方式が
特開昭58−126344号公報、特開昭59−125942号公報及び
特開昭59−130348号公報に開示されている。
特開昭58−126344号公報及び特開昭59−125942号公報
では緯入れ用補助ノズルの圧力流体供給系統として圧力
の異なる複数系統が緯入れ用補助ノズルに並列接続され
ており、緯入れされる緯糸の種類に合わせて複数の圧力
流体供給系統のうちの1つが緯入れ用補助ノズルに選択
接続されるようになっている。
特開昭59−130348号公報では緯入れ用補助ノズルの系
列が緯糸種類毎に用意されていると共に、各系列が圧力
の異なる圧力流体供給系統に別々に接続されており、緯
入れされる緯糸種類に応じて複数の緯入れ用補助ノズル
系列のうちの1つが選択使用されるようになっている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、特開昭59−125942号公報では圧力流体
供給タンクを緯糸種類毎に用意して複数の圧力流体供給
系統を構成しているためにこれらの設置スペースの負担
増、及び配管構造の複雑化が避けられない。特開昭58−
126344号公報でも圧力流体供給タンクと緯入れ用補助ノ
ズルとの間に複数の圧力制御糸を並列介在して複数の圧
力流体供給系統を構成すると共に、各供給系統に電磁バ
ルブを介在しているため、コスト増及び配管構造の複雑
化が避けられない。
特開昭59−130348号公報では緯入れ用補助ノズル数の
増加も加わっており、前記のような問題が一層大きい。
又、緯糸チーズの径が小さくなるにつれてその解舒抵
抗が大きくなってゆくために径変化と共に緯糸の到達時
期が徐々に遅くなるが、前記各従来の緯入れ制御方式で
はこの径変化に起因する緯糸先端到達時期の変化に対処
できない。
本発明はこのようなコスト増、設置スペースの負担
増、配管構造の複雑化を回避しつつ良好な多色緯入れを
構成し得る緯入れ制御装置を提供することを目的とする
ものである。
[課題を解決するための手段] そのために本発明では、緯入れ用補助ノズル用の圧力
流体供給源の圧力を調整する圧力調整手段と、 所定の緯入れ位置に到達する緯糸先端の到達時期を検
出する緯糸先端到達時期検出手段と、 前記圧力調整手段の調圧内容データ、緯入れ用補助ノ
ズルへの圧力流体供給を制御する電磁バルブの開閉タイ
ミング、緯入れ用メインノズルへの圧力流体供給を制御
する電磁バルブの開閉タイミング等の緯入れ制御用タイ
ミングデータ、所定の緯入れ位置に到達する緯糸先端の
目標到達時期データ、及び緯糸カラー選択パターンデー
タを記憶する記憶手段と、 前記緯入れ制御用タイミングの駆動制御及び前記圧力
調整手段の調圧駆動制御を指令する駆動制御手段とによ
り緯入れ制御装置を構成し、 記憶設定された緯糸カラー選択パターンを機台1回転
毎に読み出し、この読み出し結果に基づいて割り出され
る緯糸に関してその検出された緯糸先端到達時期と目標
到達時期とを比較する第1の制御機能と、 特定の緯糸に関する検出到達時期と目標到達時期との
差が許容範囲外の場合には前記調整内容を選択変更して
前記圧力調整手段を制御する第2の制御機能と、 この第2の制御機能を遂行によって特定の緯糸に関す
る検出到達時期と目標到達時期との差が許容範囲内に収
束したときにも残りの緯糸に関する検出到達時期と目標
到達時期との差が許容範囲外にある場合には前記緯入れ
制御用タイミングを選択変更する第3の制御機能とを前
記駆動制御手段に付与した。
[作用] 特定の緯糸に関する検出到達時期と目標到達時期との
差が許容範囲外の場合には駆動制御手段がこの差に応じ
た調圧内容データを選択変更し、この選択変更された調
圧内容データに基づいて圧力調整手段を駆動する。これ
により緯入れ用補助ノズルへ供給される圧力流体の圧力
が調圧内容データに一致し、緯入れ用補助ノズルの噴射
圧が変更される。この噴射圧変更は特定の緯糸に関する
検出到達時期と目標到達時期との差が許容範囲内に収束
するまで行われる。
噴射圧変更によって特定の緯糸に関する検出到達時期
と目標到達時期との差が許容範囲内に収束した後、残り
の緯糸に関する検出到達時期と目標到達時期との差が許
容範囲外の場合には駆動制御手段は前記緯入れ制御用タ
イミングデータの選択変更を行い、この選択変更された
緯入れ制御用タイミングデータに基づいて駆動制御を行
う。タイミングデータの選択変更としては例えば飛走速
度の遅い緯糸に対しては緯入れ補助ノズルの噴射期間を
拡げ、飛走行速度の速い緯糸に対しては噴射期間を狭め
るといった設定が行われる。
[実施例] 以下、本発明の2色ジェットルームに具体化した一実
施例を図面に基づいて説明する。
巻付方式の緯糸測長貯留装置14にて測長された太番手
の緯糸Y1は緯入れ用メインノズル1からの圧力エア噴射
によって射出されると共に、巻付方式の緯糸測長貯留装
置15にて測長された細番手の緯糸Y2は緯入れ用メインノ
ズル2からの圧力エア噴射によって射出緯入れされる。
射出緯入れされた緯糸Y1,Y2は複数の緯入れ用補助ノズ
ル群3,4,5,6,7,8,9,10のリレー噴射へと受け継がれる。
緯入れが良好に行われた場合には所定の機台回転角度範
囲にて緯糸が緯糸検出器16によって検出され、織機運転
が継続される。緯糸検出器16が所定の機台回転角度範囲
で緯糸有りを検出しなかった場合には織機運転が停止さ
れる。
緯糸測長貯留装置14の糸巻付面14aからの緯糸Y1の引
き出し解舒及び停止は係止ピン17aを駆動する電磁ソレ
ノイド17の励消磁によって行われ、緯糸測長貯留装置15
の糸巻付面15aからの緯糸Y2の引き出し解舒及び停止は
係止ピン18aを駆動する電磁ソレノイド18によって行わ
れる。
緯入れ用メインノズル1,2における圧力エア噴射は電
磁バルブV1,V2の開閉により制御され、緯入れ用補助ノ
ルズ群3〜10における圧力エア噴射は電磁バルブV3,V4,
V5,V6,V7,V8,V9,V10の開閉により制御される。電磁バル
ブV1,V2は互いに独立した圧力エア供給タンク11,12に接
続されており、電磁バルブV3〜V10は単一の圧力エア供
給タンク13に接続されている。圧力エア供給タンク13と
図示しない元圧タンクとの間には圧力調整用の電磁レギ
ュレータ19が介在されている。
これら各電磁バルブV1,V2,V3〜V10の開閉駆動制御及
び電磁レギュレータ19の調圧駆動制御は織機制御コンピ
ュータCからの指令により行われ、織機制御コンピュー
タCはロータリエンコーダ21からの検出信号に基づいて
各電磁バルブV1,V2,V3〜V10の開閉を指令する。
緯糸Y1,Y2の選択緯入れは入力設定装置20によって織
機制御コンピュータCの中央演算処理部CPUを介してデ
ータメモリC1に入力設定された緯糸カラー選択パターン
に従って遂行される。中央演算処理部CPUはロータリエ
ンコーダ21の検出信号から把握される特定の機台回転角
度Θ毎にデータメモリC1から緯糸カラー選択パターンを
読み取り、この読み取り結果に基づいて次回緯入れされ
る緯糸に対応する電磁ソレノイド17又は18の励消磁、及
び電磁バルブV1又はV2の開閉を次回の緯入れで指令す
る。
織機制御コンピュータCのデータメモリC1には電磁バ
ルブV1,V2,V2+i(i=1〜8)の標準開閉タイミング、
緯入れされた緯糸の先端が緯糸検出器16の設置位置に到
達する目標時期Tω、目標時期Tωに関する許容誤差
ρ、電磁ソレノイド17,18の標準励消磁タイミング、及
び圧力エア供給タンク13の標準圧力P0が入力設定装置20
によってデータメモリC1に入力設定されており、中央演
算処理部CPUはこれら各入力データ及びプログラムメモ
リC2に入力設定されている緯入れ制御プログラムに基づ
いて第3図(a)〜(c)に示すフローチャートで示す
緯入れ制御を遂行する。
電磁バルブV1の開閉による緯入れ用メインノズル1の
標準噴射タイミングは第2図(a)に示すように〔γ1,
δ〕で設定されており、電磁バルブV2の開閉による緯
入れ用メインノズル2の標準噴射タイミングは〔γ2
〕で設定されている。電磁バルブV2+iの開閉による緯
入れ用補助ノズル群3〜10の噴射タイミングは第2図
(a)に示すように太番手の緯糸Y1に対して〔α1i
1i〕(i=1〜8〕で設定されており、第2図(b)に
示すように細番手の緯糸Y2に対して〔α2i2i〕(i
=1〜8〕で設定されている。曲線D1は緯糸Y1に関する
理想的な飛走曲線、曲線D2は緯糸Y2に関する理想的な飛
走曲線を表す。
又、圧力エア供給タンク13の標準圧力はP0、電磁ソレ
ノイド17の標準励消磁タイミングは〔ε−Δθ2
−Δθ〕(Δθは応答遅れ角度を表す)電磁ソレノ
イド18の励消磁タイミングは〔ε−Δθ2−Δθ
〕に設定されている。
機台回転角度がΘになると、中央演算処理部CPUはデ
ータメモリC1から緯糸カラー選択パターンを読み出し、
次回緯入れされる緯糸種類を把握する。緯糸Y1が次回緯
入される場合、中央演算処理部CPUは記憶部C1から電磁
ソレノイド17の励消磁タイミング、電磁バルブV1,V2,V
2+iの開閉タイミングを読み出し、次回の緯入れにおい
てこの励消磁タイミング及び開閉タイミングを指令す
る。
中央演算処理部CPUは、緯糸Y1に関する前の緯入れに
おける緯糸検出器16からの検出情報に基づいて緯糸Y1
緯糸先端到達時期Tωを把握し、誤差|Tω−Tω|
=|ΔTω1|を算出する。又、緯糸Y2に関してもその先
端到達時期Tωを把握しており、誤差|ΔTω1|及び
誤差|Tω−Tω|=|ΔTω2|がいずれも許容誤差ρ
以内の場合には中央演算処理部CPUはこの時点の圧力エ
ア供給タンク13の圧力、電磁バルブV1,V2,V2+iの開閉タ
イミングで以後の緯入れを遂行する。
誤差|ΔTω1|が許容誤差ρを超える場合、中央演算
処理部CPUはP=P0+k1・ΔTω(k1は設定された定
数である)を算出し、この算出圧力に対応する圧力調整
を電磁レギュレータ19に指令する。この圧力調整は緯糸
Y1の先端到達時期Tωが許容範囲、即ち|Tω−ρ|内
に収束するまで行われる。第2図(c)は圧力調整状態
を示し、曲線D3は緯糸Y1の飛走曲線を表す。
緯糸Y1の先端到達時期Tωが許容範囲|Tω−ρ|に
収束した後、中央演算処理部CPUは緯糸Y2に関する誤差|
−Tω|=|ΔTω2|が許容誤差ρ以下であれば
この時点の圧力エア供給タンク13の圧力、電磁バルブ
V1,V2,V2+iの開閉タイミングで以後の緯入れを遂行する
と共に、前記と同様の誤差|ΔTω1|,|ΔTω2|と許容
誤差ρとの比較を行なう。
緯糸Y2の誤差|ΔTω2|が許容誤差ρを超えている場
合、中央運算処理部CPUは閉成タイミング(β2i−Δθ
+k2・ΔTω)(Δθは応答遅れ角度、k2は設定
された定数を表す)を算出し、次回の緯入れにおける電
磁バルブV2+iの開放を機台回転角度(α2i−Δθ)で
指令すると共に、閉成を機台回転角度(β2i−Δθ
k2・ΔTω)で指令する。例えば太番手の緯糸Y1の到
達時期が許容到達時期(Tω+ρ)を過ぎる場合(即ち
|ΔTω1|>ρ、かつΔTωが正の場合)には圧力エ
ア供給タンク13の圧力Pは増大方向に調整され、緯糸Y1
の到達時期Tωは許容到達時期(Tω−ρ)よりも早
くなる(即ち、|ΔTω2|>ρ、かつΔTωが負とな
る)。従って、緯入れ補助ノズル群3〜10の噴射が第2
図(d)に示すように〔α2i2i+k2・ΔTω〕に
わたって行われ、緯糸Y2に対する緯入れ用補助ノズル群
3〜10の噴射停止タイミングが前回よりも早くなる。第
2図(d)の曲線D4は緯糸Y2の飛走曲線を表す。
緯糸Y2に関する誤差|ΔTω2|が許容誤差ρ以下にな
った場合には中央演算処理部CPUはこの時点の圧力エア
供給タンク13の圧力、電磁バルブV1,V2,V2+iの開閉タイ
ミングで以後の緯入れを遂行すると共に、前記と同様の
誤差|ΔTω1|,|ΔTω2|との許容誤差ρとの比較を行
なう。
緯糸Y2に関する誤差|ΔTω2|が許容誤差ρをまだ超
える場合、中央演算処理部CPUは電磁バルブV2の閉成タ
イミング(δ−Δθ+k3・ΔTω)(k3は設定さ
れた定数を表す)を算出し、機台回転角度が(γ−Δ
θ)になると電磁バルブV2の開放を指令すると共に、
機台回転角度が(δ−Δθ+k3・ΔTω)になる
と電磁バルブV2の閉成を指令する。これにより第2図
(e)に示すように緯入れ用メインノズル2の噴射は
〔γ2+k3・ΔTω〕にわたって行われ、緯糸Y2
の到達時期がまだ早すぎる場合には緯入れ用メインノズ
ル2の噴射停止時期が前回よりも早くなる。第2図
(e)に示す曲線D5は緯糸Y2の飛走曲線を表す。
緯糸Y2に関する誤差ΔTωが許容誤差ρ以下になっ
た場合には中央演算処理部CPUはこの時点の圧力エア供
給タンク13の圧力、電磁バルブV1,V2,V2+iの開閉タイミ
ングで以後の緯入れを遂行すると共に、前記と同様の誤
差|ΔTω1|,|ΔTω2|との許容誤差ρとの比較を行な
う。
緯糸Y2に関する誤差|ΔTω2|が許容誤差ρをまだ超
える場合、中央演算処理部CPUは電磁ソレノイド18の励
磁タイミング(ε−Δθ+k4・ΔTω)(k4は設
定された定数を表す)を算出し、機台回転角度が(ε
−Δθ+k4・ΔTw2)になると電磁ソレノイド18の励
磁を指令すると共に、機台回転角度が(ζ−Δθ
になると消磁を指令する。これにより係止ピン18aが機
台回転角度(ε+k4・ΔTω)で緯糸測長貯留装置
15の糸巻付面15aから離間すると共に、機台回転角度ζ
で係合し、第2図(f)に示すように緯糸Y2は機台回
転角度(ε+k4・ΔTω)で引き出し開始されると
共に、機台回転角度ζで引き出し停止する。即ち、緯
糸Y2の到達時期がまだ早すぎる場合には係止ピン18aの
係止開始時期が前回よりも早くなる。第2図(f)の曲
線D6は緯糸Y2の飛走曲線を表す。
緯糸Y2に関する誤差|ΔTω2|が許容誤差ρ以下にな
った場合には中央演算処理部CPUはこの時点の圧力エア
供給タンク13の圧力、電磁バルブV1,V2,V2+iの開閉タイ
ミングで以後の緯入れを遂行すると共に、前記同様の誤
差|ΔTω1|,|ΔTω2|と許容誤差ρとの比較を行な
う。
緯糸Y2に関する誤差|ΔTω2|が許容誤差ρをまだ超
える場合、中央演算処理部CPUは電磁ソレノイド18の励
磁タイミングの調整後の誤差|ΔTω2|の許容誤差超え
回数が設定値Nになった場合には機台停止を指令すると
共に、警報を発する。
緯入れ用補助ノズル3〜10に関して1つの圧力エア供
給系統しかない場合のこの圧力調整を太番手の緯糸Y1
到達時期の把握に基づいて行い、細番手の緯糸Y2の到達
時期が許容範囲から外れる場合には緯糸Y2に対する緯入
れ用補助ノズル群3〜10の噴射タイミングを調整、緯入
れ用メインノズル2の噴射タイミング調整、さらには電
磁ソレノイド18の励磁タイミングを調整する本実施例の
緯入れ制御によれば、太番手の緯糸Y1は緯入れ用補助ノ
ズル3〜10に関して最適の噴射圧でリレー牽引され、細
番手のY2は少なくとも緯入れ用補助ノズル3〜10に関し
て最適の噴射タイミングでリレー牽引されることにな
る。即ち、飛走速度の遅い太番手の緯糸Y1の飛走速度が
異常に遅くなることはなく、飛走速度の速い細番手の緯
糸Y2の飛走速度が異常に速くなることはない。従って、
太番手の緯糸Y1が異常に遅く飛ぶことに起因する緯入れ
不良、細番手の緯糸Y1が異常に速く飛ぶことに起因する
糸切れもなくなり、圧力エアの消費量も抑制される。
又、緯糸チーズの径が減少するに伴ってその解舒抵抗
が増大してゆき、緯糸先端到達時期が緯糸チーズの径変
化に伴って徐々に遅くなってゆくが、径変化に起因する
この緯糸先端到達時期の変化にも本実施例の緯入れ制御
方式は対処することができる。
このような緯入れ制御方式は緯入れ用補助ノズル群3
〜10用の圧力エア供給タンクの増設、配管数の増加を不
要とし、設置スペース増の負担、コスト増の問題なく良
好な緯入れを達成することができる。
本発明は勿論前記実施例にのみ限定されるものではな
く、例えば3色以上の多色ジェットルームにおいて最速
の緯糸と最遅の緯糸との中間の特定の緯糸に合わせて前
記のような圧力調整を行なうと共に、噴射タイミング、
緯糸係止開放タイミングといった緯入れ制御用タイミン
グの調整を他の緯糸に関して行なうようにしたり、全て
の緯糸に関して緯入れ制御用タイミング調整を行なうよ
うにした実施例も可能である。又、前記実施例における
電磁バルブV2+iの開放タイミングも緯糸種類に合わせて
変更するようにしたり、噴射タイミング、緯糸係止開放
タイミングといった緯入れ制御用タイミングのデータを
算出選択する代わりに多数のタイミングデータを記憶し
ておいてこのうちから適切なデータを選択するようにし
てもよい。
さらには前記実施例における緯入れ用補助ノズル群10
の圧力エア供給タンクと他の緯入れ用補助ノズル群3〜
9の圧力エア供給タンクとを別にし、緯入れ用補助ノズ
ル群10の噴射圧を他よりも高めるようにしたジェットル
ームにも本発明を適用することができる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明は、機台1回転毎に読み出
される緯糸カラー選択パターンに基づいて割り出される
緯糸に関してその検出された緯糸先端到達時期と目標到
達時期とを比較し、特定の緯糸に関する検出到達時期と
目標到達時期との差が許容範囲外の場合には前記調圧内
容を選択変更して前記圧力調整手段を制御し、この調圧
制御の遂行によって特定の緯糸に関する検出到達時期と
目標到達時期との差が許容範囲内に収束したときにも残
りの緯糸に関する検出到達時期と目標到達時期との差が
許容範囲外にある場合には前記緯入れ制御用タイミング
を調整するようにしたので、各緯糸に関して適切な緯入
れ制御条件を設定することができ、コスト、設置スペー
スに関して問題となる圧力流体供給系統の増設を行なう
ことなく良好に緯入れを達成することができるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の具体化した一実施例を示し、第1図は略
体正面図、第2図(a)〜(e)は噴射タイミング及び
緯糸飛走状態を示すグラフ、第2図(f)は緯入れ開始
及びタイミング並びに緯糸飛走状態を示すグラフ、第3
図(a)〜(c)は緯入れ制御プログラムを示すフロー
チャートである。 緯入れ用補助ノズル群3〜10、圧力エア供給タンク13、
電磁バルブV1,V2,V3〜V10、駆動制御手段としての中央
演算処理部CPU、記憶手段としてのデータメモリC1、緯
糸Y1,Y2
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−126344(JP,A) 特開 昭59−125942(JP,A) 特開 昭62−90351(JP,A) 特開 昭58−104248(JP,A) 特開 昭63−282339(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯糸カラー選択パターンに従って複数の緯
    入れ用メインノズルのうちのいずれか1つを選択して緯
    糸を射出緯入れすると共に、この緯入れされた緯糸を複
    数の緯入れ用補助ノズルの噴射作用によってリレー牽引
    する多色ジェットルームにおいて、 緯入れ用補助ノズル用の圧力流体供給源の圧力を調整す
    る圧力調整手段と、 所定の緯入れ位置に到達する緯糸先端の到達時期を検出
    する緯糸先端到達時期検出手段と、 前記圧力調整手段の調圧内容データ、緯入れ用補助ノズ
    ルへの圧力流体供給を制御する電磁バルブの開閉タイミ
    ング、緯入れ用メインノズルへの圧力流体供給を制御す
    る電磁バルブの開閉タイミング等の緯入れ制御用タイミ
    ングデータ、所定の緯入れ位置に到達する緯糸先端の目
    標達成時期データ、及び緯糸カラー選択パターンデータ
    を記憶する記憶手段と、 前記緯入れ制御用タイミングの駆動制御及び前記圧力調
    整手段の調圧駆動制御を指令する駆動制御手段とからな
    り、 記憶設定された緯糸カラー選択パターンを機台1回転毎
    に読み出し、この読み出し結果に基づいて割り出される
    緯糸に関してその検出された緯糸先端到達時期と目標到
    達時期とを比較する第1の制御機能と、 特定の緯糸に関する検出到達時期と目標到達時期との差
    が許容範囲外の場合には前記調圧内容を選択変更して前
    記圧力調整手段を制御する第2の制御機能と、 この第2の制御機能を遂行によって特定の緯糸に関する
    検出到達時期と目標到達時期との差が許容範囲内に収束
    したときにも残りの緯糸に関する検出到達時期と目標到
    達時期との差が許容範囲外にある場合には前記緯入れ制
    御用タイミングを選択変更する第3の制御機能とを前記
    駆動制御手段に付与した多色ジェットルームにおける緯
    入れ制御装置。
JP19312889A 1989-07-26 1989-07-26 多色ジェットルームにおける緯入れ制御装置 Expired - Lifetime JP2671514B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19312889A JP2671514B2 (ja) 1989-07-26 1989-07-26 多色ジェットルームにおける緯入れ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19312889A JP2671514B2 (ja) 1989-07-26 1989-07-26 多色ジェットルームにおける緯入れ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0359146A JPH0359146A (ja) 1991-03-14
JP2671514B2 true JP2671514B2 (ja) 1997-10-29

Family

ID=16302734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19312889A Expired - Lifetime JP2671514B2 (ja) 1989-07-26 1989-07-26 多色ジェットルームにおける緯入れ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2671514B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5544313B2 (ja) * 2011-01-13 2014-07-09 津田駒工業株式会社 空気噴射式織機における製織方法
JP2012224959A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Tsudakoma Corp 空気噴射式織機におけるサブノズルの噴射角度位置の調整方法及び装置
JP2014101594A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Toyota Industries Corp エアジェット織機における緯入れ条件設定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0359146A (ja) 1991-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2516353B2 (ja) エアジエツト織機のよこ入れ制御装置
JPH0759774B2 (ja) 無杼織機のよこ入れ自動調整方法
US5115840A (en) Control of lower limit of jet pressure for a picking nozzle
BE1016322A3 (nl) Regeltoestel in een straalweefgetouw voor het invoegen van de inslagdraad.
JP2671514B2 (ja) 多色ジェットルームにおける緯入れ制御装置
JP2701545B2 (ja) ジェットルームにおける緯入れ用圧力制御装置
JP2792128B2 (ja) ジェットルームにおける緯入れ制御方法
JPH0437173B2 (ja)
JPH0532508B2 (ja)
JPS63282339A (ja) よこ入れ装置の自動調整方法
JPH0693534A (ja) ジェットルームにおける緯入れ制御装置
JP2636467B2 (ja) ジェットルームにおける緯入れ制御装置
JPH0351345A (ja) 多色ジェットルームにおける緯入れ制御装置
JPH0816298B2 (ja) ジェットルームにおける緯入れ制御装置
JPH01183555A (ja) ジェットルームにおける緯入れ状態検出方法
JP2970074B2 (ja) ジェット織機における圧力制御方法
JP3262888B2 (ja) 織機における緯糸の制御装置
JP2002088617A (ja) 流体噴射式織機の緯入れ制御装置
JPH0233351A (ja) 流体噴射式織機の緯入れ制御方法
JP2687529B2 (ja) ジェットルームにおける緯入れ制御方法
JP3669605B2 (ja) サブノズルの噴射制御方法
JP2511678B2 (ja) 織機のよこ入れ制御装置
JP2945055B2 (ja) エアジェットルームの緯入れノズル制御装置と、それを使用する緯入れ制御装置
JPH0713339B2 (ja) よこ入れ装置の到達タイミング自動調節装置
JPH01207440A (ja) 無杼織機における緯入れ方法