JP2645365B2 - 柱梁接合部 - Google Patents
柱梁接合部Info
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- JP2645365B2 JP2645365B2 JP2041821A JP4182190A JP2645365B2 JP 2645365 B2 JP2645365 B2 JP 2645365B2 JP 2041821 A JP2041821 A JP 2041821A JP 4182190 A JP4182190 A JP 4182190A JP 2645365 B2 JP2645365 B2 JP 2645365B2
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- E04—BUILDING
- E04B—GENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
- E04B1/00—Constructions in general; Structures which are not restricted either to walls, e.g. partitions, or floors or ceilings or roofs
- E04B1/18—Structures comprising elongated load-supporting parts, e.g. columns, girders, skeletons
- E04B1/20—Structures comprising elongated load-supporting parts, e.g. columns, girders, skeletons the supporting parts consisting of concrete, e.g. reinforced concrete, or other stonelike material
- E04B1/21—Connections specially adapted therefor
- E04B1/215—Connections specially adapted therefor comprising metallic plates or parts
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、鉄筋コンクリート柱又は鋼管コンクリート
柱に対して鉄骨梁を接合するための構造に関する。
柱に対して鉄骨梁を接合するための構造に関する。
「従来の技術」 従来より、柱及び梁をその交差部において互いに接合
するための柱梁接合部材として、たとえば第５図及び第
６図に示すような柱梁接合部材30が知られている（特開
平１−190838号公報参照）。
するための柱梁接合部材として、たとえば第５図及び第
６図に示すような柱梁接合部材30が知られている（特開
平１−190838号公報参照）。
この柱梁接合部材30は、内部にコンクリートを圧入、
充填した角型の鋼管柱31の接続部分（パネルゾーン）32
に鍛造、鋳造製のダイヤフラム33を介在させてなるもの
で、ダイヤフラム33の中央及び四隅にコンクリートＣを
流通するための通し孔34を設け、ダイヤフラム33の側面
にはエッジ35及び裏当て材36を突設し、このエッジ35及
び裏当て材36に梁37の端部を一体に溶接することで、鋼
管柱31及び梁37をその接続部分32において互いに溶接接
合するものである。
充填した角型の鋼管柱31の接続部分（パネルゾーン）32
に鍛造、鋳造製のダイヤフラム33を介在させてなるもの
で、ダイヤフラム33の中央及び四隅にコンクリートＣを
流通するための通し孔34を設け、ダイヤフラム33の側面
にはエッジ35及び裏当て材36を突設し、このエッジ35及
び裏当て材36に梁37の端部を一体に溶接することで、鋼
管柱31及び梁37をその接続部分32において互いに溶接接
合するものである。
「発明が解決しようとする課題」 しかし、上記従来の柱梁接合部材30は梁37をダイヤフ
ラム33に対して現場にて溶接接合するものであることか
ら、現場における施工性が良いとは言えなかった。
ラム33に対して現場にて溶接接合するものであることか
ら、現場における施工性が良いとは言えなかった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、鉄筋コ
ンクリート製または鋼管コンクリート製の柱と鉄骨製の
梁とを溶接手段を用いることなく施工性良く接合するこ
とができかつ接合部の剛性や耐力にも優れた有効な構造
を提供することを目的としている。
ンクリート製または鋼管コンクリート製の柱と鉄骨製の
梁とを溶接手段を用いることなく施工性良く接合するこ
とができかつ接合部の剛性や耐力にも優れた有効な構造
を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 本発明は、鉄筋コンクリート製又は鋼管コンクリート
製の柱に対して鉄骨製の梁を接合するための接合部の構
造であって、該接合部には、上下一対の接合金物が前記
梁の上下フランジに対応する位置に配置されて前記柱と
一体化され、前記各接合金物には前記柱のコンクリート
あるいは鉄筋用の通し孔がそれぞれ設けられているとと
もに、各接合金物には平板状とされているとともにその
上部および下部にそれぞれボルト孔が形成された側板部
が設けられ、該側板部にボルト締結用金物を介して前記
梁のフランジの端部がそれぞれボルト締結されているこ
とを特徴とする。
製の柱に対して鉄骨製の梁を接合するための接合部の構
造であって、該接合部には、上下一対の接合金物が前記
梁の上下フランジに対応する位置に配置されて前記柱と
一体化され、前記各接合金物には前記柱のコンクリート
あるいは鉄筋用の通し孔がそれぞれ設けられているとと
もに、各接合金物には平板状とされているとともにその
上部および下部にそれぞれボルト孔が形成された側板部
が設けられ、該側板部にボルト締結用金物を介して前記
梁のフランジの端部がそれぞれボルト締結されているこ
とを特徴とする。
「作用」 本発明の柱梁接合部の構造は、鉄筋コンクリート製又
は鋼管コンクリート製の柱の途中に上下一対の接合金物
を鉄骨梁の上下フランジに対応する位置に柱と一体化さ
せて設け、それら各接合金物の側板部に対して鉄骨梁の
上下フランジの端部をボルト締結用金物を介してそれぞ
れボルト締結する。これにより現場において無溶接で鉄
骨梁を柱に対して接合することができる。特に、ボルト
締結用金物を平板状の側板部の上部および下部に対して
ボルト締結するので十分な締結強度が確保される。ま
た、各接合金物はコンクリート用及び鉄筋用の通し孔を
有しているので、接合部における配筋やコンクリート充
填に支障を来すことがないし、それら通し孔に鉄筋が通
されかつコンクリートが充填されることで柱と接合金物
とが構造的に自ずと十分に一体化する。
は鋼管コンクリート製の柱の途中に上下一対の接合金物
を鉄骨梁の上下フランジに対応する位置に柱と一体化さ
せて設け、それら各接合金物の側板部に対して鉄骨梁の
上下フランジの端部をボルト締結用金物を介してそれぞ
れボルト締結する。これにより現場において無溶接で鉄
骨梁を柱に対して接合することができる。特に、ボルト
締結用金物を平板状の側板部の上部および下部に対して
ボルト締結するので十分な締結強度が確保される。ま
た、各接合金物はコンクリート用及び鉄筋用の通し孔を
有しているので、接合部における配筋やコンクリート充
填に支障を来すことがないし、それら通し孔に鉄筋が通
されかつコンクリートが充填されることで柱と接合金物
とが構造的に自ずと十分に一体化する。
「実施例」 第１図ないし第４図は本発明の一実施例を示すもので
ある。これらの図において符号１は鉄筋コンクリート製
の柱、符号２は鉄骨製の梁である。本実施例ではそれら
柱１と梁２との接合部（仕口部）であるパネルゾーン７
において柱１が通し柱として上下に貫通しており、その
柱１の側面に対して各梁２がそれぞれ上下一対の接合金
物11,12およびボルト締結用金物18,18を介して接合され
たものとなっている。
ある。これらの図において符号１は鉄筋コンクリート製
の柱、符号２は鉄骨製の梁である。本実施例ではそれら
柱１と梁２との接合部（仕口部）であるパネルゾーン７
において柱１が通し柱として上下に貫通しており、その
柱１の側面に対して各梁２がそれぞれ上下一対の接合金
物11,12およびボルト締結用金物18,18を介して接合され
たものとなっている。
柱１は、コンクリート４を主体としてその内部に補強
用の鉄筋５を配設してなる断面矩形状のもので、そのパ
ネルゾーン７には上記接合金物11,12が柱１と構造的に
一体化されて設けられている。また梁２は、断面Ｉ形状
の鉄骨からなるもので、ウエブ８の上下にはそれぞれ上
下のフランジ9,10が形成されている。
用の鉄筋５を配設してなる断面矩形状のもので、そのパ
ネルゾーン７には上記接合金物11,12が柱１と構造的に
一体化されて設けられている。また梁２は、断面Ｉ形状
の鉄骨からなるもので、ウエブ８の上下にはそれぞれ上
下のフランジ9,10が形成されている。
前記パネルゾーン７に設けられている各接合金物11,1
2は、それぞれ梁２の上下フランジ9,10の高さ位置に設
けられている。なお、本実施例における接合金物11,12
は、ユニット部材13（第２図および第３図参照）により
予め梁２の上下フランジ9,10間の間隔をおいて一体化さ
れており、それら一体化した接合金物11,12が一括して
柱１に対して取り付けられるようになっている。ただ
し、ユニット部材13を省略して各接合金物11,12を個々
に柱１に対して設置するように構成しても良い。
2は、それぞれ梁２の上下フランジ9,10の高さ位置に設
けられている。なお、本実施例における接合金物11,12
は、ユニット部材13（第２図および第３図参照）により
予め梁２の上下フランジ9,10間の間隔をおいて一体化さ
れており、それら一体化した接合金物11,12が一括して
柱１に対して取り付けられるようになっている。ただ
し、ユニット部材13を省略して各接合金物11,12を個々
に柱１に対して設置するように構成しても良い。
接合金物11,12の具体的形状は、第４図に示す如くで
ある。すなわち、接合金物11,12はその外径輪郭が柱１
の断面形状と略一致する平面視矩形状をなし、梁２の上
フランジ９又は下フランジ10を接合するための前後左右
の平板状の側板部14と、それら各側板部14同士を互いに
連結するリブ15とを有する形状とされている。そして、
この接合金物11,12の中央部には柱１を施工する際にコ
ンクリート４を打設するためのトレミー管（図示せず）
を通すための通し孔16aが形成されているとともに、そ
の周囲の四隅には鉄筋５が挿通する通し孔16bが形成さ
れ、さらにリブ15にも鉄筋５が挿通する通し孔16cが形
成されている。さらに、各側板部14にはその上部及び下
部に複数（図示例のものでは上部、下部にそれぞれ６箇
所ずつ、合計12箇所）のボルト孔17が貫通されている。
かかる接合金物11,12は全体が鋳造又は鍛造によって一
体成形され、柱１に一体化されることで上述した従来の
ダイヤフラム33と基本的に同様の機能を有するものとさ
れている。
ある。すなわち、接合金物11,12はその外径輪郭が柱１
の断面形状と略一致する平面視矩形状をなし、梁２の上
フランジ９又は下フランジ10を接合するための前後左右
の平板状の側板部14と、それら各側板部14同士を互いに
連結するリブ15とを有する形状とされている。そして、
この接合金物11,12の中央部には柱１を施工する際にコ
ンクリート４を打設するためのトレミー管（図示せず）
を通すための通し孔16aが形成されているとともに、そ
の周囲の四隅には鉄筋５が挿通する通し孔16bが形成さ
れ、さらにリブ15にも鉄筋５が挿通する通し孔16cが形
成されている。さらに、各側板部14にはその上部及び下
部に複数（図示例のものでは上部、下部にそれぞれ６箇
所ずつ、合計12箇所）のボルト孔17が貫通されている。
かかる接合金物11,12は全体が鋳造又は鍛造によって一
体成形され、柱１に一体化されることで上述した従来の
ダイヤフラム33と基本的に同様の機能を有するものとさ
れている。
一方、第１図〜第３図に示すように、梁２の上下フラ
ンジ9,10の各端部にはそれぞれボルト締結用金物18が予
め一体に固定されている。このボルト締結用金物18は梁
２の上下フランジ9,10の各端部の上下面にそれぞれ溶接
あるいはボルト締結により固定された固定板19と、接合
金物11,12の各側板部14に対して密着して締結ボルト20
により締結される側板部21とから一体に構成されてい
る。したがって、側板部21には各側板部14のボルト孔17
に対応する位置に締結ボルト20を挿通するためのボルト
孔22が厚さ方向に貫通している。これにより、梁２の端
部は各ボルト締結用金物18,18を介して各接合金物11,12
の各側板部14に接合されるようになっている。
ンジ9,10の各端部にはそれぞれボルト締結用金物18が予
め一体に固定されている。このボルト締結用金物18は梁
２の上下フランジ9,10の各端部の上下面にそれぞれ溶接
あるいはボルト締結により固定された固定板19と、接合
金物11,12の各側板部14に対して密着して締結ボルト20
により締結される側板部21とから一体に構成されてい
る。したがって、側板部21には各側板部14のボルト孔17
に対応する位置に締結ボルト20を挿通するためのボルト
孔22が厚さ方向に貫通している。これにより、梁２の端
部は各ボルト締結用金物18,18を介して各接合金物11,12
の各側板部14に接合されるようになっている。
上記構造の柱梁接合部は次のように施工する。上述し
たように上下の接合金物11,12をユニット部材13により
一体化させておき、既に配筋されている鉄筋５を通し孔
16b,16cに挿通させる形態でこの接合金物11,12をパネル
ゾーン７の位置に設置する。その一方で、梁２の上下フ
ランジ9,10の端部にはボルト締結用金物18,18をそれぞ
れ取り付けておく。そして、この梁２を接合高さに持ち
上げ、接合金物11,12の各側板部14と各ボルト締結用金
物18の各側板部21とを対向させて密着させ、それらの各
ボルト孔17,22に内側から各締結ボルト20を挿通すると
共に外側からナット23を螺合することで、両側板部14,2
1を互いに締結する。これにより、梁２の上下のフラン
ジ9,10がそれぞれボルト締結用金物18,18を介して接合
金物11,12に対してボルト締結される。そして、柱型枠
を適宜組み立て、トレミー管を用いてその内部にコンク
リート４を打設充填して柱１を施工する。
たように上下の接合金物11,12をユニット部材13により
一体化させておき、既に配筋されている鉄筋５を通し孔
16b,16cに挿通させる形態でこの接合金物11,12をパネル
ゾーン７の位置に設置する。その一方で、梁２の上下フ
ランジ9,10の端部にはボルト締結用金物18,18をそれぞ
れ取り付けておく。そして、この梁２を接合高さに持ち
上げ、接合金物11,12の各側板部14と各ボルト締結用金
物18の各側板部21とを対向させて密着させ、それらの各
ボルト孔17,22に内側から各締結ボルト20を挿通すると
共に外側からナット23を螺合することで、両側板部14,2
1を互いに締結する。これにより、梁２の上下のフラン
ジ9,10がそれぞれボルト締結用金物18,18を介して接合
金物11,12に対してボルト締結される。そして、柱型枠
を適宜組み立て、トレミー管を用いてその内部にコンク
リート４を打設充填して柱１を施工する。
なお、他の施工手順として、梁２に対しては上側のボ
ルト締結金物18のみを上フランジ９に取り付けておい
て、下側のボルト締結金物18は下側の接合金物12に取り
付けておき、上側のボルト締結金物18を上側の接合金物
11に対して締結するとともに、下フランジ10をボルト締
結用金物18に対して取り付けるようにしても良い。
ルト締結金物18のみを上フランジ９に取り付けておい
て、下側のボルト締結金物18は下側の接合金物12に取り
付けておき、上側のボルト締結金物18を上側の接合金物
11に対して締結するとともに、下フランジ10をボルト締
結用金物18に対して取り付けるようにしても良い。
また、鉄筋５を先組みしておき、その先組みした鉄筋
５に対して接合金物11,12を予め一体に取り付け、それ
ら接合金物11,12を取り付けた先組み鉄筋を一括して建
て込み、以降は上記と同様にして梁２を接合金物11,12
に対してボルト締結しても良い。この場合は接合金物1
1,12をユニット部材13により一体化しておくことなくそ
れら接合金物11,12を個々に鉄筋５に対して取り付ける
ようにしても良い。但し、その場合は接合金物11,12の
位置をそれぞれ上下フランジ9,10の位置に合致させるた
めの位置決めを個々に行う必要がある。
５に対して接合金物11,12を予め一体に取り付け、それ
ら接合金物11,12を取り付けた先組み鉄筋を一括して建
て込み、以降は上記と同様にして梁２を接合金物11,12
に対してボルト締結しても良い。この場合は接合金物1
1,12をユニット部材13により一体化しておくことなくそ
れら接合金物11,12を個々に鉄筋５に対して取り付ける
ようにしても良い。但し、その場合は接合金物11,12の
位置をそれぞれ上下フランジ9,10の位置に合致させるた
めの位置決めを個々に行う必要がある。
以上で説明した構造によれば、接合金物11,12の各側
板部14に対してボルト締結用金物18,18を介して梁２を
互いにボルト20により締結する簡単な作業で、つまり溶
接を必要とせずに、現場において両者を簡単に組み立て
ることができる。また、現場での溶接作業が要らないか
ら、現場作業の簡素化、作業時間の短縮化を図ることが
できると共に、必要に応じて取付の修正も容易である。
このような効果は低層建物の場合においても奏するが、
それ以上の中層程度の建物においてより顕著な効果を奏
する。
板部14に対してボルト締結用金物18,18を介して梁２を
互いにボルト20により締結する簡単な作業で、つまり溶
接を必要とせずに、現場において両者を簡単に組み立て
ることができる。また、現場での溶接作業が要らないか
ら、現場作業の簡素化、作業時間の短縮化を図ることが
できると共に、必要に応じて取付の修正も容易である。
このような効果は低層建物の場合においても奏するが、
それ以上の中層程度の建物においてより顕著な効果を奏
する。
勿論、接合金物11,12の側板部14にはその上下に多数
のボルト孔17を設けているので、十分なる締結強度を確
保できる。
のボルト孔17を設けているので、十分なる締結強度を確
保できる。
また、各接合金物11,12はコンクリート用及び鉄筋用
の通し孔16a,16b,16cを有しているので、接合部におけ
る配筋やコンクリート充填に支障を来すことがないし、
それらコンクリート４や鉄筋５が通し孔16a,16b,16cに
充填され挿通することで、柱１と接合金物11,12とが構
造的に自ずと十分に一体化したものとなる。
の通し孔16a,16b,16cを有しているので、接合部におけ
る配筋やコンクリート充填に支障を来すことがないし、
それらコンクリート４や鉄筋５が通し孔16a,16b,16cに
充填され挿通することで、柱１と接合金物11,12とが構
造的に自ずと十分に一体化したものとなる。
さらに、特に上記実施例の構造では、上下の接合金物
11,12をユニット部材13により予め一体化しているか
ら、上下の接合金物11,12を個々に用いる場合に比して
その設置および位置決めが容易であり、作業性をより改
善できるとともに施工精度を高めることができる利点が
ある。
11,12をユニット部材13により予め一体化しているか
ら、上下の接合金物11,12を個々に用いる場合に比して
その設置および位置決めが容易であり、作業性をより改
善できるとともに施工精度を高めることができる利点が
ある。
なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、柱
に設けた接合金物に対してボルト締結用金物を介して梁
をボルト締結する限りにおいて、適宜の設計的変更を行
い得る。たとえば、パネルゾーン７の剛性や耐力を高め
るために、上記実施例において採用したユニット部材13
と梁２のウエブ８とを互いにガセットプレートを介して
溶接する等の、適宜の補助的手段を付加することは随意
である。
に設けた接合金物に対してボルト締結用金物を介して梁
をボルト締結する限りにおいて、適宜の設計的変更を行
い得る。たとえば、パネルゾーン７の剛性や耐力を高め
るために、上記実施例において採用したユニット部材13
と梁２のウエブ８とを互いにガセットプレートを介して
溶接する等の、適宜の補助的手段を付加することは随意
である。
また、本発明は鉄筋コンクリート製の柱１にのみなら
ず、鋼管コンクリート製の柱に対しても同様に適用でき
ることは言うまでもない。
ず、鋼管コンクリート製の柱に対しても同様に適用でき
ることは言うまでもない。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように、本発明は、鉄筋コンクリ
ート製又は鋼管コンクリート製の柱に対して鉄骨製の梁
を接合するための接合部の構造であって、該接合部に
は、上下一対の接合金物が前記梁の上下フランジに対応
する位置に配置されて前記柱と一体化され、前記各接合
金物には前記柱のコンクリートあるいは鉄筋用の通し孔
がそれぞれ設けられているとともに、各接合金物には平
板状とされているとともにその上部および下部にそれぞ
れボルト孔が形成された側板部が設けられ、該側板部に
ボルト締結用金物を介して前記梁のフランジの端部がそ
れぞれボルト締結されている構造であるから、現場にお
いて無溶接で鉄骨梁と柱を組み立てることができ、した
がって現場作業の簡素化及び作業時間の短縮化を共に図
ることができ、かつ、平板状の側板部にはその上下にそ
れぞれボルト孔が設けられているので多数のボルトによ
る十分なる接合強度を確保できる。そして、各接合金物
はコンクリート用及び鉄筋用の通し孔を有しているの
で、接合部における配筋やコンクリート充填に支障を来
すことがないし、それら通し孔に鉄筋が挿通しかつコン
クリートが充填されることで柱と接合金物とを構造的に
自ずと十分に一体化させることができる。
ート製又は鋼管コンクリート製の柱に対して鉄骨製の梁
を接合するための接合部の構造であって、該接合部に
は、上下一対の接合金物が前記梁の上下フランジに対応
する位置に配置されて前記柱と一体化され、前記各接合
金物には前記柱のコンクリートあるいは鉄筋用の通し孔
がそれぞれ設けられているとともに、各接合金物には平
板状とされているとともにその上部および下部にそれぞ
れボルト孔が形成された側板部が設けられ、該側板部に
ボルト締結用金物を介して前記梁のフランジの端部がそ
れぞれボルト締結されている構造であるから、現場にお
いて無溶接で鉄骨梁と柱を組み立てることができ、した
がって現場作業の簡素化及び作業時間の短縮化を共に図
ることができ、かつ、平板状の側板部にはその上下にそ
れぞれボルト孔が設けられているので多数のボルトによ
る十分なる接合強度を確保できる。そして、各接合金物
はコンクリート用及び鉄筋用の通し孔を有しているの
で、接合部における配筋やコンクリート充填に支障を来
すことがないし、それら通し孔に鉄筋が挿通しかつコン
クリートが充填されることで柱と接合金物とを構造的に
自ずと十分に一体化させることができる。
第１図ないし第４図は本発明の一実施例を示すもので、
第１図は本実施例の柱梁接合部の構造を示す立断面図、
第２図は同、平断面図、第３図は同、側面図、第４図は
本実施例において用いる接合金物の斜視図である。第５
図及び第６図は従来の柱梁接合部の一例を示すもので、
第５図は従来の柱梁接合部材を用いて構成された柱梁接
合部の立断面図、第６図は同、平断面図である。 １……柱、２……梁、４……コンクリート、５……鉄
筋、７……パネルゾーン（接合部）、9,10……フラン
ジ、11,12……接合金物、13……ユニット部材、14……
側板部、16a,16b,16c……通し孔、17……ボルト孔、18
……ボルト締結用金物。
第１図は本実施例の柱梁接合部の構造を示す立断面図、
第２図は同、平断面図、第３図は同、側面図、第４図は
本実施例において用いる接合金物の斜視図である。第５
図及び第６図は従来の柱梁接合部の一例を示すもので、
第５図は従来の柱梁接合部材を用いて構成された柱梁接
合部の立断面図、第６図は同、平断面図である。 １……柱、２……梁、４……コンクリート、５……鉄
筋、７……パネルゾーン（接合部）、9,10……フラン
ジ、11,12……接合金物、13……ユニット部材、14……
側板部、16a,16b,16c……通し孔、17……ボルト孔、18
……ボルト締結用金物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 昌宏 東京都中央区京橋２丁目16番１号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 松尾 英成 福岡県北九州市若松区北浜１丁目９番１ 号 日立金属株式会社若松工場内 (72)発明者 北野 隆司 福岡県北九州市若松区北浜１丁目９番１ 号 日立金属株式会社若松工場内 (72)発明者 山田 淳 東京都江東区東陽４丁目１番13号 日立 金属機材株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】鉄筋コンクリート製又は鋼管コンクリート
製の柱に対して鉄骨製の梁を接合するための接合部の構
造であって、該接合部には、上下一対の接合金物が前記
梁の上下フランジに対応する位置に配置されて前記柱と
一体化され、前記各接合金物には前記柱のコンクリート
あるいは鉄筋用の通し孔がそれぞれ設けられているとと
もに、各接合金物には平板状とされているとともにその
上部および下部にそれぞれボルト孔が形成された側板部
が設けられ、該側板部にボルト締結用金物を介して前記
梁のフランジの端部がそれぞれボルト締結されているこ
とを特徴とする柱梁接合部の構造。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2041821A JP2645365B2 (ja) | 1990-02-22 | 1990-02-22 | 柱梁接合部 |
| US07/657,167 US5174080A (en) | 1990-02-22 | 1991-02-19 | Column and beam connecting assembly |
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