JPH0660114B2 - 光学活性アルコ−ル化合物 - Google Patents
光学活性アルコ−ル化合物Info
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- JPH0660114B2 JPH0660114B2 JP2378587A JP2378587A JPH0660114B2 JP H0660114 B2 JPH0660114 B2 JP H0660114B2 JP 2378587 A JP2378587 A JP 2378587A JP 2378587 A JP2378587 A JP 2378587A JP H0660114 B2 JPH0660114 B2 JP H0660114B2
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- JP
- Japan
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- optically active
- dimethyl
- active alcohol
- chloro
- alcohol compound
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は特性の光学活性アルコール化合物に関し、詳し
くは、不斉炭素を有する4−メチル−6−クロロアルカ
ノール化合物に関する。
くは、不斉炭素を有する4−メチル−6−クロロアルカ
ノール化合物に関する。
メチル分岐を有するアルコール化合物は、化粧品、医薬
の中間原料等の種々の工業薬品として有用であり、特
に、光学活性アルコール化合物は、液晶科学物質用中間
体として近年特に注目を集めている。例えば、アルコキ
シフェニルピリミジン化合物、アルコキシ安息香酸誘導
体等は強誘電性スメクチック液晶化学物質として知られ
ている。
の中間原料等の種々の工業薬品として有用であり、特
に、光学活性アルコール化合物は、液晶科学物質用中間
体として近年特に注目を集めている。例えば、アルコキ
シフェニルピリミジン化合物、アルコキシ安息香酸誘導
体等は強誘電性スメクチック液晶化学物質として知られ
ている。
これらの液晶化合物におけるアルコキシ基としては、2
−メチルブトキシあるいは6−メチルオクトキシ等の比
較的炭素数の小さいアルコールから誘導されるアルコキ
シ基が知られているが、これらの化合物は使用可能温度
範囲が適切でない等の問題を有しており、実用上満足し
えるものではなかった。
−メチルブトキシあるいは6−メチルオクトキシ等の比
較的炭素数の小さいアルコールから誘導されるアルコキ
シ基が知られているが、これらの化合物は使用可能温度
範囲が適切でない等の問題を有しており、実用上満足し
えるものではなかった。
本発明者等は、メチル分岐を有する光学活性アルコール
化合物について検討を重ねた結果、次の一般式(I)で
表される化合物が優れた光学活性を有していることを見
出した。
化合物について検討を重ねた結果、次の一般式(I)で
表される化合物が優れた光学活性を有していることを見
出した。
(式中、Rは水素原子または炭素原子数1〜18の直鎖
アルキル基を示し、*は不斉炭素を示す。) 本発明の光学活性アルコールは、工業薬品として重要な
物質である。例えば、上記の液晶化合物用の中間体以外
にも、光学分割剤あるいは不斉合成の助成として有用で
あり、また種々の生理活性も期待される。
アルキル基を示し、*は不斉炭素を示す。) 本発明の光学活性アルコールは、工業薬品として重要な
物質である。例えば、上記の液晶化合物用の中間体以外
にも、光学分割剤あるいは不斉合成の助成として有用で
あり、また種々の生理活性も期待される。
以下本発明について更に詳細に説明する。
Rで示されるアルキル基としては、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オク
チル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデ
シル、テトラデシル、ヘキサデシル及びオクダデシル基
があげられる。
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オク
チル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデ
シル、テトラデシル、ヘキサデシル及びオクダデシル基
があげられる。
従って、上記一般式(1)で表される化合物としては、
6−クロロ−4−メチルヘキサノール、6−クロロ−4
−メチルオクタノール、6−クロロ−4−メチルノナノ
ール、6−クロロ−4−メチルデカノール、6−クロロ
−4−メチルドデカノール、6−クロロ−4−メチルオ
クタデカノール等があげられる。
6−クロロ−4−メチルヘキサノール、6−クロロ−4
−メチルオクタノール、6−クロロ−4−メチルノナノ
ール、6−クロロ−4−メチルデカノール、6−クロロ
−4−メチルドデカノール、6−クロロ−4−メチルオ
クタデカノール等があげられる。
これらの化合物は、例えば、(R)-(+)-シトロネル酸また
はこれをアルキル化することによって得られる(R)-2,6-
ジメチル-8-オキソアルケン-2を還元する方法、あるい
は光学活性な3,7-ジメチル-6-オクテナールまたはこれ
をアルキル化することによって得られる光学活性な2,6-
ジメチル-8-オキソアルケン-2を還元する方法によって
得られる光学活性な2,6-ジメチル-8-ヒドロキシアルケ
ン-2をクロル化して2,6-ジメチル-8-クロロアルケン-2
を製造し、次いで酸化、還元することによって製造する
ことができる。
はこれをアルキル化することによって得られる(R)-2,6-
ジメチル-8-オキソアルケン-2を還元する方法、あるい
は光学活性な3,7-ジメチル-6-オクテナールまたはこれ
をアルキル化することによって得られる光学活性な2,6-
ジメチル-8-オキソアルケン-2を還元する方法によって
得られる光学活性な2,6-ジメチル-8-ヒドロキシアルケ
ン-2をクロル化して2,6-ジメチル-8-クロロアルケン-2
を製造し、次いで酸化、還元することによって製造する
ことができる。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。しか
し、本発明はこれらの実施例によって制限されるもので
はない。
し、本発明はこれらの実施例によって制限されるもので
はない。
実施例1 6−クロロ−4−メチルオクタノールの合成 (1)2,6-ジメチル-8-ヒドロキシデセン-2の合成 18.2gの光学活性な2,6-ジメチル-8-オキソデセン-2をエ
タノール50mに溶解し、室温で19gの水素化ホウ素ナ
トリウムを5分を要して加えた後、室温で2時間攪拌し
た。
タノール50mに溶解し、室温で19gの水素化ホウ素ナ
トリウムを5分を要して加えた後、室温で2時間攪拌し
た。
反応混合物を充分に濃縮後、50mの水を加え、ジエチ
ルエーテルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後乾燥した。溶
媒を溜去した後蒸溜し、沸点79〜80℃/1mmHgの溜分と
して15.5gの2,6-ジメチル−8-ヒドロキシデセン-2を得
た。
ルエーテルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後乾燥した。溶
媒を溜去した後蒸溜し、沸点79〜80℃/1mmHgの溜分と
して15.5gの2,6-ジメチル−8-ヒドロキシデセン-2を得
た。
(2)2,6-ジメチル-8-クロロデセン-2の合成 13.8gの2,6-ジメチル-8-ヒドロキシデセン-2を75mの
四塩化炭素に溶解し、トリフェニルホスフィン21.0gを
加え、還流下に3時間攪拌した。溶媒を溜去した後ヘキ
サンで抽出し、ヘキサンを溜去した後蒸溜し、沸点118
〜120℃/16mmHgの溜分として6.9gの2,6-ジメチル-8-ク
ロロデセン-2を得た。
四塩化炭素に溶解し、トリフェニルホスフィン21.0gを
加え、還流下に3時間攪拌した。溶媒を溜去した後ヘキ
サンで抽出し、ヘキサンを溜去した後蒸溜し、沸点118
〜120℃/16mmHgの溜分として6.9gの2,6-ジメチル-8-ク
ロロデセン-2を得た。
(3)6-クロロ-4-メチルオクタノールの合成 無水メタノール及び無水ジクロロメタン各100mをと
り、ここに6.9gの2,6-ジメチル-8-クロロデセセン-2を
溶解した。これを−40℃に冷却し0.04g/のオゾンを
含有する酸素を120/時間の速度で30分間吹き込ん
だ。窒素ガスを吹き込み過剰のオゾンを除去した後、同
温度で水素化ホウ素ナトリウム4.2gを加え、1時間を要
して室温まで昇温し、室温でさらに1時間攪拌した。
り、ここに6.9gの2,6-ジメチル-8-クロロデセセン-2を
溶解した。これを−40℃に冷却し0.04g/のオゾンを
含有する酸素を120/時間の速度で30分間吹き込ん
だ。窒素ガスを吹き込み過剰のオゾンを除去した後、同
温度で水素化ホウ素ナトリウム4.2gを加え、1時間を要
して室温まで昇温し、室温でさらに1時間攪拌した。
一夜放置後、反応液にトルエン100mを加え、5%塩酸
200m中にあけ、室温で1時間攪拌した。
200m中にあけ、室温で1時間攪拌した。
トルエン層をとり、飽和食塩水で洗浄した後乾燥した。
トルエンを溜去した後蒸溜し、沸点69〜70℃/0.1mmHg
の溜分として、3.2gの目的物である6-クロロ-4-メチル
オクタノールを得た。
トルエンを溜去した後蒸溜し、沸点69〜70℃/0.1mmHg
の溜分として、3.2gの目的物である6-クロロ-4-メチル
オクタノールを得た。
IR(cm-1) 3325(s)、2900(s)、1455(s)、1380(m)、1055(s)、610
(m) H−NMR(CCl4) δ4.03(s;1H,OH)、 3.80(m;1H,CH-Cl)、 3.43(t,J=6Hz;2H,CH2-O)、 2.00〜1.06(m;9H,CH2及びCH)、 0.96(t,J=6Hz;3H,CH3)、 0.85(d,J=5Hz;3H,CH3) 比旋光度 〔α〕D=+0.75°(28℃、C=1、CHCl3溶液) 実施例2 6−クロロ−4−メチルノナノールの合成 2,6-ジメチル-8-オキソデセン-2に代え、光学活性な2,6
-ジメチル-8-オキソウンデセン-2を用いる他は実施例1
と全く同様の操作により、沸点71〜72℃/0.1mmHgの溜
分として目的物である、6-クロロ-4-メチルノナノール
を得た。
(m) H−NMR(CCl4) δ4.03(s;1H,OH)、 3.80(m;1H,CH-Cl)、 3.43(t,J=6Hz;2H,CH2-O)、 2.00〜1.06(m;9H,CH2及びCH)、 0.96(t,J=6Hz;3H,CH3)、 0.85(d,J=5Hz;3H,CH3) 比旋光度 〔α〕D=+0.75°(28℃、C=1、CHCl3溶液) 実施例2 6−クロロ−4−メチルノナノールの合成 2,6-ジメチル-8-オキソデセン-2に代え、光学活性な2,6
-ジメチル-8-オキソウンデセン-2を用いる他は実施例1
と全く同様の操作により、沸点71〜72℃/0.1mmHgの溜
分として目的物である、6-クロロ-4-メチルノナノール
を得た。
IR(cm-1) 3325(s)、2950(s)、1460(s)、1380(m)、1060(s)、605
(m) H−NMR(CCl4) δ4.00(m;1H,CH-Cl)、 3.58(t,J=6Hz;2H,CH2-O)、 2.77(br-s;1H,OH)、 1.93〜1.10(m;11H,CH2及びCH)、 0.93(t,d=6Hz;3H,CH3)、 0.92(d,J=5Hz;3H,CH3)、 比旋光度 〔α〕D=−1.75°(27℃、C=2、CHCl3溶液) 実施例3 6−クロロ−4−メチルヘキサノールの合成 2,6-ジメチル-8-オキソデセン-2に代え、光学活性な3,7
-ジメチル-6-オクテナールを用いる他は実施例1と全く
同様の操作により標記の化合物を合成した。ただし、目
的物は酢酸エチル/n-ヘキサン(25/75)を展開溶媒とし
て、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し
た。
(m) H−NMR(CCl4) δ4.00(m;1H,CH-Cl)、 3.58(t,J=6Hz;2H,CH2-O)、 2.77(br-s;1H,OH)、 1.93〜1.10(m;11H,CH2及びCH)、 0.93(t,d=6Hz;3H,CH3)、 0.92(d,J=5Hz;3H,CH3)、 比旋光度 〔α〕D=−1.75°(27℃、C=2、CHCl3溶液) 実施例3 6−クロロ−4−メチルヘキサノールの合成 2,6-ジメチル-8-オキソデセン-2に代え、光学活性な3,7
-ジメチル-6-オクテナールを用いる他は実施例1と全く
同様の操作により標記の化合物を合成した。ただし、目
的物は酢酸エチル/n-ヘキサン(25/75)を展開溶媒とし
て、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し
た。
IR(cm-1) 3340(s)、2925(s)、1450(s)、1380(m)、1055(s)、650
(m) H−NMR(CCl4) δ3.45(t,J=6Hz;2H,CH2-O)、 3.45(t,J=6Hz;2H,CH2-Cl)、 3.13(s;1H,OH)、 2.00〜1.10(m;7H,CH2及びCH)、 0.88)d,J=5.5Hz;3H,CH3) 比旋光度 〔α〕D=−3.76°(27℃、C=2、CHCl3溶液)
(m) H−NMR(CCl4) δ3.45(t,J=6Hz;2H,CH2-O)、 3.45(t,J=6Hz;2H,CH2-Cl)、 3.13(s;1H,OH)、 2.00〜1.10(m;7H,CH2及びCH)、 0.88)d,J=5.5Hz;3H,CH3) 比旋光度 〔α〕D=−3.76°(27℃、C=2、CHCl3溶液)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 29/48 8930−4H 33/025 8930−4H
Claims (1)
- 【請求項1】次の一般式(I)で表される光学活性アル
コール化合物。 (式中、Rは水素原子または炭素原子数1〜18の直鎖
アルキル基を示し、*は不斉炭素を示す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2378587A JPH0660114B2 (ja) | 1987-02-04 | 1987-02-04 | 光学活性アルコ−ル化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2378587A JPH0660114B2 (ja) | 1987-02-04 | 1987-02-04 | 光学活性アルコ−ル化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63190839A JPS63190839A (ja) | 1988-08-08 |
JPH0660114B2 true JPH0660114B2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=12119979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2378587A Expired - Fee Related JPH0660114B2 (ja) | 1987-02-04 | 1987-02-04 | 光学活性アルコ−ル化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0660114B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5218802A (en) * | 1990-01-16 | 1993-06-15 | Shimizu Construction Co., Ltd. | Column and beam connecting assembly |
JP2645365B2 (ja) * | 1990-02-22 | 1997-08-25 | 清水建設株式会社 | 柱梁接合部 |
-
1987
- 1987-02-04 JP JP2378587A patent/JPH0660114B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63190839A (ja) | 1988-08-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
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